JP2020187039A - 遮蔽設備および遮蔽設備の設置方法並びに遮蔽ブロック - Google Patents

遮蔽設備および遮蔽設備の設置方法並びに遮蔽ブロック Download PDF

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【課題】遮蔽設備および遮蔽設備の設置方法並びに遮蔽ブロックにおいて、遮蔽設備の再利用による遮蔽設備建設資材の増加の抑制および廃棄物の増加の抑制を可能とする。【解決手段】建屋11の外側に複数の遮蔽ブロック23が組み合わされて構成される遮蔽壁12が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、放射性廃棄物などを保管や解体、または、容器への収納などを行うときに使用する遮蔽設備、遮蔽設備の設置方法並びに遮蔽ブロックに関するものである。
原子力プラントは、例えば、原子炉容器や蒸気発生器、その他、各種の付帯設備、配管などを備える。原子力プラントを廃止にする際、放射性物質を含んだ原子炉容器や蒸気発生器などの大型構造物は、スペースや廃棄方法の関係から、解体して処理する必要がある。また、蒸気発生器は、放射性物質を含んだ一次冷却水が流動することから、放射性廃棄物として処理する必要がある。放射性廃棄物を含む蒸気発生器は、一時的に保管庫に保管され、遮蔽設備に持ち込まれて解体される。このような蒸気発生器の解体技術としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2014−106048号公報
放射性物質を含んだ蒸気発生器などの解体作業等をするとき、遮蔽設備が必要となる。そのため、原子力プラントの敷地内に遮蔽設備を新たに設置する。ところが、原子力プラントの敷地内に設置された遮蔽設備の内部に蒸気発生器などを持ち込んで解体する場合、遮蔽設備は、放射線が外部に漏えいしないような構造にする必要があり、大量の鉄やコンクリートなどの建設資材を使用することとなる。また、遮蔽設備を廃棄する際に大量の廃棄物が発生してしまうという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、遮蔽設備の再利用による遮蔽設備建設資材の増加の抑制および廃棄物の増加の抑制を可能とする遮蔽設備および遮蔽設備の設置方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための本発明の遮蔽設備は、建屋の外側に複数の遮蔽ブロックが組み合わされて構成される遮蔽壁が配置される、ことを特徴とする。
そのため、建屋の外側に複数の遮蔽ブロックが組み合わされて構成される遮蔽壁を設けることから、遮蔽壁を容易に設置することができる。そして、建屋の内部で放射性廃棄物の保管や解体処理などを実施しても、遮蔽壁により外部への放射線の漏洩を抑制することができる。また、遮蔽ブロックを再利用するため、遮蔽壁を廃棄物として処理する必要がなくなり、廃棄物の増加を抑制することができる。また、建屋の外側に配置されるために汚染されない遮蔽ブロックを再利用することにより、新たに遮蔽設備を建造する必要がなく、遮蔽設備建設資材の増加を抑制することができる。
本発明の遮蔽設備では、前記複数の遮蔽ブロックは、前記建屋の側壁部の外側を被覆すると共に、前記建屋の天井部の上方を被覆することを特徴とする。
そのため、遮蔽ブロックが側壁部の外側および天井部の上方を被覆することから、建屋の内部で放射性廃棄物の保管や解体処理などを実施しても、遮蔽ブロックにより外部への放射線の漏洩を抑制することができる。
本発明の遮蔽設備では、前記複数の遮蔽ブロックは、端部同士が互いに厚さ方向に重なるように組み合わされることを特徴とする。
そのため、遮蔽ブロックの端部同士を互いに厚さ方向に重なるように組み合わされることから、遮蔽ブロック同士の間に隙間が発生することがなくなり、外部への放射線の漏洩を適切に抑制することができる。
本発明の遮蔽設備では、前記遮蔽ブロックは、金属の容器の内部に水が充填されることを特徴とする。
