JP2020187061A - 原子力発電プラントの制御装置、原子力発電プラントおよび原子力発電プラントの制御方法 - Google Patents

原子力発電プラントの制御装置、原子力発電プラントおよび原子力発電プラントの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原子炉の熱出力が定格熱出力を超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラントを自動的に定格熱出力一定運転へと移行させる。【解決手段】原子力発電プラントの制御装置は、原子炉の熱出力を定格熱出力とする定格熱出力一定運転に移行するとき、熱出力が定格熱出力よりも低い所定上限出力に到達するまで、第1レートで熱出力を増加させるように制御対象を制御し、熱出力が所定上限出力に到達すると、第1レートよりも緩やかに熱出力を増加させるように制御対象を制御する。この構成により、定格熱出力よりも低い所定上限出力までは第1レートで熱出力を速やかに増加させることができる。また、熱出力が所定上限出力に到達すると、第1レートよりも緩やかに熱出力を増加させるため、定格熱出力近傍で、制御遅れによる熱出力のオーバーシュートの発生を抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、原子力発電プラントの制御装置、原子力発電プラントおよび原子力発電プラントの制御方法に関する。
従来、原子力発電プラントに関する技術が知られている。例えば、特許文献1には、原子炉圧力容器で発生した蒸気を、主蒸気配管を通してタービンに流入させ、タービンに連結された発電機を回転駆動させる原子力発電プラントが開示されている。
特開2009−235949号公報
近年、原子力発電プラントでは、原子炉の熱出力を定められた定格熱出力とする定格熱出力一定運転を実施するニーズが高まっている。定格熱出力一定運転は、原子炉の熱出力を一定に保つため、海水温度が低く発電効率の良い冬季に、定格電気出力一定運転に比べて発電量を増加させることができる。このような定格熱出力一定運転では、熱出力が定格熱出力を超えることを防ぐ必要がある。そのため、従来は、制御遅れに起因した熱出力のオーバーシュートを抑制するように、オペレータの手動操作で長時間をかけて徐々に熱出力を増加させており、作業負担の増大につながっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原子炉の熱出力が定格熱出力を超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラントを自動的に定格熱出力一定運転へと移行させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の原子力発電プラントの制御装置は、原子炉の熱出力を定格熱出力とする定格熱出力一定運転に移行するとき、前記熱出力が前記定格熱出力よりも低い所定上限出力に到達するまで、第1レートで前記熱出力を増加させるように制御対象を制御し、前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記第1レートよりも緩やかに前記熱出力を増加させるように前記制御対象を制御する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の原子力発電プラントは、原子炉を含む一次冷却系と、前記一次冷却系との熱交換により得られた熱により回転するタービンを含む二次冷却系と、制御対象を制御して前記原子炉の熱出力を調整する上記原子力発電プラントの制御装置とを備える。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の原子力発電プラントの制御方法は、原子炉の熱出力を定格熱出力とする定格熱出力一定運転に移行するとき、前記熱出力が前記定格熱出力よりも低い所定上限出力に到達するまで、第1レートで前記熱出力を増加させるように制御対象を制御し、前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記第1レートよりも緩やかに前記熱出力を増加させるように前記制御対象を制御する。
