JP2020192137A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020192137A
JP2020192137A JP2019100180A JP2019100180A JP2020192137A JP 2020192137 A JP2020192137 A JP 2020192137A JP 2019100180 A JP2019100180 A JP 2019100180A JP 2019100180 A JP2019100180 A JP 2019100180A JP 2020192137 A JP2020192137 A JP 2020192137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
absorber
liquid
absorbent article
top sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019100180A
Other languages
English (en)
Inventor
裕喜 須田
Hiroki Suda
裕喜 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2019100180A priority Critical patent/JP2020192137A/ja
Publication of JP2020192137A publication Critical patent/JP2020192137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】拡散性及び液透過性が改善され、かつ液戻り防止性が向上した吸収性物品を提供する。【解決手段】肌当接面側から、液透過性トップシート20、セカンドシート50、複数の開孔を有する開孔フィルム70、吸収体40、及び液不透過性バックシート30をこの順に備え、開孔フィルム70の複数の開孔は、トップシート20側の面の開孔径が吸収体側の面の開孔径より小さい円錐台状であり、吸収体40が、不織布及び高吸収性ポリマーを含む高吸収性シートで構成されている吸収性物品10とする。【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
一般的に、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつ等の吸収性物品は、液透過性トップシートと、液不透過性バックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。このような吸収性物品には、体液の吸収性の向上、着用者の装着感の向上、漏れ防止等を図るために、様々な工夫がなされている。
例えば、開孔フィルムを吸収性物品の所定の位置に設けることによって、ウェットバックや吸収速度などの吸収性能を向上させる技術がある。該開孔フィルムの開口面積は肌側面と非肌側面で、肌側>非肌側とすることで、ウェットバックや吸収速度を向上するというものである。
開孔フィルムを用いた吸収性物品として、例えば、特許文献1には、液透過性の表面材、液体保持性の吸収材及び液不透過性の防漏材を有する吸収性物品において、表面材は、少なくとも、肌当接面層と非肌当接面層とを積層一体化してなる液透過性シートからなり、肌当接面層は、熱可塑性樹脂からなる開孔フィルム又は合成繊維からなる不織布により形成される技術が開示されている。
また、特許文献2には、上から下へ順に設けられる表面層と、吸収層と、底層とを備え、吸収層は、上から下へ、穿孔フィルム層と、コア層と、下付着層とを有し、穿孔フィルム層は、表面層とコア層との間に位置し、下付着層は、コア層と底層との間に位置する尿とりパッドが開示されている。
さらに、特許文献3には、高吸収性ポリマー及びフラッフパルプのうち少なくとも一つを吸収体成分として含む吸収体層を有する吸収体が開示されている。吸収体は、吸収体層に接して配置され、かつ、耐水性、高通気性合成樹脂製開口フィルムからなる吸収体被覆層と、頭頂部の開孔が小さく、底部の開孔が大きい漏斗状構造の多数の突起部を有し、その突起部の頭頂部が吸収体層に接するように配置されている開孔フィルムとを備えている。
またさらに、従来の高吸収性シートとして、例えば、特許文献4には、接着剤が塗布された第一シート、第二シート、及び、第一シートと第二シートとの間に配置される高吸収性ポリマーを備え、少なくとも第二シート上の複数の領域に対応する部位における接着剤の塗布が間欠的であるとともに、高吸収性ポリマーの幅方向の両側にて第一シートと対応する部位に接着剤が長手方向に連続的に塗布されており、高吸収性ポリマーが長手方向に沿うストライプ状に配置された高吸収性シートが開示されている。
特開平8−66425号公報 実用新案登録第3215515号公報 特開2002−355271号公報 特開2006−158676号公報
しかしながら、上記開孔フィルムを設けた特許文献1及び特許文献2では、いずれもウェットバックなどの液戻り防止性や吸収速度に優れているものの、吸収性物品における液体の拡散性には効果があるものとはいえず、吸収体の吸収性能を十分に発揮できていない。
また、特許文献3は、従来の非肌側面よりも肌側面の開口面積が小さい開孔フィルムを用い、開口面積の小さい面が吸収体に接するような構成となっている。この場合であっても上記液体の拡散性の向上という点において課題がある。
