JP2020190337A - パルス管冷凍機、パルス管冷凍機のコールドヘッド - Google Patents

パルス管冷凍機、パルス管冷凍機のコールドヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】パルス管冷凍機の冷凍効率を向上する。【解決手段】パルス管冷凍機10は、圧縮機吐出口12aと圧縮機吸入口12bとを有する圧縮機12と、異なる位置に設けられた第1接続口38および第2接続口40を有するパルス管高温端16aと、パルス管低温端16bと、を有するパルス管16と、蓄冷器高温端18aと、パルス管低温端16bと連通している蓄冷器低温端18bと、を有する蓄冷器18と、蓄冷器高温端18aを圧縮機吐出口12aおよび圧縮機吸入口12bに交互に接続する主圧力切換弁22と、蓄冷器18をバイパスするように、主圧力切換弁22と蓄冷器高温端18aとの間の分岐部32aから流量制御部を介してパルス管高温端16aの第1接続口38に接続されたダブルインレット流路34と、パルス管高温端16aの第2接続口40に接続されたバッファ容積26と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、パルス管冷凍機に関する。
パルス管冷凍機は、主たる構成要素として、振動流発生源、蓄冷器、パルス管、および位相制御機構を備える。振動流の発生にはいくつかの方式がある。例えば、圧縮機と周期的な流路切替弁の組み合わせを用いるいわゆるGM(ギフォード・マクマホン;Gifford-McMahon)方式と、調和振動するピストンによって振動流を発生するスターリング方式が知られている。また、位相制御機構についても、ダブルインレット型、アクティブバッファ型、4バルブ型など様々な方式がある。
特開2001−324232号公報
パルス管冷凍機においては、振動流発生源と位相制御機構それぞれの方式に依存して、蓄冷器およびパルス管を含む作動ガスの循環経路が形成されうる。例えば、ダブルインレット型のパルス管冷凍機では、蓄冷器とパルス管それぞれの低温端が互いに連通されるとともに、それぞれの高温端どうしも、振動流発生源からパルス管へと蓄冷器をバイパスして接続する連通路で接続され、作動ガスの循環経路が形成される。こうした循環経路には、「DCフロー」とも称される、直流成分をもつガス流れが生成されうる。DCフローは、パルス管冷凍機の冷凍性能に影響しうる。とりわけ、DCフローが、パルス管高温端からパルス管低温端へと貫通する作動ガス流れを含む場合には、そうした作動ガス流れによりパルス管高温端からパルス管低温端へと顕著な入熱が与えられ、パルス管冷凍機の冷凍効率は低下しうる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、パルス管冷凍機の冷凍効率を向上することにある。
本発明のある態様によると、パルス管冷凍機は、圧縮機吐出口と圧縮機吸入口とを有する圧縮機と、異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、前記蓄冷器高温端を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する主圧力切換弁と、前記蓄冷器をバイパスするように、前記主圧力切換弁と前記蓄冷器高温端との間の分岐部から流量制御部を介して前記パルス管高温端の前記第1接続口に接続されたダブルインレット流路と、前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備える。
本発明のある態様によると、パルス管冷凍機は、圧縮機吐出口と圧縮機吸入口とを有する圧縮機と、異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、前記蓄冷器高温端を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する主圧力切換弁と、前記パルス管高温端の前記第1接続口を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する副圧力切換弁と、前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備える。
本発明のある態様によると、パルス管冷凍機のコールドヘッドは、異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、前記蓄冷器高温端を主圧力切換弁に接続する蓄冷器連通路と、前記蓄冷器をバイパスするように、前記蓄冷器連通路上の分岐部から流量制御部を介して前記パルス管高温端の前記第1接続口に接続されたダブルインレット流路と、前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備える。
本発明のある態様によると、パルス管冷凍機のコールドヘッドは、異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、前記蓄冷器高温端を主圧力切換弁に接続する蓄冷器連通路と、前記パルス管高温端の前記第1接続口を副圧力切換弁に接続するパルス管連通路と、前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、パルス管冷凍機の冷凍効率が向上される。
