JP2020181919A - 半導体装置 - Google Patents

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真郷 渡辺
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Abstract

【課題】コンデンサの耐震性を向上させること。【解決手段】半導体装置10は、コンデンサ基板40と、コンデンサ基板40に実装された複数のコンデンサ60を備える。コンデンサ60は、柱状の本体部61と、本体部61の軸線方向の両端面62,63のうち一方の端面である第1端面62から突出するリード64と、を備える。リード64は、半田等の接合材によってコンデンサ基板40に接合されている。半導体装置10は、樹脂層65と、ブラケット80と、を備える。樹脂層65は、本体部61の第2端面63に設けられている。ブラケット80は樹脂層65に密着して設けられており、樹脂層65を介して第2端面63と向かい合って設けられた支持部81と、固定部91と、を備える。固定部91はコンデンサ基板40の正極パターン43に接触している。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関する。
直流電力を交流電力に変換して出力する半導体装置は、コンデンサと、コンデンサが実装されたコンデンサ基板と、を備える。コンデンサは、柱状の本体部と、本体部から突出するリードと、を備える。リードがコンデンサ基板に接合されることで、コンデンサはコンデンサ基板に実装されている。特許文献1に記載のように、半導体装置では、大型のコンデンサがコンデンサ基板に複数実装される。コンデンサは、本体部の軸線方向とコンデンサ基板の板厚方向とが一致するように配置されている。即ち、コンデンサは立設した状態でコンデンサ基板に配置されている。
特開2015−156784号公報
コンデンサは、リードの接合によってコンデンサ基板に実装されているため、リードに応力が集中しやすい。特に、コンデンサが立設した状態で配置されている場合、コンデンサが振動したときにリードに加わる応力は大きくなる。
本発明の目的は、コンデンサの耐震性を向上させることができる半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決する半導体装置は、ヒートシンクと、前記ヒートシンクに固定されており、パワー素子が実装されたパワー基板と、前記パワー基板の板厚方向に前記パワー基板と間隔を空けて配置されたコンデンサ基板と、柱状の本体部と、前記本体部の軸線方向の両端面のうちの一方の端面である第1端面から突出したリードと、を有し、前記本体部の軸線方向と前記コンデンサ基板の板厚方向とが一致した状態で前記コンデンサ基板に配置されており、かつ、前記リードが前記コンデンサ基板に接合されることで前記コンデンサ基板に実装された複数のコンデンサと、前記本体部の前記両端面のうち前記第1端面とは異なる端面である第2端面に設けられた樹脂層と、前記コンデンサを支える金属製のブラケットと、を備え、前記ブラケットは、前記樹脂層に密着して設けられており、前記樹脂層を介して前記第2端面と向かい合って設けられた支持部と、前記支持部から前記コンデンサ基板に向けて延びて、前記ヒートシンク又は前記コンデンサ基板に固定される固定部と、を備える。
ブラケットは、支持部によって第2端面に設けられた樹脂層に密着し、固定部によってヒートシンク又はコンデンサ基板に固定されている。これにより、ブラケットの支持部は、樹脂層を介して第2端面を支えている。本体部の第1端面から突出したリードは、コンデンサ基板に接合されている。このため、コンデンサの本体部は、軸線方向の両側から支えられているといえる。本体部の軸線方向の両側が支えられることで、コンデンサが振動しにくい。従って、コンデンサの耐震性を向上させることができる。
上記半導体装置について、前記コンデンサ基板は、金属部材からなるパターンを備えており、前記固定部は、前記パターンに接した状態で固定されていてもよい。
ブラケットを介してコンデンサの発した熱をパターンに伝導させることができる。金属部材からなるパターンに熱を伝導させることで、コンデンサの放熱性を向上させることができる。
上記半導体装置について、前記複数のコンデンサの全てが1つの前記ブラケットによって支えられていてもよい。
複数のブラケットを用いてコンデンサを支える場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
本発明によれば、コンデンサの耐震性を向上させることができる。