そのため、金属の容器の内部に水を充填して遮蔽ブロックを構成することから、放射線遮蔽機能を確保することができる一方で、遮蔽ブロックの軽量化を図ることができ、水が充填されていない状態で遮蔽ブロックの搬送や設置を行うことで、作業性の向上を図ることができる。
本発明の遮蔽設備では、前記複数の遮蔽ブロックは、外部から前記容器の内部に水を供給可能であると共に、内部の水を外部に排出可能であることを特徴とする。
そのため、容器の内部に水を供給すると、遮蔽ブロックに放射線遮蔽機能を確保することができ、容器の内部から水を排出すると、遮蔽ブロックが軽量化されて搬送を容易にすることができる。
本発明の遮蔽設備では、前記建屋は、内部に放射性廃棄物の解体装置と廃棄体化装置と保管容器の少なくとも1つが設けられることを特徴とする。
そのため、建屋の内部に放射性廃棄物の解体装置と廃棄体化装置と保管容器の少なくとも1つを設けることから、遮蔽設備を放射性廃棄物解体時に利用することができる。
本発明の遮蔽設備では、前記建屋と前記遮蔽壁は、処理部材を搬入する共通の搬入部が設けられることを特徴とする。
そのため、建屋と遮蔽壁に処理部材を搬入する共通の搬入部を設けることから、処理部材を外部から搬入部より建屋の内部に容易に搬入することができる。
本発明の遮蔽設備では、前記建屋の内部を負圧に維持する空調装置が設けられることを特徴とする。
そのため、空調装置により建屋の内部を負圧に維持することから、建屋内で放射性廃棄物を保管したり解体処理などを実施したりしたとき、外部への有害物質の漏洩を抑制することができる。
また、本発明の遮蔽設備の設置方法は、側壁部と天井部を有する建屋の外側に複数の遮蔽ブロックが組み合わせて遮蔽壁を配置する工程と、前記複数の遮蔽ブロックの内部に水を充填する工程と、を有することを特徴とする。
そのため、遮蔽壁を容易に設置することができる。そして、建屋の内部で放射性廃棄物の保管や解体処理などを実施しても、遮蔽壁により外部への放射線の漏洩を抑制することができる。また、遮蔽壁を廃棄物として処理する必要がなくなり、廃棄物の増加を抑制することができる。
本発明の遮蔽設備の設置方法では、前記建屋の内部での処理作業の終了後に前記複数の遮蔽ブロックの内部から水を排出する工程を有することを特徴とする。
そのため、処理作業の終了後に複数の遮蔽ブロックの内部から水を排出することから、遮蔽ブロックの重量が軽くなり、搬送の容易化を図ることができる。
本発明の遮蔽設備の設置方法では、前記複数の遮蔽ブロックの内部から水を排出した後に前記複数の遮蔽ブロックを次の設置場所まで輸送する工程を有することを特徴とする。
そのため、内部から水を排出した複数の遮蔽ブロックを次の設置場所まで輸送することから、遮蔽ブロックの再利用することで廃棄物の増加を抑制することができ、遮蔽ブロックを輸送することで搬送コストを低減することができる。
本発明の遮蔽設備の設置方法では、前記建屋は、新設建屋または既設建屋を利用することを特徴とする。
そのため、建屋を新設建屋とすることで処理内容に適合した大きさや形状の建屋を建造することができ、建屋を既設建屋とすることで建屋の建造コストを低減することができる。
本発明の遮蔽ブロックは、建屋の外側に配置される遮蔽ブロックにおいて、水が充填される空洞部と、前記遮蔽ブロック同士が互いに厚さ方向に重なる突起部と、を備えることを特徴とする。
そのため、空洞部に水を充填した後に複数の遮蔽ブロックを組み合わせて遮蔽壁を構成することで、大型の構造物に比べて容易に製作することができると共に、遮蔽壁を解体して遮蔽ブロックを再利用することで、輸送を容易に行うことができる。また、遮蔽ブロックの端部同士が重なるように組み合わされることから、遮蔽ブロック同士の間に隙間が発生することがなくなり、外部への放射線の漏洩を適切に抑制することができる。その結果、遮蔽設備建設資材の増加を抑制することができると共に、廃棄物の増加を抑制することができる。
本発明の遮蔽設備および遮蔽設備の設置方法並びに遮蔽ブロックによれば、遮蔽設備の再利用による遮蔽設備建設資材の増加の抑制および廃棄物の増加の抑制を可能とすることができる。