第1の実施の形態に係るパルス管冷凍機を概略的に示す図である。 図1に示されるパルス管冷凍機のパルス管高温端を概略的に示す上面図である。 ある典型的なダブルインレット型のパルス管冷凍機を概略的に示す図である。 第1の実施の形態に係るパルス管冷凍機の他の例を概略的に示す図である。 第2の実施の形態に係るパルス管冷凍機を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。また、以下の説明において参照する図面において、各構成部材の大きさや厚みは説明の便宜上のものであり、必ずしも実際の寸法や比率を示すものではない。
図1は、第1の実施の形態に係るパルス管冷凍機10を概略的に示す図である。パルス管冷凍機10は、一例として、GM(Gifford-McMahon)方式のダブルインレット型パルス管冷凍機である。また、パルス管冷凍機10は、単段式のパルス管冷凍機である。ただし、後述するように、パルス管冷凍機10は、多段式(例えば二段式)のパルス管冷凍機とすることも可能である。
パルス管冷凍機10は、圧縮機12と、コールドヘッド14とを備える。コールドヘッド14は、パルス管16、蓄冷器18、冷却ステージ20、主圧力切換弁22、および室温部24を備える。
コールドヘッド14の室温部24には、バッファ容積26、例えばバッファタンクが接続されている。また、室温部24は、2つの流量制御部を有する。流量制御部は、例えば、オリフィス、または絞り弁などの流量調整要素を含む。流量制御部の流路抵抗は、固定されていてもよいし、調整可能であってもよい。以下では説明の便宜上、第1流量制御部をダブルインレットオリフィス28と称し、第2流量制御部をバッファオリフィス30と称する。ただし、流量制御部をオリフィスのみに限定することを意図するものではない。
圧縮機12および主圧力切換弁22によって、パルス管冷凍機10の振動流発生源が構成される。すなわち、圧縮機12が生み出す作動ガスの定常流から、主圧力切換弁22の切替動作によって蓄冷器18を通じてパルス管16内に作動ガスの圧力振動を生成することができる。また、バッファ容積26、ダブルインレットオリフィス28、およびバッファオリフィス30によって、パルス管冷凍機10の位相制御機構が構成される。位相制御機構によって作動ガスの圧力振動に対しパルス管16内のガス要素(ガスピストンとも呼ばれる)の変位振動の位相を遅らせることができる。適切な位相遅れは、パルス管16の低温端でのPV仕事を生じさせ、作動ガスを冷却することができる。
圧縮機12は、圧縮機吐出口12aと圧縮機吸入口12bとを有し、回収した低圧PLの作動ガスを圧縮して高圧PHの作動ガスを生成するよう構成されている。圧縮機吐出口12aから主圧力切換弁22および蓄冷器18を通じてパルス管16に作動ガスが供給され、パルス管16から蓄冷器18および主圧力切換弁22を通じて圧縮機吸入口12bへと作動ガスが回収される。圧縮機吐出口12aおよび圧縮機吸入口12bはそれぞれ、パルス管冷凍機10の高圧源および低圧源として機能する。作動ガスは、冷媒ガスとも称され、例えばヘリウムガスである。
一般に高圧PH及び低圧PLはともに、パルス管冷凍機10の周囲環境圧力(例えば大気圧)よりかなり高い。よって、高圧PH及び低圧PLはそれぞれ、第1高圧及び第2高圧と呼ぶこともできる。通例、高圧PHは例えば2〜3MPaである。低圧PLは例えば0.5〜1.5MPaである。
パルス管冷凍機10には、高圧ライン13aおよび低圧ライン13bが設けられている。高圧ライン13aを通じて、高圧PHの作動ガスが圧縮機12からコールドヘッド14に流れる。低圧ライン13bを通じて、低圧PLの作動ガスがコールドヘッド14から圧縮機12に流れる。高圧ライン13aは、圧縮機吐出口12aを主圧力切換弁22の主吸気開閉弁V1に接続する。低圧ライン13bは、圧縮機吸入口12bを主圧力切換弁22の主排気開閉弁V2に接続する。高圧ライン13aおよび低圧ライン13bはそれぞれ、圧縮機12とコールドヘッド14とを接続する剛性または可撓性の配管であってもよい。
パルス管16は、パルス管高温端16aと、パルス管低温端16bとを有し、パルス管高温端16aからパルス管低温端16bへと軸方向に延在する。パルス管高温端16aおよびパルス管低温端16bはそれぞれ、パルス管16の第1端および第2端とも称しうる。パルス管高温端16aおよびパルス管低温端16bにはそれぞれ整流器が設けられていてもよい。同様に、蓄冷器18は、蓄冷器高温端18aと、蓄冷器低温端18bとを有し、蓄冷器高温端18aから蓄冷器低温端18bへと軸方向に延在する。蓄冷器高温端18aおよび蓄冷器低温端18bはそれぞれ、蓄冷器18の第1端および第2端とも称しうる。パルス管16および蓄冷器18が延びる方向をコールドヘッド14の軸方向Aと表す。
