JP2020178122A - チョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

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Masafumi Inoue
雅文 井上
康臣 ▲高▼橋
康臣 ▲高▼橋
Yasuomi Takahashi
今西 恒次
Tsuneji Imanishi
恒次 今西
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Abstract

【課題】本発明は、占積率が高く、製造効率の高いチョークコイル及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係るチョークコイル10の製造方法は、樹脂製のボビン31,41により絶縁被覆され、夫々2つの端縁を有する円弧状の第1コア30と第2コア40を準備するコア準備工程、前記第1コアに第1巻線50aを巻回して第1コア部品3を得る第1コア巻線工程、前記第2コアに第2巻線50bを巻回して第2コア部品4を得る第2コア巻線工程、及び、巻線の施された前記第1コア部品と前記第2コア部品の端縁どうしを突き合わせて環状形状とする突合工程、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路やインバータなどの交流機器における整流回路、雑音防止回路、波形整形回路、共振回路、力率改善回路、各種スイッチング回路等に装備されるチョークコイル及びその製造方法に関するものであり、より具体的には、占積率が高く、製造効率の高いチョークコイル及びその製造方法に関するものである。
各種交流機器の回路に搭載されるチョークコイルは、電気絶縁性のボビンで被覆された環状コアに巻線を巻き付けている(たとえば特許文献1)。
特開2012−59754号公報
しかしながら、コアに巻線を巻くには、環状コアの中央窓に巻線を通して引き出す巻回工程を繰り返さなければならない。この巻回作業は、機械化が困難であるだけでなく、線径の細い巻線の場合、巻回作業は、数百回以上行なう必要があり、また、線径の太い巻線の場合は、巻回作業の回数は少ないが巻線が硬いため、作業が難しい問題がある。
本発明の目的は、占積率が高く、製造効率の高いチョークコイル及びその製造方法を提供することである。
本発明に係るチョークコイルの製造方法は、
樹脂製のボビンにより絶縁被覆され、夫々2つの端縁を有する円弧状の第1コアと第2コアを準備するコア準備工程、
前記第1コアに第1巻線を巻回して第1コア部品を得る第1コア巻線工程、
前記第2コアに第2巻線を巻回して第2コア部品を得る第2コア巻線工程、及び、
前記巻線の施された前記第1コア部品と前記第2コア部品の端縁どうしを突き合わせて環状形状とする突合工程、
を有する。
前記第1コア及び前記第2コアを絶縁被覆する前記ボビンは、前記端縁の外周に鍔部を有する形状とすることができる。
前記コア準備工程は、環状コアを前記ボビンにより絶縁被覆した後、切断して前記第1コアと前記第2コアを形成する工程とすることができる。
前記第2コア巻線工程は、前記第1コアの一方の鍔部の外周縁と、前記第2コアの一方の鍔部の外周縁を接近させた状態で実施することができる。
前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部は前記第1A端子に電気的に接続され、
前記第1巻線の巻終部は、前記第2巻線の巻始部に連続し、
前記第2コア部品の一方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻終部を前記第2B端子に電気的に接続することができる。
前記第1A端子と前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の前記巻始部、前記第2B端子と前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の前記巻終部は、溶接工法、又は、はんだ付けにより電気的に接続することができる。
前記第1コア巻線工程及び前記第2コア巻線工程は、前記第1巻線を前記第1コアに巻回し、前記第1巻線の巻終部が前記第2巻線の巻始部に連続した状態で前記第2巻線を前記第2コアに巻回する往路工程であって、
前記往路工程の後、
前記第2コアに復路の第3巻線を施す第3コア巻線工程、及び、
前記第3巻線の巻終部が前記第4巻線の巻始部に連続した状態で、前記第1コアに復路の第4巻線を施す第4コア巻線工程、
を含む、復路工程を有することができる。
前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部と、前記第4コア巻線工程における前記第4巻線の巻終部は、前記第1A端子に電気的に接続され、
前記第2コア部品の一方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻終部と、前記第3コア巻線工程における前記第3巻線の巻始部は、前記第2B端子に電気的に接続してもよい。
