JP2017029242A - 吸収性物品 - Google Patents

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Katsu Mizuguchi
克 水口
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Abstract

【課題】 吸収体に切欠き部を設けたことによる利点を保持しながら、吸収体の保形性に優れた吸収性物品を提供する。【解決手段】 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備え、吸収体は、前方部と、排尿部と、後方部とに区分され、吸水性繊維及びSAPを含有し、第1の吸収部材と、第1の吸収部材よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材と、第1の吸収部材と第2の吸収部材との間に配置された第1の補強シートを少なくとも備え、第1の吸収部材は、前方部から後方部に亘って長手方向に延びる第1のスリットを少なくとも1条有し、第1のスリットは、第1の吸収部材の厚み方向を貫通し、第1の補強シートは、親水性不織布で形成され、第1の吸収部材と第2の吸収部材にホットメルト系接着剤でそれぞれを接合する吸収性物品である。【選択図】 図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
一般的に、テープ止め紙おむつ、パンツ型紙おむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等の吸収性物品は、着用者の身体と接触する側に配置された液透過性のトップシート、その反対側に配置された液不透過性のバックシート及びこれらの間に配置された吸収体から構成されている。
吸収体は、通常、フラッフパルプ等の吸水性繊維と高吸水性樹脂(Super absorbent polymer、略称:SAP)を含有する。吸収体は、例えば、吸収性繊維中にSAP粒子を分散し、混合物としてシート状やマット状等の形状に成形される。トップシートを通して入ってきた尿や血液等の体液は、吸水性繊維で一時的に保持され、その後、SAPに吸収・保持される。吸収体の吸収性能としては、体液の吸収速度が速く、かつ液戻り量が少ないことが求められている。したがって、体液を吸収体に迅速に浸透させるために、吸収体にスリット等の切欠き部を設け、吸収性能の向上を図っている。
例えば、特許文献1には、上下2層を備えた吸収体において、吸収体の長手方向の両側部に位置する部分それぞれに、複数本の切れ込みを有し、上層における切れ込みと、下層における切れ込みとが、吸収体の長手方向において、重ならない位置に形成されている吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、吸収体の表裏面に貫通する第1スリットが吸収体の括れ部分における短手方向中央線の左右両側に延在し、吸収体の表裏面に貫通する一対の第2スリットが、第1スリットから吸収体の側端部に向かって先端側の間隔が狭くなるように、斜めにそれぞれ延在し、第1スリット及び第2スリットによって、吸収体の両側部分に両サイド部がそれぞれ分割されて設けられた吸収性物品が開示されている。
特開2013−052290号公報 特開2012−152482号公報
しかし、吸収体に切欠き部を設けると、吸収体全体の保形性が著しく悪化し、着用する時や着用中に、切欠き部から吸収体が割れたり、裂けたりして、吸収体が損傷し、吸収性の低下が生じていた。また、本来は切欠き部の効果の一つである良好なフィット性が、吸収体の損傷で悪化し、装着感を損ねるという問題もあった。特に、スリット幅が大きくなるほど、この問題は顕著になっていた。
本発明は、上述の問題に鑑み、吸収体に切欠き部を設けたことによる利点を保持しながら、吸収体の保形性に優れた吸収性物品を提供することを目的とする。
(1)本願発明に係る1つの態様は、吸収性物品であって、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、上記トップシート上記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備え、上記吸収体は、前方部と、排尿部と、後方部とに区分され、吸水性繊維及びSAPを含有し、少なくとも第1の吸収部材と、上記第1の吸収部材よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材と、上記第1の吸収部材と上記第2の吸収部材との間に配置された第1の補強シートと、を備え、上記第1の吸収部材は、前方部から後方部に亘って長手方向に延びる第1のスリットを少なくとも1条有し、上記第1のスリットは、上記第1の吸収部材の表面から裏面まで貫通し、上記第1の補強シートは、親水性不織布で形成され、上記第1の吸収部材と上記第2の吸収部材にホットメルト系接着剤でそれぞれを接合することを特徴とする。
(2)上記(1)記載の吸収性物品であって、上記第1のスリットは、複数条有し、それぞれが5mm以上20mm以下の幅を有してもよい。
(3)上記(1)または(2)記載の吸収性物品であって、さらに、前記第2の吸収部材が前記第1のスリットと同じ位置に第2のスリットを有し、
