JP2020188059A - キャビティ付き配線板の製造方法 - Google Patents

キャビティ付き配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャビティの内周面の凹凸を小さくしつつ、生産性を向上させることが可能なキャビティ付き配線板の製造方法の提供を目的とする。【解決手段】キャビティ付き配線板10の製造方法は、導体回路層31B及びプレーン層31Aを形成する導体層16Bの上に絶縁層を積層することと、絶縁層を貫通してプレーン層31Aを底面として露出させるキャビティ30を形成すること、とを含み、キャビティ30の形成は、絶縁層上にレーザを所定のピッチずつずらしながら照射することによって行い、レーザの加工径を、キャビティ30の外周部R1を形成する際よりも、キャビティ30のうち外周部R1により囲まれた内側部分を形成する際に大きくする。【選択図】図12

Description

本開示は、電子部品を収容するためのキャビティを有するキャビティ付き配線板の製造方法に関する。
特許文献1には、キャビティ付き配線板の製造方法として、導体層の上に絶縁層を積層し、その絶縁層にレーザを照射して導体層を底面として露出させ、キャビティを形成するものが記載されている。
特開2006−19441号公報(段落[0049]、図6)
上記した従来の製造方法に対して、キャビティの内周面の凹凸を小さくしつつ、生産性を向上させることが求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1のキャビティ付き配線板は、導体回路層及びプレーン層を形成する導体層の上に絶縁層を積層することと、前記絶縁層を貫通して前記プレーン層を底面として露出させるキャビティを形成すること、とを含むキャビティ付き配線板の製造方法であって、前記キャビティの形成は、前記絶縁層上にレーザを所定のピッチずつずらしながら照射することによって行い、前記レーザの加工径を、前記キャビティの外周部を形成する際よりも、前記キャビティのうち前記外周部により囲まれた内側部分を形成する際に大きくする。
本開示の一実施形態に係る電子部品内蔵配線板の断面図 電子部品内蔵配線板における電子部品周辺の断面図 キャビティ付き配線板の断面図 キャビティ付き配線板のキャビティ周辺の断面図 (A)キャビティ付き配線板のキャビティ周辺の平端面図、(B)キャビティ付き配線板のキャビティの開口縁の拡大平端面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す断面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す断面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す断面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す断面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す断面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す平端面図 キャビティ付き配線板の製造工程を示す平端面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す断面図
図1に示されるように、本開示の一実施形態に係る電子部品内蔵配線板100は、電子部品80(例えば、ICチップ、インターポーザ等)をキャビティ30内に収容するキャビティ付き配線板10(図3参照)の表裏の両面に、外側ビルドアップ絶縁層21と外側ビルドアップ導体層22が積層されると共に、外側ビルドアップ導体層22がソルダーレジスト層29で覆われる構造になっている。ソルダーレジスト層29は、電子部品内蔵配線板100の表側面であるF面100Fと、裏側面であるB面100Bとを構成する。
図3に示されるように、キャビティ付き配線板10は、コア基板11の表側面であるF面11Fと裏側面であるB面11Bとにビルドアップ絶縁層15とビルドアップ導体層16とが交互に積層されている多層構造になっている。
