JP2020175994A - 記録装置 - Google Patents

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篤史 向田
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Abstract

【課題】媒体が詰まるおそれを低減できる記録装置を提供すること。【解決手段】記録装置は、記録部13と、第1搬送路14と、第2搬送路16と、第1搬送路と第2搬送路とを仕切る仕切部材17と、許容位置と案内位置94とに変位するように構成される押付部材18と、を備え、押付部材は、幅方向に並ぶように複数設けられ、複数の押付部材は、第1押付部材25と、第2押付部材26とを有し、複数の押付部材のうち、幅方向において複数の押付部材が設けられる領域の中心を通る中心軸に最も近い位置に位置する押付部材が第1押付部材であり、複数の押付部材のうち、幅方向において第1押付部材よりも外側に位置する押付部材が第2押付部材であり、案内位置に位置する第1押付部材の下端部分25Aは、案内位置に位置する第2押付部材の下端部分26Aよりも、下方に位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、記録装置に関する。
特許文献1には、媒体に記録する記録部と、記録部に向けて媒体が搬送される搬送経路と、搬送経路から分岐し、記録部により片面を記録された媒体が搬送される反転経路とを備える記録装置が記載されている。片面を記録された媒体は、記録部から搬送経路と反転経路との分岐位置に向けて搬送経路を搬送されることによって、反転経路に案内される。反転経路を搬送される媒体は、搬送経路に戻される。搬送経路に戻された媒体は、再び記録部に向けて搬送される。このように、媒体が反転経路を搬送されることによって、媒体の両面に記録される。
特開2015−48211号公報
媒体は、例えば大気の湿度、記録部による記録などによって、幅方向においてその中央部分が浮き上がるように湾曲することがある。そのため、特許文献1に記載された記録装置においては、媒体が反転経路に案内される場合にその媒体が湾曲していると、分岐位置において搬送経路と反転経路とを仕切る部材に媒体の中央部分が衝突するおそれがある。この場合、媒体が詰まるおそれがある。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に記録する記録部と、前記記録部に向かう第1方向に前記媒体が搬送される第1搬送路と、前記第1搬送路から分岐し、前記記録部によって片面が記録された前記媒体が前記第1方向とは反対の第2方向に搬送される第2搬送路と、前記第1搬送路と前記第2搬送路とが分岐する分岐位置において前記第1搬送路と前記第2搬送路とを仕切る仕切部材と、前記媒体が前記第1搬送路を前記記録部に向けて搬送されることを許容する許容位置と、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体を下方に押し付けることによって前記媒体を前記第2搬送路に案内する案内位置と、に変位するように構成される押付部材と、を備え、前記第2搬送路は、前記仕切部材の下方に位置し、前記押付部材は、搬送される前記媒体の幅方向に並ぶように複数設けられ、複数の前記押付部材は、第1押付部材と、第2押付部材とを有し、複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において前記幅方向において複数の前記押付部材が設けられる領域の中心を通る中心軸に近い位置に位置する押付部材が前記第1押付部材であり、複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において前記第1押付部材よりも外側に位置する押付部材が前記第2押付部材であり、前記案内位置に位置する前記第1押付部材の下端部分は、前記案内位置に位置する前記第2押付部材の下端部分よりも、下方に位置する。
記録装置の一実施形態を示す断面図。 通常位置に位置する第1押付部材を示す断面図。 許容位置に位置する第1押付部材を示す断面図。 案内位置に位置する第1押付部材を示す断面図。 複数の押付部材を示す正面図。 案内位置に位置する第1押付部材及び第2押付部材を示す断面図。 案内位置に位置する第2押付部材を示す断面図。 記録装置の第1変更例を示す側面図。 記録装置の第2変更例を示す側面図。 記録装置の第3変更例を示す側面図。 記録装置の第4変更例を示す正面図。 記録装置の第5変更例を示す上面図。
以下、記録装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。記録装置は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真等の画像を記録するインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、記録装置11は、筐体12を備える。記録装置11は、媒体99に記録する記録部13を備える。本実施形態の記録部13は、筐体12に収容される。記録装置11は、記録部13に向かう第1方向に媒体99が搬送される第1搬送路14を備える。第1方向とは、例えば筐体12の後方から前方に向かう方向である。記録部13は、第1搬送路14を搬送される媒体99に記録する。記録部13により記録された媒体99は、筐体12の前方に向けて排出される。
本実施形態の記録装置11は、筐体12に着脱可能なカセット15を備える。カセット15は、媒体99を収容可能に構成される。カセット15に収容される媒体99は、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される。本実施形態の第1搬送路14は、カセット15から記録部13に向けて筐体12内を延びる。本実施形態のカセット15は、筐体12の下部に位置する。記録装置11は、カセット15とは別に、筐体12の後方から媒体99を供給可能に構成されてもよい。
記録装置11は、第1搬送路14から分岐する第2搬送路16を備える。第2搬送路16においては、記録部13によって片面が記録された媒体99が第1方向とは反対の第2方向に搬送される。第2方向とは、例えば筐体12の前方から後方に向かう方向である。第1搬送路14と第2搬送路16とが分岐する位置を分岐位置91とする。第2搬送路16は、分岐位置91とは異なる位置で第1搬送路14と合流する。第1搬送路14と第2搬送路16とが合流する位置を合流位置92とする。