前記第2のスリットが前記第2の吸収部材の表面から裏面まで貫通し、前記第1のスリットよりも狭い幅を有してもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、さらに、上記吸収体が上記第1の吸収部材の肌当接面側に第2の補強シートを備え、上記第2の補強シートが第1の吸収部材をホットメルト系接着剤で接合してもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、少なくとも上記第1の補強シート又は前記第2の補強シートは、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布及びスパンレース不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、15g/m以上の坪量を有してもよい。
本発明によれば、吸収体に切欠き部を設けたことによる利点を保持しながら、吸収体の保形性に優れた吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に係る吸収性物品をトップシート側から見た展開図である。 図1のA−A線における吸収性物品の略示断面図である。 図1のA−A線における他の実施形態に係る吸収性物品の略示断面図である。
図1から図3を参照して、本発明の実施形態にかかる吸収性物品について詳細に説明する。なお、実施形態の説明は、全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品の短手方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、肌当接面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、非肌当接面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1としては、幼児又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、パンツタイプの使い捨ておむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等であってもよい。
図1は、本実施形態に係る吸収性物品をトップシート側から見た展開図である。吸収性物品1は、肌当接面側に配された液透過性のトップシート21と、トップシート21に対向して配置された液不透過性のバックシート22と、トップシート21とバックシート22との間に少なくとも1層配置された吸収体23と、を備えている。
また、吸収性物品1には、使用者の排泄した体液の横漏れを防止するため、吸収性物品1の長手方向に沿って、トップシート21上に、立体ギャザー用弾性部材24aを有する一対の立体ギャザー24を備えていてもよい。吸収性物品1の短手方向における立体ギャザー24の外端は、バックシート22に固定され、その内端はトップシート21に固着され、その中央はトップシート21に固定されない自由端となるように、立体ギャザーシート24bが配される。立体ギャザー用弾性部材24aを長手方向に沿って設けることで、起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能となるように設けられる。立体ギャザー用弾性部材24aとしては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が使用され、立体ギャザーシート24bとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布等が使用される。
(トップシート)
トップシート21は、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材を用いればよく、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート21は、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。また、肌への刺激を低減させるために、トップシート21に、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度および加工性の点から、トップシート21の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート21の形状としては、特に制限はないが、体液を漏れがないように吸収体へと誘導するため、吸収体を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート22は、吸収体が保持している体液が下着に漏れないような液不透過性を備えた基材を用いればよく、不織布、樹脂フィルム、あるいはこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。かかる不織布は、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンドやメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料があげられる。また、かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等があげられる。
強度及び加工性の点から、バックシート22の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート22は、通気性を持たせることが好ましい。通気性を備えさせるために、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合することや、バックシート22にエンボス加工を施すことがあげられる。フィラーとしては、炭酸カルシウムをあげることができ、その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
