JP2020184244A - ウェアラブル端末装置、認証システム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

ウェアラブル端末装置、認証システム、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の態様に係る目的は、虹彩認証における認証の信頼性を高めることができるウェアラブル端末装置を提供する。【解決手段】ウェアラブル端末装置は、ユーザの虹彩を撮像する撮像部と、自装置がユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成部と、撮像部によって撮像される虹彩の画像と、装着情報生成部が生成する装着情報とを出力する出力部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェアラブル端末装置、認証システム、制御方法、及びプログラムに関する。
虹彩認証はスマートフォンのロック解除方法として採用され、既に市販されているものがある。スマートフォンを含めた製品の現在のロック解除方法は、可視光カメラを使用してユーザの虹彩が撮像されるものが主流である。しかし、予め撮影された虹彩画像をモニター表示させ、そのモニターをカメラに撮像させること等によって、本人でなくてもロック解除されてしまう場合があった。
そこで虹彩認証における信頼性を高めることが求められている。例えば、ウェアラブル端末装置を用いてユーザの虹彩を撮像し即時に生成される信号を用いて連続的な認証を行うための装置が知られている(特許文献1)が、より信頼性を高めることが望ましい。
特表2017−526079号公報
本発明の一態様におけるウェアラブル端末装置は、ユーザの虹彩を撮像する撮像部と、自装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成部と、前記撮像部によって撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成部が生成する前記装着情報とを出力する出力部とを備える。
また、本発明の一態様における認証システムは、上記のウェアラブル端末装置と、前記ウェアラブル端末装置から出力される前記虹彩の画像及び前記装着情報に基づいて前記ユーザを認証する認証部を備える認証装置と、を備える。
また、本発明の一態様における制御方法は、ユーザの虹彩を撮像部に撮像させる撮像制御過程と、ウェアラブル端末装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成過程と、前記撮像制御過程において撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成過程において生成される前記装着情報とを出力する出力過程とを有する。
また、本発明の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、前記ユーザの虹彩を撮像部に撮像させる撮像制御ステップと、ウェアラブル端末装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成ステップと、前記撮像制御ステップにおいて撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成ステップにおいて生成される前記装着情報とを出力する出力ステップとを実行させる。
本発明の第1の実施形態に係る認証システムの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るウェアラブル端末装置の外観の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るウェアラブル端末装置及び認証装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る虹彩撮像処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮像画像の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼球の視線方向毎の撮像画像の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る認証処理の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼球が正面を向いている場合の右目の撮像画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るウェアラブル端末装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る虹彩の画像の補間の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る虹彩撮像処理の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る複数の撮像画像の移動平均に基づいて行われる虹彩認証の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るウェアラブル端末装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る装着状態判定処理の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る虹彩の画像の解析処理の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る生体情報としてユーザのまばたきが検知される場合の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る生体情報としてユーザの視線変化が検知される場合の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るユーザの体温を検出する場合の生体情報取得部15b1の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る経路情報の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る生体情報として角度情報が検知される場合の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る認証処理の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る瞳孔間距離の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るカメラがフレームの外側に位置する場合のウェアラブル端末装置の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る虹彩の画像の補正方法の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像位置とレンズの位置関係がわかるものの一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る認証システムCSの一例を示す図である。認証システムCSは、ウェアラブル端末装置1と、認証装置2とを備える。
認証システムCSでは、ユーザUが装着したウェアラブル端末装置1で定期的にユーザUの虹彩IRが撮像される。認証システムCSでは、撮像された画像である撮像画像IPと、撮像画像IPが撮像される時期である撮像時期Tとが蓄積情報Aとして蓄積される。
ここで撮像時期Tは、ユーザUが意識することのない予め設定された時期、及び回数である。つまり、撮像時期Tは、ユーザUに秘匿される所定の時期である。ユーザUに秘匿される撮像時期Tは、ウェアラブル端末装置1がいつ撮像するかユーザUが分からない期間を示しており、撮像時期Tにおいていつか撮像されるという撮像機能自体はユーザUが認識していてもよいし、認識していなくてもよい。撮像時期Tは、一例として、所定の周期毎の時期であり、所定の周期とは例えば1分である。
図1に示す例では、撮像時期Tは、一例として、撮像時期T1〜T4の4回である。撮像時期T1〜T4は、例えば一定の間隔毎の時期である。図1では、撮像時期T1〜T4に撮像画像IP1〜IP4がそれぞれ撮像される。なお、撮像時期Tは、一定の間隔毎の時期でなくてもよい。
なお、図1では説明をわかりやすくするため、撮像画像IP1〜IP4は、ウェアラブル端末装置1に装着されたカメラが正面の視線方向にある場合の撮像画像が図示されている。実際にはカメラは正面の視線方向から外れた位置(例えば、後述の図2において、右目の虹彩を撮影するカメラは装着者であるユーザU側から向かって右上の位置)に装着されるのが通常であるため、実際に撮像された画像における虹彩の向きは上記の撮像画像IP1〜IP4とは異なるものとなる。後述する図6、図10、図12、図16、図17についても同様である。
認証システムCSでは、認証時に撮像される虹彩IRの画像である認証時撮像画像CPが撮像される。認証装置2においては、認証時撮像画像CPと認証装置2に予め登録された虹彩IRの画像である登録画像IP0に加え、蓄積情報120と、登録画像IP0とが比較され結果に基づいて認証が行われる。
ここで図2を参照し、ウェアラブル端末装置1について説明する。図2は、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1の外観の一例を示す図である。ウェアラブル端末装置1は、一例として、眼鏡型のウェアラブル端末装置である。ウェアラブル端末装置1は、レンズとユーザUの虹彩IRとの間に端末装置撮像部10を備える。ここで端末装置撮像部10は、ユーザUの眼球Eの側を向けて備えられる。端末装置撮像部10は、一例として、ユーザUの右眼の虹彩IRを撮像するカメラである。このカメラには、近赤外あるいは赤外光の照明が備えられていてもよい。虹彩IRを撮像するカメラとしては、通常の可視光カメラ、近赤外カメラ、あるいは赤外線カメラなどを使用することができる。
次に、図3を参照し、ウェアラブル端末装置1及び認証装置2の詳細について説明する。図3は、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1及び認証装置2の構成の一例を示す図である。
ウェアラブル端末装置1は、端末装置撮像部10と、制御部11と、端末装置記憶部12と、通信部13と、操作部14とを備える。
端末装置撮像部10は、ユーザUの虹彩IRを撮像するカメラである。
制御部11は、撮像制御部110と、装着情報生成部111と、出力部112とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)により実現され、撮像制御部110と、装着情報生成部111と、出力部112とはそれぞれ、CPUがROM(Read Only Memory)からプログラムを読み込んで処理を実行することにより実現されるモジュールである。
撮像制御部110は、撮像時期Tに基づいて端末装置撮像部10を制御する。撮像制御部110は、撮像時期Tにおいて端末装置撮像部10に虹彩IRを撮像させる。撮像制御部110は、端末装置撮像部10が撮像した虹彩IRの画像である撮像画像IPを端末装置記憶部12に記憶させる。
装着情報生成部111は、装着情報Wを生成する。装着情報Wは、ウェアラブル端末装置1がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かについての情報である。本実施形態では、装着情報生成部111は、装着情報Wに虹彩IRの画像が撮像時期Tに撮像されたことを示す情報の一例として、撮像時期情報TIを含める。撮像時期情報TIは、端末装置撮像部10が虹彩IRを撮像した時期を示す情報である。装着情報生成部111は、生成した装着情報Wを端末装置記憶部12に記憶させる。
出力部112は、撮像画像IPと、装着情報Wとを認証装置2に出力する。ここで出力部112は、通信部13を介して、撮像画像IPと、装着情報Wとを認証装置2に出力する。
端末装置記憶部12は、撮像画像IPと、装着情報Wとを蓄積情報Aに含めて記憶する。
通信部13は、認証装置2と通信を行う。通信部13は、無線ネットワークを介してウェアラブル端末装置1と認証装置2とが無線通信を行うためのインターフェイスを備える。
操作部14は、ユーザUから各種の操作を受け付ける。操作部14は、一例として、ボタンスイッチである。
認証装置2は、認証装置撮像部20と、認証部21と、認証装置記憶部22と、通信部23とを備える。
認証装置撮像部20は、認証時期CTにユーザUの虹彩IRを撮像するカメラである。
認証部21は、ウェアラブル端末装置1から蓄積情報Aに含まれて出力される撮像画像IP及び装着情報Wに基づいてユーザUを認証する。
認証装置記憶部22は、登録画像IP0を記憶する。
通信部23は、ウェアラブル端末装置1と通信を行う。通信部23は、無線ネットワークを介してウェアラブル端末装置1と認証装置2とが無線通信を行うためのインターフェイスを備える。
ここで図4及び図7を参照し、認証システムCSの処理について説明する。まず、図4を参照し、ウェアラブル端末装置1が虹彩IRを撮像する処理である虹彩撮像処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る虹彩撮像処理の一例を示す図である。図4に示す虹彩撮像処理は、ユーザUがウェアラブル端末装置1の電源を入れた場合に開始される。ユーザUは、ウェアラブル端末装置1を装着し、認証装置2の設置場所まで移動を開始する。
ステップS10:撮像制御部110は、撮像時期Tiが到来したか否かを判定する。ここで撮像時期Tiは、所定の撮像時期Tに含まれるある時期である。撮像制御部110は、撮像時期Tiが到来したと判定する場合(ステップS10;YES)、ステップS20の処理を実行する。一方、撮像制御部110は、撮像時期Tiが到来していないと判定する場合(ステップS10;NO)、ステップS10の判定処理を予め決められた所定時間後に再び実行する。所定時間は例えば1分である。
