JP2020175810A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調の能力が従来よりも高められる車両用空調装置を提供する。【解決手段】筐体600は、天板と、天板に対向する底板610と、天板及び底板610をつなぐ第1端板621、第2端板622、第3端板623、及び仕切り板651とを有する。筐体600には、天板、底板610、第1端板621、第2端板622、第3端板623、及び仕切り板651によって画定されている室外機収容空間S1を外部と連通させる吸気口及び排気口が形成されている。また、筐体600は、第1梁部材100を有する。第1梁部材100は、第1室外熱交換器520aと室外送風機570との間に配置され、かつ第3端板623と仕切り板651との間にかけ渡された状態で底板610を補強している。第1梁部材100は、室外送風機570から遠ざかるに従って、底板610に向かって下っている第1傾斜面100aを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
車両の客室を空調する車両用空調装置は、熱交換器と送風機とが筐体に収められた構成を有する。筐体には、吸気口と排気口が形成されている。送風機によって、吸気口から排気口に向かう気流が筐体内に形成される。気流が熱交換器を通過し、熱交換器を介して冷媒と空気との間で熱交換が行われる。
かかる構成においては、筐体内で気流の風速分布がばらつく場合がある。筐体内で気流の風速分布がばらつくと、熱交換器における熱交換量が低下したり、騒音が発生したりする。
そこで、特許文献1は、送風機の回転軸と同心状に、送風機から遠ざかるに従って筐体の上面に近づく向きに傾斜している傾斜面を有する案内部材を設け、かつ筐体の上面の近傍に、吸気口と排気口を仕切る仕切板を設けた構成を提案している(特許文献1の図5参照)。
特開2003−48536号公報
特許文献1に係る構成では、上述した案内部材及び仕切板の存在が、送風機によって形成される気流の風路を狭める要因となる。また、筐体の底板には補強のための梁部材が配置されるため、その梁部材によって一層通風路が狭められる。風路が狭められると、局所的な風速の増大による風速分布のばらつきを招いて圧力損失が生じ、熱交換器を通過する風量が低下するため、熱交換器の熱交換量が低下する。この結果、車両用空調装置の空調の能力が低下する。
本発明の目的は、空調の能力が従来よりも高められる車両用空調装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用空調装置は、
天板と、前記天板に対向する底板と、前記天板及び前記底板をつなぐ少なくとも一対の側板とを有し、かつ前記天板、前記底板、及び前記側板によって画定されている内部空間を外部と連通させる吸気口及び排気口が形成されている筐体と、
前記内部空間における前記排気口に面する位置に配置され、前記内部空間に、前記吸気口から前記排気口に向かう気流を形成する送風機と、
前記内部空間における前記吸気口に面する位置に配置された熱交換器と、
を備え、
前記筐体が、
前記熱交換器と前記送風機との間に配置され、かつ一対の前記側板の間にかけ渡された状態で前記底板を補強している第1梁部材、
を有し、
前記第1梁部材が、
前記送風機から遠ざかるに従って、前記底板に向かって下っている第1傾斜面、
を有する。
上記構成によれば、筐体の底板を補強する第1梁部材が、第1傾斜面において気流を整える役割を兼ねる。第1傾斜面において気流が整えられるため、筐体内において、局所的な風速の増大による風速分布のばらつき及び圧力損失が生じにくく、熱交換器を通過する風量を従来よりも増大させることができる。これにより、熱交換器における熱交換量が増大するので、空調の能力が従来よりも高められる。
実施形態1に係る車両用空調装置の設置の態様を示す概念図 実施形態1に係る車両用空調装置の機能を示す概念図 実施形態1に係る筐体の平面図 実施形態1に係る車両用空調装置をX軸プラス方向に見た断面図 実施形態1に係る車両用空調装置の要部を示す平面図 (A)は実施形態2に係る車両用空調装置の要部を示す拡大平面図、(B)は同車両用空調装置をY軸マイナス方向に見た断面図、(C)は同車両用空調装置をY軸プラス方向に見た断面図 (A)は実施形態3に係る車両用空調装置の要部を示す拡大平面図、(B)は同車両用空調装置をX軸プラス方向に見た断面図、(C)は同車両用空調装置をY軸マイナス方向に見た断面図、(D)は同車両用空調装置をY軸プラス方向に見た断面図 (A)は変形例1に係る第1梁部材をX軸プラス方向に見た断面図、(B)は変形例2に係る第1梁部材をX軸プラス方向に見た断面図、(C)は変形例3に係る第1梁部材をX軸プラス方向に見た断面図、(D)は変形例4に係る第1梁部材をX軸プラス方向に見た断面図 実施形態4に係る車両用空調装置をX軸プラス方向に見た部分断面図 実施形態5に係る車両用空調装置をX軸プラス方向に見た部分断面図 実施形態6に係る車両用空調装置の設置の態様を示す概念図 実施形態6に係る車両用空調装置の要部を示す断面図