図2は、図1のA−A線における吸収性物品の略示断面図である。吸収体23は、トップシート21とバックシート22との間に配置され、前方部31と、後方部33と、前方部31と後方部33との間に配置される排尿部32とに区分される。ここで、「排尿部」とは、着用時に身体の股下に存在する排尿領域と対応させる部分を意味するものである。また、「前方部」とは、「排尿部」よりも前方、すなわち着用者の腹側の方向にある部分を意味するものであり、「後方部」とは、「排尿部」よりも後方、すなわち着用者の背側の方向にある部分を意味するものである。また、吸収体23は、図2に示すように、第1の吸収部材41と、第1の吸収部材41よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材42と、第1の吸収部材41と第2の吸収部材42との間に配置された第1の補強シート45と、を少なくとも備えている。
第1の吸収部材41には、図1に示すように、前方部31から後方部33に亘って長手方向に延びる第1のスリット43を少なくとも1条有している。この第1のスリット43は、第1の吸収部材41の厚み方向を貫通しており、トップシート21から第1の吸収部材41に到達した体液が第1のスリット43を経由して迅速に第2の吸収部材42に流れ込むことができる。また、第1の吸収部材41には、第1のスリット43が複数条形成されてもよく、3条以上が好ましい。また、後述するように、第1の補強シート45が第1の吸収部材41と第2の吸収部材42の間に配置され、ホットメルト系接着剤によりそれぞれを接合し、スリットによる吸収体の損傷が防止される。このため、第1のスリット43の幅は、一般的なものと比較して幅広く形成することができ、例えば、第1のスリット43を一条形成する場合、その幅は、5mm以上30mm以下であってもよい。さらに、複数条形成する場合、第1のスリット43それぞれの幅が5mm以上20mm以下であってもよい。第1のスリット43は、少なくとも1条形成されていれば、形状、条数及び短手方向の位置に特に限定はない。なかでも、第1のスリット43が互いに平行で、かつ短手方向に一定の間隔で矩形の形状に形成されていることが好ましく、例えば、3本形成する場合、その間隔は、10mm以上50mm以下であってもよい。
図3は、図1のA−A線における他の実施形態に係る吸収性物品の略示断面図である。第2の吸収部材42には、図3に示すように、さらに、第1のスリット43と同じ位置に第2のスリット44を有し、この第2のスリット44は、第2の吸収部材42の厚み方向を貫通し、第2のスリットの幅44Lは、第1のスリットの幅43Lよりも狭い幅を有してもよい。第2のスリット44を形成することにより、第1のスリットから移動してきた体液が、この第2のスリット44を経由して第2の吸収部材42の前後方向に拡散され、第2の吸収部材42全体を利用することができる。さらに、第1のスリット43と同じ位置以外にも第2のスリット44を形成してもよい。第2のスリットの幅44Lは、第1のスリット43が1条形成される場合、3mm以上25mm以下であってもよい。さらに、第1のスリット43が複数条形成される場合、第2のスリット44それぞれの幅が3mm以上25mm以下であってもよい。
吸収体23は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性樹脂(SAP)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿パッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といったものから形成される。この中で、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。かかるフラッフパルプとしては、木材パルプ及び合成繊維、ポリマー繊維等や非木材パルプを綿状に解繊したものをあげることができる。第1の吸収部材41の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。また、第2の吸収部材42の吸収性繊維は、吸収性能及び薄さを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
また、吸収体23のSAPは、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、 (イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、といった材料から形成される。この中で、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。第1の吸収部材41のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。また、第2の吸収部材42のSAP量は、吸収性能を損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体23の吸収性繊維とSAPは、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したもの、あるいは、吸収性繊維間にSAP粒子を固着したSAPシートとすることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体23の形状を安定させるために、吸収体23をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布をあげることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