実施形態における半導体装置の分解斜視図。 実施形態における制御基板を省略した状態での半導体装置の断面図。 実施形態における制御基板を省略した状態での半導体装置の平面図。 実施形態におけるブラケットの斜視図。 変形例の半導体装置を示す斜視図。 変形例の半導体装置に用いられるブラケットの斜視図。 変形例の半導体装置に用いられるブラケットの斜視図。
以下、半導体装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態の半導体装置は、フォークリフト等の産業車両に搭載されるインバータである。インバータは、バッテリから入力された直流電力を交流電力に変換して、三相モータに出力する。これにより、三相モータが駆動する。三相モータの駆動により産業車両は走行する。
図1及び図2に示すように、半導体装置10は、ヒートシンク11と、パワー基板20と、コンデンサ基板40と、制御基板70と、を備える。ヒートシンク11は、アルミニウム系金属や銅等の金属部材からなる。ヒートシンク11は、板状の載置部12と、載置部12の板厚方向の一面から突出するフィン13と、載置部12の板厚方向に延びるネジ孔H1を形成している締結部14と、を備える。締結部14は、ネジ孔H1を囲む雌ネジ溝が設けられた部位である。
パワー基板20は、載置部12の板厚方向の両面のうちフィン13が設けられた面の反対面に固定されている。本実施形態のパワー基板20は、絶縁金属基板であり、金属製のベースに絶縁層を設けたものである。パワー基板20は、パワー基板20を板厚方向に貫通する第1貫通孔H2を形成している第1貫通孔形成面21を備える。第1貫通孔形成面21は、第1貫通孔H2を囲む環状の面である。第1貫通孔H2はネジ孔H1と向かい合って配置されている。
制御基板70は、パワー基板20の板厚方向に、パワー基板20と間隔を空けて配置されている。コンデンサ基板40は、パワー基板20と、制御基板70との間に配置されている。パワー基板20の板厚方向と、制御基板70の板厚方向と、コンデンサ基板40の板厚方向とは一致している。ヒートシンク11、パワー基板20、コンデンサ基板40及び制御基板70は、層状に配置されている。
半導体装置10は、複数のパワー素子22と、正極入力端子23と、負極入力端子24と、3つの出力端子30と、2つの内部端子35と、を備える。パワー素子22、正極入力端子23、負極入力端子24、出力端子30及び内部端子35は、パワー基板20に実装されている。本実施形態のパワー素子22は、MOSFETである。なお、パワー素子22としては、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等を用いることもできる。複数のパワー素子22は、6つのパワー素子群G1,G2,G3,G4,G5,G6に分かれて配置されている。各パワー素子群G1〜G6において、各パワー素子22は、一列に並んでいる。以下、各パワー素子群G1〜G6を構成するパワー素子22の並ぶ方向を第1方向とする。
各パワー素子群G1〜G6は、間隔を空けて並んで配置されている。詳細にいえば、各パワー素子群G1〜G6は、パワー基板20の板厚方向の面に沿う方向のうち、第1方向に交差する方向に並んでいる。以下、各パワー素子群G1〜G6の並ぶ方向を第2方向とする。各パワー素子群G1〜G6は、インバータにおける三相の上下アームを構成している。
正極入力端子23と、負極入力端子24と、3つの出力端子30とは、第2方向に間隔を空けて並んでいる。正極入力端子23と負極入力端子24とは、各パワー素子群G1〜G6を挟んで配置されている。即ち、正極入力端子23及び負極入力端子24は、第2方向において、パワー素子群G1〜G6よりもパワー基板20の外縁に寄って配置されている。3つの出力端子30は、正極入力端子23と負極入力端子24との間に配置されている。正極入力端子23及び負極入力端子24は、同一形状である。正極入力端子23及び負極入力端子24は、基部26と、基部26から突出する柱状部27と、柱状部27の周面から突出する台座部28と、を備える。出力端子30は、基部31と、基部31から突出する柱状部32と、を備える。正極入力端子23、負極入力端子24及び出力端子30は、アルミニウム系金属や銅などの金属製である。正極入力端子23にはバッテリの正極が接続される。負極入力端子24には、バッテリの負極が接続される。出力端子30には、三相モータが接続される。2つの内部端子35は、第2方向に間隔を空けて並んでいる。内部端子35は、出力端子30同士の間に配置されている。内部端子35は、アルミニウム系金属や銅などの金属製である。
図1及び図3に示すように、コンデンサ基板40は、正極入力端子23の基部26、負極入力端子24の基部26、出力端子30の基部31及び内部端子35に重ねて配置されている。コンデンサ基板40は、レジスト41と、レジスト41から露出する複数のパターン42,43,44,45,46,47,48と、を備える。パターン42,43,44,45,46,47,48は、銅等の金属部材からなる。
