JP2020176082A - 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤 - Google Patents

核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2020176082A
JP2020176082A JP2019078619A JP2019078619A JP2020176082A JP 2020176082 A JP2020176082 A JP 2020176082A JP 2019078619 A JP2019078619 A JP 2019078619A JP 2019078619 A JP2019078619 A JP 2019078619A JP 2020176082 A JP2020176082 A JP 2020176082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hepatitis
virus
group
active ingredient
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019078619A
Other languages
English (en)
Inventor
佳菜子 稲生
Kanako Inao
佳菜子 稲生
智仁 濱田
Tomohito Hamada
智仁 濱田
洋介 岸川
Yosuke Kishikawa
洋介 岸川
秀幸 池内
Hideyuki Ikeuchi
秀幸 池内
正徳 池田
Masanori Ikeda
正徳 池田
緑 武田
Midori Takeda
緑 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Kagoshima University NUC
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Kagoshima University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd, Kagoshima University NUC filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019078619A priority Critical patent/JP2020176082A/ja
Priority to PCT/JP2020/015885 priority patent/WO2020213501A1/ja
Publication of JP2020176082A publication Critical patent/JP2020176082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7042Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings
    • A61K31/7052Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides
    • A61K31/706Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom
    • A61K31/7064Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines
    • A61K31/7076Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines containing purines, e.g. adenosine, adenylic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】核酸アナログを有効成分として含有する、抗B型肝炎ウイルス剤及びB型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤を提供する。【解決手段】抗B型肝炎ウイルス剤及びB型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ブロモ−D−アデノシン、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン、それらのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する。【選択図】なし

Description

本開示は、例えば新規な核酸アナログ、核酸アナログを有効成分として含有する、医薬組成物、抗肝炎ウイルス剤(特に抗B型肝炎ウイルス剤)、及び肝炎ウイルス関連疾患(特にB型肝炎ウイルス関連疾患)の予防又は治療剤に関する。
抗肝腫瘍ウイルス剤及び肝腫瘍ウイルス関連疾患の予防又は治療剤の有効成分として、例えば次式:
(当該式中、Rは、フッ素又は水素である。)
で表される核酸アナログが知られている(特許文献1)。
肝炎ウイルスとして、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)などが知られている。これらのうち、HBVについて、その生活環を図1に示す。HBVはヘパドナウイルス科オルソヘパドナウイルス属に属する不完全2本鎖のDNAウイルスである。HBVは細胞内に侵入すると核で完全2本鎖DNAを形成し、cccDNAとなる。DNAを鋳型として3.5、2.4、2.1、0.7kbのmRNAが転写されて、polymerase、HBcAg(Core)、HBsAg、Xタンパク質に翻訳される。3.5kbのpregenomic RNA(pgRNA)はCore、polymeraseと共にパッケージングされる。pgRNAがDNAに逆転写された後、ウイルス粒子は細胞外に放出される。HBVはレトロウイルスではないがpolymeraseに逆転写活性があるために、その治療にはHIV-1に対する逆転写酵素阻害剤が使用されている。
国際公開第2017/155082号
本開示は、新たな核酸アナログ、核酸アナログを有効成分として含有する、医薬組成物、抗肝炎ウイルス剤(特に抗B型肝炎ウイルス剤)、及び肝炎ウイルス関連疾患(特にB型肝炎ウイルス関連疾患)の予防又は治療剤を提供することを目的とする。
本開示は、次の態様を含む。
項1.
次式(1):
(式中、Zは、臭素又はヨウ素である。)
で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する、抗B型肝炎ウイルス剤。
項2.
次式(1):
(式中、Zは、臭素又はヨウ素である。)
で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する、B型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤。
項3.
前記B型肝炎ウイルス関連疾患が、B型肝炎、B型肝硬変、及びB型肝癌からなる群より選択される1種以上である、項2に記載の予防又は治療剤。
項4.
2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物。
項5.
項4に記載の化合物を有効成分として含有する、医薬組成物。
項6.
項4に記載の化合物を有効成分として含有する、抗肝炎ウイルス剤。
項7.
項4に記載の化合物を有効成分として含有する、肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤。
項8.
