JP2020185894A - トングのベルト固定方法及びシートベルト装置 - Google Patents

トングのベルト固定方法及びシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2リトラクタシステムを採用した場合であってもトングの構造の複雑化及びトングの形状の大型化を抑制することができる、トングのベルト固定方法及びシートベルト装置を提供する。【解決手段】シートベルト装置1は、乗員の肩部を拘束するショルダーベルト2と、乗員の腰部を拘束するラップベルト3と、ショルダーベルト2及びラップベルト3が固定されるトング4と、を含んでいる。トング4は、ショルダーベルト2及びラップベルト3を挿通可能な開口部41bを備えている。ショルダーベルト2は、開口部41bに挿通されて折り返されることによって構成される折り重ね部21を備え、ラップベルト3は、開口部41bに挿通されて折り重ね部21の上に配置されることによって構成される重ね合せ部31を備え、折り重ね部21及び重ね合せ部31は、一体に接合された接合部5を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、トングのベルト固定方法及びシートベルト装置に関し、特に、2リトラクタシステムを備えたシートベルト装置に適した、トングのベルト固定方法及びシートベルト装置に関する。
自動車等の車両には、一般に、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えたシートに乗員を拘束するシートベルト装置が設けられている。近年、乗員の拘束力の向上の観点から、乗員の肩部を拘束するショルダーベルトと乗員の腰部を拘束するラップベルトをそれぞれ個別に巻き取る2つのリトラクタを備えた2リトラクタシステムが開発されている。
かかる2リトラクタシステムを備えたシートベルト装置では、ショルダーベルトとラップベルトとを分断して個別にトングに固定することが多い。例えば、特許文献1に記載された発明では、ショルダーベルトとラップベルトとを横並びに配置してトングに固定している。また、特許文献2に記載された発明では、ショルダーベルトとラップベルトとを縦並び配置してトングに固定している。
特開2005−239051号公報 独国特許出願公開第102006033544号明細書
上述した特許文献1及び特許文献2に記載された発明では、ショルダーベルトを固定する箇所及びラップベルトを固定する箇所の2箇所を必要とすることから、トングの構造が複雑になってしまう、トングの形状が大きくなってしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、2リトラクタシステムを採用した場合であってもトングの構造の複雑化及びトングの形状の大型化を抑制することができる、トングのベルト固定方法及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員の肩部を拘束するショルダーベルト又は前記乗員の腰部を拘束するラップベルトの何れか一方のベルトをトングに形成された開口部に挿通して折り返すことによって折り重ね部を形成する折り重ね工程と、前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか他方のベルトを前記開口部に前記一方のベルトと同じ側から挿通して前記折り重ね部の上に配置することによって重ね合せ部を形成する重ね合せ工程と、前記折り重ね部及び前記重ね合せ部を一体に接合する接合工程と、を備えることを特徴とするトングのベルト固定方法が提供される。
前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、前記乗員と接触しない側の面に配置されていてもよい。
前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトが、連続する1本のベルトにより構成されている場合には、前記折り重ね工程及び前記重ね合せ工程を同時に行うようにしてもよい。
前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトが、それぞれ異なるベルトにより構成されている場合には、前記重ね合せ工程は、前記他方のベルトの先端部を折り返して前記折り重ね部の間に挿入する工程を含んでいてもよい。
