JP2020180682A - スタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器 - Google Patents

スタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器 Download PDF

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剛 西村
顕 小西
Akira Konishi
顕 小西
忠哲 西村
Tadaaki Nishimura
忠哲 西村
大志 杉山
Hiroshi Sugiyama
大志 杉山
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Abstract

【課題】スタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器において、適正に螺合することで作業性の向上を図ることができる。【解決手段】軸方向に引っ張り力Tを付与した状態で雄ねじ部41にナット15が螺合されるスタッドボルト14において、雄ねじ部41の外径寸法d1をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、原子炉容器本体に蓋を締結するためのスタッドボルトおよびナット並びに締結装置、この締結装置が適用された原子炉容器に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って給水と熱交換することで蒸気を生成するものである。
原子炉容器は、原子炉容器本体内に炉内構造物が収容され、上部に原子炉容器蓋が固定されて構成される。原子炉容器本体は、リング形状をなす上面部に周方向に等間隔で複数のねじ孔が形成され、複数のねじ孔にスタッドボルトが螺合する。原子炉容器蓋は、リング形状をなすフランジ部に周方向に等間隔で複数の貫通孔が形成される。原子炉容器蓋は、複数の貫通孔にそれぞれスタッドボルトが貫通するように原子炉容器本体の上面部に配置される。そして、複数のスタッドボルトにナットを螺合することで、原子炉容器蓋が原子炉容器本体に締結される。
このような原子炉容器としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2014−074594号公報
原子炉容器蓋をスタッドボルトおよびナットを用いて原子炉容器本体に締結する場合、原子炉容器本体に固定されたスタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、スタッドボルトのねじ部にナットを螺合し、その後、スタッドボルトへの引っ張り力の付与を解除することで、原子炉容器蓋が所定の締結力で原子炉容器本体に締結される。このとき、スタッドボルトは、軸方向の引っ張り力が付与されることで所定量だけ伸張することで、ねじ部が変形している。そのため、伸張することで変形したスタッドボルトのねじ部に対してナットの雌ねじ部が適正に螺合することが困難となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、適正に螺合することで作業性の向上を図るスタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のスタッドボルトは、軸方向に引っ張り力を付与した状態で雄ねじ部にナットが螺合されるスタッドボルトにおいて、前記雄ねじ部の外径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、ことを特徴とするものである。
従って、スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部にナットを螺合するとき、スタッドボルトの雄ねじ部とナットの雌ねじ部との間に隙間が確保されることで、スタッドボルトに対してナットを適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
本発明のスタッドボルトでは、前記雄ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、前記雄ねじ部の外径寸法と有効径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくすることを特徴としている。
従って、雄ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、雄ねじ部の外径寸法と有効径寸法を小さくすることから、構造の複雑化を防止することができる。
本発明のスタッドボルトでは、前記雄ねじ部の外径寸法をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくすることを特徴としている。
従って、スタッドボルトに対するナットの回転性を確保することができると共に、十分な締結力を確保することができる。
また、本発明のナットは、軸方向に引っ張り力を付与したスタッドボルトの雄ねじ部に雌ねじ部を螺合させるナットにおいて、前記雌ねじ部の内径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、ことを特徴とするものである。
従って、スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部にナットを螺合するとき、スタッドボルトの雄ねじ部とナットの雌ねじ部との間に隙間が確保されることで、スタッドボルトに対してナットを適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
本発明のナットでは、前記雌ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、前記雌ねじ部の内径寸法と有効径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくすることを特徴としている。
