JP2020189293A - 被処理物の処理方法 - Google Patents

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隆 松田
秀寿 大滝
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Abstract

【課題】 選別機及び振動篩機によって篩分される篩下物の回収率を増やすことが可能な被処理物の処理方法を提供する。【解決手段】 紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物を含む被処理物の処理方法において、被処理物2を選別機6に投入(S1)して一次篩分することにより塊状物を含む篩下物2aを得る工程(S2)と、篩下物2aに含まれる該塊状物をロールクラッシャ8で破砕して二次篩分する工程(S3)と、ロールクラッシャ8で処理されたロールクラッシャ処理物2bを更に振動篩機9で二次篩分することにより紛粒状物を燃殻10として篩分する工程(S4)を含み、さらに、選別機6による篩上物2c及び振動篩機9による振動篩上物2dを磁選機13で処理する(S5)。【選択図】図1

Description

本発明は、被処理物の処理方法に関し、さらに詳しくは、産業廃棄物を焼却処理した被処理物に含まれる粒度の細かい紛粒状物の回収率の増加を図ることが可能な被処理物の処理方法に関する。
各種の産業廃棄物は一般に焼却処理されており、焼却処理された後の焼却物は、従来埋め立て処分されていたが、近年では焼却物から鉄分を回収し、粒度の細かい燃殻はセメントの原料として再利用することが行われている。具体的には、焼却物に含まれる鉄分は磁選機によって回収し、焼却物に含まれる鋳付きやフィルターエレメント等の塊状物を取り除いた後、さらに篩分機によって篩分することによって得られた粒度の細かい燃殻はセメントの原料として再利用されている。このような焼却物の処理システムとしては、例えば、特許文献1,2に開示されている。
焼却物の前処理において、塊状物とそれ以外を分別する装置として、円筒回転式選別機(「トロンメル型選別機」ともいう)が知られている。トロンメル(trommel)型の選別機は、例えば特許文献3に示されるように、周面に多数の篩孔が穿設された円筒状の回転ドラムを備えて構成され、回転ドラムの一方の端部側に投入口が設けられ、それとは反対側の端部側に排出口が設けられ、投入口側は排出口側よりも高くなるように位置させて配置される。そして、投入口から投入された被処理物である焼却物を回転する回転ドラムによって篩孔よりもサイズの小さい粉粒状物は篩孔を通過させて落下させることにより粉粒状物と篩孔を通過できない塊状物とを篩分するというものである。また、篩孔は、投入口側に近い上流側に小さなサイズ、下流側に大きなサイズのように段階的にサイズを異なるように形成することで篩分する粉粒状物のサイズの調整を行うことを可能としたものもある。
特開2013−138975号公報 特開2009−056362号公報 特開平10−272424号公報
トロンメル型選別機では焼却物を金属類と燃殻とに選別し、その篩下物を更に振動篩機にかけて基準値(例えば、φ10mm)に応じて篩分を行い、φ10mm未満の篩下物である紛粒状の燃殻をセメント原料として活用している。しかし、紛粒状の燃殻は固化して大きな塊状物となって存在する場合にはトロンメル型選別機において篩上物として篩分されてしまい、燃殻の回収率が良くなかった。本発明者らの検討によればφ10mm未満の篩下物の回収率として少なくとも65%程度が見込まれる焼却物における実際の回収率が50%以下に止まっている。φ10mm未満の篩下物の生成量を上げるためには選別機の機種選定である程度は改善できるが、それだけでは上記の回収率を満たすには至らない。また、選別機の篩孔の孔径を大きくして篩下物を増やそうとすると、本来は磁選機に送られるべき金属類が篩下物内に混入する比率が高まるという不都合が生じる。
そこで、本発明は、選別機及び振動篩機における篩下物を増やし、粒度の細かい紛粒状物、ひいてはセメントの原料となる燃殻の回収率を増やすことが可能な被処理物の処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の本発明は、紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物を含む被処理物の処理方法において、前記被処理物を一次篩分することにより前記塊状物を含む篩下物を得る工程と、前記篩下物を破砕するロールクラッシャであって、前記篩下物に含まれる塊状物を破砕し、金属片などの硬状物は破砕することなくロールを通過させるロールクラッシャによって前記篩下物を処理する工程と、前記ロールクラッシャによって処理された被処理物をさらに二次篩分して、紛粒状物を篩分する工程とを備えていることを特徴とする被処理物の処理方法を提供する。
