JP2020180316A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工装置及びレーザ加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020180316A
JP2020180316A JP2019082495A JP2019082495A JP2020180316A JP 2020180316 A JP2020180316 A JP 2020180316A JP 2019082495 A JP2019082495 A JP 2019082495A JP 2019082495 A JP2019082495 A JP 2019082495A JP 2020180316 A JP2020180316 A JP 2020180316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
laser beam
laser processing
laser
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019082495A
Other languages
English (en)
Inventor
裕貴 田邉
Hirotaka Tanabe
裕貴 田邉
悠人 塚田
Yuto Tsukada
悠人 塚田
雄輝 後藤
Yuki Goto
雄輝 後藤
小川 圭二
Keiji Ogawa
圭二 小川
中川 平三郎
Heizaburo Nakagawa
平三郎 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohokinzoku Coltd
Ryukoku University
University of Shiga Prefecture
Original Assignee
Tohokinzoku Coltd
Ryukoku University
University of Shiga Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohokinzoku Coltd, Ryukoku University, University of Shiga Prefecture filed Critical Tohokinzoku Coltd
Priority to JP2019082495A priority Critical patent/JP2020180316A/ja
Publication of JP2020180316A publication Critical patent/JP2020180316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

【課題】様々な形状及び寸法の丸棒状のワークに対する多種多様なニーズの熱処理が可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する。【解決手段】本発明のレーザ加工装置1は、丸棒状のワーク5に熱処理をするためのレーザ加工装置1であって、レーザ光4を走査して集光するためのガルバノスキャナ2と、ガルバノスキャナ2から出射されたレーザ光4を反射してワーク5に照射する筒状の反射鏡3と、を備え、反射鏡3は、軸方向の2つの端部30,31の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、2つの端部30,31の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面32を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置及びレーザ加工方法に関し、特に、丸棒状のワークに焼入れをはじめとする熱処理をするためのレーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
産業界、特に様々な形状及び寸法の丸棒状のワークが利用されている自動車業界において、丸棒状のワークに高品質の焼入れを低コスト、且つ短納期で実施できる方法が求められている。
高周波焼入れは、焼入れ炉による熱処理に比べて高品質の焼入れを実現できるが、各々のワーク形状に応じたコイルを作製する必要があるため、コストやリードタイムの面で課題がある。一方、近年のレーザ技術の進歩に伴い、熱源としてレーザ光を使用して焼入れを行う方法が検討されている。比較的高レーザパワーのレーザ発振器も実用化されており、また、ワークの形状に応じてコイル等を作製する必要もないので、レーザ光による焼入れはコストと納期の面で有利である。特許文献1には、レーザ光を均一なリング状に整形してから照射することで、軸方向に直交する断面が真円の丸棒状のワークの外周面に均一な焼入れを行う方法が開示されている。
特開2003−1474号公報
