JP2020186552A - 嵌合式建材パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】つなぎ合わせ部分の強度の改善を図るとともに、つなぎ合わせ部分から雨水が侵入しても速やかに外部へと排出できる嵌合式建材パネルを提案する。【解決手段】下継手の板状体を、該板状体の後端部でパネル本体の水下側に向けて上向きに折り返され、該板状体との相互間で水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手との嵌合空間を区画形成する第一の折り返し片と、該第一の折り返し片の先端部でパネル本体の水上側に向けて折り返され、該板状体の後端縁を通り越して伸延する第二の折り返し片とで構成し、第二の折り返し片の幅方向の端部に、第二のハゼの外壁側へ周り込んで浸入雨水の排出経路を形成する延長片を設ける。【選択図】 図1

Description

本発明は、一般住宅や事務所、マンション、福祉施設、リゾート施設等の屋根や壁を構築するのに用いて好適な嵌合式建材パネルに関するものである。
嵌合式の建材パネルは、従来、屋根材として広く用いられており、パネル本体の幅方向の端部に設けられた上ハゼ、下ハゼを、隣接配置する他の屋根材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させることによりパネル同士をつなぎ合わせる施工が行われてきたが、近年では、さらに、パネル本体の長手方向に上継手、下継手を設け、水下側、水上側に隣接配置される屋根材との相互間で上継手、下継手をそれぞれ相互に嵌合させて屋根材同士を梁間方向につなぎ合わせる構造の屋根材も開発されてきており、この点に関する先行技術としては、例えば、特許文献1が参照される。
ところで、従来の上記嵌合式建材パネルは、パネルのつなぎ合わせ部分、とくに、長手方向(梁間方向)におけるつなぎ合わせ部分では、上継手と下継手との間にパッキン等の止水材が配置されていたとしても風の吹き込み状況や負圧に起因した形状変形によって雨水が浸入することがないとはいえず、さらなる改善の余地が残されている。
特開2016−205120号公報
本発明の目的は、パネルのつなぎ合わせ部分での強度の改善を図ることにより負圧に起因した変形を抑制するとともに、雨水等が浸入することがあったとしても浸入した雨水を速やかに外部へと排出することができる嵌合式建材パネルを提案するところにある。
本発明は、長手方向に沿って伸延する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込み幅方向に沿って伸延する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有するパネル本体と、該パネル本体の各短尺縁部にそれぞれ設けられた下継手、上継手と、該パネル本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、該下継手を、該パネル本体の水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手に嵌合、引っ掛け、該上継手を、該パネル本体の水下側に隣接配置する他の建材パネルの下継手に嵌合、引っ掛けてパネル同士を縦方向へ接続する一方、該上ハゼ、下ハゼを、隣接配置する別の建材パネルの下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士を横方向へ接続することにより建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式の建材パネルであって、
前記下継手は、該パネル本体の短尺縁部の全域にわたって面一状態でつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の縁部および該下ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの下ハゼに嵌合可能な第二のハゼとを有し、
前記上継手は、該パネル本体に面一状態で一体連結する第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の各端部および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ、第四のハゼとを有し、
該下継手の板状体は、該板状体の後端部でパネル本体の水下側に向けて上向きに折り返され、該板状体との相互間で水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手との嵌合空間を区画形成する第一の折り返し片と、該第一の折り返し片の先端部でパネル本体の水上側に向けて折り返され、該板状体の後端縁を通り越して伸延する第二の折り返し片とを有し、