パルス管低温端16bと蓄冷器低温端18bは冷却ステージ20によって構造的に接続され熱的に結合されている。冷却ステージ20には冷却ステージ流路21が形成されている。冷却ステージ流路21を通じて、パルス管低温端16bは、蓄冷器低温端18bと流体的に連通している。したがって、圧縮機12から供給される作動ガスは、蓄冷器低温端18bから冷却ステージ流路21を通じてパルス管低温端16bへと流れることができる。パルス管16からの戻りガスは、パルス管低温端16bから冷却ステージ流路21を通じて蓄冷器低温端18bへと流れることができる。
例示的な構成においては、パルス管16は内部を空洞とする円筒状の管であり、蓄冷器18は内部に蓄冷材を充填した円筒状の管であり、両者は互いに隣り合って各々の中心軸を平行として配置されている。パルス管16および蓄冷器18は、冷却ステージ20から同方向に延びており、パルス管高温端16aおよび蓄冷器高温端18aは、冷却ステージ20に対して同じ側に配置されている。このようにして、パルス管16、蓄冷器18、および冷却ステージ20は、U字状に配置されている。
室温部24は、蓄冷器高温端18aを主圧力切換弁22に接続する蓄冷器連通路32を備える。蓄冷器連通路32は、主圧力切換弁22と蓄冷器高温端18aとの間に位置する分岐部32aを有する。蓄冷器連通路32は、蓄冷器高温端18aから分岐部32aを通って延び、さらに二分岐して、主吸気開閉弁V1および主排気開閉弁V2に接続されている。
室温部24は、蓄冷器18をバイパスするように主圧力切換弁22をパルス管16に接続するダブルインレット流路34を備える。ダブルインレット流路34は、蓄冷器連通路32上の分岐部32aからダブルインレットオリフィス28を介してパルス管高温端16aに接続されている。
また、室温部24には、バッファオリフィス30を有し、バッファ容積26をコールドヘッド14に接続するバッファライン36が設けられている。バッファライン36は、バッファオリフィス30を介してバッファ容積26をパルス管高温端16aに接続する。バッファ容積26は、高圧PHと低圧PLとの中間圧(例えば高圧PHと低圧PLの平均圧)を有する作動ガスの中間圧源として働く。よって、パルス管高温端16aとバッファ容積26との圧力差に応じて、パルス管16とバッファ容積26との間でバッファライン36を通じて作動ガスが流れる。
なお、バッファライン36は、剛性または可撓性の配管を含んでもよく、バッファ容積26とバッファオリフィス30とが、及び/またはバッファオリフィス30とコールドヘッド14とがそうした配管で接続されてもよい。
主圧力切換弁22は、パルス管16内に圧力振動を生成すべく蓄冷器高温端18aを圧縮機吐出口12aおよび圧縮機吸入口12bに交互に接続するように構成されている。主圧力切換弁22は、主吸気開閉弁V1と主排気開閉弁V2のうち一方が開いているとき他方は閉じているように構成されている。主吸気開閉弁V1が圧縮機吐出口12aを蓄冷器高温端18aに接続し、主排気開閉弁V2が圧縮機吸入口12bを蓄冷器高温端18aに接続する。
主吸気開閉弁V1が開いているとき、圧縮機吐出口12aから高圧ライン13aおよび主吸気開閉弁V1を通じて蓄冷器18に作動ガスが供給される。作動ガスはさらに、蓄冷器18から冷却ステージ流路21を通じてパルス管16に供給される。作動ガスの一部は、ダブルインレット流路34を通じてパルス管16に供給される。一方、主排気開閉弁V2が開いているとき、パルス管16から、冷却ステージ流路21、蓄冷器18、主排気開閉弁V2、および低圧ライン13bを通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが回収される。作動ガスの一部は、パルス管16から、ダブルインレット流路34、主排気開閉弁V2、および低圧ライン13bを通じて圧縮機吸入口12bに回収される。
一般に、圧縮機12および室温部24は周囲環境(例えば、室温大気圧環境)に配置される。バッファ容積26も周囲環境に配置される。蓄冷器18、パルス管16、および冷却ステージ20は周囲環境から隔離された環境(例えば、極低温真空環境)に配置される。パルス管高温端16aと蓄冷器高温端18aは、例えばフランジ部などの装着構造によって互いに固定され、装着構造を介して、パルス管冷凍機10が設置される支持台または支持壁などの支持部(例えば、蓄冷器18、パルス管16、および冷却ステージ20を収容する真空容器の壁部)に装着される。
なお、室温部24の一部(例えば、主圧力切換弁22)は、パルス管冷凍機10のコールドヘッド14から分離して配置され、剛性または可撓性の配管によりコールドヘッド14に接続されてもよい。
このような構成により、パルス管冷凍機10は、パルス管16内に高圧PHと低圧PLの作動ガス圧力振動を生成する。圧力振動と同期して適切な位相遅れをもって、パルス管16内で作動ガスの変位振動すなわちガスピストンの往復動が生じる。ある圧力を保持しながらパルス管16内を上下に周期的に往復する作動ガスの動きは、しばしば「ガスピストン」と称され、パルス管冷凍機10の動作を説明するためによく用いられる。ガスピストンがパルス管高温端16aまたはその近傍にあるときパルス管低温端16bで作動ガスが膨張し、寒冷が発生する。このような冷凍サイクルを繰り返すことにより、パルス管冷凍機10は、冷却ステージ20を冷却することができる。したがって、パルス管冷凍機10は、被冷却物を冷却することができる。