以下、図面を参照し、上記車両が鉄道車両である場合を例に挙げて、実施形態に係る車両用空調装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置700は、車両としての鉄道車両RVの屋根RFに複数搭載される。各々の車両用空調装置700は、鉄道車両RVの内部に画定されている客室PRを空調する。
車両用空調装置700は、図3に示す筐体600に、図2に示す空調機器500が収められた構成を有する。
図2に示すように、空調機器500は、冷媒を圧縮する圧縮機510と、圧縮機510で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する室外熱交換器520と、室外熱交換器520で凝縮された冷媒を膨張させる膨張器530と、膨張器530で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する室内熱交換器540と、室内熱交換器540を経た冷媒から液体を分離する気液分離器550とを有する。
また、空調機器500は、内部を冷媒が流通する冷媒配管560も含む。冷媒配管560は、圧縮機510、室外熱交換器520、膨張器530、室内熱交換器540、及び気液分離器550をこの順番に接続する、冷媒の閉じた流路を構成している。
また、空調機器500は、室外熱交換器520に当たる気流を形成する室外送風機570と、室内熱交換器540に当たる気流を形成する室内送風機580とを有する。室外送風機570が形成する気流によって、図1に示す鉄道車両RVの外部の空気(以下、外部空気という。)と室外熱交換器520との熱交換が促進される。室内送風機580が形成する気流によって、図1に示す客室PRの空気(以下、内部空気という。)と室内熱交換器540との熱交換が促進される。
図3に示すように、筐体600は、上部が開口した箱状の基枠板630と、基枠板630の上部の開口を塞ぐ天板640と、基枠板630及び天板640を保持及び補強する骨組み構造体660とを有する。
以下の説明の容易化のために、図1に示す鉄道車両RVの長さ方向に平行なX軸、鉄道車両RVの幅方向に平行なY軸、及び鉛直方向に平行なZ軸を有する右手系のXYZ直交座標を定義する。鉛直上方に向かう方向が、Z軸プラス方向である。
基枠板630は、Y軸方向に対向する一対の第1端板621及び第2端板622と、X軸方向に対向する一対の第3端板623及び第4端板624とを有する。
図4に、図3の1点鎖線A1−A1の位置における部分断面図を示す。基枠板630は、天板640に対向する底板610も有する。図4には、Y軸方向に対向する一対の側板としての第1端板621及び第2端板622が示されているが、既述のように、基枠板630は、X軸方向に対向する、図3に示す第3端板623及び第4端板624も有する。第1端板621から第4端板624は、天板640と底板610とをつないでおり、内部空間ISを天板640及び底板610と共に画定している。なお、第1端板621及び第2端板622には、内部空間ISに外気を取り込むための開口が形成されていることが好ましい。
図3に戻り、説明を続ける。筐体600は、基枠板630と天板640とで画定される内部空間ISを、室外機収容空間S1、室内機収容空間S2、及び圧縮機収容空間S3に仕切る仕切り板651及び652も有する。なお、仕切り板651及び652も、骨組み構造体660によって保持されている。
筐体600は、平面視において、一方向、具体的には、X軸方向を長手方向とする長方形に形成されている。仕切り板651及び652は、X軸と交差する面内に延在している。室外機収容空間S1、室内機収容空間S2、及び圧縮機収容空間S3は、X軸方向に並んでいる。
室外機収容空間S1に、図2に示した室外熱交換器520及び室外送風機570が収容される。室内機収容空間S2には、図2に示した膨張器530、室内熱交換器540、及び室内送風機580が収容される。圧縮機収容空間S3には、図2に示した圧縮機510及び気液分離器550が収容される。
本実施形態は、室外機収容空間S1における構成に最大の特徴を有する。そこで、以下では、室外機収容空間S1における構成について詳述する。
天板640の、室外機収容空間S1を画定している部分には、各々天板640を貫通している一対の吸気口641a及び641bと、排気口642とが形成されている。吸気口641a及び641bはそれぞれ、平面視で、X軸方向を長手方向とする長方形に形成されている。
排気口642は、平面視で円形に形成されている。なお、排気口642の形状は、平面視で円形に限られない。排気口642の形状は、平面視で、略方形、角が直角ではない略方形、角部が湾曲した略方形等であってもよい。
排気口642は、天板640のY軸方向の中央部分に形成されている。一対の吸気口641a及び641bは、排気口642との間に間隔をおいて、排気口642のY軸方向の両脇に配置されている。