また、本発明によれば、乗員の肩部を拘束するショルダーベルトと、乗員の腰部を拘束するラップベルトと、前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトが固定されるトングと、を含むシートベルト装置であって、前記トングは、前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトを挿通可能な開口部を備え、前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか一方のベルトは、前記開口部に挿通されて折り返されることによって構成される折り重ね部を備え、前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか他方のベルトは、前記開口部に前記一方のベルトと同じ側から挿通されて前記折り重ね部の上に配置されることによって構成される重ね合せ部を備え、前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、一体に接合された接合部を備える、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。
前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、前記乗員と接触しない側の面に配置されていてもよい。
前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、連続する1本のベルトにより構成されていてもよい。
前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、それぞれ異なるベルトにより構成されており、前記他方のベルトは、前記折り重ね部の間に挿入された先端部を有していてもよい。
前記シートベルト装置は、前記ショルダーベルトを巻取り可能な第一リトラクタと、前記ラップベルトを巻取り可能な第二リトラクタと、を備えていてもよい。
また、前記第一リトラクタ及び前記第二リトラクタは、前記乗員が着座するシートの外部に配置されていてもよいし、内部に配置されていてもよい。
上述した本発明に係るトングのベルト固定方法及びシートベルト装置によれば、トングにショルダーベルト及びラップベルトを挿通可能な開口部を形成するだけで、ショルダーベルト及びラップベルトをトングに固定することができる。したがって、2リトラクタシステムを採用した場合であってもトングの構造の複雑化及びトングの形状の大型化を抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係るトングのベルト固定方法を示す説明図であり、(A)はショルダーベルト及びラップベルトが1本のベルトで構成された状態、(B)はショルダーベルト及びラップベルトを開口部に挿通した状態、(C)は折り重ね工程及び重ね合せ工程を終えた状態、(D)は接合工程を終えた状態、を示している。 トングにショルダーベルト及びラップベルトを固定した状態の断面図であり、(A)は本実施形態、(B)は比較例、を示している。 本発明の第二実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。 本発明の第三実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。 本発明の第四実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。 第一実施形態に係るシートベルト装置の全体構成を示す斜視図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、を示している。
以下、本発明の実施形態について図1〜図7(B)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図である。図2は、本発明の一実施形態に係るトングのベルト固定方法を示す説明図であり、(A)はショルダーベルト及びラップベルトが1本のベルトで構成された状態、(B)はショルダーベルト及びラップベルトを開口部に挿通した状態、(C)は折り重ね工程及び重ね合せ工程を終えた状態、(D)は接合工程を終えた状態、を示している。
本発明の第一実施形態に係るシートベルト装置1は、図1に示したように、乗員の肩部を拘束するショルダーベルト2と、乗員の腰部を拘束するラップベルト3と、ショルダーベルト2及びラップベルト3が固定されるトング4と、を含んでいる。なお、シートベルト装置1の全体構成については後述する。
ショルダーベルト2は、トング4をバックルに嵌着したときに、バックル位置と反対側の乗員の肩部から乗員の胸部及び腹部を通過してバックル位置までの範囲に渡って配置されるベルトである。
ラップベルト3は、トング4をバックルに嵌着したときに、バックル位置と反対側の乗員の腰部から乗員の下腹部付近を通過してバックル位置までの範囲に渡って配置されるベルトである。
ショルダーベルト2及びラップベルト3は、例えば、図2(A)に示したように、連続する1本のベルトにより構成される。この場合、ショルダーベルト2及びラップベルト3は、図1に一点鎖線で示した境界部Xによって区分されるものとする。