パルス管冷凍機10によって冷却される被冷却物は、冷却ステージ20上に直接設置され、または冷却ステージ20に剛性または可撓性の伝熱部材を介して熱的に結合されている。パルス管冷凍機10は、冷却ステージ20からの伝導冷却によって被冷却物を冷却することができる。なお被冷却物は、一例として、超伝導電磁石またはその他の超伝導装置、あるいは赤外線撮像素子またはその他のセンサなど固形物であるが、これに限られない。言うまでもなく、パルス管冷凍機10は冷却ステージ20に接触する気体または液体を冷却することもできる。例えば、パルス管冷凍機10は、ヘリウムガスの再凝縮に利用することができる。
図2は、図1に示されるパルス管冷凍機10のパルス管高温端16aを概略的に示す上面図である。
図1および図2に示されるように、パルス管高温端16aには、第1接続口38および第2接続口40が設けられている。第1接続口38と第2接続口40は、互いに異なる位置にある。第1接続口38には、ダブルインレット流路34が接続され、第2接続口40には、バッファライン36によりバッファ容積26が接続されている。このように、ダブルインレット流路34とバッファ容積26は別々にパルス管高温端16aに接続されている。
第1接続口38と第2接続口40は、パルス管高温端16a上で径方向に互いに異なる位置にある。第2接続口40が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第2距離t2の位置に設けられ、第1接続口38が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第1距離t1の位置に設けられている。ここで、第1距離t1および第2距離t2は、パルス管高温端16aの中心42から第1接続口38および第2接続口40の中心までの長さを示す。第1距離t1および第2距離t2はともに、第1接続口38と第2接続口40がパルス管高温端16aの上面に配置されるべく、パルス管16(具体的には、パルス管高温端16a)の半径より短い。
第2距離t2は第1距離t1より短い。よって、第2接続口40は、パルス管高温端16aの中心42の近くに位置し、第1接続口38は、第2接続口40に比べてパルス管高温端16aの外周の近くに位置する。例えば、第1距離t1は、パルス管16の半径の半分より長くてもよい。第2距離t2は、パルス管16の半径の半分より短くてもよい。
第2接続口40は、パルス管高温端16aの中心42に設けられてもよい。その場合、第2距離t2はゼロとなる。
図2に示されるように、第1接続口38と第2接続口40はともに、パルス管高温端16aの中心42を通る線(すなわち、パルス管高温端16aの直径)上にあり、第1接続口38が中心42に対し片側に位置し、第2接続口40が中心42に対し反対側に位置する。パルス管16の直径が比較的小さい場合には、このように2つの接続口をパルス管16の中心42の両側に配置すれば、各接続口の配置スペースを確保しやすい。ただし、第1接続口38と第2接続口40がともに中心42に対し片側に設けられることも可能である。あるいは、中心42まわりの周方向に関して、第1接続口38と第2接続口40は、図示の例とは異なる位置に設けられてもよい。
第1接続口38および第2接続口40はともに、第1接続口38および第2接続口40それぞれを通じてパルス管16の軸方向Aに作動ガスが流れるようにパルス管高温端16aに設けられている。
図示される例においては、第1接続口38と第2接続口40の穴径は等しい。しかし、第1接続口38と第2接続口40の穴径は異なってもよい。
パルス管高温端16aには第1接続口38と第2接続口40が1つずつ設けられている。しかし、必要とされる場合には、複数の第1接続口38、及び/または複数の第2接続口40が、パルス管高温端16aに設けられてもよい。この場合、ダブルインレット流路34は、ダブルインレットオリフィス28とパルス管高温端16aとの間で分岐して複数の第1接続口38に接続される。バッファライン36は、バッファオリフィス30とパルス管高温端16aとの間で分岐して複数の第2接続口40に接続される。こうした構成は、軸方向Aに垂直な平面におけるパルス管16内のガス流速分布を所望の分布とする(例えば、均一化する)のに役立ちうる。
図3は、ある典型的なダブルインレット型のパルス管冷凍機310を概略的に示す図である。パルス管冷凍機310は、圧縮機312、パルス管316、蓄冷器318、冷却ステージ320、主圧力切換弁322、バッファ容積326、ダブルインレット流路334、バッファライン336を備える。主圧力切換弁322は、蓄冷器連通路332により蓄冷器318に接続されている。ダブルインレット流路334にはダブルインレットオリフィス328が設けられ、バッファライン336にはバッファオリフィス330が設けられている。