第1搬送路14において、合流位置92は、分岐位置91よりも搬送方向の上流に位置する。本実施形態において、搬送方向とは、第1搬送路14に沿って媒体99が記録部13に向けて搬送される方向である。第1搬送路14のうち分岐位置91と合流位置92との間の部分は、第2搬送路16よりも上方に位置する。そのため、第2搬送路16は、第1搬送路14に対して下方に分岐する。
記録装置11は、媒体99の両面に記録する場合に、片面を記録した媒体99を第2搬送路16に案内する。媒体99の両面に記録する場合、媒体99は、まず、カセット15から記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される。記録部13に搬送された媒体99は、その片面を記録部13により記録される。片面を記録された媒体99は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送、すなわち第1搬送路14を通常とは逆向きに搬送される。
記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99は、第2搬送路16に案内される。第2搬送路16を搬送される媒体99は、合流位置92において第1搬送路14に戻される。第1搬送路14に戻された媒体99は、再び記録部13に向けて搬送される。再び記録部13に向けて搬送される過程において、媒体99の姿勢が上下で反転する。すなわち、片面が記録された媒体99は、すでに記録された面とは反対の面が記録部13と対向する姿勢で、再び記録部13に搬送される。このようにして、記録装置11は、媒体99の両面に記録する。
記録装置11は、分岐位置91において第1搬送路14と第2搬送路16とを仕切る仕切部材17を備える。そのため、仕切部材17は、第1搬送路14と第2搬送路16とに挟まれるように位置する。仕切部材17は、第1搬送路14及び第2搬送路16を形成する部材である。第2搬送路16は、仕切部材17の下方に位置する。
記録装置11は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99を下方に押し付けることによって媒体99を第2搬送路16に案内する押付部材18を備える。記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99は、押付部材18によって下方に押し付けられることにより、分岐位置91において下方に案内される。これにより、その媒体99は、仕切部材17の下方に案内される。押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が仕切部材17の上方に案内されるおそれを低減する。
本実施形態の記録装置11は、媒体99を搬送する搬送部19を備える。搬送部19は、例えば第1搬送路14及び第2搬送路16に沿って配置される複数のローラーを含む。ローラーが回転することによって、搬送部19は、第1搬送路14及び第2搬送路16に沿って媒体99を搬送する。
本実施形態の記録装置11は、第1搬送路14において記録部13と押付部材18との間となる位置に、媒体99を搬送するローラー対21を備える。本実施形態において、ローラー対21は、搬送部19を構成する。ローラー対21は、媒体99を挟み込む状態で回転することによって媒体99を搬送する。ローラー対21は、双方向に回転可能とされる。すなわち、ローラー対21は、正回転することによって分岐位置91から記録部13に向かうように媒体99を搬送する。ローラー対21は、逆回転することによって記録部13から分岐位置91に向かうように媒体99を搬送する。
本実施形態のローラー対21は、搬送される媒体99の傾きであるスキューを除去する機能を有する。例えば、搬送される媒体99の先端が、停止するローラー対21に突き当てられることによって、媒体99のスキューが除去される。
図2に示すように、押付部材18は、許容位置93と、案内位置94とに変位するように構成される。許容位置93とは、媒体99が記録部13に向けて第1搬送路14を搬送されることを許容する位置である。案内位置94とは、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99を下方に押し付けることによって、媒体99を第2搬送路16に案内する位置である。
本実施形態の押付部材18は、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触することによって、許容位置93に変位する。押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触することによって案内位置94に変位する。
本実施形態の押付部材18は、回転軸22を有する。押付部材18は、回転軸22を中心に回転可能とされる。回転軸22は、第1搬送路14の上方に位置する。押付部材18は、回転軸22を中心に回転することによって、許容位置93及び案内位置94に変位する。そのため、押付部材18は、媒体99が接触することによって、回転軸22を中心に回転する。
本実施形態の押付部材18は、媒体99が接触していない場合に自重によって通常位置95に位置する。通常位置95とは、許容位置93及び案内位置94とは異なる位置である。通常、押付部材18は、通常位置95に位置する。押付部材18は、媒体99が接触することによって通常位置95から変位する。図2に示す押付部材18は、通常位置95に位置する。
本実施形態において、押付部材18は、媒体99が接触していない場合に、重力の作用によって第1搬送路14の上方から垂れ下がるように位置する。通常位置95にある押付部材18の下端部分18Aは、第1搬送路14においてローラー対21と分岐位置91との間に位置する。押付部材18の下端部分18Aは、第1搬送路14内に位置する。本実施形態において、下端部分18Aとは、案内位置94に位置する状態において押付部材18の下端となる部分である。本実施形態において、下端部分18Aは、押付部材18において回転軸22が設けられる部分を基端とした場合に、基端とは反対の先端を構成する部分である。
許容位置93に位置する押付部材18は、記録部13に向けて搬送される媒体99が接触する状態から接触しない状態になると、重力の作用によって、許容位置93から通常位置95に復帰する。案内位置94に位置する押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が接触する状態から接触しない状態になると、重力の作用によって、案内位置94から通常位置95に復帰する。