本発明にかかる原子力発電プラントの制御装置、原子力発電プラントおよび原子力発電プラントの制御方法は、原子炉の熱出力が定格熱出力を超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラントを自動的に定格熱出力一定運転へと移行させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる原子力発電プラントの概略構成図である。 図2は、定格熱出力一定運転へと移行する際の原子炉の熱出力の時間変化を示す説明図である。 図3は、実施形態にかかる原子力発電プラントの制御方法の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる原子力発電プラントの制御装置、原子力発電プラントおよび原子力発電プラントの制御方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる原子力発電プラントの概略構成図である。原子力発電プラント1は、原子炉2を含む一次冷却系(原子炉冷却系)100と、一次冷却系100と熱交換する二次冷却系(タービン系)200とを備える。一次冷却系100は、一次冷却材が流通し、二次冷却系200は、二次冷却材が流通する。本実施形態において、原子炉2は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)が用いられる。なお、原子炉2は、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)であってもよい。
(一次冷却系)
一次冷却系100は、コールドレグ3aおよびホットレグ3bを介して原子炉2に接続された蒸気発生器4を有する。ホットレグ3bには、加圧器5が設けられ、コールドレグ3aは、一次冷却材ポンプ6が設けられている。そして、原子炉2、コールドレグ3a、ホットレグ3b、蒸気発生器4、加圧器5および一次冷却材ポンプ6は、原子炉格納容器7に収容されている。
原子炉2は、上述したように加圧水型原子炉であり、その内部は一次冷却材で満たされる。一次冷却材は、中性子減速材として用いられるホウ素が溶解した軽水である。また、原子炉2は、原子炉容器10の内部に、多数の燃料集合体8が収容され、この各燃料集合体8に対し、燃料集合体8の核分裂を制御する多数の制御棒9が抜差し可能に設けられている。
原子力発電プラント1の一次冷却系100における一連の動作について説明する。原子炉2内において、制御棒9により核分裂反応を制御しながら燃料集合体8を核分裂させると、核分裂により熱エネルギーが発生する。この熱エネルギーにより、原子炉2内の一次冷却材が加熱されると、加熱された一次冷却材は、一次冷却材ポンプ6によりホットレグ3bを介して蒸気発生器4に送られる。ホットレグ3bを通過する高温の一次冷却材は、加圧器5により加圧されることで沸騰が抑制され、高温高圧となった状態で、蒸気発生器4に流入する。蒸気発生器4に流入した高温高圧の一次冷却材は、二次冷却材と熱交換を行うことにより冷却され、冷却された一次冷却材は、一次冷却材ポンプ6によりコールドレグ3aを介して原子炉2に送られる。そして、冷却された一次冷却材が原子炉2に流入することで、原子炉2が冷却される。このように、一次冷却材は、原子炉2と蒸気発生器4とを循環している。
(二次冷却系)
二次冷却系200は、蒸気管11を介して蒸気発生器4に接続されたタービン12と、タービン12に接続された復水器13と、復水器13および蒸気発生器4を接続する給水管14に介設された給水ポンプ15と、蒸気管11に設けられた蒸気加減弁20とを有している。タービン12は、発電機16が接続されている。蒸気加減弁20は、蒸気発生器4からタービン12へと送られる蒸気の流量を調整する弁であり、後述する制御装置50により開度が制御される。
原子力発電プラント1の二次冷却系200における一連の動作について説明する。蒸気管11を介して蒸気発生器4から蒸気がタービン12に流入すると、タービン12は回転を行う。タービン12が回転すると、タービン12に接続された発電機16は、発電を行う。この後、タービン12から流出した蒸気は復水器13に流入する。復水器13は、その内部に冷却管17が配設されており、冷却管17の一方には冷却水(例えば、海水)を供給するための取水管18が接続され、冷却管17の他方には冷却水を排水するための排水管19が接続されている。この復水器13は、タービン12から流入した蒸気を冷却管17により冷却することで、蒸気を液体に戻す。液体となった二次冷却材は、給水ポンプ15により給水管14を介して蒸気発生器4に送られる。蒸気発生器4に送られた二次冷却材は、蒸気発生器4において一次冷却材と熱交換を行うことにより再び蒸気となる。
