以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報システムは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の端末装置2の各々と通信可能に接続される。
情報処理装置1は、例えば、サーバである。サーバは、例えば、情報システムを運営する企業や団体等の組織のサーバであるが、クラウドサーバやASPサーバ等でもよく、そのタイプや所在は問わない。組織は、例えば、書道教室であるが、1または2以上の書道教室を運営する企業等でもよい。または、組織は、例えば、外国人向けの観光案内所でもよいし、外国人向けの土産物等の商品を製造または販売する企業等でもよく、その種類は問わない。
端末装置2は、例えば、上記のような組織の端末であるが、個人の端末でもよく、その所属は問わない。端末は、例えば、PCであるが、携帯端末でもよく、そのタイプは問わない。なお、携帯端末とは、携帯可能な端末である。携帯端末は、例えば、タブレット端末、スマートフォンであるが、ノートPC、携帯電話機等でもよく、その種類は問わない。
個人は、例えば、書道教室で書道を体験する外国人観光客である。なお、書道教室は、実際の教室に限らず、仮想的な教室でもよい。仮想的な教室では、例えば、タッチペン等を用いて、書道による筆記を疑似的に体験してもよい。または、個人は、例えば、土産物店等で買い物をする外国人観光客であってもよい。または、個人は、外国人観光客とは限らず、例えば、外国に居ながら、仮想的な教室で書道を体験したり、仮想的な店舗で買い物をしたりする外国人でもよい。また、個人は、外国人とは限らず、例えば、日本人でもよい。日本人は、例えば、書道教室の先生であるが、店舗の店員等、誰でもよい。
なお、情報システムは、端末装置2を備えず、情報処理装置1のみで構成されてもよい。すなわち、情報処理装置1は、スタンドアロンでもよい。スタンドアロンの情報処理装置1は、一の端末で実現され得る。
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、漢字辞書格納部111、画数辞書格納部112、変換辞書格納部113、書道支援情報格納部114、および商品情報格納部115を備える。受付部12は、名前受付部121、指示受付部122、および写真受付部123を備える。処理部13は、変換部131、漢字意味取得部132、画数意味取得部133、出力情報構成部134、採用部135、書道支援情報取得部136、印刷支援部137、蓄積部138、および商品イメージ構成部139を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末受信部24、端末処理部25、および端末出力部26を備える。
格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する漢字辞書、後述する画数辞書、後述する変換辞書、後述する書道支援情報、後述する商品情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
漢字辞書格納部111には、漢字辞書が格納される。漢字辞書とは、漢字に関する辞書である。漢字は、例えば、表意文字といってもよい。表意文字とは、意味を表す文字である。
漢字辞書は、例えば、1または2以上の漢字情報を有する。漢字情報とは、外国人の名前に対応する漢字列(以下、単に漢字列と記す場合がある)の意味に関する情報である。漢字列とは、1または2以上の漢字の配列である。対応する漢字列とは、外国人の名前の発音と同じ又は類似する発音を有する漢字列である。対応する漢字列は、例えば、外国人の名前の当て字といってもよい。また、漢字列は、外国人の名前の全部に対応していなくてもよく、例えば、部分的な当て字でも構わない。
外国人は、例えば、アメリカ人、スペイン人、韓国人などであるが、その国籍や言語圏は問わない。外国人の名前(以下、単に名前と記す場合がある)は、通常、氏(ファーストネーム),名前(ラストネーム)のうちの1以上である。ただし、名前は、ミドルネームやニックネーム等でもよく、その種類は問わない。名前の言語は、例えば、英語であるが、スペイン語や韓国語等でもよく、その種類は問わない。名前の文字は、例えば、アルファベットであるが、ハングル等でもよく、その種類は問わない。
漢字情報は、例えば、部分漢列と、当該部分漢列の意味を示す漢字意味情報とを含む。部分漢列とは、漢字列の一部分である。部分漢列は、例えば、一の漢字でもよいし、2以上の漢字で構成されてもよい。ただし、漢字情報は、例えば、漢字列の全部と、当漢字列の意味を示す漢字意味情報とを含んでもよい。
漢字意味情報は、当該部分漢列の意味の情報を有する。意味の情報は、通常、外国語で表現される。漢字意味情報は、2以上の各言語で表現された意味の情報を有することは好適である。漢字意味情報は、具体的には、例えば、英語で表現された意味の情報、スペイン語で表現された意味の情報、韓国語で表現された意味の情報などを有していてもよく、その言語の数や組み合わせは問わない。
漢字意味情報は、例えば、言語識別子と、当該言語識別子で識別される言語で表現された意味の情報との対の集合であってもよい。言語識別子とは、言語を識別する情報である。言語識別子は、例えば、“英語”や“スペイン語”等の言語名であるが、IDでもよく、言語を識別し得る情報であれば何でもよい。
漢字情報は、例えば、画数情報をも有していてもよい。画数情報とは、部分漢列の画数に関する情報である。画数情報は、例えば、部分漢列が一の漢字である場合は、当該漢字の画数であり、部分漢列が2以上の漢字で構成される場合は、各漢字の画数の合計である。
画数辞書格納部112には、1または2以上の総画数情報を有する画数辞書が格納される。総画数情報とは、漢字列の総画数の意味に関する情報である。総画数情報は、例えば、漢字列の総画数と、当該総画数の意味を示す画数意味情報とを含む。
変換辞書格納部113には、2以上の変換情報を有する変換辞書が格納される。変換情報とは、外国人の名前を漢字列に変換するための情報である。変換情報は、例えば、発音文字列と、1または2以上の漢字列とを有していてもよい。発音文字列とは、発音を表す1または2以上の文字の配列である。発音を表す文字は、例えば、表音文字といってもよい。発音を表す文字は、通常、アルファベットであるが、例えば、仮名でもよいし、その他の表音文字(例えば、ハングル等)でもよく、その種類は問わない。なお、仮名は、平仮名または片仮名のいずれでもよい。また、発音を表す仮名は、例えば、読み仮名といってもよい。変換情報を構成する発音文字列は、通常、外国人の名前の発音に対応する発音文字列である。
または、変換情報は、例えば、上記のような発音文字列の一部である部分発音文字列と、漢字辞書格納部111に格納されている漢字辞書に含まれる部分漢列であり、部分発音文字列に対応する1以上の部分漢列とを有することは好適である。変換情報は、例えば、一の音節に対応する部分発音文字列と、同音異字の2以上の部分漢列とを有していてもよい。同音異字とは、同じ発音の異なる漢字である。同音異字は、例えば、真と魔、理と利と離などであるが、発音は問わない。
書道支援情報格納部114には、1または2以上の書道支援情報が格納される。書道支援情報とは、漢字の書道での筆記を支援する情報である。書道支援情報は、例えば、漢字の書き順を視覚的に示す画像であるが、漢字の書き順を説明する文章や音声等の情報でもよく、その形式は問わない。画像は、例えば、1または2以上の静止画の集合であるが、動画でもよく、その形式は問わない。または、書道支援情報は、書道で筆記された漢字の画像でもよい。または、書道支援情報は、例えば、先生が漢字を書道で筆記する様子を撮影した動画でもよい。
書道支援情報格納部114には、例えば、漢字辞書格納部111の漢字辞書が有する1以上の各部分漢列に対応して、当該部分漢列の書道での筆記を支援する書道支援情報が格納される。
ただし、書道支援情報格納部114には、例えば、漢字辞書が有する1以上の各漢字列に対応して、当該漢字列の書道での筆記を支援する書道支援情報が格納されてもよい。
商品情報格納部115には、2以上の商品情報が格納される。商品情報とは、商品に関する情報である。商品は、例えば、カード、書道用紙、Tシャツ、マグカップ等であるが、その種類は問わない。商品情報は、商品識別子を有する。商品識別子とは、商品を識別する情報である。商品識別子は、例えば、商品名、品番、ID等であるが、その構造は問わない。また、商品情報は、例えば、商品の画像である商品画像も有する。さらに、商品情報は、例えば、商品の説明などを有していてもよく、その構造は問わない。
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、後述する名前、後述する指示、後述する写真などである。
受付部12は、名前等の情報を、通常、端末装置2から受信するが、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けてもよい。または、受付部12は、例えば、音声認識機能を有しており、マイクロフォンを介して音声入力された情報を受け付けてもよい。音声認識機能とは、入力された音声を文字列に変換する機能である、といってもよい。なお、音声認識機能は公知であり、詳しい説明を省略する。さらに、受付部12は、例えば、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報を受け付けてもよく、受け付けの態様は問わない。なお、かかる事項は、名前受付部121等にも当てはまる場合がある。