前記肝炎ウイルス関連疾患が、慢性肝炎、肝硬変、及び肝癌からなる群より選択される1種以上である、項7に記載の予防又は治療剤。
本開示は、さらに次の態様を含む。
・ B型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療用の医薬としての使用のための、前記式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物。
・ 肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療用の医薬としての使用のための、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物。
・ B型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療用の医薬の製造のための、前記式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物の使用。
・ 肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療用の医薬の製造のための、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物の使用。
本開示によれば、新たな核酸アナログ、核酸アナログを有効成分として含有する、医薬組成物、抗肝炎ウイルス剤(特に抗B型肝炎ウイルス剤)、及び肝炎ウイルス関連疾患(特にB型肝炎ウイルス関連疾患)の予防又は治療剤が提供される。
図1は、HBVの生活環を示す図である。 図2は、実施例1の化合物と既存の抗B型肝炎ウイルス剤で細胞外HBs抗原の相対量を比較したグラフである。 図3は、ビヒクル、エンテカビル、又は実施例1の化合物を投薬した後、休薬した場合の血清中HBe抗原濃度の推移を示したグラフである。
本開示の前記概要は、本開示の各々の開示された実施形態または全ての実装を記述することを意図するものではない。
本開示の後記説明は、実例の実施形態をより具体的に例示する。
本開示のいくつかの箇所では、例示を通してガイダンスが提供され、及びこの例示は、様々な組み合わせにおいて使用できる。
それぞれの場合において、例示の群は、非排他的な、及び代表的な群として機能できる。
本明細書で引用した全ての刊行物、特許及び特許出願はそのまま引用により本明細書に組み入れられる。
用語
本明細書中の記号及び略号は、特に限定のない限り、本明細書の文脈に沿い、本開示が属する技術分野において通常用いられる意味に理解できる。
本明細書中、語句「含有する」は、語句「から本質的になる」、及び語句「からなる」を包含することを意図して用いられる。
特に限定されない限り、本明細書中に記載されている工程、処理、又は操作は、室温で実施され得る。
本明細書中、室温は、10〜40℃の範囲内の温度を意味することができる。
本明細書中、表記「Cn−m」(ここで、n、及びmは、それぞれ、数である。)は、当業者が通常理解する通り、炭素数がn以上、且つm以下であることを表す。
本明細書中、ハロゲン原子の例は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を包含する。
本明細書中、アルキル基の例は、直鎖状又は分岐鎖状C1−20アルキル[例:メチル、エチル、プロピル(n−プロピル、i−プロピル)、ブチル(n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル)、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル]を包含する。
本明細書中、シクロアルキル基の例は、C3−10シクロアルキル[例:シクロペンチル、及びシクロヘキシル]を包含する。
本明細書中、アリール基の例は、C6−10アリール[例:フェニル、及びナフチル]を包含する。
本明細書中、アラルキル基の例は、C6−10アリール−直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキル[例:ベンジル、及びフェネチル]を包含する。
本明細書中、アルコキシ基の例は、直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルオキシ[例:メトキシ、エトキシ、及びプロポキシ]を包含する。
本明細書中、アルコキシアルコキシ基の例は、直鎖状又は分岐鎖状C1−20アルキルオキシ−直鎖状又は分岐鎖状C1−4アルキルオキシ[例:メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、ヘキサデシルオキシプロポキシ、及びオクタデシルオキシエトキシ]を包含する。
本明細書中、アシルオキシ基の例は、直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルカルボニルオキシ[例:メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、及びプロピルカルボニルオキシ]を包含する。
前記アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アシルオキシ基、及びステロイド基がそれぞれ有していてもよい置換基の例は、
ハロゲン、及び有機基を包含し、及び
その好適な例は、
フッ素、塩素、臭素、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、アルキルオキシカルボニル、及びアルキルジチオ
を包含し、及び
その更に好適な例は、
ハロゲン、直鎖状又は分岐鎖状C1−20アルキルオキシ、直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルカルボニルオキシ、直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルカルボニルチオ、直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルオキシカルボニル、及び直鎖状又は分岐鎖状C1−10アルキルジチオを包含する。
抗B型肝炎ウイルス剤
本開示において「抗B型肝炎ウイルス剤」とは、B型肝炎ウイルスの増殖を遅延させる、又は抑制する剤を意味する。
前記B型肝炎ウイルスは、既存の抗B型肝炎ウイルス剤(例:エンテカビル、テノホビル、アデホビルピボキシル)に対して、耐性を有する株であってもよい。
抗B型肝炎ウイルスに対する「耐性を有する株」とは、その抗B型肝炎ウイルス剤によって通常の株について発現する増殖遅延又は増殖抑制の効果が、発現しない株、又はその効果発現の程度が通常の株に比べて低い株を意味する。
本開示の一実施態様の抗B型肝炎ウイルス剤は、次式(1):
(式中、Zは、臭素又はヨウ素である。)
で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する、抗B型肝炎ウイルス剤である。
<式(1)で表される化合物[核酸アナログ化合物]>
式(1)で表される化合物のうち、Zが臭素である化合物は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ブロモ−D−アデノシン[別名:(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ブロモ-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール]である。
式(1)で表される化合物のうち、Zがヨウ素である化合物は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン[別名:(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ヨード-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール]である。
