JP2020181911A - 基板接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の筐体に対する位置決め状態を維持することができる基板接続構造を提供すること。【解決手段】車載電子機器10において基板11を筐体12に対して位置決めする基板接続構造であって、筐体12には、筐体12の内部に向けて突出している突出部15が設けられ、基板11には、突出部15が挿通される貫通孔11aが設けられるとともに突出部15を押圧しつつ挟持することで基板11を筐体12に対して位置決めする係合部20が設けられ、係合部20は、基板11に固定されている固定部21と、固定部21及び基板11から離間するように、且つ貫通孔11aの軸線mに向けて固定部21から延びる複数の板ばね部22と、を有し、複数の板ばね部22は、突出部15を固定部21から離間させた状態で貫通孔11aの軸線mに向けて押圧しつつ挟持することで基板11を筐体12に対して位置決めするばね構造をなしている。【選択図】図2
Description
本発明は、基板接続構造に関する。
従来、特許文献1に記載されるような電子機器が知られている。
図6に示すように、上記の電子機器100は、携帯電話機である。電子機器100は、基板110と、基板を収容する筐体120とを備えている。
図6に示すように、上記の電子機器100は、携帯電話機である。電子機器100は、基板110と、基板を収容する筐体120とを備えている。
筐体120には、筐体120の内部側に向けて突出しているネジボス等の突出部150が設けられている。基板110には、複数の係合部200が設けられている。係合部200は、矩形板状である。係合部200は、中央部に所定の大きさの孔210aを形成する周囲部210と、周囲部210から孔210aの中央近傍に向けて延在する第1の把持部211と、孔210aを挟んで第1の把持部211と反対側に設けられるとともに周囲部210から孔210aの中央近傍に向けて延在する第2の把持部212とを備えている。第1の把持部211及び第2の把持部212は、塑性変形し得る金属等の材質で構成されている。第1の把持部211は、基板110に沿って延びる矩形板状をなしている。第2の把持部212は、矩形状の板を湾曲させた形状を有している。具体的には、第2の把持部212は、長手方向の両端を周囲部210及び基板110から離間させるように湾曲させた円弧状をなしている。第2の把持部212は、長手方向の両端に挟まれている中途位置で周囲部210に固定されている。第2の把持部212は、長手方向の両端のうち孔の中央近傍に位置しない端部を一端部としたとき、一端部を周囲部210に向けて押した場合に、孔210aの中央近傍に位置する他端部が孔210aから離間するように動作することができる。また、係合部200は、周囲部210と一体的に設けられ、基板110に対して固定される図示しない固定部を備えている。固定部は、基板110に対して半田付けにより固定されている。基板110には、係合部200の孔210aと同軸上に貫通孔110aが設けられている。基板110の貫通孔110aと係合部200の孔210aには、筐体120の突出部150が挿通されている。電子機器100は、突出部150が基板110の貫通孔110aと係合部200の孔210aに挿通された状態において、第1の把持部211と第2の把持部212とにより挟持されることで基板110を筐体120に対して位置決めする基板接続構造を有している。そして、係合部200は、基板110のグランドパターンに電気的に導通するように設けられている。そのため、電子機器100において、基板接続構造により基板110を筐体120に対して位置決めすると、基板110のグランドパターンと筐体120とが電気的に導通することで静電対策を実施している。
第1の把持部211と第2の把持部212とで突出部150を挟み込んだ状態では、第2の把持部212は、突出部150を第1の把持部211に向けて押圧するばね構造を有しているといえる。上記の電子機器100では、第2の把持部212が突出部150を第1の把持部211に向けて押圧し、第1の把持部211が突出部150を支持することにより基板110を筐体120に対して位置決めしている。
