JP2020184931A - 害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構 - Google Patents

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【課題】簡易的な構造で最短長さと最短時間で捕獲ワイヤの縮径作動が行えるループ状ワイヤの縮径付勢機構を提供する。【解決手段】踏板の周縁に囲繞したループワイヤとループワイヤの左右両自由端をそれぞれ別個に挿通したワイヤ挿通金具と、ワイヤ挿通金具の先方位置において二本のループワイヤの左右両自由端をそれぞれ引っ張り緊張してループワイヤを縮径操作するためのワイヤ引き上げ機構とより構成し、ワイヤ引き上げ機構は、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ挿管するための左右リングを先端に有した引き上げ杆と、引き上げ杆の起立付勢をするために引き上げ杆の基端に形成した起立付勢部とより構成する。【選択図】図1

Description

この発明は、害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構に関する。
従来、害獣捕獲具は、害獣が踏板を踏むと踏板に係合したループ状の捕獲ワイヤが踏板から離脱してループ形状がスプリング等の縮径付勢機構を介して縮径して害獣の脚部を緊締して害獣を捕獲するように構成されている。
すなわち、害獣捕獲具の基本は、踏板とループ形状の捕獲ワイヤを踏板により隠蔽したトラップ構造と捕獲ワイヤの縮径作動を行うワイヤ縮径付勢機構とで構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2016−036331号公報
しかし、かかる従来の害獣捕獲具は、害獣が踏板を踏む動作を契機として捕獲ワイヤがスプリング等のループ縮径機構を介して縮径動作するまでの時間が長かった。その理由は、踏板の動作から捕獲ワイヤの縮径動作までの連動機構の構造が複雑でかつ、その間に介在した連動仲介機構の部品点数が多いことに由来する。
特に、ループ部の環状の一方のワイヤを付勢機構を介して強制的に引っ張ってループ部を縮径するために、縮径のためのワイヤ引っ張り長さがループ長さの大部分(すなわちループ長さから縮径上のワイヤ長さを減じた長さ)となるために引張り長さが長い分だけ縮径動作の時間も長くなり、害獣を取り逃すことも多くなる。
本発明では、簡易な構造で最短長さと最短時間で捕獲ワイヤの縮径作動が行えるように構成した害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構を提供せんとするものである。
この発明は踏板の周縁に囲繞したループワイヤとループワイヤの左右両自由端をそれぞれ別個に挿通したワイヤ挿通金具と、ワイヤ挿通金具の先方位置において二本のループワイヤの左右両自由端をそれぞれ引っ張り緊張してループワイヤを縮径操作するためのワイヤ引き上げ機構とより構成したことを特徴とする害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構に関する。
また、ワイヤ引き上げ機構は、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ挿管するための左右リングを先端に有した引き上げ杆と、引き上げ杆の起立付勢をするために引き上げ杆の基端に形成した起立付勢部とより構成したことに特徴を有する。
この発明によれば、踏板の周縁に囲繞したループワイヤとループワイヤの左右両自由端をそれぞれ別個に挿通したワイヤ挿通金具と、ワイヤ挿通金具の先方位置において二本のループワイヤの左右両自由端をそれぞれ引っ張り緊張してループワイヤを縮径操作するためのワイヤ引き上げ機構とより構成し、また、ワイヤ引き上げ機構は、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ挿管するための左右リングを先端に有した引き上げ杆と、引き上げ杆の起立付勢をするために引き上げ杆の基端に形成した起立付勢部とより構成したことにより、踏板を踏んでループワイヤが縮径作動し害獣の脚体を捕縛する際に、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ同時に引っ張ることでループワイヤが縮径作動する際の縮径距離を短縮できる。
