JP2020186081A - 後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量のシート及びステープル処理が施されたシード束の双方を適切に積載することのできる排出トレイを備える後処理装置を提供する。【解決手段】後処理装置1は、シート束が積載される処理トレイ31と、前記処理トレイ31に積載されたシート束にステープル処理を行うステープル装置33と、シート及び前記処理トレイ31に積載されたシート束が排出される排出口9と、前記排出口9から排出されたシート及びシート束が積載されるシート積載面13aを有する排出トレイ13と、制御部75と、を備え、前記排出トレイ13は、前記ステープル処理が施されたシート束が排出される場合には、シート及びシート束の排出方向の下流側に向かって前記シート積載面13aが上方に傾斜した傾斜姿勢に回動し、前記ステープル処理が実行されていないシートが排出される場合には、前記シート積載面13aが水平となる水平姿勢に回動する。【選択図】図2
Description
本発明は、シート束をステープルで綴じるステープル部を備える後処理装置に関する。
後処理装置において、排出されたシートが積載される排出トレイは、排出方向に沿って上向きに傾斜した姿勢に支持されている。このように排出トレイを傾斜させることで、排出されたシートをその自重によって排出トレイに沿ってスライドさせ、シートの後端を仕切り板に当ててシートを整合することができる。
ところで、排出トレイに積載された大量のシートは、製本作業や折り作業等を行う別の装置に移動させられる場合がある。この場合、排出トレイに積載されたシートは、排出トレイの傾斜方向に沿って傾斜しているので、移動させる場合には、再度まっすぐに揃えなおす必要がある。一方で、シート束の端部をステープル針で綴じるステープル処理が施される場合は、ステープル針の厚さだけシート束の端部の厚さが厚くなるので、排出トレイは傾斜姿勢であることが好ましい。
特許文献1には、水平に対して傾斜したシート積載部を備えるシート処理装置が開示されている。シート積載部に積載されたシートを台車に移し替える際には、シート積載部に積載されたシートが、台車に設けられた垂直な突出板に当たってシートがまっすぐに揃えられるようになっている。
しかしながら、排出トレイに積載された大量のシートを別の装置に移動させる場合、上記特許文献1に記載のシート処理装置のように、必ずしも台車を必要とするとは限らない。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、大量のシート及びステープル処理が施されたシード束の双方を適切に積載することのできる排出トレイを備える後処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の後処理装置は、シートが搬送される搬送経路と、前記搬送経路に沿って搬送されたシートからなるシート束が積載される処理トレイと、前記処理トレイに積載されたシート束をステープル針で綴じるステープル処理を行うステープル装置と、前記搬送経路に沿って搬送されたシート及び前記処理トレイに積載されたシート束が排出される排出口と、前記排出口から排出されたシート及びシート束が積載されるシート積載面を有する排出トレイと、制御部と、を備え、前記排出トレイは、前記ステープル処理が施されたシート束が排出される場合には、シート及びシート束の排出方向の下流側に向かって前記シート積載面が上方に傾斜した傾斜姿勢に回動し、前記ステープル処理が実行されていないシートが排出される場合には、前記シート積載面が水平となる水平姿勢に回動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の後処理装置において、前記排出トレイを昇降させる昇降部を備え、前記制御部は、前記排出トレイに積載されるシート又はシート束の量に関わらず、該シート又はシート束の上面が所定位置に配置されるように、前記昇降部を制御することを特徴としてもよい。
本発明の後処理装置において、前記排出トレイを前記傾斜姿勢と前記水平姿勢とに回動させる回動部を備え、前記制御部は、前記ステープル処理が施されたシート束が排出される場合には、前記排出トレイを前記傾斜姿勢に回動させ、前記ステープル処理が施されていないシートが排出される場合には、前記排出トレイを前記水平姿勢に回動するように、前記回動部を制御することを特徴としてもよい。
本発明の後処理装置において、前記排出トレイのシート積載面に積載されたシート又はシート束の有無を検知する検知手段を備え、前記制御部は、前記検知手段によって前記排出トレイからシート又はシート束が取り出されたことが検知されると、前記排出トレイを基準位置に上昇させるように前記昇降部を制御することを特徴としてもよい。