式(1)で表される化合物は、B型肝炎ウイルスの増殖に対して高い阻害活性を有する。式(1)のZは、上記阻害活性の点から、臭素であることが好ましい。
<式(1)で表される化合物の製造方法>
式(1)で表される化合物の製造方法は、特に限定されるものではない。例えば、式(1)で表される化合物の製造方法は、次式(I):
(式中、Q及びQは、同一又は異なって、ヒドロキシル基の保護基であり、Xは、臭素又はヨウ素である。)
で表される化合物を2−アミノ−6−クロロ−9H−プリンと反応させる工程A、
前記工程Aの反応により得られた生成物を、亜硝酸又はそのエステル及び臭素源(例:CuBr、CHBr、これらの組合せ)又はヨウ素源(例:CuI、CH、これらの組合せ)と反応させる工程B、及び
前記工程Bの反応により得られた生成物のプリン環の6位をアミノ化し、及びフラン環骨格の3’及び5’位のヒドロキシル基の保護基を脱保護する工程C
を含む方法であることができる。
[工程A]
式(I)において、Q及びQは、それぞれ、ヒドロキシル基を保護することが可能な官能基であれば特に制限されず、及びその例は、エーテル型保護基(例:t−ブチル、ベンジル、トリチル)、アセタール型保護基(例:テトラヒドロピラニル)、アシル型保護基(例:アセチル、ベンゾイル)、及びシリルエーテル型保護基(例:t−ブチルジメチルシリル等)を包含する。
式(I)で表される化合物、及び2−アミノ−6−クロロ−9H−プリンの各使用量は、反応が進行する限り、特に限定はないが、式(I)で表される化合物、及び2−アミノ−6−クロロ−9H−プリンのモル比は、例えば1:1〜1:5の範囲内であることができる。
工程Aの反応は、通常、塩基の存在下で行われる。当該塩基は、好ましくは非求核塩基であり、その例は、金属水素化物(例:カルシウムヒドリド)、金属アルコキシド(例:t−ブトキシナトリウム、及びt−ブトキシカリウム)を包含する。
工程Aの反応は、通常、溶媒中で行われる。
当該溶媒の例は、
ハロゲン系溶媒(例:ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン)、
アルコール系溶媒(例:エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール)、
ニトリル系溶媒(例:アセトニトリル)、及び
これらの混合溶媒
を包含する。
工程Aの反応温度は、反応が進行する限り、特に限定されるものではないが、例えば15〜80℃の範囲内の温度であることができる。
工程Aの反応時間としては、目的物が十分に得られる時間を採用でき、及び反応が終了するまで実施できる。
[工程B]
工程Aの反応により得られた生成物を、亜硝酸又は亜硝酸エステル及び臭素源又はヨウ素源と反応させる方法は、ザンドマイヤー反応と称される。工程Bの反応条件は、一般的にザンドマイヤー反応で採用されている条件を採用することができる。
[工程C]
工程Bの反応により得られた生成物のプリン環の6位をアミノ化し、及びフラン環骨格の3’及び5’位のヒドロキシ基の保護基を脱保護する方法としては、特に限定されないが、例えば、前記生成物をアンモニアと反応させる方法が挙げられる。アンモニアは、通常、溶液の形態(例:アンモニア水、アンモニア−メタノール溶液)で使用される。
工程Cの反応温度は、反応が進行する限り、特に限定されるものではないが、例えば15〜100℃の範囲内の温度であることができる。
工程Cの反応時間としては、目的物が十分に得られる時間を採用でき、及び反応が終了するまで実施できる。
工程A〜Cの反応により得られた生成物は、所望により、ろ過、カラムクロマトグラフィー等の手法により精製してもよい。
式(I)で表される化合物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、
次式(II):
(式中、Q及びQは、それぞれ、前記と同意義であり、及びQは、ヒドロキシル基の保護基である。)
で表される化合物を、臭化水素又はヨウ化水素と反応させる工程を含む方法であることができる。
式(II)で表される化合物、及び臭化水素又はヨウ化水素の各使用量は、反応が進行する限り特に限定されないが、式(II)で表される化合物、及び臭化水素又はヨウ化水素のモル比は、例えば1:1〜1:5の範囲内である。
式(II)で表される化合物、及び臭化水素又はヨウ化水素の反応は、通常、溶媒中で行われる。
当該溶媒の例は、ハロゲン系溶媒(例:ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン)、カルボン酸系溶媒(例:酢酸)、及びこれらの混合溶媒を包含する。
反応温度は、反応が進行する限り、特に限定されるものではないが、例えば15〜30℃の範囲内の温度であることができる。
<プロドラッグ>
式(1)で表される化合物のプロドラッグは、生体内で、その活性代謝物又は式(1)で表される化合物に変換され得るものであれば特に制限されず、核酸アナログのプロドラッグとして利用されているものを任意に使用できる。
当該プロドラッグの代表的な例は、エステル、及びエステルアミドを包含する。
前記エステルの例は、リン酸エステルを包含する。その好適な例は、次式:
(式中、Zは、前記と同意義であり、R及びRは、同一又は異なって、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であるか;或いは、互いに結合して、当該構造式中のリン酸エステル部を構成するリン原子及び酸素原子と共に、環を形成する。)
で表されるリン酸モノエステル、及び次式:
(式中、
Zは、前記と同意義であり、
、及び各出現におけるRは、同一又は異なって、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であり、
は、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアルコキシ基、1個以上の置換基を有していてもよいアルコキシアルコキシ基、1個以上の置換基を有していてもよいアシルオキシ基、又は1個以上の置換基を有していてもよいステロイド基(シクロペンタフェナントレイン又は水素化シクロペンタフェナントレインを含有する基)であり、及び
nは、1、又は2である。)
で表されるリン酸ジ−又はトリ−エステルを包含する。
は、好ましくは、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基であり、さらに好ましくは、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、及びアルキルジチオからなる群より選択される置換基を有していてもよいアルキル基である。
は、好ましくは、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基である。
及びRが、互いに結合して、リン酸エステル部を構成するリン原子及び酸素原子と共に形成する前記環は、単環又は縮合環であることができる。
前記環の構成原子数は、例えば6〜10の範囲内の整数である。
前記環の具体例は、次式:
で表される環を包含する。
前記環は、1個以上の置換基を有していてもよい。当該置換基の例は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アリール、及びアラルキルを包含する。
及びRは、好ましくは、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基である。
は、好ましくは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アシルオキシ基、又はステロイド基である。
前記エステルアミドの具体例は、例えばリン酸エステルアミドを包含する。その好適な例は、次式:
