JP2020185884A - 車両 - Google Patents

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靖彦 川瀬
Yasuhiko Kawase
靖彦 川瀬
一樹 鷹木
Kazuki Takagi
一樹 鷹木
佐藤 功二
Koji Sato
功二 佐藤
大貴 早川
Hirotaka Hayakawa
大貴 早川
近藤 武宏
Takehiro Kondo
武宏 近藤
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Abstract

【課題】作業者の回動作業をアシストするトーションバーを用いた機構の部品点数の削減や構造の簡素化を図ること。【解決手段】車幅方向の回動軸線回りに回動可能に車体フロアに支持された回動体6と、回動体を一方の回動方向に付勢するための付勢力を発生する弾性部材13,14と、を備えた車両であって、弾性部材が、車体フロアを車幅方向に延設されたトーションバー14であり、トーションバーは、車幅方向の一端部及び他端部と、一端部と他端部との間の延設部140と、を有し、一端部及び他端部は、車幅方向と交差する方向に延設部から屈曲され、回動体の荷重を受ける部分であり、延設部の車幅方向の中央部に、延設部のねじり方向の回転を規制する規制部140aが形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は車体フロアに回動体を備えた車両に関する。
車両に車いす等を搭載する際の利便性を向上するため、スロープを設けた車両が提案されている(例えば特許文献1)。こうしたスロープは、車両内に収納した状態と、車両の開口部から外部へ展開可能な状態とに回動自在に車体に支持される。
特開2006−137320号公報
スロープ等の回動体の回動作業を手作業で行う構造の場合、作業者をアシストするために回動体の一方の回動方向に付勢力を発生する弾性部材が設けられる。弾性部材として、特許文献1にはトーションバーを用いた構造が開示されているが、部品点数や構造の簡素化の点で改善の余地がある。
本発明の目的は、作業者の回動作業をアシストするトーションバーを用いた機構の部品点数の削減や構造の簡素化を図ることにある。
本発明によれば、
車幅方向の回動軸線回りに回動可能に車体フロアに支持された回動体と、
前記回動体を一方の回動方向に付勢するための付勢力を発生する弾性部材と、
を備えた車両であって、
前記弾性部材が、前記車体フロアを車幅方向に延設されたトーションバーであり、
前記トーションバーは、車幅方向の一端部及び他端部と、前記一端部と前記他端部との間の延設部と、を有し、
前記トーションバーの前記一端部は、車幅方向と交差する方向に前記延設部から屈曲され、前記回動体の荷重を受ける部分であり、
前記トーションバーの前記他端部は、車幅方向と交差する方向に前記延設部から屈曲され、前記回動体の荷重を受ける部分であり、
前記延設部の車幅方向の中央部に、前記延設部のねじり方向の回転を規制する規制部が形成されている、
ことを特徴とする車両が提供される。
本発明によれば、作業者の回動作業をアシストするトーションバーを用いた機構の部品点数の削減や構造の簡素化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の斜視図。 スロープの姿勢例を示す図。 スロープの姿勢例を示す図。 スロープの姿勢例を示す図。 スロープの姿勢例を示す図。 スロープの支持構造を示す斜視図。 スロープの支持構造を示す側面図。 スロープの支持構造を示す斜視図。 スロープの動作説明図。 スロープの支持構造を示す斜視図。 スロープの支持構造を示す斜視図。 トーションバーの説明図。 スロープの動作説明図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両1の斜視図である。なお、各図においてD1は車両前後方向を示し、FRは前側、RRは後側を意味する。D2は車幅方向を示し、LTは左側、RTは右側を意味する。D3は上下方向を示し、Uは上側、Lは下側を示す。
車両1はテールゲート2を含む5ドアの四輪乗用車である。テールゲート2は車両1の車体後部の開口部3を開閉する。車両1の車内4の後部の車体フロア5上には車いすの搭載空間が形成されており、車体フロア5には回動体であるスロープ6が回動可能に支持されている。スロープ6は車いすを車内4へ搭載し、また、車内4から地面に降ろすための傾斜案内面を形成するスロープである。
