JP2020176985A - 外力検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、分解能を高くするためには、微小な外力変化でも撓みやすく、且つ、電極間隔を小さくする必要があり、わずかな外力で固定電極と可動電極とが接触してしまうなど、製造や輸送が難しい場合があった。
弾性材料により構成され、上部側が支持された状態で、容器内を下方側へ伸びるように配置されたカンチレバーと、
前記カンチレバーの一面側に設けられた可動電極と、
前記容器内の前記可動電極に対向する位置に設けられ、前記カンチレバーの撓みに応じて前記可動電極との間の容量が変化する可変容量を形成するための固定電極と、
前記可変容量に接続され、当該可変容量に対応した周波数信号を出力する発振部と、
前記容器を保持すると共に、前記カンチレバーに作用する重力の方向を変化させることにより、前記外力を検出する際の基準となる、前記カンチレバーの支持位置から見た、前記可動電極と前記固定電極とのなす基準角度を変化させるために、前記容器を保持する角度を変化させる角度調節部が設けられた容器保持部と、を備えたことを特徴とする。
(a)前記角度調節部により前記基準角度を大きくするに連れて、前記外力の単位変化量当たりの前記発振部から出力される周波数信号の周波数変化量が小さくなること。
(b)前記容器内に設けられ、前記固定電極が下方側となるように前記容器を横倒しにしたとき、前記カンチレバーを下面側から保持するカンチレバー保持部を備えること。前記固定電極は前記カンチレバー保持部に設けられていること。前記カンチレバー及び前記カンチレバー保持部は、水晶により構成されていること。
図3に示すように、例えばカンチレバー保持部3は、水晶からなる上下方向に細長い板状の部材であり、容器10の内側壁面に固定されている。
また、固定電極42の形成領域の上方側には、カンチレバー2との接触面積を小さくしてカンチレバー保持部3とカンチレバー2の固着を防止するための凹部31が形成されている。凹部31はエッチングにより形成することができる。
本例のカンチレバー2は、水晶板をエッチングして、カンチレバー2となる領域の周囲をコの字状に除去して形成され、当該除去領域の外方には、細長い矩形状の枠体部23が残されている。また、カンチレバー2の基端側は枠体部23に接続された状態となっており、カンチレバー2は、当該基端側を上部側として、下方側へ向けて伸びるように配置される。
さらに図2(b)に示すように、カンチレバー2における、カンチレバー保持部3に対向する面の上部領域側には、水晶同士が接触して固着することを防止するための金属膜である保護膜22が形成されている。
図1に示す例において、容器保持部5は容器10を下面側から支持する保持台52と、保持台52を下方側から支持する基体51と、これら保持台52と基体51と間に隙間を形成する角度調節ネジ53a、53bとを備え、前記隙間の高さを調節することにより、容器10を保持する傾きを変化させる。保持台52、基体51、角度調節ネジ53a、53bは、本例の角度調節部に相当する。
この性質を利用すると、前記角度θを調節することにより、例えば使用目的に応じて外力検出装置1の感度を変化させることができる。
当該図によると、角度θを大きくするに連れて、カンチレバー2に働く外力の単位変化量(カンチレバー2の撓み量の単位変化)当たりの発振部60からの周波数変化量が小さくなっている。言い替えると、角度θが小さい領域では角度θの単位変化量あたりの周波数変化量が大きく、感度が高い。一方、角度θが大きい領域では角度θの単位変化あたりの周波数変化量が小さく、感度は低くなる。
基準角度θの値を小さく設定することにより、外力検出装置1の感度を高くすることができる。一方、可動電極41、固定電極42は近接した位置に配置されるので測定範囲は狭くなるが、上述の例のような微小な外力変化の測定では、それほど幅広い測定範囲を必要としない場合もある。
基準角度θの値を大きくすると、可動電極41と固定電極42とがより離れた状態となるので、幅広い測定範囲で測定を行うことができる。一方、外力検出装置の感度は低くなるが、上述の例のような測定では、過剰に微小な外力変化を検出しない方が好ましい場合もある。
この点、図1に示す構成の外力検出装置1は、非使用時にはカンチレバー保持部3が下方側となるように横倒しにすれば、カンチレバー2とカンチレバー保持部3とが上下に重ねられ、カンチレバー2を安定した状態で保持することができる。この結果、カンチレバー保持部3との衝突などに起因する外力検出装置1の破損を防止することができる。
図7に示すように、固定電極42とカンチレバー2a(可動電極41)とを別々の固定電極保持部422、カンチレバー保持部3aにて保持してもよい。また、基準角度θが0°の状態で可動電極41と固定電極42とが接触している必要はない。既述の輸送時の破損の問題が小さい弾性材料を用いる場合などは、カンチレバー保持部3とカンチレバー2とを重ねあわせて設ける場合に替えて、これらの電極41、42の間に隙間が形成されていてもよい(図7)。
10 容器
2 カンチレバー
3 カンチレバー保持部
41 可動電極
42 固定電極
5 容器保持部
60 発振部
Claims (5)
- 外力を検出する外力検出装置であって、
弾性材料により構成され、上部側が支持された状態で、容器内を下方側へ伸びるように配置されたカンチレバーと、
前記カンチレバーの一面側に設けられた可動電極と、
前記容器内の前記可動電極に対向する位置に設けられ、前記カンチレバーの撓みに応じて前記可動電極との間の容量が変化する可変容量を形成するための固定電極と、
前記可変容量に接続され、当該可変容量に対応した周波数信号を出力する発振部と、
前記容器を保持すると共に、前記カンチレバーに作用する重力の方向を変化させることにより、前記外力を検出する際の基準となる、前記カンチレバーの支持位置から見た、前記可動電極と前記固定電極とのなす基準角度を変化させるために、前記容器を保持する角度を変化させる角度調節部が設けられた容器保持部と、を備えたことを特徴とする外力検出装置。 - 前記角度調節部により前記基準角度を大きくするに連れて、前記外力の単位変化量当たりの前記発振部から出力される周波数信号の周波数変化量が小さくなることを特徴とする請求項1に記載の外力検出装置。
- 前記容器内に設けられ、前記固定電極が下方側となるように前記容器を横倒しにしたとき、前記カンチレバーを下面側から保持するカンチレバー保持部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の外力検出装置。
- 前記固定電極は前記カンチレバー保持部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の外力検出装置。
- 前記カンチレバー及び前記カンチレバー保持部は、水晶により構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の外力検出装置。
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-
2019
- 2019-04-22 JP JP2019081199A patent/JP7221124B2/ja active Active
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