コア基板11の表裏の両面には、コア導体層12が形成されている。ビルドアップ絶縁層15は、絶縁性材料で構成され、ビルドアップ導体層16は、金属(例えば、銅)で構成されている。
表側のコア導体層12と裏側のコア導体層12とは、コア基板11を貫通するスルーホール導体13によって接続されている。スルーホール導体13は、コア基板11を貫通するスルーホール13Aの壁面に、例えば、銅のめっきが形成されることにより形成されている。
コア基板11に最も近い最内のビルドアップ導体層16とコア導体層12とは、最内のビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体17によって接続されている。また、積層方向で隣り合うビルドアップ導体層16,16同士は、それらビルドアップ導体層16,16の間に位置するビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体18によって接続されている。
コア基板11のF面11F側に積層されるビルドアップ導体層16のうち外側から2番目に位置する第2ビルドアップ導体層16Bには、導体回路層31Bと、プレーン層31Aとが形成されている。プレーン層31Aは、ベタ状をなしてグランド接続されるグランド層になっている。なお、プレーン層31Aは、キャビティ付き配線板10の中央寄り部分に配置され、導体回路層31Bは、プレーン層31Aを両側から挟むように配置されている。
コア基板11のF面11F側に積層されるビルドアップ導体層16のうち最も外側に配置される第1ビルドアップ導体層16Aには、ビア導体18を介して導体回路層31Bに接続される導体回路層35が形成されている。また、第1ビルドアップ導体層16A上には、保護層34が積層されている。保護層34は、ビルドアップ絶縁層15と同じ材質で構成されている。なお、保護層34は、キャビティ付き配線板10の表側面であるF面10Fと、キャビティ付き配線板10の裏側面であるB面10Bとを構成する。キャビティ付き配線板10の裏側面には保護層34が形成されていなくてもよい。
図3に示されるように、キャビティ付き配線板10には、F面10Fに開口30Aを有するキャビティ30が形成されている。キャビティ30は、最も外側に位置する第1ビルドアップ絶縁層15Aと保護層34とを貫通し、プレーン層31Aを底面として露出させる。
図4に示されるように、キャビティ30の開口30Aの面積は、プレーン層31Aの面積よりも小さくなっていて、プレーン層31Aの外周部は、キャビティ30の外側にはみ出している。言い換えれば、プレーン層31Aは、キャビティ30の底面全体を構成している。プレーン層31Aのうちキャビティ30の底面として露出する部分の表面には、粗化層36が形成されている。
図1に示されるように、キャビティ30には、上述のように電子部品80が収容され、電子部品80は、電子部品内蔵配線板100のF面100Fに搭載される半導体素子と電気的に接続される。図2に示されるように、キャビティ30の底面として露出するプレーン層31A上には、接着層33が形成され、電子部品80は、接着層33上にマウントされている。キャビティ30の底面として露出するプレーン層31Aの表面の粗化層36により、接着層33のプレーン層31Aからの剥離がより抑制される。なお、キャビティ30の外縁と電子部品80の間には、外側ビルドアップ絶縁層21を構成する樹脂が、埋められている。
図2に示されるように、電子部品内蔵配線板100のF面100Fを構成するF面ソルダーレジスト層29Fには、外側ビルドアップ導体層22のうちF面100F側に位置するF面外側ビルドアップ導体層22Fの一部を導体パッド23として露出させる開口27が複数形成されている。具体的には、導体パッド23としては、厚さ方向から見たときにキャビティ30の外側に配置される第1導体パッド23Aと、電子部品80と重なる第2導体パッド23Bとが形成され、複数の開口27としては、第1導体パッド23Aを露出させる第1開口27Aと、第2導体パッド23Bを露出させる第2開口27Bとが複数形成されている。
導体パッド23は、ビア導体25を介して第1ビルドアップ導体層16Aの導体回路層35又は電子部品80に接続されている。具体的には、第1導体パッド23Aが、第1ビア導体25Aを介して導体回路層35に接続され、第2導体パッド23Bが、第2ビア導体25Bを介して電子部品80の電極端子80A(図2参照)に接続されている。