スロープ6は、板状のベース部6a、ベース部6aに対してスライド自在な板状のスライド部6b、スライド部6bに対してスライド自在な板状のスライド部6cとを含む。スロープ6が、ベース部6a、スライド部6b及び6cを相互に重なりが少ない図1に示す伸長状態と、後述する図3等に示す相互に重なりが多い収縮状態とに変化可能な伸縮ユニットである。
図2〜図5は、車両1のフロア部を構成するフレームFと共にスロープ6の姿勢の例を示している。図2は図1と同様の姿勢の例を示しており、スロープ6は開口部3の外部に回動した位置(後述する位置P02)にあり、かつ、伸長させた状態を示している。フレームFの一部を構成する車体フロア5の後端部には、左右に支持構造7がそれぞれ設けられている。支持構造7は、スロープ6を車体フロア5に回動自在に支持するヒンジ構造である。
図3はスロープ6を収縮させた後、車内4側へ回動させて車内4へ収納する途中の状態を示している。スロープ6は車内フロア5に起立した姿勢となっている。本実施形態では、車内4におけるスロープ6の収納態様として二つの収納態様を選択できる。
図4は一つ目の収納態様を示しており、図3の状態から僅かにスロープ6がD1方向前側に傾倒した状態を示しており、後述する位置P01にある。スロープ6は車内フロア5に起立した姿勢となっている。図3及び図4のスロープ6の状態では、いずれもスロープ6の前側に車いすを搭載するスペースが形成される。
図5は二つ目の収納態様を示しており、図4の状態からスロープ6がD1方向前側に傾倒して、車体フロア5に沿った姿勢となっている。この態様においては、スロープ6上を荷室空間として用いることができる。
<支持構造>
支持構造7について説明する。図6は車両1の後部の構造を示しており、左右の支持構造7の斜視図である。図6は破線で示す一部の構成(後述する支持部材10及びカバー5b)が透過して図示されている。スロープ6は図1や図2と同じ姿勢にある。図7は左側の支持構造7の左側面図、図8は左側の支持構造7の斜視図である。左右の支持構造7は同じ構造であり、主に左側の支持構造7について説明する。
支持構造7は、スロープ6を回動自在に支持する構造であり、支持部材10と、アーム部材11とを含む。支持部材10は車体フロア5上に立設された壁体であり、D1方向及びD3方向に延設された板状の部材である。アーム部材11は図7及び図8の姿勢においてD1方向に延設された部材であり、D2方向の軸10aにより回動自在に支持部材10に支持されている。支持部材10にはアーム部材11の回動範囲を規制する規制部10b、10cが形成されている。本実施形態の規制部10b及び10cはD2方向で外側(車内4と反対側となる車外側)に突出した突出片であり、アーム部材11との当接によりその回動範囲を規制する。アーム部材11は図7に示す位置P11と、後述する図13の位置P12との間で回動し、規制部10bはアーム部材11を位置P11に位置決めし、規制部10cはアーム部材11を位置P12に位置決めする。
アーム部材11はその一端部において軸10aに支持され、反対側の他端部において軸11aを介してスロープ6を回動自在に支持している。軸線Y1は軸11aの軸線を示し、軸線Y2は軸10aの軸線を示す。本実施形態の場合、二つの軸線Y1、Y2の回りに二段階でスロープ6を回動自在に支持する。乗員等の作業者によるスロープ6の二段階の回動操作をアシストするため、本実施形態の場合、弾性部材13と弾性部材14とが設けられている。弾性部材13は、左右のアーム部材11にそれぞれ設けられており、弾性部材14は左右のアーム部材11に共通に設けられている。
<弾性部材13によるアシスト>
弾性部材13によるアシスト機能に関わる構成について説明する。弾性部材13は渦巻きばね(ぜんまいばね)であり、弾性部材13のことを渦巻きばね13と呼ぶ場合がある。渦巻きばね13はばね鋼に代表される帯状材料13aを軸線Y1を囲むように渦巻き状に巻いて形成されており、D2方向でアーム部材11の外側に配置されている。アクチュエータである渦巻きばね13が車内4に露出することをアーム部材11によって抑制することができる。