ところで、上記した基板接続構造は、上記の携帯電話機だけでなく、車載電子機器にも適用できる。車載電子機器において、基板接続構造により基板110を筐体120に対して位置決めした後、車載電子機器に例えば路面からの振動等の外力が入力され、基板110が筐体120に対して位置ずれしようとする。例えば、基板110が係合部200の第1の把持部211が設けられている方向に位置ずれしようとすると、第2の把持部212が突出部150に押し付けられる。このとき、第2の把持部212はばね構造を有しているため、基板110が第1の把持部211が設けられている方向に位置ずれしようとしても第2の把持部212は外力を吸収できる。しかし、基板110が係合部200の第2の把持部212が設けられている方向に位置ずれしようとすると、第1の把持部211が突出部150に押し付けられる。このとき、第1の把持部211が基板110に沿って延びる矩形板状をなしているため外力を吸収できない。ひいては、第1の把持部211に作用した外力により係合部200が基板110から外れてしまい、基板110を筐体120に対して位置決めできなくなる虞がある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、基板の筐体に対する位置決め状態を維持することができる基板接続構造を提供することである。
上記課題を解決する基板接続構造は、基板と前記基板を収容する筐体とを有する車載電子機器において前記基板を前記筐体に対して位置決めする基板接続構造であって、前記筐体には、前記筐体の壁部から前記筐体の内部に向けて突出している突出部が設けられ、前記基板には、前記突出部が挿通される貫通孔が設けられるとともに前記突出部を押圧しつつ挟持することで前記基板を前記筐体に対して位置決めする係合部が設けられ、前記係合部は、前記基板における前記筐体の壁部と反対側に固定されるとともに前記基板に固定されている固定部と、前記固定部及び前記基板から離間し、且つ前記貫通孔の軸線に向けて前記固定部から延びる複数の板ばね部と、を有し、前記複数の板ばね部は、前記突出部を前記固定部から離間させた状態で前記貫通孔の軸線に向けて押圧しつつ挟持することで前記基板を前記筐体に対して位置決めするばね構造をなす。
これによれば、係合部の複数の板ばね部により構成されているばね構造が突出部を固定部から離間させつつ押圧することで基板を筐体に対して位置決めしている。例えば車載電子機器に例えば路面からの振動等の外力が入力され、基板が筐体に対して位置ずれしようとすると、基板の位置ずれの仕方によっては、複数の板ばね部のいずれかが突出部に押し付けられる。そのため、車載電子機器に入力される外力を突出部に押し付けられた板ばね部により吸収することができる。また、複数の板ばね部は、外力を吸収した後に突出部を再び貫通孔の軸線に向けて押圧することができる。そのため、基板を筐体に対して位置決めした状態に戻すことができる。したがって、基板の筐体に対する位置決め状態を維持することができる。
上記の基板接続構造において、前記係合部は、板状をなし、前記固定部は、前記突出部が挿通される孔が形成されるように環状をなし、前記係合部を板厚方向から見たとき、前記複数の板ばね部の外形と前記固定部における前記孔の内形とが滑らかな円弧状となるように接続されているとよい。
複数の板ばね部が突出部に接触している状態において、車載電子機器に入力される外力により複数の板ばね部と固定部との接続部分には応力が集中しやすくなっている。複数の板ばね部と固定部との接続部分に応力が集中すると、複数の板ばね部と固定部との間に切れが生じる。それに伴い、複数の板ばね部が突出部を押圧するときの押圧力が低下し、ひいては基板を筐体に対して位置決めする保持力が低下してしまう虞がある。
その点、これによれば、車載電子機器に入力される外力により複数の板ばね部が折れ曲がった状態であっても複数の板ばね部と固定部との接続部分に生じる応力を分散させることができる。したがって、基板の筐体に対する位置決め状態を維持しやすくなる。
この発明によれば、基板の筐体に対する位置決め状態を維持することができる。
以下、基板接続構造を具体化した一実施形態を、図1〜図4にしたがって説明する。なお、基板接続構造は車載電子機器に適用されるものである。よって、車載電子機器の構成を説明するなかで基板接続構造について説明する。
図1及び図2に示すように、車載電子機器10は、基板11と、基板11を収容する筐体12とを有している。筐体12は、四角箱状をなしている。筐体12は、有底四角筒状の筐体本体13と、筐体本体13の開口部13aを閉塞する蓋14とを有している。筐体本体13の底壁13bには、筐体12の内部に向けて突出している突出部15が設けられている。突出部15は、円錐台柱状をなしている。突出部15は、筐体本体13の底壁13bから筐体12の内部に向かうにつれて徐々に直径が小さくなるように構成されている。図示しないが、突出部15の先端には、突出部15の軸線に沿って深さを有する雌ネジ孔が形成されている。すなわち、突出部15は、本実施形態ではネジボスの機能を有している。なお、筐体本体13の底壁13bは、筐体の壁部の一例である。