名前受付部121は、外国人の名前を受け付ける。外国人は、例えば、アメリカ人やスペイン人や韓国人等であるが、その国籍等は問わない。名前の言語は、前述したように、例えば、英語やスペイン語や韓国語等であるが、何語でもよい。受け付けられる名前は、通常、発音文字列であるが、音声でもよい。発音文字列は、通常、アルファベットの配列で構成されるが、例えば、仮名の配列で構成されてもよいし、その他の表音文字(例えば、ハングル等)の配列で構成されてもよい。
音声は、例えば、発音文字列(例えば、“M”,“a”,“r”,“i”,“a”等)を読み上げた音声(“エム”,“エイ”,“アール”,“アイ”,“エイ”等)であるが、名前を発音した音声(例えば、“Maria”を発音した「マリア」等)でもよい。
名前受付部121は、外国人の名前を、通常、端末装置2から受信する。詳しくは、端末装置2のユーザは、例えば、書道教室で書道を体験する外国人の携帯端末であってもよい。端末装置2の端末格納部21には、例えば、端末識別子、および言語識別子などが格納されている。端末識別子とは、端末装置2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレス、IPアドレス、電話番号、IDなどであるが、端末装置2のユーザを識別するユーザ識別子でもよく、端末装置2を識別し得る情報であれば何でもよい。なお、ユーザ識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、IDなどであるが、ユーザを識別し得る情報であれば何でもよい。
ユーザは、例えば、端末装置2のタッチパネルを介して、自分の名前を入力する。端末装置2を構成する端末受付部22が、入力された名前を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた名前を、端末格納部21に格納されている端末識別子および言語識別子と対に、情報処理装置1に送信する。名前受付部121は、こうして端末装置2から端末識別子および言語識別子と対に送信された名前を受信する。なお、端末識別子または言語識別子のうち1以上は、必ずしも送受信されなくてもよい。
または、名前受付部121は、例えば、キーボード等の入力デバイスを介して、外国人の名前を受け付けてもよい。詳しくは、情報処理装置1は、例えば、書道教室の端末であり、書道教室の先生が、書道を体験する外国人の名前を、端末が有するキーボード等の入力デバイスを介して入力してもよい。または、外国人自身が、自分の名前を、書道教室の端末の入力デバイスを介して入力しても構わない。なお、この場合の外国人を、ユーザと呼んでもよい。
つまり、本実施の形態において、ユーザとは、通常、端末装置2のユーザであるが、名前受付部121によって受け付けられる名前に対応する人物である、と考えてもよい。名前受付部121は、ユーザ自身または先生によって、入力デバイスを介して入力された名前を受け付けてもよい。なお、名前と対に、言語識別子も受け付けられてもよい。
なお、外国人の名前がマイクロフォンを介して音声入力される場合、名前受付部121は、入力された音声を音声認識機能により認識し、発音文字列を取得してもよい。
指示受付部122は、指示を受け付ける。指示とは、通常、ユーザの指示であるが、例えば、先生等の指示でもよい。
指示受付部122は、ユーザの指示を、通常、端末装置2から受信する。詳しくは、ユーザは、例えば、端末装置2の入力デバイスを介して指示を入力し、端末受付部22が、入力された指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示を、端末格納部21に格納されている端末識別子と対に、情報処理装置1に送信してもよい。指示受付部122は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された指示を受信する。なお、端末識別子は、必ずしも送受信されなくてもよい。
または、情報処理装置1は、例えば、書道教室の端末であり、指示受付部122は、端末の入力デバイスを介して、ユーザまたは先生の指示を受け付けてもよい。なお、先生の指示は、通常、ユーザの選択に基づく指示である。
指示は、例えば、2以上の漢字列のいずれか1つを選択する指示であってもよい。すなわち、指示受付部122は、例えば、出力部14が出力した出力情報が有する2以上の漢字列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付けてもよい。
詳しくは、例えば、名前受付部121が、端末識別子等と対に名前を受信し、変換部131は、受け付けられた名前を2以上の漢字列に変換し、出力情報構成部134は、変換された2以上の漢字列を有する出力情報を、受信された端末識別子で識別される端末装置2に送信する。なお、前述したように、指示が有する端末識別子は、ユーザ識別子であってもよく、出力情報構成部134は、受信されたユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に出力情報を送信すると考えてもよい。
端末装置2において、端末受信部24が上記出力情報を受信し、端末出力部26は、受信された出力情報を出力する。端末受付部22は、出力された出力情報が有する2以上の漢字列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示を端末識別子と対に情報処理装置1に送信する。指示受付部122は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された指示を受信する。採用部135は、受け付けられた指示に対応する漢字列を取得する。
なお、上記動作において、出力情報構成部134は、変換された2以上の各漢字列ごとに、当該漢字列を構成する1以上の各部分漢列に、漢字意味取得部132が取得した漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成することは好適である。それによって、ユーザは、各漢字列の漢字の意味を理解し、漢字列の的確な選択が行える。
また、出力情報構成部134は、2以上の各漢字列に、画数意味取得部133が取得した画数意味情報をも対応付けた出力情報を構成することは、より好適である。それによって、ユーザは、各漢字列の総画数の意味を理解し、漢字列のより的確な選択が行える。
または、指示は、2以上の部分漢列のいずれか1つを選択する指示であってもよい。すなわち、指示受付部122は、例えば、出力部14が出力した出力情報が有する1以上の各部分漢列群ごとに、当該部分漢列群を構成する2以上の部分漢列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付けてもよい。
詳しくは、例えば、名前受付部121が、端末識別子等と対に名前を受信し、変換部131は、受け付けられた名前に対応する発音文字列を1以上の部分発音文字列に分割し、分割した1以上の部分発音文字列を1以上の部分漢列に変換する。出力情報構成部134は、変換された1以上の部分漢列群を有する出力情報を構成し、出力部14は、構成された出力情報を、受信された端末識別子で識別される端末装置2に送信する。
端末装置2において、端末受信部24が上記出力情報を受信し、端末出力部26は、受信された出力情報を出力する。端末受付部22は、出力された出力情報が有する1以上の部分漢列群ごとに、当該部分漢列群を構成する2以上の部分漢列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付ける。端末送信部23は、1以上の部分漢列群に対応して受け付けられた1以上の指示を端末識別子と対に情報処理装置1に送信する。
指示受付部122は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された、1以上の部分漢列群に対応する1以上の指示を受信する。採用部135は、1以上の部分漢列群に対応して受信された1以上の各指示に対応する部分漢列を取得する。
なお、上記動作において、出力情報構成部134は、上記1以上の各部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列に、漢字意味取得部132が取得した漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成することは好適である。それによって、ユーザは、各部分漢列の漢字の意味を理解し、部分漢列の的確な選択が行える。
または、指示は、漢字列等の商品への印刷に関する指示であってもよい。すなわち、指示受付部122は、変換部131が変換した漢字列等の商品への印刷に関するユーザの指示を受け付けてもよい。
詳しくは、例えば、端末装置2において、端末受付部22が、出力された出力情報が有する文字列の商品への印刷の指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示を端末識別子と対に情報処理装置1に送信してもよい。指示受付部122は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された指示を受信する。