図1は、本実施形態の遮蔽設備を表す概略縦断面図である。 図2は、遮蔽設備を表す平面図である。 図3は、遮蔽設備を表す概略水平断面図である。 図4は、遮蔽ブロックを表す斜視図である。 図5は、遮蔽ブロックの連結状態を表す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の遮蔽設備を表す概略縦断面図、図2は、遮蔽設備を表す平面図、図3は、遮蔽設備を表す概略水平断面図である。
本実施形態において、図1に示すように、遮蔽設備10は、建屋11と、遮蔽壁12とを備える。本実施形態の遮蔽設備10は、内部で、例えば、原子炉の廃炉で発生した蒸気発生器や原子炉容器などの放射性廃棄物Wを解体するために利用される。この場合、原子力プラントの炉型は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)であってもよいし、沸騰水型軽水炉(BWR:Boiling Water Reactor)であってもよいし、他の原子炉であってもよい。
建屋11は、コンクリート地盤G上に設置される。建屋11は、コンクリート地盤G上に新たに設置される新設建屋であってもよいし、保管庫などとして利用されていた既設建屋であってもよい。建屋11は、四方の側壁部21と、天井部22とを有する。
遮蔽壁12は、建屋の外側に設けられて複数の遮蔽ブロック23が組み合わされて構成される。遮蔽壁12を構成する複数の遮蔽ブロック23は、建屋11の側壁部21の外側を被覆すると共に、天井部22の上方を被覆する。
建屋11は、長手方向の一方側の側壁部21が遮蔽壁12の内壁面と密着し、それぞれ連通する開口21a,12aにより搬入部24が設けられ、スライド扉25により開閉可能となっている。また、建屋11は、長手方向の他方側の側壁部21が遮蔽壁12の内壁面と密着し、それぞれ連通する開口21b,12bにより搬出部26が設けられ、スライド扉27により開閉可能となっている。搬入部24は、処理部材としての放射性廃棄物Wを搬入するものである。搬出部26は、放射性廃棄物Wを解体して収容した保管容器などを搬出するものである。なお、搬入部24を搬出部26として利用してもよいし、搬出部26を搬入部24として利用してもよい。
また、建屋11は、遮蔽壁12の外側に隣接して補助建屋28が配置される。補助建屋28は、遮蔽壁12を貫通する通路29を介して建屋11内に連通し、通路29に扉(図示略)が設けられる。補助建屋28は、放射線管理員などの待機所や放射線管理機材の設置場所などとして利用される。
建屋11は、内部に放射性廃棄物Wの解体装置31と廃棄体化装置32と保管容器33が配置される。解体装置31は、放射性廃棄物Wを解体するための設備として、例えば、レーザ加工装置などである。廃棄体化装置32は、例えば、解体した放射性廃棄物Wを保管容器33に収納するための装置である。また、建屋11は、外側にクレーン装置34が配置される。クレーン装置34は、コンクリート地盤G上に敷設されたレール35により移動可能であり、フック36を有する。クレーン装置34は、建屋11の外部から建屋11の内部にアクセスし、放射性廃棄物Wを吊り上げて移動したり、解体した放射性廃棄物Wや保管容器33を移動したりする。
ここで、遮蔽ブロック23について詳細に説明する。図4は、遮蔽ブロックを表す斜視図、図5は、遮蔽ブロックの連結状態を表す断面図である。
遮蔽壁12は、建屋11と同様に、四方の側壁部21の外側を被覆する側壁部分と、天井部22の上方を被覆する天井部分とから構成される。複数の遮蔽ブロック23は、端部同士が互いに厚さ方向に重なるように組み合わされることで、遮蔽壁12の側壁部分と天井部分とを構成する。図4に示すように、遮蔽壁12の側壁部分に使用される遮蔽ブロック23Aは、所定厚さで水平方向および鉛直方向に所定長さを有する。遮蔽ブロック23Aは、水平方向における各端部に切欠部41が形成されることで突起部42が形成される。
また、遮蔽ブロック23Aは、金属の容器43の内部に空洞部44が形成され、空洞部44に水が充填されて構成される。容器43は、外部から空洞部44に水を供給可能であると共に、内部の水を外部に排出可能である。すなわち、容器43は、図示しない水給排部が設けられ、蓋により閉止可能となっている。
