JP2020192633A - 電装冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気制御機器の冷却効率を改善する。【解決手段】加工装置1に備える電装冷却装置7において、排気管70を、その一端を排気口11に他端を排気手段8に接続して電気制御機器60の付近を経由するように配設し、排気手段8によって排気管70の空気を吸引して、被加工物Wの加工中に、加工手段3に備えるスピンドル30の回転によって生成された加工液のミストMを排気管70の内部に導くことによって、加工装置1の各駆動部の電気制御の際に発熱した電気制御機器60を収容する電装ボックス6の内部の空気と、排気管70の内部の空気とが排気管70を介して熱交換することにより、電気制御機器60を冷却する。【選択図】図1
Description
本発明は、被加工物を加工する加工装置に備える電気制御機器を集約した電装ボックスを冷却する電装冷却装置に関する。
加工手段の昇降駆動部や、保持手段の回転駆動部などの各駆動部を制御して被加工物を加工する加工装置においては、各駆動部を制御する電子部品である電気制御機器が収容された電装ボックスを備えている。電装ボックスの内部に配設されている電気制御機器は、駆動部を制御するために電気信号の送受信等を行うことにより発熱する。発熱した電子部品は、熱によるダメージを受けて寿命が短くなるため、その対策として、電装ボックスに、その外部から内部へと空気を導入する吸気口と、その内部から外部へと空気を排出するための排気口とを備えており、排気口の付近に備えたファンを回転させて電気制御機器から放出された熱を電装ボックスの内部から外部へ排出している。このように、電装ボックスの内部の空気を排気口から排気するとともに吸気口から電装ボックスの外部の空気を取り込み、電装ボックス内に空気の流れを形成し、電気制御機器を空冷している(特許文献1及び特許文献2参照)。
しかしながら、上記のような電装ボックス内の空気の換気による空冷では、冷却効率が悪く、電気制御機器を十分に冷却することができないという問題がある。また、空冷では、例えば加工装置の設置場所の周囲の温度が高温である場合、その雰囲気温度の影響を受けて、冷却効率が悪くなるという問題もある。
本発明は、被加工物を保持する保持テーブルを有する保持手段と、加工具を先端に装着したスピンドルを高速回転させ該加工具に加工液を供給しながら該保持テーブルが保持した被加工物を加工する加工手段と、該加工具と該保持テーブルとを収容する加工室と、各駆動部の電気制御機器を集約した電装ボックスとを備えた加工装置に配設される電装冷却装置であって、該スピンドルの回転により生成された該加工液のミストを該加工室内から排気する排気管を備え、該排気管は、複数の該電気制御機器を経由して該電装ボックス内に配設され、該排気管内を通る該ミストが該排気管を介して該排気管外の該電装ボックス内の空気と熱交換することで、該電気制御機器を冷却する電装冷却装置である。
加工液のミストを排気管に通すことにより、加工液の気化熱を利用して電装ボックスの内部を冷却して、電装ボックスの内部の温度の上昇を抑えることができる。
1 加工装置の構成
図1に示す加工装置1は、加工手段3に備える加工具34を用いて、保持手段2に保持された被加工物Wを加工する加工装置である。
図1に示す加工装置1は、加工手段3に備える加工具34を用いて、保持手段2に保持された被加工物Wを加工する加工装置である。
加工装置1には、保持手段2が配設されている。保持手段2には、被加工物Wを保持する保持テーブル20と、保持テーブル20を下から支持する支持部材21と、支持部材21に接続された回転手段22とが備えられている。回転手段22は、支持部材21及び支持部材21に支持された保持テーブル20をZ軸方向の回転軸25のまわりに回転させるθ軸モータ220と、θ軸モータ220の回転数を測定するエンコーダ221とから構成されている。また、保持手段2の下方には、保持テーブル20の保持面20aを下から吸引する吸引手段23が備えられており、保持面20aの上に被加工物Wを載置して、吸引手段23の発揮する吸引力を保持面20aに伝達することにより、被加工物Wを保持面20aの上に吸引保持することができる。
また、加工装置1には、被加工物Wを加工する加工手段3及び加工手段3をZ軸方向に昇降移動させる加工送り手段4が備えられている。
加工手段3には、例えば、スピンドル30と、スピンドル30を囲繞するスピンドルハウジング31と、スピンドル30をZ軸方向の回転軸35のまわりに回動させるスピンドルモータ32とが備えられている。スピンドル30の下側の先端には加工具34が装着されており、加工具34は、例えば研削ホイール340とその下端に環状に配設された研削砥石341とから構成されている。スピンドルモータ32によって駆動されてスピンドル30が回転軸35のまわりに回転すると、これに伴って研削ホイール340及び研削砥石341が同じく回転軸35のまわりに回転することとなる。
なお、図1に示す加工手段3に備える加工具34は、本発明の実施可能な一様態として、研削ホイール340や研削砥石341といった研削加工の手段が想定されているが、加工具34はこれに限定されるものではなく、例えば、切削ブレード等であってもよい。