ステップS20:撮像制御部110は、撮像時期Tiにおいて端末装置撮像部10に虹彩IRを撮像させる。撮像制御部110は、端末装置撮像部10が撮像した虹彩IRの画像である撮像画像IPiを蓄積情報Aに含めて端末装置記憶部12に記憶させる。ここで撮像制御部110は、撮像画像IPを虹彩IRの部分毎の画像として蓄積情報Aに含めて端末装置記憶部12に記憶させる。
ここで上述したように、撮像時期TiはユーザUに秘匿される。つまり、端末装置撮像部10は、ユーザUに秘匿される撮像時期TiにユーザUの虹彩IRを撮像する。
ここで図5及び図6を参照し、虹彩IRの部分毎の画像である撮像画像IPの詳細について説明する。図5は、本実施形態に係る撮像画像IPの一例を示す図である。図5では、X軸、Y軸、及びZ軸からなる直交座標系であるワールド座標系が設定されている。
図5(A)は、眼球Eが正面を向いた状態において虹彩IRが撮像された撮像画像IPある。図5(A)では、撮像画像IPにおいてワールド座標系のX軸及びY軸が設定されている。眼球Eが正面を向いた状態とは、図5(B)に示すように、眼球中心C2の位置がワールド座標系の原点の位置にある場合に、瞳孔中心C1がワールド座標系のZ軸上にあり、かつZ軸の正の側にある状態である。
領域dSは、瞳孔中心C1を原点とする極座標において角度方向に所定の角度ステップdθによって区切られ、動径方向に所定の長さステップdlによって区切られた領域である。撮像制御部110は、動径座標と角度座標とを変化させて得られる複数の領域dSによって、虹彩IRの画像を複数の領域dS毎の画像に分割する。撮像制御部110は、虹彩IRの内側から外側までの複数の領域dS毎の画像を組み合わせて、撮像画像IPとする。
なお、撮像制御部110は、1回の撮像時期T1において端末装置撮像部10に虹彩IRを複数回撮像させ、虹彩IRが最も鮮明に撮像された画像を撮像画像IPとしてもよい。また、撮像制御部110は、1回の撮像時期T1において端末装置撮像部10に虹彩IRを複数回撮像させる場合、領域dSを単位として虹彩IRがより鮮明に撮像された画像を、領域dS毎に差し替えて、1つの撮像画像IPを生成してもよい。
ここで撮像時期TiはユーザUに秘匿されているため、虹彩IRは眼球Eが正面を向いた状態において撮像されるとは限らず、一般には、虹彩IRは眼球Eが様々な視線方向を向いた状態において撮像される。視線方向とは、一例として図5(B)の瞳孔中心C1と眼球中心C2とを通る直線の方向である。
図6は、本実施形態に係る眼球Eの視線方向毎の撮像画像IPの一例を示す図である。図6(A)は、眼球Eの視線方向が正面である状態において虹彩IRが撮像された撮像画像IP1を示す。撮像画像IP1では、虹彩画像IR1は円の形状である。
図6(B)は、一例として右眼である眼球Eの視線方向が右斜め上である状態において虹彩IRが撮像された撮像画像IP2を示す。撮像画像IP2では、虹彩画像IR2は楕円形状である。
図6(C)は、一例として右眼である眼球Eの視線方向が左斜め下である状態において虹彩IRが撮像された撮像画像IP3を示す。撮像画像IP3では、虹彩画像IR3は楕円形状である。
虹彩画像IR2や、虹彩画像IR3のように撮像された虹彩IRの画像が楕円形状である場合、認証時において、登録画像IP0に撮像された円形状の虹彩の画像は、3次元のシミュレーションにおける回転によって楕円形状に変換される。この変換後の楕円形状の虹彩の画像と、撮像画像IPに撮像された楕円形状の虹彩画像とが比較される。
ここで登録画像IP0は、撮像画像IPと同様に、虹彩IRの内側から外側までの複数の領域dS毎の画像を組み合わせである。登録画像IP0に撮像された円形状の虹彩の画像が楕円形状に変換される処理において、登録画像IP0は、眼球中心C2を原点とする極座標によって領域dSが指定される方が、直交座標によって領域dSが指定される場合と比較して処理の負荷が軽くなる。これは、眼球Eは眼球中心C2を中心に回転するためである。
また登録画像IP0に撮像された円形状の虹彩の画像が楕円形状に変換される処理においては、撮像画像IPが撮像された撮像時期Tにおける眼球Eの視線方向を判定する必要がある。ここで撮像画像IPは、楕円形状の虹彩IRの画像が撮像された撮像画像である。視線方向を判定するため、撮像制御部110は、撮像画像IPに加えて、虹彩IRの内側の瞳孔部の画像や、虹彩IRの外側の眼球部の画像を端末装置撮像部10に撮像させて得られる画像を蓄積情報Aに含めてもよい。
図4に戻って認証システムCSの処理の説明を続ける。
ステップS30:装着情報生成部111は、装着情報Wを生成する。本実施形態では、装着情報生成部111は、一例として、装着情報Wに撮像時期情報TIを含める。装着情報生成部111は、生成した装着情報Wを蓄積情報Aに含めて端末装置記憶部12に記憶させる。
ステップS40:出力部112は、認証が開始されたか否かを判定する。ここでユーザUは、認証装置2の設置場所まで移動すると、操作部14から認証を開始する操作を行う。出力部112は、一例として、ユーザUからの認証を開始する操作を、操作部14を介して受け付けると認証が開始されたと判定する。
なお、出力部112は、ウェアラブル端末装置1と認証装置2との距離が所定の距離以下となった場合に、認証が開始されたと判定してもよい。この場合、ウェアラブル端末装置1は、認証装置2の位置を示す情報を、インターネットを通じてGPS(Global Positioning System)から予め取得しておく。
また、認証装置2が認証の開始を示す信号を出力し、出力部112は、この信号を検知した場合に、認証が開始されたと判定してもよい。
出力部112は、認証が開始されたと判定する場合(ステップS40;YES)、ステップS50の処理を実行する。一方、出力部112が、認証が開始されていないと判定する場合(ステップS40;NO)、撮像制御部110はステップS10の判定処理を予め決められた所定時間後に再び実行する。所定時間は例えば1分である。
ステップS50:出力部112は、蓄積情報Aを認証装置2に出力する。
以上でウェアラブル端末装置1は、虹彩撮像処理を終了する。
ここで、上述したように蓄積情報Aには撮像画像IPと、装着情報Wとが含まれる。つまり、出力部112は、端末装置撮像部10によって撮像される虹彩IRの画像と、装着情報生成部111が生成する装着情報Wとを出力する。
なお、本実施形態では、一例として、撮像制御部110が虹彩IRを撮像する撮像時期Tは複数である。つまり、撮像制御部110は、複数の撮像時期Tに虹彩IRを撮像する。
なお出力部112は、ウェアラブル端末装置1の位置測定部(不図示)によって測定される自装置の位置に基づいて、ウェアラブル端末装置1と認証装置2との距離が所定の距離(例えば、1メートル)以下となった場合に、蓄積情報Aを認証装置2に出力してもよい。
次に図7を参照し、認証装置2がユーザUを認証する処理である認証処理について説明する。図7は、本実施形態に係る認証処理の一例を示す図である。
ステップS100:認証部21は、ウェアラブル端末装置1から出力される蓄積情報Aを取得する。
ステップS110:認証装置撮像部20は、認証時期CTにおいて虹彩IRを撮像する。認証装置撮像部20は、撮像して得られる認証時撮像画像CPを認証部21に供給する。
ステップS115:認証部21は、撮像画像IPに含まれる複数の撮像画像(図1の例では、撮像画像IP1〜IP4)のなかから比較用の画像を1枚選択する。認証部21は、視線方向がカメラ方向に近いこと、虹彩外形形状が円形に近いこと、かつ画質が良いことの条件うち少なくとも1つ以上に基づいて比較用の画像を選択する。
ここで比較用の画像が視線方向がカメラ方向に近いことに基づいて選択される場合、比較用の画像は、撮像されている虹彩の画像から検出される視線方向が、カメラ方向に対応する位置を中心とする所定の範囲内に含まれる画像のなかから選択される。
ここで画質の良い画像には所定の高周波成分の情報量が多い。認証部21は、一例として、撮像画像IPを周波数解析し、所定の高周波成分の情報量を積算して、その積算値が多いほど、画質が良いと判定する。認証部21は、画像全体の輝度と所定の閾値とを比較して、その比較結果に基づいて画質を評価してもよい。
ここで認証部21が認証に使用する撮像画像IPである比較用の画像を、視線方向に基づいて選択する場合を、図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る眼球Eが正面を向いている場合の右目の撮像画像IP10の一例を示す図である。図8では、瞳孔中心PCを原点としたXY座標系が設定されている。カメラが、図2に示した通りユーザUから見て右上の位置にある場合、図8においては点CAがカメラの方向に対応する。
撮像画像IP10は、X座標及びY座標の正負に応じて4つの領域に分けられている。Aゾーンは、X座標が負(X(−))かつY座標が正(Y(+))である領域である。Bゾーンは、X座標が正(X(+))かつY座標が正(Y(+))である領域である。Cゾーンは、X座標が負(X(―))かつY座標が負(Y(―))である領域である。Dゾーンは、X座標が正(X(+))かつY座標が負(Y(―))である領域である。
認証部21は、例えば、使用する撮像画像IPを、視線方向が点CAを含むAゾーンにある場合の画像を選択するのが好ましい。視線方向が点CAを含むAゾーンにある場合の撮像画像IPは虹彩の形状が比較的円に近い形状となり、視線方向がAゾーン以外の領域にある場合に比べて認証エラーを回避しやすい。
なお、XY座標系の原点は任意の位置に設定されてよい。例えば、XY座標系の原点は、実際のカメラの方向である点CAに設定されてもよい。また、視線方向を選択するゾーンも任意の領域に設定されてよい。例えば点CAと原点とを含む円もしくは楕円領域ELが設定されてもよい。
認証部21は、選択した比較用の画像に局部化処理を行い、虹彩部分の外側の境界R1と内側の境界R2とが検出する。なお、虹彩部分の内側の境界R2は、瞳孔の外径形状に対応する。次に認証部21は、特徴抽出によって、目蓋や睫毛によって隠れた虹彩部分を取り除き、実際に認証に使用する領域である分析帯を決定する。虹彩認証に使用される条件として、この分析帯の、虹彩部分の領域に対する割合が用いられてもよい。虹彩認証において好ましい分析帯の虹彩部分の領域に対する割合は例えば70%以上である。認証部21は、例えば、分析帯の虹彩部分の領域に対する割合が70%以上である撮像画像を認証に用いる。
図7に戻って認証処理の説明を続ける。
ステップS120:認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とが一致するか否かを判定する。ここで認証部21は、ステップS100において取得した蓄積情報Aに含まれる撮像画像IPと、認証装置記憶部22に記憶される登録画像IP0とを判定に用いる。認証部21は、撮像画像IPに含まれる複数の画像(図1の例では、撮像画像IP1〜IP4)のうちの少なくとも1枚の画像と、登録画像IP0とが一致するか否かを判定する。
選択された比較用の画像は必ずしも視線方向がカメラ方向に向いておらず、虹彩IRの画像は楕円形状である場合がある。一方、登録画像IP0に撮像された虹彩の画像は、眼球Eが正面を向いた状態において虹彩IRが撮像されており、虹彩IRの画像は円形状である。
認証部21は、登録画像IP0に撮像された円形状の虹彩の画像を、3次元のシミュレーショによって回転させて楕円形状に変換して、この変換後の楕円形状の虹彩の画像と、撮像画像IPに撮像された楕円形状の虹彩IRの画像とを比較する。
ここで認証部21の比較の方法について説明する。
認証部21は、撮像画像IPに撮像されている虹彩IRに対応する眼球Eの視線方向が基準の視線方向から回転した量である回転量を算出する。ここで基準の視線方向は、図5(B)に示したように、正面を向いた状態における視線方向である。回転量は、眼球中心C2を原点とする3次元極座標における2つの角度(つまり、偏角)を用いて表される。
認証部21は、虹彩画像IR2を楕円として、この楕円の長軸、短軸、及び回転角を算出する。認証部21は、3次元のワールド座標系においてシミュレーションによって円を回転させ、虹彩画像IR2と同じ楕円形状になる回転量を算出する。ここで認証部21は、円を回転させて得られる楕円の長軸、短軸、及び回転角と、算出した虹彩画像IR2の長軸、短軸、及び回転角とを比較することによって、円を回転させて得られる楕円と、虹彩画像IR2とが同じ楕円形状であることを判定する。
認証部21は、スクリーン座標系における3次元シミュレーションによって、登録画像IP0に撮像された眼球Eが正面を向いた状態における円形状の虹彩の画像を算出した回転量だけ回転させる。ここで回転した円形状の虹彩の画像は、楕円形状の虹彩の画像となる。認証部21は、3次元シミュレーションによって得られた楕円形状の虹彩の画像と、撮像画像IPに撮像されている楕円形状の虹彩IRの画像とを比較する。
なお、認証部21は、撮像画像IPに撮像された楕円形状の虹彩IRの画像を、3次元のシミュレーショによって回転させて円形状に変換して、この変換後の円形状の虹彩の画像と、登録画像IP0に撮像された眼球Eが正面を向いた状態における円形状の虹彩の画像とを比較してもよい。
ここで撮像画像IPに撮像された楕円形状の虹彩IRの画像が、3次元のシミュレーショによって回転させて円形状に変換される場合、楕円形状や、視線方向によっては、変換後の虹彩IRの画像は、完全な円形状とはならない場合がある。そのため、登録画像IP0に撮像された円形状の虹彩の画像が楕円形状に変換される上述の方法が好ましい。
認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とを領域dS毎に白黒のデータに変換した後、デジタルコード化した上で比較する。認証部21は、登録画像IP0の虹彩IRの画像に欠損がある場合、欠損を含む領域dSを比較に用いない。また、認証部21は、登録画像IP0に撮像された眼球Eが正面を向いた状態における円形状の虹彩の画像を楕円形状に変換した結果、2次元の虹彩IRの画像に欠損が生じた場合、欠損を含む領域dSを比較に用いない。