そのため、図5に示すように、複数の遮蔽ブロック23Aは、水平方向の隣接する端部同士における切欠部41と突起部42が嵌合することで組み合わせられ、図示しないボルトなどにより一体に締結される。複数の遮蔽ブロック23Aにおける切欠部41と突起部42が組み合わされることで、遮蔽壁12の側壁部分が構成される。
なお、図2に示すように、遮蔽壁12の天井部分に使用される遮蔽ブロック23Bは、水平方向における各端部に切欠部が形成されることで突起部(いずれも図示略)が形成される。複数の遮蔽ブロック23Bにおける切欠部と突起部が組み合わされることで、遮蔽壁12の天井部分が構成される。遮蔽ブロック23Bは、遮蔽壁12の側壁部分の上部に載置され、図示しないボルトなどにより一体に締結される。なお、一つの遮蔽ブロック23の大きさは、クレーンなどにより搬送可能であり、また、陸上輸送や海上輸送できる大きさに製造することが好ましい。
建屋11は、内部に空調装置51が設けられる。空調装置51は、建屋11の内部を負圧に維持する。すなわち、空調装置51は、建屋11の内部の空気を吸引し、フィルタ(図示略)を通して外部に排出する。そのため、放射性廃棄物Wを解体するときに発生する放射性物質の漏洩を防止することができる。
ここで、本実施形態の遮蔽設備10の設置方法並びに放射性廃棄物Wの解体方法について説明する。
本実施形態の遮蔽設備の設置方法は、側壁部21と天井部22を有する建屋11の外側に複数の遮蔽ブロック23を組み合わせて遮蔽壁12を配置する工程と、複数の遮蔽ブロック23の内部に水を充填する工程とを有する。
また、本実施形態の遮蔽設備の設置方法は、建屋11の内部での解体作業(処理作業)の終了後に複数の遮蔽ブロック23の内部から水を排出する工程を有する。また、本実施形態の遮蔽設備の設置方法は、複数の遮蔽ブロック23の内部から水を排出した後に複数の遮蔽ブロック23を次の設置場所まで輸送する。
具体的に説明すると、図1から図3に示すように、まず、コンクリート地盤G上に側壁部21と天井部22を有する建屋11を新設する。または、保管庫などとして利用されていた既設の建屋11を用意する。次に、建屋11の外側にクレーン装置34を配置する。そして、建屋11における側壁部21の外側と天井部22の上方に複数の遮蔽ブロック23を組み合わせて遮蔽壁12を配置する。このとき、複数の遮蔽ブロック23は、内部に水が充填されていない状態で配置され、所定の位置に配置した後、内部に水を充填する。
また、建屋11の側壁部21に対して遮蔽壁12の内壁面を密着させ、開口21a,12aにより搬入部24を設けると共に、開口21b,12bにより搬出部26を設け、それぞれスライド扉25,27を設ける。更に、建屋11内を負圧に維持する空調装置51を設け、作動させる。
建屋11と遮蔽壁12が設置されると、クレーン装置34を用いて解体装置31、廃棄体化装置32、複数の保管容器33などを搬入部24から建屋11の内部に搬入する。また、建屋11の内部に解体する対象物である放射性廃棄物Wを搬入部24から建屋11の内部に搬入する。そして、作業者は、解体装置31を用いて放射性廃棄物Wを解体し、解体された放射性廃棄物Wを廃棄体化装置32により複数の保管容器33に収容する。
放射性廃棄物Wの解体作業が終了すると、クレーン装置34を用いて解体装置31、廃棄体化装置32、放射性廃棄物Wが収容された複数の保管容器33などを搬出部26から建屋11の外部に搬出する。そして、複数の遮蔽ブロック23の内部から水を排出した後、複数の遮蔽ブロック23を解体し、複数の遮蔽ブロック23を次の設置場所まで船舶などにより輸送する。このとき、遮蔽ブロック23の次の設置場所までトラックなどにより陸上輸送してもよい。
このように本実施形態の遮蔽設備にあっては、建屋11の外側に複数の遮蔽ブロック23が組み合わされて構成される遮蔽壁12が配置される。
そのため、建屋11の外側に複数の遮蔽ブロック23が組み合わされて構成される遮蔽壁12を設けることから、遮蔽壁12を容易に設置することができる。そして、建屋11の内部で放射性廃棄物Wの保管や解体処理などを実施しても、遮蔽壁12により外部への放射線の漏洩を抑制することができる。また、遮蔽ブロック23を再利用するため、遮蔽壁12を廃棄物として処理する必要がなくなり、廃棄物の増加を抑制することができる。また、建屋11の外側に配置されるために汚染されない遮蔽ブロック23を再利用することにより、新たに遮蔽設備を建造する必要がなく、遮蔽設備建設資材の増加を抑制することができる。