アーム部材11には、固定部11dと係止部11eが設けられている。帯状材料13aは、内周側端部13bと、外周側端部13cとを有し、内周側端部13bが固定部11dに固定され、外周側端部13cは係止部11eに係止されている。内周側端部13bは固定部11dに固定されるため、アーム部材11に対するその位置は不動である。係止部11eの係止は一方向の係止であり、外周側端部13cが軸11aを中心として図7において反時計回りに移動することを規制し、図7において時計回りに移動することは許容する。
スロープ6のベース部6aには連結部材6dが設けられている。連結部材6dの一端部が軸11aに回動自在に支持されている。連結部材6dのD2方向の外側側面には、係合部6eが設けられている。本実施形態の係合部6eはD2方向外側に突出した突出片であり、スロープ6の回動によって渦巻きばね13の外周側端部13cと係合可能な位置に設けられている。
アーム部材11には規制部材12が固定されている。規制部材12は連結部材6dとの当接によりスロープ6の回動範囲を規制する。スロープ6は図7に示す位置P01と、後述する図9の位置P02との間で回動し、規制部材12はスロープ6を位置P01に位置決めする。スロープ6の位置P02は、スロープ6が開口部3の底辺との接触した位置又はスロープ6の伸長によりスロープ6が地面と接触した位置である。
渦巻きばね13によるアシスト動作について図7〜図10を参照して説明する。図7及び図8はアーム部材11が位置P11にあり、スロープ6が位置P01にある状態を示している。この状態は図4に図示したスロープ6の姿勢に対応している。
この状態から作業者がスロープ6を後傾させていき、図9に示すようにスロープ6を位置P01から角度θ1まで回動させると、係合部6eが渦巻きばね13の外周側端部13cと係合し、外周側端部13cにおいてスロープ6の荷重を受ける状態となる。図10はこのときの状態を示しており、また、このときのスロープ6の姿勢は図3に図示したスロープ6の姿勢に対応している。ここから更にスロープ6を後傾させると渦巻きばね13の付勢力がスロープ6に作用する。逆に言えば、角度θ1の区間はスロープ6に渦巻きばね13の付勢力が作用せず、また、渦巻きばね13がスロープ6の荷重を受けない空走区間である。こうした空走区間を設けない構成も採用可能であるが、本実施形態のように空走区間を設けたことで、渦巻きばね13の作動角を低減することができ、その耐久性を向上することができる。また、角度θ1の区間ではスロープ6が起立姿勢にあるため、作業者の作業負荷も小さい。
作業者がスロープ6を更に後傾させると、係合部6eが外周側端部13cを押圧して外周側端部13cが係止部11eから離脱しつつ、図9において矢印D4で示す方向に渦巻きばね13の付勢力がスロープ6に作用する。矢印D4はスロープ6の後傾に対して、これに抵抗する方向であり、作業者は渦巻きばね13のアシストによって、ゆっくりとスロープ6を回動させることができる。
スロープ6が角度θ2だけ回動すると、スロープ6は位置P02に至る。渦巻きばね13の付勢力は作用したままであるが、スロープ6の自重によってスロープ6は位置P02に維持される。位置P01から位置P02までのスロープ6の回動量は角度θ1+θ2であるが、渦巻きばね13の作動角は角度θ2である。
スロープ6を位置P02から位置P01へ戻す場合、作業者はスロープ6をD4方向に回動させる。このとき、角度θ2の範囲では渦巻きばね13の付勢力が同方向に作用するため、作業者の作業負担を軽減できる。
以上のようにして本実施形態では、作業者によるスロープ6の回動操作をアシストできる。渦巻きばね13は、車内4において開口部3の左右側縁に対して、D2方向外側に配置することができ、また、D2方向の幅が小さいことから、設置スペースが小さくて足りる。すなわち、作業者の回動作業をアシストする機構のコンパクト化を図ることができる。また、スロープ6のD2方向の両端部にそれぞれ渦巻きばね13を配置することで、2つの渦巻きばね13によってバランスよく必要なアシスト力を確保することができると共に、個々の渦巻きばね13のD2方向の幅を更に小さくすることが可能である。
<弾性部材14によるアシスト>
弾性部材14によるアシスト機能に関わる構成について説明する。弾性部材14はトーションバーであり、弾性部材14のことをトーションバー14と呼ぶ場合がある。図6、図11〜図13を参照する。トーションバー14は、D2方向の各端部141及びこれら端部141の間の延設部140を含む。トーションバー14は、例えば、一本のばね鋼棒を屈曲して形成される。