従って、雌ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、雌ねじ部の内径寸法と有効径寸法を小さくすることから、構造の複雑化を防止することができる。
本発明のナットでは、前記雌ねじ部の内径寸法をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくすることを特徴としている。
従って、スタッドボルトに対するナットの回転性を確保することができると共に、十分な締結力を確保することができる。
また、本発明の締結装置は、第1締結対象物に固定されたスタッドボルトを第2締結対象物に形成された貫通孔に挿通し、前記スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、前記スタッドボルトの雄ねじ部にナットの雌ねじ部を螺合し、前記スタッドボルトに付与した引っ張り力を解除することで、前記第1締結対象物に前記第2締結対象物を締結する締結装置において、前記スタッドボルトの雄ねじ部の外径寸法と前記ナットの雌ねじ部の内径寸法の少なくともいずれか一方をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、ことを特徴とするものである。
従って、スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部にナットを螺合するとき、スタッドボルトの雄ねじ部とナットの雌ねじ部との間に隙間が確保されることで、スタッドボルトに対してナットを適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
また、本発明の原子炉容器は、筒形状をなすと共に軸方向の一方側が閉塞されて他方側に開口部が設けられる原子炉容器本体と、前記原子炉容器本体における開口部側の周囲に周方向に所定間隔を空けて固定される複数のスタッドボルトと、周囲のフランジ部に周方向に所定間隔を空けて複数の貫通孔が形成される原子炉容器蓋と、前記複数のスタッドボルトが前記複数の貫通孔に挿通されるように前記原子炉容器蓋が前記原子炉容器本体の開口部を閉止した状態で、複数のスタッドボルトにそれぞれ複数のナットが螺合される原子炉容器において、前記締結装置が適用される、ことを特徴とするものである。
従って、原子炉容器本体にスタッドボルトとナットを用いて原子炉容器蓋を締結するため、スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部にナットを螺合するとき、スタッドボルトの雄ねじ部とナットの雌ねじ部との間に隙間が確保されることで、スタッドボルトに対してナットを適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
本発明のスタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器によれば、適正に螺合することで作業性の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態のスタッドボルトとナットを表す概略図である。 図2は、スタッドボルトの歯形を表す概略図である。 図3は、ナットの歯形を表す概略図である。 図4は、スタッドボルトの外径の小径化を説明するための概略図である。 図5は、軸方向の張力を付与する前のスタッドボルトを表す概略図である。 図6は、軸方向の張力を付与したスタッドボルトにナットを螺合する状態を表す概略図である。 図7は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
原子力発電プラントは、図示しないが、原子炉格納容器内に配置される原子炉及び蒸気発生器と、蒸気タービン発電設備とを有する。本実施形態の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させる加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
図7は、加圧水型原子炉を表す縦断面図である。
図7に示すように、加圧水型原子炉10において、原子炉容器11は、内部に炉内構造物が挿入できるように、原子炉容器本体12とその上部に装着される原子炉容器蓋13により構成され、原子炉容器本体12に対して原子炉容器蓋13が複数のスタッドボルト14およびナット15により開閉可能に固定される。
原子炉容器本体12は、上部が開口し、下部が半球形状をなして閉塞された円筒形状をなし、上部に一次冷却材としての軽水を供給する入口ノズル16と、軽水を排出する出口ノズル17が形成される。原子炉容器本体12は、内部に炉心槽18が配置され、上部が原子炉容器本体12の内壁面に支持される。上部炉心支持板19は、原子炉容器本体12の内部に配置され、上部が炉心槽18の上部に支持される。上部炉心板20は、複数の炉心支持ロッド21により上部炉心支持板19に吊下げ支持される。
炉心槽18は、下方に下部炉心支持板22が支持され、下部炉心支持板22は、外周部が位置決め部材23により原子炉容器本体12の内壁面に位置決め支持される。炉心槽18は、下部に下部炉心板24が支持されている。炉心25は、多数の燃料集合体26が配置されて構成され、内部に多数の制御棒27が配置され、この制御棒27は、燃料集合体26に挿入可能である。上部炉心支持板19は、多数の制御棒クラスタ案内管28が固定され、内部に制御棒27が挿通可能である。原子炉容器蓋13は、半球形状をなし、制御棒駆動装置29が配置され、複数の制御棒クラスタ駆動軸30が制御棒クラスタ案内管28内に挿通され、下端部に制御棒27が連結される。制御棒駆動装置29は、各制御棒27を炉心25に対して抜き差しすることで、原子炉出力を制御する。