本実施形態の遮蔽設備では、複数の遮蔽ブロック23は、建屋11の側壁部21の外側を被覆すると共に、建屋11の天井部22の上方を被覆する。そのため、建屋11の内部で放射性廃棄物Wの保管や解体処理などを実施しても、遮蔽ブロック23により外部への放射線の漏洩を抑制することができる。
本実施形態の遮蔽設備では、複数の遮蔽ブロック23の端部同士が互いに厚さ方向に重なるように組み合わされる。そのため、遮蔽ブロック23同士の間に隙間が発生することがなくなり、外部への放射線の漏洩を適切に抑制することができる。
本実施形態の遮蔽設備では、遮蔽ブロック23を金属の容器の内部に水を充填することで構成する。そのため、金属の容器と水により放射線遮蔽機能を確保することができる一方で、遮蔽ブロック23の軽量化を図ることができ、水が充填されていない状態で遮蔽ブロック23の搬送や設置を行うことで、作業性の向上を図ることができる。
本実施形態の遮蔽設備では、複数の遮蔽ブロック23は、外部から容器43の空洞部44に水を供給可能であると共に、空洞部44の水を外部に排出可能である。そのため、容器43の空洞部44に水を供給すると、遮蔽ブロック23に放射線遮蔽機能を確保することができ、容器43の空洞部44から水を排出すると、遮蔽ブロック23が軽量化されて搬送を容易にすることができる。
本実施形態の遮蔽設備では、建屋11の内部に放射性廃棄物Wの解体装置31と廃棄体化装置32と保管容器33の少なくとも1つを設ける。そのため、遮蔽設備10を放射性廃棄物Wの解体時に利用することができる。
本実施形態の遮蔽設備では、建屋11と遮蔽壁12に処理部材としての放射性廃棄物Wを搬入する共通の搬入部24を設ける。そのため、放射性廃棄物Wを外部から搬入部24より建屋11の内部に容易に搬入することができる。
本実施形態の遮蔽設備では、建屋11の内部を負圧に維持する空調装置51を設ける。そのため、空調装置51により建屋11の内部を負圧に維持することから、建屋11内で放射性廃棄物Wを保管したり解体処理などを実施したとき、外部への有害物質の漏洩を抑制することができる。
また、本実施形態の遮蔽設備の設置方法にあっては、側壁部21と天井部22を有する建屋11の外側に複数の遮蔽ブロック23が組み合わせて遮蔽壁12を配置する工程と、複数11の遮蔽ブロック23の内部に水を充填する工程とを有する。
そのため、遮蔽壁12を容易に設置することができる。そして、建屋11の内部で放射性廃棄物Wの保管や解体処理などを実施しても、遮蔽壁12により外部への放射線の漏洩を抑制することができる。また、遮蔽壁12を廃棄物として処理する必要がなくなり、廃棄物の増加を抑制することができる。
本実施形態の遮蔽設備の設置方法では、建屋11の内部での処理作業の終了後に複数の遮蔽ブロック23の内部から水を排出する工程を有する。そのため、遮蔽ブロックから水を排出することで遮蔽ブロックの重量が軽くなり、搬送の容易化を図ることができる。
本実施形態の遮蔽設備の設置方法では、複数の遮蔽ブロック23の内部から水を排出した後に複数の遮蔽ブロック23を次の設置場所まで輸送する工程を有する。そのため、遮蔽ブロック23の再利用することで廃棄物の増加を抑制することができ、遮蔽ブロック23を輸送することで搬送コストを低減することができる。
本実施形態の遮蔽設備の設置方法では、建屋11として、新設建屋または既設建屋を利用する。そのため、建屋11を新設建屋とすることで処理内容に適合した大きさや形状の建屋を建造することができ、建屋11を既設建屋とすることで建屋の建造コストを低減することができる。
本実施形態の遮蔽ブロックは、建屋11の外側に配置され、水が充填される空洞部44と、遮蔽ブロック23同士が互いに厚さ方向に重なる突起部42とを備える。