または、指示は、選択された漢字列の商品への印刷に関する指示であってもよい。かかる指示は、例えば、選択された漢字列を含む。ただし、選択された漢字列に代えて、当該漢字列を識別する情報が含まれていてもよい。
または、指示は、例えば、商品情報格納部115に格納されている2以上の商品情報に対応する2以上の商品のいずれか1つを選択するユーザの指示であってもよい。
詳しくは、例えば、出力部14が、格納されている2以上の商品情報を端末装置2に送信する。なお、送信される商品情報は、格納されている商品情報と同じでなくてもよい。端末装置2において、端末受信部24が、2以上の商品情報を受信し、端末出力部26は、受信された2以上の商品情報を出力する。端末受付部22は、2以上の商品情報に対応する2以上の商品のうち一の商品を選択する指示を受け付ける。端末送信部23は、受け付けられた指示を端末識別子と対に情報処理装置1に送信する。指示受付部122は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された指示を受信する。
なお、指示は、例えば、選択された商品に漢字列を印刷する指示でもよい。かかる指示は、選択された商品の商品識別子を含む。
または、指示は、例えば、選択された商品に、選択された漢字列を印刷する指示でもよい。かかる指示は、選択された商品の商品識別子と、選択された文字列または当該文字列を識別する情報とを含む。
または、指示は、例えば、選択された商品に、選択された1以上の部分漢列で構成される漢字列を印刷する指示でもよい。かかる指示は、選択された商品の商品識別子と、選択された1以上の部分漢列または当該1以上の部分漢列を識別する1以上の情報とを含む。
または、指示は、例えば、漢字列等のデフォルトの商品への印刷の指示であってもよい。デフォルトの商品とは、例えば、カードであるが、書道用紙等でもよく、その種類は問わない。かかる指示は、通常、文字列等のみを含み、商品識別子を含まない。
または、指示は、例えば、後述する商品イメージの出力の指示でもよく、その種類は問わない。商品イメージの出力の指示は、商品識別子を含む。
写真受付部123は、写真を受け付ける。写真は、通常、書道結果を含む。書道結果とは、出力された出力情報が有する漢字列を、書道で筆記した結果である。書道結果は、通常、ユーザによる書道結果であるが、先生による書道結果でもよい。
写真は、例えば、ユーザと書道結果を含むことは好適である。例えば、ユーザが、自分の書道結果を手に持ち、端末装置2のカメラで自撮りを行ってもよい。端末装置2において、端末受付部22は、こうして撮影された写真であり、ユーザと書道結果を含む写真を受け付け、端末送信部23は、撮影された写真を端末識別子と対に情報処理装置1に送信する。写真受付部123は、こうして端末装置2から端末識別子と対に送信された写真を受信する。なお、ユーザと書道結果を含む写真は、例えば、書道教室のカメラで撮影され、写真受付部123は、カメラから送信された写真を受信してもよい。または、情報処理装置1がカメラを内蔵しており、端末受付部22は、書道結果等を当該カメラで撮影してもよい。
ただし、写真は、ユーザを含まず、ユーザの書道結果のみを含んでもよい。または、写真は、先生の書道結果を含んでもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、変換部131、漢字意味取得部132、画数意味取得部133、出力情報構成部134、採用部135、書道支援情報取得部136、印刷支援部137、蓄積部138、および商品イメージ構成部139などの処理である。各種の処理には、フローチャートで説明する各種の判別なども含まれる。なお、その他の処理については適時説明する。
変換部131は、名前受付部121が受け付けた名前を1または2以上の漢字列に変換する。受け付けられた名前に対応する発音文字列から漢字列への変換は、例えば、変換辞書を用いて行われる。変換辞書は、汎用的な変換辞書でもよいし、名前専用の変換辞書でもよい。後者の変換辞書には、例えば、名前に用いられる漢字のみが登録され、名前に用いられない漢字は登録されなくてもよい。
例えば、変換辞書格納部113に、発音文字列と1または2以上の漢字列との組である変換情報の集合で構成された変換辞書が格納されており、変換部131は、かかる変換辞書を用いて、名前受付部121が受け付けた名前に対応する1または2以上の漢字列を取得してもよい。
なお、変換部131は、受け付けられた名前に対応する1以上の漢字列から選択される一の漢字列を取得してもよい。その際、変換部131は、例えば、1以上の漢字列のうち1番目の漢字列を選択してもよいし、1以上の漢字列を順番に又はランダムに選択してもよい。または、変換部131は、例えば、1以上の漢字列のうち、複雑さが最も少ないもの選択してもよい。複雑さは、例えば、総画数である。詳しくは、例えば、後述する画数意味取得部133が、1以上の漢字列に対して取得した1以上の総画数情報を変換部131に引き渡し、変換部131は、当該1以上の総画数情報のうち最も少ない総画数を示す総画数情報と対になる漢字列を選択する。ただし、変換部131は、例えば、1以上の漢字列を複雑さが少ないものから順番に選択してもよく、その選択方法は問わない。また、複雑さは、例えば、文字数でもよく、その種類は問わない。
または、例えば、変換辞書格納部113に、部分発音文字列と1または2以上の部分漢列との組である変換情報の集合で構成された変換辞書が格納されており、変換部131は、名前受付部121が受け付けた名前に対応する発音文字列を1以上の部分発音文字列に分割し、分割した1以上の各部分発音文字列ごとに、当該部分発音文字列に対応する1または2以上の部分漢列(以下、部分漢列群と記す場合がある)を変換辞書から取得してもよい。
なお、変換部131は、受け付けられた名前に対応する発音文字列を分割した1以上の各部分発音文字列ごとに、当該部分発音文字列に対応する部分漢列群の中から選択される一の部分漢列に変換してもよい。
ただし、変換部131は、例えば、予め決められた条件を満たす漢字を含む部分漢列を選択しなくてもよい。詳しくは、例えば、格納部11に、不選択漢字リストが格納されている。不選択漢字リストとは、選択されない漢字のリストである。選択されない漢字は、例えば、「死」や「悪」等といった縁起の悪い漢字であるが、どのような漢字でもよい。予め決められた条件は、例えば、「不選択漢字リストに登録されていること」であってもよい。
例えば、当該部分発音文字列に、2以上の部分漢列で構成された部分漢列群が対応付いており、かつ当該部分漢列群の中に、予め決められた条件を満たす漢字を含む部分漢列が含まれている場合に、変換部131は、当該部分漢列群のうち、予め決められた条件を満たす漢字を含む部分漢列を除いた1以上の部分漢列の中から、一の部分漢列を選択してもよい。これによって、例えば、汎用的な変換辞書を用いて変換を行う場合でも、取得される漢字列の中に「死」等の予め決められた漢字が出現しないようにすることができる。
なお、発音文字列から漢字列への変換は、例えば、人工知能によって行われてもよく、その変換方法は問わない。詳しくは、変換部131は、例えば、外国人の名前と漢字列とを有する2以上の教師データを用いて、外国人の名前と漢字列との対応関係を機械学習し、学習器を構成してもよい。機械学習は、例えば、ディープラーニング、SVM(support vector machine)、決定木、ランダムフォレスト等であるが、その種類は問わない。学習器は、例えば、外国人の名前を入力とし、漢字列を出力とするプログラムや関数等であってもよい。変換部131は、構成した学習器に、名前受付部121が受け付けた名前を入力し、学習器から出力される漢字列を取得してもよい。
漢字意味取得部132は、変換部131が変換した漢字列の漢字の意味に関する漢字意味情報を取得する。
漢字意味取得部132は、例えば、変換部131が変換した漢字列を構成する1または2以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得する。
詳しくは、漢字意味取得部132は、例えば、変換部131が変換した漢字列を1または2以上の部分漢列に分割し、当該1以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得してもよい。なお、分割した2以上の部分漢列の間で、漢字の重複があってもよい。また、どの部分漢列にも含まれない漢字があってもよい。
または、漢字意味取得部132は、例えば、変換部131が変換した2以上の各漢字列ごとに、当該漢字列を構成する1または2以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得してもよい。
または、漢字意味取得部132は、変換部131が1以上の部分発音文字列を変換した1以上の各部分漢列群ごとに、当該部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得してもよい。
画数意味取得部133は、変換部131が変換した漢字列の総画数の意味に関する画数意味情報を取得する。