本実施形態の押付部材18は、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触する場合に、第3方向に回転することによって許容位置93に変位する。本実施形態の押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触する場合に、第3方向とは反対の方向である第4方向に回転することによって案内位置94に変位する。
図3に示すように、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が押付部材18に接触すると、その押付部材18は、回転軸22を中心に第3方向に回転する。これにより、押付部材18は、通常位置95から許容位置93に変位する。第3方向とは、図3において、反時計回りとなる方向である。
図4に示すように、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が押付部材18に接触すると、その押付部材18は、回転軸22を中心に第4方向に回転する。これにより、押付部材18は、通常位置95から案内位置94に変位する。第4方向とは、図4において時計回りとなる方向である。
図5に示すように、押付部材18は、搬送される媒体99の幅方向において並ぶように複数設けられる。幅方向とは、第1搬送路14及び第2搬送路16を搬送される媒体99の幅を示す指標となる仮想軸A1に沿う方向である。幅方向は、仮想軸A1に平行に延びる双方向を示す。図5は、記録部13から分岐位置91に向かって押付部材18を見たときの図である。
複数の押付部材18は、第1押付部材25と、第2押付部材26とを有する。複数の押付部材18のうち、幅方向において複数の押付部材18が設けられる領域B1の中心を通る中心軸A2に近い位置に位置する押付部材18が、第1押付部材25である。第1押付部材25は、幅方向において中心軸A2と重なる位置に位置してもよい。複数の押付部材18のうち、幅方向において第1押付部材25よりも外側に位置する押付部材18が、第2押付部材26である。第1押付部材25は、第2押付部材26と比較して、幅方向において中心軸A2に近い位置に位置する。
領域B1とは、幅方向において、複数の押付部材18のうち最も外側に位置する一方の押付部材18から他方の押付部材18までの領域である。媒体99は、幅方向において、その中央部分が中心軸A2と重なるように搬送される。本実施形態においては、幅方向において、搬送される媒体99の中心と、複数の押付部材18が設けられる領域B1の中心とが重なる。複数の押付部材18は、幅方向において複数の押付部材18が設けられる領域B1の中心を通る中心軸A2を基準に対称に配置されてもよい。
本実施形態において、第1押付部材25は、2個設けられる。すなわち、複数の押付部材18のうち幅方向において内側に位置する2個の押付部材18が第1押付部材25である。2個の第1押付部材25は、幅方向において中心軸A2を挟むように位置する。2個の第1押付部材25のうち少なくとも1個の第1押付部材25が、複数の押付部材18のうち、幅方向において中心軸A2に最も近い位置に位置する。
記録装置11は、第1押付部材25が1個だけ設けられる構成でもよい。この場合、1個の第1押付部材25は、複数の押付部材18のうち、幅方向において中心軸A2に最も近い位置に位置する。
記録装置11は、第1押付部材25が3個以上設けられる構成でもよい。例えば、第1押付部材25が3個設けられる場合、複数の押付部材18のうち幅方向において内側に位置する3個の押付部材18が第1押付部材25である。3個の第1押付部材25のうち1個又は2個の第1押付部材25が、複数の押付部材18のうち、幅方向において中心軸A2に最も近い位置に位置する。
例えば、第1押付部材25が4個設けられる場合、複数の押付部材18のうち幅方向において内側に位置する4個の押付部材18が第1押付部材25である。4個の第1押付部材25のうち1個又は2個の第1押付部材25が、複数の押付部材18のうち、幅方向において中心軸A2に最も近い位置に位置する。
第2押付部材26は、複数の押付部材18のうち第1押付部材25以外の押付部材18である。本実施形態の第1押付部材25及び第2押付部材26は、同一の形状である。第1押付部材25及び第2押付部材26において、回転軸22は、同じ高さに位置する。そのため、第1押付部材25の下端部分25A及び第2押付部材26の下端部分26Aは、通常位置95において同じ高さに位置する。
本実施形態において、押付部材18は、合計12個設けられる。第1押付部材25が2個設けられているため、幅方向において第1押付部材25よりも外側に位置する10個の押付部材18が第2押付部材26である。これ以降では、第1押付部材25と第2押付部材26とを区別する必要がない場合、単に押付部材18と表記する。
媒体99は、大気の湿度、記録部13による記録などによって、幅方向においてその中央部分が浮き上がるように湾曲することがある。記録部13から分岐位置91に向かって第1搬送路14を搬送される媒体99が湾曲していると、浮き上がった媒体99の中央部分が仕切部材17の先端部分17Aに衝突するおそれがある。先端部分17Aとは、仕切部材17において分岐位置91に対して最も近い位置に位置する部分である。媒体99が先端部分17Aと衝突すると、媒体99が第2搬送路16に案内されず、媒体99が詰まるおそれがある。
図6に示すように、案内位置94に位置する第1押付部材25の下端部分25Aは、案内位置94に位置する第2押付部材26の下端部分26Aよりも、下方に位置する。そのため、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合に、第1押付部材25が媒体99を下方に押し付ける力は、第2押付部材26が媒体99を下方に押し付ける力よりも強くなる。第1押付部材25は、幅方向における媒体99の中央部分を下方に押し付ける。第2押付部材26は、幅方向における媒体99の端部分を下方に押し付ける。すなわち、例えば幅方向において中央部分が浮き上がるように媒体99が湾曲していたとしても、第1押付部材25がその中央部分を強く下方に押し付けることによって、第2搬送路16に案内される媒体99が仕切部材17と衝突するおそれが低減される。したがって、媒体99が詰まるおそれを抑制できる。