そのため、空洞部44に水を充填した後に複数の遮蔽ブロック23を組み合わせて遮蔽壁12を構成することで、大型の構造物に比べて容易に製作することができると共に、遮蔽壁12を解体して遮蔽ブロック23を再利用することで、輸送を容易に行うことができる。また、遮蔽ブロック23の端部同士が重なるように組み合わされることから、遮蔽ブロック23同士の間に隙間が発生することがなくなり、外部への放射線の漏洩を適切に抑制することができる。その結果、遮蔽設備建設資材の増加を抑制することができると共に、廃棄物の増加を抑制することができる。更に、遮蔽ブロック23が損傷した場合、別の遮蔽ブロック23を利用して遮蔽壁12を構成することができる。
なお、上述した実施形態にて、建屋11を新設する場合、既設建屋を用いる場合、その用途に合わせて大きさを設定することが好ましい。
また、上述した実施形態にて、また、複数の遮蔽ブロック23を組み合わせ、ボルトで固定することで遮蔽壁12を構成するようにしたが、例えば、複数の支持柱を立てて遮蔽ブロック23を支持することで、遮蔽壁12の天井部分を形成してもよい。
10 遮蔽設備
11 建屋
12 遮蔽壁
21 側壁部
22 天井部
23,23A,23B 遮蔽ブロック
24 搬入部
25 スライド扉
26 搬出部
27 スライド扉
28 補助建屋
29 通路
31 解体装置
32 廃棄体化装置
33 保管容器
34 クレーン装置
35 レール
36 フック
41 切欠部
42 突起部
43 容器
44 空洞部
51 空調装置
W 放射性廃棄物

Claims (13)

  1. 建屋の外側に複数の遮蔽ブロックが組み合わされて構成される遮蔽壁が配置される、
    ことを特徴とする遮蔽設備。
  2. 前記複数の遮蔽ブロックは、前記建屋の側壁部の外側を被覆すると共に、前記建屋の天井部の上方を被覆することを特徴とする請求項1に記載の遮蔽設備。
  3. 前記複数の遮蔽ブロックは、端部同士が互いに厚さ方向に重なるように組み合わされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遮蔽設備。
  4. 前記遮蔽ブロックは、金属の容器の内部に水が充填されることを特徴とする請求項1から請求項3いずれか一項に記載の遮蔽設備。
  5. 前記複数の遮蔽ブロックは、外部から前記容器の内部に水を供給可能であると共に、内部の水を外部に排出可能であることを特徴とする請求項4に記載の遮蔽設備。
  6. 前記建屋は、内部に放射性廃棄物の解体装置と廃棄体化装置と保管容器の少なくとも1つが設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遮蔽設備。
  7. 前記建屋と前記遮蔽壁は、処理部材を搬入する共通の搬入部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の遮蔽設備。
  8. 前記建屋の内部を負圧に維持する空調装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の遮蔽設備。
  9. 側壁部と天井部を有する建屋の外側に複数の遮蔽ブロックを組み合わせて遮蔽壁を配置する工程と、
    前記複数の遮蔽ブロックの内部に水を充填する工程と、
    を有することを特徴とする遮蔽設備の設置方法。
  10. 前記建屋の内部での処理作業の終了後に前記複数の遮蔽ブロックの内部から水を排出する工程を有することを特徴とする請求項9に記載の遮蔽設備の設置方法。
  11. 前記複数の遮蔽ブロックの内部から水を排出した後に前記複数の遮蔽ブロックを次の設置場所まで輸送する工程を有することを特徴とする請求項10に記載の遮蔽設備の設置方法。
  12. 前記建屋は、新設建屋または既設建屋を利用することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の遮蔽設備の設置方法。
  13. 建屋の外側に配置される遮蔽ブロックにおいて、
    水が充填される空洞部と、
    前記遮蔽ブロック同士が互いに厚さ方向に重なる突起部と、
    を備えることを特徴とする遮蔽ブロック。
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