第1の吸収部材41と第2の吸収部材42の形状は特に限定はないが、着用者の体液排出部に吸収体23をより良好に密着させつつ、優れた着用感を供するために、吸収性物品1の短手方向において、第1の吸収部材41の長さは、第2の吸収部材42の長さよりも長く設けられていることが好ましい。
第1の補強シート45は、第1の吸収部材41と第2の吸収部材42との間に配置され、ホットメルト系接着剤でそれぞれと接合している。第1の補強シート45は、第1の吸収部材41と第2の吸収部材42を接合することで、着用する時や着用中の着用者の動作に起因する、吸収体23が割れたり、裂けたりして、吸収体23が損傷し、吸収性の悪化を抑制する。また、図3に示すように、さらに、吸収体23が第1の吸収部材41の肌当接面側に第2の補強シート46を備え、この第2の補強シート46が第1の吸収部材41とホットメルト系接着剤で接合してもよい。この構成を取ることにより、第1のスリット43を形成した第1の吸収部材41が着用時や着用中に割れたり、裂けたり、よれたりしたことによる吸収体の損傷を一層防止することができる。第1の補強シート45又は第2の補強シート46は、第1の吸収部材41から第2の吸収部材42へスムーズに体液が移動するような親水性不織布で形成されていれば、その基材に特に限定はないが、強度とコストの観点から、少なくとも第1の補強シート45又は第2の補強シート46は、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布及びスパンレース不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、15g/m以上の坪量を有することが好ましい。また、ホットメルト系接着剤としては、融点が100℃以上180℃以下程度であって、スチレンーブタジエン−スチレン系共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン系共重合体等の合成ゴム系;又はエチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系のホットメルト系接着剤を使用できる。ホットメルト系接着剤の塗工方法は、特に限定されるものではないが、強度と透水性の観点から、スパイラル方式を採用すること好ましい。第1の補強シート45の大きさ及び形状は、吸収体23の損傷を効果的に防止するために、第2の吸収部材42をくまなく覆うことができるものが好ましく、第2の補強シート46の大きさ及び形状は、第1の吸収部材41の損傷を効果的に防止するために、第1の吸収部材41をくまなく覆うことができるものが好ましい。
吸収性物品1の製造方法は、周知の方法を採用することができ、例えば、(i)第1の吸収部材41と第2の吸収部材42として、それぞれ吸収性繊維をSAPとともに積繊して吸収体マットを作成し、その後、第1の吸収部材41、ホットメルト系接着剤を両面に塗布した第1の補強シート45、第2の吸収部材42の順で積層し、プレスすることで固定し、吸収体23を形成する工程、(ii)トップシート21と立体ギャザー24をホットメルト系接着剤で固定・一体化する工程、(iii)トップシート21、立体ギャザー24及びバックシート22の内側にホットメルト系接着剤を塗工する工程、(iv)集合ドラムにおいて、吸収体23の上部にトップシート21を、吸収体23の下部にバックシート22を配置し、各構成部材を固定・一体化する工程、(v)吸収性物品1の半製品をカッター装置により製品寸法でカットし、個々の吸収性物品1を切り離す工程、があげられる。
以下、実施例及び比較例をあげて、本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例により限定されるものではない。
<実施例1>
(吸収体の作製)
第1の吸収部材として、まず、パルプシートを粉砕して解繊したフラッフパルプ20gと、SAP8gとをともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ540mm、幅260mmにカットしたものを用意した。次に、カットした吸収体マットに、図1に示す、第1のスリット(長さ250mm、幅15mm)を3条、第1の吸収部材の厚み方向を貫通するよう形成した。また、第2の吸収部材として、第1の吸収部材と同様に、フラッフパルプ15gをSAP6gとともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ540mm、幅180mmにカットしたものを用意した。補強シートとして、長さ540mm、幅180mmのスパンボンド不織布(坪量22g/m)を用い、ホットメルト系接着剤を両面に塗布して、第1の吸収部材、補強シート、第2の吸収部材の順で積層し、プレスすることで吸収体を得た。
(吸収性物品の作製)
得られた吸収体を用いて、長さ630mm、幅320mmの尿取りパッドを作製し、実施例1のサンプルとした。なお、トップシートとしては、エアースルー不織布(坪量22g/m)を用い、バックシートとしては、通気性ポリエチレンフィルム(坪量35g/m)を用いた。得られた尿取りパッドの吸収速度、液戻り量、拡散性及び保形性を測定・評価した。得られた結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、第2の吸収部材に代えて、第2の吸収部材に第2のスリット(長さ250mm、幅8mm)を第1のスリットと同じ位置に3条、第2の吸収部材の厚み方向を貫通するよう形成したものを用いた以外は、実施例1と同様にして尿取りパッドを作製し、実施例2のサンプルとした。得られた尿取りパッドの吸収速度、液戻り量、拡散性及び保形性を測定・評価した。得られた結果を表1に示す。
<比較例1、2>