図4に示すように、底板610の、排気口642に面する位置に、室外機収容空間S1に気流を形成する送風機としての室外送風機570が配置されている。室外送風機570は、回転軸をZ軸と平行に向けているモータ571と、モータ571の回転軸に固定されている羽根車572とを有する。室外送風機570は、軸流送風機によって構成されている。
室外機収容空間S1における吸気口641a及び641bに面する位置には、外部空気と熱交換する熱交換器としての室外熱交換器520が配置されている。
室外熱交換器520は、一方の吸気口641aに面する位置に配置された第1室外熱交換器520aと、他方の吸気口641bに面する位置に配置された第2室外熱交換器520bとを有する。第1室外熱交換器520aと第2室外熱交換器520bの各々は、空気が通過可能に構成されている。
X軸に平行な視線で見て、第1室外熱交換器520aと第2室外熱交換器520bとの間に、室外送風機570が配置されている。そして、第1室外熱交換器520aと第2室外熱交換器520bの各々は、室外送風機570に向かって傾けられている。このように第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bを傾けるのは、底板610から排気口642までの高さに制約がある中で、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bにおいて、できるだけ効率の良い熱交換を実現するためである。
室外機収容空間S1は、吸気口641a及び641bと排気口642とを通じて外部と連通している。モータ571が、羽根車572を回転させることにより、室外機収容空間S1に、吸気口641a及び641bから排気口642に向かう外部空気の気流を形成する。
その気流が、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bを通過する。これにより、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bを介して冷媒と外部空気との間で熱交換が行われる。
図5に示すように、筐体600の骨組み構造体660は、各々底板610の表面610a上においてX軸方向に延在している第1梁部材100及び第2梁部材200を有する。底板610は、溶接、リベット、ねじ留め等の接合手段によって、第1梁部材100と第2梁部材200の各々に接合されている。つまり、第1梁部材100と第2梁部材200の各々は、底板610を補強している。
第1梁部材100と第2梁部材200の各々は、長さ方向、即ちX軸方向の一端が、X軸方向に対向する一対の側板の一方としての第3端板623につながれ、他端が、X軸方向に対向する一対の側板の他方としての仕切り板651につながれている。つまり、第1梁部材100と第2梁部材200の各々は、X軸方向に対向する一対の側板としての第3端板623及び仕切り板651の間にかけ渡された状態で、底板610を補強している。
なお、第1梁部材100と第2梁部材200の各々の他端が、図3に示す第4端板624につながれていて、仕切り板651が、第1梁部材100及び第2梁部材200の長さ方向の途中部分に配置されていてもよい。その場合は、図3に示す第4端板624が、X軸方向に対向する一対の側板の他方としての役割を果たす。
第1梁部材100は、室外送風機570の、Y軸方向の一方の脇を通っている。第2梁部材200は、室外送風機570の、Y軸方向の他方の脇を通っている。具体的には、第1梁部材100は、第1室外熱交換器520aと室外送風機570との間に配置されており、第2梁部材200は、第2室外熱交換器520bと室外送風機570との間に配置されている。第1梁部材100及び第2梁部材200と、室外送風機570との間には、Y軸方向に間隔が確保されている。
底板610の法線に平行な視線、即ちZ軸に平行な視線で見て、第1梁部材100と第2梁部材200とがY軸方向に隣り合っており、かつ第1梁部材100と第2梁部材200との間に、室外送風機570が配置されている。なお、図5では、理解を容易にするために、室外送風機570については、モータ571のみを示している。
そして、第1梁部材100が、第1傾斜面100aを有し、第2梁部材200が、第2傾斜面200aを有する。第1傾斜面100aは、Z軸に平行な視線で見て、第1梁部材100の長さ方向に延在している。第2傾斜面200aも同様に、Z軸に平行な視線で見て、第2梁部材200の長さ方向に延在している。具体的には、第1傾斜面100aと第2傾斜面200aの各々は、第3端板623の位置から、第3端板623とX軸方向に対向する仕切り板651の位置にわたって延在している。
図4に示すように、第1傾斜面100aと第2傾斜面200aの各々は、第1梁部材100及び第2梁部材200の長さ方向、即ちX軸方向に平行な視線で見て、室外送風機570から遠ざかるに従って、底板610の、天板640に面する表面610aに向かって下っている。