前記第1A端子と前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の前記巻始部及び前記第4コア巻線工程における前記第4巻線の前記巻終部、前記第2B端子と前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の前記巻終部と前記第3コア巻線工程における前記第3巻線の前記巻始部は、溶接工法、又は、はんだ付けにより電気的に接続することができる。
前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子、他方の端縁には第1B端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部は前記第1A端子に電気的に接続され、巻終部は前記第1B端子に電気的に接続され、
前記第2コア部品の一方の端縁には第2A端子、他方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻始部は前記第2A端子に電気的に接続され、巻終部は前記第2B端子に電気的に接続することができる。
前記第1コア部品の前記第1巻線の巻回方向と、前記第2コア部品の前記第2巻線の巻回方向は同方向とすることができる。
前記第1コア部品の前記第1巻線の巻回方向と、前記第2コア部品の前記第2巻線の巻回方向は逆方向とすることができる。
前記巻線は、集合線とすることができる。
前記突合工程は、前記第1コアと前記第2コアの少なくとも一方の端縁どうしの間に絶縁性のスペーサーを挿入して実施することができる。
上記何れかの製造方法によりチョークコイルを製造する工程の後、
得られた前記チョークコイルに樹脂被覆を行なう工程を有することができる。
本発明に係るチョークコイルは、
2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにより絶縁被覆された円弧状の第1コアであって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第1コアと、
前記第1コアの前記端縁と対向する2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにて絶縁被覆された円弧状の第2コアであって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第2コアと、
前記第1コアと前記第2コアの対向する一方の前記端縁の前記鍔部に夫々配置された第1A端子及び第2B端子と、
前記第1コアの前記第1A端子に電気的に接続され、前記第1コアに巻回され、前記第1コアの他方の端縁から前記第2コアの他方の端縁を跨いで前記第2コアに巻回され、前記第2コアの前記第2B端子に電気的に接続された巻線と、
を具える。
また、発明に係るチョークコイルは、
2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにより絶縁被覆された円弧状であって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第1コアと、前記第1コアに巻回された第1巻線と、前記第1巻線の巻始部に電気的に接続された第1A端子と、前記第1巻線の巻終部に電気的に接続された第1B端子と、を具える第1コア部品と、
2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにて絶縁被覆された円弧状であって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第2コアと、前記第2コアに巻回された第2巻線と、前記第2巻線の巻始部に電気的に接続された第2A端子と、前記第2巻線の巻終部に電気的に接続された第2B端子と、を具える第2コア部品と、
を具え、
前記第1コア部品の前記端縁と、前記第2コア部品の前記端縁を夫々対向させて配置してなる。
また、本発明のチョークコイル製品は、
上記記載のチョークコイルの外周を樹脂被覆してなる。
本発明のチョークコイルの製造方法によれば、絶縁被覆された円弧状の第1コアと第2コアに跨がるよう予め第1巻線と第2巻線を施した後、第1コアと第2コアの端縁を突き合わせることでチョークコイルを得ることができる。第1コアと第2コアは円弧状であるから、環状コアに比べて巻線の巻回は極めて容易であり、巻線やチョークコイルの製造の自動化も達成でき、チョークコイルの製造効率を可及的に高めることができる。また、環状コアに巻線を巻回する場合に比べて巻線の占積率を高めることができるから、チョークコイルの小型化、軽量化、高効率化、小直流抵抗化などを図ることができる。
また、本発明のチョークコイルの製造方法によれば、第1コアに第1巻線を施した第1コア部品と、第2コアに第2巻線を施した第2コア部品を夫々作成し、第1コア部品と第2コア部品の端縁を夫々突き合わせることでチョークコイルを得ることができる。そして、第1コアと第2コアの端子を電気的に接続することで、第1巻線と第2巻線を同じ方向に巻回した場合にはPFC回路などに用いられる1フェーズのチョークコイルを得ることができ、第1巻線と第2巻線を逆方向に巻回した場合にはコモンモードチョークコイルを得ることができる。