上述したように、原子炉容器蓋13は、原子炉容器本体12の開口部を閉塞するように配置され、複数のスタッドボルト14および複数のナット15により原子炉容器本体12に締結される。本実施形態の締結装置は、原子炉容器本体(第1締結対象物)12に固定された複数のスタッドボルト14を原子炉容器蓋(第2締結対象物)13に形成された複数の貫通孔13aに挿通し、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力を付与した状態で、スタッドボルト14の雄ねじ部41にナット15の雌ねじ部42を螺合し、スタッドボルト14に付与した引っ張り力を解除することで、原子炉容器本体12に原子炉容器蓋13を締結するものである。
ここで、スタッドボルト14とナット15について詳細に説明する。図1は、本実施形態のスタッドボルトとナットを表す概略図、図2は、スタッドボルトの歯形を表す概略図、図3は、ナットの歯形を表す概略図、図4は、スタッドボルトの外径の小径化を説明するための概略図である。
図1に示すように、スタッドボルト14は、軸方向に引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部41にナット15の雌ねじ部42が螺合される。スタッドボルト14は、雄ねじ部41の外径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくなっている。また、スタッドボルト14は、雄ねじ部41のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、雄ねじ部41の外径寸法と有効径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくなっている。具体的に、雄ねじ部41の外径寸法は、メートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくなっている。
一方、ナット15は、軸方向に引っ張り力を付与したスタッドボルト14の雄ねじ部41に雌ねじ部42を螺合させる。ナット15は、雌ねじ部42の内径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくなっている。また、ナット15は、雌ねじ部42のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、雌ねじ部42の内径寸法と有効径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくなっている。具体的に、雌ねじ部42の内径寸法は、メートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくなっている。
この場合、スタッドボルトにおける雄ねじ部41の外径寸法の縮小率が小さすぎると、スタッドボルト14に対してナット15が強く押圧し、適正に回転することができない。一方、スタッドボルトにおける雄ねじ部41の外径寸法の縮小率が大きすぎると、スタッドボルト14に対してナット15が十分に噛み合わずに、適正な締結力を確保することができない。同様に、ナット15における雌ねじ部42の内径寸法の縮小率が小さすぎると、スタッドボルト14に対してナット15が強く押圧し、適正に回転することができない。一方、ナット15における雌ねじ部42の外径寸法の縮小率が大きすぎると、スタッドボルト14に対してナット15が十分に噛み合わずに、適正な締結力を確保することができない。
すなわち、図2に示すように、スタッドボルト14は、雄ねじ部41の外径寸法d1、有効径寸法d2、谷径寸法d3が、メートルねじの基準寸法より所定量だけ小さい。ここで、雄ねじ部41のピッチ寸法p1は、メートルねじの基準寸法と同様である。なお、スタッドボルト14における雄ねじ部41の外径寸法d1、有効径寸法d2、谷径寸法d3の各縮小率は、同じであっても、相違していてもよい。図3に示すように、ナット15は、雌ねじ部42の内径寸法D1、有効径寸法D2、山径寸法D3が、メートルねじの基準寸法より所定量だけ小さい。ここで、雌ねじ部42のピッチ寸法P1は、メートルねじの基準寸法と同様である。なお、ナット15における雌ねじ部42の内径寸法D1、有効径寸法D2、山径寸法D3の各縮小率は、同じであっても、相違していてもよい。
なお、メートルねじの基準寸法とは、JIS B 0205:2001の規格に規定されたものである。この規格は、ISO 724:1993(ISO general−purpose metric screw threads−Basic dimensions)に対応したものである。また、スタッドボルト14の材質は、SNB24−3であり、ナット15の材質は、SNB24−3である。
図4に示すように、メートルねじの基準寸法により制作された雄ねじ部41を二点鎖線で表したとき、本実施形態のように、メートルねじの基準寸法より所定量だけ小さい寸法で製作された雄ねじ部41が実線で表したものとなる。
ここで、スタッドボルト14に対してナット15を螺合する方法について説明する。図5は、軸方向の張力を付与する前のスタッドボルトを表す概略図、図6は、軸方向の張力を付与したスタッドボルトにナットを螺合する状態を表す概略図である。
図7に示すように、原子炉容器本体12にスタッドボルト14が固定され、このスタッドボルト14を原子炉容器蓋13に形成された複数の貫通孔13aに挿通する。図5に示すように、このとき、スタッドボルト14は、軸方向の引っ張り力が付与されていない。