ダブルインレット流路334は、蓄冷器連通路332の分岐部332aから分岐し、合流部332bでバッファライン336に合流し、パルス管高温端316aに接続されている。合流部332bは、バッファライン336においてバッファオリフィス330とパルス管高温端316aの間に位置する。
通例、バッファ容積326からバッファライン336を通じてパルス管高温端316aに流れる作動ガス流れ(図3において矢印350で示す)の流量は、ダブルインレット流路334を流れるガス流量よりもかなり大きい。
バッファ容積326からの大流量の作動ガス流れが合流部332bを通過するとき、当該ガス流れは、合流部332bを通じてダブルインレット流路334からもガスをバッファライン336に引き込む効果を有する。図3において、ダブルインレット流路334からバッファライン336に引き込まれるガス流れを矢印352で示す。このようなガスの引き込み効果を以下では噴流効果とも称する。噴流効果により、ダブルインレット流路334から多量のガスがパルス管316へと引き込まれうる。
ダブルインレット型のパルス管冷凍機310においては、蓄冷器318とパルス管316それぞれの低温端が互いに連通されるとともに、それぞれの高温端どうしもダブルインレット流路334で接続されているので、蓄冷器318とパルス管316を含む作動ガスの循環経路が形成されている。
噴流効果によって、図3において矢印354で示すように、循環経路を流れるDCフローが生成されうる。このDCフローは、パルス管高温端316aからパルス管低温端316bへとパルス管316を貫通して流れる作動ガス流れを含む。DCフローによって、パルス管高温端316aからパルス管低温端316bへと熱が伝達され、冷却ステージ320は加熱されうる。
このようにして、パルス管冷凍機310においては、ダブルインレット流路334とバッファライン336が合流してパルス管高温端316aに接続されている。そのため、バッファ容積326とパルス管316との間で流れる作動ガス流れが噴流効果をもたらし、DCフローが生成され、それにより、パルス管冷凍機310の冷凍効率が低下されうる。
これに対して、実施の形態によれば、パルス管高温端16aが異なる位置に設けられた第1接続口38および第2接続口40を有する。第1接続口38にダブルインレット流路34が接続され、第2接続口40にバッファライン36によりバッファ容積26が接続され、すなわち、ダブルインレット流路34とバッファライン36が別々にパルス管高温端16aに接続されている。ダブルインレット流路34とバッファライン36は合流してからパルス管高温端16aに接続されるのではない。
したがって、バッファ容積26からの作動ガス流れによる噴流効果は防止または緩和される。すなわち、バッファ容積26からバッファライン36を通じてパルス管16に流入するガスは、ダブルインレット流路34からパルス管16へのガスの引き込みをまったく生じさせないか、または少なくとも、そうしたガスの引き込みは顕著に低減される。よって、実施の形態に係るパルス管冷凍機10においてはDCフローが低減され、パルス管冷凍機10の冷凍効率が向上される。
第2接続口40が、パルス管高温端16aの中心42または中心42から第2距離t2の位置に設けられ、第1接続口38が、パルス管高温端16aの中心42から第1距離t1の位置に設けられている。第2距離t2は第1距離t1より短い。
このようにすれば、パルス管16は、バッファ容積26からの大流量の作動ガス流れをパルス管高温端16aの中心42またはその近傍から管内に受け入れることができる。これは、大流量の作動ガス流れをパルス管高温端16aの外周部から受け入れる場合に比べて、パルス管16内のガス流速分布を所望の分布とするのに役立つ。例えば、軸方向流れの流速分布をパルス管16の中心軸まわりに対称な分布とすることが容易になる。
また、第1接続口38および第2接続口40はともに、第1接続口38および第2接続口40それぞれを通じてパルス管16の軸方向Aに作動ガスが流れるようにパルス管高温端16aに設けられている。このようにすれば、パルス管高温端16aからパルス管16に流入する作動ガスの流れ方向を軸方向Aに一致させることが容易になる。パルス管16内における作動ガス流れの径方向及び/または周方向の成分が低減される。
ダブルインレット流路34とバッファライン36の流量の大小関係またはその他の条件によっては、第1接続口38と第2接続口40は逆の配置でもよい。すなわち、第1接続口38が、パルス管高温端16aの中心42または中心42から径方向外側に第2距離t2の位置に設けられ、第2接続口40が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第1距離t1の位置に設けられてもよい。
したがって、第1接続口38および第2接続口40のうち一方が、パルス管高温端16aの中心42または中心42から径方向外側に第1距離t1の位置に設けられ、第1接続口38および第2接続口40のうち他方が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第2距離t2の位置に設けられてもよい。第2距離t2は第1距離t1より短い。