とくに、10kHz以上の周波数を取り扱う高周波用途に用いるチョークコイルについては、表皮効果を抑制するためにリッツ線を用いることが一般的ではあるが、リッツ線は撚ってあるので巻線占積率が悪く、かつ巻き戻り易く巻線が困難となり、さらに素線径、撚り本数を周波数に応じて専用設計し、用意しなければいけないので、手間と高価格化が避けられない。しかしながら、本発明のチョークコイルの製造方法を用いれば、集合線化により、リッツ線を不要とし、撚っていないため巻線占積率も高く、また本数も任意に設定できる。加えて、巻線を巻始めから巻終わりへと一方方向に巻回することでストレーキャパシタンスも低減できるなど、高周波用チョークコイルにおいては特に小型化、軽量化、小直流抵抗化により高効率化を達成できる。これらにより価格低減を図ることができ、さらなる大きな効果を得ることができる。
図1は、本発明により製造される第1実施形態のチョークコイルの斜視図である。 図2は、樹脂被覆前の環状コアの斜視図である。 図3は、環状コアを樹脂被覆した状態を底面側から見た斜視図である。 図4は、樹脂被覆した環状コアを切断して第1コアと第2コアとした斜視図である。 図5は、切断した第1コアと第2コアを開いて並べ、端子を取り付けた斜視図である。 図6は、第1コア、第2コアに巻線を施した状態を示す斜視図である。 図7は、図6を端子とは逆側の鍔部側から見た背面図である。 図8は、第1コア、第2コアに施される一方方向のみ(往路のみ)の巻線の巻回方向、巻線方向及び磁束の向きを示す説明図である。 図9は、第1コア、第2コアに施される折り返し(往復)の巻線の巻回方向、巻線方向及び磁束の向きを示す説明図であって、図9(a)は往路、図9(b)は復路を示している。 図10は、第1コア部品と第2コア部品の端縁どうしを対向させる過程を示す斜視図である。 図11は、第1コア部品と第2コア部品の端縁を対向させた状態を示す斜視図である。 図12は、第1実施形態のチョークコイルの平面図である。 図13は、第1実施形態のチョークコイルの正面図である。 図14は、第1実施形態のチョークコイルの背面図である。 図15は、第1実施形態のチョークコイルの底面図である。 図16は、第1実施形態のチョークコイルの左側面図である。 図17は、第1実施形態のチョークコイルの右側面図である。 図18は、得られたチョークコイルを樹脂被覆によりケーシングに内装した第1実施形態のチョークコイル製品の斜視図である。 図19は、図18を底面側から見た斜視図である。 図20は、第2実施形態の樹脂被覆した環状コアを切断して第1コアと第2コアとした斜視図である。 図21は、第1コア、第2コアに夫々第1巻線、第2巻線を施した状態を示す斜視図である。 図22は、第1巻線に第1A端子と第1B端子を取り付けた第1コア部品と、第2巻線に第2A端子と第2B端子を取り付けた第2コア部品の斜視図である。 図23は、ベースに第1コア部品と第2コア部品を載置するチョークコイルの組立工程を示す斜視図である。 図24は、第2実施形態のチョークコイルの斜視図である。 図25は、第2実施形態のチョークコイルを樹脂被覆によりケーシングに内装したチョークコイル製品を斜め下方から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係るチョークコイル10について、図面を参照しながら説明を行なう。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るチョークコイル10の外観斜視図である。図に示すように、チョークコイル10は、電気絶縁性のボビン31,41によってコアを被覆した第1コア30と第2コア40を具え、これらコア30,40に巻線50(50a,50b)を巻回して構成される。ボビン31,41には、鍔部32,33,42,43が形成されており、巻線50は、鍔部32,42に形成された端子37a,47bに電気的に接続されている。
第1実施形態のチョークコイル10は、以下の要領で作製することができる。
<環状コア20>
本発明のチョークコイル10は、後述するとおり、環状コア20を切断して内装している。環状コア20は、図2に示すように、磁性材料から形成された環状体であり、図示では平面視円環状としているが、楕円形状、トラック形状、矩形形状等であっても構わない。また、環状コア20の断面形状は限定しないが図示では略矩形である。環状コア20は、磁性粉末を圧粉成形して焼結したダストコアやフェライトコアを例示できる。
<被覆環状コア22>
図3に示すように、環状コア20は、電気絶縁性樹脂製のボビン21にて被覆され、被覆環状コア22が作製される。樹脂被覆は、インサート成形などにより行なうことができる。ボビン21には、径方向に対向する位置に突起24,25を形成している。突起24,25は、続く切断工程において二分され、第1コア30と第2コア40の鍔部32,33,42,43を構成する。また、一方の突起24の外周両側には、端子37a,47bの設置位置となる端子取付部34,44(図4も参照)が形成されている。さらには、突起24,25間の外周には、必要に応じて、切断工程において被覆環状コア22の固定や位置決め、また、後述(図11及び図12)のケーシング60のインサート成形の際に位置決めするための位置決め片35,45を突設することができる。
<切断工程>