(式中、
Zは、前記と同意義であり、
は、−NR8a8b、又は−OR8cであり、及び
、R、R8a、R8b、及びR8cは、同一又は異なって、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいシクロアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基である。)
で表される化合物を包含する。
及びR8aは、好ましくは、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基であり、さらに好ましくは、ハロゲン及びアルキルオキシカルボニルからなる群より選択される置換基を有していてもよいアルキル基である。
及びR8bは、好ましくは、水素原子、又は1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、又はアルキル基である。
8cは、好ましくは、水素原子、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、1個以上の置換基を有していてもよいアリール基、1個以上の置換基を有していてもよいアラルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、アルキル基、アリール基、又はアラルキル基である。
前記プロドラッグの更に好適な例は、次式で表される化合物を包含する。
(式中、
1a、R6a、及びR8dは、それぞれ、アルキル基であり、
1bは、ハロゲン、又はアルキル基であり、
、及びRは、前記と同意義であり、
Arは、アリール基であり、
Nuは、次式:
(式中、Zは、前記と同意義である。)
で表される基であり、
m1は、1〜18の範囲内の整数であり、及び
m2は、1〜10の範囲内の整数である。)
前記プロドラッグの製造は、その化学構造に応じて、公知の方法(例えばChemical Reviews 2014, 114, 9154-9218に記載の方法)を参照して、技術常識に基づき、実施可能である。
<塩>
式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグの薬学的に許容される塩の例は、
(1)無機酸[例:塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、ピロ硫酸、及びメタリン酸等]との塩;及び
(2)有機酸[例:クエン酸、安息香酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、及びスルホン酸(例:メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びナフタレンスルホン酸)]との塩;並びに
(3)アルカリ金属塩[例:ナトリウム塩、及びカリウム塩]
を包含する。
<溶媒和物>
式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩の溶媒和物の例は、水和物、及び有機溶媒和物(例:メタノール和物、エタノール和物、ジメチルスルホキシド和物等)を包含する。
<他の活性成分>
抗B型肝炎ウイルス剤は、更に他の活性成分を含有し得る。
当該「他の活性成分」の例は、他の核酸アナログ(2´−デオキシ−2´−フルオロ−ヌクレオシド等)、及び他の抗B型肝炎ウイルス剤を包含する。
抗B型肝炎ウイルス剤は、2種以上の製剤を含有してもよい。
式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物は、当該「他の活性成分」とは、それぞれ、別々の製剤へ製剤化されてもよい。
式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物は、当該「他の活性成分」と同時に、逐次的に、又は交互に対象に投与してもよい。
<有効成分の含有量>
有効成分の含有量の下限値は、活性の点から、抗B型肝炎ウイルス剤の全質量に対して、例えば0.001質量%、好ましくは0.01質量%、より好ましくは0.05質量%に設定することができる。有効成分の含有量の上限値は、特に限定されないが、抗B型肝炎ウイルス剤の全質量に対して、例えば99.99質量%、好ましくは90質量%、より好ましくは80質量%に設定することができる。有効成分の含有量は、前記下限値及び上限値を任意に選択した範囲内、例えば0.001〜99.99質量%、好ましくは0.01〜90質量%、より好ましくは0.05〜80質量%の範囲内であることができる。
<添加剤>
抗B型肝炎ウイルス剤は、薬学的に許容される添加剤を含有し得る。
抗B型肝炎ウイルス剤の形態の例は、固形製剤(例:顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、ドライシロップ剤)、半固形製剤(例:クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤)、及び液体製剤(例:溶液剤、懸濁剤)を包含する。
前記固形製剤は、例えば、有効成分及び添加剤(例:賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤)を混合し、及び所望により、造粒、整粒、圧縮、及び/又はコーティングすることにより製造することができる。
前記賦形剤の例は、乳糖、乳糖水和物、ショ糖、マンニトール、ソルビトール、結晶セルロース、デンプン(例:コーンスターチ)、含水二酸化ケイ素、並びにこれらの組み合わせを包含する。
前記結合剤の例は、寒天、アラビアゴム、ヒアルロン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、並びにこれらの組み合わせを包含する。
前記崩壊剤の例は、アルギン酸、カルボキシメチルセルロース(カルメロース)、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、クロスポビドン、並びにこれらの組み合わせを包含する。
前記滑沢剤の例は、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、並びにこれらの組み合わせを包含する。
前記着色剤の例は、三二酸化鉄、酸化チタン、並びにこれらの組み合わせを包含する。
前記半固形製剤は、例えば、有効成分、半固形担体、及び所望による他の添加剤を混合することにより製造することができる。
前記液体製剤は、例えば、有効成分、液状担体[例:水性担体(例:精製水)、油性担体]、及び所望による他の添加剤(例:乳化剤、分散剤、懸濁剤、緩衝剤、抗酸化剤、界面活性剤、浸透圧調節剤、キレート剤、抗菌剤)を混合し、及び必要により滅菌することにより、製造できる。
<投与の形態>
抗B型肝炎ウイルス剤の投与方法は、経口投与又は非経口投与(例:静脈投与、筋肉投与、皮下投与)であることができる。
抗B型肝炎ウイルス剤の投与方法は、局所投与であってもよい。
抗B型肝炎ウイルス剤の投与対象は、ヒト、非ヒト哺乳動物(例:サル、ヒツジ、イヌ、マウス、ラット)、及び非哺乳動物のいずれであってもよい。
抗B型肝炎ウイルス剤の投与回数は、投与対象の年齢、体重、病状等に応じて適宜選択することができ、例えば1日に1回、2回、若しくは3回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、6日に1回、又は1週間に1回であることができる。
抗B型肝炎ウイルス剤の1回の投与量は、投与対象及び投与回数等に応じて、0.1mg〜1000mgの範囲内であることができる。
抗B型肝炎ウイルス剤の好適な例は、経口投与製剤であり、その具体例は、
有効成分、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、及び酸化チタンを含む錠剤;及び
硬ゼラチンカプセルに、有効成分、ポビドン、及びステアリン酸マグネシウムが含まれるカプセル剤