トング4は、例えば、図1に示したように、略T字形状の骨格を形成する金属製のトングプレート41と、トングプレート41の腕部を被覆する樹脂製のカバー部材42と、を備えている。トングプレート41の脚部には、バックルと係合する係合孔41aが形成されている。また、トングプレート41の腕部には、ショルダーベルト2及びラップベルト3を挿通可能なスリット形状の開口部41bが形成されている。カバー部材42は、開口部41bを閉塞しないように、トングプレート41の腕部を被覆するように装着又はモールドされる。
開口部41bは、ショルダーベルト2及びラップベルト3の横幅より大きな横幅を有し、ショルダーベルト2及びラップベルト3を重ね合せた高さよりも大きな縦幅を有している。図1に示したように、トング4には、一つの開口部41bのみが形成されており、従来から一般的に使用されている1本のベルトを単に開口部に挿通させるだけのスルートングと実質的に同じ形状を有している。
また、ショルダーベルト2は、トング4の開口部41bに挿通されて折り返されることによって構成される折り重ね部21を備えている。折り重ね部21は、乗員と接触しない側の面に配置されている。すなわち、ショルダーベルト2は、トング4をバックルに嵌着したときに、拘束する乗員の身体に面した側に配置される第一面4a側から、その反対側に位置し、拘束する乗員と接触しない側に配置される第二面4b側に向かって、開口部41bに挿通される。その後、ショルダーベルト2は、乗員と接触しない側(トング4の第二面4bと同じ側)に折り返される。
このように折り重ね部21を形成することによって、ショルダーベルト2はトング4に巻き付けられた状態となる。したがって、トング4は、ショルダーベルト2を巻き付け可能な一つの軸部を備えていると言い換えることもできる。
また、ラップベルト3は、トング4の開口部41bに挿通されて折り重ね部21の上に配置されることによって構成される重ね合せ部31を備えている。このとき、ラップベルト3は、ショルダーベルト2と同じ側から開口部41bに挿通される。なお、本実施形態では、ショルダーベルト2及びラップベルト3が連続していることから、ショルダーベルト2を開口部41bに挿通することによって、同時にラップベルト3も開口部41bに挿通されることとなる。
また、折り重ね部21及び重ね合せ部31は、一体に接合された接合部5を備えている。接合部5は、例えば、縫合糸を用いて折り重ね部21及び重ね合せ部31を共縫いすることによって構成される。なお、接合部5の接合方法は、縫合に限定されるものではなく、例えば、接着、溶着、リベット留め等、他の接合方法であってもよい。
次に、図2(A)〜図2(D)を参照しつつ、トング4のベルト固定方法について説明する。本実施形態に係るトング4の固定方法は、ショルダーベルト2をトング4に形成された開口部41bに挿通して折り返すことによって折り重ね部を形成する折り重ね工程と、ラップベルト3を開口部41bにショルダーベルト2と同じ側から挿通して折り重ね部21の上に配置することによって重ね合せ部31を形成する重ね合せ工程と、折り重ね部21及び重ね合せ部31を一体に接合する接合工程と、を備えている。
図2(A)に示したように、本実施形態におけるショルダーベルト2及びラップベルト3は、連続する1本のベルトにより構成されている。
図2(B)は、ショルダーベルト2及びラップベルト3を開口部41bに挿通する工程を示している。このとき、ショルダーベルト2及びラップベルト3は、連続する1本のベルトにより構成されていることから、境界部Xでショルダーベルト2及びラップベルト3を折り畳んで折り畳み部6を形成し、この折り畳み部6を開口部41bに挿通する。したがって、この工程では、ラップベルト3も同時に開口部41bに挿通されることとなる。
また、図2(B)において、トング4は、乗員の身体に面した側に配置される第一面4a側を下にして、乗員と接触しない側に配置される第二面4bを上にした状態に描かれている。そして、折り畳み部6は、トング4の下側、すなわち、第一面4a側から開口部41bに挿通される。
図2(C)は、開口部41bに挿通した折り畳み部6をショルダーベルト2の上に折り返すことによって折り重ね部21及び重ね合せ部31を形成する工程である。上述したように、ショルダーベルト2及びラップベルト3は、連続する1本のベルトにより構成されていることから、折り重ね部21を形成することによって、同時に重ね合せ部31も形成される。
また、本実施形態では、折り畳み部6を第一面4a側から挿通していることから、図2(C)に示したように、折り重ね部21及び重ね合せ部31は乗員と接触しない面側、すなわち、トング4の第二面4b側に配置されることとなる。