しかし、特許文献1に開示されたリング状のレーザ光は周方向に均一であるため、丸棒状のワークへの周方向に不均一な焼入れや、軸方向に直交する断面が真円ではない様々な断面形状を有する丸棒状のワークへの周方向に均一な焼入れといった多種多様なニーズに対応することができない。
そこで、本発明では、様々な形状及び寸法の丸棒状のワークに対する多種多様なニーズの熱処理が可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することを目的とする。
本発明のレーザ加工装置は、丸棒状のワークに熱処理をするためのレーザ加工装置であって、レーザ光を走査して集光するためのガルバノスキャナと、ガルバノスキャナから出射されたレーザ光を反射してワークに照射する筒状の反射鏡と、を備え、反射鏡は、軸方向の2つの端部の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、2つの端部の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面を有することを特徴とする。
上記構成を備えたレーザ加工装置によれば、様々な形状及び寸法の丸棒状のワークに多種多様なニーズの熱処理をすることができる。
本発明のレーザ加工装置において、反射鏡は、2つの端部に、ワークとレーザ光とを挿通するための開口を有してもよい。
本発明のレーザ加工装置は、ワークを反射鏡に対して相対的に移動させる移動装置をさらに有してもよい。これによれば、ワークと反射鏡の相対位置を変えることで、ガルバノスキャナからのレーザ光の出射位置が同じであっても、ワークへのレーザ光の照射位置を変えることができる。
本発明のレーザ加工装置において、傾斜面は、中心軸から見て突出している凸部、又は凹んでいる凹部を有してもよい。これによれば、ワークに対してレーザ光を照射する方向を傾斜面の角度により選択できるので、傾斜面の傾きが一定でレーザ光を照射する方向が一定の場合に比べて、レーザ光が照射できない死角部分を少なくすることができる。このような構成は、例えば、外周面に段差を有するワークの隅角部に熱処理をするのに好適である。
本発明のレーザ加工方法は、丸棒状のワークに熱処理をするためのレーザ加工方法であって、レーザ光を走査して集光しつつ出射する出射ステップと、出射ステップ後に、レーザ光を筒状の反射鏡で反射してワークに照射する照射ステップと、を含み、反射鏡は、軸方向の2つの端部の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、2つの端部の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面を有することを特徴とする。
上記構成を備えたレーザ加工方法によれば、様々な形状及び寸法の丸棒状のワークに多種多様なニーズの熱処理をすることができる。
本発明のレーザ加工方法の出射ステップにおいて、レーザ光が走査する走査軌跡は、円形状を含み、円形状の中心は、反射鏡の中心軸上に位置してもよい。これによれば、ワークの外周面において照射スポット径が一定となるので、ワークに対して外周面に均一な熱処理をすることができる。
本発明のレーザ加工方法において、レーザ光のレーザパワーを調整する調整ステップをさらに含んでもよい。これによれば、ワークに対して周方向に不均一な熱処理をすることができる。
本発明のレーザ加工方法の照射ステップにおいて、ワークを反射鏡に対して相対的に移動させてもよい。これによれば、ガルバノスキャナから出射されるレーザ光の位置が同じであっても、ワークへの照射位置を変えることができるので、より高い自由度で熱処理をすることができる。
本発明のレーザ加工装置及びレーザ加工方法によれば、様々な形状及び寸法の丸棒状のワークに多種多様なニーズの熱処理をすることができる。
実施形態の一例における丸棒状のワークに熱処理をするためのレーザ加工装置の斜視図である。 (a)〜(h)は、丸棒状のワークを例示する図である。 (a)〜(b)は、レーザ加工装置の他の一例を示す図1に対応する図である。 実施形態の一例において、レーザ光を用いて丸棒状のワークに熱処理をする際の処理を示すフローチャートである。 (a)〜(b)は、実施形態の一例において、丸棒状のワークの軸方向に直交する断面における焼入れの状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るレーザ加工装置の実施形態の一例について詳説する。図1は、レーザ加工装置1の一例の斜視図である。レーザ加工装置1は、丸棒状のワーク5に熱処理をするための装置であって、ガルバノスキャナ2と、筒状の反射鏡3とを備える。図1(図3も同様)に、直交するXYZ軸の方向を示す。レーザ光4は、ガルバノスキャナ2からZ軸のマイナス方向へ出射され、反射鏡3で反射された後に、反射鏡3に挿通されたワーク5に照射される。なお、以下において、ワーク5への熱処理の例として、ワーク5に焼入れをする場合について説明するが、熱処理は焼入れに限定されない。