を包含する。
B型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤
「B型肝炎ウイルス関連疾患」とは、B型肝炎ウイルスの感染に起因して発症する疾患を意味する。B型肝炎ウイルス関連疾患は、例えば、B型肝炎(例:B型急性肝炎、B型慢性肝炎)、B型肝硬変、及びB型肝癌からなる群より選択される1種以上であることができる。
本開示の一実施態様のB型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤は、式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する。
前記予防又は治療剤に含まれ得る他の活性成分及び添加剤、並びに、前記予防又は治療剤の剤形、及び投与の形態(例:投与経路、投与対象、投与回数、及び投与量)は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
B型肝炎ウイルスの増殖を遅延又は抑制する方法、或いは、B型肝炎ウイルス関連疾患を予防又は治療する方法
本開示の一実施態様のB型肝炎ウイルスの増殖を遅延又は抑制する方法、或いは、B型肝炎ウイルス関連疾患を予防又は治療する方法は、式(1)で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を、その必要において対象に投与する工程を含む。
その投与の形態(例:投与経路、投与対象、投与回数、及び投与量)は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
医薬組成物
本開示の一実施態様の医薬組成物は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する。
医薬組成物における有効成分の含有量、他の活性成分、及び添加剤、並びに、医薬組成物の剤形、及び投与の形態は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
抗肝炎ウイルス剤
本開示において「抗肝炎ウイルス剤」とは、肝炎ウイルスの増殖を遅延させる、又は抑制する剤を意味する。
本開示の一実施態様の抗肝炎ウイルス剤は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する。
肝炎ウイルス剤における有効成分の含有量、他の活性成分、及び添加剤、並びに、肝炎ウイルス剤の剤形、及び投与の形態は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤
「肝炎ウイルス関連疾患」とは、肝炎ウイルスの感染に起因して発症する疾患を意味する。
肝炎ウイルス関連疾患の具体例は、例えば慢性肝炎、肝硬変、及び肝癌を包含する。
本開示の一実施態様の肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤は、2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する。
本開示の他の実施態様の肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤は、前記医薬組成物からなる。
肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤における有効成分の含有量、他の活性成分、及び添加剤、並びに、肝炎ウイルス剤の剤形、及び投与の形態は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
肝炎ウイルスの増殖を遅延又は抑制する方法、或いは、肝炎ウイルス関連疾患を予防又は治療する方法
本開示の一実施態様の肝炎ウイルスの増殖を遅延又は抑制する方法、或いは、肝炎ウイルス関連疾患を予防又は治療する方法は、前記化合物又は前記医薬組成物を、その必要において対象に投与する工程を含む。
その投与の形態は、例えば前記抗B型肝炎ウイルス剤について述べたものから選択することができる。
以下、実施例によって本開示の一実施態様を更に詳細に説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。
実施例1(合成例)
(1)(2R,3R,4S,5R)-5-(2-アミノ-6-クロロ-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イルベンゾエートの合成
t−アミルアルコール50mLとアセトニトリル10mLの混合溶媒に水素化カルシウム(0.24g、5.6mmol)、t−ブトキシカリウム(0.6g、5.6mmol)、2-アミノ-6-クロロ-9H-プリン(0.9g、5.6mmol)を入れて撹拌した。その後、((2R,3R,4S,5R)-3-(ベンゾイロキシ)-5-ブロモ-4-フルオロテトラヒドロフラン-2-イル)メチルベンゾエート(2g、4.7mmol)を加えて撹拌し、反応終了後、酢酸エチル30mLを入れて撹拌した。ろ過した後、濃縮乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製することで、(2R,3R,4S,5R)-5-(2-アミノ-6-クロロ-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イルベンゾエート0.6g、収率24%で得た。
1H NMR (chloroform-d3): 8.10〜8.06 (m, 10H), 8.06 (d, 1H), 6.46 (dd, 1H), 5.77 (dd, 1H), 5.31 (dd, 1H), 5.25 (d, 0.5H), 4.83〜4.75 (m, 2H), 4.58〜4.55 (m, 1H);
19F NMR (chloroform-d3):-197.61〜-197.84 (m)
(2)(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ブロモ-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オールの合成
(2R,3R,4S,5R)-5-(2-アミノ-6-クロロ-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イルベンゾエート(3g,6mmol)および、トリメチルシリルブロミド(1.1g、7mmol)、亜硝酸t−ブチル(2.1g、20mmol)、ジブロモメタン(5.2g、30mmol)をテトラヒドロフラン12mLに溶解して、60℃で加熱撹拌を行った。反応終了後、酢酸エチルで希釈後に分液操作にて水溶性不純物を除去し、有機層を濃縮後、カラムクロマトグラフィーにて粗精製し、(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ブロモ-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル ベンゾエートを2.2gで得た。その後、アンモニア・メタノール溶液と混合し、オートクレーブ中、90℃で撹拌を行った。反応終了後、濃縮後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ブロモ-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(次式)を1.1g、収率71%で得た。
1H NMR (acetone-d6): 8.38 (s, 1H), 6.50 (dd, 1H), 5.29 (dt, 1H), 4.71-4.63 (m, 1H), 4.06〜4.01 (m, 2H), 3.89〜3.79 (m, 1H);
19F NMR (acetone-d6):-199.07〜-199.30 (m)
実施例2(合成例)