案内位置94に位置する複数の押付部材18の下端部分18Aは、ローラー対21が媒体99を挟み込むニップ位置96における接線L1よりも下方に位置してもよい。片面を記録された媒体99は、ローラー対21によって、ニップ位置96から接線L1が延びる方向に、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される。そのため、押付部材18の下端部分18Aが接線L1よりも下方に位置する場合、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が押付部材18によって効果的に下方に押し付けられる。すなわち、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が第2搬送路16に案内されやすくなる。
仕切部材17の先端部分17Aは、ニップ位置96における接線L1よりも下方に位置してもよい。こうすると、媒体99が記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される際に媒体99にかかる負荷が低減される。そのため、媒体99が記録部13に向けて搬送されやすくなる。先端部分17Aが接線L1よりも上方に位置する場合、媒体99が湾曲されながら記録部13に向けて第1搬送路14を搬送されることになる。この場合、媒体99が湾曲されることによって、媒体99に負荷がかかりやすくなる。
案内位置94に位置する複数の押付部材18の下端部分18Aは、仕切部材17の先端部分17Aよりも下方に位置してもよい。こうすると、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が第2搬送路16に案内されやすくなる。
本実施形態の記録装置11は、第1押付部材25の第4方向への回転量を制限する第1制限部材31を備える。第1制限部材31は、通常位置95から第4方向に回転する第1押付部材25に接触することによって、第1押付部材25の第4方向への回転量を制限する。回転量とは、例えば回転角度である。第1押付部材25においては、第1制限部材31によって、通常位置95を基準とする第4方向への回転角度が制限される。
図7に示すように、本実施形態の記録装置11は、第2押付部材26の第4方向への回転量を制限する第2制限部材32を備える。第2制限部材32は、通常位置95から第4方向に回転する第2押付部材26に接触することによって、第2押付部材26の第4方向への回転量を制限する。回転量とは、例えば回転角度である。第2押付部材26においては、第2制限部材32によって、通常位置95を基準とする第4方向への回転角度が制限される。
本実施形態において、第1制限部材31が制限する第1押付部材25の第4方向への回転量は、第2制限部材32が制限する第2押付部材26の第4方向への回転量よりも小さい。例えば、第1押付部材25における通常位置95から第4方向への回転角度は、第2押付部材26における通常位置95から第4方向への回転角度よりも15度小さい。
第1押付部材25及び第2押付部材26は、通常位置95において下方に垂れ下がるように位置している。そのため、第1制限部材31及び第2制限部材32によって第1押付部材25及び第2押付部材26の第4方向への回転が制限された状態においては、第1押付部材25の下端部分25Aが、第2押付部材26の下端部分26Aよりも下方に位置する。すなわち、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合、第1押付部材25及び第2押付部材26のうち第4方向への回転量が小さい第1押付部材25の下端部分25Aが、第2押付部材26の下端部分26Aよりも下方に位置する。これにより、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99に対して、第2押付部材26よりも第1押付部材25が強く下方に押し付けることができる。そのため、幅方向において媒体99の中央部分が浮き上がるように媒体99が湾曲していたとしても、媒体99が仕切部材17に衝突するおそれを低減できる。
記録装置11は、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が接触することによって第4方向へ回転する複数の押付部材18に対して、通常位置95に戻すように力を加える複数のばね33を備えてもよい。ばね33は、それぞれの押付部材18に設けられる。ばね33は、例えば回転軸22に巻きつけられる。ばね33の第1端が押付部材18と接触し、ばね33において第1端とは反対の第2端が別の部材と接触することによって、押付部材18に力が加わる。
ばね33を設けることによって、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される際、ばね33の抵抗によって押付部材18が緩やかに第4方向に回転する。すなわち、押付部材18において、第4方向へ回転する際の抵抗が、第3方向へ回転する際の抵抗よりも高くなる。そのため、押付部材18の第4方向への回転量が制限された場合に、媒体99が押付部材18と接触することによって生じる媒体99の負荷を低減できる。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)案内位置94に位置する第1押付部材25の下端部分25Aは、案内位置94に位置する第2押付部材26の下端部分26Aよりも、下方に位置する。これにより、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合に、第1押付部材25が媒体99を下方に押し付ける力は、第2押付部材26が媒体99を下方に押し付ける力よりも強くなる。第1押付部材25は、幅方向における媒体99の中央部分を下方に押し付ける。第2押付部材26は、幅方向における媒体99の端部分を下方に押し付ける。すなわち、例えば媒体99が幅方向においてその中央部分が浮き上がるように湾曲していたとしても、第1押付部材25がその中央部分を強く下方に押し付けることによって、第2搬送路16に案内される媒体99が仕切部材17と衝突するおそれが低減される。したがって、媒体99が詰まるおそれを低減できる。
(2)案内位置94に位置する複数の押付部材18の下端部分18Aは、ローラー対21が媒体99を挟み込むニップ位置96における接線L1よりも下方に位置する。これにより、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が押付部材18によって効果的に下方に押し付けられる。すなわち、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が第2搬送路16に案内されやすくなる。