実施例1において、吸収体に代えて、補強シートを使用せず、第1の吸収部材と第2の吸収部材を積層したものを用いた以外は、実施例1と同様にして尿取りパッド作製し、比較例1のサンプルとした。また、実施例2において、吸収体に代えて、補強シートを使用せず、第1の吸収部材と第2の吸収部材を積層したものを用いた以外は、実施例2と同様にして尿取りパッド作製し、比較例2のサンプルとした。得られた尿取りパッドの吸収速度、液戻り量、拡散性及び保形性を測定・評価した。得られた結果を表1に示す。
(吸収速度)
外径80mmの円柱の中央に内径30mmの穴が開いており、重さ2kgとした測定冶具を、トップシートを上に向けた状態で、尿取りパッドの長手方向、かつ短手方向の中央部の上に置き、上部の穴から生理食塩水150mlを投下し、生理食塩水が尿取りパッドに接触した時点から、測定治具中央円内の円周に生理食塩水が完全に吸い込まれるまでを終点として時間を計測し、吸収速度とした。
(液戻り量)
トップシートを上に向けた状態で、生理食塩水900mlを吸収体の中心部に向かって注水し、10分間放置した後、生理食塩水の吸収部位に、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製 No.2 ろ紙、直径55mm)を置き、その上に35kgf/cmの錘を乗せ、1分経過後、ろ紙の重量を測り、ろ紙の重量差を液戻り量とした。
(拡散性)
トップシートを上に向けた状態で、生理食塩水600mlを吸収体の中心部に向かって注水し、1分間放置した後、吸収部位から長手方向に広がった生理食塩水の端点までの距離を計測し、拡散性を評価した。
(保形性)
トップシートを上に向けた状態で、生理食塩水600mlを吸収体の中心部に向かって注水し、1分間放置した後、重さ7kgの金属製ロールを吸収体の長手方向に10往復させ、吸収体の型崩れの有無を確認した。
Figure 2017029242
表1に示すように、実施例1及び2は、補強シートにより第1の吸収部材と第2の吸収部材にホットメルト系接着剤でそれぞれ接合されていたため、吸収速度、液戻り量、拡散性及び保形性に良好な結果を示した。特に、実施例2は、第2の吸収部材が第1のスリットと同じ位置に第2のスリットを有し、この第2のスリットは、第2の吸収部材の厚み方向を貫通し、第1のスリットよりも狭い幅を有する構成をとったため、吸収速度、液戻り量、拡散性に優れていた。一方、補強シートのない比較例1及び2は、吸収速度、液戻り量、拡散性に劣り、吸収体は型崩れを起こしていた。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
21 トップシート
22 バックシート
23 吸収体
24 立体ギャザー
24a 立体ギャザー用弾性部材
24b 立体ギャザーシート
31 前方部
32 排尿部
33 後方部
41 第1の吸収部材
42 第2の吸収部材
43 第1のスリット
44 第2のスリット
45 第1の補強シート
46 第2の補強シート

Claims (5)

  1. 吸収性物品であって、
    液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備え、
    前記吸収体は、前方部と、排尿部と、後方部とに区分され、吸水性繊維及びSAPを含有し、第1の吸収部材と、前記第1の吸収部材よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材と、前記第1の吸収部材と前記第2の吸収部材との間に配置された第1の補強シートを少なくとも備え、
    前記第1の吸収部材は、前方部から後方部に亘って長手方向に延びる第1のスリットを少なくとも1条有し、
    前記第1のスリットは、前記第1の吸収部材の厚み方向を貫通し、
    前記第1の補強シートは、親水性不織布で形成され、前記第1の吸収部材と前記第2の吸収部材にホットメルト系接着剤でそれぞれを接合することを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第1のスリットは、複数条有し、それぞれが5mm以上20mm以下の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. さらに、前記第2の吸収部材が前記第1のスリットと同じ位置に第2のスリットを有し、
    前記第2のスリットが前記第2の吸収部材の厚み方向を貫通し、前記第1のスリットよりも狭い幅を有することを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. さらに、前記吸収体が第1の吸収部材の肌当接面側に第2の補強シートを備え、
    前記第2の補強シートが第1の吸収部材をホットメルト系接着剤で接合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の型吸収性物品。
  5. 少なくとも前記第1の補強シート又は前記第2の補強シートは、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布及びスパンレース不織布からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、15g/m以上の坪量を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の型吸収性物品。
JP2015149870A 2015-07-29 2015-07-29 吸収性物品 Pending JP2017029242A (ja)

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