本発明の後処理装置において、前記排出トレイの前記シート積載面に積載されたシート又はシート束の後端が当接する後壁と、前記シート積載面上のシート又はシート束を前記後壁に当接するように移動させる戻し部材と、を備えていることを特徴としてもよい。
本発明によれば、ステープル処理の有無によって排出トレイが傾斜姿勢と水平姿勢とに回動するので、大量のシート及びステープル処理されたシート束を、それぞれに適した姿勢で積載することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る後処理装置を説明する。
まず、図1及び図2を参照して、後処理装置1の全体の構成を説明する。図1は後処理装置を示す斜視図、図2は後処理装置の内部構成の一部を示す正面図である。各図のFr、Rr、L、Rは後処理装置1の前側、後側、左側、右側をそれぞれ示す。後処理装置1は、画像形成装置101に隣接して配置され、画像形成装置101で画像が形成されたシートに対して後処理を施す。
後処理装置1の本体部3には、一方の側面(右側面)の上部にシートの受入口5(図2参照)が形成されている。受入口5は、画像形成装置101の排出口103に連結している。本体部3の他方の側面(左側面)には、第1排出口7と第2排出口9とが形成されている。第1排出口7の下方には、第1排出トレイ11が設けられている。第2排出口9の下方には、第2排出トレイ13が設けられている。本体部3の左側面には、第2排出口9の下方に、上下方向に沿った凹部15が形成されている。第2排出トレイ13は、後述するように凹部15内を昇降する。
図2に示されるように、本体部3の内部には、受入口5から本体部3の内部に向かう略水平な搬送方向に沿ってシートを搬送する搬送経路19が設けられている。
搬送経路19は、分岐点Bで、第1分岐路21と、搬送経路としての第2分岐路23とに分岐している。第1分岐路21は、分岐点Bから第1排出口7に向かうように形成されている。第2分岐路23は、分岐点Bから第2排出口9に向かうように形成されている。第2分岐路23に沿った、分岐点Bから第2排出口9に向かう方向をシートの搬送方向とする。
第2分岐路23には、搬送ローラー対25と、排出ローラー対27と、が搬送方向の上流側から順に配置されている。搬送ローラー対25は、分岐点Bと第2排出口9とのほぼ中間に配置されて、駆動ローラーと、駆動ローラーに従動して回転する従動ローラーと、を有している。排出ローラー対27は、第2排出口9の内側に配置されて、駆動ローラーと、駆動ローラーに従動して回転する従動ローラーと、を有している。駆動ローラーは、従動ローラーに対して上方に移動可能である。
第2分岐路23の下方には、処理トレイ31と、ステープル装置33と、が配置されている。処理トレイ31は、第2排出口9から本体部3の内部に向かって下方に傾斜するように支持されて、ステープル装置33で綴じられるシート束が積載されるようになっている。処理トレイ31の上端部に、排出ローラー対27の従動ローラーが回転可能に支持されている。処理トレイ31には、一対のサイドフェンス35と、シート受け板37と、が備えられている。
一対のサイドフェンス35は、シートの幅方向(搬送方向と直交する方向)に沿って移動可能に処理トレイ31に支持されている。各サイドフェンス35が、互いに対向する方向に同期して移動することで、処理トレイ31上のシートが幅方向に整合される。また、一対のサイドフェンス35が、幅方向に一体に移動することで、シート束を幅方向に移動させることができる。
シート受け板37には、処理トレイ31に積載されたシートの下端縁(搬送方向における上流側の端縁)が当接し、シートが搬送方向に整合される。
ステープル装置33は、処理トレイ31の下端部に配置されている。ステープル装置33は、処理トレイ31に積載されたシート束の下端部(搬送方向における上流側の端部)をステープルで綴じる。
次に、第2排出トレイ13について、図2を参照して説明する。前述のように、第2分岐路23に沿って搬送されたシート、及び、処理トレイ31上でステープル装置33によって綴じられたシート束は、第2排出口9を通って排出されて、第2排出トレイ13に積載される。
第2排出トレイ13は、第2排出口9から排出されたシート又はシート束が積載されるシート積載面13aを有している。また、第2排出トレイ13には、シート積載面13aに積載されたシート又はシート束の有無を検知する検知手段としてのシート検知センサー39が備えられている。シート検知センサー39は光センサーであり、シート積載面13aの上方の空間を横切るように配置された発光部と受光部と、を有している。シート検知センサー39は、発光部から出射された光が受光部で受光された場合はオフ信号を出力し、発光部から出射された光が受光部で受光されない場合はオン信号を出力する。つまり、シート積載面13aにシート又はシート束が積載されていない場合、発光部から出射された光はシート又はシート束で遮られることなく受光部で受光されるので、シート検知センサー39はオフ信号を出力する。一方、シート積載面13aにシート又はシート束が積載されている場合、発光部から出射された光はシート又はシート束で遮られて受光部で受光されないので、シート検知センサー39はオン信号を出力する。