(3)仕切部材17において分岐位置91に最も近い位置に位置する先端部分17Aは、ローラー対21が媒体99を挟み込むニップ位置96における接線L1よりも下方に位置する。これにより、媒体99が記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される際に媒体99にかかる負荷が低減される。そのため、媒体99が記録部13に向けて搬送されやすくなる。
(4)案内位置94に位置する複数の押付部材18の下端部分18Aは、仕切部材17において分岐位置91に最も近い位置に位置する先端部分17Aよりも下方に位置する。これにより、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が第2搬送路16に案内されやすくなる。
(5)複数の押付部材18は、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触することによって許容位置93に変位する。複数の押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触することによって案内位置94に変位する。これにより、媒体99が接触することによって押付部材18が許容位置93と案内位置94とに変位するため、例えば電気的に押付部材18を変位させる構成と比較して、押付部材18を変位させるための構成を簡易にできる。
(6)複数の押付部材18は、媒体99が接触していない場合に自重によって通常位置95に位置し、媒体99が接触することによって通常位置95から回転する。これにより、押付部材18は、自重によって、許容位置93又は案内位置94から通常位置95に復帰する。そのため、例えば電気的に押付部材18を通常位置95に復帰させる構成と比較して、押付部材18を通常位置95に復帰させるための構成を簡易にできる。
(7)複数の押付部材18は、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触する場合に、第3方向に回転することによって許容位置93に変位する。複数の押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が接触する場合に、第3方向とは反対の方向である第4方向に回転する。これにより、押付部材18が許容位置93と案内位置94との間で変位しやすくなる。
(8)第1制限部材31が制限する第1押付部材25の第4方向への回転量は、第2制限部材32が制限する第2押付部材26の第4方向への回転量よりも小さい。これにより、案内位置94に位置する第1押付部材25の下端部分25Aは、案内位置94に位置する第2押付部材26の下端部分26Aよりも、下方に位置する。そのため、簡易な構成で、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99に対して、第2押付部材26よりも第1押付部材25が強く下方に押し付けることができる。
(9)記録装置11は、記録部13から分岐位置91に向けて搬送される媒体99が接触することによって第4方向へ回転する複数の押付部材18に対して、通常位置95に戻すように力を加える複数のばね33を備える。記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される際、ばね33によって押付部材18が緩やかに第4方向に回転する。これにより、押付部材18の第4方向への回転量が制限された場合に、媒体99が押付部材18と接触することによって生じる媒体99の負荷を低減できる。
(10)第1押付部材25は、幅方向において中心軸A2を挟むように2個設けられる。これにより、幅方向において媒体99の中心が中心軸A2と重なる場合に、媒体99において最も浮き上がる部分を避けるように第1押付部材25が媒体99に接触する。そのため、押付部材18が媒体99を下方に押し付けることによってかかる媒体99の負荷を低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図8に示すように、押付部材18は、押付部材18を駆動させる駆動機構35によって、許容位置93と案内位置94とに変位してもよい。駆動機構35は、例えばモーターを含む。第1変更例において、駆動機構35は、記録部13に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合に、押付部材18を許容位置93に変位させる。駆動機構35は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合に、押付部材18を案内位置94に変位させる。
この第1変更例によれば、以下の効果が得られる。
(11)押付部材18を許容位置93と案内位置94との間で自由に変位させることができる。また、駆動機構35は、記録部13に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される際に、第1搬送路14から退避した位置に変位させることができる。こうすると、記録部13に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が押付部材18に接触しないため、媒体99にかかる負荷を低減できる。
・図9に示すように、記録装置11が駆動機構35を備える場合において、押付部材18は、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99の先端が第2搬送路16に進入した後に、案内位置94から第4方向に回転してもよい。第2変更例の記録装置11は、媒体99の先端が第2搬送路16に進入したことを検知するセンサーを備える。第2変更例の記録装置11は、第1制限部材31及び第2制限部材32を備えていない。
この第2変更例によれば、以下の効果が得られる。
(12)記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99の先端が第2搬送路16に進入した後、押付部材18が案内位置94に位置したままの場合、媒体99が押付部材18と接触し続けることがある。この場合、第2搬送路16を搬送される媒体99に抵抗がかかる。そのため、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99の先端が第2搬送路16に進入した後に、押付部材18が案内位置94から第4方向に回転すると、媒体99と押付部材18とが接触し続けるおそれが低減される。これにより、第2搬送路16を搬送される媒体99に抵抗がかかるおそれを低減できる。