(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ヨード-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オールの合成
実施例1(1)で合成した(2R,3R,4S,5R)-5-(2-アミノ-6-クロロ-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イルベンゾエート(3g,6mmol)および、ヨウ化銅(1g、7mmol)、亜硝酸t−ブチル(2.1g、20mmol)、ジヨードメタン(8g、30mmol)、ヨウ素(2g、7mmol)をテトラヒドロフラン12mLに溶解して、60℃で加熱撹拌を行った。反応終了後、酢酸エチルで希釈後に分液操作にて水溶性不純物を除去し、有機層を濃縮後、カラムクロマトグラフィーにて粗精製し、(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ヨード-9H-プリン-9-イル)-2-((ベンゾイロキシ)メチル)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル ベンゾエートを2.8gで得た。その後、アンモニア・メタノール溶液と混合し、オートクレーブ中、90℃で撹拌を行った。反応終了後、濃縮後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、(2R,3R,4S,5R)-5-(6-アミノ-2-ヨード-9H-プリン-9-イル)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール(次式)を1.2g、収率77%で得た。
1H NMR (acetone-d6): 8.14 (s, 1H), 6.37 (dd, 1H), 5.25 (dd, 1H), 4.67-4.61 (m, 1H), 4.03〜4.00 (m, 2H), 3.83〜3.81 (m, 1H);
19F NMR (acetone-d6):-198.55〜-199.17 (m)
比較例1(合成例)
(1)
2-Deoxy-2-fluoro-1,3,5-tri-O-benzoyl-α-D-arabinofuranose 2gをジクロロメタン20mLに溶解させ、臭化水素酢酸溶液(5.1mol/L)を4mL加え、攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて未反応のHBrを中和した。
その後、分液し、ジクロロメタンで抽出した溶液を濃縮し、1.7gの1-Bromo-2-deoxy-2-fluoro-3,5-di-O-benzoyl-α-D-arabinofuranoseの粗体を得た。これを次工程に用いた。
(2)2,6−ジクロロフルオロプリンとの反応
2,6−ジクロロフルオロプリン1gをt−アミルアルコール:アセトニトリルの共溶媒に分散させた。
これへ、t−ブトキシカリウムを加え、50℃に加温して、しばらく撹拌して溶解させた。
これへ、アセトニトリルに溶解させた1-Bromo-2-deoxy-2-fluoro-3,5-di-O-benzoyl-α-D-arabinofuranose 粗体1.7gを滴下して、反応させた。
反応終了後、ジクロロエタンで希釈して固体成分を濾過した後に、濾液を濃縮し、及びカラムクロマトグラフィーにて精製した。
反応成績体(2'-deoxy-2'-fluoro-3',5'-di-O-benzoyl-β-2,6-dichloro-D-adenosine)を200mg得た。
(3)脱保護
2'-deoxy-2'-fluoro-3',5'-di-O-benzoyl-β-2,6-dichloro-D-adenosine 100mgをメタノールに溶解させ、ナトリウムメトキシドを10mg加えて撹拌した。反応終了後、反応生成物をプレパラティブTLCにて精製し、2,6-dichloro-9-((2R,3S,4R,5R)-3-fluoro-4-hydroxy-5-(hydroxymethyl)tetrahydrofuran-2-yl)-9H-purine(次式)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ 8.53 (s, 1H), 6.41 (dd, J = 12.3, 4.6 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.25 (dt, J =52.8, 4.6 Hz, 1H), 5.09 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.38-4.43 (m, 1H), 3.81-3.91 (m, 1H), 3.58-3.68 (m, 2H)
試験例1(抗HBV活性)
抗HBV活性の評価は、ヒト肝癌細胞株HepG2にHBVゲノムの2倍長の遺伝子を導入したHBV産生細胞であるHepG2.2.15細胞株を用いて、薬剤添加後7日目の細胞内HBV DNA量を定量的PCR法にて評価した。HBV DNAのPCRではForward primer(HBV-S190F; 5'-GCT CGT GTT ACA GGC GGG-3’:配列番号1)とReverse primer (HBV-S703R; 5'-GAA CCA CTG AAC AAA TGG CAC TAG TA-3':配列番号2)を用いた。PCRは95℃10sec to 62℃ 10sec to 72℃30secを1反応として35 Cycle実施した。
具体的には、HepG2.2.15細胞を1×105 cell/wellになるように播種した。24時間後に、実施例1及び比較例1の化合物を0、0.49、0.97、1.95、3.90、7.81、15.6、31.3、62.5、125、250、500、1000nMになるように希釈して前記細胞に添加した。前記細胞を7日間培養した後、細胞質画分を回収し、フェノール・クロロホルム抽出にてDNAを精製した。精製されたDNA 20ngを使用して細胞内HBV DNA量を定量的PCR法にて測定した。
試験例2(HBs抗原量)
HBs抗原量は、ヒト肝癌細胞株HepG2にHBVゲノム長の2倍長の遺伝子を導入したHBV産生細胞であるHepG2.2.15を用いて、薬剤添加後4日目の培養上清をCLIA法(chemiluminescent immunoassay:化学発光免疫測定法)によって測定した。
試験例3(細胞毒性試験)
HepG2 NTCP-myc細胞は2x104 cell/wellになるように播種した。24時間後に、薬剤を0、0.49、0.97、1.95、3.90、7.81、15.6、31.3、62.5、125、250、500、1000nMになるように希釈して前記細胞に添加した。HepG2 NTCP-myc細胞は7日間培養した。培養後、Premix WST-1 Cell Proliferation Assay System (TaKaRa)を10μl添加して37℃で2時間培養後、450nmでマイクロプレートリーダーを用いて吸光度を測定した。
試験例1〜3の結果
1.抗HBV活性
EC50(50%有効濃度)は、化合物の濃度及び抗HBV活性の関係を示すグラフから算出した。
表1から、実施例1及び2の化合物は、比較例1の化合物に比べて著しく高い抗HBV活性を有することが分かる。
2.HBs抗原量
HBs抗原量の測定結果を図2に示す。図2から、実施例1の化合物は、既存の抗B型肝炎ウイルス剤(エンテカビルおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩)に比べて、HBs抗原量が顕著に低減していることが分かる。
3.細胞毒性
CC50(50%細胞毒性濃度)は、化合物の濃度及び細胞毒性の関係を示すグラフから算出した。
表2から、実施例1及び実施例2の化合物の細胞毒性は低いことが分かる。
4.SI値(Selectivity Index)