第2排出トレイ13は、凹部15(図1及び図2参照)を昇降可能、かつ、シート積載面13aが排出方向の下流側に向かって約30度上方に傾斜した傾斜姿勢(図2に示される姿勢)とシート積載面13aが水平面となる水平姿勢とに回動可能に、支持機構41によって支持されている。
次に、第1の実施形態に係る支持機構41について、図3A及び図3Bを参照して説明する。図3A及び図3Bは支持機構を模式的に示す正面図である。
支持機構41は、第2排出トレイ13を昇降させる昇降部43と、第2排出トレイ13を水平姿勢と傾斜姿勢とに回動させる回動部45と、を備えている。
最初に、昇降部43について説明する。昇降部43は、2組の上下プーリー51及び53と、第2排出トレイ13が支持される支持体としてのタイミングベルト55と、駆動源としての昇降用モーター59によって駆動される駆動軸57と、を有している。
また、本体部3の第2排出口9の下方の所定位置には、第2排出トレイ13の高さを検知する高さ検知センサー58が備えられている。所定位置は、例えば、第2排出トレイ13に積載されたシート又はシート束の上面が、第2排出口9からのシートの排出に干渉しない位置である。高さ検知センサー58は光センサーであり、所定位置において、排出口9の下方の空間を横切るように配置された発光部と受光部と、を有している。高さ検知センサー58は、発光部から出射された光が受光部で受光された場合はオフ信号を出力し、発光部から出射された光が受光部で受光されない場合はオン信号を出力する。つまり、第2排出トレイ13が下降して、シート積載面13aに積載されたシート又はシート束の上面の位置が所定位置よりも低い場合、発光部から出射された光は、シート又はシート束で遮られることなく受光部で受光されるので、高さ検知センサー58はオフ信号を出力する。一方、第2排出トレイ13が上昇して、シート積載面13aに積載されたシート又はシート束の上面の位置が所定位置よりも高い場合、発光部から出射された光は、シート又はシート束で遮られて受光部で受光されないので、高さ検知センサー58はオン信号を出力する。
上下プーリー51及び53は、本体部3の左側面に形成された凹部15(図1及び図2参照)の前壁15bと後壁15cに、上下方向に所定の間隔を開けてそれぞれ配置されている。タイミングベルト55は、各組の上下プーリー51及び53に巻き回されている。上下プーリー51及び53間の循環軌道の内の外側(左側)の軌道を通るタイミングベルト55には、第2排出トレイ13が支点Pを中心として回動可能に支持されている。
駆動軸57は、2組の上下プーリー51及び53の上プーリー51を互いに接続している。駆動軸57の両端部は、凹部15の前壁15bと後壁15cとに、支持されている。駆動軸57の一端部は、昇降用モーター59に接続されている。昇降用モーター59によって駆動軸57が駆動されて回転すると、両上プーリー51が回転して、両タイミングベルト55が同期して同じ方向に循環走行する。
駆動軸57が図3A及び図3Bの時計回り方向に回転すると、タイミングベルト55も時計回り方向に循環走行し、タイミングベルト55に支持された第2排出トレイ13は上昇する。一方で、駆動軸57が図3A及び図3Bの反時計回り方向に回転すると、タイミングベルト55も反時計回り方向に循環走行し、タイミングベルト55に支持された第2排出トレイ13は下降する。
次に、回動部45について説明する。回動部45は、昇降部43の各タイミングベルト55に固定された固定部61と、固定部61と第2排出トレイ13との間に配置されるリンク63と、リンク63と固定部61との間に介在されるラックアンドピニオン機構65と、駆動源としての回動用モーター71と、を有している。
固定部61は、第2排出トレイ13の支点Pよりも下方において、タイミングベルト55に固定されている。リンク63の一端は、第2排出トレイ13に回動可能に連結している。ラックアンドピニオン機構65は、リンク63の他端と固定部61との間に介在されている。すなわち、リンク63の他端は、ピニオンギア67に回転可能に連結している。ラックギア69は、固定部61に上下方向に沿って設けられている。ピニオンギア67は、ラックギア69と係合するように、固定部61に支持されている。ピニオンギア67は、回動用モーター71に接続している。