さらに、特許文献4に記載の高吸収性シート及び公知の高吸収性シートは、フラッフパルプ及び高吸収性ポリマーで構成される従来の吸収体と比較すると、初めに排出された尿を高吸収性ポリマーが吸収し膨張することにより、2回目以降の排尿の際、尿の通り道を塞いでしまう。このように、高吸収性シートタイプの吸収性物品では2回目以降の尿の吸収速度が著しく遅くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、拡散性及び液透過性が改善され、かつ液戻り防止性が向上した吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、鋭意研究の結果、吸収体として高吸収性シートを用い、かつ、特定の構成の開孔フィルムをトップシートと吸収体との間に設けることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の吸収性物品は、肌当接面側から、液透過性トップシート、複数の開孔を有する開孔フィルム、吸収体、及び液不透過性バックシートをこの順に備え、前記開孔フィルムの前記複数の開孔は、前記トップシート側の面の開孔径が前記吸収体側の面の開孔径より小さい円錐台状であり、前記吸収体が、不織布と高吸収性ポリマーとを含む高吸収性シートで構成されている高吸収性シートである。
前記開孔フィルムは、前記開孔径が2mm以下であり、開孔の数が50個/cm以上であり、坪量が20g/m以上60g/m以下であることが好ましい。
前記トップシート側の面の開孔径と前記吸収体側の面の開孔径との差は、0.03mm以上0.15mm以下であることが好ましい。
前記トップシートと前記開孔フィルムとの間に、液拡散性のセカンドシートが配置されていることが好ましい。
前記セカンドシートの坪量は、10g/m以上60g/m以下であることが好ましい。
したがって、本発明によれば、拡散性及び液透過性が改善され、かつ液戻り防止性が向上した吸収性物品を提供することができる。
本発明の吸収性物品の平面図である。 図1のX1−X1の断面図である。 本発明の吸収性物品における開孔フィルムを示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。
また、本明細書の説明において、吸収性物品10の着用時とは、吸収性物品10の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。吸収性物品10の長手方向とは、吸収性物品10が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品10の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、非肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品10としては、ベビー用又は成人用を問わず、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつが例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
[吸収性物品]
図1は、本発明の実施形態に係る吸収性物品10を液透過性トップシート20側から見た平面図である。図2は、図1のX1−X1の断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吸収性物品10は、肌当接面側から、液透過性トップシート20、セカンドシート50、複数の開孔71(図3参照)を有する開孔フィルム70、吸収体40、及び液不透過性バックシート30をこの順に備える。そして、開孔フィルム70の複数の開孔71は、液透過性トップシート20側の面の開孔径L1が吸収体40側の面の開孔径L2より小さい円錐台状であり、吸収体40が、不織布及び高吸収性ポリマーを含む高吸収性シートで構成されている。
以下、液透過性トップシート20を単にトップシート20と記載し、液不透過性バックシート30を単にバックシート30と記載する。
吸収性物品10の、長手方向の寸法L10は100mm以上800mm以下、幅方向の寸法W10は50mm以上500mmであることが好ましい。吸収性物品10の寸法を上記の範囲に調整することにより、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつ等に適した吸収性物品10を得ることができる。
また、吸収性物品10には、図2に示すように、使用者の排泄した体液の横漏れを防止するため、吸収性物品10の長手方向に沿って、トップシート20上に、立体ギャザー用弾性部材を有する一対の立体ギャザー80を備えていてもよい。吸収性物品10の幅方向Xにおける立体ギャザー80の外端は、バックシート30に固定され、その内端はトップシート20に固着され、その中央はトップシート20に固定されない自由端となるように、立体ギャザーシートが配される。立体ギャザー用弾性部材を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー80が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。立体ギャザー用弾性部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用され、立体ギャザーシートとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドの3層の積層複合不織布等が使用される。
(トップシート)