図3に示す被覆環状コア22は、図4に示すように突起24,25を二分するよう切断する。切断は、たとえば切断砥石を用いて行なうことができる。また、レーザー切断やウォータージェット切断等であってもよい。切断工程により、図4に示すように、被覆環状コア22は、円弧状の第1コア30と第2コア40に切断される。第1コア30は、コア材料の端縁30a,30bの周面に突起24,25を切断してなる鍔部32,33、第2コア40は、コア材料の端縁40a,40bの周面に突起24,25を切断してなる鍔部42,43を有する。また、第1コア30、第2コア40には、夫々一方の鍔部32,42に連続して端子取付部34,44を有し、また、鍔部32,33、鍔部42,43間の外周に夫々位置決め片35,45が突設されている。
<端子取付工程>
切断された第1コア30と第2コア40には、図5に示すように、端子取付部34,44に夫々第1A端子37a、第2B端子47bが取り付けられる。端子37a,47bは、巻線50(50a,50b)を挟み込んで巻線50(50a,50b)と導通する巻線保持部38,48と、チョークコイル10を基板等の他の電気回路、電子部品と電気的接続するための電気接点部39,49から構成することができる。
<巻線工程>
第1コア30及び第2コア40には図6及び図7に示すように巻線50(50a,50b)が巻回されて、第1コア部品3、第2コア部品4を構成する。巻線50は、エナメル線などの絶縁被覆された導電線や融着線を採用することができる。巻線50は、単線であってもよいし、単線を複数並列に並べた集合線(所謂パラ線)としてもよい。
本実施形態では、巻線50は、連続した第1巻線50aと第2巻線50bである。巻線50は、第1巻線50aを第1コア30に巻回する第1巻線工程と、第2巻線50bを第2コア40に巻回する第2巻線工程からなる往路工程を含む。より具体的は、第1巻線工程では、第1巻線50aは、第1コア30の一端に配置された第1A端子37aを巻始部52とし、第1コア30の他端の巻終部53まで第1コア30に巻回して第1コア部品3が作製される。第1コア巻線工程に続き、第2巻線工程では、第2巻線50bは、鍔部33,43を跨ぐように第2コア40に伸び、第1コア30の巻終部53に近い第2コア40の巻始部54から、第2B端子47bが巻終部55となるように、第1コア30と同じ方向に第2コア40に巻回することで第2コア部品4が作製される。第1コア巻線工程と第2コア巻線工程からなる往路工程の巻回パターンを図8に示す。なお、図8及び次に説明する図9中、巻回方向を示す矢印は、第1コア30の端縁30a側から見た巻き付け方向を表している。図8の如く巻線50(50a,50b)を巻回した場合、第1A端子37a側から電流を流すと、第1コア部品3と第2コア部品4には、矢印方向に示すように同じ向きの磁束が発生する。
また、図9(a)に示すように、図8と同様の往路工程の巻線50(50a,50b)を巻回した後、第2B端子47bを巻始部55(往路工程の巻終部)とし、第2コア40に往路とは巻回方向が逆方向になるように第3巻線50cを巻回する第3コア巻線工程と、巻線50が鍔部33,43を跨ぐように第1コア30に達し、第1コア30に往路とは巻回方向が逆方向になるように第4巻線50dを巻回して第1A端子37aを巻終部52(往路工程の巻始部)とする第4コア巻線工程を含む復路工程の巻回パターン(図9(b))を含むこともできる。図9の如く巻線50を巻回した場合、第1A端子37a側から電流を流すと、第1コア部品3、第2コア部品4には、図中矢印で示すように往路と復路で同じ向きの磁束が発生する。なお、巻始部(巻終部)52,55は何れも巻線50を端子37a,47bに延ばして巻き付けるようにすることが望ましい。
巻線50を巻回する際に、図5に示すように、第1コア30と第2コア40について、端子37a,47bが両側に位置するように端子37a,47bのない鍔部33,43を接近させて並べて配置することが望ましい。そして、往路工程では、巻線50aは、第1A端子37aから第1コア巻線工程、鍔部33,43を跨いで、第2コア巻線工程を経て第2B端子47bまで第2巻線50bを巻回すればよい。復路工程は選択的に実施することができ、第2B端子47bを巻始部54として第3巻線50cによる第3コア巻線工程、鍔部33,43を跨いで、第4巻線50dによる第4巻回工程を経て第1A端子37aまで巻回すればよい。
なお、図7に示すように、巻線50は、第1コア部品3から第2コア部品4に、或いは、第2コア部品4から第1コア部品3に移行する際に、鍔部33,43を跨ぐ。巻線50は、第1コア部品3と第2コア部品4で、図8、図9に示すように同じ巻回方向であるから、巻線50の跨部51は、図7に示すように、鍔部33,43に対して斜めに交差するよう跨ぐことになる。このとき、続く突合工程において、第1コア部品3と第2コア部品4の端縁30a,40a、端縁30b,40bどうしを突き合わせたときに、跨部51が引っ張られて切断することのないよう、若干余裕を持って鍔部33,43を跨ぐことが好適である。
巻線工程では、第1コア部品3と第2コア部品4は、円弧状の形態であり、先行技術のように環状の形態ではないので、巻線50(50a,50b)はコア30,40を周回するように巻き付けることができ、先行技術のように環状コアの中央窓に通す必要はない。従って、極めて容易に巻線50を巻回することができる利点がある。また、巻線50は、密に巻き付けることができるから、第1コア部品3と第2コア部品4を環状に繋げたときに形成される中央窓に対して巻線50が占める割合(占積率)を可及的に高めることができる。