ガルバノスキャナ2を用いて、レーザ光4をXY平面で円を描くように走査させることで、反射鏡3の内側表面に円形状の走査軌跡6が形成される。レーザ光4が同一の走査軌跡6に沿って複数回走査されることで、ワーク5の外周面は、熱が蓄積されて高温になる。したがって、レーザ光4を高速で走査させることによって、ワーク5の外周面に焼入れをすることができる。ガルバノスキャナ2は、レーザ光4に使用できるものであれば、特に限定されない。
また、レーザ光4で描く走査軌跡6の円形状の径の大きさを変えることで、ワーク5に焼入れをするZ軸方向の位置を変化させることができる。これによれば、ワーク5のZ軸方向の任意の位置で周方向に均一な焼入れをすることができる。また、走査軌跡6の円形状の径の大きさは、連続的、又は断続的に変化させてもよい。走査軌跡6の円形状の径の大きさを変えながら、レーザ光4のレーザパワーを変化させたり、レーザ光4の円形状走査の繰り返し回数や走査速度を変化させたりすることで、意図的にワーク5のZ軸方向に不均一な分布をもった焼入れをすることができる。また、走査軌跡6は、円形状に限られず、任意に選択することができる。例えば、走査軌跡6は、楕円形状でもよい。
ガルバノスキャナ2は、複数のレーザ光4を出射してもよい。これによれば、同時に複数の位置に対してレーザ光4を照射できるので、より効率よく焼入れをすることができる。また、ワーク5が薄い部分を有する場合には、当該薄い部分は、複数回レーザ光4を照射されると軟化してしまうため、複数のレーザ光4で異なる方向から同時に照射することが特に好ましい。なお、複数のガルバノスキャナ2から出射された複数のレーザ光4がワーク5に照射されてもよい。
次に、筒状の反射鏡3について説明する。反射鏡3は、ガルバノスキャナ2から出射されたレーザ光4を反射してワーク5に照射する機能を有する。反射鏡3は、軸方向の2つの端部30,31の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、2つの端部30,31の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面32を有する。図1において、反射鏡3の中心軸は、Z軸に平行であり、ガルバノスキャナ2からのレーザ光4の出射方向とも平行である。反射鏡3は円錐台の形状を有しており、ガルバノスキャナ2と対向する端部30の方が反対側の端部31よりも大きい。また、反射鏡3は、端部30及び端部31に、ワーク5及びレーザ光4を挿通するための開口を有し、ワーク5の中心軸と反射鏡3の中心軸は略一致する。
レーザ光4がガルバノスキャナ2から出射されて傾斜面32に至るまでの距離L1と、レーザ光4が傾斜面32で反射された後にワーク5に至るまでの距離L2との和であるL1+L2の長さ(以下、WD(ワーキングディスタンス)ということがある)によって、ワーク5の外周面上でのレーザ光4のビーム径(以下、照射スポット径ということがある)を変化させることができる。
反射鏡3の傾斜面32が中心軸に対して傾斜している角度は、特に限定されず、例えば10°〜80°としてもよい。ガルバノスキャナ2でレーザ光4をXY平面の任意の位置に走査した際にいずれの位置でもWDが変化せず、照射スポット径が一定となることから、傾斜面32は中心軸に対して45°傾斜していることが特に好ましい。また、傾斜面32の材質は、レーザ光4を反射することができれば特に限定されず、例えば、金属の表面に反射膜を設けた構造とすることができる。当該金属としては熱伝導率の高い金属が好ましく、銅を例示することができる。
レーザ光4は、市販のレーザ発振器から発振されたレーザ光4を使用することができる。焼入れするワーク5によって、適宜、レーザ波長、レーザパワー、等を選択することができる。レーザパワーは、レーザ発振器で調整されてもよいし、レーザ発振器から発振された後に光学部品で調整されてもよい。また、ワーク5を加工中にレーザパワーを調整してもよい。
図1において、ワーク5の軸方向に直交する断面は真円であり、その真円の中心は反射鏡3の中心軸上に位置する。ガルバノスキャナ2を用いて、反射鏡3の中心軸を中心とした円形状の走査軌跡6をレーザ光4で走査することで、いずれの照射位置でもWDが一定となる。したがって、一定の照射スポット径でレーザ光4をワーク5の外周面に照射できるので、ワーク5の外周面を均一に焼入れすることができる。
また、レーザ加工装置1がワーク5を反射鏡3に対して相対的に移動させる移動装置をさらに有してもよい。これによれば、レーザ光4を照射しながらワーク5を移動させることで、さらに高い自由度で、ワーク5に焼入れをすることができる。移動装置は、例えば、垂直多関節ロボットであってもよい。
なお、ワーク5の中心の位置を反射鏡3の中心軸からずらしたり、反射鏡3の中心軸の方向をガルバノスキャナ2からのレーザ光4の出射方向から傾けたりすることで、ワーク5に意図的に不均一な焼入れをしてもよい。