・図10に示すように、押付部材18は、回転する構成に限らず、例えば、第1搬送路14に対して進退するように構成されてもよい。図10において、実線で示す押付部材18は案内位置94に位置し、2点鎖線で示す押付部材18は許容位置93に位置する。第3変更例において、押付部材18は、例えば駆動機構35によって変位する。
・図11に示すように、案内位置94に位置する複数の押付部材18において、幅方向において内側に位置する押付部材18から外側に位置する押付部材18の順に、その下端部分18Aの位置が高くなっていてもよい。すなわち、複数の押付部材18において、複数の押付部材18のうち幅方向において最も内側に位置する第1押付部材25の下端部分25Aは、最も下方に位置する。複数の押付部材18において、複数の押付部材18のうち幅方向において最も外側に位置する第2押付部材26の下端部分26Aは、最も上方に位置する。第4変更例において、複数の第2押付部材26の下端部分26Aは、それぞれ高さが異なるように位置してもよい。
この第4変更例によれば、以下の効果が得られる。
(13)記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が押付部材18によって効果的に下方に押し付けられる。すなわち、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される媒体99が第2搬送路16に案内されやすくなる。
・図12に示すように、仕切部材17に切欠溝37を設けてもよい。切欠溝37は、仕切部材17において幅方向の中央に設けられる。例えば、切欠溝37は、中心軸A2を基準に幅方向において対称的な形状とされる。切欠溝37は、仕切部材17の先端部分17Aに開口する部分となる開口部分37Aと、先端部分17Aから見たときに最も深い部分となる最深部分37Bとを有する。最深部分37Bは、幅方向において中心軸A2と重なるように位置する。切欠溝37は、開口部分37Aから最深部分37Bに向かって窄むように形成される。そのため、切欠溝37は、開口部分37Aにおいて幅が最も大きくなるように形成される。
幅方向において中央部分が浮き上がるように湾曲する媒体99が記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を搬送される場合、その浮き上がった部分が切欠溝37に進入する。これにより、媒体99の浮き上がった部分が仕切部材17の先端部分17Aに衝突するおそれを低減できる。媒体99の浮き上がった部分は、最深部分37Bに到達する前に、開口部分37Aと最深部分37Bとを繋ぐ切欠溝37の縁に接触する。媒体99は、浮き上がった中央部分が切欠溝37の縁に接触する状態で搬送されると、切欠溝37が窄む形状であるため、仕切部材17の下方に案内される。これにより、媒体99を第2搬送路16に案内しやすくなる。
・押付部材18は、媒体99が接触することによってスライドするように構成されてもよい。この場合、押付部材18は、スライドすることによって、許容位置93と案内位置94とに変位する。
・通常位置95に位置する第1押付部材25の下端部分25Aが、通常位置95に位置する第2押付部材26の下端部分26Aよりも下方に位置してもよい。こうすると、記録部13から分岐位置91に向けて第1搬送路14を媒体99が搬送される場合に、第1押付部材25が媒体99を下方に押し付ける力は、第2押付部材26が媒体99を下方に押し付ける力よりも強くなる。
・記録部13が吐出する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、記録部13が液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または画素材料などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を吐出してもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)記録装置は、媒体に記録する記録部と、前記記録部に向かう第1方向に前記媒体が搬送される第1搬送路と、前記第1搬送路から分岐し、前記記録部によって片面が記録された前記媒体が前記第1方向とは反対の第2方向に搬送される第2搬送路と、前記第1搬送路と前記第2搬送路とが分岐する分岐位置において前記第1搬送路と前記第2搬送路とを仕切る仕切部材と、前記媒体が前記第1搬送路を前記記録部に向けて搬送されることを許容する許容位置と、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体を下方に押し付けることによって前記媒体を前記第2搬送路に案内する案内位置と、に変位するように構成される押付部材と、を備え、前記第2搬送路は、前記仕切部材の下方に位置し、前記押付部材は、搬送される前記媒体の幅方向に並ぶように複数設けられ、複数の前記押付部材は、第1押付部材と、第2押付部材とを有し、複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において複数の前記押付部材が設けられる領域の中心を通る中心軸に近い位置に位置する押付部材が前記第1押付部材であり、複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において前記第1押付部材よりも外側に位置する押付部材が前記第2押付部材であり、前記案内位置に位置する前記第1押付部材の下端部分は、前記案内位置に位置する前記第2押付部材の下端部分よりも、下方に位置する。
この構成によれば、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を媒体が搬送される場合に、第1押付部材が媒体を下方に押し付ける力は、第2押付部材が媒体を下方に押し付ける力よりも強くなる。第1押付部材は、幅方向における媒体の中央部分を下方に押し付ける。第2押付部材は、幅方向における媒体の端部分を下方に押し付ける。すなわち、例えば幅方向において中央部分が浮き上がるように媒体が湾曲していたとしても、第1押付部材がその中央部分を強く下方に押し付けることによって、第2搬送路に案内される媒体が仕切部材と衝突するおそれが低減される。したがって、媒体が詰まるおそれを低減できる。
(B)上記記録装置は、前記第1搬送路において前記記録部と前記押付部材との間となる位置に、前記媒体を搬送するローラー対を備え、前記ローラー対は、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記媒体を搬送してもよい。
(C)上記記録装置において、前記案内位置に位置する複数の前記押付部材の下端部分は、前記ローラー対が前記媒体を挟み込むニップ位置における接線よりも下方に位置してもよい。