上記課題を解決するため請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の被処理物の処理方法において、前記一次篩分は、被処理物の少なくとも80%以上が篩下物となるように篩分することを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の被処理物の処理方法において、前記一次篩分は、回転可能に配置された中空状の筒体であって、前記被処理物を投入するための投入口から所定の範囲の上流側に篩孔のない無孔部が設けられ、下流側に複数の篩孔を有する有孔部が設けられた筒体を備えた回転式の選別機によって行うことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の被処理物の処理方法において、前記無孔部に設けられたリフタによって前記被処理物を掻き上げることにより前記被処理物に含まれる前記塊状物を崩壊させることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、前記二次篩分は、振動篩によって振動篩上物と振動篩下物に篩分することを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項6に記載の本発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、前記一次篩分によって篩分された一次篩上物、および、前記二次篩分によって篩分された二次篩上物をさらに磁選機によって磁性体(磁性品)とそれ以外に分別することを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項7に記載の本発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、前記被処理物が産業廃棄物の焼却残渣であることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項8に記載の本発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、前記被処理物が産業廃棄物の焼却残渣であり、前記振動篩下物をセメントの原料とすることを特徴とする。
本発明に係る被処理物の処理方法によれば、回転式の選別機により紛粒状物が固化した燃殻の塊状物が篩下物に含まれるように選別し、得られた篩下物のうち、燃殻が固化した崩壊可能な塊状物は破砕するが、金属のような硬い物は粉砕することなく通過させるロールクラッシャで選別し、これをさらに篩分することで所定のサイズ以下の篩下物を確実に回収できるようにしたので、紛粒状物、すなわち粒度の細かい燃殻の回収量を増やすことができるという効果がある。これにより、焼却処理された焼却物からセメントの原料としての燃殻の回収率を増加させることができるという効果がある。
本発明に係る被処理物の処理方法を実施する処理システムのブロック図である。 図1の選別機とロールクラッシャの概要を示す説明図である。 選別機の正面図である。 図3に示す選別機の側面図である。 ロールクラッシャの主要部を示す斜視図である。 本発明に係る被処理物の分別方法の一実施形態のフローチャートである。
[処理システムの構成]
本発明に係る被処理物の処理方法について、以下に図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係る被処理物の処理方法を実施する処理システムのブロック図である。図示された処理システム1は、概略として、運搬車Tに積載された被処理物2を受け入れるためにプラットホームPF内に設置されたホッパ3と、ホッパ3を介して供給される被処理物2を所定の方向へ搬送するコンベア4,5と、コンベア5によって搬送される被処理物2を選別する選別機6と、選別機6によって選別された所定サイズ以下の被処理物を受け入れるホッパ7と、ホッパ7から供給される篩下物2aに含まれる燃殻のような紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物は破砕するが金属片のような硬いものは粉砕することなく通過させるロールクラッシャ8と、ロールクラッシャ8によって粉砕された燃殻及び粉砕されなかった金属片等を含むロールクラッシャ処理物2bを所定サイズ未満の燃殻10とそれ以上のサイズのもの篩分する振動篩機9と、選別機6で選別された所定サイズ以上の篩上物2cを搬送するコンベア11と、振動篩機9による所定サイズ以上の振動篩上物2dを搬送するコンベア12と、コンベア11によって搬送される篩上物2c及びコンベア12によって搬送される振動篩上物2dを磁気によって鉄スクラップ16等の強磁性品(磁性体)15とMIXメタル17等の弱磁性品(磁性体)14に選別する磁選機13を備えて構成されている。尚、図1においては、図面の記載の都合上、コンベア5及びコンベア12を大きな傾斜角で示しているが実際の傾斜角を示すものではない。