<突合工程>
上記巻線工程において巻線50が巻回されることで、図6及び図7に示すように、第1コア部品3と第2コア部品4は、鍔部33,43を跨部51により跨ぐ巻線50によって繋がった形態となる。この状態から、図10に矢印で示すように、第1コア部品3と第2コア部品4を、端子37a,47bの形成された端縁30a,40aどうしが対向するように、鍔部32,42を接近させる。そして、図11に示すように、第1コア部品3と第2コア部品4の端縁30a,40a、端縁30b,40bどうしを突き合わせることで、第1コア部品3と第2コア部品4は環状形状になる。なお、第1コア部品3と第2コア部品4のコア材料どうしは、密着するよう突き合わせてもよいし、端縁30a,40a及び/又は端縁30b,40b間に絶縁性のスペーサーを入れてギャップが形成されるようにしてもよい。
<巻線−端子接続工程>
環状に第1コア部品3と第2コア部品4を突き合わせた後、巻線50は、端子37a,47bとの接続部分となる巻始部52,54、巻終部53,55の絶縁被覆を除去し、図1に示すように端子37a,47bの巻線保持部38,48を折り曲げることで端子37a,47bと電気的に接続される。巻線50の絶縁被覆の除去や電気的な接続は、熱かしめやヒュージング加工のような抵抗溶接、TIG溶接及びプラズマ溶接などのような各種溶接工法、又は、はんだ付けなどにより行なうことができる。
上記により、環状に形成された第1コア部品3と第2コア部品4に第1A端子37aから第2B端子47bを往路とする巻線50が施されたチョークコイル10、又は、さらに第2B端子47bから第1A端子37aを復路とする巻線50が施されたノーマルモードに用いられる1フェーズのチョークコイル10を得ることができる。
得られたチョークコイル10は、第1コア30及び第2コア40に密に巻線50が巻回された第1コア部品3と第2コア部品4を具え、巻線50の占積率を65%〜70%以上に高めることができる。チョークコイル10の占積率の向上により、インダクタンスを高めることができ、また、チョークコイル10自体の小型化、軽量化、高効率化、小直流抵抗化などを図ることができる。とくに、巻線50は、単線に加えてリッツ線ではなく集合線を採用することで占積率を高めることができる。
加えて巻線50を巻き始めから巻き終わりへと一方方向とした場合には、折返しのない巻回が可能となり、高周波駆動時に不要なストレーキャパシタンスが抑制できることとなる。さらに後述するPFC回路などに用いられるチョークコイルのように巻始部と巻終部間に400Vを超えるような高電圧が加わっても、十分に耐えることができる。
また、第1コア30と第2コア40に巻回された巻線50a,50bは、鍔部32,33,42,43により電気的絶縁が図られているから、これらの電気的な接触や短絡は防止できる。
<樹脂被覆工程>
上記チョークコイル10は、第1コア部品3と第2コア部品4が相対的に固定されていないため、コア30,40の突合せ部分に隙間が生じ、開いてしまう。そこで、図18及び図19に示すように、チョークコイル10をインサート成形や樹脂注型(ポッティング)等により樹脂被覆してケーシング60に内装し、チョークコイル製品12とすることができる。チョークコイル10をケーシング60内に収容することで、放熱特性を高め、均熱化を図ることができる。さらに、図18に示すようにケーシング60の天面を平面化し、ヒートシンク等に当たる面積を大きくすることで、放熱性をさらに高めることもできる。
チョークコイル10は、図1等に示すように位置決め片35,45を周面に突設しているから、たとえば金型に収容する際に、位置決め片35,45を金型内面に当てて位置決めや固定を行なうことができる。そして、端子37a,47bの電気接点部39,49がケーシング60の下面から臨出するようにインサート成形を実施すればよい。チョークコイル10を金型に設置する際に、第1コア部品3と第2コア部品4、端縁30a,40a及び/又は端縁30b,40bの間に間隔を設けておくことで、樹脂被覆を行なった際に、端縁間にギャップを形成することもできる。
図示のチョークコイル製品12は、ケーシング60にQRコード(登録商標)やデータマトリックス61を印字し、チョークコイル10の製品特性等を記している。また、ケーシング60の下面には、電気接点部39,49とは別に、補強用のダミーピン62,62を一体に成形している。
上記構成のチョークコイル製品12は、基板等に設置され、電源回路やインバータなどの交流機器における雑音防止回路、波形整形回路、共振回路、各種スイッチング回路等のチョークコイルとして用いることができる。本発明のチョークコイル製品12は、10kHzを超える高周波用チョークコイル製品として用いられるスイッチング電源等において、力率改善回路(Power Factor Correction)を設けた回路の高周波歪電流対策に用いられるチョークコイルとして好適に使用でき、さらには、インピーダンス整合用、高周波平滑チョークコイルとしても使用できる。