第1接続口38および第2接続口40は、パルス管高温端16aの中心42から等距離に設けられてもよい。この場合においても、ダブルインレット流路34とバッファ容積26は、パルス管高温端16aに別々に接続されることになるから、DCフローが低減され、パルス管冷凍機10の冷凍効率が向上される。
ここまでは、実施の形態に係るパルス管高温端16aでの流路接続構成を、単段式のダブルインレット型のパルス管冷凍機10を例として説明したが、実施の形態は、多段式(例えば二段式)のダブルインレット型のパルス管冷凍機にも同様に適用可能である。そのような実施の形態を次に述べる。
図4は、第1の実施の形態に係るパルス管冷凍機の他の例を概略的に示す図である。パルス管冷凍機110は、GM方式のダブルインレット型パルス管冷凍機であり、二段式に構成されている。
パルス管冷凍機110は、圧縮機12と、コールドヘッド14とを備える。コールドヘッド14は、主圧力切換弁22、第1段パルス管116、第1段蓄冷器118、第1段冷却ステージ120、第1段バッファ容積126、第1段ダブルインレット流路134、第1段バッファライン136を備える。主圧力切換弁22は、蓄冷器連通路32により第1段蓄冷器118に接続されている。第1段ダブルインレット流路134には第1段ダブルインレットオリフィス128が設けられ、第1段バッファライン136には第1段バッファオリフィス130が設けられている。
第1段パルス管高温端116aには、第1段の第1接続口138および第2接続口140が設けられている。第1接続口138と第2接続口140は、互いに異なる位置にある。第1接続口138には、第1段ダブルインレット流路134が接続され、第2接続口140には、第1段バッファライン136により第1段バッファ容積126が接続されている。第1段ダブルインレット流路134と第1段バッファ容積126は別々に第1段パルス管高温端116aに接続されている。
例えば、第2接続口140が、第1段パルス管高温端116aの中心142から径方向外側に第2距離t2の位置に設けられ、第1接続口138が、第1段パルス管高温端116aの中心142から径方向外側に第1距離t1の位置に設けられている。
パルス管冷凍機110の第1段の構成は、図1および図2を参照して説明したパルス管冷凍機10と共通するから、各構成要素の詳細な説明は省略する。
上述した各構成要素に加えて、パルス管冷凍機110は、第2段パルス管216、第2段蓄冷器218、第2段冷却ステージ220、第2段バッファ容積226、第2段ダブルインレット流路234、第2段バッファライン236を備える。第2段蓄冷器218は、第1段蓄冷器118に直列に接続され、第2段蓄冷器218の低温端は、第2段パルス管216の低温端と連通している。
第2段ダブルインレット流路234は、蓄冷器(118、218)をバイパスするように主圧力切換弁22を第2段パルス管216に接続する。第2段ダブルインレット流路234には、第2段ダブルインレットオリフィス228が設けられ、第2段ダブルインレット流路234は、蓄冷器連通路32上の分岐部32aから第2段ダブルインレットオリフィス228を介して第2段パルス管高温端216aに接続されている。
第2段バッファライン236には、第2段バッファオリフィス230が設けられ、第2段バッファライン236は、第2段バッファオリフィス230を介して第2段バッファ容積226を第2段パルス管高温端216aに接続する。
第1段の第1接続口138および第2接続口140と同様に、第2段パルス管高温端216aにも、第2段の第1接続口238および第2接続口240が設けられている。第1接続口238と第2接続口240は、互いに異なる位置にある。第1接続口238には、第2段ダブルインレット流路234が接続され、第2接続口240には、第2段バッファライン236により第2段バッファ容積226が接続されている。このように、第2段ダブルインレット流路234と第2段バッファ容積226は別々に第2段パルス管高温端216aに接続されている。
第2段パルス管高温端216aにおける第1接続口238および第2接続口240の配置は、第1段と同様に種々ありうる。例えば、第2接続口240が、第2段パルス管高温端216aの中心242から径方向外側に第2距離t22の位置に設けられ、第1接続口238が、第2段パルス管高温端216aの中心242から径方向外側に第1距離t21の位置に設けられていてもよい。第2距離t22は第1距離t21より短くてもよい。
このようにして、第2段ダブルインレット流路234と第2段バッファ容積226が第2段パルス管高温端216aに別々に接続されているので、第2段の循環経路において生じうるDCフローが低減され、パルス管冷凍機110の冷凍効率が向上される。
図5は、第2の実施の形態に係るパルス管冷凍機210を概略的に示す図である。パルス管冷凍機210は、GM方式の4バルブ型パルス管冷凍機である。よって、パルス管冷凍機210は、ダブルインレット流路に代えて、副圧力切換弁44およびパルス管連通路46を備える点で、図1および図2を参照して説明したパルス管冷凍機10と概ね共通の構成をもつ。以下では、両者の異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。