トップシート20は、体液が吸収体40へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドの2層の積層複合不織布、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート20には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート20には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、トップシート20の坪量は、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート20の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体40へと誘導するために必要とされる、吸収体40を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート30は、吸収体40が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー若しくはスパンボンド/メルトブロー/スパンボンドなどの積層複合不織布、及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
強度及び加工性の点から、バックシート30の坪量は、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート30には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート30に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート30にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を用いることができる。
(開孔フィルム)
本実施形態の吸収性物品10は、図2に示すように、トップシート20と、吸収体40の間に、複数の円錐台状の開孔71を有する開孔フィルム70を備える。
開孔フィルム70の開孔71は、図3に示すように、トップシート20側の面の開孔径L1が吸収体40側の面の開孔径L2より小さい円錐台状である。
本発明の開孔フィルム70は、開孔径が大きい方の面、すなわち開孔径L2の側の面が吸収体40側に配置されていることにより、下部の吸収体40への浸透に加え、横方向(前後左右)への拡散にも優れる吸収性物品10を得ることができる。また、開孔径L1の側の面がトップシート20側に配置されていることにより、開孔フィルム70を通過して吸収体40に吸収された液体が、トップシート20側へ液戻りし難くなる効果も得られる。
なお、液拡散性向上の観点から、開孔径L1と開孔径L2との差は、0.03mm以上0.15mm以下であることが好ましい。開孔径L1と開孔径L2との差が0.03mm以上であることにより、横方向への液の拡散性が良く、開孔径L1と開孔径L2との差が0.15mm以下であることにより、フィルムの強度、加工性が良好となる。
開孔フィルム70は、液拡散性、強度及び加工性の点で、開孔径は2mm以下であることが好ましく、0.50mm以上0.65mm以下がより好ましい。
ここで、「開孔径」とは、開孔フィルム70を株式会社キーエンス製3D顕微鏡(VR−3100)で撮影し、任意に選んだ3つの開孔71の直径を測定した平均値である。
また、「開孔径が2mm以下である」とは、開孔フィルム70のトップシート20側の表面及びバックシート30側の表面における開孔径のいずれも2mm以下の開孔径であることを意味する。
また、開孔フィルム70は、液透過性の点から、開孔数は50個/cm以上が好ましい。開孔数が50個/cm以上であることにより、フィルムの硬さが抑えられ、かつ、吸収体40への液透過性が良好となる。
また、開孔フィルム70の開孔数は、幅方向Xの中央部と側部とで異なっていてもよいが、中央部の方が側部より多いことが好ましい。
さらに、強度及び加工性の点から、開孔フィルム70の坪量は、20g/m以上60g/m以下であることが好ましく、23g/m以上30g/m以下であることがより好ましい。20g/m以上であることにより、フィルムの破断を防止することができる。また、60g/m以下であることにより、肌触りが柔らかくなる。
開孔フィルム70の開孔径、開孔数、及び坪量を上記の範囲とすることにより、強度、加工性、液透過性、及び液拡散性に優れた開孔フィルム70を得ることができる。
開孔フィルム70は、体液が吸収体40へと移動するような液透過性及び液拡散性を備えていることが好ましい。開孔フィルム70の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、なかでも、柔らかさの観点からポリエチレンがより好ましい。また、本発明における開孔フィルム70は、孔を有していないフィルム等の材料にエンボス加工で孔を貫通させて開孔させることによって作製することができる。
(吸収体)
本実施形態の吸収性物品10における吸収体40は、不織布及び高吸収性ポリマー(SAP)を含む高吸収性シートで構成されている。
−高吸収性シート用不織布−
高吸収性シートに用いる不織布としては、体液が高吸収性シート内を移動するような液透過性を備えた基材としてエアスルー不織布が好ましい。
強度、加工性及び液戻り量の点から、高吸収性シートに用いる不織布の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。高吸収性シートに用いるエアスルー不織布の形状としては特に制限はない。
吸収体40における高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
吸収体40に含有される高吸収性ポリマーの坪量は、240g/m以上450g/m以下であることが好ましく、245g/m以上445g/m以下であることがより好ましい。上記の数値範囲内とすることで、吸収体40におけるゲルブロッキングを防止し、かつ、吸収体40において多量の体液を吸収させることができる。