本実施形態によれば、底板610を補強する第1梁部材100が、第1傾斜面100aにおいて気流を整える役割を兼ねる。また、底板610を補強する第2梁部材200が、第2傾斜面200aにおいて気流を整える役割を兼ねる。
第1傾斜面100a及び第2傾斜面200aにおいて気流が整えられるため、筐体600内において、局所的な風速の増大による風速分布のばらつき及び圧力損失が生じにくく、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bを通過する風量を従来よりも増大させることができる。これにより、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bにおける熱交換量が増大するので、空調の能力が従来よりも高められる。しかも、筐体600の底板610が第1梁部材100及び第2梁部材200によって補強されるため、筐体600の底板610が歪みにくい。
また、底板610を補強する第1梁部材100及び第2梁部材200が、気流を整える役割を兼ねるので、気流を整えるための専用の大型な部材や熱交換量を増加するための追加の熱交換部材を室外機収容空間S1に別途配置する必要がない。このため、室外機収容空間S1の容積を増加することなく、しかも、車両用空調装置700の総重量を増大させることなく、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bにおける熱交換量を向上できる。従って、軽量でコンパクトな屋根上用の車両用空調装置700を実現できるので、鉄道車両RVの屋根上が軽量化され、鉄道車両RVの重心が重力方向に下がることで、鉄道車両RVの安定性を増すことができる。また、車両用空調装置700を支持するための鉄道車両RVの車体の構造を簡素化することができる。
また、図4に示すように、第1梁部材100及び第2梁部材200と、室外送風機570との間には、Y軸方向に間隔が確保されている。しかも、第1梁部材100及び第2梁部材200の各々の、底面610の表面610aからの、Z軸方向の高さは、モータ571よりも低い。具体的には、第1梁部材100及び第2梁部材200の各々の高さは、モータ571の高さの0.5倍以下である。
従って、室外送風機570によって形成される気流が、モータ571の外面にも充分に当たる。このため、第1梁部材100及び第2梁部材200がモータ571に接触している場合、又は第1梁部材100及び第2梁部材200の各々の高さがモータ571の高さと同程度である場合に比べて、気流によってモータ571を空冷する効果が高められる。
また、図5に示すように、骨組み構造体660は、第1梁部材100及び第2梁部材200と交差する方向、具体的にはY軸方向に延在している第3梁部材300及び第4梁部材400も有する。
第3梁部材300と第4梁部材400の各々は、一端が第1梁部材100につながれ、他端が第2梁部材200につながれた状態で、底板610を補強している。具体的には、第3梁部材300と第4梁部材400の各々は、底板610の表面610a上に延在している。底板610は、溶接、リベット、ねじ留め等の接合手段によって、第3梁部材300と第4梁部材400の各々に接合されている。
第3梁部材300は、室外送風機570の、X軸方向の一方の脇を通っている。第4梁部材400は、室外送風機570の、X軸方向の他方の脇を通っている。Z軸に平行な視線で見て、第3梁部材300と第4梁部材400とがX軸方向に隣り合っており、かつ第3梁部材300と第4梁部材400との間に、室外送風機570が配置されている。
つまり、室外送風機570は、Z軸に平行な視線で見て、第1梁部材100、第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400によって囲まれている。そして、室外送風機570の荷重が、第1梁部材100、第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400に伝えられている。
このため、室外送風機570の荷重に起因する歪みが底板610に生じにくい。また、第1梁部材100及び第2梁部材200が、第3梁部材300及び第4梁部材400によって連結されていることにより、骨組み構造体660の強度が向上する。
なお、第3梁部材300及び第4梁部材400と、室外送風機570との間には、X軸方向に間隔が確保されている。このため、第3梁部材300及び第4梁部材400がモータ571に接触している場合に比べると、気流によるモータ571の空冷が、第3梁部材300及び第4梁部材400によって妨げられにくい。
図4に示すように、骨組み構造体660は、Z軸方向に関して第1梁部材100よりも天板640に近い位置において、第1梁部材100と平行に延在している第1上部梁661も有する。第1上部梁661は、第1室外熱交換器520aを保持している。
また、骨組み構造体660は、Z軸方向に関して第2梁部材200よりも天板640に近い位置において、第2梁部材200と平行に延在している第2上部梁662も有する。第2上部梁662は、第2室外熱交換器520bを保持している。