従って、従来のループワイヤ縮径作動時間の半分で縮径することができるようになり、害獣捕獲のための害獣の脚体捕縛時間を短縮して捕獲効率を格段に向上することができる効果がある。
本発明の実施形態における害獣捕獲装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における害獣捕獲装置を示す側面図である。 本発明の実施形態における筒基盤の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるワイヤ挿通金具を示す斜視図であり、(a)は一の実施形態を示す斜視図であり、(b)、(c)は他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態における図1の左右リングの拡大図である。 本発明の実施形態における流通逆機構の作動を示す断面図であり、(a)は、ワイヤを解除した状態を示す図であり、(b)は、ワイヤを固定した状態を示す図である。 本発明の実施形態における流通逆止機構の内部構造を示す断面図であり、(a)は、ワイヤを解除した状態を示す図であり、(b)は、ワイヤを固定した状態を示す図である。 本発明の実施形態における害獣捕獲装置の作動状態を示す側面図である。
この発明の要旨は、踏板の周縁に囲繞したループワイヤとループワイヤの左右両自由端をそれぞれ別個に挿通したワイヤ挿通金具と、ワイヤ挿通金具の先方位置において二本のループワイヤの左右両自由端をそれぞれ引っ張り緊張してループワイヤを縮径操作するためのワイヤ引き上げ機構とより構成し、また、ワイヤ引き上げ機構は、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ挿管するための左右リングを先端に有した引き上げ杆と、引き上げ杆の起立付勢をするために引き上げ杆の基端に形成した起立付勢部とより構成としたことにある。
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の縮径付勢機構を具備した害獣捕獲装置の全体説明図を示しており、図2は本発明のループ状ワイヤの縮径付勢機構の要部を示す一部拡大説明図である。図3は、本発明の実施形態における筒基盤の構造を示す断面図である。図4は、本発明の実施形態におけるワイヤ挿通金具を示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態における図1の左右リングの拡大図である。図6は、本発明の実施形態における流通逆止機構の作動を示す断面図である。図7は、本発明の実施形態における流通逆止機構の内部構造を示す断面図である。図8は、本発明の実施形態における害獣捕獲装置の作動状態を示す側面図である。
害獣捕獲装置Mは、トラップ機構部10とトラップ機構部10の作動を制御するループ縮径作動部30とより構成されている。
トラップ機構部10は、一定高さを有する周壁を有した平面視略楕円形状の筒基盤11と、筒基盤11の開放部を閉塞するように踏板12を嵌着している。
筒基盤11は、周壁面11aと底面11bとを一体とした略箱形状に構成しており、周壁面11aの内周壁から筒基盤11の内方に向けて円柱状の支持突起部13を複数突設している。支持突起部13は、平面視略半円状で上端部を平面に構成し、後述する踏板12を支持している。また、筒基盤11は周壁面11aの上方縁部11cの一部を正面視略矩形状に切り欠いた切欠部11dを有している。
このように構成した筒基盤11は地上面に掘削した設置用孔Gに嵌着されており、設置用孔Gの上端開口部を害獣Vが認識できないように踏板12で閉塞されている。
踏板12は平面視略楕円形状に構成されており、図1および図3に示すように外周面12aにループワイヤ14を囲繞している。踏板12は、前述の通り筒基盤11の周壁面11aから内方に向けて突設した支持突起部13によって下部周縁を支持されており、害獣Vが踏板12の略中央部を踏むことで変形して筒基盤11内に容易に落下できるように構成している。
すなわち、踏板12は害獣Vによる下方への押圧動作により筒基盤11の内部に変形落下することで、踏板12の外周面を囲繞したループワイヤ14の囲繞規制が解除され、ループワイヤ14が縮径して害獣Vの脚体を捕縛する。