蓋14は、筐体本体13の底壁13bの外縁から立設する側壁13cの先端面に載置される。これにより蓋14は、筐体本体13の開口部13aを閉塞する。蓋14には、その板厚方向に貫通する挿通孔14aを有している。挿通孔14aは、筐体本体13の底壁13bに設けられた突出部15に対応する位置に設けられている。挿通孔14aの孔径は、突出部15の先端の直径よりも若干大きく形成されている。挿通孔14aの内部には、突出部15の先端の一部が挿通される(図2参照)。挿通孔14aには、内部に突出部15の先端の一部が入り込んだ状態で雄ネジが挿通される。雄ネジは、突出部15の雌ネジ孔に螺合される。また、側壁13cには図示しない雌ネジ孔が形成されたボスが配置され、蓋14にはボスに対応する位置に図示しない孔が形成され、雄ネジが挿通されて螺合される。これにより、筐体本体13と蓋14とが互いに固定されるように構成される。なお、突出部15を蓋14の固定用のボスとして用いることで、別途固定用のボスを筐体本体13の中央付近に設ける必要がないため、省スペース化が可能になっている。
基板11には、筐体本体13に設けられた突出部15が挿通される貫通孔11aが設けられている。基板11には、貫通孔11aに対応する位置に係合部20が固定されている。後述の孔21aは突出部15より小さいため、係合部20は、基板11の貫通孔11aに突出部15を挿通することで変形し、突出部15を押圧しつつ挟持する機能を有している。本実施形態の基板接続構造は、基板11の貫通孔11aに挿通された突出部15を係合部20により押圧しつつ挟持することで基板11を筐体12に対して位置決めする。
基板接続構造の係合部20の構成について説明する。
図2に示すように、係合部20は、基板11における筐体本体13の底壁13bと反対側に固定されている。係合部20は、板状をなしている。係合部20は、基板11に固定されている固定部21と、複数の板ばね部22と、を有している。本実施形態では、板ばね部22は、2つ設けられており、互いに突出部15を挟んで反対側に配置されている。複数の板ばね部22は、固定部21及び基板11から離間し、且つ貫通孔11aの軸線mに向けて固定部21から延びている。複数の板ばね部22の先端は、突出部15を貫通孔11aに挿通することで変形されて突出部15に接触している。複数の板ばね部22は、突出部15を固定部21から離間させた状態で貫通孔11aの軸線mに向けて押圧しつつ挟持することで基板11を筐体12に対して位置決めするばね構造をなしている。なお、基板11の貫通孔11aの近傍には、基板11の配線パターンのうち図示しないグランドパターンが設けられている。そして、係合部20は、グランドパターンに電気的に接続されている。具体的には、係合部20の固定部21が基板11のグランドパターンに半田付け等で固定される。そのため、基板11のグランドパターンと、係合部20と、突出部15とは電気的に接続された状態となる。よって、基板接続構造において係合部20により基板11を筐体12に対して位置決めすると、基板11上のグランドパターンと筐体本体13と係合部20により電気的に導通することで静電対策を実施している。
図2に示すように、係合部20は、基板11における筐体本体13の底壁13bと反対側に固定されている。係合部20は、板状をなしている。係合部20は、基板11に固定されている固定部21と、複数の板ばね部22と、を有している。本実施形態では、板ばね部22は、2つ設けられており、互いに突出部15を挟んで反対側に配置されている。複数の板ばね部22は、固定部21及び基板11から離間し、且つ貫通孔11aの軸線mに向けて固定部21から延びている。複数の板ばね部22の先端は、突出部15を貫通孔11aに挿通することで変形されて突出部15に接触している。複数の板ばね部22は、突出部15を固定部21から離間させた状態で貫通孔11aの軸線mに向けて押圧しつつ挟持することで基板11を筐体12に対して位置決めするばね構造をなしている。なお、基板11の貫通孔11aの近傍には、基板11の配線パターンのうち図示しないグランドパターンが設けられている。そして、係合部20は、グランドパターンに電気的に接続されている。具体的には、係合部20の固定部21が基板11のグランドパターンに半田付け等で固定される。そのため、基板11のグランドパターンと、係合部20と、突出部15とは電気的に接続された状態となる。よって、基板接続構造において係合部20により基板11を筐体12に対して位置決めすると、基板11上のグランドパターンと筐体本体13と係合部20により電気的に導通することで静電対策を実施している。
係合部20のより詳細な構成について説明する。なお、係合部20の構成を説明するにあたり、複数の板ばね部22が折れ曲がっていない状態を図3の実線で示し、複数の板ばね部22が折れ曲がっている状態を図3の二点鎖線で示す。