なお、第1上部梁661及び第2上部梁662は、室外送風機570が形成する気流を整えるベルマウスBMも支持している。ベルマウスBMは、Z軸まわりの周方向に室外送風機570の羽根車572を取り囲んでいる。
図5に示すように、骨組み構造体660は、第1上部梁661と第1梁部材100とを連結する第1連結部材663も有する。第1連結部材663は、X軸方向に間隔をあけて複数配置されている。
Z軸に平行な視線で見て、第1梁部材100は、第1上部梁661よりも室外送風機570に近い位置を通っている。各々の第1連結部材663は、Z軸に平行な視線で見てY軸方向に延在しており、X軸に平行な視線で見て、第1上部梁661から第1梁部材100に向かって室外送風機570に近づく向きに傾斜している。
また、骨組み構造体660は、第2上部梁662と第2梁部材200とを連結する第2連結部材664も有する。第2連結部材664は、X軸方向に間隔をあけて複数配置されている。
Z軸に平行な視線で見て、第2梁部材200は、第2上部梁662よりも室外送風機570に近い位置を通っている。各々の第2連結部材664は、Z軸に平行な視線で見てY軸方向に延在しており、X軸に平行な視線で見て、第2上部梁662から第2梁部材200に向かって室外送風機570に近づく向きに傾斜している。
以上のように、第1梁部材100が第1連結部材663を介して第1上部梁661に連結されており、かつ第2梁部材200が第2連結部材664を介して第2上部梁662に連結されていることにより、底板610ひいては筐体600の歪みを抑制する効果が高められる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、第3梁部材300と第4梁部材400の各々が、第1梁部材100と第2梁部材200とを連結することにより、筐体600の強度を高める役割を果たした。第3梁部材300と第4梁部材400の各々は、気流を整える役割を兼ねてもよい。以下、その具体例について説明する。
図6(A)に要部を拡大して示すように、本実施形態では、第3梁部材300が、各々室外送風機570によって形成される気流を整える第3傾斜面300a及び第4傾斜面300bを有する。
Z軸に平行な視線で見て、第3傾斜面300aは、第3梁部材300の長さ方向の途中位置、具体的には長さ方向の略中点の位置から、第3梁部材300の第1梁部材100につながれた一端までの間に延在している。第4傾斜面300bは、第3梁部材300の長さ方向の略中点の位置から、第3梁部材300の第2梁部材200につながれた他端までの間に延在している。
また、第4梁部材400は、各々室外送風機570によって形成される気流を整える第5傾斜面400a及び第6傾斜面400bを有する。
Z軸に平行な視線で見て、第5傾斜面400aは、第4梁部材400の長さ方向の途中位置、具体的には長さ方向の略中点の位置から、第4梁部材400の第1梁部材100につながれた一端までの間に延在している。第6傾斜面400bは、第4梁部材400の長さ方向の略中点の位置から、第4梁部材400の第2梁部材200につながれた他端までの間に延在している。
図6(B)に、図6(A)の1点鎖線B1−B1の位置における断面図を示す。第3傾斜面300aは、第3梁部材300の長さ方向に平行な視線で見て、室外送風機570から遠ざかるに従って底板610の表面610aに向かって下っている。一方、第5傾斜面400aは、第4梁部材400の長さ方向に平行な視線で見て、室外送風機570に近づくに従って底板610の表面610aに向かって下っている。
図6(C)に、図6(A)の1点鎖線C1−C1の位置における断面図を示す。第4傾斜面300bは、第3梁部材300の長さ方向に平行な視線で見て、室外送風機570に近づくに従って底板610の表面610aに向かって下っている。一方、第6傾斜面400bは、第4梁部材400の長さ方向に平行な視線で見て、室外送風機570から遠ざかるに従って底板610の表面610aに向かって下っている。
図6(A)に示すように、室外送風機570は、底板610の表面610aに対する平面視において反時計方向に渦を巻く気流VFを、室外送風機570の周囲に形成する。第3梁部材300が第3傾斜面300a及び第4傾斜面300bを有し、第4梁部材400が第5傾斜面400a及び第6傾斜面400bを有するので、第3梁部材300及び第4梁部材400が、渦を巻く気流VFの流れを妨げる抵抗要因となりにくい。このため、図4に示す第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bを通過する空気の量が低下しにくい。
[実施形態3]
上記実施形態2では、第1梁部材100、第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400の各々が1つの一体の部材によって構成されていたが、これらの各々は複数の部材によって構成されていてもよい。以下、その具体例を述べる。