ループワイヤ14はループ形態の基端部に位置する左右両自由端15、15を伸延してそれぞれワイヤ挿通金具20に挿通されている。
ワイヤ挿通金具20は、筒基盤11の周壁面11aに切り欠いた略矩形状の切欠部11dに遊嵌されており、ループワイヤ14の基端部の左右両自由端15、15を保持しつつ、ループワイヤ14の先方にループ形状を形成保持するように機能する。
ワイヤ挿通金具20は、図4(a)に示すように、略直方形状の金属塊で正面から背面にかけワイヤ挿通孔21、21を穿設している。左右のワイヤ挿通孔21、21は、正面から背面に向けて互いの間隔を狭くするように穿設されており、穿設幅の広い側をループワイヤ14の基端部である左右両自由端15、15に向けて配設している。
このように、ワイヤ挿通金具20を構成することで、ループワイヤ14が縮径作動する際のワイヤ16の縮径作動を阻害する虞を低減し、害獣捕獲装置Mが滑らかに駆動できるように構成している。
また、ワイヤ挿通金具20は、ループワイヤ14が縮径作動する際のワイヤ16の移動方向を誘導できればどのような形態でもよく、例えば、図4(b)に示すように、長方形の金属板を台形状に折曲して、折り曲げた端面同士を突き合わせることで台形状の金属板の内部に台形中空部22を構成し、該台形中空部22を通過するようにループワイヤ14の左右両自由端15、15を挿貫する構成としていてもよい。
また、ワイヤ挿通金具20は、図4(c)に示すように、図4(b)に示す台形状の金属板と略同形状であり、該金属板の側部に金属板を折曲加工しやすいように加工孔23を穿設した構成としていてもよい。
このワイヤ挿通金具20に挿通したループワイヤ14の左右両自由端15、15はワイヤ挿通金具20の先方位置でループ縮径作動部30のワイヤ引き上げ機構31に連結されている。
ワイヤ引き上げ機構31は、図1、2および図5に示すように、弾性素材の線体を二つ折りして、その折曲基部を起立付勢部32とし、二つ折りの上側の線体をワイヤ引き上げ機能を有する引き上げ杆33とし、二つ折りの下側の線体は、引き上げ杆33の引き上げ付勢を効率的に機能させるためにアンカー50を介して地上に中途部を固定した固定杆35で構成している。
引き上げ杆33は、先端に左右リング34a、34bを形成した先端部33aと、基端を巻きバネ状に形成するためのバネ導出部33bと、先端部33a近傍で下方に折曲した引き上げ方向導出部33cと、引き上げ杆33の本体部分となる本体部33dと、より構成されている。
特に、引き上げ方向導出部33cは、130度〜160度位の角度を形成しており、引き上げ杆33と固定杆35とを基部での巻きバネの直径長さの間隔で離反したU字形状にした場合に、ループワイヤ14の左右自由端を最も上方に引き上げやすく、かつ、踏板12の落下と対向してループワイヤ14を可及的に上方に引上げながら引っ張ってループワイヤ14が縮径するときに害獣Vの脚体の上部を捕縛できるように引き上げ杆33を跳ね上げ作動するよう形成している。
また、本体部33dは、中央部に凹部を構成しており該凹部に固定具38を係合している。固定具38は、鉤爪状のフック部38aと、略円形のループ部38bとする正面視略a字形状に構成している。固定具38は、フック部38aを本体部33dに係合し、略円形のループ部38bに固定杆35を挿通することで引き上げ機構31の上方への引き上げ作動を規制している。
固定杆35は、起立付勢部32近傍の基端部35bから先端部35aにかけて略中央部を上方凸形状の略弓なり形状に本体部35cを形成している。本体部35cの凸部には、前述のループ部38bを係合している。すなわち、本体部35cは、固定杆35の下面側をループ部38bに係合することで、引き上げ杆33が本体部33dの上方への付勢力により引き上げられることでフック部38aを上方に引き上げられ、固定具38がフック部38aとループ部38bとで固定される。
また、固定杆35の本体部35cは地上面に固設するためのアンカー50に係合固定しており、固定杆35の先端部35aを上方に向けて略直角に折曲している。
アンカー50は、平面視略長方形状の板体で中央部に半円状の穴を有する突起部51を構成している。アンカー50は、長手方向の両端部近傍に孔52a、52bを穿設している。その孔52a、52bにはアンカー50を固定するための略逆J字状の杭53a、53bを挿通している。