ピニオンギア67は、回動用モーター71で駆動されて回転し、ラックギア69に噛み合いながら昇降する。ピニオンギア67が下降すると、第2排出トレイ13は、リンク63を介して支点Pを中心として下方に回動する(図3A参照)。一方、ピニオンギア67が上昇すると、第2排出トレイ13は、リンク63を介して支点Pを中心として上方に回動する(図3B参照)。
次に、後処理装置1の制御部75について、図4のブロック図を参照して説明する。 制御部75は、後処理装置1又は後処理装置1に接続する画像形成装置101の操作パネル101a、シート検知センサー39(図2参照)、高さ検知センサー58(図2参照)、支持機構41の昇降用モーター59及び回動用モーター71(図3A及び図3B参照)と電気的に接続している。
制御部75には、操作パネル101aから、ステープル装置33によるステープル処理の実行の有無を表す情報が入力される。
制御部75には、シート検知センサー39から出力されたオン信号又はオフ信号が入力される。オン信号が入力されると、制御部75は、シート積載面13a上にシート又はシート束が積載されていると判定する。一方、オフ信号が入力されると、制御部75は、シート積載面13a上にシート又はシート束が積載されていないと判定する。
制御部75には、高さ検知センサー58から出力されたオン信号又はオフ信号が入力される。オン信号が入力されると、制御部75は、第2排出トレイ13のシート積載面13aに積載されたシート又はシート束の上面の位置が、所定位置よりも高いと判定する。
制御部75には、高さ検知センサー58から出力されたオン信号又はオフ信号が入力される。オン信号が入力されると、制御部75は、第2排出トレイ13のシート積載面13aに積載されたシート又はシート束の上面の位置が、所定位置よりも高いと判定する。
制御部75は、昇降用モーター59の回転数及び回転方向(駆動軸57の回転数と回転方向)を制御して、第2排出トレイ13を、第2排出口9に最も近い上限位置である基準位置と第2排出口9から最も遠い下限位置との間で昇降させる。
制御部75は、回動用モーター71の回転数及び回転方向(ピニオンギア67の回転数及び回転方向)を制御して、第2排出トレイ13を、シート積載面13aが水平面となる水平姿勢(図3A参照)と、シート積載面13aが排出方向の下流側に向けて水平に対して約60度傾斜した傾斜姿勢(図3B参照)と、の間で回動させる。
次に、上記構成を有する後処理装置1において、シート又はシート束排出時の第2排出トレイ13の動作について、図2、図3A及び図3Bと、図5〜図8を参照して説明する。図5〜図8は第2排出トレイを示す正面図である。第2排出トレイ13は、基準位置で待機している。基準位置とは、所定位置よりも低い位置であり、高さ検知センサー58はオフ信号を出力している。
最初に、第2分岐路23に沿って搬送されたシートが第2排出口9を通して排出されて第2排出トレイ13に積載される動作について説明する。
この場合、制御部75には、ステープル処理が実行されないことを示す情報が入力される。すると、制御部75は、回動用モーター71を制御して、第2排出トレイ13を水平姿勢に回動させる(図5参照)。受入口5から受け入れられたシートは、搬送ローラー対25によって第2分岐路23に沿って搬送され、排出ローラー対27によって第2排出口9から排出されて、第2排出トレイ13のシート積載面13aに積載される。第2排出トレイ13は水平姿勢に回動しているので、シートは水平なシート積載面13a上に積載される。このようにシート積載面13aにシートが積載されると、シート検知センサー39の発光部から出射された光がシートで遮られて受光部で受光されなくなり、シート検知センサー39はオン信号を出力する。つまり、制御部75は、シート積載面13aにシートが積載されていると判定する。
制御部75は、所定の枚数のシートが排出される度に、高さ検知センサー58の出力をチェックする。シート積載面13aに所定の枚数のシートが積載されると、積載されたシートの上面の高さが、所定の高さよりも高くなり、高さ検知センサー58の出力がオフ信号からオン信号に切り替わる。すると、制御部75は昇降用モーター59を制御して、高さ検知センサー58がオフ信号を出力するまで第2排出トレイ13を下降させる。そして、第2排出トレイ13が下降して停止した後、高さ検知センサー58がオン信号を出力するまで第2排出トレイ13を上昇させる。制御部75は、シートが排出されている間、上記の第2排出トレイ13の昇降動作を繰り返す。このように、積載枚数が増えると、第2排出トレイ13は、シート積載面13aに積載された最上のシートの位置(高さ)を所定位置に維持したまま下降する。第2排出トレイ13は水平姿勢のままで下降し(図6参照)、シートは水平姿勢でシート積載面13aに積載される。
次に、ステープル装置33で綴じられたシート束が処理トレイ31から第2排出口9を通して第2排出トレイ13に積載される動作について説明する。