画数意味取得部133は、例えば、変換部131が変換した漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる画数情報を取得する。次に、画数意味取得部133は、取得した1以上の各画数情報が示す画数を合計し、総画数情報を取得する。そして、画数意味取得部133は、取得した総画数情報をキーとして画数辞書を検索し、総画数情報と対になる画数意味情報を取得する。
出力情報構成部134は、変換部131が変換した漢字列を有する出力情報を構成する。なお、こうして構成される出力情報は、当該漢字列に対応する発音文字列も有することは好適である。すなわち、出力情報構成部134は、例えば、名前受付部121が受け付けた名前に対応する発音文字列と、変換部131が変換した漢字列とを有する出力情報を構成してもよい。
出力情報構成部134は、例えば、変換部131が変換した漢字列等を有する出力情報であり、当該漢字列を構成する1以上の部分漢列と、漢字意味取得部132が取得した1以上の漢字意味情報とを有する出力情報を構成してもよい。この構成情報では、当該漢字列を構成する1以上の各部分漢列に、漢字意味取得部132が取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報が対応付けられる。
出力情報構成部134は、例えば、漢字列等に加えて、画数意味取得部133が取得した画数意味情報をも有する出力情報を構成してもよい。なお、こうして構成される出力情報は、通常、当該画数意味情報と対になる総画数情報をも有する。すなわち、出力情報構成部134は、例えば、画数意味取得部133が取得した総画数情報と画数意味情報とをも有する出力情報を構成してもよい。ただし、総画数情報は、画数意味情報に含まれていてもよい。
出力情報構成部134は、例えば、変換部131が変換した2以上の漢字列を有する出力情報であり、当該2以上の各漢字列ごとに、当該漢字列を構成する1以上の部分漢列と、漢字意味取得部132が取得した1以上の漢字意味情報とを有する出力情報を構成してもよい。この出力情報では、当該2以上の各漢字列ごとに、当該漢字列を構成する1以上の各部分漢列に、漢字意味取得部132が取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報が対応付けられる。
出力情報構成部134は、例えば、変換部131が1以上の部分発音文字列を変換した1以上の部分漢列群を有する出力情報であり、当該1以上の各部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列に、漢字意味取得部132が取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成してもよい。
出力情報構成部134は、例えば、名前受付部121が受け付けた名前の言語に対応する言語で表現された意味の情報を用いて、出力情報を構成してもよい。
詳しくは、出力情報構成部134は、例えば、上記のようにして各部分漢列に漢字意味情報を対応付ける際に、当該漢字意味情報が有する2以上の各言語で表現された意味の情報のうち、名前受付部121が名前と対に受け付けた言語識別子で識別される言語で表現された意味の情報を選択し、選択した言語で表現された意味の情報を対応付けてもよい。
出力情報構成部134は、例えば、漢字列等に加えて、後述する書道支援情報取得部136が取得した1以上の書道支援情報をも有する出力情報を構成してもよい。
詳しくは、出力情報構成部134は、例えば、上記のようにして各部分漢列に漢字意味情報を対応付ける際に、書道支援情報取得部136が取得した書道支援情報であり、当該部分漢列と対になる書道支援情報をも対応付けてもよい。
なお、出力情報は、受け付けられた名前に対応する1以上の漢字列に加えて、例えば、受け付けられた名前、当該名前に対応する発音文字列を分割した2以上の部分発音文字列、当該2以上の部分発音文字列に対応する2以上の部分漢列群、当該2以上の各部分漢列群を構成する1以上の各部分漢列に対応する漢字意味情報、1以上の各漢字列に対応する総画数情報および画数意味情報の組、のうち1種類以上の情報をも有していてもよい。
また、例えば、格納部11に、上記のような各種の情報のレイアウトに関するレイアウト情報が格納されており、出力情報構成部134は、レイアウト情報をも有する出力情報を構成してもよい。
採用部135は、出力情報が有する2以上の漢字列のいずれか1つを採用する。採用することは、通常、変換部131が変換した2以上の漢字列のうちいずれか1つを取得することである。採用部135は、例えば、出力情報が有する2以上の漢字列のうち、指示受付部122が受け付けた指示に対応する漢字列を取得する。または、採用部135は、例えば、出力された出力情報が有する1以上の部分漢列群に対して指示受付部122が受け付けた1以上の各指示に対応する部分漢列を取得してもよい。
採用部135は、取得した漢字列、または1以上の部分漢列群に対して取得した1以上の部分漢列を、例えば、印刷支援部137に引き渡す。
なお、取得された漢字列等の引き渡し先は、出力情報構成部134でもよい。出力情報構成部134は、取得された漢字列を有する第二の出力情報、または取得された1以上の部分漢列で構成された漢字列を有する第二の出力情報を構成してもよい。第二の出力情報は、例えば、一の漢字列のみを有し、漢字意味情報等を有さなくてもよい。出力部14は、構成された第二の出力情報を出力し、それによって、取得された漢字列または取得された1以上の部分漢列で構成された漢字列を、ユーザが確認できる。
ただし、取得された漢字列等の引き渡し先は問わない。または、取得された漢字列等は、例えば、ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積されてもよい。
書道支援情報取得部136は、変換部131が変換した漢字列を構成する1以上の部分漢列に対応する1以上の書道支援情報を取得する。詳しくは、書道支援情報取得部136は、例えば、変換部131が変換した漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして書道支援情報格納部11を検索し、各部分漢列に対応する1以上の書道支援情報を取得する。
印刷支援部137は、指示受付部122が受け付けた指示に応じて、変換部131が変換した漢字列を商品に印刷する印刷支援を行う。印刷支援は、例えば、漢字列、商品識別子等の情報の印刷装置(図示しない)への送信であるが、印刷処理でもよいし、漢字列の商品への印刷が実現されるように支援する処理であれば何でもよい。
例えば、受け付けられた指示が、選択された漢字列の商品への印刷に関する指示である場合、印刷支援部137は、選択された漢字列を商品に印刷する印刷支援を行ってもよい。
または、受け付けられた指示が、選択された1以上の部分漢列で構成される漢字列の商品への印刷に関する指示である場合、印刷支援部137は、選択された1以上の部分漢列で構成される漢字列を商品に印刷する印刷支援を行ってもよい。
また、受け付けられた指示が、選択された商品への漢字列の印刷に関する指示である場合、印刷支援部137は、選択された商品に漢字列を印刷する印刷支援を行ってもよい。
また、受け付けられた指示が、選択された漢字列または選択された1以上の部分漢列で構成される漢字列の、選択された商品への印刷に関する指示である場合、印刷支援部137は、選択された商品に、選択された漢字列または選択された1以上の部分漢列で構成される漢字列を印刷する印刷支援を行ってもよい。
蓄積部138は、写真受付部123が受け付けた写真を格納部11に蓄積する。蓄積部138は、例えば、写真受付部123がユーザ識別子と対に受け付けた写真を、当該ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。
商品イメージ構成部139は、商品イメージを構成する。商品イメージとは、商品の画像である。商品イメージは、例えば、漢字列付き商品イメージである。漢字列付き商品イメージとは、漢字列を付加した商品の画像である。商品イメージ構成部139は、例えば、受付部12が商品イメージの出力の指示を受け付けたことに応じて、受け付けられた指示に対応する商品の商品画像と、受け付けられた名前を変換した漢字列とを用いて、漢字列付き商品イメージを構成する。
詳しくは、商品イメージ構成部139は、例えば、商品情報格納部115に格納されている2以上の商品情報のうち、指示受付部122が受け付けた指示に対応する商品情報を参照して、当該商品情報が有する商品画像を取得する。そして、商品イメージ構成部139は、取得した商品画像に、変換部131が変換した漢字列を付加することにより、当該漢字列を付加した当該商品の画像である漢字列付き商品イメージを構成する。
または、商品イメージは、例えば、書道結果付き商品イメージであってもよい。書道結果付き商品イメージとは、書道結果を付加した商品の画像である。商品イメージ構成部139は、例えば、受け付けられた指示に対応する商品の商品画像と、受け付けられた名前を変換した漢字列の書道での書道結果とを用いて、漢字列付き商品イメージを構成する。