延設部140はD2方向に延在しており、D2方向の中央部の規制部140aを除いて直線状に形成されている。車体フロア5は、フロアパネル5aとフロアパネル5aを覆うカバー5bとを有しており、フロアパネル5aには、複数の受け具15cがD2方向に配置されている。各受け部15cは、延設部140の直線状部分を受けるU字型の断面を有し、延設部140がD1方向に移動することを規制する。
規制部140aは、延設部140のねじり方向の回転を規制する部分である。延設部140のねじり方向の回転とは、延設部140の直線状部分におけるその軸線回りの回転である。規制部140aは、延設部140の直線状部分と同様に直線形状で車体フロア5に固定された部分であってもよいが、そのねじり方向の回転を拘束できればよいので、本実施形態では矩形の屈曲部として形成されている。延設部140はフロアパネル5aとカバー5bとの間に配置されており、延設部140がねじり方向に回転しようとするとカバー5bと規制部140aと干渉して、当該回転が規制される。延設部140の形状によってそのねじり方向の回転を規制することで、ねじ等で固定する構造に比べて部品点数を削減できる。屈曲形状としては、本実施形態のように矩形以外の形状でもよく、三角形、円形、楕円形であってもよい。
各端部141は、D2方向と交差する方向に延設部140から屈曲されて形成されており、本実施形態の場合、端部141と延設部140とは直交している。各端部141の先端は、D2方向内側に屈曲されてアーム部材11と当接する係合部141aを形成している。アーム部材11には、係合部141aと当接する係合部11cが形成されている。係合部11cはアーム部材11の長手方向に延びる当接面を有しており、係合部141aがこの当接面上を摺動可能となっている。トーションバー14からの付勢力は、係合部11c及び係合部141aの当接により、アーム部材11に作用する。
トーションバー14の各端部141は、D2方向で、対応する支持部材10の外側に位置している。付勢力の作用点(係合部141a)を有する端部141を、支持部材10の外側に配置することで、車内4の積載物が端部141に干渉してトーションバー14の機能を妨げることを防止できると共に、経年的な使用により、トーションバー14の付勢力で端部141やアーム部材11の損傷が生じた場合であっても、その破片が車内4に飛散することを支持部材10で回避することができる。
支持部材10の外側には、トーションバー14の端部141の根元部分における延設部140に当接するブラケット15が設けられている。ブラケット15は延設部140がD1方向で前側に移動することを規制し、アーム部材11の軸10a回りの回動により、トーションバー14がより確実にねじられる。
渦巻きばね13によるアシスト動作について図7、図13を参照して説明する。既に述べた通り図7はアーム部材11が位置P11にあり、スロープ6が位置P01にある状態を示している。この状態は図4に図示したスロープ6の姿勢に対応している。図13はスロープ6が位置P01にある状態でアーム部材11が位置P12に回動した状態を示している。この状態は図5に図示したスロープ6の姿勢に対応している。
図7の状態から作業者がスロープ6を前傾させていくと、係合部11cが係合部141aをD1方向で前側に押圧する。これによりトーションバー14がねじられ、図13において、矢印D5で示す方向にトーションバー14による付勢力がスロープ6に作用する。矢印D5はスロープ6の前傾に対して、これに抵抗する方向であり、作業者はスロープ6のアシストによって、ゆっくりとスロープ6を回動させることができる。
トーションバー14は、その延設部140の中央部に規制部140aが形成されているため、左側のアーム部材11に作用する付勢力は図12で示す範囲140Lにおける延設部140のねじれによって発生する。同様に、右側のアーム部材11に作用する付勢力は図12で示す範囲140Rにおける延設部140のねじれによって発生する。規制部140aが中央部に位置しているため、範囲140L、140Rは同じ長さであり、左右のアーム部材11の付勢力は均等に発揮される。また、規制部140aが中央部に位置しているため、範囲140L、140Rを長くとることができ、ねじれが局所的に集中することを回避できる。これはトーションバー14の耐久性を向上する。