図2(D)に示したように、折り重ね部21及び重ね合せ部31は、同じ縫合糸によって共縫いされることによって接合され、接合部5が形成される。かかるベルト工程方法により、ショルダーベルト2はトング4の軸部に巻き付けられて固定され、ラップベルト3はショルダーベルト2に固定され、結果的にショルダーベルト2及びラップベルト3がトング4に固定される。
次に、本実施形態に係るベルト固定構造と、特許文献2に記載されたベルト固定構造とを比較して、本実施形態に係るベルト固定構造の利点について説明する。ここで、図3は、トングにショルダーベルト及びラップベルトを固定した状態の断面図であり、(A)は本実施形態、(B)は比較例、を示している。
図3(B)に示した比較例のトング4′は、ショルダーベルト2′を固定する第一軸部41′と、ラップベルト3′を固定する第二軸部42′と、を個別に有し、第一軸部41′及び第二軸部42′を縦並びに配置したものである。
かかる比較例では、ショルダーベルト2′とラップベルト3′とが分断された異なるベルトによって構成されていることから、これらのベルトを固定する箇所として二箇所(第一軸部41′及び第二軸部42′)が必要となる。したがって、かかる比較例では、トング4′の構造の複雑化及び形状の大型化を招くこととなる。
また、図示した比較例のように、ショルダーベルト2′を固定する第一軸部41′の位置が、ラップベルト3′を固定する第二軸部42′よりも高い位置に配置された場合、乗員の上半身を拘束するショルダーベルト2′のベルトパス(乗員の肩部から第一軸部41′までの経路)が上方にずれてしまい、拘束力の制御が難しくなる。
それに対して、本実施形態に係るトング4は、従来のスルートングと実質的に同一の構造及び形状でありながら、ショルダーベルト2をトング4に固定しつつラップベルト3をショルダーベルト2に固定することによって、ショルダーベルト2及びラップベルト3をトング4に固定している。したがって、トング4の構造の複雑化及び形状の大型化を抑制することができる。
なお、本実施形態では、ラップベルト3がショルダーベルト2に縫合されていることから、ラップベルト3の力がショルダーベルト2に伝達される可能性がある。しかしながら、通常、シートベルトを装着した状態では、ラップベルト3に負荷される力はトング4の開口部41bに挿通された部分(トング4に係止した部分)で最大となることから、ラップベルト3がショルダーベルト2に与える力の影響は実質的に無視することができる。したがって、本実施形態に係るベルト固定構造を採用することにより、実質的にベルト間の力の伝達を分断することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るシートベルト装置1について、図4(A)〜図6(B)を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の第二実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。図5は、本発明の第三実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。図6は、本発明の第四実施形態に係るシートベルト装置のトング周辺を示す部分拡大図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図、である。なお、各図において、上述した第一実施形態と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図4(A)及び図4(B)に示した第二実施形態は、ショルダーベルト2及びラップベルト3が連続する1本のベルトにより構成されており、ラップベルト3が折り重ね部32を備え、ショルダーベルト2が重ね合せ部22を備えているものである。すなわち、かかる第二実施形態では、ラップベルト3がトング4の軸部に巻き付けられて固定され、ラップベルト3にショルダーベルト2が固定されることによって、ショルダーベルト2及びラップベルト3がトング4に固定される。
また、図4(B)において、トング4は、乗員の身体に面した側に配置される第一面4a側を下にして、乗員と接触しない側に配置される第二面4bを上にした状態に描かれている。そして、ラップベルト3は、トング4の上側、すなわち、第二面4b側から開口部41bに挿通される。
上述した第一実施形態及び第二実施形態に示したように、トング4に巻き付けられて固定されるベルトは、ショルダーベルト2又はラップベルト3の何れか一方のベルトであればよい。そして、ショルダーベルト2又はラップベルト3の何れか他方のベルトは、トング4に固定された一方のベルトに固定される。