(制御系)
また、原子力発電プラント1は、一次冷却系100及び二次冷却系200を制御する制御系300を備えている。制御系300は、各種プラントデータ及びパラメータが入力され、プラントデータに基づいて一次冷却系100及び二次冷却系200を制御する制御装置50を備えている。制御装置50は、CPU等の演算装置、演算装置で実行される各種プログラム、各種プログラムの実行に際して必要となるデータを記憶するHDD等の記憶装置を搭載した制御装置である。
制御装置50に入力されるプラントデータとしては、例えば、原子炉2に流入する一次冷却材の温度、原子炉2から流出する一次冷却材の温度、図示しない原子炉2内部に設けられる中性子計測装置の計測値、一次冷却材流量、蒸気発生器4への給水流量、蒸気発生器4からの蒸気流量等がある。制御装置50は、これらのプラントデータに基づいて、原子炉2の熱出力を含む各種データを生成する。また、制御装置50は、制御対象を制御することで原子炉2の熱出力を調整する。より詳細には、制御装置50は、制御対象としての蒸気加減弁20の開度を増減させることにより、蒸気発生器4からタービン12へと送られる蒸気の蒸気流量を増減させ、タービン12の出力および原子炉2の熱出力を増減させる。
(定格熱出力一定運転への移行処理)
また、制御装置50は、オペレータの指示に基づいて、原子力発電プラント1の定格熱出力一定運転を実行する。定格熱出力一定運転は、原子炉2から発生する熱量である熱出力を定められた最大値である定格熱出力の近傍で一定に維持する運転である。定格熱出力一定運転は、原子炉の熱出力を一定に保つため、海水温度が低く発電効率の良い冬季に、定格電気出力一定運転に比べて発電量を増加させることができる。制御装置50は、原子炉2の熱出力を定格熱出力よりも小さい部分出力として原子力発電プラント1を運転している状態で、オペレータから定格熱出力一定運転への移行指示を受けると、次の移行処理を実行する。
図2は、定格熱出力一定運転へと移行する際の原子炉の熱出力の時間変化を示す説明図である。制御装置50は、オペレータから定格熱出力一定運転への移行指示を受けると、原子炉2の熱出力が所定上限出力H1に到達するまで、第1レートR1で熱出力が増加するように、蒸気加減弁20の開度を増加させていく。第1レートR1は、原子炉2の熱出力を増加させる際の一般的なレートであり、予め設定される値である。第1レートR1は、定格熱出力Hrを100%としたとき、例えば300%/hである。また、所定上限出力H1は、図2に示すように、定格熱出力Hrよりも低い値として、予め設定される値である。所定上限出力H1は、少なくとも、第1レートR1で制御上の単位時間にわたって熱出力を増加させたとしても、熱出力が定格熱出力Hrを超えない値に設定される。例えば、所定上限出力H1は、97%以下に設定される。それにより、後述する熱出力の整定時に、熱出力が所定上限出力H1よりオーバーシュートしたとしても、熱出力が定格熱出力Hrを超えることをより確実に抑制することができる。
制御装置50は、原子炉2の熱出力が所定上限出力H1に到達すると(図2の時刻t1)、熱出力を整定させる。より詳細には、制御装置50は、原子炉2の熱出力が所定上限出力H1に到達すると、第1待機時間X1にわたって、蒸気加減弁20の開度の増加を一旦停止して現在の開度で維持する。第1待機時間X1は、第1レートR1で熱出力を増加させている状態から蒸気加減弁20の開度の増加を停止させたときに、熱出力が整定するまでの時間として予め定められる。第1待機時間X1は、例えば1分から10分である。なお、図2では、熱出力が所定上限出力H1に到達した後、一定値とされているが、蒸気加減弁20の開度の増加の停止が熱出力の変化に反映されるまでには制御遅れが発生する。そのため、熱出力は、整定されるまでの間に所定上限出力H1に対して増減を繰り返す。以下の説明において、熱出力の整定時には、同様に増減を繰り返す。