アーム部材11が角度θ3だけ回動すると、アーム部材11は位置P12に至る。トーションバー14の作動角も角度θ3である。トーションバー14の付勢力は作用したままであるが、スロープ6の自重によってアーム部材11は位置P12に維持される。
スロープ6を図5の姿勢から図4の姿勢に戻す場合、作業者はスロープ6をD5方向に回動させる。このとき、トーションバー14の付勢力が同方向に作用するため、作業者の作業負担を軽減できる。
以上のようにして本実施形態では、作業者によるスロープ6の回動操作をアシストできる。一本のトーションバー14で左右のアーム部材11を介してスロープ6に付勢力を付勢する構成であり、また、トーションバー14のD2方向の中央部の規制部140aでねじり回転を規制する構造としたことで、部品点数の削減や構造の簡素化を図ることができる。また、フロアパネル5a付近ではD3方向に部品の配置空間を確保しづらいところ、アクチュエータとしてトーションバー14を用いたことにより、D3方向に狭い配置空間にアクチュエータを配置することを可能とした。
<他の実施形態>
上記実施形態では、弾性部材13、14によるアシストの対象となる回動体としてスロープ6を例示したが、荷室空間の態様を変更する部材(例えばトノカバー)等、他の種類の回動体にも本発明は適用可能である。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、以下の車両を少なくとも開示している。
A1.上記実施形態の車両は、
車幅方向の回動軸線(Y1)回りに回動可能に車体フロア(5)に支持された回動体(6)と、
前記回動体(6)を一方の回動方向に付勢するための付勢力を発生する弾性部材(13)と、
を備えた車両(1)であって、
前記弾性部材(13)が、帯状材料(13a)を前記回動軸線(Y1)を囲むように渦巻き状に巻いて形成された渦巻きばねである。
この実施形態によれば、作業者の回動作業をアシストする機構のコンパクト化を図ることができる。
A2.上記実施形態では、
前記帯状材料(13a)は、内周側端部(13b)と、外周側端部(13c)とを有し、
前記回動体(6)は、第一の位置(P01)と第二の位置(P02)との間で回動自在に設けられ、
前記渦巻きばね(13)は、前記回動体が前記第二の位置から前記第一の位置へ回動する方向(D4)に付勢力を与え、
前記外周側端部(13c)は、前記回動体(6)の荷重を受けるように設けられており、
前記外周側端部(13c)は、前記回動体(6)が前記第一の位置から前記第二の位置へ向かう所定の回動区間(θ1)において、前記回動体の荷重を受けない位置に配置されている。
この実施形態によれば、前記渦巻きばねの耐久性を向上できる。
A3.上記実施形態では、
前記車両(1)は開口部(3)を有し、
前記回動体(6)は、車内(4)に配置される第一の位置と、前記開口部(3)を通して車外に露出した第二の位置と、の間で回動自在なスロープであり、
前記渦巻きばね(13)は、前記スロープが前記第二の位置から前記第一の位置へ回動する方向(D4)に付勢力を与える。
この実施形態によれば、作業者によるスロープの回動作業をアシストすることができる。
A4.上記実施形態では、
前記スロープ(6)の一端部が、前記回動軸線(Y1)回り回動可能に支持され、
前記スロープ(6)の前記一端部の車幅方向の両側に、それぞれ、前記渦巻きばね(13)が配置されている。
この実施形態によれば、2つの渦巻きばねによってバランスよく必要なアシスト力を確保することができると共に、個々の渦巻きばねの車幅方向の幅を小さくすることができ、機構のコンパクト化を図ることができる。
A5.上記実施形態では、
車幅方向に離間した一対のアーム部材(11)を更に備え、
前記一対のアーム部材(11)の各一端部は、車幅方向の回動軸線(Y2)回りに回動可能に前記車体フロア(5)に支持され、
前記スロープ(6)は、前記一対のアーム部材(11)の各他端部に回動自在に支持され、
前記アーム部材(11)は、第三の位置(P11)と第四の位置(P12)との間で回動可能であり、
前記第一の位置にある前記スロープ(6)は、
前記アーム部材が前記第三の位置にある場合に前記車体フロア(5)に起立した姿勢であり、前記アーム部材が前記第四の位置にある場合に前記車両の前方に傾倒して前記車体フロア(5)に沿った姿勢である。