加工送り手段4には、Z軸方向の軸心を有するボールネジ41と、ボールネジ41をZ軸方向の回転軸45のまわりに回動させるZ軸モータ42と、ボールネジ41に螺合するナット43とが備えられている。また、ナット43は、接続部材44を介してスピンドルハウジング31に接続されている。Z軸モータ42に駆動されてボールネジ41が回転軸45のまわりに回動することにより、ナット43がボールネジ41に螺合しながらZ軸方向に昇降移動し、これに伴ってナット43に接続部材44を介して接続されているスピンドルハウジング31が昇降移動する構成となっている。
また、加工装置1には、加工具34に加工液Lを供給するノズル状の加工液供給手段12が配設されている。
加工装置1には、加工具34と保持テーブル20とを収容する加工室10が備えられている。加工室10は、加工時に加工具34と保持テーブル20に保持された被加工物Wとが接触する空間となっている。加工室10の内部の−X側には排気口11が配設されており、加工時にスピンドル30の回転により生成された加工液のミストMは、排気口11から加工室10の外部へと排気されることとなる。
加工装置1には、上記の保持手段2のθ軸モータや加工手段3のスピンドルモータ32や加工送り手段4のZ軸モータ42等の各種の駆動部に対して電気信号の送信を行い、それらを制御する電気制御機器60が備えられている。各駆動部を制御する複数の電気制御機器60は、図1及び図2に示すように、加工装置1の−X方向側に配設された電装ボックス6の内部に集約されている。
加工装置1には、排気管70を備える電装冷却装置7が配設されている。排気管70は、図1及び図2に示すように、電装ボックス6の内部において複数の電気制御機器60のまわりを経由する形で配設されている。排気管70の一端は排気口11に接続し、他端はファン等の排気手段8に接続している。排気管70の配設の様態については、例えば、冷却効率を上げるために各々の電気制御機器60の付近を囲うように張り巡らしてもよい。
なお、上記の排気管70は、熱伝導率が200W/m・k以上であるような材料(例えばアルミニウムや銅等)によって形成されたものであることが望ましい。
2 加工装置の動作
上記の加工装置1を用いて被加工物Wを加工する際の加工装置1の動作について説明する。まず、保持テーブル20の保持面20aの上に被加工物Wを載置して、吸引手段23により発揮される吸引力を保持面20aに伝達することによって、被加工物Wを保持面20aの上に吸引保持する。
上記の加工装置1を用いて被加工物Wを加工する際の加工装置1の動作について説明する。まず、保持テーブル20の保持面20aの上に被加工物Wを載置して、吸引手段23により発揮される吸引力を保持面20aに伝達することによって、被加工物Wを保持面20aの上に吸引保持する。
次いで、θ軸モータ220によって保持テーブル20を駆動して、保持テーブル20を回転軸25のまわりに回転させる。保持テーブル20の回転中は、エンコーダ221によって保持テーブル20の回転速度が測定されており、測定された保持テーブル20の回転速度の測定データが電気制御機器60に向けて伝達され続けている。測定された保持テーブル20の回転速度が予め設定された回転速度と異なる場合は、θ軸モータ220がフィードバック制御されて保持テーブル20の回転速度が自動調整される。
そして、加工手段3のスピンドルモータ32によってスピンドル30を駆動して、スピンドル30を回転軸35のまわりに高速回転させ、スピンドル30に接続された研削ホイール340及び研削ホイール340の下端に環状に配設された研削砥石341を同じく回転軸35のまわりに高速回転させる。さらに、加工送り手段4のZ軸モータ42を用いてボールネジ41を回転軸45のまわりに回転駆動して、ナット43及びナット43に接続部材44を介して接続されているスピンドルハウジング31を降下させ、研削砥石341と被加工物Wとを当接させて被加工物Wを加工する。被加工物Wを加工する際には、高速回転する加工具34に対して、加工液供給手段12から加工液Lを供給する。
このとき、θ軸モータ220やスピンドルモータ32によって保持テーブル20や加工具34を駆動する際には、電気制御機器60から各種のモータに対して制御信号が送信される。制御信号の発信等によって、電気制御機器60は発熱する。
加工時に、加工液供給手段12から加工具34に供給された加工液Lはスピンドル30の回転によりミストMとして加工室10の内部に飛散する。加工室10の内部の空気が、排気手段8により発揮される吸引力によって排気口11から排気管70を通じて加工室10の外部へと吸引されるのに伴い、ミストMは排気口11から排気管70に導かれる。このとき、排気管70の内部を通るミストMが排気管70を介して排気管70の外の電装ボックス6の内部の空気と熱交換することによって、電装ボックス6の内部および電気制御機器60が冷却される。つまり、電装ボックス6の内部の熱が排気管70に伝わり、排気管70をミストMが冷却している。なお、熱交換において、排気管70の内部に液体の状態で進入したミストMは、発熱する電気制御機器60の熱によってその温度を上昇させ、排気管70の中で蒸発して気体になって排気管70の他端から排気される。