認証部21は、デジタルコード化した撮像画像IPと、デジタルコード化した登録画像IP0とを領域dS毎に比較し、各領域dS内での合致率Dspを算出する。合致率Dspは、式(1)によって示される。
Figure 2020184244
ここでNxは、スクリーン座標におけるx座標の領域dSの画素数である。Nyは、スクリーン座標におけるy座標の領域dSの画素数である。関数F(x,y)は、領域dSに含まれる画素毎の合致判定関数であり、一致していない場合の値は0であり、一致している場合の値は1である。
認証部21は、算出した合致率Dspが、予め設定された所定の合致率以上であれば撮像画像IPと、登録画像IP0とにおいて領域dSは合致していると判定する。所定の合致率は、上述した3次元のシミュレーションにおける回転量に応じて変更されてもよい。ここで回転量が大きいほど合致率Dspは低下する傾向がある。
認証部21は、算出した領域dS毎の合致率Dspに基づいて、虹彩IRの画像全体についての合致率pを算出する。合致率pは、式(2)によって示される。
Figure 2020184244
ここでNlは、ワールド座標の極座標における動径方向の領域dSの数である。Nθは、ワールド座標の極座標における角度方向の領域dSの数である。関数DspF(l、θ)は、領域dS毎の撮像画像IPと、登録画像IP0との合致が判定された結果を示す関数である。
認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とにおいて領域dSは合致していると判定する場合、関数DspF(l、θ)の値を1に設定する。一方、認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とにおいて領域dSは合致していないと判定する場合、関数DspF(l、θ)の値を0に設定する。
認証部21は、上述した式(2)において、関数DspF(l、θ)に領域dS単位の重みを乗じてもよい。一例として、認証部21は、虹彩IRの画像部分のうち特徴のある画像部分について重みの値を、他の画像部分の重みに比べて大きくする。ここで特徴のある画像部分とは、一例として、予め設定された範囲もしくは領域のうち、画像を2次元ガボールフィルタによって画像処理した場合に虹彩形状が残っている部分である。
認証部21が、虹彩IRの画像全体についての合致率pの算出において領域dS単位の重みを用いることによって、重みを用いない場合に比べて認証の精度は向上する。
また、認証部21は、虹彩IRの画像部分のうち特徴のある画像部分を、他の画像部分よりも優先的に処理してよもよい。つまり、認証部21は、特徴のある画像部分に対応する領域dSについて合致率Dspを、他の画像部分に対応する領域dSよりも先に算出してもよい。
認証部21が虹彩IRの画像部分の処理に順番を設ける場合、処理に順番を設けない場合に比べて認証時間は短縮する。例えば、虹彩IRの画像部として不正な画像の認証が実行されている場合に、画像部分のうち特徴のない部分に対応する領域については、不正な画像であっても登録画像IP0と合致していると判定されてしまう場合がある。画像部分のうち特徴のない部分に対応する領域について比較の後に、特徴のある部分に対応する領域について不正な画像は登録画像IP0と合致しないと判定される。この場合、認証時間は、特徴のない部分に対応する領域についての比較の処理の分だけ余分に時間を要してしまう。したがって、特徴のある部分の処理を、特徴のない部分の処理よりも優先させることよって認証時間は短縮される。
なお、認証部21は、撮像画像IPをデジタルコード化した虹彩デジタルデータID−IPに変換し、登録画像IPOをデジタルコード化したデジタルデータID−IPOとのマッチングを行い、ハミング距離値を算出する通常の方法により比較を行ってもよい。
また、認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とをそれぞれエッジ抽出データに変換し、エッジ抽出データ同士を比較してもよい。撮像画像IPと、登録画像IP0とが2値化データやエッジ抽出データに変換される場合、領域dS内の比較対象となる領域dSの画素数は2値化データ、エッジ抽出データのドット数に等しくなる。
認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とが一致すると判定する場合(ステップS120;YES)、ステップS130の処理を実行する。一方、認証部21は、撮像画像IPと、登録画像IP0とが一致しないと判定する場合(ステップS120;NO)、ステップS160の処理を実行する。
ステップS130:認証部21は、撮像画像IPが、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像されたか否かを判定する。ここで認証部21は、ステップS100において取得した蓄積情報Aに含まれる装着情報Wから、撮像時期情報TIを読み出す。認証部21は、読み出した撮像時期情報TIが示す撮像時期Tに基づいて、撮像画像IPが、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像されたか否かを判定する。
ここで撮像時期TはユーザUに秘匿される時期であるため、撮像画像IPはユーザUに秘匿される時期に撮像された画像である。一方、ステップS120において実際に認証に使用される撮像画像IPは予め登録された虹彩IRの画像である登録画像IP0と一致すると判定されているため、撮像画像IPは、虹彩IRの画像と一致する虹彩の画像である。したがって、ユーザUに秘匿される時期に虹彩IRの画像と一致する虹彩の画像が撮像されていることになるため、撮像画像IPは、ユーザUがウェアラブル端末装置1を装着して撮像された画像である可能性が、ユーザUに秘匿されない時期に撮像される場合に比べて高い。
例えば、第3者がウェアラブル端末装置1を装着しない状態において、端末装置撮像部10に虹彩IRの画像を撮像させることが考えられる。しかしながら、撮像時期Tは第3者に秘匿されており、端末装置撮像部10は撮像時期Tにおいて撮像を行う。そのため、第3者に秘匿される時期において第3者が端末装置撮像部10に虹彩IRの画像を撮像させることは困難である。
認証部21は、撮像画像IPが、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像されたと判定する場合(ステップS130;YES)、ステップS140の処理を実行する。一方、認証部21は、撮像画像IPが、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像されなかったと判定する場合(ステップS130;NO)、ステップS160の処理を実行する。
ステップS140:認証部21は、認証時撮像画像CPと登録画像IP0とが一致するか否かを判定する。ここで認証部21は、ステップS110において取得した認証時撮像画像CPと、認証装置記憶部22に記憶される登録画像IP0とを判定に用いる。認証部21は、ステップS120と同様に公知の虹彩認証アルゴリズムに基づいて判定を行う。
認証部21は、認証時撮像画像CPと登録画像IP0とが一致すると判定する場合(ステップS140;YES)、ステップS150の処理を実行する。一方、認証部21は、認証時撮像画像CPと登録画像IP0とが一致しないと判定する場合(ステップS140;NO)、ステップS160の処理を実行する。
ステップS150:認証部21は、認証完了処理を実行する。認証完了処理は、ユーザUが認証された場合に実行される処理であり、例えば、ロックの解除である。認証部21は、ステップS120、ステップS130、及びステップS140の過程において、認証時撮像画像CP、及び撮像画像IPのぞれぞれと、登録画像IP0とが一致すると判定したため、ユーザUを認証して認証完了処理を実行する。認証部21は、表示部(不図示)にユーザUが認証されたことを示すテキストを表示させてもよい。
ステップS160:認証部21は、認証失敗処理を実行する。認証完了処理は、ユーザUが認証されなかった場合に実行される処理であり、例えば、表示部(不図示)にユーザUが認証されなかったことを示すテキストを表示させる。
以上で、認証装置2は、認証処理を終了する。
上述したように、認証部21は、端末装置撮像部10によって撮像される虹彩IRの複数の撮像画像IPのなかから、虹彩IRの撮像画像IPから検出されて撮像時期TにおけるユーザUの視線の方向を示す情報に基づいて選択された少なくとも1枚の比較用の画像、及び装着情報Wに基づいてユーザUを認証する。
なお、図7に示した認証処理は一例であって、例えば、ステップS120、ステップS130、及びステップS140の各処理の順番を入れ替えて認証処理が行われてもよい。
なおステップS115において比較用の画像が、視線方向がカメラ方向に近いこと、虹彩外形形状が円形に近いこと、かつ画質が良いことの条件うち少なくとも1つ以上に基づいて選択される場合の一例について説明したが、これに限らない。認証部21は、撮像時刻に基づいて比較用の画像として選択してもよい。例えば、認証部21は、撮像時刻の最も新しい撮像画像IP、または撮像時刻の最も古い撮像画像IPを比較用の画像として選択してもよい。
また、なおステップS115の処理が省略されてもよい。つまり、撮像画像IPに含まれる複数の撮像画像のなかから比較用の画像が1枚選択される処理が省略されてもよい。
ステップS115の処理が省略される場合、ステップS120において認証部21は、認証部21は、撮像画像IPに含まれる複数の画像のそれぞれと、登録画像IP0とが一致するか否かを判定する。認証部21は、撮像画像IPに含まれる複数の画像のうち一部と、登録画像IP0とがそれぞれ一致するか否かを判定してもよい。認証部21は、撮像画像IPに含まれる複数の画像のうち1枚の画像と登録画像IP0とが一致するか否かを判定してもよい。また、なお認証装置2にて再度撮像することがなく、認証装置2がウェアラブル端末装置1から撮像画像IPを受信し、受信した撮像画像IPと登録画像IP0とが一致するか否かを判定する場合、S130とS140は省略されてもよい。
なお、本実施形態では、撮像制御部110が虹彩IRを複数の撮像時期Tにおいて撮像する場合について説明したが、これに限らない。撮像制御部110が虹彩IRを撮像する撮像時期Tは1回であってもよい。認証システムCSの認証処理においては、少なくとも1枚の撮像画像IPと、認証時撮像画像CPとが虹彩認証に用いられる。
なお、撮像制御部110が虹彩IRを複数の撮像時期Tにおいて撮像する場合、認証時撮像画像CPの代わりに、複数の撮像画像IPのうちの最後に撮像された画像が用いられてもよい。この場合、認証システムCSの認証処理においては、少なくとも2枚の撮像画像IPが虹彩認証に用いられる。
本実施形態では、図4のステップS30において装着情報生成部111が装着情報Wに撮像時期情報TIを含める場合について説明したが、これに限らない。装着情報生成部111は、撮像時期情報TIの代わりに、撮像画像IPがユーザUに秘匿される時期である撮像時期Tに撮像されたことを示すフラグを含めてもよい。当該フラグは、撮像画像IP毎に割り当てられてもよいし、複数の撮像画像IPの全体に対して割り当てられてもよい。
撮像時期情報TIの代わりに撮像画像IPがユーザUに秘匿される時期である撮像時期Tに撮像されたことを示すフラグが装着情報Wに含められる場合、図7のステップS130において、認証部21は、当該フラグに基づいて撮像画像IPが、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像されたか否かを判定する。
上述したように、装着情報Wに含まれる撮像時期情報TIは、ウェアラブル端末装置1がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かの判定に用いられる。したがって、装着情報Wに含まれる撮像時期情報TIは、ウェアラブル端末装置1がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かについての情報である。
つまり、装着情報生成部111は、ウェアラブル端末装置1がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かについての情報である装着情報Wを生成する。
本実施形態では、虹彩IRの撮像の取得は、ユーザUがウェアラブル端末装置1の電源を入れた場合に開始される場合について説明したが、これに限らない。虹彩IRの撮像が開始される時期は、ウェアラブル端末装置1の位置の情報に基づいてもよい。
例えば、ウェアラブル端末装置1と認証装置2との距離が所定の距離以下となった場合に、虹彩IRの撮像が開始されてもよい。ここで所定の距離とは、例えば、100メートルである。この場合、ウェアラブル端末装置1は、認証装置2の位置を示す情報を、インターネットを通じてGPSから予め取得しておく。
虹彩IRの撮像の取得は、ユーザUがウェアラブル端末装置1の電源を入れて、撮像待機状態に切り替える操作を操作部14が受け付けた場合に、開始されてもよい。撮像待機状態では、端末装置撮像部10は所定の撮像時期Tに虹彩IRを撮像する。
以上に説明したように、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1は、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)と、装着情報生成部111と、出力部112とを備える。
撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)は、ユーザUの虹彩IRを撮像する。
装着情報生成部111は、自装置(この一例において、ウェアラブル端末装置1)がユーザUに装着されているか否かについての情報である装着情報Wを生成する。