次に、丸棒状のワーク5の形状について図2を参照しながら説明する。図2(a)〜(h)に例示するものは、本明細書中において「ワーク5」に該当する。いずれのワーク5も長さは特に限定されず、図示したものよりも短くても長くてもよい。図2(a)に示す真円丸棒5aは軸方向に直交する断面が真円のワーク5であり、図2(b)に示す楕円丸棒5bは軸方向に直交する断面が楕円のワーク5である。真円丸棒5a及び楕円丸棒5bは、どちらも軸方向に直交する断面がそれぞれ一定である。図2(c)に示す曲がり丸棒5cは、曲がり部を有するワーク5である。曲がり丸棒5cは、複数の曲がり部を有していてもよい。図2(d)に示すテーパ丸棒5dは、軸方向に直交する断面の大きさが変化したワーク5である。換言すれば、テーパ丸棒5dは、太さが一定ではないワーク5である。図2(d)に示すテーパ丸棒5dの軸方向に直交する断面の大きさは、一方から他方に向けて単調に変化しているが、一方から他方に向けて当該断面の変化の割合が変わっていてもよい。図2(e)に示す段付丸棒5eは軸方向に直交する断面の大きさが一部変化したワーク5であり、図2(f)に示す偏心段付丸棒5fは段付丸棒5eがさらに偏心したワーク5である。図2(e)及び図2(f)では、段付丸棒5e及び偏心段付丸棒5fの長さ方向の中央部が太くなっているが、当該中央部が細くなっていてもよい。また、段付丸棒5e及び偏心段付丸棒5fは、太い部分を長さ方向の中央部以外に有していてもよいし、太い部分を複数有していてもよい。図2(g)に示すパイプ5gは、内側が空洞のワーク5である。図2(h)に示すカム5hは、外周面に凹凸を有するワーク5である。
レーザ加工装置1を用いて、適宜条件を調整しながらレーザ光4を照射することで、上述した様々な形状の丸棒状のワーク5に焼入れをすることができる。例えば、曲がり丸棒5cの曲がり部に焼入れをする場合には、移動装置を用いてワーク5の角度を調整しながらワーク5に焼入れしてもよい。移動装置によって緻密な調整が可能なので、曲がり部にも焼入れをすることができる。また、カム5hに焼入れをする場合には、外周面の凹部と凸部で、レーザ光4のレーザパワーを変化させたり、レーザ光4の走査の繰り返し回数や走査速度を調整したりすることで、均一な焼入れをすることができる。
また、反射鏡3の軸方向の小さい方の端部をパイプ5gに差し込んだ状態で、ガルバノスキャナ2から出射されたレーザ光4を、反射鏡3の傾斜面32の外側表面で反射させてパイプ5gの内周面に照射することで、パイプ5gの内周面に焼入れをすることができる。
次に、図3を参照しながら、段付丸棒5に焼入れをする場合について説明する。筒状の反射鏡3の傾斜面32は、中心軸から見て突出している凸部(領域33に対応)、又は凹んでいる凹部(領域34に対応)を有する。図3に示す反射鏡3は、中心軸から見て突出している凸部(領域33)と凹んでいる凹部(領域34)の両方を有するが、中心軸から見て突出している凸部(領域33)と凹んでいる凹部(領域34)の少なくともどちらか一方を有していればよい。
中心軸から見て突出している凸部(領域33)、及び凹んでいる凹部(領域34)においては、各々、レーザ光4が反射鏡3で反射する位置を変化させることで、反射する角度を変化させることができる。図3(a)に示すように、領域33の一部にレーザ光4を照射することによって、Z軸のマイナス方向に角度をつけてレーザ光4を照射することができる。また、図3(a)に示すよりもレーザ光4の出射位置を中心軸から遠くすることによって、Z軸のプラス方向に角度をつけてレーザ光4を照射することもできる。一方、図3(b)に示すように、領域34の一部にレーザ光4を照射することによって、Z軸のプラス方向に角度をつけてレーザ光4を照射することができる。また、図3(b)に示すよりもレーザ光の出射位置を中心軸から遠くすることによって、Z軸のマイナス方向に角度をつけてレーザ光4を照射することもできる。このような形状の傾斜面32を有する反射鏡3によれば、レーザ光4の死角がなくなるので、段付丸棒5の隅角部にも焼入れをすることができる。
次に、焼入れ方法について、図4を参照しながら詳説する。図4は、レーザ光4を用いて丸棒状のワーク5に焼入れをする際の処理を示すフローチャートである。
まず、レーザ加工装置1は、出射ステップにおいて、レーザ光4を走査して集光しつつ出射する。レーザ光4は、出射される位置を電子計算機等により制御される。また、レーザ光4は、レンズを通過するので、集光されつつ出射される。
次に、レーザ加工装置1は、出射ステップ後の照射ステップにおいて、レーザ光4を筒状の反射鏡3で反射してワーク5に照射する。ワーク5のレーザ光4が照射された部分は、加熱され、焼入れされる。
出射ステップにおいてレーザ光4が走査する走査軌跡6は、円形状を含み、当該円形状の中心は、反射鏡3の中心軸上に位置してもよい。これによれば、一定の照射スポット径でレーザ光4をワーク5の外周面に照射できるので、ワーク5の外周面に均一な焼入れをすることができる。
また、レーザ光4のレーザパワーを調整する調整ステップをさらに含んでもよい。これによれば、レーザパワーの大小によって加熱量も変化させることができるので、ワーク5の形状によらずに均一な焼入れをすることができる。また、レーザ光4のレーザパワーを調整することで、ワーク5に不均一な焼入れをすることもできる。調整ステップは、出射ステップの前(A)、又は出射ステップと照射ステップの間(B)のどちらで実施されてもよく、出射ステップの前(A)が好ましい。