本発明のチョークコイル10及びチョークコイル製品12は、被覆環状コア22を円弧状の第1コア30と第2コア40に切断したことで、巻線50の巻回を極めて容易に行なうことができる。巻線50の巻回は、フライヤー式巻線機などを用いて自動化することができる。従って、巻線50を緻密に巻回することができ、また、機械巻きとすることで、巻き数(ターン)も正確に制御できる利点がある。さらには、フライヤー式巻線機を用いて巻線50を巻回する場合、巻線機のノズルに複数本の巻線50をセットして巻くと、巻線50が撚れてリッツ線化しながら巻くこともできる。
上記実施形態では、切断工程で被覆環状コア22を2つに完全に切断して、第1コア30と第2コア40を得ているが、変形例として、突起25の先端を切り残し、鍔部33,43がヒンジ状に繋げたまま第1コア30と第2コア40を開いて巻線50を巻回し、ヒンジ部分を折り曲げることで第1コア30と第2コア40を突き合わせるようにしてもよい。
また、第1コア30、第2コア40に巻回される巻線50の数(芯線数)は周波数に応じて適宜設定することができる。たとえば、複数の巻線50を巻回する場合、往路工程、又は、往路工程と復路工程を複数回繰り返すことで、複数の巻線50をパラレルに巻回することもできる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、第1コア部品3から第2コア部品4を跨ぐ巻線50(50a,50b)を第1コア30、第2コア40に巻回している。これに対して、第2実施形態では、第1コア30に巻線50aを巻回した第1コア部品3と、第2コア40に巻線50bを巻回した第2コア部品4を夫々別で作製し、これらをベース63に載置して、チョークコイル製品12を得るものである。なお、第1実施形態と同じ又は同様の部材には同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
第2実施形態の第1コア30と第2コア40は、第1実施形態と同様、環状のコア20(図2参照)を樹脂被覆し、図20に示すように、鍔部32,33,42,43が形成されるように切断することで得ることができる(切断工程)。鍔部32,33,42,43には、第1コア部品3と第2コア部品4を後述するベース63の鍔部係止部64に装着するめの係止受部32a,42a等が形成されている。図示の実施形態では、係止受部32a,42aは縦方向の切込みである。
そして、図21に示すように、第1コア30に第1巻線50aを巻回して第1コア部品3を得、同様に第2コア40に第2巻線50bを巻回して第2コア部品4を得る(巻線工程)。第1巻線50aと第2巻線50bは、連続した巻線ではなく、夫々別の巻線或いは巻線群から構成される。
具体的には、第1コア部品3には、第1コア30の鍔部32を巻始部52とし、鍔部33が巻終部53となるように第1巻線50aを巻回する。また、第2コア部品4には、第2コア40の鍔部43を巻始部54とし、鍔部42が巻終部53とあるように第2巻線50bを巻回する。第1コア部品3と第2コア部品4の巻線の巻回方向については、後述する。
第1実施形態では、巻線50は第1コア30から第2コア40に跨がるように巻回する必要があるが、本実施形態によれば、巻線50a,50bは、円弧状の第1コア30と第2コア40に夫々巻き付ければよいから、巻回作業は極めて容易であり、また、巻線の自動化も極めて容易である。
そして、図22に示すように、第1コア部品3の第1巻線50aには、巻始部52と巻終部53に第1A端子37aと第1B端子37bを接続し、また、第2コア部品4の第2巻線50bには、巻始部54と巻終部55に第2A端子47aと第2B端子47bを接続する(端子取付工程、巻線−端子接続工程)。端子37a,37bと第1巻線50a、端子47a,47bと第2巻線50bとの接続は、熱かしめやヒュージング加工のような抵抗溶接、TIG溶接及びプラズマ溶接などのような各種溶接工法、又は、はんだ付けなどにより行なうことができる。
端子は、図22に示すように、第1コア部品3から下方に向けて第1A端子37aと第1B端子37bが臨出し、第2コア部品4から下方に向けて第2A端子47aと第2B端子47bが臨出する構成とすることができる。
上記のように、第1コア部品3と第2コア部品4は、巻線によって繋がった形態ではなく、独立した部品であるから、取扱いが非常に容易である。なお、上記した第1コア部品3と第2コア部品4は、巻線50a,50bの巻回方向を同じ方向とする場合、第1コア部品3と第2コア部品4は同一の構成とすることができる。
そして、図23に示すように、第1コア部品3と第2コア部品4について、鍔部32,42どうし、鍔部33,43どうしが対向するように接近させて(突合工程)、ベース63に載置する。ベース63には、鍔部32,33,42,43の係止受部32a,42aが嵌まる鍔部係止部64が形成されている。図示の実施形態では、鍔部係止部64は、係止受部32a,42aが嵌まる突起である。そして、各鍔部係止部64に、夫々鍔部32,42、鍔部33,43を係合させることで、第1コア部品3及び第2コア部品4をベース63に装着することができる。なお、ベース63には、鍔部32,33,42,43に引っ掛かる爪片65を形成しておき、爪片65に鍔部を係止して、第1コア部品3及び第2コア部品4がベース63から脱落しない構成とすることが望ましい。