複数のパターン42,43,44,45,46,47,48は、2つの正極パターン42,43、2つの負極パターン44,45及び3つの出力パターン46,47,48を含む。2つの正極パターン42,43のうちの一方である第1正極パターン42は、正極入力端子23の基部26に重ねられることでバッテリの正極と電気的に接続されている。2つの正極パターン42,43のうち第1正極パターン42とは異なる第2正極パターン43は、内部端子35に重ねられることでバッテリの正極と電気的に接続されている。2つの正極パターン42,43は、同電位のパターンである。
2つの負極パターン44,45のうちの一方である第1負極パターン44は、負極入力端子24の基部26に重ねられることでバッテリの負極と電気的に接続されている。2つの負極パターン44,45のうち第1負極パターン44とは異なる第2負極パターン45は、内部端子35に重ねられることでバッテリの負極と電気的に接続されている。2つの負極パターン44,45は、同電位のパターンである。
3つの出力パターン46,47,48は、それぞれ、出力端子30の基部31に重ねられることで出力端子30に電気的に接続されている。3つの出力パターン46,47,48の電位は、それぞれ、異なる。複数のパターン42,43,44,45,46,47,48は、第2方向に並んで配置されている。
コンデンサ基板40は、出力孔50を形成している出力孔形成面51と、第2貫通孔H3を形成している第2貫通孔形成面52と、を備える。出力孔50は、コンデンサ基板40を板厚方向に貫通した孔であり、出力端子30の柱状部32が挿通される。第2貫通孔H3は、コンデンサ基板40を板厚方向に貫通した孔である。第2貫通孔形成面52は、第2貫通孔H3を囲む環状の面である。第2貫通孔H3は、パターン42,44,46,47,48毎に第1方向に間隔を空けて2つずつ設けられている。また、第2貫通孔H3は、パターン43,45毎に第1方向に間隔を空けて3つずつ設けられている。
半導体装置10は、コンデンサ基板40に実装された複数のコンデンサ60を備える。コンデンサ60は、平滑コンデンサである。複数のコンデンサ60は、第2方向に複数並べられることでコンデンサ列C1,C2を構成している。コンデンサ基板40において、第1方向の両縁部E1,E2のうち一方の縁部E1に沿って配置された複数のコンデンサ60によって第1コンデンサ列C1が構成されている。第1コンデンサ列C1に沿って配置された複数のコンデンサ60によって第2コンデンサ列C2が構成されている。
図2に示すように、コンデンサ60は、柱状の本体部61と、本体部61の軸線方向の両端面62,63のうち一方の端面である第1端面62から突出したリード64と、を備える。リード64は、第1端面62から直線状に延びている。リード64は、半田等の接合材によってコンデンサ基板40に接合されている。これにより、コンデンサ60は、コンデンサ基板40に実装されている。本体部61は、本体部61の軸線方向とコンデンサ基板40の板厚方向とが一致するように配置されている。コンデンサ60は、立設した状態でコンデンサ基板40に配置されているといえる。なお、「本体部61の軸線方向とコンデンサ基板40の板厚方向とが一致する」とは、寸法公差や取付公差等による誤差を許容するものである。
図1に示すように、制御基板70は、出力孔71を形成する出力孔形成面72を備える。出力孔71は、制御基板70を板厚方向に貫通した孔であり、出力端子30の柱状部32が挿通される。制御基板70は、図示しない基板支持部材によってコンデンサ基板40との間隔を維持した状態で固定されている。半導体装置10は、制御基板70に実装された複数の電子部品73を備える。電子部品73は、各パワー素子群G1〜G6を制御する制御回路を構成している。制御回路により各パワー素子群G1〜G6が制御されることで、電力変換が行われる。
半導体装置10は、複数のコンデンサ60の全てを支える一つのブラケット80と、第2端面63に設けられた樹脂層65と、ネジS1,S2と、インシュレータIと、を備える。樹脂層65は、全てのコンデンサ60の第2端面63にポッティングされた樹脂である。樹脂層65としては、例えば、樹脂に熱伝導性のフィラーを含ませたものが用いられる。ブラケット80は、例えば、銅やアルミニウム系金属などの金属製である。
図3及び図4に示すように、ブラケット80は、板状の支持部81と、2つの固定部82,91と、を備える。本実施形態の支持部81は、矩形状である。支持部81の長手方向の寸法は、複数のコンデンサ60のうち第2方向において最も外側に位置するコンデンサ60間の離間距離L1よりも長い。2つの固定部82,91は、支持部81のうち短手方向の一端に設けられている。