第1ビア導体25Aは、外側ビルドアップ絶縁層21と保護層34とを貫通する第1ビア形成孔45Aにめっきを充填してなり、第2ビア導体25Bは、外側ビルドアップ絶縁層21を貫通する第2ビア形成孔45Bにめっきを充填してなる。
図2に示されるように、第1導体パッド23A及び第2導体パッド23Bの上には、F面めっき層41が形成されている。第1導体パッド23A上のF面めっき層41は、第1開口27A内を充填してF面ソルダーレジスト層29Fの外側にバンプ状に突出する。また、第2導体パッド23B上のF面めっき層41も同様に、第2開口27B内を充填してF面ソルダーレジスト層29Fの外側に突出する。
図1に示されるように、電子部品内蔵配線板100のB面100B側のB面ソルダーレジスト層29Bには、B面100B側のB面外側ビルドアップ導体層22Bの一部を第3導体パッド24として露出させる第3開口28が複数形成されている。
第3導体パッド24は、第3ビア導体26を介して、キャビティ付き配線板10におけるB面10B側の第1ビルドアップ導体層16Aに接続されている。第3ビア導体26は、外側ビルドアップ絶縁層21と保護層34を貫通する第3ビア形成孔46にめっきを充填してなる。図1に示されるように、第3導体パッド24の上には、B面めっき層42が形成されている。
図5(A)に示されるように、本実施形態のキャビティ付き配線板10では、厚さ方向から見たときに、キャビティ30は略矩形状をなしている。そして、キャビティ付き配線板10のF面10Fにおいて、キャビティ30の外縁は、外方へ膨出した円弧部50が、所定のピッチP1で全周に亘って並んだ形状となっている(図5(B)参照)。本実施形態では、ピッチP1は、円弧部50を含む架空の円C1の直径D1に対して20〜80%となっていて、25〜75%となっていることがより好ましい。また、この円C1の直径D1は、120μm以下となっている。なお、ここでいうピッチP1は、隣接する円弧部50同士(円C1同士)の中心間の距離のことである。
図5(B)に示されるように、本実施形態では、ピッチP1分だけキャビティ30の外縁(即ち、円弧部50)をなぞった曲線L(例えば、図5(B)において太線で示されている部分)の長さが、ピッチP1の1.01倍以上、1.13倍以下となっている。
なお、本実施形態では、キャビティ30の内周面は、底面側(プレーン層31A側)に向かうにつれてキャビティ30の断面を小さくするように傾斜している。キャビティ30の内周面は、プレーン層30Aと略垂直となるように立ち上がっていてもよい。
キャビティ付き配線板10及び電子部品内蔵配線板100の構造に関する説明は以上である。次に、キャビティ付き配線板10及び電子部品内蔵配線板100の製造方法について説明する。まず、キャビティ付き配線板10の製造方法について説明する。
キャビティ付き配線板10は、以下のようにして製造される。
(1)図6(A)に示されるように、コア基板11に、例えば、ドリル加工等によってスルーホール13Aが形成される。なお、コア基板11は、エポキシ樹脂又はBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂とガラスクロスなどの補強材からなる絶縁性基材11Kの表側面であるF面11Fと裏側面であるB面11Bとに、図示しない銅箔がラミネートされてなる。
(2)無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理により、コア基板11のF面11FとB面11Bとに、コア導体層12が形成されると共に、スルーホール13Aの内面にスルーホール導体13が形成される(図6(B)参照)。