その他、ベース63には、図23に示すように、端子37a,37b,47a,47bを避けた切欠きが形成されており、当該切欠きには、端子37a,37b,47a,47bと係合する端子係合片66が突設されている。そして、図24に示すように、第1コア部品3及び第2コア部品4をベース63に装着し、端子係合片66に端子37a,37b,47a,47bを係合させることで、これら端子は、ベース63の下方に臨出して固定される。
この状態で、図25に示すように、チョークコイル10をインサート成形や樹脂注型(ポッティング)等により樹脂被覆してケーシング60に内装することで(樹脂被覆工程)、下方に端子37a,37b,47a,47bが臨出したチョークコイル製品12が得られる。本実施形態の場合、第1実施形態のようなダミーピンは不要とすることができる。
得られたチョークコイル製品12は、基板等に設置され、電源回路やインバータなどの交流機器における雑音防止回路、波形整形回路、共振回路、各種スイッチング回路等のチョークコイルとして用いることができる。たとえば、端子37bと端子47bを直列に接続することで、チョークコイル製品12は、1フェーズのチョークコイルとして使用できる。また、端子37aと端子47a、端子37bと端子47bを並列に接続することで2フェーズのチョークコイルとして使用できる。
なお、第1コア部品3と第2コア部品4の第1巻線50aと第2巻線50bの巻回方向を逆方向とし、端子37aと端子47b、端子37bと端子47aを並列接続することにより、チョークコイル製品12は、コモンモードチョークコイルとして使用できる。
第2実施形態によれば、第1コア部品3、第2コア部品4は、円弧状であるから巻線50a,50bを巻回し易く、巻線やチョークコイル製品12の製造の自動化も達成でき、チョークコイル製品12の製造効率を可及的に高めることができる。また、環状コアに巻線を巻回する場合に比べて巻線の占積率を高めることができるから、チョークコイル製品12の小型化、軽量化、高効率化、小直流抵抗化などを図ることができる。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
10 チョークコイル
12 チョークコイル製品
3 第1コア部品
30 第1コア
32,33 鍔部
37a 第1A端子
37b 第1B端子
4 第2コア部品
40 第2コア
42,43 鍔部
47a 第2A端子
47b 第2B端子
50 巻線
51 跨部

Claims (18)

  1. チョークコイルの製造方法であって、
    樹脂製のボビンにより絶縁被覆され、夫々2つの端縁を有する円弧状の第1コアと第2コアを準備するコア準備工程、
    前記第1コアに第1巻線を巻回して第1コア部品を得る第1コア巻線工程、
    前記第2コアに第2巻線を巻回して第2コア部品を得る第2コア巻線工程、及び、
    前記巻線の施された前記第1コア部品と前記第2コア部品の端縁どうしを突き合わせて環状形状とする突合工程、
    を有する、
    チョークコイルの製造方法。
  2. 前記第1コア及び前記第2コアを絶縁被覆する前記ボビンは、前記端縁の外周に鍔部を有する形状である、
    請求項1に記載のチョークコイルの製造方法。
  3. 前記コア準備工程は、環状コアを前記ボビンにより絶縁被覆した後、切断して前記第1コアと前記第2コアを形成する工程である、
    請求項1又は請求項2に記載のチョークコイルの製造方法。
  4. 前記第2コア巻線工程は、前記第1コアの一方の鍔部の外周縁と、前記第2コアの一方の鍔部の外周縁を接近させた状態で実施される、
    請求項2に記載のチョークコイルの製造方法。
  5. 前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部は前記第1A端子に電気的に接続され、
    前記第1巻線の巻終部は、前記第2巻線の巻始部に連続し、
    前記第2コア部品の一方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻終部を前記第2B端子に電気的に接続される、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載のチョークコイルの製造方法。
  6. 前記第1A端子と前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の前記巻始部、前記第2B端子と前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の前記巻終部は、溶接工法、又は、はんだ付けにより電気的に接続される、
    請求項5に記載のチョークコイルの製造方法。
  7. 前記第1コア巻線工程及び前記第2コア巻線工程は、前記第1巻線を前記第1コアに巻回し、前記第1巻線の巻終部が前記第2巻線の巻始部に連続した状態で前記第2巻線を前記第2コアに巻回する往路工程であって、
    前記往路工程の後、
    前記第2コアに復路の第3巻線を施す第3コア巻線工程、及び、
    前記第3巻線の巻終部が前記第4巻線の巻始部に連続した状態で、前記第1コアに復路の第4巻線を施す第4コア巻線工程、
    を含む、復路工程を有する、