そして、図6に示すように、スタッドボルト14における雄ねじ部41側を把持して引っ張ることで、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力Tを付与する。この場合、スタッドボルト14に引っ張り力Tは、例えば、58×10[N]である。この状態で、スタッドボルト14の雄ねじ部41にナット15の雌ねじ部42を螺合する。このとき、スタッドボルト14は、軸方向の引っ張り力Tが付与されることで伸張し、ピッチ寸法p1が若干大きくなる。しかし、スタッドボルト14は、雄ねじ部41の外径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さく、ナット15は、雌ねじ部42の内径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さい。そのため、ナット15は、スタッドボルト14に干渉しても強く押圧することなく、適正に回転することができる。つまり、スタッドボルト14の雄ねじ部41の歯面と、ナット15の雌ねじ部42の歯面との間に隙間が確保された状態で、スタッドボルト14に対してナット15が適正に回転することができる。
ナット15が原子炉容器蓋13(図7参照)に接触するまで回転すると、ナット15の回転を停止し、スタッドボルト14に付与した引っ張り力Tを解除する。すると、図1に示すように、スタッドボルト14は、軸方向の引っ張り力Tがなくなることで収縮し、ピッチ寸法p1が小さくなる。そのため、スタッドボルト14における雄ねじ部41の歯面と、ナット15における雌ねじ部42の歯面が所定の押圧力をもって接触し、スタッドボルト14とナット15との間に所定の摩擦力が作用し、図7に示すように、原子炉容器本体12原子炉容器蓋13が所定の締結力により締結されることとなる。
なお、上述の実施形態では、スタッドボルト14における雄ねじ部41の外径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくすると共に、ナット15における雌ねじ部42の内径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくしたが、この構成に限定されるものではない。例えば、スタッドボルト14における雄ねじ部41の外径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくし、ナット15における雌ねじ部42の内径寸法をメートルねじの基準寸法と同様としたり、スタッドボルト14における雄ねじ部41の外径寸法をメートルねじの基準寸法と同様とし、ナット15における雌ねじ部42の内径寸法がメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくしたりしてもよい。
このように本実施形態のスタッドボルトにあっては、軸方向に引っ張り力Tを付与した状態で雄ねじ部41にナット15が螺合されるスタッドボルト14において、雄ねじ部41の外径寸法d1をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。従って、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部41にナット15を螺合するとき、スタッドボルト14の雄ねじ部41とナット15の雌ねじ部42との間に隙間が確保されることで、スタッドボルト14に対してナット15を適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
本実施形態のスタッドボルトでは、雄ねじ部41のピッチ寸法p1をメートルねじの基準寸法から変えずに、雄ねじ部の外径寸法d1と有効径寸法d2をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。従って、雄ねじ部41のピッチ寸法p1をメートルねじの基準寸法から変えずに、雄ねじ部41の外径寸法d1と有効径寸法d2を小さくすることから、構造の複雑化を防止することができる。
本実施形態のスタッドボルトでは、雄ねじ部41の外径寸法d1をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくする。従って、スタッドボルト14に対するナット15の回転性を確保することができると共に、十分な締結力を確保することができる。
また、本実施形態のナットにあっては、軸方向に引っ張り力Tを付与したスタッドボルト14の雄ねじ部41に雌ねじ部42を螺合させるナット15において、雌ねじ部42の内径寸法D1をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。従って、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部41にナット15を螺合するとき、スタッドボルト14の雄ねじ部41とナット15の雌ねじ部42との間に隙間が確保されることで、スタッドボルト14に対してナット15を適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
本実施形態のナットでは、雌ねじ部42のピッチ寸法P1をメートルねじの基準寸法から変えずに、雌ねじ部42の内径寸法D1と有効径寸法D2をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。従って、雌ねじ部42のピッチ寸法P1をメートルねじの基準寸法から変えずに、雌ねじ部42の内径寸法D1と有効径寸法D2を小さくすることから、構造の複雑化を防止することができる。
本実施形態のナットでは、雌ねじ部42の内径寸法D1をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくする。従って、スタッドボルト14に対するナット15の回転性を確保することができると共に、十分な締結力を確保することができる。