詳しくは、商品イメージ構成部139は、例えば、上記と同様にして商品画像を取得する一方、格納部11に格納されている1以上の写真のうち、受け付けられた指示が有するユーザ識別子に対応する1または2以上の写真を取得する。そして、商品イメージ構成部139は、取得した商品画像に、取得した1以上の写真または当該1以上の写真から抽出された書道結果等を付加することにより、書道結果付き商品イメージを構成してもよい。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、漢字列、部分漢列、出力情報、商品イメージ、漢字列付き商品イメージ、書道結果付き商品イメージなどである。出力部14は、漢字列等の情報を、通常、端末装置2に送信するが、例えば、ディスプレイやスピーカやプリンタ等の出力デバイスを介して出力してもよいし、ディスクや半導体メモリ等の記録媒体に蓄積してもよい。
出力部14は、例えば、変換部131が発音文字列を変換した1または2以上の漢字列を出力する。または、出力部14は、例えば、変換部131が1以上の部分発音文字列を変換した1以上の部分漢列群を出力してもよい。または、出力部14は、例えば、出力情報構成部134が構成した出力情報を出力してもよい。
また、出力部14は、例えば、商品イメージ構成部139が構成した漢字列付き商品イメージ等の商品イメージ等を出力してもよい。
詳しくは、例えば、名前受付部121が名前を端末識別子と対に受信したことに応じて、出力部14は、当該名前に対応する漢字列等の情報を、当該端末識別子で識別される端末装置2に送信する。
または、名前受付部121が、キーボード等の入力デバイスを介して名前を受け付けたことに応じて、出力部14は、当該名前に対応する漢字列等の情報を、ディスプレイ等の出力デバイス介して出力してもよい。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、端末識別子、ユーザ識別子などである。
端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、名前、指示、写真などである。
端末送信部23は、端末受付部22が受け付けた名前等の情報を、端末格納部21に格納されている端末識別子またはユーザ識別子と対に、情報処理装置1に送信する。なお、送信される情報は、受け付けられた情報と同じでなくてもよい。
端末受信部24は、情報処理装置1から各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、漢字列、部分漢列、出力情報、商品イメージなどである。
端末処理部25は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、受け付けられた情報の送信される情報への形式変換、端末受付部22が名前等の情報を受け付けたか否かの判別などである。
端末出力部26は、端末受信部24が受信した漢字列等の情報を出力する。端末出力部26は、漢字列等の情報を、通常、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、ディスク等の記録媒体に蓄積したり、他のプログラムに引き渡したり、他の装置に送信したりしてもよく、その出力態様は問わない。
格納部11、漢字辞書格納部111、画数辞書格納部112、変換辞書格納部113、書道支援情報格納部114、商品情報格納部115、および端末格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
受付部12、名前受付部121、指示受付部122、写真受付部123、および端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
処理部13、変換部131、漢字意味取得部132、画数意味取得部133、出力情報構成部134、採用部135、書道支援情報取得部136、印刷支援部137、蓄積部138、商品イメージ構成部139、および端末処理部25は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部14、および端末出力部26は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
端末送信部23、および出力部14の送信機能は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
端末受信部24、および受付部12等の受信機能は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
次に、情報システムの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートにおいて、受け付けは受信であり、出力は送信であり、端末識別子はユーザ識別子である。
(ステップS201)処理部13は、名前受付部121が名前をユーザ識別子と対に受信したか否か否かを判別する。名前受付部121が名前をユーザ識別子と対に受信したと判別された場合はステップS202に進み、受信していないと判別された場合はステップS208に進む。
(ステップS202)変換部131は、ステップS201で受け付けられた名前を漢字列に変換する。
(ステップS203)漢字意味取得部132は、ステップS202で変換された漢字列の漢字の意味に関する漢字意味情報を取得する。
(ステップS204)画数意味取得部133は、ステップS202で変換された漢字列の総画数の意味に関する画数意味情報を取得する。
(ステップS205)書道支援情報取得部136は、ステップS202で変換された漢字列の書道での筆記を支援する書道支援情報を取得する。
(ステップS206)出力情報構成部134は、ステップS202で変換された漢字列、ステップS203で取得された漢字意味情報、ステップS204で取得された画数意味情報、およびステップS205で取得された書道支援情報を有する出力情報を構成する。
(ステップS207)出力部14は、ステップS206で構成された出力情報を、ステップS201で名前と対に受信されたユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に送信する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS208)処理部13は、写真受付部123が写真をユーザ識別子と対に受信したか否かを判別する。写真受付部123が写真をユーザ識別子と対に受信したと判別された場合はステップS209に進み、受信していないと判別された場合はステップS210に進む。
(ステップS209)蓄積部138は、ステップS208で受信された写真を、当該写真と対に受信されたユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS210)処理部13は、指示受付部122が指示をユーザ識別子と対に受信したか否かを判別する。指示受付部122が指示をユーザ識別子と対に受信したと判別された場合はステップS211に進み、受信していないと判別された場合はステップS201に戻る。
(ステップS211)処理部13は、ステップS210で受け付けられた指示が商品イメージの出力の指示か否かを判別する。受け付けられた指示が、商品イメージの出力の指示であると判別された場合はステップS211に進み、商品イメージの出力の指示でないと判別された場合はステップS214に進む。
(ステップS212)商品イメージ構成部139は、ステップS210で受信された指示が有する商品識別子で識別される商品に、ステップS210で指示と対に受信されたユーザ識別子と対になる1以上の写真または当該1以上の写真から抽出された書道結果等を付加した商品の商品イメージを構成する。
(ステップS213)出力部14は、ステップS212で構成された商品イメージを、ステップS210で名前と対に受信されたユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2に送信する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS214)印刷支援部137は、ステップS210で受信された指示が有する文字列等の印刷を支援する印刷支援を行う。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本例の情報システムは、情報処理装置1、および2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、書道教室のサーバである。2以上の端末装置2のうち1つ(以下、端末装置2A)は、書道教室で書道を体験する外国人であるユーザAの携帯端末である。ユーザAの名前は“Maria”である。
端末装置2Aの端末格納部21には、ユーザ識別子“A”が格納されている。ただし、ユーザ識別子“A”は、端末識別子と考えてもよい。
なお、2以上の端末装置2のうち他の1つ(以下、端末装置2X)は、書道教室の端末Xである。端末装置2Xの端末格納部21には、端末識別子“X”が格納されている。
情報処理装置1において、漢字辞書格納部111および変換辞書格納部113等には、例えば、図3に示すような、2以上の漢字・変換等情報が格納されている。なお、2以上の漢字・変換等情報の集合は、例えば、漢字・変換等辞書と呼んでもよい。漢字・変換等辞書は、前述した漢字辞書、および前述した変換辞書等を統合した辞書である、といってもよい。