この場合、制御部75には、ステープル処理が実行されることを示す情報が入力される。すると、制御部75は昇降用モーター59を制御して、第2排出トレイ13を基準位置に昇降させるとともに、回動用モーター71を制御して、第2排出トレイ13を傾斜姿勢に回動させる(図7参照)。受入口5から受け入れられた1枚目のシートは、第2分岐路23に沿って搬送され、処理トレイ31に積載される。
図2を参照して、受入口5から受け入れられたシートは、搬送ローラー対25と排出ローラー対27とによって第2分岐路23に沿って搬送され、排出ローラー対27のニップが開放された状態で、搬送ローラー対25によって処理トレイ31に搬入される。
2枚目のシートが搬送されると、排出ローラー対27の上側のローラーが下側のローラーから離間し、2枚目のシートの先端部が、排出ローラー対27の上下ローラー間を通って第2排出口9から突き出る。2枚目のシートの後端が搬送ローラー対25から離れた後、排出ローラー対27の上側のローラーが下降して2枚目のシートに接触し、排出ローラー対27が逆回転して、2枚目のシートをスイッチバックさせる。2枚目のシートは、処理トレイ31上にスイッチバックし、下端がシート受け板37に当接して、1枚目のシートS1に積載される。このように所定枚数のシートSが処理トレイ31に積載されてシート束SBが形成される。シート束はサイドフェンス35によって幅方向に整合される。
その後、ステープル装置33によってシート束にステープル処理が実行される。ステープル処理が終了すると、束上げ部材(図示省略)が第2排出口9に向けて移動し、ステープル処理されたシート束は処理トレイ31上をスライドし、第2排出口9から排出されて、第2排出トレイ13に積載される。このようにシート積載面13aにシートが積載されると、シート検知センサー39の発光部から出射された光がシート束で遮られて受光部で受光されなくなり、シート検知センサー39はオン信号を出力し、制御部75は、シート積載面13aにシートが積載されていると判定する。
また、制御部75は、前述の、シートが第2排出口9を通して排出されて第2排出トレイ13に積載される場合(ステープル処理が施されない場合)と同様に、高さ検知センサー58の検知結果に基づいて、第2排出トレイ13を昇降させる。第2排出トレイ13は傾斜姿勢のままで下降し(図8参照)、シート束は傾斜姿勢でシート積載面13aに積載される。
また、第2排出トレイ13からシート又はシート束が取り出されると、シート検知センサー39はオフ信号を制御部75に送信する。制御部75は、オフ信号が入力されると、第2排出トレイ13からシート又はシート束が取り除かれたことを判定し、昇降用モーター59を制御して、第2排出トレイ13を基準位置へ上昇させる。
上記説明したように本発明の後処理装置1によれば、第2分岐路23に沿って搬送されたシートが第2排出トレイ13に積載される場合は、すなわち、ステープル装置33によるステープル処理が実行されない場合は、第2排出トレイ13は、シート積載面13aが水平面となる水平姿勢に回動する。このため、シートは水平の姿勢でまっすぐに積載される。したがって、製本作業や折り作業等を行う別の装置に移動させる場合に、まっすぐに揃えなおす必要がない。
一方で、第2分岐路23に沿って搬送されたシートに、ステープル装置33によるステープル処理が実行される場合は、第2排出トレイ13は、シート積載面13aが傾斜した傾斜姿勢に回動する。つまり、ステープル処理されたシート束は、ステープル針の厚さだけシート束の端部の厚さが厚くなる。このため、厚さの厚い側の端部が第2排出トレイ13の傾斜方向の下側として、シート束を積載していくことで、シート束を安定に積載することができる。
このように、ステープル処理の有無によって第2排出トレイ13が傾斜姿勢と水平姿勢とに回動するので、大量のシート及びステープル処理されたシート束を、それぞれに適した姿勢で積載することができる。
また、ステープル装置33によるステープル処理の有無に応じて、第2排出トレイ13を水平姿勢と傾斜姿勢とに自動的に回動するので、利便性がよい。なお、回動部45として、エアシリンダーや油圧シリンダーを使用して第2排出トレイ13を回動させてもよい。
また、第2排出トレイ13に積載されるシート又はシート束の量が多くなると、第2排出トレイ13が下降するので、より多くの量のシート又はシート束を第2排出トレイ13に積載することができる。
さらに、第2排出トレイ13からシート又はシート束が取り出された場合には、第2排出トレイ13が基準位置に上昇するので、次の排出動作を速やかに実行できる。
なお、処理トレイ31上に幅方向にオフセットして積載された複数のシート束を、処理トレイ31から第2排出口9を通して排出して第2排出トレイ13に積載する場合には、制御部75は、第2排出トレイ13を水平姿勢に回動させるように、回動用モーター71を制御する。つまり、ステープル処理は実行されないので、シート束は水平姿勢で積載される。