図3に示すように、係合部20は、複数の板ばね部22が折れ曲がっていない状態において円板状をなしている。係合部20の固定部21は、係合部20の板厚を貫通するとともに突出部15が挿通される孔21aが形成されるように円環状をなしている。複数の板ばね部22は、折れ曲がっていない状態において固定部21から孔21aの内部に向けて延びている。複数の板ばね部22は、固定部21から孔21aの内部に向かうにつれて板厚方向に直交する板幅が徐々に小さくなるように形成されている。すなわち、複数の板ばね部22は、係合部20の板厚方向から平面視したときに三角形状をなしている。複数の板ばね部22の孔21aの内部に位置する先端は、互いに接触していない。そのため、係合部20の孔21aは、見かけ上H字形状をなしている。複数の板ばね部22が折れ曲がっていない状態とは、係合部20の孔21aに突出部15が挿通される前の状態と同義である。また、複数の板ばね部22が折れ曲がっていない状態及び複数の板ばね部22が折れ曲がっている状態の双方において、係合部20を板厚方向から見たとき、複数の板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内形とが滑らかな円弧状をなすように接続されている。なお、係合部20は、塑性変形し得る金属等の材質で構成されている。
ここで、複数の板ばね部22が突出部15を貫通孔11aの軸線mに向けて押圧できる理由を、基板接続構造の構成工程と合わせて説明する。
図4(a)に示すように、基板11の貫通孔11aに突出部15を挿通する前の状態において、すなわち係合部20の孔21aに突出部15を挿通する前の状態において基板11の貫通孔11aに対応する位置に図3で示した係合部20が固定されている。係合部20の固定部21は、基板11のグランドパターンに半田付け等で固定される。係合部20の複数の板ばね部22は、基板11の貫通孔11aの内部に臨むように配置される。このとき、複数の板ばね部22は、折れ曲がっておらず係合部20の板厚方向において固定部21と同じ位置に配置されるとともに基板11に沿って延びている。
図4(a)に示すように、基板11の貫通孔11aに突出部15を挿通する前の状態において、すなわち係合部20の孔21aに突出部15を挿通する前の状態において基板11の貫通孔11aに対応する位置に図3で示した係合部20が固定されている。係合部20の固定部21は、基板11のグランドパターンに半田付け等で固定される。係合部20の複数の板ばね部22は、基板11の貫通孔11aの内部に臨むように配置される。このとき、複数の板ばね部22は、折れ曲がっておらず係合部20の板厚方向において固定部21と同じ位置に配置されるとともに基板11に沿って延びている。
図4(b)に示すように、図4(a)で示す状態から基板11を筐体本体13の内部に収容する。このとき、基板11の貫通孔11aに対して突出部15を挿通する。また、その状態から更に基板11を筐体本体13の底壁13bに近づけると、突出部15は係合部20の折れ曲がっていない複数の板ばね部22に当接し、ひいては複数の板ばね部22を基板11から離間するように変形させる。複数の板ばね部22は、固定部21及び基板11から離間するように、且つ貫通孔11aの軸線mに沿うように変形する。このとき、複数の板ばね部22には、係合部20の板厚方向において固定部21と同じ位置に戻ろうとする復元力が作用する。すなわち、複数の板ばね部22の復元力が突出部15を貫通孔11aの軸線mに向けて押圧する力となり、基板11を筐体12に対して位置決めしている。なお、底壁13bには図示しない雌ネジ孔が形成されたボスが配置され、基板11にはボスに対応する位置に図示しない孔が形成されている。孔に雄ネジが挿通されてボスに螺合されることで、基板11は筐体本体13に固定される。このボスによって基板11と底壁13bとの間隔が規定される。
本実施形態では以下の作用及び効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、係合部20の複数の板ばね部22により構成されているばね構造が突出部15を固定部21から離間させつつ押圧することで基板11を筐体12に対して位置決めしている。例えば車載電子機器10に例えば路面からの振動等の外力が入力され、基板11が筐体12に対して位置ずれしようとすると、基板11の位置ずれの仕方によっては、複数の板ばね部22のいずれかが突出部15に押し付けられる。そのため、車載電子機器10に入力される外力を突出部15に押し付けられた複数の板ばね部22により吸収することができる。また、複数の板ばね部22は、外力を吸収した後に突出部15を再び貫通孔11aの軸線mに向けて押圧することができる。そのため、基板11を筐体12に対して位置決めした状態に戻すことができる。したがって、基板11の筐体12に対する位置決め状態を維持することができる。