図3は、漢字・変換等情報のデータ構造図である。漢字・変換等情報とは、前述した漢字情報、および前述した変換情報等を統合した情報である。漢字・変換等情報は、部分発音文字列、および1または2以上の漢字情報等を有する。漢字情報は、部分漢列、漢字意味情報、および画数情報を含む。
なお、漢字・変換等情報には、前述した書道支援情報も統合されていてもよい。この場合、漢字・変換等情報は、発音文字列、および1以上の漢字情報に加えて、書道支援情報をも有する。
2以上の漢字・変換等情報の各々は、ID(例えば“1”,“2”等)に対応付いている。例えば、ID“1”に対応する漢字・変換等情報(以下、漢字・変換等情報1と記す場合がある)は、部分発音文字列“a”、および2以上の漢字情報“亜,next,7”,“阿,shore,7”等を有する。同様に、ID“2”に対応する漢字・変換等情報(漢字・変換等情報2)は、部分発音文字列“ma”、および2以上の漢字情報“真,truth,10”,“麻,hemp,11”等を有する。
また、漢字・変換等情報3は、部分発音文字列“ri”、および2以上の漢字情報“理,natural law,11”,“梨,pear,11”等を有する。また、漢字・変換等情報4は、部分発音文字列“ben”、および1以上の漢字情報“勉,effort,10”等を有する。さらに、漢字・変換等情報5は、部分発音文字列“tom”、および1以上の漢字情報“十夢,ten dreams,15”等を有する。
また、画数辞書格納部112には、例えば、図4に示すような、2以上の画数情報を有する画数辞書が格納される。図4は、画数情報のデータ構造図である。画数情報は、総画数、および画数意味情報を有する。
2以上の各画数情報は、ID(例えば“1”,“2”等)に対応付いている。例えば、ID“1”に対応する画数情報(画数情報1)は、総画数“28”、および画数意味情報“eventful”を有する。同様に、画数情報2は、総画数“29”、および画数意味情報“harmonic”を有する。
商品情報格納部115には、Tシャツやマグカップ等の2以上の商品に対応する2以上の商品情報が格納されている。
いま、ユーザAは、端末装置2Aのタッチパネルを操作して、情報処理装置1にアクセスし、名前“Maria”を入力したとする。
端末装置2Aにおいて、端末受付部22が上記名前“Maria”を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた名前“Maria”を、端末格納部21に格納されているユーザ識別子“A”と対に、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、名前受付部121が上記名前“Maria”を受信し、変換部131は、漢字辞書格納部111および変換辞書格納部113等に格納されている漢字・変換等辞書を用いて、当該名前“Maria”に対応する発音文字列“maria”の漢字列への変換を行う。
詳しくは、変換部131は、まず、発音文字列“maria”を3つの部分発音文字列“ma”,“ri”,および“a”に分割する。次に、変換部131は、当該3つの部分発音文字列“ma”,“ri”,および“a”のうち、1番目の部分発音文字列“ma”で漢字・変換等辞書を検索し、当該1番目の部分発音文字列“ma”を含む漢字・変換等情報2を参照して、当該1番目の部分漢列と対になる2以上の部分漢列“真”および“麻”等を取得する。
次に、変換部131は、2番目の部分発音文字列“ri”で同様の検索を行い、当該2番目の部分発音文字列“ri”を含む漢字・変換等情報3を参照して、当該2番目の部分漢列と対になる2以上の部分漢列“理”および“梨”等を取得する。
次に、変換部131は、3番目の部分発音文字列“a”で検索を行い、当該3番目の部分発音文字列“a”を含む漢字・変換等情報1を参照して、当該3番目の部分漢列と対になる2以上の部分漢列“亜”および“阿”等を取得する。
次に、変換部131は、1番目の部分発音文字列“ma”に対応する1番目の部分漢列群“真,“麻”等のうち1番目の部分漢列“真”と、2番目の部分発音文字列“ri”に対応する2番目の部分漢列群“理”,“梨”等のうち1番目の部分漢列“理”と、3番目の部分発音文字列“a”に対応する3番目の部分漢列群“亜”,“阿”等のうち1番目の部分漢列“亜”とを用いて、発音文字列“maria”に対応する1番目の漢字列“真理亜”を構成する。
次に、変換部131は、1番目の部分発音文字列“ma”に対応する1番目の部分漢列群のうち2番目の部分漢列“麻”と、2番目の部分発音文字列“ri”に対応する2番目の部分漢列群のうち2番目の部分漢列“梨”と、3番目の部分発音文字列“a”に対応する3番目の部分漢列群のうち2番目の部分漢列“阿”とを用いて、発音文字列“maria”に対応する2番目の漢字列“麻梨阿”を構成する。
こうして、発音文字列“maria”は、2以上の漢字列“真理亜”および“麻梨阿”等に変換される。
次に、漢字意味取得部132は、漢字・変換等辞書を用いて、上記各部分漢列に対応する漢字意味情報を取得する。詳しくは、漢字意味取得部132は、まず、上記1番目の部分列群のうち、1番目の部分列“真”で検索を行い、当該1番目の部分列“真”を含む漢字情報を参照して、当該1番目の部分字列“真”と対になる漢字意味情報“truth”を取得し、さらに、2番目の部分列“麻”で検索を行い、これと対になる漢字意味情報“hemp”をも取得する。
次に、漢字意味取得部132は、上記2番目の部分漢字群のうち、1番目の部分漢列“理”で検索を行い、これと対になる漢字意味情報“natural law”を取得し、さらに、2番目の部分漢列“梨”と対になる漢字意味情報“pear”をも取得する。次に、漢字意味取得部132は、上記3番目の部分漢列群のうち、1番目の部分漢列“亜”と対になる漢字意味情報“next”を取得し、さらに、2番目の部分漢列“阿”と対になる漢字意味情報“shore”をも取得する。
次に、画数意味取得部133は、画数辞書等を用いて、上記各漢字列に対応する画数意味情報を取得する。詳しくは、画数意味取得部133は、まず、漢字・変換等辞書を用いて、上記各部分漢列に対応する画数情報を取得する。
すなわち、画数意味取得部133は、まず、上記1番目の部分漢列群のうち、1番目の部分字列“真”で検索を行い、当該1番目の部分字列“真”を含む漢字情報を参照して、当該1番目の部分漢列“真”と対になる画数情報“10”を取得し、さらに、2番目の部分漢列“麻”と対になる漢字意味情報“11”をも取得する。
次に、漢字意味取得部132は、上記2番目の部分漢列群のうち、1番目の部分漢列“理”と対になる漢字意味情報“11”を取得し、さらに、2番目の部分漢列“梨”と対になる画数情報“11”をも取得する。次に、漢字意味取得部132は、上記3番目の部分漢列群のうち、1番目の部分漢列“亜”と対になる画数情報“7”を取得し、さらに、2番目の部分漢列“阿”と対になる画数情報“7”をも取得する。
次に、漢字意味取得部132は、2以上の各漢字列ごとに、各部分漢列に対応する画数情報を合計して総画数情報を求め、そして、画数辞書等を用いて、当該総画数情報と対になる画数意味情報を取得する。
すなわち、画数意味取得部133は、まず、1番目の漢字列“真理亜”に関し、各部分漢列に対応する画数情報“10”,“11”,および“7”を合計して総画数情報“28”を求め、そして、画数辞書を用いて、当該総画数情報“28”と対になる画数意味情報“eventful”を取得する。
次に、画数意味取得部133は、2番目の漢字列“麻梨阿”に関し、各部分漢列に対応する画数情報“11”,“11”,および“7”を合計して総画数情報“29”を求め、そして、画数辞書を用いて、当該総画数情報“29”と対になる画数意味情報“harmonic”を取得する。
なお、画数意味取得部133は、漢字・変換等辞書を用いて、上記各部分漢列に対応する書道支援情報を取得してもよい。
次に、出力情報構成部134は、上記のようにして取得された3つの部分漢列群等を用いて、出力情報を構成する。出力情報は、受信された名前“Maria”と、当該名前“Maria”に対応する発音文字列“maria”を分割した3つの部分発音文字列“ma”,“ri”,および“a”と、1番目の部分発音文字列“ma”に対応する1番目の部分漢列群“真”,“麻”等と、2番目の部分発音文字列“ri”に対応する2番目の部分漢列群“理”,“梨”等と、3番目の部分発音文字列“a”に対応する3番目の部分漢列群“亜”,“阿”等とを有する。
また、出力情報は、部分漢列“真”に対応する漢字意味情報“truth”と、部分漢列“理”に対応する漢字意味情報“natural law”と、部分漢列“亜”に対応する漢字意味情報“next”と、部分漢列“麻”に対応する漢字意味情報“hemp”と、部分漢列“梨”に対応する漢字意味情報“pear”と、部分漢列“阿”に対応する漢字意味情報“shore”とをも有する。
さらに、出力情報は、1番目の漢字列“真理亜”に対応する総画数情報“28 strokes”および画数意味情報“eventful”の組と、2番目の漢字列“麻梨阿”に対応する総画数情報“29 strokes”および画数意味情報“harmonic”の組とをも有する。なお、出力情報には、通常、レイアウト情報も含まれる。
出力部14は、こうして構成された出力情報を、受信されたユーザ識別子“A”で識別されるユーザの端末装置2Aに送信する。