このようにアンカー50を構成することで、アンカー50の略中央に設けた突起部51に固定杆35を挿通し、この状態にてアンカー50を杭53a、53bを利用して地上面に固定している。
また、固定杆35の先端部35a近傍には、正面視略長方形状の板体60を配設しており、該板体60にワイヤ保持機能部36を連結している。
板体60は、図5に示すように、板体60の平面にワイヤ16を挿通するための二つの孔60a、60bを穿設しており、この二つの孔60a、60bの略中央部に固定杆35の先端部35aを接触するように配設している。
ワイヤ保持機能部36は、図6(a)、(b)、図7(a)、(b)に示すように、ループワイヤ14の基部に位置する左右両自由端15、15をループワイヤ14側には流通可能で、その反対方向には流通不可となる一方向流通の流通逆止機構40を内蔵した構造に構成している。
流通逆止機構40は、図6(a)、(b)、図7(a)、(b)に示すように、外筒41と内筒42とボール44とバネ機構45とで構成している。外筒41は、断面略円形状で内周面41aをテーパ形状としている。内筒42は、断面略円形状で周壁にボール挿通孔43を穿設している。ボール挿通孔43は、内筒42の半径方向外方に向けて孔の幅が漸次狭くなるテーパ形状に構成している。また、外筒41は、内筒42とバネ機構45を内包しており、内筒42は外筒41のテーパ形状の幅狭側、すなわち、図7における左方向にバネ機構45によって付勢され位置固定されている。
このように流通逆止機構40を構成することで、ワイヤ16の一方向のみの挿通を果たしている。
ここで流通逆止機構40の作動を図6(a)、(b)を参照して説明する。ワイヤ16が流通逆止機構40を介してループワイヤ14側に引っ張られる場合(図6(a)の左側に移動する場合)、ワイヤ16の移動と連動して接触したボール44が左方向に移動させられる。
このボール44の左方向への移動に伴いボール44が内筒42のボール挿通孔43に接触して内筒42を左方に移動させる。内筒42が左方へ移動すると、ボール44がさらに左方に移動できるようになる。すると、左方に移動したボール44が外筒41の内周面41aと接触して外筒41の軸方向に移動させられることでボール44がワイヤ16を押圧して、移動できないように固定できる。
このように流通逆止機構40を構成することでワイヤ16がループワイヤ14側に引っ張られることを規制し、ループワイヤ14及びループワイヤ14の基端部である左右両自由端15、15のワイヤ長を略一定の状態に維持できる。
すなわち、流通逆止機構40によるループワイヤ14のワイヤ長を略一定の状態に維持することで、害獣捕獲装置Mが作動した際、引き上げられるワイヤ16は全てループワイヤ14を構成するワイヤであり、ループワイヤ14の縮径作動を短時間で実施することで確実に害獣Vを捕獲できる。
このように構成された害獣捕獲装置Mの動作について、図8を参照して説明する。
まず、地面に穿設した設置用孔Gにトラップ機構部10の筒基盤11を嵌入し、その上部に踏板12を配設する。
次に、踏板12の外周壁に図3に示すように、害獣捕獲用のワイヤ16を囲繞してループワイヤ14を構成する。
次に、ループワイヤ14の端部である左右両自由端15、15を図4(a)〜(c)に示すワイヤ挿通金具20に穿設したワイヤ挿通孔21、21に挿通する。
次に、ワイヤ挿通孔21、21を通過したワイヤ16、16をループ縮径作動部30の引き上げ杆33の先端部33aに設けた左右リング34a、34bに挿通する。
次に、ワイヤ16の端部から板体60とワイヤ保持機能部36を一体に構成した流通逆止機構40を挿入し、固定杆35の先端部35aに接触する位置まで移動させる。
次に、固定杆35の略中央部とワイヤ保持機能部36の後端部との間に設けたアンカー50で固定杆35を地面に固定する。
最後に、ワイヤ16の端部を樹木Tなど容易に移動しない物に固定することで、この害獣捕獲装置Mの設置が完了する。
なお、害獣捕獲装置Mは、起立付勢部32によって常に上方への付勢力が生起されており、罠を設置している最中に引き上げ杆33の起立付勢部32を中心とした回転作動が生起しないように引き上げ杆33と固定杆35とを固定具38で一定の距離に固定している(図1参照)。
このような手順で設置された害獣捕獲装置Mは、次のような動作で害獣Vの脚体を捕獲する。
害獣捕獲装置Mは、踏板12を害獣Vが押圧し、踏板12が筒基盤11の内方へと沈降変位した際に捕獲作動が生起される。