この構成によれば、記録部から分岐位置に向けて搬送される媒体が押付部材によって効果的に下方に押し付けられる。すなわち、記録部から分岐位置に向けて搬送される媒体が第2搬送路に案内されやすくなる。
(D)上記記録装置において、前記仕切部材において前記分岐位置に最も近い位置に位置する部分である先端部分は、前記ローラー対が前記媒体を挟み込むニップ位置における接線よりも下方に位置してもよい。
この構成によれば、媒体が記録部に向けて第1搬送路を搬送される際に媒体にかかる負荷が低減される。そのため、媒体が記録部に向けて搬送されやすくなる。
(E)上記記録装置において、前記案内位置に位置する複数の前記押付部材の下端部分は、前記仕切部材において前記分岐位置に最も近い位置に位置する部分である先端部分よりも下方に位置してもよい。
この構成によれば、記録部から分岐位置に向けて搬送される媒体が第2搬送路に案内されやすくなる。
(F)上記記録装置においては、前記案内位置に位置する複数の前記押付部材において、前記幅方向において内側に位置する押付部材から外側に位置する押付部材の順に、その下端部分の位置が高くなってもよい。
この構成によれば、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を搬送される媒体が押付部材によって効果的に下方に押し付けられる。すなわち、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を搬送される媒体が第2搬送路に案内されやすくなる。
(G)上記記録装置において、複数の前記押付部材は、前記記録部に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触することによって前記許容位置に変位し、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触することによって前記案内位置に変位してもよい。
この構成によれば、媒体が接触することによって押付部材が許容位置と案内位置とに変位するため、例えば電気的に押付部材を変位させる構成と比較して、押付部材を変位させるための構成を簡易にできる。
(H)上記記録装置において、複数の前記押付部材は、前記媒体が接触していない場合に自重によって通常位置に位置し、前記媒体が接触することによって前記通常位置から回転してもよい。
この構成によれば、押付部材は、自重によって、許容位置又は案内位置から通常位置に復帰する。そのため、例えば電気的に押付部材を通常位置に復帰させる構成と比較して、押付部材を通常位置に復帰させるための構成を簡易にできる。
(I)上記記録装置において、複数の前記押付部材は、前記記録部に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触する場合に、第3方向に回転することによって前記許容位置に変位し、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触する場合に、前記第3方向とは反対の方向である第4方向に回転することによって前記案内位置に変位してもよい。
この構成によれば、押付部材が許容位置と案内位置との間で変位しやすくなる。
(J)上記記録装置は、前記第1押付部材の前記第4方向への回転量を制限する第1制限部材と、前記第2押付部材の前記第4方向への回転量を制限する第2制限部材と、を備え、前記第1制限部材が制限する前記第1押付部材の前記第4方向への回転量は、前記第2制限部材が制限する前記第2押付部材の前記第4方向への回転量よりも小さくてもよい。
この構成によれば、案内位置に位置する第1押付部材の下端部分は、案内位置に位置する第2押付部材の下端部分よりも、下方に位置する。そのため、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を搬送される媒体に対して、第2押付部材よりも第1押付部材が強く下方に押し付けることができる。
(K)上記記録装置は、前記記録部から前記分岐位置に向けて搬送される前記媒体が接触することによって前記第4方向へ回転する複数の前記押付部材に対して、前記通常位置に戻すように力を加える複数のばねを備えてもよい。
この構成によれば、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を媒体が搬送される際、ばねによって押付部材が緩やかに第4方向に回転する。これにより、押付部材の第4方向への回転量が制限された場合に、媒体が押付部材と接触することによって生じる媒体の負荷を低減できる。
(L)上記記録装置において、複数の前記押付部材は、前記押付部材を駆動させる駆動機構によって、前記許容位置と、前記案内位置とに変位してもよい。
この構成によれば、押付部材を許容位置と案内位置との間で自由に変位させることができる。
(M)上記記録装置において、複数の前記押付部材は、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体の先端が前記第2搬送路に進入した後に、前記案内位置から前記第4方向に回転してもよい。
記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を搬送される媒体の先端が第2搬送路に進入した後、押付部材が案内位置に位置したままの場合、媒体が押付部材と接触し続けることがある。この場合、第2搬送路を搬送される媒体に抵抗がかかる。そのため、記録部から分岐位置に向けて第1搬送路を搬送される媒体の先端が第2搬送路に進入した後に、押付部材が案内位置から第4方向に回転すると、媒体と押付部材とが接触し続けるおそれが低減上記構成によれば、第2搬送路を搬送される媒体に抵抗がかかるおそれを低減できる。
(N)上記記録装置において、前記第1押付部材は、前記幅方向において前記中心軸を挟むように2個設けられてもよい。
この構成によれば、幅方向において媒体の中心が中心軸と重なる場合に、媒体において最も浮き上がる部分を避けるように第1押付部材が媒体に接触する。そのため、押付部材が媒体を下方に押し付けることによってかかる媒体の負荷を低減できる。
11…記録装置、12…筐体、13…記録部、14…第1搬送路、15…カセット、16…第2搬送路、17…仕切部材、17A…先端部分、18…押付部材、18A…下端部分、19…搬送部、21…ローラー対、22…回転軸、25…第1押付部材、25A…下端部分、26…第2押付部材、26A…下端部分、31…第1制限部材、32…第2制限部材、33…ばね、35…駆動機構、37…切欠溝、37A…開口部分、37B…最深部分、91…分岐位置、92…合流位置、93…許容位置、94…案内位置、95…位置、96…ニップ位置、99…媒体、A1…仮想軸、A2…中心軸、B1…領域、L1…接線。