(1)本実施形態では、係合部20の複数の板ばね部22により構成されているばね構造が突出部15を固定部21から離間させつつ押圧することで基板11を筐体12に対して位置決めしている。例えば車載電子機器10に例えば路面からの振動等の外力が入力され、基板11が筐体12に対して位置ずれしようとすると、基板11の位置ずれの仕方によっては、複数の板ばね部22のいずれかが突出部15に押し付けられる。そのため、車載電子機器10に入力される外力を突出部15に押し付けられた複数の板ばね部22により吸収することができる。また、複数の板ばね部22は、外力を吸収した後に突出部15を再び貫通孔11aの軸線mに向けて押圧することができる。そのため、基板11を筐体12に対して位置決めした状態に戻すことができる。したがって、基板11の筐体12に対する位置決め状態を維持することができる。
(2)複数の板ばね部22が突出部15に接触している状態において、車載電子機器10に入力される外力により複数の板ばね部22と固定部21との接続部分には応力が集中しやすくなっている。
その点、本実施形態では、複数の板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内径とが滑らかに円弧状をなすように接続されている。そのため、車載電子機器10に入力される外力により複数の板ばね部22が折れ曲がった状態であっても複数の板ばね部22と固定部21との接続部分に生じる応力を分散させることができる。したがって、基板11の筐体12に対する位置決め状態を維持しやすくなる。
(3)本実施形態では、係合部20の孔21aに突出部15が挿通される前の状態において係合部20を板厚方向から見たとき、複数の板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内径とが滑らかに円弧状をなすように接続されている。そのため、係合部20の孔21aに突出部15が挿通されることで複数の板ばね部22が折れ曲がるときの板ばね部22と固定部21との接続部分に生じる応力を分散させることができる。したがって、基板11の筐体12に対する位置決め状態を維持しやすくなる。
(4)本実施形態の複数の板ばね部22は、係合部20の板厚方向から平面視したときに三角形状をなしている。これにより、板ばね部22と固定部21との境界部分の強度を維持することができる。
(5)(4)において、板ばね部22の板幅は、板ばね部22と固定部21との境界部分が最も大きくなるため、板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内形とが滑らかな円弧状となるように加工するときの作業性を向上させることができる。
(6)複数の板ばね部22は変形して突出部15に接触しており、図6の第1の把持部211のように変形せずに突出部15に接触する構造ではない。つまり、係合部20は板ばね22部のみを介して突出部15に接触している。
したがって、本実施形態は、図6に示す従来技術の構成ほど基板と係合部との位置精度すなわち半田付け時の位置精度を要求されないので、本実施形態の係合部20は通常の表面実装部品と同様に位置決め治具等を用いずにリフロー半田付けが可能である。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施できる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
〇 図5に示すように、板ばね部22が四角板状をなすように変更してもよい。板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内形とは滑らかな円弧状にならない。
〇 図5に示すように、板ばね部22が四角板状をなすように変更してもよい。板ばね部22の外形と固定部21における孔21aの内形とは滑らかな円弧状にならない。
そして、例えば固定部21を円環状から四角環状に変更し、固定部21の孔21aが四角孔状をなすように変更する。そして、図5中の一点鎖線で示すように複数の板ばね部22を四角板状に変更し、複数の板ばね部22の対向する一対の側端部を固定部21の内面に接触させるような係合部20を採用してもよい。
〇 本実施形態と上記変更例において、固定部21は、円環状及び四角環状のような環状をなしていたが、これに限らない。例えば、固定部21は、複数の板ばね部22にのみ接続されるような構成としてもよい。固定部21と1つの板ばね部22との1組で構成される部材を複数個採用して係合部20を構成するようにしてもよい。