図5(A)及び図5(B)に示した第三実施形態は、ショルダーベルト2及びラップベルト3がそれぞれ異なるベルトにより構成されており、ショルダーベルト2が折り重ね部21を備え、ラップベルト3が重ね合せ部31を備えているものである。
このように、ショルダーベルト2及びラップベルト3は、連続する1本のベルトではなく、ショルダーベルト2とラップベルト3とに分断された2本のベルトによって構成されていてもよい。かかる構成により、ショルダーベルト2及びラップベルト3をそれぞれ異なる製造ラインで製造した後、最終ラインでショルダーベルト2及びラップベルト3をトング4に固定することができる。
かかる第三実施形態では、上述した第一実施形態と同様に、ショルダーベルト2がトング4の軸部に巻き付けられて固定され、ショルダーベルト2にラップベルト3が固定されることによって、ショルダーベルト2及びラップベルト3がトング4に固定される。
また、第三実施形態では、ラップベルト3の先端部33は、ショルダーベルト2の折り重ね部21の間に挿入されていてもよい。かかる構成により、ショルダーベルト2の折り重ね部21に形成されるベルトのエッジ部をラップベルト3の屈曲部34で覆うことができ、エッジ部の剥き出しによる乗員への不快感を低減することができる。また、屈曲部34を形成する工程は、ラップベルト3の重ね合せ部31を形成する重ね合せ工程において行われる。
なお、ラップベルト3の先端部33は、屈曲部34を形成した後、ショルダーベルト2の折り重ね部21の間に挿入させずに、ショルダーベルト2の先端部と単に突き合わせて配置するようにしてもよい。かかる構成によれば、図示した第三実施形態と比較して接合部5の肉厚を薄くすることができる。
図6(A)及び図6(B)に示した第四実施形態は、ショルダーベルト2及びラップベルト3がそれぞれ異なるベルトにより構成されており、ラップベルト3が折り重ね部32を備え、ショルダーベルト2が重ね合せ部22を備えているものである。
かかる第四実施形態では、上述した第二実施形態と同様に、ラップベルト3をトング4の軸部に巻き付けて固定し、ショルダーベルト2をトング4の開口部41bを挿通させてからラップベルト3に固定することによって、ショルダーベルト2及びラップベルト3をトング4に固定している。
また、第四実施形態では、ショルダーベルト2の先端部23は、ラップベルト3の折り重ね部32の間に挿入されていてもよい。かかる構成により、ラップベルト3の折り重ね部32に形成されるベルトのエッジ部をショルダーベルト2の屈曲部24で覆うことができ、エッジ部の剥き出しによる乗員への不快感を低減することができる。
なお、ショルダーベルト2の先端部23は、屈曲部24を形成した後、ラップベルト3の折り重ね部32の間に挿入させずに、ラップベルト3の先端部と単に突き合わせて配置するようにしてもよい。かかる構成によれば、図示した第四実施形態と比較して接合部5の肉厚を薄くすることができる。
次に、上述した第一実施形態に係るシートベルト装置1の全体構成について、図7(A)及び図7(B)を参照しつつ説明する。ここで、図7は、第一実施形態に係るシートベルト装置の全体構成を示す斜視図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、を示している。
図7(A)に示したシートベルト装置1の第一例は、ショルダーベルト2を巻取り可能な第一リトラクタ11と、ラップベルト3を巻取り可能な第二リトラクタ12と、を備え、第一リトラクタ11及び第二リトラクタ12は、乗員が着座するシートSの外部に配置されているものである。
第一リトラクタ11は、例えば、車体を構成するピラー(図示せず)の内部に配置され、第二リトラクタ12は、例えば、ピラーの内部又はシートSの下部に配置される。ショルダーベルト2は、ピラーの表面に配置されたガイドアンカー13に挿通されて車内に係止される。また、シートSの第二リトラクタ12と反対側の側面には、トング4が嵌着されるバックル14が配置されている。
図7(B)に示したシートベルト装置1の第二例は、ショルダーベルト2を巻取り可能な第一リトラクタ(図示せず)と、ラップベルト3を巻取り可能な第二リトラクタ(図示せず)と、を備え、第一リトラクタ及び第二リトラクタは、乗員が着座するシートSの内部に配置されているものである。
第一リトラクタは、例えば、シートSの背もたれ部の内部に配置され、第二リトラクタは、例えば、シートSの腰掛部の内部に配置される。ショルダーベルト2は、例えば、シートSの肩部に配置されたベルトガイド15から車内に引き出されている。ラップベルト3は、例えば、シートSに形成されたスリット16から車内に引き出されている。また、シートSのスリット16と反対側の側面には、トング4が嵌着されるバックル14が配置されている。