制御装置50は、蒸気加減弁20の開度の増加を停止させて第1待機時間X1が経過すると(図2の時刻t2)、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報の有無および当該情報をリセットする要求がなされているか否かに応じて、以降の処理手順を切り替える。定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報とは、蒸気加減弁20(制御対象)の開度(制御パラメータ)の値である。また、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報をリセットする要求は、当該情報を利用して原子力発電プラント1を制御することが好ましくない場合に、オペレータによって事前に指示される要求である。定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を利用して原子力発電プラント1を制御することが好ましくない場合とは、例えば季節の違い(海水温度の違い)、設備更新等によって、定格熱出力一定運転を前回行ったときとは、制御パラメータが原子炉2の熱出力に与える影響が異なる場合が挙げられる。
(第1移行処理)
制御装置50は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を有していない場合、または、オペレータから当該情報をリセットする要求がなされている場合、第1移行処理を実行する。第1移行処理では、第2レートR2で熱出力を所定値Y%だけ増加させた後、第2待機時間X2にわたって熱出力を整定させることを繰り返し実行する。言い換えると、第1移行処理では、図2に示すように、所定上限出力H1から定格熱出力Hrまでの間が複数の区間ΔHに区分され、区間ΔHごとに、熱出力を所定値Y%だけ増加させた後、第2待機時間X2にわたって熱出力を整定させる処理が実行される。
所定値Y%は、少なくとも、後述する定格復帰終了領域Ha以下の値として予め定められる。所定値Y%は、例えば0.2%である。また、第2レートR2は、第1レートR1よりも低い値として予め定められる。第2レートR2は、例えば0.5%/hである。また、第2待機時間X2は、第2レートR2で熱出力を増加させている状態から蒸気加減弁20の開度の増加を停止させたときに、熱出力が整定するまでの時間として予め定められる。第2待機時間X2は、熱出力をより確実に整定するために、第1待機時間X1よりも長い時間とされ、例えば15分から20分である。
制御装置50は、整定後の熱出力が定格復帰終了領域Haに到達すると(図2の時刻t3)、原子力発電プラント1が定格熱出力一定運転に復帰したと判断し、第1移行処理の実行を停止して熱出力を一定に維持させる。すなわち、制御装置50は、蒸気加減弁20を現時点の開度で維持する。定格復帰終了領域Haは、定格熱出力Hrよりも所定範囲だけ低い領域である。定格復帰終了領域Ha(所定範囲)は、制御パラメータとしての蒸気加減弁20の開度を一定とした場合に、熱出力に生じるゆらぎ(例えば0.1%)よりも大きな範囲として予め設定される。それにより、定格復帰終了領域Haに到達した熱出力が、定格熱出力Hrを超えることを、より確実に抑制することができる。定格復帰終了領域Haは、熱出力に生じるゆらぎに対して十分なマージンをとるために、例えば0.4%〜1%の範囲に設定される。
(第2移行処理)
制御装置50は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を有しており、かつ、オペレータから当該情報をリセットする要求がなされていない場合、第2移行処理を実行する。より詳細には、制御装置50は、蒸気加減弁20の開度の増加を停止させて第1待機時間X1が経過すると(図2の時刻t2)、蒸気加減弁20(制御対象)の開度(制御パラメータ)が定格熱出力一定運転を前回行ったときの値となるまで、第3レートR3で熱出力を増加させる(図2に二点鎖線参照)。第3レートR3は、第1レートR1よりも低い値として予め設定される。第3レートR3は、例えば24%/hである。なお、図2では、第3レートR3を第2レートR2よりも大きな値に設定しているが、第3レートR3は、第2レートR2以下の値であってもよい。これにより、定格熱出力一定運転を前回行ったときの蒸気加減弁20の開度に復帰させるため、原子炉2の熱出力が定格熱出力となる。
次に、実施形態にかかる原子力発電プラント1の制御方法について、図3を参照しながら説明する。図3は、実施形態にかかる原子力発電プラントの制御方法の一例を示すフローチャートである。図3に示す処理手順は、原子炉2の熱出力を定格熱出力よりも小さい部分出力として原子力発電プラント1を運転している状態で、オペレータから定格熱出力一定運転への移行指示が入力されたときに、制御装置50により実行される。