〇 本実施形態では、係合部20に2つの板ばね部22が設けられていたが、例えば板ばね部22を3つ以上設けるように変更してもよい。板ばね部22の数が多くなるほど車載電子機器10に加わる外力を吸収できる方向を増やすことができる。また、複数の板ばね部22が3つ設けられる場合において、3つの板ばね部22の配置は、例えば本実施形態では円環状の固定部21を3等分した角度で設けられることが好ましい。すなわち、複数の板ばね部22により突出部15を押圧したとき、突出部15の軸線が貫通孔11aの軸線mに一致するように複数の板ばね部22を配置することが好ましい。
〇 突出部15はネジボスとして機能していたが、これに限らない。例えば突出部15は、基板11の貫通孔11aに挿通される機能だけ有していればよい。そのため、蓋14の挿通孔14aも割愛してもよい。
〇 筐体12において筐体本体13と蓋14とを固定するにあたり、筐体本体13の開口部13aと蓋14とを溶接してもよい。
〇 突出部15は、筐体本体13の底壁13bから突出していたが、これに限らない。例えば、突出部15を蓋14から突出させてもよい。このとき、蓋14は、筐体の壁部の一例である。そして、係合部20は基板11における蓋14と反対側に設けられることが好ましい。
〇 突出部15は、筐体本体13の底壁13bから突出していたが、これに限らない。例えば、突出部15を蓋14から突出させてもよい。このとき、蓋14は、筐体の壁部の一例である。そして、係合部20は基板11における蓋14と反対側に設けられることが好ましい。
〇 また、突出部15は、筐体本体13の側壁13cから突出させてもよい。このとき、筐体本体13の側壁13cは、筐体の壁部の一例である。
〇 突出部15は、円錐台柱状をなしていたが、円柱状であってもよい。貫通孔11aに挿通できるのであれば、どのように形状を変更してもよい。
〇 突出部15は、円錐台柱状をなしていたが、円柱状であってもよい。貫通孔11aに挿通できるのであれば、どのように形状を変更してもよい。
〇 複数の板ばね部22は、平板状をなしていたが、これに限らない。例えば、固定部21から突出部15に向かうにつれて徐々に傾きが大きくなるように湾曲している湾曲板状をなしていてもよい。
10…車載電子機器、11…基板、11a…貫通孔、12…筐体、13b…底壁、15…突出部、20…係合部、21…固定部、21a…孔、22…板ばね部、m…貫通孔の軸線。
Claims (2)
- 基板と前記基板を収容する筐体とを有する車載電子機器において前記基板を前記筐体に対して位置決めする基板接続構造であって、
前記筐体には、前記筐体の壁部から前記筐体の内部に向けて突出している突出部が設けられ、
前記基板には、前記突出部が挿通される貫通孔が設けられるとともに前記突出部を押圧しつつ挟持することで前記基板を前記筐体に対して位置決めする係合部が固定され、
前記係合部は、前記基板における前記筐体の壁部と反対側に固定されるとともに前記基板に固定されている固定部と、前記固定部及び前記基板から離間し、且つ前記貫通孔の軸線に向けて前記固定部から延びる複数の板ばね部と、を有し、
前記複数の板ばね部は、前記突出部を前記固定部から離間させた状態で前記貫通孔の軸線に向けて押圧しつつ挟持することで前記基板を前記筐体に対して位置決めするばね構造をなすことを特徴とする基板接続構造。 - 前記係合部は、板状をなし、
前記固定部は、前記突出部が挿通される孔が形成されるように環状をなし、
前記係合部を板厚方向から見たとき、前記複数の板ばね部の外形と前記固定部における前記孔の内形とが滑らかな円弧状となるように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の基板接続構造。
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JPS60160589U (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-25 | 日本ビクター株式会社 | 基板取付構造 |
JPH0338415U (ja) * | 1989-08-26 | 1991-04-15 | ||
JPH08139470A (ja) * | 1994-11-11 | 1996-05-31 | Nec Shizuoka Ltd | プリント配線基板固定構造 |
JP2016119794A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 株式会社デンソー | 駆動装置 |
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