出力部112は、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)によって撮像される虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)と、装着情報生成部111が生成する装着情報Wとを出力する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、ウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像された虹彩IRの画像を虹彩認証に用いることができるため、虹彩認証における認証の信頼性を、認証時期に一度だけ虹彩が撮像される場合に比べて高めることができる。したがって、認証の信頼性を高めるとは、例えば、虹彩認証における違法解除を抑制することである。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)は、ユーザUに秘匿される撮像時期TにユーザUの虹彩IRを撮像する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、ユーザUに秘匿される撮像時期Tにウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像された虹彩IRの画像を虹彩認証に用いることができるため、虹彩認証における認証の信頼性を、撮像時期TがユーザUに秘匿されない場合に比べて高めることができる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、装着情報生成部111は、装着情報Wに虹彩IRの画像が撮像時期Tに撮像されたことを示す情報を含める。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、虹彩IRの画像がユーザUに秘匿される撮像時期Tに撮像されたことを判定できるため、ウェアラブル端末装置1がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されていたことを、装着情報Wに虹彩IRの画像が撮像時期Tに撮像されたことを示す情報が含まれていない場合に比べてより高い確度において判定できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)は、複数の撮像時期Tに虹彩IRを撮像する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1では、ユーザUに秘匿される撮像時期Tに撮像された虹彩IRの画像を虹彩認証に用いることができるため、写真等を用いた不正解除を防止することができる。また、複数の撮像時期Tに撮像された虹彩IRの画像を虹彩認証に用いる場合、虹彩認証における認証の信頼性を、ユーザUに秘匿される1回の撮像時期Tに撮像された虹彩IRの画像が用いられる場合に比べて高めることができる。
また、本実施形態に係る認証システムCSは、ウェアラブル端末装置1と、認証装置2とを備える。認証装置2は、ウェアラブル端末装置1から出力される虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)及び装着情報Wに基づいてユーザUを認証する認証部21を備える。
この構成により、本実施形態に係る認証システムCSでは、ユーザUに秘匿される撮像時期Tにウェアラブル端末装置1がユーザUに装着されて撮像された虹彩IRの画像を虹彩認証に用いることができるため、写真等を用いた不正解除を防止できるほか、ウェアラブル端末装置1を装着しているだけで虹彩認証が可能であり、認証装置2での認証手続きを省略することも可能となる。また、虹彩認証における認証の信頼性を、認証時期に一度だけ虹彩が撮像される場合に比べて高めることができる。
また、本実施形態に係る認証システムCSでは、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)は、複数の撮像時期T1に虹彩IRを撮像し、認証部21は、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)によって撮像される虹彩IRの複数の画像(この一例において、撮像画像IP1〜IP4)のなかから、虹彩IRの画像から検出されて撮像時期TにおけるユーザUの視線の方向を示す情報に基づいて選択された少なくとも1枚の虹彩IRの画像(この一例において、比較用の画像)、及び装着情報Wに基づいてユーザUを認証する。
この構成により、本実施形態に係る認証システムCSでは、認証に用いる画像がユーザUの視線の方向に基づいて選択されるため、認証に用いる画像がユーザUの視線の方向に基づいて選択されない場合に比べて認証エラーを回避しやすく、かつ認証を簡便に行うことができる。
なお、ウェアラブル端末装置1による虹彩画像の撮像は予め定められた所定の期間毎に行われ、撮像画像IPは装着情報Wとともにウェアラブル端末装置1の端末装置記憶部12および/又は認証装置の認証装置記憶部22に蓄積される。所定の期間は、任意に設定できるが、例えば1時間である。また、撮像画像IPおよび装着情報Wは一定の期間毎に上書きされてもよい。一定の期間は任意に設定できるが、例えば1日である。
なお、本実施形態では認証処理が認証装置2によって行われる場合の一例について説明したが、これに限らない。認証処理はウェアラブル端末装置1によって行われてもよい。認証処理がウェアラブル端末装置1によって行われる場合、登録画像IP0およびデジタルコード化した虹彩デジタルデータID−IPOは、ウェアラブル端末装置1内の端末装置記憶部12に記憶されてよい。この場合、ウェアラブル端末装置1は、認証処理において登録画像IP0および虹彩デジタルデータID−IPOと、認証時撮像画像CPとを比較する。ウェアラブル端末装置1は、撮像画像IPを虹彩デジタルデータID−IPに変換し、変換した虹彩デジタルデータID−IPと、登録画像IP0の虹彩デジタルデータID−IPOとを比較する。この場合、ウェアラブル端末装置1は、比較結果を示す信号を認証装置2に出力する。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、ウェアラブル端末装置は、撮像した虹彩IRの画像をそのまま撮像画像IPとする場合について説明をした。本実施形態では、ウェアラブル端末装置が、虹彩IRの撮像に失敗した場合、虹彩IRの撮像に失敗した直後に虹彩IRの画像を補間する場合について説明をする。
本実施形態に係る認証システムを認証システムCSaといい、ウェアラブル端末装置をウェアラブル端末装置1aという。
図9は、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aの構成の一例を示す図である。本実施形態に係るウェアラブル端末装置1a(図9)と第1の実施形態に係るウェアラブル端末装置1(図3)とを比較すると、制御部11a、及び端末装置記憶部12aが異なる。ここで、他の構成要素(端末装置撮像部10、通信部13、及び操作部14)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ機能の説明は省略し、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
制御部11aは、撮像制御部110と、装着情報生成部111と、出力部112と、画像補間部113aとを備える。ここで撮像制御部110、装着情報生成部111、及び出力部112が持つ機能は、第1の実施形態と同じである。
画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した場合、虹彩IRの画像を補間する。ここで虹彩IRの撮像に失敗するとは、例えば、撮像時に外部光や、まぶた、まつ毛、まばたき等の要因のために、虹彩IRの画像の一部が欠落、不足することである。認証システムCSaでは、ユーザUに秘匿される撮像時期Tにおいて虹彩IRが撮像されるため、撮像時期Tにおいて外部光や、まぶた、まつ毛、まばたき等の要因のために、虹彩IRの画像の一部が欠落、不足することが起こり得る。
また、画像補間部113aは、撮像した撮像画像IPと、基準となる虹彩IRの画像である基準画像SPaとの比較の結果によって撮像に失敗したか否かを判定する。基準画像SPaは、予め虹彩が撮像された画像であり、基準画像SPaでは虹彩の全体が鮮明に撮像されていることが好ましい。
ここで図10を参照し、画像補間部113aによる虹彩IRの画像の補間について説明する。図10は、本実施形態に係る虹彩IRの画像の補間の一例を示す図である。図10に示す例では、端末装置撮像部10は、撮像時期T1、撮像時期T2、及び撮像時期T3において虹彩IRの画像を撮像し、端末装置撮像部10は、撮像時期T3において撮像に失敗している。
ここで撮像に失敗した撮像画像IPを、失敗画像FPという。図10では、失敗画像FPの一例として、撮像時期T3において撮像に失敗した撮像画像IPである失敗画像FP3が示されている。
画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した場合、端末装置撮像部10に虹彩IRを再び撮像させることによって補間する。画像補間部113aは、一例として、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した直後の時期である撮像時期T4aに端末装置撮像部10に虹彩IRを再び撮像させる。この撮像時期T4aは、ユーザUに秘匿される時期であり、撮像時期T3より所定の時間だけ後の時期である。
画像補間部113aが補間した画像を補間画像RPという。図10では、補間画像RPとして、撮像時期T4aに撮像された虹彩IRの画像である補間画像RP3が示されている。
図9に戻って画像補間部113aの説明を続ける。
画像補間部113aは、撮像時期T1に撮像した撮像画像IP1と、撮像時期T2に撮像した撮像画像IP2と、撮像時期T4aに撮像した補間画像RP3とを、撮像画像IPaとする。画像補間部113aは、撮像画像IPaを蓄積情報Aに含めて端末装置記憶部12aに記憶させる。
端末装置記憶部12aは、蓄積情報Aと、基準画像SPaとを記憶する。蓄積情報Aは、撮像画像IPに補間画像RPが含まれる場合がある点以外は、第1の実施形態と同じである。
次に図11を参照し、ウェアラブル端末装置1aが虹彩IRを撮像する処理である虹彩撮像処理について説明する。図11は、本実施形態に係る虹彩撮像処理の一例を示す図である。
なお、ステップS210、ステップS220、ステップS250、ステップS260、及びステップS270の各処理は、図4におけるステップS10、ステップS20、ステップS30、ステップS40、及びステップS50の各処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS230:画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗したか否かを判定する。ここで画像補間部113aは、撮像画像IPと、基準画像SPaとの比較の結果によって撮像に失敗したか否かを判定する。画像補間部113aは、端末装置撮像部10が撮像時期Tに撮像した撮像画像IPと、端末装置記憶部12aに記憶される基準画像SPaとを判定に用いる。なお、基準画像SPaは、虹彩撮像処理の開始前に予め端末装置記憶部12aに記憶される。
画像補間部113aは、撮像画像IPと基準画像SPaとを比較することによって、撮像画像IPが基準画像SPaに対して一定の比率以上の情報を有しているか否かを判定する。
ここで画像補間部113aは、画像の全体を用いて撮像画像IPと基準画像SPaとを比較してよい。また、画像補間部113aは、画像のうち所定の領域を用いて撮像画像IPと基準画像SPaとを比較してもよいし、画像を複数の所定の領域に区切ってそれら複数の所定の領域毎に撮像画像IPと基準画像SPaとを比較してもよい。ここで所定の領域とは、一例として、2次元の座標によって区切られた格子の形状の領域である。
また、画像補間部113aは、画像を複数の所定の領域に区切る場合、それぞれの領域に対して重みづけをして撮像画像IPと基準画像SPaとを比較してもよい。
画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗したと判定する場合(ステップS230;YES)、ステップS240の処理を実行する。一方、画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗していないと判定する場合(ステップS230;NO)、ステップS250の処理を実行する。
ステップS240:画像補間部113aは、虹彩IRの画像を補間する。ここで画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した直後の時期である撮像時期Tjに端末装置撮像部10に虹彩IRを再び撮像させる。画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRを再び撮像した画像である補間画像RPjを、撮像画像IPjとする。画像補間部113aは、撮像画像IPjを蓄積情報Aに含めて端末装置記憶部12aに記憶させる。
その後、画像補間部113aは、ステップS250の処理を実行する。
なお、本実施形態では、基準画像SPaが端末装置記憶部12aに記憶される場合について説明したが、これに限らない。基準画像SPaは、認証システムCSaにウェアラブル端末装置1aとは独立して備えられる外部サーバに予め記憶されてもよい。
基準画像SPaが外部サーバに記憶される場合、画像補間部113aは、外部サーバから基準画像SPaを取得する。ここで、画像補間部113aは、通信部13を介して、無線ネットワークを用いて外部サーバと通信を行う。
また、基準画像SPaが外部サーバに記憶される場合、画像補間部113aは、外部サーバに撮像画像IPを出力し、この撮像画像IPと基準画像SPaとが外部サーバにおいて比較されてもよい。画像補間部113aは、外部サーバから比較結果を取得し、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗したか否かを判定する。
基準画像SPaとして、虹彩撮像処理が開始される前に予め端末装置記憶部12aに記憶される画像の代わりに、虹彩撮像処理の過程において撮像された撮像画像IPが用いられてもよい。例えば、基準画像SPaとして、撮像画像IPのうち、撮像時期Tiにおいて撮像された撮像画像IPiが用いられてもよい。撮像時期Tiは、判定対象である撮像画像IPjが撮像された撮像時期Tjより前の時期であればいずれの時期でもよいが、例えば、撮像時期Tjより前の時期のうち最も新しい時期である。