制御装置50は、ステップS1として、原子炉2の熱出力が所定上限出力H1に到達するまで、第1レートR1で熱出力が増加するように、蒸気加減弁20の開度を増加させる。制御装置50は、原子炉2の熱出力が所定上限出力H1に到達すると(図2の時刻t1)、ステップS2として、第1待機時間X1にわたって熱出力の整定を実行する。より詳細には、制御装置50は、蒸気加減弁20の開度の増加を停止し、第1待機時間X1にわたって蒸気加減弁20の開度を現時点の値に維持する。
次に、制御装置50は、ステップS3として、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報がないか否かを判定する。上述したように、本実施形態では、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの制御対象の制御パラメータの値であり、本実施形態では、蒸気加減弁20の開度の値である。
制御装置50は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を有していないと判定したとき(ステップS3でYes)、ステップS4として、第2レートR2で熱出力が所定値Y%だけ増加するように、蒸気加減弁20の開度を増加させる。次に、制御装置50は、ステップS5として、第2待機時間X2にわたって熱出力の整定を実行する。より詳細には、制御装置50は、第2待機時間X2の間、蒸気加減弁20の開度の増加を停止し、開度を現時点の値に維持する。
制御装置50は、ステップS6として、熱出力が定格復帰終了領域Haに到達したか否かを判定する。制御装置50は、熱出力が定格復帰終了領域Haに到達していないと判定した場合(ステップS6でNo)、ステップS4以降の処理を再び実行する。一方、制御装置50は、熱出力が定格復帰終了領域Haに到達した(図2の時刻t3)と判定した場合(ステップS6でYes)、本ルーチンを終了させる。それにより、蒸気加減弁20の開度は、現時点の値に維持され、定格熱出力一定運転への移行が完了する。以上のように、ステップS4からステップS6では、熱出力が定格熱出力Hrから所定範囲だけ低い定格復帰終了領域Haに到達するまで、第1レートR1よりも低い第2レートR2で熱出力を増加させた後、第2待機時間X2にわたって熱出力を整定させることを繰り返す第1移行処理が実行される。
また、制御装置50は、ステップS3において、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を有していると判定した場合(ステップS3でNo)、ステップS7として、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報をリセットする要求の有無を判定する。上述したように、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報をリセットする要求は、オペレータによって事前に入力されている。
制御装置50は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報をリセットする要求がある場合(ステップS7でNo)、ステップS4以降の処理を実行する。すなわち、ステップS4からステップS6として、熱出力が定格熱出力Hrから所定範囲だけ低い定格復帰終了領域Haに到達するまで、第1レートR1よりも低い第2レートR2で熱出力を増加させた後、第2待機時間X2にわたって熱出力を整定させることを繰り返す第1移行処理が実行される。
制御装置50は、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報をリセットする要求がない場合(ステップS7でYes)、ステップS8として、蒸気加減弁20(制御対象)の開度(制御パラメータ)が定格熱出力一定運転を前回行ったときの値となるまで、第3レートR3で熱出力を増加するように、蒸気加減弁20の開度を増加させる。これにより、定格熱出力一定運転を前回行ったときの蒸気加減弁20の開度に復帰させるため、原子炉2の熱出力が定格熱出力となり、定格熱出力一定運転への移行が完了する。その後、制御装置50は、本ルーチンを終了させる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、実施形態にかかる原子力発電プラント1の制御装置50および制御方法は、原子炉2の熱出力を定格熱出力Hrとする定格熱出力一定運転に移行するとき、熱出力が定格熱出力Hrよりも低い所定上限出力H1に到達するまで、第1レートR1で熱出力を増加させるように蒸気加減弁20(制御対象)を制御し(ステップS1からステップS2)、熱出力が所定上限出力H1に到達すると、第1レートR1よりも緩やかに熱出力を増加させるように蒸気加減弁20(制御対象)を制御する(ステップS3からステップS8)。