医薬品としての利用可能性の指標となるSI値は、細胞毒性濃度(CC50)を有効濃度(EC50)で除することにより算出した。つまり、SI=CC50/EC50である。
表3から、実施例1及び実施例2の化合物のSI値が大きい(医薬品としての利用可能性が高い)ことが分かる。
試験例4(in vivo試験)
(1)マウスの群分け
感染源接種のために試験室に搬入された後、投与開始までに少なくとも8週間経過したマウス(HBV C感染PXB、株式会社フェニックスバイオ)を使用した。なお、PXBマウスとは、cDNA-uPAwild/+/SCIDマウスにヒト肝細胞を導入したマウスであって、マウス血中h-Alb濃度に基づいて計算したヒト肝細胞予想置換率が70%以上のマウスである。
群編成日(Day -1)に全てのマウスについて、一般状態観察と体重測定を実施し、下記に示す選択基準を満たすものを群編成に用いた。
<選択基準>
週齢:19-26週齢(Day 0)
体重:16 g以上(Day -1)
血清中HBV DNA濃度:1.0×10コピー/mL以上(Day -7)
肝細胞ドナー:BD195(Corning Incorporated社)
各群の相加平均体重測定値、相乗平均血中h-Alb濃度、及び相乗平均血清中HBV DNA濃度が可能な限り均等になるように群分けを行った。
なお、群編成に利用した血中h-Alb濃度及び血清中HBV DNA濃度は、Day -7に25μLの血液を採取して測定した。具体的な測定方法は、後述の(4-1)及び(4-2)に記載した内容に従った。
(2)群構成及び投与内容
群構成及び投与内容を以下の表4に示す。
ビヒクルの投与液は、投与前に用時調製した。
具体的には、Day 0およびDay 7の投与前にジメチルスルホキシドに対してリン酸緩衝生理食塩水を加えて10倍希釈し、投与液とした。
エンテカビルの投与液は、投与前に用時調製した。
具体的には、Day 0およびDay 7の投与前に1mgのエンテカビルに対して1mLのジメチルスルホキシドを加えて完全に溶解し、ストック溶液とした。0.12mLずつを滅菌済み容器に分注した後、室温遮光にて保管した。分注済みストック溶液にリン酸緩衝生理食塩水を加えて10倍希釈し、0.1mg/mL投与液とした。
実施例1の化合物の投与液は、投与前に用時調製した。
具体的には、Day 0およびDay 7の投与前に5mgの実施例1の化合物に対して1mLのジメチルスルホキシドを加えて完全に溶解した。これから0.8mLをとり、3.2mLのジメチルスルホキシドを加えて5倍希釈し、ストック溶液とした。0.12mLずつを滅菌済み容器に分注した後、室温遮光にて保管した。分注済みストック溶液にリン酸緩衝生理食塩水を加えて10倍希釈し、0.1mg/mL投与液とした。
投与液は、Day 0-13に1日1回の頻度で対象マウスの腹腔内に反復投与した。投与には、ディスポーザブル注射針(ニプロ株式会社又はテルモ株式会社)と1mLのディスポーザブル注射筒(テルモ株式会社)、又はディスポーザブル針付注射筒(テルモ株式会社)を利用した。
(3)試料採取
(3-1)採血時点、対象マウス、及び採血量
各採血時点の対象マウス及び採血量を以下の表5に示す。
(3-2)経時採血
対象マウスにイソフルラン(イソフルラン吸入麻酔液「ファイザー」、マイラン製薬株式会社)麻酔を施し、眼窩静脈叢よりIntramedic(商標)Polyethylene Tubing(0.58×0.965mm、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社)を用いて75μLを採血した。採血後の血液はセイフロックマイクロチューブ(エッペンドルフ株式会社)に移した。血液試料は、遠心分離まで室温で5分間以上静置した。
(3-3)血清分離
73μLの血液は、4℃、13,200×gの条件で3分間の遠心分離を行った。得られた血清は別のマイクロチューブに移した。血清試料は、利用まで−80℃で保管した。
(4)試料の測定及び解析
(4-1)血中h-Alb濃度測定
2μLの血液を200μLの生理食塩液で希釈し、390×g、室温の条件で10分間の遠心分離を行った。血中h-Alb濃度は、ラテックス凝集免疫比濁法(LZテスト‘栄研’U-ALB、栄研化学株式会社)を用いて、自動分析装置BioMajesty(商標)(JCA-BM6050、日本電子株式会社)で測定した。
(4-2)血清中HBV DNA濃度測定
血清中DNA抽出
採取した血清5μLからスマイテスト(商標)EX-R&D(株式会社医学生物学研究所)を用いてDNA抽出を行い、DNAを20μLのNuclease-free water(Ambion(商標)、Thermo Fisher Scientific社)に溶解した。溶解したDNAは血清中HBV DNAを定量するまで−80℃で保管した。
HBV DNAスタンダード
HBV DNAスタンダードにはHBV感染PXBマウスから得られた血清を使用した。この血清に含まれるHBV DNA濃度はデジタルPCRにより定量済みであり、血清中HBV DNA濃度測定に利用するまで−80℃で保管した。血清中HBV DNA濃度測定時に、この血清からDNA抽出を行い段階希釈したものをHBV DNAスタンダードとして使用した。このHBV DNAスタンダードを用いる血清中HBV DNAの定量範囲は4.0×10コピー/mLから2.0×10コピー/mLであった。
血清中HBV DNA定量
PCR反応液は、溶解したDNA原液もしくは希釈したDNAを5μLとTaqMan(商標)Fast Advanced Master Mix(Applied Biosystems,Thermo Fisher Scientific社)を用いて調製した。また、PCR反応と解析にはApplied Biosystems(商標)7500リアルタイムPCRシステム(Applied Biosystems社)を用いた。PCR反応は、50℃ 2分→95℃ 20秒→(95℃ 3秒→60℃ 32秒)×53サイクルで行った。血清中HBV DNA濃度は、2ウエルの平均で算出した。
使用するプライマー(タカラバイオ株式会社)及びプローブ(タカラバイオ株式会社)の配列は、以下の表6に示す通りである。
(4-3)血清中HBeAg濃度測定
血清中HBeAg濃度測定には、化学発光酵素免疫測定法を利用するLumipulse(商標)PrestoII(富士レビオ株式会社)を用いた。測定範囲は0.1から1590 C.O.I.であった。当試験での被測定試料の希釈倍率は30倍とし、同希釈倍率での測定範囲は3から47700 C.O.I.とした。
試験例4の結果
結果は、図3及び以下の表7に示す通りである。
図3及び表7の結果から、実施例1の化合物は、ビヒクル及び既存の抗B型肝炎ウイルス剤(エンテカビル)に比べて、血清中HBe抗原濃度を顕著に低減できることが分かる。

Claims (8)

  1. 次式(1):
    (式中、Zは、臭素又はヨウ素である。)
    で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する、抗B型肝炎ウイルス剤。
  2. 次式(1):
    (式中、Zは、臭素又はヨウ素である。)
    で表される化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する、B型肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤。
  3. 前記B型肝炎ウイルス関連疾患が、B型肝炎、B型肝硬変、及びB型肝癌からなる群より選択される1種以上である、請求項2に記載の予防又は治療剤。
  4. 2´−デオキシ−2´−フルオロ−β−2−ヨード−D−アデノシン若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの薬学的に許容される塩、或いはそれらの溶媒和物。
  5. 請求項4に記載の化合物を有効成分として含有する、医薬組成物。