また、照射ステップにおいて、ワーク5を反射鏡3に対して相対的に移動させてもよい。レーザ光4の走査軌跡6を変化させることでワーク5にレーザ光4を照射する位置を変化させることができるが、さらにワーク5又は反射鏡3の少なくとも一方を移動させることによって、より高い自由度でワーク5にレーザ光4を照射する位置を変化させることができる。反射鏡3又はワーク5のどちらを移動させてもよいが、反射鏡3とガルバノスキャナ2との距離は変化しない方が好ましいので、ワーク5が移動することが好ましい。
次に、図5を参照しながら、丸棒状のワーク5の断面における焼入れの状態について説明する。図5(a)は、均一な焼入れをした図2(a)に示す真円丸棒5aの軸方向に直交する断面を示す図であり、図5(b)は、浅い焼入れ部11aと、深い焼入れ部11bとを有する真円丸棒5aの軸方向に直交する断面を示す図である。一定のレーザパワー及び走査速度でレーザ光4を外周面の全周に照射した場合には、図5(a)のような均一な焼入れ部10を有する真円丸棒5aが得られる。また、深い焼入れ部11bで浅い焼入れ部11aよりも高いレーザパワーでレーザ光4を照射したり、深い焼入れ部11bで浅い焼入れ部11aよりも照射回数を増やしたり、走査速度を遅くしたりすることで、意図的に図5(b)のような不均一な焼入れ部10を有する真円丸棒5aが得られる。
上述したように、本発明のレーザ加工装置1及びレーザ加工方法によれば、様々な形状及び寸法の丸棒状のワーク5に対する多種多様なニーズの熱処理が可能となる。
1 レーザ加工装置、2 ガルバノスキャナ、3 反射鏡、4 レーザ光、5 ワーク、5a 真円丸棒、5b 楕円丸棒、5c 曲がり丸棒、5d テーパ丸棒、5e 段付丸棒、5f 偏心段付丸棒、5g パイプ、5h カム、6 走査軌跡、10 焼入れ部、11a 浅い焼入れ部、11b 深い焼入れ部、30,31 端部、32 傾斜面。

Claims (8)

  1. 丸棒状のワークに熱処理をするためのレーザ加工装置であって、
    レーザ光を走査して集光するためのガルバノスキャナと、
    前記ガルバノスキャナから出射された前記レーザ光を反射して前記ワークに照射する筒状の反射鏡と、を備え、
    前記反射鏡は、軸方向の2つの端部の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、前記2つの端部の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面を有する、レーザ加工装置。
  2. 前記反射鏡は、前記2つの端部に、前記ワークと前記レーザ光とを挿通するための開口を有する、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記ワークを前記反射鏡に対して相対的に移動させる移動装置をさらに有する、請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記傾斜面は、前記中心軸側から見て突出している凸部、又は凹んでいる凹部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
  5. 丸棒状のワークに熱処理をするためのレーザ加工方法であって、
    レーザ光を走査して集光しつつ出射する出射ステップと、
    前記出射ステップ後に、前記レーザ光を筒状の反射鏡で反射して前記ワークに照射する照射ステップと、を含み、
    前記反射鏡は、軸方向の2つの端部の径方向の中心を通る中心軸に対して回転対称の形状であって、前記2つの端部の一方から他方に向けて傾斜した傾斜面を有する、レーザ加工方法。
  6. 前記出射ステップにおいて前記レーザ光が走査する走査軌跡は、円形状を含み、
    前記円形状の中心は、前記反射鏡の前記中心軸上に位置する、請求項5に記載のレーザ加工方法。
  7. 前記レーザ光のレーザパワーを調整する調整ステップをさらに含む、請求項5又は6に記載のレーザ加工方法。
  8. 前記照射ステップにおいて、前記ワークを前記反射鏡に対して相対的に移動させる、請求項5〜7のいずれか1項に記載のレーザ加工方法。
JP2019082495A 2019-04-24 2019-04-24 レーザ加工装置及びレーザ加工方法 Pending JP2020180316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019082495A JP2020180316A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019082495A JP2020180316A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020180316A true JP2020180316A (ja) 2020-11-05

Family