(3)図7(A)に示されるように、コア導体層12上にビルドアップ絶縁層15が積層され、そのビルドアップ絶縁層15上にビルドアップ導体層16が積層される。具体的には、コア基板11のF面11F側とB面11B側とからコア導体層12上にビルドアップ絶縁層15として、心材を含まない樹脂フィルムが積層される。そして、この樹脂フィルム(ビルドアップ絶縁層15)にレーザ(例えば、CO2レーザ)が照射されて、ビルドアップ絶縁層15を貫通するビア形成孔が形成される。そして、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、電解めっきがビア形成孔内に充填されてビア導体17が形成されると共に、ビルドアップ絶縁層15上に所定パターンのビルドアップ導体層16が形成される。なお、ビルドアップ絶縁層15として樹脂フィルムの代わりにプリプレグ(心材を樹脂含浸してなるBステージの樹脂シート)が用いられてもよい。この場合、コア基板11のF面11F側とB面11B側とからコア導体層12上にプリプレグと銅箔が積層されてから、加熱プレスされる。そして、ビルドアップ絶縁層15(プリプレグ)上の銅箔にレーザ(例えば、CO2レーザ)が照射されて、銅箔及びビルドアップ絶縁層15を貫通するビア形成孔が形成される。その後、樹脂フィルムを用いた場合と同様に、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、ビア導体17とビルドアップ導体層16が形成される。
(4)図7(A)の工程と同様にして、コア基板11のF面11F側とB面11B側とにビルドアップ絶縁層15及びビルドアップ導体層16が交互に積層される(図7(B)参照。なお、同図では、F面11F側のみが示されている。以下、図8〜図9についても同様とする。)。その際、ビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体18が形成され、そのビア導体18によって積層方向で隣り合うビルドアップ絶縁層16、16同士が接続される。
(5)図8(A)に示されるように、ビルドアップ絶縁層15が積層されると共に、そのビルドアップ絶縁層15上にビルドアップ導体層16が積層されて、第2ビルドアップ導体層16Bが形成される。その際、第2ビルドアップ導体層16Bには、内側のビルドアップ導体層16にビア導体18を介して接続される導体回路層31Bと、ベタ状のプレーン層31Aとが形成される。
(6)図8(B)に示されるように、第2ビルドアップ導体層16B上に、ビルドアップ絶縁層15とビルドアップ導体層16が積層されて、第1ビルドアップ絶縁層15Aと第1ビルドアップ導体層16Aが形成される。その際、プレーン層31Aの上には、第1ビルドアップ絶縁層15Aのみが積層される。また、第1ビルドアップ導体層16Aには、第1ビルドアップ絶縁層15Aを貫通するビア導体18を介して導体回路層31Bに接続される導体回路層35が形成される。
(7)図9(A)に示されるように、第1ビルドアップ導体層16A上に、ビルドアップ絶縁層15と同じ材質の保護層34が積層される。このとき、プレーン層31Aの上には、第1ビルドアップ絶縁層15Aと保護層34とが積層されている。
(8)図9(B)及び図11に示されるように、レーザ(例えば、CO2レーザ)が保護層34上に照射される。これにより、保護層34と第1ビルドアップ絶縁層15Aとを貫通し、プレーン層31Aを底面として露出させる凹部55が形成される。本実施形態では、この凹部55は、コア基板11の厚さ方向から見て略矩形状に形成される。凹部55を形成するにあたり、レーザの照射箇所は、互いに直交する2方向において、所定ピッチP0ずつずらされ、レーザは、各照射箇所において所定時間ずつ照射される(即ち、間欠的に照射される)。これにより、厚さ方向から見ると、保護層34の表面において、凹部55の外縁は、外方に膨出した円弧部56がピッチP0で全周に亘って並んだ形状となる(図11参照)。本実施形態では、レーザが照射される絶縁層(保護層34)上に投影されるレーザの直径である加工径D0(スポット径)に対して、ピッチP0は、20〜80%となるように設定される。なお、図11及び図12には、加工径D0のレーザ加工孔の外径となる円C0が2点鎖線で表されている。なお、上記のピッチP0は、隣接する円C0同士の中心間の距離のことである。
(9)図10及び図12に示されるように、レーザ(例えば、CO2レーザ)が、凹部55の開口縁に対して全周に亘って照射される。これにより、プレーン層31A上の保護層34と第1ビルドアップ絶縁層15Aとが、略矩形枠状に除去され、プレーン層31Aを露出させる外周部R1が形成される。以上により、キャビティ30が形成される。なお、レーザが照射される範囲の面積、即ち、キャビティ30の開口面積は、プレーン層31Aの面積よりも小さくなっていて、キャビティ30の底面全体はプレーン層31Aのみで形成される。