第1固定部82は、支持部81から支持部81の板厚方向に延びる板状の第1部位83と、第1部位83から支持部81と平行に延びる板状の第2部位84と、第2部位84に設けられた接触部85と、第2部位84及び接触部85を第2部位84の板厚方向に貫通する固定孔86を形成する固定孔形成面87と、を備える。第2部位84は、第1部位83から支持部81の長手方向のうち第2固定部91から離れる方向に延びている。接触部85は、第2部位84の板厚方向の両面のうち支持部81側の面とは反対側の面に設けられている。接触部85は、第2部位84の板厚方向に突出している。固定孔形成面87は、固定孔86を囲む環状の面である。
第2固定部91は、支持部81から支持部81の板厚方向に延びる板状の第1部位92と、第1部位92から支持部81と平行に延びる板状の第2部位93と、第2部位93に設けられた接触部94と、第2部位93及び接触部94を第2部位93の板厚方向に貫通する固定孔95を形成する固定孔形成面96と、を備える。第1部位92は、第1部位83と同一方向に延びている。第2部位93は、第1部位92から支持部81の短手方向のうち支持部81から離れる方向に延びている。接触部94は、第2部位93の板厚方向の両面のうち支持部81側の面とは反対側の面に設けられている。接触部94は、第2部位93の板厚方向に突出している。固定孔形成面96は、固定孔95を囲む環状の面である。
図1、図2及び図3に示すように、ブラケット80は、コンデンサ基板40と制御基板70との間に配置されている。ブラケット80は、支持部81が樹脂層65に密着するように配置されている。支持部81は、樹脂層65を介して本体部61の第2端面63に向かい合っている。樹脂層65は、ブラケット80とコンデンサ60とを接着している。支持部81の長手方向と第2方向とは一致している。ブラケット80は、第1部位83,92が支持部81からコンデンサ基板40に向けて延びるように配置されている。第1固定部82は、支持部81からコンデンサ基板40の第1正極パターン42まで延びている。第1固定部82の接触部85は、第1正極パターン42に接触している。第2固定部91は、支持部81からコンデンサ基板40の第2正極パターン43まで延びている。第2固定部91の接触部94は、第2正極パターン43に接触している。本実施形態において、コンデンサ基板40のパターン42,43,44,45,46,47,48のうち第1正極パターン42及び第2正極パターン43がブラケット80に接触するパターンである。
ネジS1は、インシュレータI、第2貫通孔H3、第1貫通孔H2を挿通して締結部14に締結されている。ネジS2は、インシュレータI、固定孔86,95、第2貫通孔H3及び第1貫通孔H2を挿通して締結部14に締結されている。ネジS2によりヒートシンク11、パワー基板20、コンデンサ基板40及びブラケット80は共締めされている。
本実施形態の作用について説明する。
半導体装置10の駆動による振動や半導体装置10の外部から加わる力は、コンデンサ60が振動する原因となる。ブラケット80は、支持部81によって第2端面63に設けられた樹脂層65に密着し、固定部82,91によってコンデンサ基板40に固定されている。ブラケット80の支持部81は、樹脂層65を介して第2端面63を支えているといえる。本体部61の第1端面62に設けられたリード64は、コンデンサ基板40に接合されている。このため、コンデンサ60の本体部61は軸線方向の両側から支えられているといえる。本体部61が軸線方向の両側から支えられることで、コンデンサ60が振動しにくい。コンデンサ60が振動しにくいため、リード64に応力が加わりにくい。
コンデンサ60を立設した状態で設けず、本体部61の側面がコンデンサ基板40に沿うようにコンデンサ60を配置することも考えられる。この場合、リード64に加わる応力を低減することはできる一方で、コンデンサ基板40の大型化を招く場合がある。特に、半導体装置10に用いられる平滑コンデンサは、大型のコンデンサ60であり、これらのコンデンサ60の全てについて本体部61の側面がコンデンサ基板40に沿うようにすると、コンデンサ基板40は特に大型化しやすい。本実施形態のように、立設して配置されたコンデンサ60の振動を抑制することで、コンデンサ基板40の大型化を抑制しつつ、リード64に応力が加わることを抑制することができる。