[選別機の構成]
次に、図2を参照して選別機について説明する。図2は図1の選別機とロールクラッシャの概要を示す説明図、図3は選別機の正面図、図4は図3に示す選別機の側面図である。選別機6はいわゆるトロンメル型の選別機であり、被処理物2を投入する投入口61a及び篩上物を排出する排出口60bを有する略円筒状の筒体60を備えている。そして筒体60は、概略として、篩孔のない無孔部62と、無孔部62に連続するようにして配置され、多数の篩孔63,63が設けられた有孔部64を有し、図示しないモータ等を動力源にして正逆回転可能に配置されている。多数の篩孔63,63は、篩面となる有孔部64の全周面に一定の間隔で穿設されている。尚、個々の篩孔63,63の形状は円形状であるが、これに限るものではない。
また、図3及び図4に示すように、無孔部62の内部には頂部が筒体60の中心側に向かうようにして所定間隔で内周面に立設された複数(ここでは9個)の長板状のリフタ65,65が設けられている。さらに、筒体60を補強すべく周面に沿ってU字型鋼等による複数の枠材66,66が図4に示すように筒体60の長手方向に沿って取り付けられている。そして、筒体60は、耐摩耗性、耐腐食性、強度等を備えた鋼板等の金属製材料によって外層67a及び内層67bの2層構造の円筒型に加工したものであり、本実施形態では有孔部64と無孔部62は共に同じ長さ(例えば120cm)とされている。有孔部64と無孔部62は1つの回転体で形成されるように溶接等によって一体に連結されている。また、有孔部64に設けられた篩孔63,63の径サイズは被処理物2を選別したい大きさに応じて適宜に設定されるが、被処理物2の少なくとも80%以上が篩下物2aとなるような大きさとするのが好ましい。篩下物2aをさらにロールクラッシャ8によって処理するので比較的大きなものだけを取り除けばよいからである。本実施形態ではφ40mmとされている。
一方、無孔部62には篩孔63,63が形成されておらず、その内側面には上述のようにリフタ65,65が設けられており、リフタ65,65は略三角形の支持板68,68によって片面側が支持されている。筒体60内に投入された被処理物2はこのリフタ65,65によって掻き上げられ、適度に撹拌されることにより、被処理物2に含まれる紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物、すなわち、粒度の細かい燃殻が固まって塊となったものを崩壊させ、また、金属片等に付着した粉粒状物を振り落として有孔部64において粉粒状物が篩下物として篩分されると共に、塊状物は篩上物として選別することができる。さらに、筒体60は水平方向に対して投入口61a側が排出口61b側よりも上方に位置しており、例えば、3〜10°に傾斜させて設置され、筒体60内の被処理物2を流下し易くしている。
また、枠材66,66は、例えば、U字型鋼を用いて製造され、本実施形態では全体で3本が用いられている。各枠材66,66は、筒体60の2層の間に回転中心に対して120°間隔で配設されている。そして、枠材66,66の長さは、無孔部62の長さよりもやや短い長さとされている。
[ロールクラッシャの構成]
次に、ロールクラッシャ8について説明する。図5はロールクラッシャの主要部を示す斜視図である。ロールクラッシャ8は、一対の回転する筒状のローラ81a,81bが本体80内に対向するようにして配置されており、ローラ81a,81bを図示しないモータによって互いに内側に向かって回転させることで処理物をローラ81a,81bによって粉砕する装置である。そして、本実施形態では、ロールクラッシャ8の一対のローラ81a,81bの隙間(ギャップ)は適宜のサイズに調整可能とされている。本実施形態ではローラ81a,81b間のギャップは6mmとしている。そして、ローラ81a,81bの外表面には、投入されたロールクラッシャ処理物2bを破砕し易くするための突起(「鬼歯」ともいう。)82,82が所定長のパターンで設けられている。尚、ローラ81a,81bは突起82,82を設けずに円周方向に一定間隔に溝を設けた構成やローラ表面を平坦にした構成であってもよい。