この構成により、定格熱出力Hrよりも低い所定上限出力H1までは第1レートR1で熱出力を速やかに増加させることができる。また、熱出力が所定上限出力H1に到達すると、第1レートR1よりも緩やかに熱出力を増加させるため、定格熱出力Hr近傍で、制御遅れによる熱出力のオーバーシュートの発生を抑制することができる。したがって、熱出力が定格熱出力Hrを超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラント1を自動的に定格熱出力一定運転へと移行させることが可能となる。
また、本実施形態では、熱出力が所定上限出力H1に到達すると、熱出力が定格熱出力Hrから所定範囲だけ低い定格復帰終了領域Haに到達するまで、第1レートR1よりも低い第2レートR2で熱出力を所定値Yだけ増加させた後、第2待機時間X2にわたって熱出力を整定させることを繰り返す第1移行処理を実行する(ステップS4からステップS6)。
この構成により、熱出力が定格復帰終了領域Haに到達するまで、通常時の第1レートよりも低い第2レートでの熱出力の増加と整定を段階的に繰り返すため、各段階(図2の区間ΔH)における熱出力のオーバーシュートをさらに良好に抑制することができる。したがって、熱出力が定格熱出力を超えてしまうことを、より良好に抑制することが可能となる。
また、所定値Yは、定格復帰終了領域Haの所定範囲以下の値である。この構成により、第1移行処理の実行中に、熱出力を所定値Yだけ増加させた際に、熱出力が定格熱出力を超えることを抑制することができる。
また、本実施形態では、定格熱出力一定運転を前回行ったときの蒸気加減弁20(制御対象)の開度(制御パラメータ)の情報を有する場合(ステップS3でNo)、熱出力が所定上限出力H1に到達すると、蒸気加減弁20(制御対象)の開度(制御パラメータ)が定格熱出力一定運転を前回行ったときの値となるまで、第1レートR1よりも低い第3レートR3で熱出力を増加させる第2移行処理を実行する(ステップS8)。
この構成により、定格熱出力一定運転を前回行ったときの開度(制御パラメータ)となるように、かつ、第1レートR1よりも低い第3レートR3で熱出力を増加させるため、熱出力のオーバーシュートを良好に抑制しながら、熱出力を定格熱出力Hrまで増加させることができる。
また、上記情報をリセットする要求がある場合(ステップS7でNo)、第2移行処理を実行せず、熱出力が定格熱出力Hrから所定範囲だけ低い定格復帰終了領域Haに到達するまで、第1レートR1よりも低い第2レートR2で熱出力を増加させた後、第2待機時間Xにわたって熱出力を整定させる第1移行処理を実行する(ステップS4からステップS6)。
この構成により、定格熱出力一定運転を前回行ったときの情報を利用することが好ましくない場合には、上記第2移行処理を実行せず、第1移行処理による定格熱出力一定運転への移行を実行することができる。その結果、第2移行処理によって熱出力を適切に増加させられないことを防ぎ、定格熱出力一定運転への移行をより適切に実行することができる。
また、制御対象は、原子炉2を含む一次冷却系100から、一次冷却系100との熱交換により得られた熱により回転するタービン12を含む二次冷却系200へと送られる蒸気の流量を調整する蒸気加減弁20である。
二次冷却系200に含まれる蒸気加減弁20が制御対象であり、原子炉2の熱出力に対する制御遅れが発生しやすい場合でも、本実施形態によれば、制御遅れによる熱出力のオーバーシュートの発生を抑制することができる。したがって、熱出力が定格熱出力Hrを超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラント1を自動的に定格熱出力一定運転へと移行させることが可能となる。
また、実施形態にかかる原子力発電プラント1は、原子炉2を含む一次冷却系100と、一次冷却系100との熱交換により得られた熱により回転するタービン12を含む二次冷却系200と、制御対象を制御して原子炉2の熱出力を調整する制御装置50とを備える。この構成により、熱出力が定格熱出力Hrを超えてしまうことを良好に抑制しながら、原子力発電プラント1を自動的に定格熱出力一定運転へと移行させることが可能となる。