なお、本実施形態においては、第2排出トレイ13からステープル処理されたシート束を取り忘れていた場合、ステープル処理が実行されないことを示す情報が入力されると、制御部75は、第2排出トレイ13を水平姿勢に回動させてしまう。すると、ステープル処理されたシート束が、第2排出トレイ13から落下してしまう虞がある。そこで、制御部75は、第2排出トレイ13が傾斜姿勢に回動した場合は、第2排出トレイ13からシート束を取り出されてシート検知センサー39からオフ信号が入力されない限り、第2排出トレイ13を水平姿勢に回動させないように、回動用モーター71を制御することが好ましい。
次に、第2の実施形態に係る支持機構41について、図9A及び図9Bを参照して説明する。図9A及び図9Bは第2排出トレイを示す正面図である。
第2の実施形態に係る支持機構41は、第2排出トレイ13を昇降させる昇降部43と、第2排出トレイ13を水平姿勢と傾斜姿勢とに回動させる回動部45と、を備えている。昇降部43は、第1の実施形態に係る支持機構の昇降部と同じ構成を有している。
回動部45について説明する。回動部45は、第2排出トレイ13と各タイミングベルト55との間に配置されたリンク81を有している。リンク81の一端は、第2排出トレイ13の支点Pよりも下方において、タイミングベルト55に回転可能に連結されている。また、第2排出トレイ13の下面には、リンク81の他端が連結可能な第1連結部としての第1凹部83と第2連結部としての第2凹部85とが形成されている。第1凹部83は、排出方向において第2凹部85よりも支点Pに近い位置に形成されている。
リンク81の他端を第2凹部85に手動によって連結すると、第2排出トレイ13は、リンク81を介して、シート積載面13aが水平面となる傾斜姿勢に回動する(図9A参照)。一方、リンク81の他端を第1凹部83に手動によって連結すると、第2排出トレイ13は、リンク81を介して、シート積載面13aが水平面に対して約60度傾斜した傾斜姿勢に回動する(図9B参照)。
第2の実施形態では、ステープル装置33によるステープル処理が実行されない場合は、ユーザーが手動で第2排出トレイ13を水平姿勢に回動させ、ステープル装置33によるステープル処理が実行される場合は、ユーザーが手動で第2排出トレイ13を傾斜姿勢に回動させる。具体的には、リンク81の他端を、第1凹部83と第2凹部85のいずれかに付け替える。第2の実施形態では、第1の実施形態よりも構造を簡易化できる。
上記の実施形態において、シート積載面13aに積載されたシート又はシート束を、凹部15(図1及び図2参照)の後壁15aに当接するように移動させる戻し部材91が備えられていることが好ましい。戻し部材91について、図10を参照して説明する。
凹部15の後壁15aは、略垂直に形成されており、シートの後端が後壁15aに当たることで、シートの後端を揃えることができるようになっている。凹部15の後壁15aには、第2排出口9よりも下方、かつ、基準位置における第2排出トレイ13よりも上方に、幅方向に沿って開口97が形成されている。
戻し部材91は、幅方向に沿った回転軸93と、回転軸93に固定されたパドル95と、を有している。回転軸93は、モーター(図示省略)で駆動されて図10の時計回り方向に回転する。パドル95は、シートに対する摩擦抵抗の大きい弾性材料で形成されている。戻し部材91は、開口97の内側に配置されている。
回転軸93がモーターで駆動されて回転すると、パドル95は開口97から外側に突出して、第2排出トレイ13のシート積載面13aに接触しながら回転し、再度開口97を通って内側に入り込む。シート積載面13aにシート又はシート束が積載されている場合、パドル95がシート積載面13aに接触しながら開口97を通って内側に入り込む際に、シート又はシート束にパドル95が接触して、シート又はシート束を開口97の側、すなわち、凹部15の後壁15a側に引き込み、シート又はシート束の後端を凹部15の後壁15aに当接させる。これにより、シート又はシート束の後端が揃えられる。
第2排出トレイ13が水平姿勢に回動している場合、シートは、シート積載面13aに沿って自重でスライドしないので、シートの後端が揃えにくい。そこで、戻し部材91を設けることで、シートが後壁15aの方向に引き戻されて、シートの後端が後壁15aに当接する。これにより、シートの後端を揃えることができる。なお、第2排出トレイ13が傾斜姿勢に回動した場合にも、戻し部材91によってシート又はシート束の後端を揃えるようにしてもよい。
本発明は特定の実施形態について記載されてきたが、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の範囲及び主旨を逸脱しない限りにおいて、当業者は上記実施形態を改変可能である。