なお、本実施形態では、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した場合、画像補間部113aが、虹彩IRの撮像に失敗した直後に虹彩IRの画像を補間する場合について説明したが、これに限らない。画像補間部113aは、端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗した場合、端末装置撮像部10が撮像した撮像画像IPに基づいて補間してもよい。
画像補間部113aは、端末装置撮像部10が撮像時期Tjにおいて虹彩IRの撮像に失敗した場合、撮像時期Tjより前の時期に撮像された1以上の撮像画像IPに基づいて、撮像時期Tjにおいて撮像された撮像画像IPjを補正してもよい。
またなお、複数の撮像画像IPのなかに失敗画像FPが含まれている場合であっても、複数の撮像画像IPの移動平均に基づいて虹彩認証が行われてよい。
図12は、本実施形態に係る複数の撮像画像IPの移動平均に基づいて行われる虹彩認証の一例を示す図である。
ある撮像時期Tiに撮像された撮像画像IPiについて、虹彩IRの撮像に成功しているか否かの評価を、撮像時期Tiの前の撮像時期Ti‐1、撮像時期Tiの後の撮像時期Ti+1、及び撮像時期Ti+2の時期にそれぞれ撮像された撮像画像IPi‐1、撮像画像IPi+1、及び撮像画像IPi+2それぞれの評価を合わせた移動平均によって行う。これらの撮像画像IPi‐1、撮像画像IPi、撮像画像IPi+1、及び撮像画像IPi+2について、虹彩IRの撮像に成功している割合が所定の割合以上である場合には、撮像画像IPiの評価を、虹彩IRの撮像に成功しているとする。
図12では、撮像時期Tのうち撮像時期T1〜T4の4つの時期において虹彩IRが撮像されている。撮像時期T1、撮像時期T3、及び撮像時期T4に撮像された撮像画像IP1、撮像画像IP3、及び撮像画像IP4では、虹彩IRの撮像は成功している。一方、撮像時期T2に撮像された失敗画像FP2では、虹彩IRの撮像は失敗している。
つまり失敗画像FP2を含む4つの撮像画像IPについて、虹彩IRの撮像に成功している割合は75パーセントである。ここで4つの撮像画像IPについて虹彩IRの撮像に成功している割合が70パーセント以上である場合に、撮像時期T2に撮像された失敗画像FP2を虹彩IRの撮像に成功していると評価する。この場合、失敗画像FPが虹彩IRの撮像に失敗していても、失敗画像FP2の評価は虹彩IRの撮像に成功しているとされる。
虹彩認証においては、虹彩IRの撮像に成功していると評価された失敗画像FP2と、撮像画像IP1、撮像画像IP3、及び撮像画像IP4とは同じであるとみなされる。虹彩認証においては、例えば、失敗画像FP2は、撮像画像IP1、撮像画像IP3、及び撮像画像IP4のいずれかと差し替えられる。
上述したように、虹彩認証において複数の撮像画像IPを用いた場合に欠落、不足により比較評価が低いと判定された場合でも、ある撮像時期Tiに撮像された撮像画像IPiの前後の撮像画像IPによる時系列の移動平均による判定方法を用いることによって外部影響を抑えて虹彩認証が実現できる。
なお、本実施形態では、虹彩IRの撮像に失敗した場合に、撮像画像IPを補間する場合について説明したが、これに限らない。虹彩IRの撮像に失敗した失敗画像FPが補間されないまま、虹彩認証に用いられてもよい。失敗画像FPが虹彩認証に用いられる場合、虹彩IRの画像が外部要因より一部欠損したまま虹彩認証が行われる。この場合、認証は失敗しロック解除されない。
以上に説明したように、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aは、画像補間部113aを備える。画像補間部113aは、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)が虹彩IRの撮像に失敗した場合、虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)を補間する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、撮像時期Tに虹彩IRの撮像に失敗した場合に虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)を補間できるため、虹彩認証に用いる虹彩IRの画像が欠落、不足しているために認証に失敗することを抑制できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、画像補間部113aは、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)が虹彩IRの撮像に失敗した場合、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)に虹彩IRを再び撮像させることによって補間する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、撮像時期Tに虹彩IRの撮像に失敗した場合に虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)を再び撮像して補間できるため、虹彩認証に用いる虹彩IRの画像が欠落、不足しているために認証に失敗することを再び撮像した画像によって抑制できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、画像補間部113aは、撮像部(この一例において、端末装置撮像部10)が虹彩IRの撮像に失敗したか否かの判定を、撮像した撮像画像IPと、基準となる虹彩IRの画像である基準画像SPaとの比較の結果にも続いて行う例を示したが、これに限らない。
画像補間部113aは、認証装置2における認証部21と同様、撮像した画像の視線情報SI、画質情報GI、分析帯情報BIに基づいて判定してもよい。画質情報GIは、画像を周波数解析し、その所定の高周波成分の情報量を積算したデータ、あるいは、画像全体の輝度を所定の閾値と比較した結果等である。分析帯情報BIは、局部化処理および特徴抽出が行われ、目蓋や睫毛によって隠れた虹彩部分が取り除かれて決定された分析帯の大きさに関わる情報である。画質情報GIおよび分析帯情報BIから端末装置撮像部10が虹彩IRの撮像に失敗したか否かの判定を行ってもよい。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、視線情報から選択した虹彩認証に使用する画像が虹彩IRの撮像に失敗した画像であった場合、虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)を再び撮像して補間できる。なお、選択した虹彩認証に使用する画像が虹彩IRの撮像に失敗した画像であった場合、撮像した他の画像の中から視線情報SI、画質情報GI、分析帯情報BIに基づいて認証に使用される虹彩IRの画像が選択し直されてもよい。この場合、再度虹彩画像を撮像することなく虹彩IRの画像(この一例において、撮像画像IP)を補間できる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1aでは、画像補間部113aは、撮像した画像(この一例において、撮像画像IP)と、基準となる虹彩IRの画像である基準画像SPaとの比較の結果、もしくは撮像画像の視線情報SI、画質情報GI、分析帯情報BIに基づいて撮像に失敗したか否かを判定する。
なお、本実施形態においては、虹彩IRが撮像された画像が2次元の画像である場合について説明したが、これに限らない。ウェアラブル端末装置に複数のカメラを備えて、これらの複数のカメラによって撮像された2次元の画像に基づいて、ユーザUの虹彩、眼球、まぶたを含む3次元画像が生成されてもよい。画像補間部113aは、生成された3次元画像を用いて、3次元の撮像画像と3次元の基準画像とを比較することによって、虹彩、眼球、まぶたの撮像に成功したか否かを判定する。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態、及び第2の実施形態では、ウェアラブル端末装置は、装着情報に虹彩の画像がユーザに秘匿される撮像時期に撮像されたことを示す情報を含める場合について説明をした。本実施形態では、ウェアラブル端末装置が、ユーザの生体情報に基づいて自装置がユーザに装着されているか否かを判定する場合について説明をする。
本実施形態に係る認証システムを認証システムCSbといい、ウェアラブル端末装置をウェアラブル端末装置1bという。
図13は、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bの構成の一例を示す図である。本実施形態に係るウェアラブル端末装置1b(図13)と第1の実施形態に係るウェアラブル端末装置1(図3)とを比較すると、制御部11b、端末装置記憶部12b、及び生体情報取得部15bが異なる。ここで、他の構成要素(端末装置撮像部10、通信部13、及び操作部14)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、本実施形態に係る認証装置2b(図13)と第1の実施形態に係る認証装置2(図3)とを比較すると、認証部21bが異なる。ここで、他の構成要素(認証装置撮像部20、認証装置記憶部22、及び通信部23)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ機能の説明は省略し、第3の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
ウェアラブル端末装置1bは、端末装置撮像部10と、制御部11bと、端末装置記憶部12bと、通信部13と、操作部14と、生体情報取得部15bとを備える。
制御部11bは、撮像制御部110と、装着情報生成部111bと、出力部112と、装着判定部114bとを備える。ここで撮像制御部110、及び出力部112が持つ機能は、第1の実施形態と同じである。
装着判定部114bは、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されているか否かを判定する。装着判定部114bは、生体情報取得部15bによって取得された生体情報Bに基づいてウェアラブル端末装置1bがユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かを判定する。以下では、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されている状態を、単に装着状態という場合がある。
装着情報生成部111bは、装着判定部114bが判定した結果である装着判定結果JWを装着情報Wbに含める。
生体情報取得部15bは、ユーザUの生体情報Bを取得する。ここで生体情報Bには、眼球情報EIが含まれる。眼球情報EIには、一例として、ユーザUのまばたきや視線の変化、及び瞳孔の変化などのうち少なくとも1以上が含まれる。角度情報AIは、ウェアラブル端末装置1の装着前の角度からの差を示す情報である。また、生体情報Bには、ユーザUの体温、脈拍、網膜、及び血糖値などが含まれてもよい。
ここで視線の変化は、虹彩IRの画像から視線方向を検出し、検出した複数の視線に基づいて視線が移動したことを判定することによって検出される。検出された視線の変化をユーザUの生体情報Bとして用いることによって、認証処理におけるセキュリティーのレベルを向上させることができる。視線の変化を検出する処理の詳細については、図17を参照し後述する。
生体情報Bが、眼球情報EIである場合、生体情報取得部15bは、一例として、ユーザUの眼球Eを撮像するカメラ、及びカメラによって撮像された虹彩IRの画像から眼球情報EIを画像解析によって検出する解析装置を備える。
生体情報取得部15bに備えられるカメラは、端末装置撮像部10であってもよいし、端末装置撮像部10とは別に備えられてもよい。また、生体情報取得部15bは、解析装置に代えて、カメラによって撮像された画像から眼球情報EIを検出するセンサであってもよい。生体情報取得部15bは、端末装置撮像部10から撮像画像IPを取得して、取得した撮像画像IPから画像解析によって眼球情報EIを取得する。
生体情報Bが角度情報AIである場合、生体情報取得部15bは、一例として、ジャイロスコープである。
認証装置2bの認証部21bは、ユーザUの認証に、装着情報Wに含まれる装着判定結果JWを用いる。
次に図14を参照し、ウェアラブル端末装置1bが生体情報Bを取得して、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されているか否かを判定する処理である装着状態判定処理について説明する。図14は、本実施形態に係る装着状態判定処理の一例を示す図である。図14に示す装着状態判定処理は、ユーザUがウェアラブル端末装置1の電源を入れた場合に開始され、図4の虹彩撮像処理、または図11の虹彩撮像処理と並行して実行される。
ステップS310:生体情報取得部15bは、生体情報取得時期BTが到来したか否かを判定する。ここで生体情報取得時期BTは、ユーザUが意識することのない予め設定された時期、及び回数において虹彩IRの画像の撮像が完了した時期である。したがって、生体情報取得時期BTは、撮像時期Tと同様にユーザUが意識することのない予め設定された時期となる。生体情報取得時期BTは、生体情報Bの種類に応じて予め決められてよい。生体情報取得時期BTは、生体情報Bの時系列の変化が所定の範囲内となる程度に短い間隔であることが好ましい。
生体情報取得部15bは、生体情報取得時期BTが到来したと判定する場合(ステップS310;YES)、ステップS320の処理を実行する。一方、生体情報取得部15bは、生体情報取得時期BTが到来していないと判定する場合(ステップS310;NO)、ステップS310の判定処理を再び実行する。