この実施形態によれば、前記スロープが前記車体フロアに沿った姿勢となることにより、前記スロープ上の空間を荷室空間として利用できる。
A6.上記実施形態では、
一方の前記渦巻きばね(13)は、一方の前記アーム部材(11)の車幅方向で外側に配置され、
他方の前記渦巻きばね(13)は、他方の前記アーム部材(11)の車幅方向で外側に配置される。
この実施形態によれば、アクチュエータである前記渦巻きばねが車内に露出することを前記アーム部材によって抑制することができる。
B1.上記実施形態の車両は、
車幅方向の回動軸線(Y2)回りに回動可能に車体フロア(5)に支持された回動体(6)と、
前記回動体(6)を一方の回動方向に付勢するための付勢力を発生する弾性部材(14)と、
を備えた車両であって、
前記弾性部材(14)が、前記車体フロア(5)を車幅方向に延設されたトーションバーであり、
前記トーションバーは、車幅方向の一端部(141)及び他端部(141)と、前記一端部と前記他端部との間の延設部(140)と、を有し、
前記トーションバーの前記一端部(141)は、車幅方向と交差する方向に前記延設部(140)から屈曲され、前記回動体(6)の荷重を受ける部分であり、
前記トーションバーの前記他端部(141)は、車幅方向と交差する方向に前記延設部(140)から屈曲され、前記回動体(6)の荷重を受ける部分であり、
前記延設部(140)の車幅方向の中央部に、前記延設部(140)のねじり方向の回転を規制する規制部(140a)が形成されている。
この実施形態によれば、作業者の回動作業をアシストするトーションバーを用いた機構の部品点数の削減や構造の簡素化を図ることができる。
B2.上記実施形態では、
前記規制部(140a)は、前記延設部(140)の前記中央部を屈曲させた屈曲部であり、
前記屈曲部は、前記車体フロア(5)のフロアパネル(5a)と、該フロアパネル(5a)を覆うカバー(5b)との間に配置されている。
この実施形態によれば、部品点数を削減しつつ、前記トーションバーのねじり方向の回転を規制することができる。
B3.上記実施形態では、
前記屈曲部(140a)は、矩形である。
この実施形態によれば、比較的加工が簡易でありながら、より確実に前記トーションバーのねじり方向の回転を規制することができる。
B4.上記実施形態では、
車幅方向に離間した一対のアーム部材(11)と、
車幅方向に離間し、前記車体フロア(5)から車両上方に、かつ、車両前後方向に延設された一対の支持部材(10)と、を更に備え、
一方の前記アーム部材(11)の一端部は一方の前記支持部材(10)に、他方の前記アーム部材(11)の一端部は他方の前記支持部材(10)に、それぞれ、前記回動軸線(Y2)回りに回動可能に支持され、
前記回動体(6)は、前記一対のアーム部材(11)の各他端部に回動自在に支持され、
前記トーションバー(14)の前記一端部(141)は、一方の前記支持部材(10)に対して車幅方向で外側に位置し、かつ、一方の前記アーム部材(11)に当接し、
前記トーションバー(14)の前記他端部(141)は、他方の前記支持部材(10)に対して車幅方向で外側に位置し、かつ、他方の前記アーム部材(11)に当接する。
この実施形態によれば、前記回動体を二段階で回動させつつ、回動作業のアシストを前記トーションバーによって行うことができる。
B5.上記実施形態では、
一方の前記支持部材(10)に対して車幅方向で外側の位置に設けられ、前記トーションバー(14)の前記一端部(141)の根元部分における前記延設部(140)に当接する第一のブラケット(15)と、
他方の前記支持部材(10)に対して車幅方向で外側の位置に設けられ、前記トーションバー(14)の前記他端部の根元部分における前記延設部(140)に当接する第二のブラケット(15)と、を更に備える。
この実施形態によれば、前記トーションバーをより確実にねじって付勢力を発生させることができる。
B6.上記実施形態では、
前記車両(1)は開口部(3)を有し、
前記回動体(3)は、車内(4)に配置される第一の位置(P01)と、前記開口部(3)を通して車外に露出した第二の位置(P02)と、の間で回動自在なスロープであり、
前記アーム部材(11)は、第三の位置(P11)と第四の位置(P12)との間で回動可能であり、
前記第一の位置にある前記スロープ(6)は、