パルス管冷凍機210は、圧縮機12と、コールドヘッド14とを備える。コールドヘッド14は、パルス管16、蓄冷器18、冷却ステージ20、主圧力切換弁22、バッファ容積26、バッファライン36を備える。主圧力切換弁22は、蓄冷器連通路32により蓄冷器18に接続されている。バッファライン36にはバッファオリフィス30が設けられ、バッファライン36は、バッファオリフィス30を介してバッファ容積26をパルス管高温端16aに接続する。
パルス管冷凍機210は、副圧力切換弁44およびパルス管連通路46をさらに備える。
副圧力切換弁44は、パルス管高温端16aを圧縮機吐出口12aおよび圧縮機吸入口12bに交互に接続するように構成されている。副圧力切換弁44は、副吸気開閉弁V3と副排気開閉弁V4とを有する。高圧ライン13aは、圧縮機吐出口12aを吸気開閉バルブ(V1、V3)に接続し、低圧ライン13bは、圧縮機吸入口12bを排気開閉バルブ(V2、V4)に接続する。副吸気開閉弁V3が圧縮機吐出口12aをパルス管高温端16aに接続し、副排気開閉弁V4が圧縮機吸入口12bをパルス管高温端16aに接続する。
副圧力切換弁44は、副吸気開閉弁V3と副排気開閉弁V4のうち一方が開いているとき他方は閉じているように構成されている。副吸気開閉弁V3が開いているとき、圧縮機吐出口12aから高圧ライン13aおよび副吸気開閉弁V3を通じてパルス管16に作動ガスが供給される。一方、副排気開閉弁V4が開いているとき、パルス管16から副排気開閉弁V4および低圧ライン13bを通じて圧縮機吸入口12bに作動ガスが回収される。
主圧力切換弁22および副圧力切換弁44の具体的構成は種々ありうる。例えば、一群のバルブ(V1〜V4)は、例えば電磁開閉弁などの複数の個別に制御可能なバルブの形式をとってもよい。バルブ(V1〜V4)は、ロータリーバルブとして構成されてもよい。これらのバルブ(V1〜V4)のバルブタイミングとしては、既存の4バルブ型パルス管冷凍機に適用しうる種々のバルブタイミングを採用することができる。
パルス管連通路46は、蓄冷器18をバイパスするように、圧縮機吐出口12aおよび圧縮機吸入口12bをパルス管16に接続する。パルス管連通路46には、流量制御部の一例として流量調整要素48が設けられている。パルス管連通路46は、パルス管高温端16aから流量調整要素48へと延び、二分岐して、副吸気開閉弁V3および副排気開閉弁V4に接続されている。
4バルブ型パルス管冷凍機では、圧縮機12、パルス管16、および蓄冷器18を含む形で作動ガスの循環経路が形成される。
パルス管高温端16aには、第1接続口38および第2接続口40が設けられている。第1接続口38と第2接続口40は、互いに異なる位置にある。第1接続口38には、パルス管連通路46により副圧力切換弁44が接続され、第2接続口40には、バッファライン36によりバッファ容積26が接続されている。このように、副圧力切換弁44とバッファ容積26は別々にパルス管高温端16aに接続されている。
パルス管高温端16aにおける第1接続口38および第2接続口40の配置は、第1の実施の形態に関連して述べたものと同様に、種々ありうる。例えば、第2接続口40が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第2距離t2の位置に設けられ、第1接続口38が、パルス管高温端16aの中心42から径方向外側に第1距離t1の位置に設けられていてもよい。第2距離t2は第1距離t1より短くてもよい。
仮に、パルス管連通路46とバッファライン36が合流して1つの接続口でパルス管高温端16aに接続されていたとすると、図3に示される比較例と同様に、バッファライン36を流れる作動ガス流れが噴流効果をもたらし、それにより、パルス管連通路46から多量のガスがパルス管16へと引き込まれうる。循環経路にDCフローが生成されうる。
DCフローによって、パルス管高温端16aからパルス管低温端16bへと熱が伝達され、パルス管冷凍機の冷凍効率が低下されうる。
しかしながら、実施の形態によれば、パルス管高温端16aが異なる位置に設けられた第1接続口38および第2接続口40を有する。第1接続口38に副圧力切換弁44およびパルス管連通路46が接続され、第2接続口40にバッファライン36によりバッファ容積26が接続され、すなわち、パルス管連通路46とバッファライン36が別々にパルス管高温端16aに接続されている。したがって、循環経路において噴流効果により生じうるDCフローが低減され、パルス管冷凍機210の冷凍効率が向上される。
第2の実施の形態に係るパルス管高温端16aでの流路接続構成は、単段式の4バルブ型のパルス管冷凍機210を例として説明されたが、実施の形態は、多段式の4バルブ型のパルス管冷凍機にも同様に適用可能である。よって、パルス管冷凍機210は、例えば二段式の4バルブ型パルス管冷凍機であってもよい。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。ある実施の形態に関連して説明した種々の特徴は、他の実施の形態にも適用可能である。組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態それぞれの効果をあわせもつ。