該上継手の第一の板状体は、該第一の板状体の先端部でパネル本体の水上側に向けて下向きに折り返されて隣接配置する他の建材パネルの下継手に嵌合、引っ掛け可能な第三の折り返し片を有し、
該第二の折り返し片の幅方向の端部に、第二のハゼの外壁側へ周り込んで浸入雨水の排出経路を形成する延長片を設けたことを特徴とする嵌合式建材パネルである。
上記の構成からなる嵌合式建材パネルにおいては、
1.第二のハゼは、該第二のハゼの内壁後端縁を起点に外壁側へと折り返され、内壁と外壁の相互間に形成される隙間を塞ぐ舌片を有すること、
2.第二の折り返し片、前記延長片は、その端縁を隆起させて浸入雨水の流出を阻止する堰を有すること、
3.第二の折り返し片、前記延長片は、堰を覆って連続的に伸延する止水用のパッキンを有すること、
4.第一のハゼ、第二のハゼおよび第二の折り返し片は、その外表面に、第一のハゼから第二のハゼに至るまでの間で連続的に伸延する止水用のパッキンを有すること、
が課題解決のための具体的手段として好ましい。
本発明によれば、下継手を第一の折り返し片と第二の折り返し片とを備えた二重折り構造としたため、その部位の剛性を高めることが可能となり、建材パネルに負圧が作用しても簡単に変形することがなく、建材パネルの変形に由来する雨水の浸入を回避することができる。
また、本発明によれば、第二の折り返し片に、第二のハゼの外壁側へと周り込む延長片を設けたため、建材パネルのつなぎ合わせ部分からたとえ雨水が浸入することがあったとしても、浸入雨水を下ハゼの外側に設けられたビス止め片へと誘導することが可能となり、そのビス止め片を樋として利用して雨水を軒先等から速やかに排出することができる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルの実施の形態をその全体について示した外観斜視図である。 (a)は、図1のA−A断面を拡大して示した図であり、(b)は、図1のB−B断面を示した図である。 図1に示した嵌合式建材パネルを下継手側から見た外観斜視図である。 下継手を展開状態で示した外観斜視図である。 下継手を展開状態で示した外観斜視図である。 第三の折り返し片の断面形状を示した図である。 第三の折り返し片の他の断面形状を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの他の実施の形態を一部分について示した外観斜視図である。 建材パネルのつなぎ合わせ状況を示した断面図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルを縦方向(梁間方向)につなぎ合わせる状況を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルを幅方向(桁方向)につなぎ合わせる状況を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの他の実施の形態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。図1は、本発明にしたがう嵌合式建材パネルの実施の形態をその全体について示した外観斜視図であり、図2(a)(b)は、図1のA−A断面、B−B断面をそれぞれを拡大して示した図であり、図3は、図1に示した嵌合式建材パネルを下継手側から見た外観斜視図であり、図4、図5は、下継手を展開状態で示した外観斜視図である。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルは、屋根を葺きあげる場合、壁を構築する場合のいずれにおいても、下継手が設けられた側を水上側に向け、上継手が設けられた側を水下側に向けて配置するものとする。
建築構造物の屋根、壁を構築するにあたっては、本発明にしたがう建材パネルと同じ構成からなる建材パネルを複数枚用いることを前提としており、隣接配置する他の建材パネル、隣接配配置する別の建材パネルについても本願発明にしたがう建材パネルと同じ構成からなるものを用いる。また、建材パネルを構成する素材としては、厚さ0.2〜1.0mm程度になる亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス鋼板あるいは、それらの塗装または被覆鋼板等を用いることができる。
図1〜5における符号1は、パネル本体である。パネル本体1は、長手方向に沿って延伸する一対の長尺縁部1a、1bと、これら長尺縁部1a、1bを挟み込んで幅方向に沿って延伸する一対の短尺縁部1c、1dによって区画された、全体として矩形状をなす輪郭形状を有している。
また、2は、パネル本体1の長尺縁部1aに一体連結するとともに、幅方向の一方に隣接配置する別の建材パネルの下ハゼに嵌合してパネル同士を接続する上ハゼである。