一方、ロールクラッシャ8の一対のローラ81a,81bは燃殻が固化して塊状物となったようなものは粉砕するが、金属片のような硬いものの場合には粉砕することなくローラ81a,81bの間の隙間を開いて通過させるようになっている。すなわち、硬度の高い物が投入された場合にはローラ81a,81bの何れか一方側又はその両方を互いに離れる方向に移動させることでそのまま通過させるようになっている。これにより、燃殻が固化して塊状物となったようなものは粉砕するが、金属片のような硬いものの場合には粉砕することなくそのまま通過させることができる。
[振動篩機の構成]
振動篩機9は、ロールクラッシャ8によって粉砕された燃殻及び粉砕されなかった金属片等を含むロールクラッシャ処理物2bを振動によって所定サイズ未満の燃殻10とそれ以上のサイズのもの篩分する。本実施形態では、振動篩機9のメッシュサイズはφ10mmとされ、篩上がφ10mm以上、篩下がφ10mm未満として篩分するようになっている。
[磁選機13の構成]
磁選機13は、磁力によって強磁性品15と弱磁性品14に分別する装置である。選別機6によって篩分された篩上物2c及び振動篩機9によって篩分された振動篩上物2dを磁気によって鉄スクラップ16等の強磁性品(磁性体)15とMIXメタル17等の弱磁性品(磁性体)14に選別する。
[被処理物の処理方法]
次に、本発明に係る被処理物の処理方法について各図を参照しながら説明する。図6は本発明に係る被処理物の分別方法の一実施形態のフローチャートである。尚、以下においては、選別機6の篩上はφ40mm以上とし、篩下はφ40mm未満としている。また、振動篩機9による篩上はφ10mm以上とし、篩下はφ10mm未満としている。
まず、被処理物2を積載したトラックTがプラットホームPF上に到達すると、被処理物2がホッパ3に移載される。そして、被処理物2は、ホッパ3を介してコンベア4,5に移載されて選別機6へ投入される(ステップS1)。
選別機6では、予め設定した有孔部64の孔サイズに応じて被処理物2のφ40mm未満(=トロンメルアンダー)とφ40mm以上(=トロンメルオーバー)との一時篩分が行われる(ステップS2)。選別機6の無孔部62内に投入された被処理物2は、筒体60の回転により無孔部62内に設けられたリフタ65,65によって適宜に撹拌される。このとき、紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物も適度に破砕される。そして、被処理物2はリフタ65,65によって回転及び撹拌をされながら排出口61b側に向かって筒体60内を徐々に流下し、やがて有孔部64に到達する。被処理物2は、有孔部64を通過する過程で図2に示すように篩孔63,63の孔径より小さなサイズ未満の篩下物2aと篩孔63,63の孔径より大きいサイズの篩上物2cとに篩分し(一時篩分)が行われる。篩下物2aはホッパ7へ落下し、また、篩上物2cは排出口61bから排出されてコンベア11に移載される。尚、有孔部64の孔サイズを40mmとしたので従来では篩上物2cとなるような紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物も篩下物2aとして篩分される割合が多くなる。
選別機6によってホッパ7へ回収されたφ40mm未満の篩下物2aはロールクラッシャ8に投入されて破砕が行われる(ステップS3)。次いで、ロールクラッシャ8によって処理されたロールクラッシャ処理物2bは、振動篩機9で二次篩分、即ちφ10mmを基準にしてさらに選別が行われる(ステップS4)。そして、ロールクラッシャ処理物2bのうちφ10mm未満の燃殻10は燃殻製品とされセメントの原料として出荷される。一方、φ10mm以上の振動篩上物2dは、コンベア12によって磁選機13へ送られる(ステップS4:φ10mm以上)。また、ステップS2において選別機6で篩分された篩上物2cも同様に磁選機13に送られ(ステップS2:φ40mm以上)、磁選処理が行われる(ステップS5)。磁選機13では弱磁性品14と強磁性品15とに選別される。そして、強磁性品15は鉄スクラップ16として回収され、弱磁性品14はミックスメタル(MIXメタル)17として回収される。尚、本実施形態においては、選別機6による篩分はφ40mmを基準にし、また振動篩機9による篩分はφ10mmを基準にしたが、被処理物2の状況や燃殻製品10の要求サイズ等に応じて適宜変更することができる。