外周部R1を形成するにあたって、レーザは、凹部55の開口縁に沿って所定ピッチP1ずれるごとに所定時間ずつ絶縁層上に照射される。このとき、本実施形態では、レーザが照射される絶縁層(保護層34)上に投影されるレーザの直径である加工径D1(スポット径)に対して、ピッチP1が、20〜80%(より好ましくは25〜75%)となるように設定される。また、キャビティ30の外周部R1を形成する際には、ピッチP1分だけキャビティ30の外縁をなぞった曲線L(例えば、図12において太字で示されている部分)の長さが、ピッチP1の1.01倍以上、1.13倍以下となるようにキャビティ30の外縁が形成される。また、本実施形態では、加工径D1を、上記凹部55(即ち、キャビティ30のうち外周部R1に囲まれる内側部分)を形成する際のレーザの加工径D0よりも、小さくしている(例えば、加工径D1を加工径D0の0.2〜0.8倍としている)。さらに、本実施形態では、外周部R1を形成する際のピッチP1を、凹部55を形成する際のピッチP0よりも、小さくしている。なお、本実施形態では、凹部55を形成するときと、外周部R1を形成するときとにおいて、レーザが通過する貫通孔61Aの直径が異なる2種類のマスク61(例えば、銅製のもの。図10参照)を使用することでレーザの加工径を異ならせている。凹部55の形成と、外周部R1の形成とは、共通のレーザ照射部62を使用して、同じレーザ照射条件で行われる(共通のレーザ照射で行われる)。なお、図12には、加工径D1のレーザ加工孔の外形を示す円C1が2点鎖線で表されている。上記のピッチP1は、隣接する円C1同士の中心間の距離のことである。
(10)キャビティ30の底面として露出するプレーン層31Aにデスミア処理が施されると共に、粗化処理によってプレーン層31Aの表面に粗化層36が形成される。なお、デスミア処理の際、第2ビルドアップ導体層16Bに含まれる導体回路層31Bは、保護層34によって保護される。以上により、図3に示したキャビティ付き配線板10が完成する。
以上が、キャビティ付き配線板10の製造方法に関する説明である。次に、キャビティ付き配線板10を用いた電子部品内蔵配線板100の製造方法について説明する。
電子部品内蔵配線板100は、以下のようにして製造される。
(1)図13(A)に示されるように、キャビティ30の底面として露出するプレーン層31Aに接着層33が積層されると共に、接着層33上に電子部品80が載置され、熱硬化処理、CZ処理が行われる。
(2)キャビティ付き配線板10のF面10FとB面10Bとに、ビルドアップ絶縁層15と同じ材質の外側ビルドアップ絶縁層21が積層される(図13(B)参照。なお、同図では、F面10F側のみが示されている。図15についても同様とする。)。なお、このとき、外側ビルドアップ絶縁層21を構成する樹脂が、キャビティ30の開口端(外縁)と電子部品80との間に埋められる。
(3)キャビティ付き配線板10のF面10F側からレーザ(例えば、CO2レーザ)が照射されて、外側ビルドアップ絶縁層21と保護層34とに第1ビア形成孔45Aが形成されると共に(図14(A)参照)、キャビティ付き配線板10のB面10B側からレーザ(例えば、CO2レーザ)が照射されて、第3ビア形成孔46が形成される(図14(B)参照)。次いで、キャビティ付き配線板10のF面10F側からレーザ(例えば、紫外光レーザ)が照射されることで、外側ビルドアップ絶縁層21に、第2ビア形成孔45Bが形成される(図15(A)参照)。そして、各ビア形成孔45A,45B,46により露出される第1ビルドアップ導体層16Aと電子部品80とにデスミア処理が施される。
(4)無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、キャビティ付き配線板10のF面10F側では、第1ビア形成孔45A内と第2ビア形成孔45B内に第1ビア導体25Aと第2ビア導体25Bが形成される(図15(B)参照)と共に、キャビティ付き配線板10のB面10B側では、第3ビア形成孔46内に第3ビア導体26が形成される。また、外側ビルドアップ絶縁層21上に、外側ビルドアップ導体層22(F面外側ビルドアップ導体層22FとB面外側ビルドアップ層22B)が形成される。