上ハゼ2は、長尺縁部1aから立ち上がる傾斜側板2aと、この傾斜側板2aの上端に係止顎部t1を介してつながるとともに、桁方向に隣接配置する別の建材パネルの下ハゼに嵌合可能な内部空間を有する先端先細り形状をなすドーム型の頭部2bと、この頭部2bに係止顎部t2を介して垂下、保持され、傾斜側板2aとの相互間にて下開き開口を形成する傾斜側板2cとから構成されている。上ハゼ2は、頭部2bの側壁に長尺縁部1aに沿って延伸する凹部を設けることが可能であり、これにより、桁方向に隣接配置する別の建材パネルの下ハゼに嵌合させた際に、その相互間で面接触するのを避けて雨水の侵入を防止することができるようになっている。
また、3は、パネル本体1の長尺縁部1bに一体連結するとともに、横方向のもう一方に隣接配置する別の建材パネルの下ハゼに嵌合してパネル同士を接続する下ハゼである。
この下ハゼ3は、長尺縁部1bから立ち上がる側板3aと、この側板3aの上端に係止顎部t3を介してつながるとともに、横方向に隣接配置する他の建材パネルの上ハゼに嵌合可能な先端先細り形状をなすドーム型の頭部3bと、この頭部3bに係止顎部t4介して垂下、保持され、側板3aとの相互間にて下開き開口を形成する側板3cと、この側板3cの下端に水平姿勢でもって一体的につながるビス止め片3dから構成されている。
係止顎部t1と係止顎部t2とは相互に逆向きに突出していて、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。また、係止顎部t3と係止顎部t4とは、上記の係止顎部t1、係止顎部t2と同様に、相互に逆向きになっており、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。
4は、パネル本体1の短尺縁部1cに設けられた下継手である。この下継手4は、水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手の下側において重ね合わさるものであって、パネル本体1の短尺縁部1cの全域にわたって面一状態でつながる板状体4aと、この板状体4aの幅方向の端縁および上ハゼ2の端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの上ハゼ(上継手の第三のハゼに相当するもの)に嵌合可能な第一のハゼ4bと、該板状体4aのもう一方の幅方向の縁部および下ハゼ3の端部においてつながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの下ハゼ(上継手の第四のハゼに相当するもの)に嵌合可能な第二のハゼ4cとから構成されている。第二のハゼ4cの下端には、下ハゼ3のビス止め片3dに同一平面でつながる舌片4dを設けておくことができる。
下継手4の板状体4aは、該板状体4aの後端部でパネル本体1の水下側に向けて上向きに折り返され、該板状体4aとの相互間で水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手との嵌合、引っ掛け空間Mを区画形成する第一の折り返し片4a1と、該第一の折り返し片4a1の先端部でパネル本体1の水上側に向けて折り返され、該板状体4aの後端縁を通りこして伸延する第二の折り返し片4a2とを有しており、これにより下継手4は、二重折り構造となりその部位の剛性を高めることができるようになっている。
第二の折り返し片4a2は、その中間部分に曲げ加工を施して段下がりをなす断面形状としたものを例として示したが、該第二の折り返し片4a2は、平坦な板状のものを適用することも可能であり、図示のものに限定されない。
また、符号5は、第二の折り返し片4a2の幅方向の端部に連続して設けられ、浸入雨水の排出経路を形成する延長片である。この延長片5は、第二の折り返し片4a2と同一平面でつながり、その境界Pに設けられた切欠き部5aに第二のハゼ4cを差し入れることにより第二のハゼ4cの外壁側へ周り込むようになっており、切欠き部5aにより形成された舌片5bがビス止め片3dの上に重なるように配置されている。
建材パネルのつなぎ合わせ部分において、第二の折り返し片4a2を通って建材パネルの内側に雨水が浸入した場合、その浸入雨水は、図1の矢印に示すように、延長片5によりビス止め片3dへと誘導され、該ビス止め片3dに沿って流下することにより外部へと排出される。
下継手4は、基本的には、ロール成形によりパネル本体1、上ハゼ2、下ハゼ3と同一断面形状に形成したのち、プレス成形による絞り加工を施すことによって成形されるが、その際、延長片5は、下継手4との境界Pを境にして内側、すなわち、下継手4側に折り畳んでおくことになる。
