JPH0583430U - 原子炉圧力容器上蓋の締結構造 - Google Patents

原子炉圧力容器上蓋の締結構造

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JPH0583430U
JPH0583430U JP2282792U JP2282792U JPH0583430U JP H0583430 U JPH0583430 U JP H0583430U JP 2282792 U JP2282792 U JP 2282792U JP 2282792 U JP2282792 U JP 2282792U JP H0583430 U JPH0583430 U JP H0583430U
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JP
Japan
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stud bolt
stud
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upper lid
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Withdrawn
Application number
JP2282792U
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Inventor
直行 清水
美帆 西海
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉圧力容器上蓋の締結構造に係り、スタ
ッドボルトを少ない回転量で着脱可能な状態として、締
結部分の着脱時間の短縮と労力の低減とを図る。 【構成】 胴部とスタッドボルトとの係合部が、スタッ
ド穴内壁に周方向に間隔を空けて複数配されるめねじ状
凹凸部と、スタッドボルトの外周面に間隔を空けて配さ
れるおねじ状凹凸部とを具備しており、係合部の噛み合
いとその解除とを数分の1の回転により行ない、スタッ
ドボルトの挿入及び抜き出しを直線的に行なう。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原子炉圧力容器上蓋の締結構造に係り、特に、スタッドボルトの迅 速な着脱を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4は、従来の原子炉圧力容器上蓋の締結構造を示すものである。 図3及び図4において、符号1は原子炉圧力容器、2は胴部、2aはフランジ 部、2bはスタッド穴、2cはめねじ部、3は上蓋、3aはフランジ部、3bは スタッド挿通穴、4はスタッドボルト、4aは下部おねじ、4bは上部おねじ、 4cは平行溝、5はナット、6は座金である。
【0003】 スタッドボルト4によって上蓋3を胴部2に締結する場合には、スタッドボル ト4の下部おねじ4aをスタッド穴2bのめねじ部2cに螺合させた状態として おいて、スタッドテンショナと呼ばれる機器によって、平行溝4cを掴んでスタ ッドボルト4に張力を付与して伸張状態とし、ナット5をスタッドボルト4の上 部おねじ4bに所望の位置まで螺合させ、その後、スタッドテンショナによる張 力を解放して締結力を得る方法が適用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、図3及び図4に示すスタッドボルト4は、大重量物であるため、胴部 2のスタッド穴2bに螺合させて装着する作業や、取り外す作業の労力が多大な ものとなる。 そして、原子炉の運転開始後にあっては、スタッドボルト4の着脱作業の従事 者の放射線被曝を十分に監視する必要が生じる。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、スタッドボルトを少ない 回転量で着脱可能な状態として、締結部分の着脱時間の短縮と労力の低減とを図 ること等を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
原子炉圧力容器胴部に立設状態に配されるスタッドボルトと、スタッドボルト に螺合するナットとによって上蓋を締結するものであるが、胴部とスタッドボル トとの係合部が、胴部のスタッド穴内壁に周方向に間隔を空けて複数配されるめ ねじ状凹凸部と、スタッドボルトの外周面に周方向に間隔を空けて複数配され周 方向寸法がめねじ状凹凸部の周方向間隔よりも小さくかつめねじ状凹凸部に係合 させられるおねじ状凹凸部とを具備する構成の原子炉圧力容器上蓋の締結構造と している。
【0007】
【作用】
係合部において、めねじ状凹凸部とおねじ状凹凸部とが周方向に位置合わせさ れて上下方向に重なっている場合には、スタッドボルトが抜け止めまたは挿入で きない状態となり、めねじ状凹凸部とおねじ状凹凸部とが重なっていない場合に は、スタッドボルトの軸方向の移動が可能な状態となる。 したがって、スタッドボルトを周方向に数分の1回転させることによって、係 合状態またはその解除がなされ、係合部が係合していない状態でスタッドボルト の上下移動が行なわれる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係る原子炉圧力容器上蓋の締結構造の一実施例について、図1 及び図2を参照して説明する。 図1及び図2において、符号Xは係合部、2dはめねじ状凹凸部、2eは縦溝 、4dはおねじ状凹凸部、4eは縦溝である。
【0009】 これらの詳細について説明すると、係合部Xは、スタッドボルト4をフランジ 部2aに対して、軸方向に移動可能な状態、または軸方向移動を拘束した状態に 、選択的に設定するものである。 つまり、係合部Xは、胴部2におけるフランジ部2aのスタッド穴2bと、そ の内部に挿入されるスタッドボルト4の下部との間に介在するものであって、ス タッド穴2bの内壁には、図1に示すように、複数並列の周溝を集合させた状態 でかつ例えばのこ刃状断面を有するめねじ状凹凸部2dと、該めねじ状凹凸部2 dに隣接する縦溝2eとが周方向に交互に複数配され、そして、スタッドボルト 4の下部の外周面には、めねじ状凹凸部2dに噛み合わされる周突条を集合させ た状態でかつのこ刃状断面等を有するおねじ状凹凸部4dと、該おねじ状凹凸部 4dに隣接する縦溝4eとが配される。 図2例では、めねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dが周方向2箇所に配 されているため、90度より若干小さな範囲に配設され、かつ、縦溝2e・4e は、めねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dの配設範囲を除く部分で図2に 示すように、めねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dを収容し得る大きさに 配設される。