(5)図16に示されるように、キャビティ付き配線板10のF面10F側とB面10B側の両方から、外側ビルドアップ導体層22上にソルダーレジスト層29が積層されると共に、リソグラフィ処理によって、キャビティ付き配線板10のF面10F側のF面ソルダーレジスト層29Fには、F面外側ビルドアップ導体層22Fの一部を第1導体パッド23Aとして露出させる第1開口27Aが形成され、B面10B側のB面ソルダーレジスト層29Bには、B面外側ビルドアップ導体層22Bの一部を第3導体パッド24として露出させる第3開口28が形成される。
(6)図17に示されるように、キャビティ付き配線板10のF面10F側からレーザ(例えば、紫外光レーザ)が照射されることで、F面外側ビルドアップ導体層22Fの一部を第2導体パッド23Bとして露出させる第2開口27Bが形成される。そして、第2導体パッド23Bにデスミア処理が施される。
(7)図18に示されるように、F面ソルダーレジスト層29Fが樹脂保護膜43にて被覆される。そして、キャビティ付き配線板10のB面10B側に無電解めっき処理が行われ、第3導体パッド24上にB面めっき層42が形成される。なお、無電解めっき処理の際、第2導体パッド23B及び第1導体パッド23Aは、樹脂保護膜43により保護される。
(8)図19に示されるように、F面ソルダーレジスト層29Fを被覆する樹脂保護膜43が除去されると共に、B面ソルダーレジスト層29Bが樹脂保護膜43にて被覆される。そして、図18の工程と同様にして、キャビティ付き配線板10のF面10F側に無電解めっき処理が行われ、第1導体パッド23A及び第2導体パッド23B上にF面めっき層41が形成される。その際、B面めっき層42は、樹脂保護膜43により保護される。
(9)B面ソルダーレジスト層29Bを被覆する樹脂保護膜43が除去されて、図1に示した電子部品内蔵配線板100が完成する。
次に、本実施形態のキャビティ付き配線板10の配線板10の作用効果について説明する。
本実施形態のキャビティ付き配線板10では、厚さ方向から見たときに、キャビティ30の外縁が、外方へ膨出した円弧部50が所定のピッチP1で並んだ形状となっている。そして、ピッチP1分だけキャビティ30の外縁をなぞった曲線Lの長さが、ピッチP1の1.01倍以上、1.13倍以下となっている。これにより、キャビティ30の内周面の凹凸を小さくすることができる。また、このピッチP1は、円弧部50を含む架空の円C1の直径の20〜80%となっている(さらに、円C1の直径の25〜75%となっていることが好ましい)。これにより、キャビティ30の内周面の凹凸をより小さくすることができる。しかも、円弧部50を含む円C1の直径が120μm以下となっているので、キャビティ30の内周面の凹凸をより小さくすることが可能となる。
本実施形態のキャビティ付き配線板10の製造方法では、保護層34上に投影されるレーザの直径である加工径を、キャビティ30の外周部R1を形成する際よりも、キャビティ30のうち外周部R1よりも内側部分を形成する際に(即ち、凹部55を形成する際に)、大きくする。従って、キャビティの内周面の凹凸を小さくしつつ、キャビティ30のうち外周部R1の内側部分の形成を速くして、生産性を向上させることができる。しかも、本実施形態では、キャビティ30の外周部R1を形成する際のピッチP1を、外周部R1の内側部分を形成する際のピッチP0よりも小さくするので、キャビティ30の内周面の凹凸をより小さくすることが可能となる。また、キャビティ30の外周部R1を形成する際に、ピッチP1を加工径D1の20〜80%とすることで、キャビティの内周面の凹凸を小さくしつつ、生産性を向上させることが可能となる。
本実施形態では、キャビティ30の外周部R1の形成と、外周部R1の内側部分の形成と、を共通のレーザ照射部62で行うので、これらの形成を別々のレーザ照射部で行う場合に比べて、キャビティ30の形成が容易となる。また、本実施形態では、キャビティ30を形成するにあたり、レーザの加工径を、マスク61により変更するので、レーザの加工径の変更が容易となる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、キャビティ30の外周部R1を形成する前に、外周部R1の内側部分(凹部55)を形成していたが、キャビティ30の外周部R1を形成した後に、外周部R1の内側部分を形成してもよい。