また、粉体としての流動性が悪い微粉末を避けることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、吸収体40が硬くなることにより発生するごつごつとした触感を低減する観点から、高吸収性ポリマーの中位粒子径は、50μm以上600μm以下であることが好ましく、100μm以上500μm以下であることがより好ましい。
高吸収性ポリマーは、ホットメルト接着剤により、2枚の基体不織布の間に固定されて挟持されている。ホットメルト接着剤により固定することにより、高吸収性ポリマーが吸収体40の外へ漏れることを防止することができる。なお、高吸収性ポリマーの吸収性を阻害せず、かつ、着用時の肌触りを損なわないように、ホットメルト接着剤の含有量は20g/m以下であることが好ましい。
ホットメルト接着剤としては、融点が100℃以上180℃以下の、スチレン−ブタジエン−スチレン系共重合体やスチレン−イソプレン−スチレン系共重合体など合成ゴム系、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系のホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤の塗布方法としては、ノズルから溶融状態のホットメルト接着剤を非接触式で塗布するカーテンコート法やスパイラル法、接触式で塗布するスロット法など公知の方法が利用できる。
−高吸収性シートの構成−
高吸収性シートは、トップシート20側とバックシート30側が不織布で構成され、その間に高吸収性ポリマーが配置されており、不織布と高吸収性ポリマーはホットメルト接着剤で固定されていることが好ましい。不織布、高吸収性ポリマー層、及び不織布の3層構造でもよく、不織布、高吸収性ポリマー層、不織布、高吸収性ポリマー層、及び不織布の5層構造でもよい。また、不織布の種類は同一であっても異なるものであってもよい。さらに、高吸収性ポリマーの種類は1種であっても2種以上であってもよい。
図1に示すように、吸収体40の長手方向Yの最長幅の寸法L40は、100mm以上800mm以下であることが好ましく、150mm以上500mm以下であることがより好ましい。また、吸収体40の幅方向Xの最長寸法W40は、50mm以上500mm以下であることが好ましく、70mm以上105mm以下であることがより好ましい。また、吸収体40の長手方向Yの寸法L40と幅方向Xの寸法W40は、それぞれ同じであっても、異なってもよい。
また、吸収体40は、肌当接面側に位置する上層吸収体と、非肌当接面側に位置する下層吸収体からの2層としてもよい。
(セカンドシート)
図2に示すように、トップシート20と開孔フィルム70との間に、吸収性物品10の液拡散性を向上させ、かつ、開孔フィルム70の硬さを抑制し、肌触りを良くするために、液拡散性のセカンドシート50を配置することが好ましい。セカンドシート50の基材は、体液の透過速度がトップシート20より速く、体液を吸収体40へ素早く拡散するものであればよく、例えば、親水性不織布、特に、エアスルー不織布が好ましい。セカンドシート50の厚さは、0.1mm以上が好ましく、その坪量は、10g/m以上60g/m以下が好ましく、15g/m以上40g/m以下がより好ましい。厚さが0.1mm未満、又は、坪量が10g/m未満若しくは60g/mより大きいと、吸収体40の上面全体への液体の拡散が十分に行われない。また、セカンドシート50の形状は、特に制限はないが、体液が、くまなく吸収体40に拡散するように、吸収体40の表面を完全に覆うことができる形状であることが好ましい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
(吸収性物品の作製)
実施例及び比較例の吸収性物品を表1に示すような構成とした。
トップシートとして、エアスルー不織布(坪量25g/m)を用い、液不透過性バックシートとして、通気性ポリエチレンシート(坪量32g/m)を用い、セカンドシートとしてエアスルー不織布(坪量30g/m)、立体ギャザーとして、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドの3層の複合不織布(坪量15g/m)を用いた。また、セカンドシートの下にポリエチレン製の開孔フィルム(坪量26g/m)を長手方向寸法220mm、幅方向寸法70mmとして配置した。なお、高吸収性ポリマーは坪量360g/mの物を用いた。
[評価]
(吸収速度3回法)
底面積16.8cmの円柱の中央に内径19mmの穴が開いており、重さを755.6gとした測定冶具を、吸収性物品の長手方向、かつ幅方向の中央部の上に置き、上部の穴から生理食塩水それぞれ40mlを投下し、生理食塩水が吸収性物品に接触した時点から治具中央円内の円周に液体が完全に吸い込まれるところを終点として時間を計測した。
上記実施例及び比較例について、下記の評価を行った、評価結果を表1に示す。
(濡れ広がり性)
トップシートを上に向けた状態で、生理食塩水100mlを吸収体の中心部に向かって注水し、吸収部位から製品長手方向に生理食塩水が20cm広がるまでの時間を計測し、濡れ広がり性を評価した。結果を表1に示す。
(液戻り量)
トップシートを上に向けた状態で、生理食塩水120mlを吸収体の中心部に向かって注水し、10分間放置した後、生理食塩水の吸収部位に、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製 No.2 ろ紙、直径55mm)を置き、その上に35kgf/cmの錘を乗せ、30秒経過後、ろ紙の重量を測り、ろ紙の重量差を液戻り量とした。
Figure 2020192137
セカンドシートと開孔フィルムとの接着領域が10%以上50%以下であることにより、排尿などにより受液した際、素早く濡れ広がることで、液透過性が改善され、液戻り防止性を向上させることができ、かつ、肌触りにも優れる、吸収性物品を提供することができる。
10 吸収性物品