なお、実施形態において、ステップS7の処理を省略し、前回の定格熱出力一定運転時の情報がある場合(ステップS3でNo)には、常にステップS8の処理を実行してもよい。また、ステップS3、ステップS7およびステップS8の処理を省略し、ステップS2の後、常にステップS4からステップS6の処理を実行してもよい。
本実施形態では、熱出力の整定(ステップS2、ステップS5)を第1待機時間X1、第2待機時間X2にわたって行うものとした。ただし、熱出力の整定は、制御装置50による熱出力の算出値を監視し、所定のゆらぎ範囲に整定されたことを確認することで行うものとしてもよい。
また、制御対象は、原子炉2の熱出力の制御に反映可能なものであれば、蒸気加減弁20以外の原子力発電プラント1に含まれる構成要素であってもよい。
1 原子力発電プラント
2 原子炉
11 蒸気管
12 タービン
20 蒸気加減弁
50 制御装置
100 一次冷却系(原子炉冷却系)
200 二次冷却系(タービン系)
300 制御系
H1 所定上限出力
Ha 定格復帰終了領域
Hr 定格熱出力
R1 第1レート
R2 第2レート
R3 第3レート
X1 第1待機時間
X2 第2待機時間
Y 所定値

Claims (8)

  1. 原子炉の熱出力を定格熱出力とする定格熱出力一定運転に移行するとき、前記熱出力が前記定格熱出力よりも低い所定上限出力に到達するまで、第1レートで前記熱出力を増加させるように制御対象を制御し、前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記第1レートよりも緩やかに前記熱出力を増加させるように前記制御対象を制御する原子力発電プラントの制御装置。
  2. 前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記熱出力が前記定格熱出力から所定範囲だけ低い定格復帰終了領域に到達するまで、前記第1レートよりも低い第2レートで前記熱出力を所定値だけ増加させた後、前記熱出力を整定させることを繰り返す第1移行処理を実行する請求項1に記載の原子力発電プラントの制御装置。
  3. 前記所定値は、前記定格復帰終了領域の前記所定範囲以下の値である請求項2に記載の原子力発電プラントの制御装置。
  4. 定格熱出力一定運転を前回行ったときの前記制御対象の制御パラメータの情報を有する場合、前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記制御パラメータが定格熱出力一定運転を前回行ったときの値となるまで、前記第1レートよりも低い第3レートで前記熱出力を増加させる第2移行処理を実行する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の原子力発電プラントの制御装置。
  5. 前記情報をリセットする要求がある場合、前記第2移行処理を実行せず、前記熱出力が前記定格熱出力から所定範囲だけ低い定格復帰終了領域に到達するまで、前記第1レートよりも低い第2レートで前記熱出力を所定値だけ増加させた後、前記熱出力を整定させることを繰り返す第1移行処理を実行する請求項4に記載の原子力発電プラントの制御装置。
  6. 前記制御対象は、前記原子炉を含む一次冷却系から、前記一次冷却系との熱交換により得られた熱により回転するタービンを含む二次冷却系へと送られる蒸気の流量を調整する蒸気加減弁である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の原子力発電プラントの制御装置。
  7. 原子炉を含む一次冷却系と、
    前記一次冷却系との熱交換により得られた熱により回転するタービンを含む二次冷却系と、
    制御対象を制御して前記原子炉の熱出力を調整する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の原子力発電プラントの制御装置と
    を備える原子力発電プラント。
  8. 原子炉の熱出力を定格熱出力とする定格熱出力一定運転に移行するとき、前記熱出力が前記定格熱出力よりも低い所定上限出力に到達するまで、第1レートで前記熱出力を増加させるように制御対象を制御し、前記熱出力が前記所定上限出力に到達すると、前記第1レートよりも緩やかに前記熱出力を増加させるように前記制御対象を制御する原子力発電プラントの制御方法。
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