(2)上記実施形態では、キャビティ30の外周部R1と、外周部R1の内側部分とにおけるレーザの加工径の変更を、マスク61を変更することで行っていたが、レーザ照射部62からのレーザの出力を変更することで行ってもよいし、異なるレーザ照射部62に変更することで行ってもよい。
(3)キャビティ30の形成にあたって、凹部55を形成する際のピッチP0は、外周部R1を形成する際のピッチP1と同じであってもよいし、ピッチP1よりも小さくてもよい。
(4)上記実施形態では、キャビティ30の外周部R1を形成する際のピッチP1が、レーザ加工径D1の20〜80%となっていたが、この範囲の外であってもよい。また、上記実施形態では、キャビティ30のうち外周部R1の内側部分を形成する際のピッチP0が、レーザ加工径D0の20〜80%となっていたが、この範囲の外であってもよい。
(5)上記実施形態において、キャビティ30のうち外周部R1と、外周部R1の内側部分と、のレーザの加工径が同じであってもよい。また、キャビティ30の外周部R1のレーザ加工径D1よりも外周部R1の内側部分のレーザ加工径D0の方が小さくてもよい。
(6)上記実施形態では、ピッチP1分だけキャビティ30の外縁をなぞった曲線Lの長さが、ピッチP1の1.01倍以上、1.13倍以下となっていたが、この範囲の外であってもよい。
10 キャビティ付き配線板
15 ビルドアップ絶縁層
16 ビルドアップ導体層
30 キャビティ
31A プレーン層
32B 導体回路層
34 保護層
50 円弧部
55 凹部
61 レーザ照射部
62 マスク
80 電子部品
100 電子部品内蔵配線板

Claims (7)

  1. 導体回路層及びプレーン層を形成する導体層の上に絶縁層を積層することと、
    前記絶縁層を貫通して前記プレーン層を底面として露出させるキャビティを形成すること、とを含むキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティの形成は、前記絶縁層上にレーザを所定のピッチずつずらしながら照射することによって行い、
    前記レーザの加工径を、前記キャビティの外周部を形成する際よりも、前記キャビティのうち前記外周部により囲まれた内側部分を形成する際に大きくする。
  2. 請求項1に記載のキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティの前記外周部を形成する際の前記ピッチを、前記キャビティの前記内側部分を形成する際の前記ピッチよりも小さくする。
  3. 請求項1又は2に記載のキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティを形成するにあたり、前記キャビティの前記内側部分を形成してから、前記キャビティの前記外周部を形成する。
  4. 請求項1から3のうち何れか1の請求項に記載のキャビティ付き配線板であって、
    前記キャビティの前記外周部の形成と、前記キャビティの前記内側部分の形成と、を共通のレーザ照射で行う。
  5. 請求項1から4のうち何れか1の請求項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティの外周部を形成する際に、前記ピッチを前記加工径の20〜80%とする。
  6. 請求項1から4のうち何れか1の請求項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティの前記内側部分を形成する際に、前記ピッチを前記加工径の20〜80%とする。
  7. 請求項1から6のうち何れか1の請求項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティを形成するにあたり、前記レーザの加工径をマスクにより変更する。
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