前記アーム部材(11)が前記第三の位置にある場合に前記車体フロア(5)に起立した姿勢であり、前記アーム部材(11)が前記第四の位置にある場合に前記車両(1)の前方に傾倒して前記車体フロア(5)に沿った姿勢であり、
前記トーションバー(14)は、前記アーム部材(11)が前記第四の位置から前記第三の位置へ回動する方向(D5)に付勢力を与える。
この実施形態によれば、作業者によるスロープの回動作業をアシストすることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 車両、6 スロープ、13 渦巻きばね、14 トーションバー

Claims (6)

  1. 車幅方向の回動軸線回りに回動可能に車体フロアに支持された回動体と、
    前記回動体を一方の回動方向に付勢するための付勢力を発生する弾性部材と、
    を備えた車両であって、
    前記弾性部材が、前記車体フロアを車幅方向に延設されたトーションバーであり、
    前記トーションバーは、車幅方向の一端部及び他端部と、前記一端部と前記他端部との間の延設部と、を有し、
    前記トーションバーの前記一端部は、車幅方向と交差する方向に前記延設部から屈曲され、前記回動体の荷重を受ける部分であり、
    前記トーションバーの前記他端部は、車幅方向と交差する方向に前記延設部から屈曲され、前記回動体の荷重を受ける部分であり、
    前記延設部の車幅方向の中央部に、前記延設部のねじり方向の回転を規制する規制部が形成されている、
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記規制部は、前記延設部の前記中央部を屈曲させた屈曲部であり、
    前記屈曲部は、前記車体フロアのフロアパネルと、該フロアパネルを覆うカバーとの間に配置されている、
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項2に記載の車両であって、
    前記屈曲部は、矩形である、
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1に記載の車両であって、
    車幅方向に離間した一対のアーム部材と、
    車幅方向に離間し、前記車体フロアから車両上方に、かつ、車両前後方向に延設された一対の支持部材と、を更に備え、
    一方の前記アーム部材の一端部は一方の前記支持部材に、他方の前記アーム部材の一端部は他方の前記支持部材に、それぞれ、前記回動軸線回りに回動可能に支持され、
    前記回動体は、前記一対のアーム部材の各他端部に回動自在に支持され、
    前記トーションバーの前記一端部は、一方の前記支持部材に対して車幅方向で外側に位置し、かつ、一方の前記アーム部材に当接し、
    前記トーションバーの前記他端部は、他方の前記支持部材に対して車幅方向で外側に位置し、かつ、他方の前記アーム部材に当接する、
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項4に記載の車両であって、
    一方の前記支持部材に対して車幅方向で外側の位置に設けられ、前記トーションバーの前記一端部の根元部分における前記延設部に当接する第一のブラケットと、
    他方の前記支持部材に対して車幅方向で外側の位置に設けられ、前記トーションバーの前記他端部の根元部分における前記延設部に当接する第二のブラケットと、を更に備える、
    ことを特徴とする車両。
  6. 請求項4に記載の車両であって、
    前記車両は開口部を有し、
    前記回動体は、車内に配置される第一の位置と、前記開口部を通して車外に露出した第二の位置と、の間で回動自在なスロープであり、
    前記アーム部材は、第三の位置と第四の位置との間で回動可能であり、
    前記第一の位置にある前記スロープは、
    前記アーム部材が前記第三の位置にある場合に前記車体フロアに起立した姿勢であり、前記アーム部材が前記第四の位置にある場合に前記車両の前方に傾倒して前記車体フロアに沿った姿勢であり、
    前記トーションバーは、前記アーム部材が前記第四の位置から前記第三の位置へ回動する方向に付勢力を与える、
    ことを特徴とする車両。
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