ステップS320:生体情報取得部15bは、生体情報Bを取得する。生体情報取得部15bは、撮像したすべての虹彩IRの画像を取得する。そして、それぞれの撮像時期において撮像された虹彩IRの画像から、ユーザUのまばたきや視線の変化、及び瞳孔の変化などの有無を判定するための解析を行う。
ここで図15を参照し、虹彩IRの画像の解析処理について説明する。図15は、本実施形態に係る虹彩IRの画像の解析処理の一例を示す図である。
生体情報取得部15bは、取得したすべての虹彩IRの画像の解析を行うため、それぞれの虹彩IRの画像に対してXY座標系を設定する。ここで設定されるXY座標系は、視線方向が正面を向いている場合の瞳孔中心PCを原点とした座標系であり、図8と同様の座標系である。
図15に示す例では、生体情報取得部15bは、設定したXY座標において、瞳孔中心PCの位置を示す座標、上瞼の位置P1を示す座標、下瞼の位置P2を示す座標をプロットする。また、生体情報取得部15bは、上瞼をトレースした曲線CV1および下瞼をトレースした曲線CV2、瞳孔の外形形状R3および虹彩部分の外形形状R4を認識する。ここで上瞼の位置P1は、例えば、曲線CV1の中点である。下瞼の位置P2は、例えば、曲線CV2の中点である。
生体情報取得部15bは、それぞれの虹彩IRの画像に対して得られた瞳孔中心PCの位置を示す座標、上瞼の位置P1を示す座標、下瞼の位置P2を示す座標をそれぞれ示す位置座標データ、および瞳孔の外形形状R3および/または虹彩部分の外形形状R4を示すデータを、装着判定部114bに供給する。
図14に戻って装着状態判定処理の説明を続ける。
ステップS330:装着判定部114bは、認証が開始されたか否かを判定する。装着判定部114bは、一例として、ユーザUからの認証を開始する操作を、操作部14を介して受け付けると認証が開始されたと判定する。
装着判定部114bは、認証が開始されたと判定する場合(ステップS330;YES)、ステップS340の処理を実行する。一方、装着判定部114bが、認証が開始されていないと判定する場合(ステップS330;NO)、生体情報取得部15bはステップS10の判定処理を再び実行する。
ステップS340:装着判定部114bは、装着状態であるか否かを判定する。ここで装着判定部114bは、生体情報取得部15bから供給される生体情報Bに基づいて判定を行う。
なお、装着状態であるか否かを判定する処理には、認証の目的に応じて生体情報Bのうち一部が用いられればよく、生体情報Bの全てを用いる必要はない。
装着判定部114bは、生体情報取得時期BTiにおいて取得された生体情報Biの時系列の変化を解析して判定を行う。ここで装着判定部114bは、ウェアラブル端末装置1bの電源が入れられた時期から認証が開始される時期までについて装着状態を判定する。
装着判定部114bは、まず、ウェアラブル端末装置1bの電源が入れられた時期から認証が開始される時期までについて装着状態を判定する。装着判定部114bは、ウェアラブル端末装置1bの電源が入れられた時期から認証が開始される時期までについて装着状態を判定に基づいて、所定の虹彩IRの撮像が完了した時期に装着状態を判定して装着判定結果JWとする。装着判定部114bは、装着判定結果JWを装着情報生成部111bに供給する。
なお、装着判定部114bは、少なくともウェアラブル端末装置1bの電源が入れられた時期から認証が開始される時期までのうち撮像時期Tiにおける装着状態を、生体情報Biの時系列の変化を解析することによって判定すればよい。
ステップS350:装着情報生成部111bは、装着判定部114bが判定した結果である装着判定結果JWを装着情報Wbに含める。
ここで図16、図17、及び図18を参照し、生体情報Bが取得され、装着状態であるか否かが判定される処理の具体例について説明する。
図16は、本実施形態に係る生体情報BとしてユーザUのまばたきBLが検知される場合の一例を示す図である。図16では、撮像時期T2に眼球情報EIとしてまばたきBL2が検出される。撮像時期T2においては、ユーザUはまばたきをしているため、撮像時期T2の虹彩画像では、瞳孔中心の位置が検出されないか、あるいは上瞼と下瞼の距離が接近していることが検出されるか、あるいは瞳孔および虹彩部分の一部の画像が欠損していることなどが検出される。
装着判定部114bは生体情報取得部15bから送られてきた瞳孔中心の位置が検出されないと判定された場合、あるいは上瞼と下瞼の座標間の距離が所定の値(例えば3mm)以下である場合、あるいは瞳孔の外形形状および/または虹彩部分の外形形状の欠損率が所定の値(例えば50%)以上である場合、のいずれかの場合、まばたきがあったものと判定し、まばたきBLが検知される。なお、まばたきの検出方法はこれらに限らない。
装着判定部114bは、撮像時期T2において生体情報BとしてまばたきBLが検知されたため、撮像時期T1〜T4において装着状態であると判定する。装着情報生成部111bは、撮像時期T1〜T4において装着状態であることを示す装着判定結果JWを含めて、装着情報Wを生成する。
図17は、本実施形態に係る生体情報BとしてユーザUの視線移動Gが検知される場合の一例を示す図である。視線移動Gは、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す情報である。
図17では、実際に認証のために比較用の画像として、撮像時期T1に撮像された撮像画像IP1が選択されている。撮像画像IP1では視線方向は(0,0)である。ここで視線方向は、一例として、XY座標系における瞳孔中心PCの位置として示される。このXY座標系は、図8や図15において設定されたのと同様の座標系である。上述したように、このXY座標系の原点は、視線方向が正面を向いている場合の瞳孔中心PCである。
また、撮像時期T2に撮像された撮像画像IP2では、視線方向は(−5,5)であり、撮像時期T3に撮像された撮像画像IP3では、視線方向は(−2,−2)である。撮像画像IP2および撮像画像IP3は認証に比較用の画像として選択されなかった画像である。
撮像時期T1と撮像時期T2との間の期間において、撮像画像IP1における視線方向(0,0)と、撮像画像IP2における視線方向(−5,5)とに基づいて、d=((−5)+51/2mmの視線移動量が検出される。
装着判定部114bは、撮像時期T2において視線移動量dが予め設定された所定の閾値(例えば1mm)を超えた場合、撮像時期T2において視線移動があったものと判定する。装着情報生成部111bは、撮像されたすべての画像から瞳孔中心の位置を示す座標である瞳孔中心位置座標が検出可能な複数の画像を選択し、それぞれの瞳孔中心位置座標について分散値あるいは標準偏差を算出し、算出した分散値あるいは標準偏差が所定値を超えた場合、視線移動があったものと判定してもよい。
瞳孔中心位置座標としては、瞳孔中心の位置のX座標あるいはY座標が用いられてもよいし、原点からの距離(X+Y1/2が用いられてもよい。分散値あるいは標準偏差についての所定値は、例えば1である。装着情報生成部111bは、撮像時期T1〜T3において装着状態であることを示す装着判定結果JWを含めて、装着情報Wを生成する。
装着判定部114bは、撮像時期Tにおいて視線移動があったものと判定する場合、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す視線移動Gを生成し、生体情報Bに含める。
上述したように、生体情報Bには、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す視線移動Gが含まれる。
また、図14に示す虹彩撮像処理では、生体情報取得部15bが眼球情報EIを生体情報Bとして取得すると、生体情報取得部15bは、撮像時期Tと同じ時期において装着状態であると判定する場合について説明したが、これに限らない。生体情報取得部15bは、撮像時期Tとは独立した所定の周期において生体情報Bを取得し、取得した生体情報Bの時系列の変化に基づいて、撮像時期T毎に装着状態であるか否かを判定してもよい。
また、生体情報取得部15bは、端末装置撮像部10とは別にウェアラブル端末装置1bの外部に、ユーザUの眼球Eを撮像するカメラとして備えられてもよい。生体情報取得部15bがウェアラブル端末装置1bの外部に備えられる場合であっても、まばたき、視線変化、瞳孔変化を眼球情報EIとして検出し生体情報Bとされてよい。生体情報取得部15bがウェアラブル端末装置1bの外部に備えられる場合であっても、生体情報取得部15bは、撮像時期Tと同じ時期または撮像時期Tとは独立した所定の周期において生体情報Bを取得し、取得した生体情報Bの時系列の変化に基づいて、撮像時期T毎に装着状態であるか否かを判定してもよい。
生体情報Bが眼球情報EIである場合の説明を行ったが、眼球情報EI以外の生体情報Bも、ユーザUがウェアラブル端末装置1bを実際に装着していたか否かの判定に使用することができる。眼球情報EI以外の生体情報Bとしては、ユーザUの体温、脈拍、位置情報、瞳孔間距離の他、ウェアラブル端末装置1bの角度情報などがあげられる。
生体情報取得部15bは、ユーザUの鼓膜や耳内の鼓膜周辺部の赤外線量を測定し、その赤外線量からユーザUの体温を検出し生体情報Bとしてもよい。生体情報取得部15bがユーザUの体温を検出し生体情報Bとする場合、装着判定部114bは、生体情報Bに基づいてユーザUの体温が所定の値以上である場合に、装着状態であると判定する。
あるいは生体情報取得部15bは、ユーザUの体温の変動幅を予め登録しておき、生体情報Bとして得られたユーザUの体温が、登録された変動幅の範囲内である場合、装着状態であると判定してもよい。さらに、生体情報取得部15bは、生体情報BとしてユーザUの体温のデータを複数回取得し、その変動幅が登録された変動幅の範囲内である場合、装着状態であると判定してもよい。
ここで図18を参照し、生体情報取得部15bがユーザUの体温を検出する場合の生体情報取得部15bである生体情報取得部15b1について説明する。図18は、本実施形態に係るユーザUの体温を検出する場合の生体情報取得部15b1の一例を示す図である。
生体情報取得部15b1は、眼鏡型ウェアラブル端末装置であるウェアラブル端末装置1bのテンプル部分にイヤホンとして備えられる。当該イヤホンは、ユーザUの鼓膜や耳内の鼓膜周辺部の赤外線量を測定する。
なお、生体情報取得部15b1は、ウェアラブル端末装置1bの外部に、ユーザUの体温を検出する体温センサとして備えられてもよい。
また、図18において、生体情報取得部15b1に代えて、ユーザUの脈拍を検出する場合の生体情報取得部15bである生体情報取得部15b2が備えられてもよい。生体情報取得部15b2は、眼鏡型ウェアラブル端末装置であるウェアラブル端末装置1bのテンプル部分にイヤホンとして備えられる。当該イヤホンは、ユーザUの耳内の密閉空間において圧力の変化を測定するイヤホンである。生体情報取得部15b2は、ユーザUの耳内の圧力変化からユーザUの脈拍を検出して生体情報Bとする。なお、生体情報取得部15b2は、ユーザUの耳内からの赤外線の反射光を測定することによってユーザUの脈拍を検出もよい。
装着判定部114bは、生体情報Bに基づいてユーザUの脈拍が所定の範囲内である場合に、装着状態であると判定する。所定の範囲は、例えばユーザUの脈拍の変動幅としてあらかじめ登録しておいた変動幅である。さらに、装着判定部114bは、生体情報BとしてユーザUの脈拍のデータを複数回取得し、その変動幅が登録された変動幅の範囲内である場合、装着状態であると判定してもよい。
なお、生体情報取得部15b2は、ウェアラブル端末装置1bの外部に、ユーザUの脈拍を検出する脈拍検知センサとして備えられてもよい。
なお、生体情報Bとして網膜の情報が取得される場合、ウェアラブル端末装置1bには、例えば、近赤外線を用いて撮像を行う眼底カメラが備えられる。
またなお、生体情報取得部15bは、ユーザUの眼球Eに関する情報を検出する代わりに、ユーザUの周囲の風景の静止画、動画を検出し生体情報Bとしてもよい。ユーザUの周囲の風景の静止画、動画を検出する生体情報取得部15bである生体情報取得部15b3は、一例として、カメラである端末装置撮像部10とは別のカメラとしてウェアラブル端末装置1bに備えられる。当該カメラは、ユーザUの眼球Eの側に向けられて備えられるカメラである端末装置撮像部10とは異なり、物体側に向けられて備えられて、ユーザUの周囲の風景の静止画、動画を撮像する。
なお、生体情報取得部15b3は、ウェアラブル端末装置1bの外部に、ユーザUの周囲の風景の静止画、動画を撮像するカメラとして備えられてもよい。
本実施形態では、一例として、装着判定部114bが、生体情報取得時期BTにおいて取得された生体情報Bの時系列の変化を解析して装着状態についての判定を行う場合について説明したが、これに限らない。装着判定部114bは、時系列の変化を解析する代わりに、個別のデータに基づいて、生体情報取得時期BT毎に装着状態についての判定を行ってもよい。
装着判定部114bが個別のデータに基づいて生体情報取得時期BT毎に装着状態についての判定を行う場合、生体情報取得部15bは、生体情報取得時期BTを、撮像時期Tに同期させて生体情報Bを取得してよい。
ここで装着判定部114bが個別のデータに基づいて、生体情報取得時期BT毎に装着状態についての判定を行う具体例について説明する。
装着判定部114bは、生体情報Bとして眼球情報EIが検知される場合、眼球情報EIが示す眼球Eの状態が、予め登録された通常の装着状態における眼球Eの状態と誤差範囲内にある場合、装着状態と判断してよい。通常の装着状態における眼球Eの状態とは、まばたきをしていない、正面を直視しているなどの状態である。
装着判定部114bは、生体情報BとしてユーザUの体温が検知される場合、予め登録された平熱体温と振れ範囲内にある場合、装着状態と判断してよい。
装着判定部114bは、生体情報BとしてユーザUの脈拍が検知される場合、予め登録された脈拍数と振れ範囲内にある場合、装着状態と判断してよい。
また、撮像時期Tは、装着状態である期間の所定の時期でもよい。この場合、撮像制御部110は、ある時期において装着判定部114bによって装着状態であると判定された場合に、このある時期を撮像時期Tとして、端末装置撮像部10に虹彩IRを撮像させる。