また、本実施形態の締結装置にあっては、原子炉容器本体(第1締結対象物)12に固定されたスタッドボルト14を原子炉容器蓋(第2締結対象物)13に形成された貫通孔13aに挿通し、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力Tを付与した状態で、スタッドボルト14の雄ねじ部41にナット15の雌ねじ部42を螺合し、スタッドボルト14に付与した引っ張り力を解除することで、原子炉容器本体12に原子炉容器蓋13を締結する締結装置において、スタッドボルト14の雄ねじ部41の外径寸法とナット15の雌ねじ部42の内径寸法の少なくともいずれか一方をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする。従って、スタッドボルト14に軸方向の引っ張り力を付与した状態で、雄ねじ部41にナット15を螺合するとき、スタッドボルト14の雄ねじ部41とナット15の雌ねじ部42との間に隙間が確保されることで、スタッドボルト14に対してナット15を適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
また、本実施形態の原子炉容器にあっては、筒形状をなすと共に軸方向の一方側が閉塞されて他方側に開口部が設けられる原子炉容器本体12と、原子炉容器本体12における開口部側の周囲に周方向に所定間隔を空けて固定される複数のスタッドボルト14と、周囲のフランジ部に周方向に所定間隔を空けて複数の貫通孔13aが形成される原子炉容器蓋13と、複数のスタッドボルト14が複数の貫通孔13aに挿通されるように原子炉容器蓋13が原子炉容器本体12の開口部を閉止した状態で、複数のスタッドボルト14にそれぞれ複数のナット15が螺合される原子炉容器11において、締結装置が適用される。従って、スタッドボルトに対してナットを適正に回転して螺合することができ、締結作業の作業性を向上することができる。
なお、原子炉容器の定期検査を行う場合、原子炉容器本体から原子炉容器蓋、スタッドボルト、ナットを取外して行い、原子炉容器の定期検査の完了後、原子炉容器本体に対して、スタッドボルトとナットを用いて原子炉容器蓋を取付けるが、このとき、使用していたスタッドボルトに代えて、本発明のスタッドボルトを適用してもよい。
また、上述した実施形態では、原子炉容器を加圧水型原子炉で使用されるものとして説明したが、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)や高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)に使用される原子炉容器に適用してもよい。また、原子炉容器に限らず、別の圧力容器に本発明のスタッドボルトおよびナット並びに締結装置を適用してもよい。
10 加圧水型原子炉
11 原子炉容器
12 原子炉容器本体
13 原子炉容器蓋
14 スタッドボルト
15 ナット
18 炉心槽
25 炉心
26 燃料集合体
27 制御棒
41 雄ねじ部
42 雌ねじ部

Claims (8)

  1. 軸方向に引っ張り力を付与した状態で雄ねじ部にナットが螺合されるスタッドボルトにおいて、
    前記雄ねじ部の外径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、
    ことを特徴とするスタッドボルト。
  2. 前記雄ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、前記雄ねじ部の外径寸法と有効径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくすることを特徴とする請求項1に記載のスタッドボルト。
  3. 前記雄ねじ部の外径寸法をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスタッドボルト。
  4. 軸方向に引っ張り力を付与したスタッドボルトの雄ねじ部に雌ねじ部を螺合させるナットにおいて、
    前記雌ねじ部の内径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、
    ことを特徴とするナット。
  5. 前記雌ねじ部のピッチ寸法をメートルねじの基準寸法から変えずに、前記雌ねじ部の内径寸法と有効径寸法をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくすることを特徴とする請求項4に記載のナット。
  6. 前記雌ねじ部の内径寸法をメートルねじの基準寸法に対して0.1%から0.3%の範囲で小さくすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のナット。
  7. 第1締結対象物に固定されたスタッドボルトを第2締結対象物に形成された貫通孔に挿通し、前記スタッドボルトに軸方向の引っ張り力を付与した状態で、前記スタッドボルトの雄ねじ部にナットの雌ねじ部を螺合し、前記スタッドボルトに付与した引っ張り力を解除することで、前記第1締結対象物に前記第2締結対象物を締結する締結装置において、
    前記スタッドボルトの雄ねじ部の外径寸法と前記ナットの雌ねじ部の内径寸法の少なくともいずれか一方をメートルねじの基準寸法より予め設定された所定量だけ小さくする、
    ことを特徴とする締結装置。
  8. 筒形状をなすと共に軸方向の一方側が閉塞されて他方側に開口部が設けられる原子炉容器本体と、
    前記原子炉容器本体における開口部側の周囲に周方向に所定間隔を空けて固定される複数のスタッドボルトと、
    周囲のフランジ部に周方向に所定間隔を空けて複数の貫通孔が形成される原子炉容器蓋と、
    前記複数のスタッドボルトが前記複数の貫通孔に挿通されるように前記原子炉容器蓋が前記原子炉容器本体の開口部を閉止した状態で、複数のスタッドボルトにそれぞれ複数のナットが螺合される原子炉容器において、
    請求項7に記載の締結装置が適用される、
    ことを特徴とする原子炉容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0583430U (ja) * 1992-04-10 1993-11-12 石川島播磨重工業株式会社 原子炉圧力容器上蓋の締結構造

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