端末装置2Aにおいて、端末受信部24が上記出力情報を受信し、端末出力部26は、受信された出力情報を、ディスプレイを介して出力する。これにより、端末装置2Aのディスプレイには、例えば、図5に示すような画面が表示される。
図5は、出力情報を含む画面の一例を示す図である。この画面は、名前“Maria”と、これに対応する2つの漢字列“真理亜”および“麻梨阿”を含む。この画面では、後者の漢字列は、前者の漢字列よりも小さいサイズで表示されている。相対的に大きいサイズで表示されている漢字列(または部分漢列)が、現在選択されている漢字列(または部分漢列)である。なお、現在選択されている漢字列等か否かは、例えば、色や輝度等、サイズ以外の表示態様の違いで区別されてもよい。
また、各漢字列を構成する各部分漢列に対応付けて、“truth”等の漢字意味情報が配置されている。さらに、各漢字列に対応付けて、総画数情報および画数意味情報の組も配置されている。
ユーザAは、2つの漢字列のいずれか1つを選択する指示を入力してもよい。または、各部分漢列群ごとに、一の部分漢列を選択する指示が入力されてもよい。本例では、図示しないOKボタンの押下によって、現在の選択を許容する指示であり、選択された文字列を印刷する指示が入力されたとする。端末装置2Aにおいて、端末受付部22が上記指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示をユーザ識別子“A”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、指示受付部122が上記指示を受信し、印刷支援部137は、選択されている漢字列“真理亜”をプリンタでカードに印刷する。なお、これに加えて、例えば、別のカードまたは専用の用紙に、当該漢字列に関する書道支援情報が印刷されてもよい。例えば、格納部11に、ユーザ識別子“A”に対応付けて、ユーザAの住所・氏名等の情報が格納されており、漢字列“真理亜”が印刷されたカード等は、ユーザA宅に配送される。または、印刷支援部137は、カード等の画像を端末装置2Aに送信してもよい。
ユーザAは、上記カード等を参照して、例えば、図6に示すように、漢字列“真理亜”を毛筆で書道用紙に筆記する。その後、ユーザは、書道用紙に筆記された書道結果を端末装置2Aの内蔵カメラで撮影する。
端末装置2Aにおいて、端末受付部22が、上記書道結果を含む写真を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた写真をユーザ識別子“A”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、写真受付部123が上記写真をユーザ識別子“A”と対に受信し、蓄積部138は、受信された写真を、受信されたユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。
その後、商品情報格納部115に格納されている2以上の商品情報が、出力部14によって端末装置2Aに送信され、端末装置2Aのディスプレイに表示され、ユーザAは、2以上の商品情報を参照して、書道結果が印刷されたTシャツのイメージを出力する指示を入力したとする。端末装置2Aにおいて、端末受付部22が上記指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示をユーザ識別子“A”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、指示受付部122が上記指示をユーザ識別子“A”と対に受信し、商品イメージ構成部139は、ユーザ識別子“A”に対応付けて格納されている写真を格納部11から取得し、取得した写真から書道結果を抽出する。また、商品イメージ構成部139は、商品情報格納部115からTシャツの画像を取得し、書道結果が印刷されたTシャツの商品イメージを構成する。出力部14は、こうして構成された商品イメージを端末装置2Aに送信する。
端末装置2Aにおいて、端末受信部24が上記商品イメージを受信し、端末出力部26は、受信された商品イメージを、ディスプレイを介して出力する。これにより、端末装置2Aのディスプレイには、例えば、図7に示すような商品イメージが表示される。
ユーザAは、上記商品イメージを参照して、書道結果のTシャツへの印刷を行う指示を入力する。端末装置2Aにおいて、端末受付部22が、上記指示を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた指示をユーザ識別子“A”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、指示受付部122が上記指示をユーザ識別子“A”と対に受信し、印刷支援部137は、書道結果およびTシャツの商品識別子等を印刷工場等のサーバに送信する。印刷工場等で、書道結果のTシャツへの印刷が行われ、書道結果が印刷されたTシャツは、ユーザA宅に配送される。
なお、例えば、書道教室の先生が、端末装置2Xのキーボード等を介して、“Ben”,“Tom”等の名前を、ユーザ識別子“B”,“C”等と対に入力してもよい。入力された名前“Ben”は、ユーザ識別子“B”と対に情報処理装置1に送信され、情報処理装置1において、漢字・変換等情報4を用いて、名前“Ben”に対応する発音文字列“ben”と対になる部分漢列“勉”等が取得される。また、入力された名前“Tom”は、ユーザ識別子“C”と対に情報処理装置1に送信され、情報処理装置1において、漢字・変換等情報5を用いて、名前“Tom”に対応する発音文字列“tom”と対になる部分漢列“十夢”等が取得される。以降の動作は、上記と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、漢字辞書格納部111に、外国人の名前に対応する漢字列の一部分である部分漢列と部分漢列の意味に関する漢字意味情報とを含む1以上の漢字情報を有する漢字辞書が格納され、情報処理装置1は、外国人の名前を受け付け、受け付けた名前を漢字列に変換し、変換した漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、1以上の各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得し、変換した漢字列を有する出力情報であり、漢字列を構成する1以上の部分漢列と、取得した1以上の漢字意味情報とを有する出力情報を構成し、出力情報を出力する情報処理装置1により、外国人の名前に対応する漢字列を、漢字の意味情報と共に出力する仕組みを提供できる。
また、上記構成において、漢字情報は、部分漢列の画数に関する画数情報をも有し、画数辞書格納部112に、漢字列の総画数を示す総画数情報と総画数の意味を示す画数意味情報とを含む1以上の総画数情報を有する画数辞書が格納され、情報処理装置1は、変換した漢字列を構成する1以上の部分漢列に対応する1以上の画数情報を用いて、漢字列の総画数を示す総画数情報を取得し、取得した総画数情報をキーとして画数辞書を検索し、総画数情報と対になる画数意味情報を取得し、取得した画数意味情報をも有する出力情報を構成することにより、外国人の名前に対応する漢字列を、漢字の意味情報、および画数の意味情報と共に出力できる。
また、上記構成において、変換辞書格納部113に、外国人の名前の発音に対応する発音文字列の一部である部分発音文字列と、部分発音文字列に対応する1以上の部分漢列とを有する2以上の変換情報を有する変換辞書が格納され、情報処理装置1は、変換辞書を用いて、受け付けた名前に対応する発音文字列を1以上の部分発音文字列に分割し、分割した1以上の各部分発音文字列ごとに、部分発音文字列に対応する1以上の部分漢列の中から選択される一の部分漢列に変換することにより、外国人の名前を、同音異字の漢字を含む2以上の漢字列に変換できる。
また、情報処理装置1は、予め決められた条件を満たす漢字を含む部分漢列を選択しないことにより、外国人の名前を、予め決められた条件を満たす漢字を含まない漢字列に変換できる。
また、情報処理装置1は、受け付けた名前を2以上の漢字列に変換し、変換した2以上の各漢字列ごとに、漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得し、変換した2以上の漢字列を有する出力情報であり、2以上の各漢字列ごとに、取得した漢字意味情報であり、当該漢字列を構成する1以上の部分漢列と対になる1以上の漢字意味情報を含む出力情報を構成し、出力した出力情報が有する2以上の漢字列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付け、受け付けた指示に対応する漢字列を取得することにより、外国人の名前に対応する漢字列の候補であり、同音異字の漢字を含む2以上の漢字列を、各漢字列の漢字の意味情報付きで出力することで、ユーザによる漢字列の選択を支援できる。