また、生体情報Bとして、位置情報PIや位置情報PIの時系列変化が用いられてもよい。位置情報PIは、ウェアラブル端末装置1bの位置を示す情報であり、GPSを用いて取得される。
ここで図19を参照し、位置情報PIから生成される経路情報CIについて説明する。図19は、本実施形態に係る経路情報CIの一例を示す図である。図19では、位置情報PIの一例として、位置情報PI1〜PI5が示されている。位置情報PIの取得は、ユーザUがウェアラブル端末装置1bの電源を入れた場合に開始される。位置情報PIは虹彩IRや他の生体情報Bと同様に定期的に取得される。
位置情報PIは、認証地点までの経路情報CIとなる。経路情報CIは、例えば、ユーザUの自宅から勤務先までの経路を示す情報である。この経路情報は予め登録され、例えば、認証装置2に記憶される。ユーザUは、自宅を出るとき、ウェアラブル端末装置1bの電源を入れる。ウェアラブル端末装置1bは、通勤中にユーザUの虹彩画像を撮像して虹彩認証を行うとともに、ユーザUの位置情報PIから生成される経路情報CIを生体情報Bとして取得し、登録済みの経路情報が示す経路との照合を行う。
虹彩認証がなされ、視線の変化等の生体情報が確認され、かつ登録していた通勤経路をユーザUが移動したと判定された場合、勤務先入り口での認証操作を省略することを可能とする、などのシステムが考えられる。
なお、位置情報PIや経路情報CIは、装着情報Wに含められてよい。
なお、経路情報CIは、予め登録されたユーザUの経路を示す経路情報と、認証時に比較されて、虹彩IRの画像とともにユーザUを認証するために用いられてよい。ここで予め登録されたユーザUの経路を示す経路情報は、ユーザUが普段に認証装置2まで移動する場合の経路を示す。
また、生体情報Bとして、ウェアラブル端末装置1bの角度情報AIが用いられてもよい。角度情報AIは、一例として、ユーザUに装着される前の状態における方向からウェアラブル端末装置1bが傾いた角度を示す情報である。図20は、本実施形態に係る生体情報Bとして角度情報AIが検知される場合の一例を示す図である。図20(A)は、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着される前の状態を示す。図20(A)に対応する角度情報AIが示す角度は、ゼロ度である。
一方、図20(B)及び(C)は、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されている状態を示す。図20(B)及び(C)では、ウェアラブル端末装置1bは、装着前の角度に対して所定の角度以上傾いている。
図20(B)に示す例では、角度情報AIは、眼鏡型であるウェアラブル端末装置1の眼鏡フレームのテンプル部分を基準にして測定される角度A1を示す。一方、図20(C)に示す例では、角度情報AIは、眼鏡型であるウェアラブル端末装置1の眼鏡フレームのリム部分を基準にして測定される角度A2を示す。
図20(B)に対応する角度情報AIが示す角度A1、あるいは図20(C)に対応する角度情報AIが示す角度A2が所定の値以上の場合、装着判定部114bは、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されている装着状態であると判断する。あるいは、角度情報AIが示す角度A1または角度A2が、予め登録された装着状態の角度、または装着状態の角度の振れ範囲内にある場合、装着判定部114bは、装着状態と判断してもよい。
なお、生体情報Bがウェアラブル端末装置1bとは別に備えられる外部センサによって取得される場合、この外部センサとウェアラブル端末装置1bとの通信方法は、暗号化通信など、信頼できる通信方法であることが好ましい。外部センサとウェアラブル端末装置1bとが通信を開始する場合、外部センサとウェアラブル端末装置1bとの間において互いを認証する処理が行われる。
ここで図21を参照し、認証装置2bがユーザUを認証する処理である認証処理について説明する。図21は、本実施形態に係る認証処理の一例を示す図である。
図21に示す例では、認証時期において認証装置2bにて1度だけ虹彩を撮像することを想定しているが、これに限らない。認証処理において、認証者であるユーザUがウェアラブル端末装置1bを装着し、ウェアラブル端末装置1bによる虹彩画像、もしくは虹彩画像と生体情報とのデータを蓄積している場合、認証装置2における虹彩撮像に1度失敗したとしても、蓄積された虹彩画像と生体情報とのデータを用いて認証が実施されてもよい。
また、認証装置2bでの1度だけの虹彩撮像が省略されてもよい。例えば、認証装置2bにて1度だけ虹彩撮像する前に、認証者であるユーザUが認証装置2bを装着していることを認証装置2bで確認し、ウェアラブル端末装置1bによる虹彩画像、もしくは虹彩画像と生体情報とのデータを蓄積している場合は、認証装置2bでの1度だけの虹彩撮像を省略し、虹彩画像と生体情報とのデータを用いて認証が実施されてもよい。認証装置2bが、ユーザUがウェアラブル端末装置1bを装着していることを確認するために、例えば、上述した装着情報が、ウェアラブル端末装置1bから認証装置2bに無線通信を用いて供給される。
なお、ステップS400、ステップS410、ステップS415、ステップS420、ステップS430、ステップS440、ステップS450、及びステップS460の各処理は、図7におけるステップS100、ステップS110、ステップS115、ステップS120、ステップS130、ステップS140、ステップS150、及びステップS160の各処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、図21に示す認証処理においても、図7のステップS115と同様に、複数の撮像画像から比較用に1枚の画像を選択するステップS415が実行される。
ただし、図21の認証処理では、ステップS420において認証部21が撮像画像IPと、登録画像IP0とが一致しないと判定する場合に、認証部21がステップS470の処理を実行する点が、図7の認証処理とは異なる。また、なお認証装置2にて再度撮像することがなく、認証装置2がウェアラブル端末装置1から撮像画像IPを受信し、受信した撮像画像IPと登録画像とが一致するか否かを判定する場合、S430とS440は省略されてもよい。
ステップS470:認証部21bは、装着判定結果JWが装着状態を示すか否かを判定する。認証部21bは、装着判定結果JWが装着状態を示すと判定する場合(ステップS470;YES)、撮像画像IPと登録画像IP0とが一致していない場合であっても、ウェアラブル端末装置1bがユーザUに装着されて撮像されたと判定する。その後、認証部21は、ステップS430の処理を実行する。一方、装着判定結果JWが装着状態を示さないと判定する場合(ステップS470;NO)、ステップS460の処理を実行する。
なお、認証部21は、装着判定結果JWが装着状態を示すと判定する場合、ステップS430の処理を省略してステップS440の処理を実行してもよい。
なお、本実施形態では、認証が開始される前の時期における所定の時期において、装着判定結果JWが生成されてもよい。所定の時期とは、撮像時期Tや生体情報取得時期BTに同期した時期であってもよいし、撮像時期Tや生体情報取得時期BTとは独立な時期であってもよい。
なお、本実施形態では、ウェアラブル端末装置1bにおいて装着判定結果JWが生成される場合について説明したが、これに限らない。装着判定結果JWは、認証装置2において生成されてもよい。装着判定結果JWが認証装置2において生成される場合、ウェアラブル端末装置1bは、生体情報Bを蓄積情報Aに含めて認証装置2に出力する。この場合、認証部21bは上述のステップS470において判定を行う前に、装着判定部114bが生成するのと同様にして、生体情報Bに基づいて装着判定結果JWを生成する。
装着判定結果JWがウェアラブル端末装置1bによって生成される場合、及び認証装置2によって生成される場合のいずれの場合においても、認証時において生体情報Bが用いられる場合には、認証前及び認証後に生体情報Bが用いられる場合とは区別されてよい。
認証前に取得された生体情報Bが認証時において用いられる場合には、認証前に取得された生体情報Bと、認証時に取得される生体情報Bとが比較されて、ユーザUの認証の信頼性が高められてもよい。
装着判定結果JWがウェアラブル端末装置1bによって生成される場合には、例えば、ウェアラブル端末装置1bは、認証装置2が出力する認証の開始を示す信号を検知し、検知した信号に基づいて認証時であることを示す情報を生成し、用いる生体情報Bに付与することによって、認証時に用いる生体情報Bと、認証前及び認証後に用いる生体情報Bとを区別してよい。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bでは、認証装置2に出力する撮像画像IPが自装置(この一例において、ウェアラブル端末装置1b)がユーザUに装着されて撮像され、かつ本人の虹彩画像と一致するものであるため、写真等を使用した不正解除を防止することができるほか、認証装置2での認証プロセスを省略することも可能となる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bは、ユーザUの生体情報Bを取得する生体情報取得部15bを備える。装着判定部114bは、生体情報取得部15bによって取得された生体情報Bに基づいて自装置(この一例において、ウェアラブル端末装置1b)がユーザUに撮像時期Tにおいて装着されているか否かを判定する。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bでは、認証装置2に出力する撮像画像IPが自装置(この一例において、ウェアラブル端末装置1b)がユーザUに装着されて撮像されたことの信頼性を、生体情報Bを用いて高めることができるため、虹彩認証における認証の信頼性を、生体情報Bを用いない場合に比べて高めることができる。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bでは、生体情報Bには、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す情報(この一例において、視線移動G)が含まれる。
この構成により、本実施形態に係るウェアラブル端末装置1bでは、認証装置2に出力する撮像画像IPが自装置(この一例において、ウェアラブル端末装置1b)がユーザUに装着されて撮像されたことの信頼性を、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す情報(この一例において、視線移動G)を用いて高めることができるため、虹彩認証における認証の信頼性を、撮像時期TにおいてユーザUの視線が移動したことを示す情報(この一例において、視線移動G)を用いない場合に比べて高めることができる。
なお、上述した各実施形態では、虹彩IRの撮像、生体情報Bの取得、及び位置情報PIの取得は、ユーザUがウェアラブル端末装置1、1a、1bの電源を入れた場合に開始される場合について説明したが、これに限らない。虹彩IRの撮像、生体情報Bの取得、及び位置情報PIの取得が開始される時期は、ウェアラブル端末装置の位置の情報に基づいてもよい。
虹彩IRの撮像、生体情報Bの取得、及び位置情報PIの取得は、認証装置2の周辺の予め登録してあるエリアにユーザUが入った際に開始されてもよい。このエリアについては、認証装置2から所定の距離にある屋外を含む。このエリアは、認証システムCSの使用目的にもよっては、蓄積するデータ量やプライバシーを考慮し、認証装置2が備えられる屋内だけに留められてもよい。
端末装置記憶部12、12aはウェアラブル端末装置1、1a、1bと一体でなくてよく、外部のサーバに備えられてもよい。蓄積情報Aの全体、もしくは蓄積情報Aの一部が、外部のサーバに記憶されてもよい。ウェアラブル端末装置は、外部のサーバからインターネットを介して、蓄積情報Aの全体、もしくは蓄積情報Aの一部を外部のサーバに出力したり、外部のサーバから取得したりする。
蓄積情報Aや生体情報Bが、認証が開始される時期にウェアラブル端末装置1から認証装置2に出力される場合について説明したが、これに限らない。蓄積情報Aや生体情報Bが外部のサーバに蓄積される場合、認証装置2は、認証が開始される時期に、外部のサーバから蓄積情報Aや生体情報Bを取得してもよい。
上述した各実施形態では、ウェアラブル端末装置1、1a、1bがユーザUの片側の眼球Eの虹彩IRを撮像する場合について説明したが、これに限らない。ウェアラブル端末装置1、1a、1bは、ユーザUの両側の眼球の虹彩を撮像してもよい。両側の眼球毎に虹彩の画像が撮像された方が、片側の眼球の虹彩のみが撮像される場合に比べて、虹彩認証の信頼性は高くなる。
なお、両側の眼球の虹彩の画像を撮像する際に、ウェアラブル端末で片側の眼球ずつ撮像するよりは、両側の眼球の虹彩を同時に撮像した方がユーザUの認証の信頼性は高くなると考えられる。これは両側の眼球の虹彩を同時に撮像する場合、虹彩認証に加えて、両側の眼球の瞳孔間距離をユーザUの認証に用いることができるためである。瞳孔間距離は、個人特有の情報となり得る。
ここで図22を参照し、瞳孔間距離PDについて説明する。図22は、本実施形態に係る瞳孔間距離PDの一例を示す図である。瞳孔間距離PDとは、一方の眼球の瞳孔PU1と他方の眼球の瞳孔PU2との間の距離である。
ユーザUの認証においては、測定された瞳孔間距離PDと、予めウェアラブル端末装置もしくは外部サーバに登録されたユーザUの瞳孔間距離との差を比較する。ユーザUの瞳孔間距離は、眼鏡を注文する際には眼鏡店で測定されるものであるが、個人でも測定可能である。測定された瞳孔間距離は眼鏡レンズの設計パラメータとして眼鏡レンズメーカーによって受信される。
上述した各実施形態においては、ウェアラブル端末装置1、1a、1bは、眼鏡側のフレーム内側に備えられるカメラ(端末装置撮像部10)により虹彩IRを撮像する。そのため、虹彩IRの画像は眼鏡のレンズの影響を受けない。