なお、図示したシートベルト装置1は、車両の前部座席への適用を想定したものであるが、後部座席にも適用することができるし、車両以外の乗物にも適用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 シートベルト装置
2 ショルダーベルト
3 ラップベルト
4 トング
4a 第一面
4b 第二面
5 接合部
6 折り畳み部
11 第一リトラクタ
12 第二リトラクタ
13 ガイドアンカー
14 バックル
15 ベルトガイド
16 スリット
21 ショルダーベルトの折り重ね部
22 ショルダーベルトの重ね合せ部
23 ショルダーベルトの先端部
24 ショルダーベルトの屈曲部
31 ラップベルトの重ね合せ部
32 ラップベルトの折り重ね部
33 ラップベルトの先端部
34 ラップベルトの屈曲部
41 トングプレート
41a 係合孔
41b 開口部
42 カバー部材
2′ 比較例のショルダーベルト
3′ 比較例のラップベルト
4′ 比較例のトング
41′ 比較例の第一軸部
42′ 比較例の第二軸部
S シート
X 境界部


Claims (10)

  1. 乗員の肩部を拘束するショルダーベルト又は前記乗員の腰部を拘束するラップベルトの何れか一方のベルトをトングに形成された開口部に挿通して折り返すことによって折り重ね部を形成する折り重ね工程と、
    前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか他方のベルトを前記開口部に前記一方のベルトと同じ側から挿通して前記折り重ね部の上に配置することによって重ね合せ部を形成する重ね合せ工程と、
    前記折り重ね部及び前記重ね合せ部を一体に接合する接合工程と、
    を備えることを特徴とするトングのベルト固定方法。
  2. 前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、前記乗員と接触しない側の面に配置される、請求項1に記載のトングのベルト固定方法。
  3. 前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、連続する1本のベルトにより構成されており、前記折り重ね工程及び前記重ね合せ工程は同時に行われる、請求項1に記載のトングのベルト固定方法。
  4. 前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、それぞれ異なるベルトにより構成されており、前記重ね合せ工程は、前記他方のベルトの先端部を折り返して前記折り重ね部の間に挿入する工程を含む、請求項1に記載のトングのベルト固定方法。
  5. 乗員の肩部を拘束するショルダーベルトと、乗員の腰部を拘束するラップベルトと、前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトが固定されるトングと、を含むシートベルト装置であって、
    前記トングは、前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトを挿通可能な開口部を備え、
    前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか一方のベルトは、前記開口部に挿通されて折り返されることによって構成される折り重ね部を備え、
    前記ショルダーベルト又は前記ラップベルトの何れか他方のベルトは、前記開口部に前記一方のベルトと同じ側から挿通されて前記折り重ね部の上に配置されることによって構成される重ね合せ部を備え、
    前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、一体に接合された接合部を備える、
    ことを特徴とするシートベルト装置。
  6. 前記折り重ね部及び前記重ね合せ部は、前記乗員と接触しない側の面に配置されている、請求項5に記載のシートベルト装置。
  7. 前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、連続する1本のベルトにより構成されている、請求項5に記載のシートベルト装置。
  8. 前記ショルダーベルト及び前記ラップベルトは、それぞれ異なるベルトにより構成されており、前記他方のベルトは、前記折り重ね部の間に挿入された先端部を有する、請求項5に記載のシートベルト装置。
  9. 前記ショルダーベルトを巻取り可能な第一リトラクタと、前記ラップベルトを巻取り可能な第二リトラクタと、を備える請求項5に記載のシートベルト装置。
  10. 前記第一リトラクタ及び前記第二リトラクタは、前記乗員が着座するシートの外部に配置されている又は内部に配置されている、請求項9に記載のシートベルト装置。

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