    請求項1乃至請求項6の何れかに記載のチョークコイルの製造方法。
  8. 前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部と、前記第4コア巻線工程における前記第4巻線の巻終部は、前記第1A端子に電気的に接続され、
    前記第2コア部品の一方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻終部と、前記第3コア巻線工程における前記第3巻線の巻始部は、前記第2B端子に電気的に接続される、
    請求項7に記載のチョークコイルの製造方法。
  9. 前記第1A端子と前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の前記巻始部及び前記第4コア巻線工程における前記第4巻線の前記巻終部、前記第2B端子と前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の前記巻終部と前記第3コア巻線工程における前記第3巻線の前記巻始部は、溶接工法、又は、はんだ付けにより電気的に接続される、
    請求項8に記載のチョークコイルの製造方法。
  10. 前記第1コア部品の一方の端縁には第1A端子、他方の端縁には第1B端子が形成されており、前記第1コア巻線工程における前記第1巻線の巻始部は前記第1A端子に電気的に接続され、巻終部は前記第1B端子に電気的に接続され、
    前記第2コア部品の一方の端縁には第2A端子、他方の端縁には第2B端子が形成されており、前記第2コア巻線工程における前記第2巻線の巻始部は前記第2A端子に電気的に接続され、巻終部は前記第2B端子に電気的に接続される、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のチョークコイルの製造方法。
  11. 前記第1コア部品の前記第1巻線の巻回方向と、前記第2コア部品の前記第2巻線の巻回方向は同方向である、
    請求項10に記載のチョークコイルの製造方法。
  12. 前記第1コア部品の前記第1巻線の巻回方向と、前記第2コア部品の前記第2巻線の巻回方向は逆方向である、
    請求項10に記載のチョークコイルの製造方法。
  13. 前記巻線は、集合線である、
    請求項1乃至請求項12の何れかに記載のチョークコイルの製造方法。
  14. 前記突合工程は、前記第1コアと前記第2コアの少なくとも一方の端縁どうしの間に絶縁性のスペーサーを挿入して実施される、
    請求項1乃至請求項13の何れかに記載のチョークコイルの製造方法。
  15. 請求項1乃至請求項14の何れかの製造方法によりチョークコイルを製造する工程の後、
    得られた前記チョークコイルに樹脂被覆を行なう工程を有する、
    チョークコイル製品の製造方法。
  16. 2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにより絶縁被覆された円弧状の第1コアであって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第1コアと、
    前記第1コアの前記端縁と対向する2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにて絶縁被覆された円弧状の第2コアであって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第2コアと、
    前記第1コアと前記第2コアの対向する一方の前記端縁の前記鍔部に夫々配置された第1A端子及び第2B端子と、
    前記第1コアの前記第1A端子に電気的に接続され、前記第1コアに巻回され、前記第1コアの他方の端縁から前記第2コアの他方の端縁を跨いで前記第2コアに巻回され、前記第2コアの前記第2B端子に電気的に接続された巻線と、
    を具える、
    チョークコイル。
  17. 2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにより絶縁被覆された円弧状であって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第1コアと、前記第1コアに巻回された第1巻線と、前記第1巻線の巻始部に電気的に接続された第1A端子と、前記第1巻線の巻終部に電気的に接続された第1B端子と、を具える第1コア部品と、
    2つの端縁を有し、少なくとも前記端縁以外が樹脂製のボビンにて絶縁被覆された円弧状であって、前記ボビンは前記端縁の外周に鍔部を有する第2コアと、前記第2コアに巻回された第2巻線と、前記第2巻線の巻始部に電気的に接続された第2A端子と、前記第2巻線の巻終部に電気的に接続された第2B端子と、を具える第2コア部品と、
    を具え、
    前記第1コア部品の前記端縁と、前記第2コア部品の前記端縁を夫々対向させて配置してなる、
    チョークコイル。
  18. 請求項16又は請求項17に記載のチョークコイルの外周を樹脂被覆してなる、
    チョークコイル製品。
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