排気管70を電気制御機器60の付近に配設して、スピンドル30の回転によって生成されたミストMを排気管70の中に通すことによって、電装ボックス6の内部および電気制御機器60を冷却することができる。
1:加工装置 10:加工室 11:排気口 12:加工液供給ノズル
2:保持手段 20:保持テーブル 20a:保持面 21:支持部材
22:回転手段 220:θ軸モータ 221:エンコーダ 23:吸引手段
25:回転軸
3:加工手段 30:スピンドル 31:スピンドルハウジング
32:スピンドルモータ 34:加工具 340:研削ホイール 341:研削砥石
35:回転軸
4:加工送り手段 41:ボールネジ 42:Z軸モータ 43:ナット
44:接続部材 45:回転軸
6:電装ボックス 60:電気制御機器 7:電装冷却装置 70:排気管
8:排気手段
W:被加工物 Wa:被加工物の表面 L:加工液 M:ミスト
2:保持手段 20:保持テーブル 20a:保持面 21:支持部材
22:回転手段 220:θ軸モータ 221:エンコーダ 23:吸引手段
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3:加工手段 30:スピンドル 31:スピンドルハウジング
32:スピンドルモータ 34:加工具 340:研削ホイール 341:研削砥石
35:回転軸
4:加工送り手段 41:ボールネジ 42:Z軸モータ 43:ナット
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6:電装ボックス 60:電気制御機器 7:電装冷却装置 70:排気管
8:排気手段
W:被加工物 Wa:被加工物の表面 L:加工液 M:ミスト
Claims (1)
- 被加工物を保持する保持テーブルを有する保持手段と、加工具を先端に装着したスピンドルを高速回転させ該加工具に加工液を供給しながら該保持テーブルが保持した被加工物を加工する加工手段と、該加工具と該保持テーブルとを収容する加工室と、各駆動部の電気制御機器を集約した電装ボックスとを備えた加工装置に配設される電装冷却装置であって、
該スピンドルの回転により生成された該加工液のミストを該加工室内から排気する排気管を備え、
該排気管は、複数の該電気制御機器を経由して該電装ボックス内に配設され、該排気管内を通る該ミストが該排気管を介して該排気管外の該電装ボックス内の空気と熱交換することで、該電気制御機器を冷却する電装冷却装置。
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JP2019099239A JP2020192633A (ja) | 2019-05-28 | 2019-05-28 | 電装冷却装置 |
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JP2019099239A JP2020192633A (ja) | 2019-05-28 | 2019-05-28 | 電装冷却装置 |
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Family
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JP2019099239A Pending JP2020192633A (ja) | 2019-05-28 | 2019-05-28 | 電装冷却装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113635135A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-11-12 | 李宁宁 | 一种数控机床用电气过热防护装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000005955A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-01-11 | Nippei Toyama Corp | 工作機械の制御盤 |
JP2001269837A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-02 | Mori Seiki Co Ltd | 工作機械の制御盤の冷却構造 |
JP2017047514A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 株式会社ディスコ | 加工装置 |
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- 2019-05-28 JP JP2019099239A patent/JP2020192633A/ja active Pending
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