ID=73023363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019082495A Pending JP2020180316A (ja) 2019-04-24 2019-04-24 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020180316A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4456811A (en) * 1982-06-21 1984-06-26 Avco Everett Research Laboratory, Inc. Method of and apparatus for heat treating axisymmetric surfaces with an annular laser beam
JPH04127990A (ja) * 1990-09-20 1992-04-28 Toshiba Corp レーザ光照射装置
JP2011020175A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Hamamatsu Univ School Of Medicine 筒状体のレーザ加工方法と筒状体のレーザ加工装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4456811A (en) * 1982-06-21 1984-06-26 Avco Everett Research Laboratory, Inc. Method of and apparatus for heat treating axisymmetric surfaces with an annular laser beam
JPH04127990A (ja) * 1990-09-20 1992-04-28 Toshiba Corp レーザ光照射装置
JP2011020175A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Hamamatsu Univ School Of Medicine 筒状体のレーザ加工方法と筒状体のレーザ加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4456811A (en) Method of and apparatus for heat treating axisymmetric surfaces with an annular laser beam
US4533400A (en) Method and apparatus for laser hardening of steel
JP2018053364A (ja) ワークピース表面のレーザ硬化のための方法及びシステム
CN107922989B (zh) 利用能量束热处理含铁材料的方法和设备
GB2039964A (en) Heat treating by producing locallised incandescence on the surface of a workpiece
JP2009259860A (ja) レーザ加工装置、及び、レーザ加工方法
JP2006168260A (ja) 導光板成形用金型の製造方法、導光板成形用金型、および導光板
JP2020180316A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JPH02137687A (ja) レーザ集光装置
JP2004084931A (ja) クランクシャフトおよびその製造方法
KR20180013678A (ko) 취성재료 기판의 레이저 가공방법 및 레이저 가공장치
JP6977191B1 (ja) レーザ加工装置
JP3186706B2 (ja) 半導体ウェハのレーザマーキング方法及び装置
JP6367058B2 (ja) レーザフォーミング加工方法およびレーザフォーミング加工装置
JP2002129239A (ja) レーザ焼入れ方法及び装置
JP2021093487A (ja) レーザアニール装置および半導体装置の製造方法
JP2003231914A (ja) レーザ焼入れ方法
KR100267711B1 (ko) 피라미드 미러를 이용한 광폭 레이저 빔 가공장치
KR100999123B1 (ko) 레이저 스캐너를 이용한 공작물 열처리 장치 및 가공방법
JPH04143092A (ja) レーザ加工装置
KR102349328B1 (ko) 레이저 보조 미세가공 시스템 및 이를 이용한 미세가공 방법
JP2009293076A (ja) 熱処理方法
JP2015077629A (ja) レーザ加工方法及び加工装置
JPH07252521A (ja) レーザ焼入れ方法
JPH0790358A (ja) レーザ焼入れ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240227