  6. 請求項4に記載の化合物を有効成分として含有する、抗肝炎ウイルス剤。
  7. 請求項4に記載の化合物を有効成分として含有する、肝炎ウイルス関連疾患の予防又は治療剤。
  8. 前記肝炎ウイルス関連疾患が、慢性肝炎、肝硬変、及び肝癌からなる群より選択される1種以上である、請求項7に記載の予防又は治療剤。
JP2019078619A 2019-04-17 2019-04-17 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤 Pending JP2020176082A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078619A JP2020176082A (ja) 2019-04-17 2019-04-17 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤
PCT/JP2020/015885 WO2020213501A1 (ja) 2019-04-17 2020-04-08 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078619A JP2020176082A (ja) 2019-04-17 2019-04-17 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020176082A true JP2020176082A (ja) 2020-10-29

Family

ID=72837358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019078619A Pending JP2020176082A (ja) 2019-04-17 2019-04-17 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020176082A (ja)
WO (1) WO2020213501A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7381913B2 (ja) * 2021-10-13 2023-11-16 ダイキン工業株式会社 有害生物防除組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05502014A (ja) * 1989-05-23 1993-04-15 サウザン・リサーチ・インスティテュート プリン ヌクレオシド類
JPH06507644A (ja) * 1991-05-10 1994-09-01 サザン・リサーチ・インスティテュート 抗癌剤としての2’−フルオロ−2−置換アデニニルアラビノシド
WO2017155082A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 国立大学法人鹿児島大学 抗肝腫瘍ウイルス剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05502014A (ja) * 1989-05-23 1993-04-15 サウザン・リサーチ・インスティテュート プリン ヌクレオシド類
JPH06507644A (ja) * 1991-05-10 1994-09-01 サザン・リサーチ・インスティテュート 抗癌剤としての2’−フルオロ−2−置換アデニニルアラビノシド
WO2017155082A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 国立大学法人鹿児島大学 抗肝腫瘍ウイルス剤

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MARUYAMA, T. ET AL., NUCLEOSIDES & NUCLEOTIDES, vol. Vol.13, No.6&7, JPN6020020924, 1994, pages 1219 - 1230, ISSN: 0005044280 *
NELSON, K.M. ET AL., JOURNAL OF MEDICINAL CHEMISTRY, vol. 58, no. 14, JPN6020020922, 2015, pages 5459 - 5475, ISSN: 0005044279 *
鈴木 文孝, PHARMA MEDICA, vol. 34, no. 2, JPN6020020925, 20 February 2016 (2016-02-20), pages 25 - 30, ISSN: 0005044281 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020213501A1 (ja) 2020-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2350197T3 (es) Nuevos derivados de fosfonato nucleósido acíclicos, sales de los mismos y procedimiento para su preparación.
TWI642677B (zh) 非環狀核苷膦酸二酯
AU2017281531A1 (en) Phosphoramidates for the treatment of hepatitis B virus
WO2017219915A1 (zh) 一种腺嘌呤衍生物的膦酸酯前药及其在医药上的应用
JP2005508924A (ja) 抗ウイルス剤
CN111601788A (zh) 衣壳蛋白装配抑制剂、其药物组合物和用途
WO2020213501A1 (ja) 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤
JP7305198B2 (ja) 肝臓送達に基づくエンテカビルプロドラッグであるヌクレオシドの環状リン酸エステル化合物および応用
CN113166115A (zh) 单体和多聚体抗hbv药剂
JP2017057200A (ja) 抗dnaウィルス活性などの生理活性を有するヌクレオシド誘導体
JP7496132B2 (ja) 核酸アナログ及び抗b型肝炎ウイルス剤
EP2511281A1 (en) Acyclic nucleoside phosphonate derivatives and medicine uses thereof
JP7378764B2 (ja) 抗b型肝炎ウイルス剤
EP3862004A1 (en) Anti-hepatitis b virus agent
WO2020184677A1 (ja) 抗b型肝炎ウイルス剤
JP6296526B2 (ja) 抗b型肝炎ウイルス薬
CN105705508B (zh) 非环核苷磷酸酯类衍生物及其制备方法与在医学上的应用
JP2013514350A (ja) 新規な3’−デオキシ−3’−メチリデン−β−L−ヌクレオシド
JP2020125245A (ja) 抗c型肝炎ウイルス剤
TWI654198B (zh) Aryl substituted phosphonium derivatives and their application in medicine
JP6115897B2 (ja) 抗b型肝炎ウイルス薬
JP2020164521A (ja) 抗ウィルス薬
JP2015113285A (ja) 抗b型肝炎ウイルス薬
WO2022198195A1 (en) Anitiviral prodrugs of entecavir (etv) and formulations thereof
JPWO2018110643A1 (ja) 抗ウイルス活性を示すヌクレオシド誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231017