すなわち、害獣捕獲装置Mは、踏板12が沈降変位した際に筒基盤11の外周壁を囲繞したループワイヤ14が沈降変位し、該ループワイヤ14の沈降変位に伴い、ワイヤ挿通金具20を下方に変位させる。ワイヤ挿通金具20は筒基盤11の切欠部11dとの間に若干の隙間を形成しており、ワイヤ挿通金具20の下方変位に追従して左右両自由端15、15を下方変位させる。
この左右両自由端15、15を下方変位させると、引き上げ杆33の先端部33aの左右リング34a、34bが下方に引っ張られて引き上げ杆33が下方に変位する。
すると、引き上げ杆33と固定杆35の距離を一定に保つ固定具38への起立付勢部32による拡開荷重が一瞬解除されて固定具38が自由に動ける状態を生起できる。このように引き上げ杆33と固定杆35に対する拡開荷重がワイヤ挿通金具20の下方変位によって一瞬解除されることで、固定具38のフック部38aの引き上げ杆33との係止状態が解除されて、引き上げ杆33に上方への引き上げ作動が生起される。
ループワイヤ14のループ部は、固定具38による引き上げ杆33の拡開作動を阻害する要因がなくなることで、引き上げ杆33が上方に起立付勢してループワイヤ14基部の左右両自由端15、15を左右リング34a、34bを介して上方に引っ張ることとなりループワイヤ14が縮径作動される。
かかるループワイヤ14の縮径作動時における左右両自由端15、15は左右リング34a、34bによって左右同時に上方へと引っ張られる。
すなわち、ループワイヤ14は、左右両自由端15,15が上方に左右同時に引っ張られるため、上方に引っ張られるループワイヤ14のワイヤ長が上方移動する際の略半分の引っ張り距離と引っ張り時間で縮径作動できる。
従って、本発明の構成によれば従来のトラップ機構と比較して迅速に害獣Vの脚体を捕縛できることになり、従来のトラップ機構より捕縛効率を格段に向上することができる効果がある。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、並びに公知発明及び上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成なども含まれる、また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
G 設置用孔
M 害獣捕獲装置
T 樹木
V 害獣
10 トラップ機構部
11 筒基盤
11a 周壁面
11b 底面
11c 上方縁部
11d 切欠部
12 踏板
12a 外周面
13 支持突起部
14 ループワイヤ
15 左右両自由端
16 ワイヤ
20 ワイヤ挿通金具
21 ワイヤ挿通孔
22 台形中空部
23 加工孔
30 ループ縮径作動部
31 ワイヤ引き上げ機構部
32 起立付勢部
33 引き上げ杆
33a 先端部
33b バネ導出部
33c 引き上げ方向導出部
33d 本体部
34a、34b 左右リング
35 固定杆
35a 先端部
35b 基端部
35c 本体部
36 ワイヤ保持機能部
38 固定具
38a フック部
38b ループ部
40 流通逆止機構
41 外筒
41a 内周面
42 内筒
43 ボール挿通孔
44 ボール
45 バネ機構
50 アンカー
51 突起部
52a、52b 孔
53a、53b 杭
60 板体
60a、60b 孔

Claims (2)

  1. 踏板の周縁に囲繞したループワイヤと、
    ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ別個に挿通したワイヤ挿通金具と、
    ワイヤ挿通金具の先方位置において二本のループワイヤの左右両自由端をそれぞれ引っ張り緊張してループワイヤを縮径操作するためのワイヤ引き上げ機構とより構成したことを特徴とする害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構。
  2. ワイヤ引き上げ機構は、ループワイヤの左右両自由端をそれぞれ挿管するための左右リングを先端に有した引き上げ杆と、引き上げ杆の起立付勢をするために引き上げ杆の基端に形成した起立付勢部とより構成したことを特徴とする害獣捕獲具におけるループ状ワイヤの縮径付勢機構。
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