下継手4の幅寸法は、水上側に隣接配置する他の建材パネルとのつなぎ合わせに際して相互に確実に重ね合わせることができるように、水上側に隣接配置する他の建材パネルのパネル本体の幅寸法(実際には上継手の幅寸法)よりも若干広くしておくのが好ましい。
また、符号6は、パネル本体1のもう一方の短尺縁部1dに設けられた上継手(屋根の水下側に配置される)である。この上継手6は、パネル本体1と面一状態でつながり、水下側に隣接配置する他の建材パネルの短尺縁部(下継手に相当する部分)の上側において重ね合わさるものである。
上継手6は、パネル本体1に面一状態で一体連結する第一の板状体6aと、この第一の板状体6aの幅方向の各端部および上ハゼ2、下ハゼ3にそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ6b、第四のハゼ6cとを備えており、第一の板状体6aには、該第一の板状体6aの先端部でパネル本体1の水上側に向けて下向きに折り返されて隣接配置する他の建材パネルの下継手に嵌合、引っ掛け可能な第三の折り返し片6dが設けられている。
第三の折り返し片6dは、図6に示すように、第一の板状体6aに対して180°曲げとなるように折り返しておくことができるが、例えば図7に示すように、建材パネルのつなぎ合わせ作業に際して第三の折り返し片6dを下継手4に向けて押圧することにより180°曲げとなるように、その曲げ角度を、第一の板状体6aに対して0°超〜45°の角度に設定しておいてもよく、曲げ角度を0°超〜45°としておくことにより、第一の板状体6aと第三の折り返し片6dとの間隔が拡大されるため建材パネルのつなぎ合わせ作業を効率よく行うことができる。
また、符号7は、第二のハゼ4cに設けられた舌片である。舌片7は、図5に示すように、第二のハゼ4cの内壁4c1の後端縁に縦状につながっており、それを外壁4c2側へと折り返し内壁4c1と外壁4c2との間に形成される隙間dを塞ぐことにより浸入雨水の該隙間dからの流れ込みを回避することできるようになっている。
隙間dには、シール材を充填しておくことができ、また、舌片7の裏面には、シール材を貼着しておくことができる。
また、符号8は、第二の折り返し片4a2、延長片5の端縁を、例えば、曲げ加工により折り返すことによって隆起させた堰である。この堰8は、侵入雨水を、第二の折り返し片4a2、延長片5の外側へと流出するのを阻止する機能を有している。
上記の構成からなる嵌合式建材パネルは、下継手4が二重折り構造になっており、その部位が高い強度を有しているため負圧に起因した変形を起し難く、また、建材パネルのつなぎ合わせ部分から雨水が浸入することがあったとしても、その浸入雨水を効率よく外部へと排出することができる。
なお、図8に示すように、第二の折り返し片4a2、延長片5には、堰8を覆って連続的に伸延する止水用のパッキン9を設けることができ、また、第一のハゼ4b、第二のハゼ4cおよび第二の折り返し片4a2の外表面には、第一のハゼ4bから第二のハゼ4cに至るまでの間で連続的に伸延する止水用のパッキン10を設けることもでき、パネル同士をつなぎ合わせた際にパッキン9、10を押し潰すことにより屋根、壁の止水性をより一層高めることが可能となる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルを長手方向においてつなぎ合わせるには、図9、図10に示すように、下継手4に水上側において隣接配置する他の建材パネルの上継手6の第三の折り返し片6d′を嵌合、引っ掛けるとともに、下継手4の第一のハゼ4bを、水上側において隣接配置する他の建材パネルの上継手6′の第三のハゼ6b′に、また、下継手4の第二のハゼ4cを、該水上側において隣接配置する建材パネルの上継手6′の第四のハゼ6c′にそれぞれ嵌合させる一方、上継手6の第三のハゼ6bを、水下側において隣接配置する他の建材パネルの下継手4′の第一のハゼ4b′に、また、上継手6の第四のハゼ6cを、水下側において隣接配置する他の建材パネルの下継手4′の第二のハゼ4c′に嵌合させればよい。
また、本発明にしたがう嵌合式建材パネルを幅方向につなぎ合わせるには、図11に示すように、下ハゼ3を、隣接配置する別の建材パネルの上ハゼ2′′を嵌合させ、上ハゼ2を、隣接配置する別の建材パネルの下ハゼ3′′に嵌合させればよく、この作業を、長手方向でのつなぎ合わせ作業と並行して行うことにより建築構造物の屋根、壁を構築することができる。本発明にしたがう嵌合式建材パネルを屋根材として使用する場合には、アスファルトルーフィングを施した野地板に固定され、本発明にしたがう嵌合式建材パネルを壁材として使用する場合には、横胴縁に固定される。
延長片5については、第二の折り返し片4a2の幅方向の端部に連続して設けられたもの、すなわち、一体連結したもの(同一板)を適用することができるが、図12に示すように、折り返し部を有する板状体11を、第二の折り返し片4a2の幅方向の端部に取り付けで構成することも可能であり、この場合、板状体11は、堰8およびビス止め片3dの折り返し部の内側に巻き込むことにより固定するのが好ましい。