20 液透過性トップシート
30 液不透過性バックシート
40 吸収体
50 セカンドシート
70 開孔フィルム
80 立体ギャザー

Claims (5)

  1. 肌当接面側から、液透過性トップシート、複数の開孔を有する開孔フィルム、吸収体、及び液不透過性バックシートをこの順に備え、
    前記開孔フィルムの前記複数の開孔は、前記トップシート側の面の開孔径が前記吸収体側の面の開孔径より小さい円錐台状であり、
    前記吸収体が、不織布と高吸収性ポリマーとを含む高吸収性シートで構成されている吸収性物品。
  2. 前記開孔フィルムは、前記開孔径が2mm以下であり、開孔の数が50個/cm以上であり、坪量が20g/m以上60g/m以下である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシート側の面の開孔径と前記吸収体側の面の開孔径との差が、0.03mm以上0.15mm以下である請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記トップシートと前記開孔フィルムとの間に、液拡散性のセカンドシートが配置されている請求項1から3いずれか1項記載の吸収性物品。
  5. 前記セカンドシートの坪量が、10g/m以上60g/m以下である請求項4記載の吸収性物品。
JP2019100180A 2019-05-29 2019-05-29 吸収性物品 Pending JP2020192137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019100180A JP2020192137A (ja) 2019-05-29 2019-05-29 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019100180A JP2020192137A (ja) 2019-05-29 2019-05-29 吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020192137A true JP2020192137A (ja) 2020-12-03

Family

ID=73546279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019100180A Pending JP2020192137A (ja) 2019-05-29 2019-05-29 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020192137A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218320A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 吸水シート構成体
JP2017531531A (ja) * 2014-10-24 2017-10-26 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 流体吸収性物品
JP2018166876A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 大王製紙株式会社 吸収性物品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218320A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 吸水シート構成体
JP2017531531A (ja) * 2014-10-24 2017-10-26 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 流体吸収性物品
JP2018166876A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 大王製紙株式会社 吸収性物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5624801B2 (ja) 吸収性物品
TW201733550A (zh) 吸收性物品
JP2017169927A (ja) 吸収性物品
JP6320787B2 (ja) 吸収性物品
JP6315806B2 (ja) 軽失禁パッド
JP6345998B2 (ja) 吸収性物品
JP2020156754A (ja) 吸収性物品
JP2015150057A (ja) 吸収性物品
JP6265330B2 (ja) 軽失禁製品
JP6071134B2 (ja) 吸収性物品
JP2017080028A (ja) 吸収性物品
JP2017029242A (ja) 吸収性物品
JP6756427B2 (ja) 吸収性物品
JP7338108B2 (ja) 吸収性物品
JP2020192137A (ja) 吸収性物品
JP2020195419A (ja) 吸収性物品
JP2019187800A (ja) 吸収性物品
JP7279285B2 (ja) 吸収性物品
JP7225495B2 (ja) 吸収性物品
JP6944575B2 (ja) 吸収性物品
JP2019080802A (ja) 軟便用吸収性物品
JP2020130442A (ja) 吸収性物品
JP3214679U (ja) 吸収性積層体および吸収性物品
JP2020151079A (ja) 吸収性物品
JP2022175672A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230320

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230627