【0010】 このような原子炉圧力容器上蓋の締結構造であると、スタッドボルト4をフラ ンジ部2aのスタッド穴2bに設置する場合には、図2において位置Yと位置Z とで示すように、スタッドボルト4のおねじ状凹凸部4dの位置を、スタッド穴 2bのめねじ状凹凸部2dに対して90度ずらした状態(めねじ状凹凸部2dを 縦溝4eに、おねじ状凹凸部4dを縦溝2eに位置合わせした状態)で、スタッ ドボルト4をスタッド穴2bの底部まで挿入し、次いで、スタッドボルト4を例 えば位置Zから位置Yまで90度旋回させると、係合部Xのめねじ状凹凸部2d とおねじ状凹凸部4dとが、図1に示すように係合した状態となる。この係合状 態では、スタッドボルト4が抜け止めされる。
【0011】 スタッドボルト4をフランジ部2aのスタッド穴2bから外す場合には、スタ ッドボルト4を図2の位置Yから位置Zまで90度旋回させると、係合部Xのめ ねじ状凹凸部2dとおねじ状凹凸部4dとが、図2に示すように、外れた状態と なり、以下、スタッドボルト4が引き抜かれることになる。 したがって、スタッドボルト4を周方向に数分の1回転(例えば90度回転) させることによって、係合部Xの係合及びその解除状態の設定がなされ、スタッ ドボルト4の挿入及び引き抜き操作は、上下方向に直線的に行なわれる。
【0012】 スタッドボルト4をフランジ部2aに装着した状態で、上蓋3を胴部2に締結 する場合には、従来技術で説明した図3例と同様に、スタッドテンショナによっ て、スタッドボルト4に張力を付与して伸張状態とし、ナット5を上部おねじ4 bに所望の位置まで螺合させ、その後、スタッドテンショナによる張力を解放し て締結力を得る方法が適用される。
【0013】 <他の実施例> 本考案にあっては、一実施例に代えて、次の実施態様を採用することができる 。 係合部Xにおけるめねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dの断面形状が、 角形波形状、正弦波形状等であること。 めねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dが、螺旋形状のいわゆるねじであ ること。 係合部Xにおける周方向の分割数を任意に設定すること。 めねじ状凹凸部2d及びおねじ状凹凸部4dの係合時において、縦溝2e・4 eに回転止めのためのインサート部材を挿入すること。
【0014】
【考案の効果】
本考案に係る原子炉圧力容器上蓋の締結構造によれば、胴部とスタッドボルト との係合部が、胴部のスタッド穴内壁に周方向に間隔を空けて複数配されるめね じ状凹凸部と、スタッドボルトの外周面に周方向に間隔を空けて複数配され周方 向寸法がめねじ状凹凸部の周方向間隔よりも小さくかつめねじ状凹凸部に係合さ せられるおねじ状凹凸部とを具備する構成であるから、以下のような優れた効果 を奏する。 (1) 係合部におけるめねじ状凹凸部とおねじ状凹凸部とが噛み合った状態と なると、スタッドボルトの軸方向移動が拘束され、めねじ状凹凸部とおねじ状凹 凸部とが上下に重なっていない場合には、スタッドボルトの軸方向の移動が可能 な状態となり、スタッドボルトを周方向に数分の1回転させることにより、着脱 時の位置合わせを行なうことができる。 (2) スタッドボルトが、少ない回転と直線的移動とによって着脱されるため 、締結部分の着脱時間の短縮と労力の低減とを図ることができる。 (3) スタッドボルトの着脱時間の短縮によって、原子炉の定期検査時の作業 員の被曝低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る原子炉圧力容器上蓋の締結構造の
一実施例を示す正断面図である。
【図2】本考案に係る原子炉圧力容器上蓋の締結構造の
一実施例を示す平断面図である。
【図3】原子炉圧力容器上蓋の締結構造の従来例を示す
要部の正断面図である。
【図4】図3の鎖線D部分の拡大図である。
【符号の説明】 1 原子炉圧力容器 2 胴部 2a フランジ部 2b スタッド穴 2c めねじ部 2d めねじ状凹凸部 2e 縦溝 3 上蓋 3a フランジ部 3b スタッド挿通穴 4 スタッドボルト 4a 下部おねじ 4b 上部おねじ 4c 平行溝 4d おねじ状凹凸部 4e 縦溝 5 ナット 6 座金 X 係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器胴部に立設状態に配され
    るスタッドボルトと、該スタッドボルトに螺合するナッ
    トとによって上蓋を締結するものであって、胴部とスタ
    ッドボルトとの係合部が、胴部のスタッド穴内壁に周方
    向に間隔を空けて複数配されるめねじ状凹凸部と、スタ
    ッドボルトの外周面に周方向に間隔を空けて複数配され
    周方向寸法がめねじ状凹凸部の周方向間隔よりも小さく
    かつめねじ状凹凸部に係合させられるおねじ状凹凸部と
    を具備することを特徴とする原子炉圧力容器上蓋の締結
    構造。
JP2282792U 1992-04-10 1992-04-10 原子炉圧力容器上蓋の締結構造 Withdrawn JPH0583430U (ja)

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ID=12093531

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JP2282792U Withdrawn JPH0583430U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 原子炉圧力容器上蓋の締結構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180682A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 三菱重工業株式会社 スタッドボルトおよびナット並びに締結装置、原子炉容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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