次に本発明の実施例と比較例について表1にその結果を示す。実施例は上述の処理を実施したものである。すなわち、選別機6の篩上をφ40mm以上、篩下をφ40mm未満とし、選別機6による篩下物2aをロールクラッシャ8処理して得られたロールクラッシャ処理物2bを振動篩機9によって篩上をφ10mm以上、篩下をφ10mm未満に篩分したものである。一方、比較例は、選別機6の篩上をφ30mm以上、篩下をφ30mm未満とし、選別機6による篩下物2aはロールクラッシャ8処理することなく、そのまま振動篩機9によって篩上をφ10mm以上、篩下をφ10mm未満に篩分したものである。その結果は表1から明らかなように、実施例では被処理物の投入量を100とした場合に振動篩機9による篩下物、すなわち燃殻製品の回収率が比較例の48%に対し80%と大幅に増加した。また、実施例では一時篩分で被処理物の89%が篩下物2aとして篩分されているが、比較例では59%しか篩分されておらず、最終的な燃殻製品の回収率も48%にとどまっている。
Figure 2020189293
このように、本実発明に係る被処理物の処理方法によれば、被処理物2に含まれる紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物が篩下となるように選別機6で篩分し、この篩下物2aをロールクラッシャ8で破砕してロールクラッシャ処理物2bをさらに振動篩機9で二次篩分することで所定サイズ未満(例えばφ10mm未満)の燃殻10をセメントの原料となる燃殻製品として回収する際の回収率を増やすことができるという効果がある。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
上述した実施形態では、被処理物として金属を多く含む産業廃棄物を対象としたが、棒状の線状体状を含む他の廃棄物、例えば、金属破砕物、汚染土壌、砂利砕石、焼却灰等や、異物除去の用途に対しても適用可能である。
1 処理システム
2 被処理物
2a 篩下物
2b ロールクラッシャ処理物
2c 篩上物
2d 振動篩上物
3,7 ホッパ
4,5 コンベア
6 選別機
8 ロールクラッシャ
9 振動篩機
10 燃殻製品
11 コンベア
12 コンベア
13 磁選機
14 弱磁性品
15 強磁性品
16 鉄スクラップ
17 MIXメタル
60 筒体
61a 投入口
61b 排出口
62 無孔部
63 篩孔
64 有孔部
65 リフタ
66 枠材
67a 外層
67b 内層
68 支持板
80 本体
81a,81b ローラ
82 突起

Claims (8)

  1. 紛粒状物が固化した崩壊可能な塊状物を含む被処理物の処理方法において、
    前記被処理物を一次篩分することにより前記塊状物を含む篩下物を得る工程と、
    前記篩下物を破砕するロールクラッシャであって、前記篩下物に含まれる塊状物を破砕し、金属片などの硬状物は破砕することなくロールを通過させるロールクラッシャによって前記篩下物を処理する工程と、
    前記ロールクラッシャによって処理された被処理物をさらに二次篩分して、紛粒状物を篩分する工程と、
    を備えていることを特徴とする被処理物の処理方法。
  2. 請求項1に記載の被処理物の処理方法において、
    前記一次篩分は、被処理物の少なくとも80%以上が篩下物となるように篩分することを特徴とする被処理物の処理方法。
  3. 請求項1又は2に記載の被処理物の処理方法において、
    前記一次篩分は、
    回転可能に配置された中空状の筒体であって、前記被処理物を投入するための投入口から所定の範囲の上流側に篩孔のない無孔部が設けられ、下流側に複数の篩孔を有する有孔部が設けられた筒体を備えた回転式の選別機によって行うことを特徴とする被処理物の処理方法。
  4. 請求項3に記載の被処理物の処理方法において、
    前記無孔部に設けられたリフタによって前記被処理物を掻き上げることにより前記被処理物に含まれる前記塊状物を崩壊させることを特徴とする被処理物の処理方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、
    前記二次篩分は、振動篩によって振動篩上物と振動篩下物に篩分することを特徴とする被処理物の処理方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、
    前記一次篩分によって篩分された一次篩上物、および、前記二次篩分によって篩分された二次篩上物をさらに磁選機によって磁性体とそれ以外に分別することを特徴とする被処理物の処理方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、
    前記被処理物が産業廃棄物の焼却残渣であることを特徴とする被処理物の処理方法。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の被処理物の処理方法において、
    前記被処理物が産業廃棄物の焼却残渣であり、前記振動篩下物をセメントの原料とすることを特徴とする被処理物の処理方法。

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