ここで図23を参照し、カメラ10cがフレームの外側に位置する場合について説明する。図23は、本実施形態に係るカメラ10cがフレームの外側に位置する場合のウェアラブル端末装置1cの一例を示す図である。図23では、カメラ10cがフレームの外側に位置しており、レンズL1、L2の影響を受け、撮像した虹彩IRの画像がゆがむ可能性がある。図23に示す例以外にも、例えば眼鏡型以外のウェアラブル端末装置の場合であっても、カメラが虹彩IRを撮影する角度の影響を受け、撮像した虹彩IRの画像がゆがむ可能性がある。
レンズの性能、撮像対象とレンズの位置関係、撮像位置とレンズの位置関係がわかれば、どの程度画像がゆがむのか算出することは可能である。ゆがみを算出して、撮像した虹彩IRの画像を補正してよい。
ここで図24を参照し、虹彩IRの画像の補正方法について説明する。図24は、本実施形態に係る虹彩IRの画像の補正方法の一例を示す図である。
カメラCMは、端末装置撮像部10としてのカメラ10c、または、認証装置2の認証装置撮像部20である。眼鏡レンズL3が、カメラCMと、眼球Eとの間に位置している。
光線は眼鏡レンズL3において屈折する。例えば、虹彩IRの位置P1の部分において反射した光は、眼鏡レンズL3において屈折してカメラCMに入射する。このため、カメラCMは、虹彩IRの位置P1の部分を、位置P2にある虚像として撮像してしまう。このため、眼鏡レンズL3を通した場合、カメラCMによって撮像される虹彩IRの画像が、実際の虹彩IRに比べて、大きさが異なったり、部分によって歪んだりしてしまう。
カメラCMは、一例として、光線のシミュレーションによって、虹彩IRの画像を補正する。ここで光線のシミュレーションは、レンズの性能、撮像対象である虹彩IRと眼鏡レンズL3との位置関係、及びカメラCMの撮像位置と眼鏡レンズL3との位置関係に基づいて実行される。
レンズの性能には、一例として、眼鏡レンズL3のレンズ表面形状、裏面形状、厚さ表面の傾き、裏面の傾きなどが含まれる。眼鏡レンズの性能については眼鏡レンズメーカーにて生成可能である。眼鏡レンズの性能を示す情報は、ウェアラブル端末装置もしくは外部サーバに予め登録可能である。
撮像対象である虹彩IRと眼鏡レンズの位置関係には、一例として、角膜頂点距離が含まれる。虹彩IRと眼鏡レンズとの位置関係には、眼鏡を注文する際には眼鏡店で測定可能である。虹彩IRと眼鏡レンズの位置関係は、例えば角膜頂点距離が眼鏡レンズ設計パラメータとして眼鏡レンズメーカーによって受信される。受信された眼鏡レンズ設計パラメータは、ウェアラブル端末装置もしくは外部サーバに予め登録可能である。
カメラCMの撮像位置と眼鏡レンズの位置関係については、撮像位置と眼鏡レンズの位置関係がわかるものが虹彩IRの撮像時に虹彩IRとともに撮像されて、虹彩IRの画像と同時に取得されることが好ましい。
図25は、本実施形態に係る撮像位置と眼鏡レンズの位置関係がわかるものの一例を示す図である。図25では、撮像位置と眼鏡レンズの位置関係がわかるものの一例として、レンズL1a及びレンズL2aの物体側にそれぞれ貼られた二次元コードであるコードQR1及びコードQR2が示されている。なお、コードQR1及びコードQR2は、レンズL1a及びレンズL2aの代わりに、フレームの物体側にそれぞれ貼られてもよい。
コードQR1及びコードQR2は四角形状であるため撮像位置と眼鏡レンズとの位置関係を認識しやすい。撮像位置と眼鏡レンズとの位置関係については、コードQR1及びコードQR2の四角形状がカメラから見た場合に四角形状とは異なる形状になっていれば、3次元シミュレーションによって、カメラから見た場合の形状になるように四角形状をワールド座標系において回転させ、スクリーン座標系において一致させることで回転量を算出できる。ここで回転量は、一例として、スクリーン座標系として3次元の極座標が用いられた場合の2つの角度によって表される。
さらに、コードQR1及びコードQR2の四角形状の実際の大きさと、カメラから見た場合の大きさとが異なる場合、それらの大きさの比率からカメラから眼鏡レンズまでの距離が算出できる。
また、コードQR1及びコードQR2にはそれ自体のサイズを示すサイズ情報を含めて、このサイズ情報を読み取ることによって、撮像位置とレンズとの間の距離を算出することもできる。
また、コードQR1及びコードQR2は、レンズの性能を示す情報や、レンズに対する虹彩IRの位置の情報を含んでもよい。レンズの性能を示す情報には、一例として、レンズの表面形状、裏面形状、厚さ、表面の傾き、及び裏面の傾きが含まれてよい。
また、端末装置撮像部10や、認証装置撮像部20は、コードQR1及びコードQR2から、ネットワーク上のサーバーの情報を取得し、レンズの性能を示す情報や、レンズに対する虹彩IRの位置の情報を、ネットワーク上のサーバーから取得してもよい。
また、二次元コードまたはIC(Integrated Circuit)チップなどにユーザUの個人情報を書き込み、認証前の情報取得時や認証時にその書き込み内容が使用されてもよい。例えば、二次元コードまたはICチップに、処方、前傾角、そり角、及び角膜頂点距離等の眼鏡レンズ注文時に得られる処方データを予め書き込み、外部カメラで認証が行われる際、外部カメラと虹彩との間に度付きレンズが位置していることによる虹彩のゆがみを補正してもよい。
上述の各実施形態においては、撮像時期Tや生体情報取得時期BTが、認証が開始される時期より前である場合について説明したが、これに限らない。撮像時期Tや生体情報取得時期BTは、認証時、つまり認証が開始される時期より後であって認証時期CTよりも前の期間であってもよい。
また、撮像時期Tや生体情報取得時期BTは、認証装置2において認証が完了した後の期間であってもよい。撮像時期Tや生体情報取得時期BTが、認証が完了した後の期間である場合、撮像画像IPや生体情報Bは、ユーザU以外の第3者によって認証装置2において認証が行われようとした場合に、この第3者を追跡するために用いることが考えられる。
なお、撮像時期Tや生体情報取得時期BTが、認証前だけでなく認証時や認証後の期間に含まれる時期である場合、撮像画像IPや生体情報Bは、認証が開始されたと判定された後も、所定の時期に取得され続ける。
生体情報Bは、認証前、認証時、及び認証後において差が所定の範囲内であることが確認されることによって、虹彩の画像が認証前、認証時、及び認証後において同一のユーザUの虹彩IRが撮像された画像であることを判定するのに用いられてよい。
上述した各実施形態では、ウェアラブル端末装置1、1a、1bが眼鏡型のウェアラブル端末装置である場合について説明したが、これに限らない。ウェアラブル端末装置は、撮像カメラが備え付けられたウォッチ型のウェアラブル端末装置であってもよい。その場合、ユーザUが意識的に虹彩を撮像する必要があるため、虹彩を撮像する時期はユーザに秘匿されない。したがって、ウォッチ型のウェアラブル端末装置である場合には、生体情報を用いて装着状態が判定されることが好ましい。
ウォッチ型のウェアラブル端末装置の場合、虹彩IRの画像を撮像する場合に、ユーザUの頭部の傾きを更に考慮する必要がある。頭部の傾きを示す頭部傾き量を検出するために、上述した四角形状のQRコード(登録商標)画像が用いられてよい。
頭部傾き量の検出処理では、まず、カメラによって撮像されたQRコード画像の形状と、QRコード画像の四角形状との差が算出される。算出した四角形状との差に基づいて、登録画像IP0の虹彩IRの画像と同様にして、ワールド座標系で回転量が算出される。スクリーン座標系において3次元のシミュレーションを行い、QRコード画像の形状と算出された回転量が示す角度だけ回転させた四角形状とが一致するか否かが判定される。QRコード画像の形状と回転量が示す角度だけ回転させた四角形状とが一致すると判定された場合、その回転量が頭部傾き量として検出される。
認証処理においては、検出された頭部傾き量に基づいて、虹彩IRの画像の変換が実行される。
なお、端末装置撮像部10は、赤外線カメラ、または近赤外線カメラであってもよい。端末装置撮像部10が、赤外線カメラ、または近赤外線カメラである場合、暗い状態であっても虹彩IRを、赤外線カメラ、または近赤外線カメラでないカメラに比べて高精度に撮像できる。ウェアラブル端末装置が、眼鏡型であるかウォッチ型であるかに関わらず、端末装置撮像部10は赤外線カメラ、または近赤外線カメラであってよい。
赤外線、または近赤外線を眼球Eに照射する場合には、眼球Eに照射される赤外線、または近赤外線のエネルギーは低い方が好ましい。例えば、赤外線、または近赤外線について特定の波長をカットする眼鏡レンズ、またはそのコーティングが用いられて、眼球Eに照射される赤外線、または近赤外線のエネルギーが低くされることが好ましい。
なお、上述した実施形態におけるウェアラブル端末装置1、1a、1b、及び認証装置2、2bの一部、例えば、撮像制御部110、装着情報生成部111、出力部112、画像補間部113a、装着判定部114b、及び認証部21をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ウェアラブル端末装置1、1a、1b、及び認証装置2、2bに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるウェアラブル端末装置1、1a、1b、及び認証装置2、2bの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。ウェアラブル端末装置1、1a、1b、及び認証装置2、2bの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
CS、CSa、CSb…認証システム、1、1a、1b…ウェアラブル端末装置、2、2b…認証装置、10…端末装置撮像部、111…装着情報生成部、112…出力部、T…撮像時期、W…装着情報、IP…撮像画像

Claims (15)

  1. ユーザの虹彩を撮像する撮像部と、
    自装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成部と、
    前記撮像部によって撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成部が生成する前記装着情報とを出力する出力部と
    を備えるウェアラブル端末装置。
  2. 前記撮像部は、前記ユーザに秘匿される撮像時期に前記虹彩を撮像する
    請求項1に記載のウェアラブル端末装置。
  3. 前記撮像部は、複数の前記撮像時期に前記虹彩を撮像する
    請求項2に記載のウェアラブル端末装置。
  4. 前記装着情報生成部は、前記装着情報に前記虹彩の画像が撮像されたことを示す情報を含める
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  5. 自装置が前記ユーザに装着されているか否かを判定する装着判定部をさらに備え、
    前記装着情報生成部は、前記装着判定部の判定結果を前記装着情報に含める
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  6. 前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、
    前記装着判定部は、前記生体情報取得部によって取得された前記生体情報に基づいて自装置が前記ユーザに装着されているか否かを判定する
    請求項5に記載のウェアラブル端末装置。
  7. 前記生体情報には、前記ユーザの視線が移動したことを示す情報が含まれる
    請求項6に記載のウェアラブル端末装置。
  8. 前記撮像部が前記虹彩の撮像に失敗したか否かを判定し、失敗したと判定した場合、前記虹彩の画像を補間する画像補間部
    をさらに備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  9. 前記画像補間部は、前記虹彩の撮像に失敗したと判定した場合、前記撮像部に前記虹彩を再び撮像させることによって補間する
    請求項8に記載のウェアラブル端末装置。
  10. 前記画像補間部は、前記虹彩の撮像に失敗したと判定した場合、前記撮像部が撮像した前記画像に基づいて補間する
    請求項8に記載のウェアラブル端末装置。
  11. 前記画像補間部は、撮像した前記画像と、基準となる前記虹彩の画像である基準画像との比較の結果によって撮像に失敗したか否かを判定する
    請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のウェアラブル端末装置と、
    前記ウェアラブル端末装置から出力される前記虹彩の画像及び前記装着情報に基づいて前記ユーザを認証する認証部を備える認証装置と、
    を備える認証システム。
  13. 前記撮像部は、複数の撮像時期に前記虹彩を撮像し、
    前記認証部は、前記撮像部によって撮像される前記虹彩の複数の画像のなかから、前記虹彩の画像から検出されて前記撮像時期における前記ユーザの視線の方向を示す情報に基づいて選択された少なくとも1枚の前記虹彩の画像、及び前記装着情報に基づいて前記ユーザを認証する
    請求項12に記載の認証システム。
  14. ユーザの虹彩を撮像部に撮像させる撮像制御過程と、
    ウェアラブル端末装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成過程と、
    前記撮像制御過程において撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成過程において生成される前記装着情報とを出力する出力過程と
    を有する制御方法。
  15. コンピュータに、
    ユーザの虹彩を撮像部に撮像させる撮像制御ステップと、
    ウェアラブル端末装置が前記ユーザに装着されているか否かについての情報である装着情報を生成する装着情報生成ステップと、
    前記撮像制御ステップにおいて撮像される前記虹彩の画像と、前記装着情報生成ステップにおいて生成される前記装着情報とを出力する出力ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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