1 後処理装置
9 第2排出口(排出口)
13 第2排出トレイ(排出トレイ)
13a シート積載面
15a 後壁
23 第2分岐路(搬送経路)
31 処理トレイ
33 排出口
39 シート検知センサー(検知手段)
43 昇降部
45 回動部
75 制御部
91 戻し部材
9 第2排出口(排出口)
13 第2排出トレイ(排出トレイ)
13a シート積載面
15a 後壁
23 第2分岐路(搬送経路)
31 処理トレイ
33 排出口
39 シート検知センサー(検知手段)
43 昇降部
45 回動部
75 制御部
91 戻し部材
Claims (5)
- シートが搬送される搬送経路と、
前記搬送経路に沿って搬送されたシートからなるシート束が積載される処理トレイと、
前記処理トレイに積載されたシート束をステープル針で綴じるステープル処理を行うステープル装置と、
前記搬送経路に沿って搬送されたシート及び前記処理トレイに積載されたシート束が排出される排出口と、
前記排出口から排出されたシート及びシート束が積載されるシート積載面を有する排出トレイと、
制御部と、を備え、
前記排出トレイは、前記ステープル処理が施されたシート束が排出される場合には、シート及びシート束の排出方向の下流側に向かって前記シート積載面が上方に傾斜した傾斜姿勢に回動し、前記ステープル処理が実行されていないシートが排出される場合には、前記シート積載面が水平となる水平姿勢に回動可能に構成されていることを特徴とする後処理装置。 - 前記排出トレイを昇降させる昇降部を備え、
前記制御部は、
前記排出トレイに積載されるシート又はシート束の量に関わらず、該シート又はシート束の上面が所定位置に配置されるように、前記昇降部を制御することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。 - 前記排出トレイを前記傾斜姿勢と前記水平姿勢とに回動させる回動部を備え、
前記制御部は、
前記ステープル処理が施されたシート束が排出される場合には、前記排出トレイを前記傾斜姿勢に回動させ、前記ステープル処理が施されていないシートが排出される場合には、前記排出トレイを前記水平姿勢に回動するように、前記回動部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の後処理装置。 - 前記排出トレイのシート積載面に積載されたシート又はシート束の有無を検知する検知手段を備え、
前記制御部は、
前記検知手段によって前記排出トレイからシート又はシート束が取り出されたことが検知されると、前記排出トレイを基準位置に上昇させるように前記昇降部を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の後処理装置。 - 前記排出トレイの前記シート積載面に積載されたシート又はシート束の後端が当接する後壁と、
前記シート積載面上のシート又はシート束を前記後壁に当接するように移動させる戻し部材と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の後処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019090560A JP2020186081A (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 後処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019090560A JP2020186081A (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 後処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020186081A true JP2020186081A (ja) | 2020-11-19 |
Family
ID=73220717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019090560A Pending JP2020186081A (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 後処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020186081A (ja) |
-
2019
- 2019-05-13 JP JP2019090560A patent/JP2020186081A/ja active Pending
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