また、情報処理装置1は、1以上の各部分発音文字列を、部分発音文字列に対応する2以上の部分漢列である部分漢列群に変換し、1以上の部分発音文字列を変換した1以上の各部分漢列群ごとに、部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得し、1以上の部分発音文字列を変換した1以上の部分漢列群を有する出力情報であり、1以上の各部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列に、取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成し、出力した出力情報が有する1以上の各部分漢列群ごとに、部分漢列群を構成する2以上の部分漢列のいずれか1つを選択するユーザの指示を受け付け、1以上の部分漢列群に対して受け付けた1以上の各指示に対応する部分漢列を取得することにより、外国人の名前に対応する漢字列を構成する漢字の候補であり、同音異字の2以上の漢字を、各漢字の意味情報付きで出力することで、ユーザによる漢字の選択を支援できる。
また、上記構成において、漢字意味情報は、2以上の各言語で表現された意味の情報を有し、情報処理装置1は、名前の言語に対応する言語で表現された意味の情報を用いて出力情報を構成することにより、異なる言語での漢字の意味の理解を支援できる。
また、書道支援情報格納部114に、漢字辞書が有する1以上の各部分漢列に対応して、部分漢列の書道での筆記を支援する書道支援情報が格納され、情報処理装置1は、変換した漢字列を構成する1以上の部分漢列に対応する1以上の書道支援情報を取得し、取得した1以上の書道支援情報をも有する出力情報を構成することにより、書道での漢字列の筆記を支援できる。
また、上記構成において、書道支援情報は、漢字の書き順を視覚的に示す画像であることにより、情報処理装置1は、漢字の書き順の直感的な理解を支援できる。
また、情報処理装置1は、出力した出力情報が有する漢字列を書道で筆記した書道結果を含む写真を受け付け、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて、写真を格納部11に蓄積することにより、書道結果のユーザによる利用を支援できる。
また、本実施の形態によれば、情報処理装置1は、外国人の名前を受信し、受信した名前を漢字列に変換し、変換した漢字列を端末に送信し、指示を端末から受信し、指示に応じて、変換した漢字列を商品に印刷する印刷支援を行うことにより、外国人の名前に対応する漢字列が印刷された商品を当該外国人等が容易に入手できる仕組みが実現される。
また、情報処理装置1は、受け付けた名前を2以上の漢字列に変換し、2以上の漢字列を端末に送信し、指示は、送信した2以上の漢字列のいずれか1つを選択するユーザの指示であり、情報処理装置1は、指示に対応する漢字列を商品に印刷する印刷支援を行うことにより、商品に印刷する漢字列をユーザが選択できる。
また、漢字辞書格納部111に、外国人の名前に対応する漢字列の一部分である部分漢列と部分漢列の意味に関する漢字意味情報とを含む1以上の漢字情報を有する漢字辞書が格納され、情報処理装置1は、変換した漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、1以上の各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得し、変換した漢字列を有する出力情報であり、漢字列を構成する1以上の各部分漢列に、取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成することにより、商品に印刷する漢字列のユーザによる選択を支援できる。
また、変換辞書格納部113に、外国人の名前の発音に対応する発音文字列の一部である部分発音文字列と、漢字辞書を構成する部分漢列であり、部分発音文字列に対応する1以上の部分漢列とを有する2以上の変換情報を有する変換辞書が格納され、情報処理装置1は、変換辞書を用いて、受け付けた名前を1以上の部分発音文字列に分割し、分割した1以上の各部分発音文字列を、部分発音文字列に対応する2以上の部分漢列である部分漢列群に変換し、1以上の部分発音文字列を変換した1以上の部分漢列群を端末に送信し、指示は、送信した1以上の部分漢列群ごとに、部分漢列群を構成する2以上の漢字列のいずれか1つを選択するユーザの指示であり、情報処理装置1は、1以上の各部分漢列群ごとに、指示に対応する部分漢列を取得し、取得した1以上の部分漢列で構成される漢字列を商品に印刷する印刷支援を行うことにより、商品に印刷する漢字列の漢字をユーザが選択できる。
また、漢字辞書格納部111に、外国人の名前に対応する漢字列の一部分である部分漢列と部分漢列の意味に関する漢字意味情報とを含む1以上の漢字情報を有する漢字辞書が格納され、情報処理装置1は、1以上の部分発音文字列を変換した1以上の各部分漢列群ごとに、部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列をキーとして漢字辞書を検索し、各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得し、1以上の部分発音文字列を変換した1以上の部分漢列群を有する出力情報であり、1以上の各部分漢列群を構成する2以上の各部分漢列に、取得した漢字意味情報であり、当該部分漢列と対になる漢字意味情報を対応付けた出力情報を構成することにより、商品に印刷する漢字列の漢字のユーザによる選択を支援できる。
また、商品情報格納部115に、商品の画像である商品画像を有する2以上の商品情報が格納され、指示は、2以上の商品情報に対応する2以上の商品のいずれか1つを選択するユーザの指示であり、情報処理装置1は、指示に対応する商品の商品画像と、変換した漢字列とを用いて、漢字列を付加した商品のイメージである漢字列付き商品イメージを構成し、漢字列付き商品イメージを送信することにより、漢字列が印刷された商品のイメージをユーザが確認できる。
また、情報処理装置1は、送信した漢字列を書道で筆記した書道結果を含む写真を受け付け、受け付けた写真を、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積し、格納部11に格納されている写真を用いて、書道結果を付加した商品のイメージである1以上の書道結果付き商品イメージを構成し、1以上の書道結果付き商品イメージを端末に送信することにより、漢字列の書道結果が印刷された商品のイメージをユーザが確認できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。
なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、外国人の名前に対応する漢字列の一部分である部分漢列と当該部分漢列の意味に関する漢字意味情報とを含む1以上の漢字情報を有する漢字辞書が格納される漢字辞書格納部111にアクセス可能なコンピュータを、外国人の名前を受け付ける名前受付部121と、前記名前受付部121が受け付けた名前を漢字列に変換する変換部131と、前記変換部131が変換した漢字列を構成する1以上の各部分漢列をキーとして前記漢字辞書を検索し、当該1以上の各部分漢列と対になる漢字意味情報を取得する漢字意味取得部132と、前記変換部131が変換した漢字列を有する出力情報であり、当該漢字列を構成する1以上の部分漢列と、前記漢字意味取得部132が取得した1以上の漢字意味情報とを有する出力情報を構成する出力情報構成部134と、前記出力情報を出力する出力部14ととして機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、外国人の名前を受信する名前受付部121と、前記名前受付部121が受信した名前を漢字列に変換する変換部131と、前記変換部131が変換した漢字列を端末に送信する出力部14と、指示を前記端末から受信する指示受付部122と、前記指示に応じて、前記変換部131が変換した漢字列を商品に印刷する印刷支援を行う印刷支援部137として機能させるためのプログラムである。
図8は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図8において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904と、カメラ917と、プリンタ918とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図9は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図9において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、カメラ917と、プリンタ918とを備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、端末装置2は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。なお、プリンタ918はなくてもよい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、一のコンピュータが集中処理を行ってもよく、あるいは複数のコンピュータが分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(端末受信部24、端末送信部23など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。