例えば、パルス管高温端16aにおける第1接続口38および第2接続口40の位置関係に関して、第1の実施の形態において言及した様々な特徴は、第2の実施の形態に係るパルス管冷凍機210にも等しく適用可能である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
10 パルス管冷凍機、 12 圧縮機、 12a 圧縮機吐出口、 12b 圧縮機吸入口、 14 コールドヘッド、 16 パルス管、 16a パルス管高温端、 16b パルス管低温端、 18 蓄冷器、 18a 蓄冷器高温端、 18b 蓄冷器低温端、 22 主圧力切換弁、 26 バッファ容積、 32 蓄冷器連通路、 32a 分岐部、 34 ダブルインレット流路、 38 第1接続口、 40 第2接続口、 42 中心、 44 副圧力切換弁、 46 パルス管連通路、 A 軸方向、 t1 第1距離、 t2 第2距離。

Claims (8)

  1. 圧縮機吐出口と圧縮機吸入口とを有する圧縮機と、
    異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、
    蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、
    前記蓄冷器高温端を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する主圧力切換弁と、
    前記蓄冷器をバイパスするように、前記主圧力切換弁と前記蓄冷器高温端との間の分岐部から流量制御部を介して前記パルス管高温端の前記第1接続口に接続されたダブルインレット流路と、
    前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備えることを特徴とするパルス管冷凍機。
  2. 前記第1接続口および前記第2接続口のうち一方が、前記パルス管高温端の中心または中心から径方向外側に第1距離の位置に設けられ、前記第1接続口および前記第2接続口のうち他方が、前記パルス管高温端の中心から径方向外側に第2距離の位置に設けられ、前記第2距離は前記第1距離より短いことを特徴とする請求項1に記載のパルス管冷凍機。
  3. 前記第2接続口が、前記パルス管高温端の中心または中心から前記第2距離の位置に設けられ、前記第1接続口が、前記パルス管高温端の中心から前記第1距離の位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のパルス管冷凍機。
  4. 前記第1接続口および前記第2接続口は、前記パルス管高温端の中心から等距離に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパルス管冷凍機。
  5. 前記第1接続口および前記第2接続口はともに、前記第1接続口および前記第2接続口それぞれを通じて前記パルス管の軸方向にガスが流れるように前記パルス管高温端に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパルス管冷凍機。
  6. 圧縮機吐出口と圧縮機吸入口とを有する圧縮機と、
    異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、
    蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、
    前記蓄冷器高温端を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する主圧力切換弁と、
    前記パルス管高温端の前記第1接続口を前記圧縮機吐出口および前記圧縮機吸入口に交互に接続する副圧力切換弁と、
    前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備えることを特徴とするパルス管冷凍機。
  7. 異なる位置に設けられた第1接続口および第2接続口を有するパルス管高温端と、パルス管低温端と、を有するパルス管と、
    蓄冷器高温端と、前記パルス管低温端と連通している蓄冷器低温端と、を有する蓄冷器と、
    前記蓄冷器高温端を主圧力切換弁に接続する蓄冷器連通路と、
    前記蓄冷器をバイパスするように、前記蓄冷器連通路上の分岐部から流量制御部を介して前記パルス管高温端の前記第1接続口に接続されたダブルインレット流路と、
    前記パルス管高温端の前記第2接続口に接続されたバッファ容積と、を備えることを特徴とするパルス管冷凍機のコールドヘッド。
  8. 前記ダブルインレット流路に代えて、前記パルス管高温端の前記第1接続口を副圧力切換弁に接続するパルス管連通路を備えることを特徴とする請求項7に記載のパルス管冷凍機のコールドヘッド。
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