本発明によれば、建材パネルのつなぎ合わせ部分の強度の改善を図ることが可能であり、かつ、建材パネルのつなぎ合わせ部分から雨水が浸入することがあったとしても浸入雨水を速やかに排出し得る止水性の高い嵌合式建材パネルが提供できる。
1 パネル本体
1a 長尺縁部
1b 長尺縁部
1c 短尺縁部
1d 短尺縁部
2 上ハゼ
2a 傾斜側板
2b 頭部
2c 傾斜側板
3 下ハゼ
3a 側板
3b 頭部
3c 側板
3d ビス止め片
4 下継手
4a 板状体
4b 第一のハゼ
4c 第二のハゼ
4d 舌片
5 延長片
5a 切欠き部
5b 舌片
6 上継手
6a 第一の板状体
6b 第三のハゼ
6c 第四のハゼ
6d 第三の折り返し片
7 舌片
8 堰
9 止水用のパッキン
10 止水用のパッキン
11 板状体
P 境界
M 嵌合空間

Claims (5)

  1. 長手方向に沿って延伸する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込み幅方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有するパネル本体と、該パネル本体の各短尺縁部にそれぞれ設けられた下継手、上継手と、該パネル本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、該下継手を、該パネル本体の水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手に嵌合、引っ掛け、該上継手を、該パネル本体の水下側に隣接配置する他の建材パネルの下継手に嵌合、引っ掛けてパネル同士を長手方向へ接続する一方、該上ハゼ、下ハゼを、桁方向に隣接配置する別の建材パネルの下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士を幅方向へ接続することにより建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式の建材パネルであって、
    前記下継手は、該パネル本体の短尺縁部の全域にわたって面一状態でつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の縁部および該下ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の建材パネルの下ハゼに嵌合可能な第二のハゼとを有し、
    前記上継手は、該パネル本体に面一状態で一体連結する第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の各端部および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ、第四のハゼとを有し、
    該下継手の板状体は、該板状体の後端部でパネル本体の水下側に向けて上向きに折り返され、該板状体との相互間で水上側に隣接配置する他の建材パネルの上継手との嵌合空間を区画形成する第一の折り返し片と、該第一の折り返し片の先端部でパネル本体の水上側に向けて折り返され、該板状体の後端縁を通り越して伸延する第二の折り返し片とを有し、
    該上継手の第一の板状体は、該第一の板状体の先端部でパネル本体の水上側に向けて下向きに折り返されて隣接配置する他の建材パネルの下継手に嵌合、引っ掛け可能な第三の折り返し片を有し、
    該第二の折り返し片の幅方向の端部に、第二のハゼの外壁側へ周り込んで浸入雨水の排出経路を形成する延長片を設けたことを特徴とする嵌合式建材パネル。
  2. 前記第二のハゼは、該第二のハゼの内壁後端縁を起点に外壁側へと折り返され、内壁と外壁の相互間に形成される隙間を塞ぐ舌片を有することを特徴とする請求項1に記載した嵌合式建材パネル。
  3. 前記第二の折り返し片、前記延長片は、その端縁を隆起させて浸入雨水の流出を阻止する堰を有することを特徴とする請求項1または2に記載した嵌合式建材パネル。
  4. 前記第二の折り返し片、前記延長片は、堰を覆って連続的に伸延する止水用のパッキンを有することを特徴とする請求項3に記載した嵌合式建材パネル。
  5. 前記第一のハゼ、前記第二のハゼおよび前記第二の折り返し片は、その外表面に、前記第一のハゼから前記第二のハゼに至るまでの間で連続的に伸延する止水用のパッキンを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載した嵌合式建材パネル。
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