Claims (14)

  1. 媒体に記録する記録部と、
    前記記録部に向かう第1方向に前記媒体が搬送される第1搬送路と、
    前記第1搬送路から分岐し、前記記録部によって片面が記録された前記媒体が前記第1方向とは反対の第2方向に搬送される第2搬送路と、
    前記第1搬送路と前記第2搬送路とが分岐する分岐位置において前記第1搬送路と前記第2搬送路とを仕切る仕切部材と、
    前記媒体が前記第1搬送路を前記記録部に向けて搬送されることを許容する許容位置と、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体を下方に押し付けることによって前記媒体を前記第2搬送路に案内する案内位置と、に変位するように構成される押付部材と、を備え、
    前記第2搬送路は、前記仕切部材の下方に位置し、
    前記押付部材は、搬送される前記媒体の幅方向に並ぶように複数設けられ、
    複数の前記押付部材は、第1押付部材と、第2押付部材とを有し、
    複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において複数の前記押付部材が設けられる領域の中心を通る中心軸に近い位置に位置する押付部材が前記第1押付部材であり、
    複数の前記押付部材のうち、前記幅方向において前記第1押付部材よりも外側に位置する押付部材が前記第2押付部材であり、
    前記案内位置に位置する前記第1押付部材の下端部分は、前記案内位置に位置する前記第2押付部材の下端部分よりも、下方に位置することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1搬送路において前記記録部と前記押付部材との間となる位置に、前記媒体を搬送するローラー対を備え、
    前記ローラー対は、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記媒体を搬送することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記案内位置に位置する複数の前記押付部材の下端部分は、前記ローラー対が前記媒体を挟み込むニップ位置における接線よりも下方に位置することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記仕切部材において前記分岐位置に最も近い位置に位置する部分である先端部分は、前記ローラー対が前記媒体を挟み込むニップ位置における接線よりも下方に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記案内位置に位置する複数の前記押付部材の下端部分は、前記仕切部材において前記分岐位置に最も近い位置に位置する部分である先端部分よりも下方に位置することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の記録装置。
  6. 前記案内位置に位置する複数の前記押付部材において、前記幅方向において内側に位置する押付部材から外側に位置する押付部材の順に、その下端部分の位置が高くなることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の記録装置。
  7. 複数の前記押付部材は、前記記録部に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触することによって前記許容位置に変位し、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触することによって前記案内位置に変位することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の記録装置。
  8. 複数の前記押付部材は、前記媒体が接触していない場合に自重によって通常位置に位置し、前記媒体が接触することによって前記通常位置から回転することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 複数の前記押付部材は、前記記録部に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触する場合に、第3方向に回転することによって前記許容位置に変位し、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体が接触する場合に、前記第3方向とは反対の方向である第4方向に回転することによって前記案内位置に変位することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記第1押付部材の前記第4方向への回転量を制限する第1制限部材と、
    前記第2押付部材の前記第4方向への回転量を制限する第2制限部材と、を備え、
    前記第1制限部材が制限する前記第1押付部材の前記第4方向への回転量は、前記第2制限部材が制限する前記第2押付部材の前記第4方向への回転量よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 前記記録部から前記分岐位置に向けて搬送される前記媒体が接触することによって前記第4方向へ回転する複数の前記押付部材に対して、前記通常位置に戻すように力を加える複数のばねを備えることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 複数の前記押付部材は、前記押付部材を駆動させる駆動機構によって、前記許容位置と、前記案内位置とに変位することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の記録装置。
  13. 複数の前記押付部材は、前記記録部から前記分岐位置に向けて前記第1搬送路を搬送される前記媒体の先端が前記第2搬送路に進入した後に、前記案内位置から前記第4方向に回転することを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記第1押付部材は、前記幅方向において前記中心軸を挟むように2個設けられることを特徴とする請求項1から請求項13の何れか一項に記載の記録装置。
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