ブラケット80を設けず、樹脂層65によって複数のコンデンサ60の第2端面63同士を連結することも考えられる。この場合、個々のコンデンサ60の振動は低減できるものの、樹脂層65によって連結された複数のコンデンサ60の全体が動くことで、リード64に応力が加わることになる。本実施形態のように、ブラケット80によりコンデンサ60の第2端面63を支えることで、コンデンサ60全体が動くことを抑制して、リード64に応力が加わることを抑制することができる。
ブラケット80によって本体部61の側面を支えることも考えられる。詳細にいえば、樹脂層65を本体部61の側面に設けて、この樹脂層65に密着するように支持部81を設けることで本体部61の側面を支えることができる。しかしながら、この場合、コンデンサ60の本体部61を軸線方向から挟んで支えることができないため、実施形態に比べて耐震性に劣る。更に、本体部61の側面を支えるように支持部81を設ける場合、本実施形態のようにコンデンサ列C1,C2が複数列に亘って設けられていると、全てのコンデンサ60を支えるように支持部81を設けることが困難になる。
ブラケット80は、コンデンサ60の熱をヒートシンク11に伝導させる伝熱経路としても機能する。半導体装置10の駆動によりコンデンサ60が発熱すると、コンデンサ60の熱はリード64を介してコンデンサ基板40に伝導する。また、コンデンサ60の熱は、樹脂層65を介してブラケット80に伝導し、ブラケット80からコンデンサ基板40に伝導する。コンデンサ基板40に伝導した熱は、正極入力端子23、負極入力端子24、出力端子30及び内部端子35を介してパワー基板20に伝導する。パワー基板20に伝導した熱は、ヒートシンク11によって放熱される。
仮に、ブラケット80が設けられていない場合、コンデンサ60の発した熱のコンデンサ基板40への伝熱経路はリード64のみとなる。リード64は、細いため、熱抵抗が大きい。リード64のみを伝熱経路とした場合、コンデンサ60の発した熱を効率良くヒートシンク11に伝導させることが困難である。これに対し、ブラケット80を伝熱経路として用いることで、コンデンサ60の発した熱を効率良くヒートシンク11に伝導させることができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)コンデンサ基板40と、ブラケット80の支持部81によって本体部61の軸線方向の両側から本体部61を挟んで支えている。従って、コンデンサ60の耐震性を向上させることができる。
(2)ブラケット80を正極パターン42,43に接触させることで、コンデンサ基板40を介してヒートシンク11に熱を伝導させることができる。コンデンサ60の発した熱をヒートシンク11に伝導させる伝熱経路が増えることで、コンデンサ60の放熱性を向上させることができる。
(3)ブラケット80をコンデンサ基板40の第1正極パターン42及び第2正極パターン43に接触させている。第1正極パターン42及び第2正極パターン43をコンデンサ60の発した熱を伝導させる部材として兼用することができる。ブラケット80を接触させる部材としてヒートシンク11を用いる場合、ヒートシンク11に接触部85,94が接する領域を設ける必要があり、ヒートシンク11が大型化するおそれがある。これに対して、第1正極パターン42及び第2正極パターン43にブラケット80を接触させることで、接触部85,94を接触させるためにヒートシンク11を大型化する必要がない。従って、ヒートシンク11の大型化を抑制することができる。
(4)全てのコンデンサ60が一つのブラケット80によって支えられている。複数のブラケット80を用いてコンデンサ60を支える場合に比べて部品点数を少なくすることができる。また、ブラケット80を1つにすることで、固定部82,91を増やしやすい。固定部82,91が増えることで、コンデンサ60の耐震性を更に向上させることができる。
実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○図5及び図6に示すように、ブラケット100は複数設けられていてもよい。ブラケット100は、支持部101と、固定部102と、を備える。固定部102は、支持部101から支持部101の板厚方向に延びる板状の第1部位103と、第1部位103から支持部101と平行に延びる板状の第2部位104と、第2部位104に設けられた接触部105と、第2部位104及び接触部105を第2部位104の板厚方向に貫通する固定孔106を形成する固定孔形成面107と、を備える。各ブラケット100の接触部105は、それぞれ、第2正極パターン43と、第2負極パターン45に接した状態で固定されている。複数のブラケット100を用いる場合、ブラケット100同士の絶縁が確保されていれば、各ブラケット100は異なる電位のパターン42,43,44,45,46,47,48に接触して設けられていてもよい。
また、図7に示すように、ブラケット100として、第2部位104の途中位置から支持部101に向けて徐々に幅が広くなるブラケット100を用いてもよい。この場合、ブラケット100の幅を広げることでブラケット100の熱抵抗が低下し、コンデンサ60の放熱性を向上させることができる。
○ブラケット80の支持部81は、樹脂層65を介して一部のコンデンサ60の第2端面63に向かい合っていてもよい。即ち、ブラケット80の支持部81は、全てのコンデンサ60の第2端面63に向かい合っていなくてもよい。この場合であっても、全てのコンデンサ60の第2端面63に樹脂層65が設けられていれば、樹脂層65に支持部81が密着することで、コンデンサ60の耐震性を向上させることができる。
○ブラケット80は、ヒートシンク11の載置部12に固定されていてもよい。この場合、固定部82,91は支持部81からヒートシンク11の載置部12まで延びて、ヒートシンク11に固定される。ヒートシンク11は、支持部81よりもコンデンサ基板40側に位置しているため、この場合であっても、固定部82,91はコンデンサ基板40に向けて延びることになる。なお、ヒートシンク11に固定部82,91を固定する場合であっても、固定部82,91は、コンデンサ基板40のパターン42,43,44,45,46,47,48に接触する接触部85,94を備えていてもよい。
○固定部82,91を接触させるパターンは、パターン42,43,44,45,46,47,48から任意のパターンを選択してもよい。なお、ブラケット80を複数のパターン42,43,44,45,46,47,48に接触させる場合、同電位のパターンに接触させればよい。
○ヒートシンク11としては、フィン13を有さないものであってもよい。なお、ヒートシンク11としては、気体状の冷媒によって冷却されるものでもよいし、液状の冷媒によって冷却されるものでもよい。
○固定部82,91は、半田などの接合材によって正極パターン42,43に固定されていてもよい。
○固定部82,91は、コンデンサ基板40のパターン42,43,44,45,46,47,48等の金属部材からなる部材に接していなくてもよい。例えば、固定部82,91は、コンデンサ基板40のレジスト41に接触した状態でコンデンサ基板40に固定されていてもよい。
○半導体装置10は、インバータ以外であってもよい。例えば、半導体装置10は、コンバータなど、インバータ以外の電力変換装置であってもよい。また、パワー素子22として例えば、ダイオード等を用いた半導体装置10であってもよい。
○半導体装置10は、産業車両に搭載されるものでなくてもよい。
10…半導体装置、11…ヒートシンク、20…パワー基板、22…パワー素子、40…コンデンサ基板、42,43…パターンとしての正極パターン、60…コンデンサ、61…本体部、62…第1端面、63…第2端面、64…リード、65…樹脂層、80…ブラケット、81…支持部、82,91…固定部。

Claims (3)

  1. ヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに固定されており、パワー素子が実装されたパワー基板と、
    前記パワー基板の板厚方向に前記パワー基板と間隔を空けて配置されたコンデンサ基板と、
    柱状の本体部と、前記本体部の軸線方向の両端面のうちの一方の端面である第1端面から突出したリードと、を有し、前記本体部の軸線方向と前記コンデンサ基板の板厚方向とが一致した状態で前記コンデンサ基板に配置されており、かつ、前記リードが前記コンデンサ基板に接合されることで前記コンデンサ基板に実装された複数のコンデンサと、
    前記本体部の前記両端面のうち前記第1端面とは異なる端面である第2端面に設けられた樹脂層と、
    前記コンデンサを支える金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記樹脂層に密着して設けられており、前記樹脂層を介して前記第2端面と向かい合って設けられた支持部と、
    前記支持部から前記コンデンサ基板に向けて延びて、前記ヒートシンク又は前記コンデンサ基板に固定される固定部と、を備える半導体装置。
  2. 前記コンデンサ基板は、金属部材からなるパターンを備えており、
    前記固定部は、前記パターンに接した状態で固定されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記複数のコンデンサの全てが1つの前記ブラケットによって支えられている請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
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