図7(A)に要部を拡大して示すように、本実施形態においても、第1梁部材100が第1傾斜面100aを有し、第2梁部材200が第2傾斜面200aを有し、第3梁部材300が第3傾斜面300a及び第4傾斜面300bを有し、第4梁部材400が第5傾斜面400a及び第6傾斜面400bを有する。
図7(B)に、図7(A)の1点鎖線B2−B2の位置における断面図を示す。第1梁部材100は、底板610を保持する梁本体110と、梁本体110と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第1傾斜面100aを構成している板状部材120とを有する。
第2梁部材200は、底板610を保持する梁本体210と、梁本体210と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第2傾斜面200aを構成している板状部材220とを有する。
図7(C)に、図7(A)の1点鎖線C2−C2の位置における断面図を示す。第3梁部材300は、底板610を保持する梁本体310と、梁本体310と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第3傾斜面300aを構成している板状部材320とを有する。
第4梁部材400は、底板610を保持する梁本体410と、梁本体410と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第5傾斜面400aを構成している板状部材420とを有する。
梁本体110、210、310、及び410の各々の断面は四角形である。また、梁本体110、210、310、及び410の各々は、中空に形成されている。
図7(D)に、図7(A)の1点鎖線D2−D2の位置における断面図を示す。第3梁部材300は、梁本体310と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第4傾斜面300bを構成している板状部材330も有する。
図7(A)に示すように、第3梁部材300において、一方の板状部材320は、Y軸方向に真っ直ぐ延在する梁本体310から、X軸方向に関して室外送風機570から遠ざかる向きに延在している。他方の板状部材330は、梁本体310から、X軸方向に関して室外送風機570に近づく向きに延在している。
図7(D)に示すように、第4梁部材300は、梁本体410と底板610の表面610aとの間に架け渡されることにより第6傾斜面400bを構成している板状部材430も有する。
図7(A)に示すように、第4梁部材400において、一方の板状部材420は、Y軸方向に真っ直ぐ延在する梁本体410から、X軸方向に関して室外送風機570に近づく向きに延在している。他方の板状部材430は、梁本体410から、X軸方向に関して室外送風機570から遠ざかる向きに延在している。
他の構成は、実施形態2と同様である。本実施形態によっても、実施形態2と同様の効果が得られる。また、第1梁部材100は、梁本体110に板状部材120を取り付けることにより容易に実現できる。第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400についても同様である。
[変形例]
上記実施形態1−3において、第1梁部材100は、第1傾斜面100aを有し、かつ底板610を保持するものであれば、その構造は特に限定されない。第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400についても同様である。以下、第1梁部材100の変形例について述べる。
図8(A)に示すように、変形例1に係る第1梁部材100は、長さ方向に垂直な断面が四角形の梁本体110に対して、板状部材120が立て掛けられた状態で固定された構成を有する。変形例1に係る第1梁部材100の長さ方向に垂直な断面が全体として台形である点は、図7(B)に示す構成と同じである。
但し、変形例1に係る板状部材120は、平板状に形成されており、梁本体110の、図4に示す天板640に面する上面は覆っておらず、梁本体110の角部に溶接されている。このため、変形例1によれば、板状部材120が梁本体110の上面を覆っている図7(B)に示す構成に比べて、第1梁部材100を軽量に実現できる。
図8(B)に示すように、変形例2に係る第1梁部材100は、断面が三角形、具体的には直角三角形に形成されている。変形例2に係る第1梁部材100は、長さ方向に垂直な断面がL字型に形成されている梁本体110に対して、板状部材120が立て掛けられた状態で固定された構成を有する。
梁本体110は、底板610の表面610aに沿って水平に延在する水平部111と、垂直に延在する垂直部112とを有する。板状部材120は、平板状に形成されており、水平部111と垂直部112との境の角部に対面している。即ち、板状部材120の一端は水平部111の先端に溶接され、他端は垂直部112の先端に溶接されている。なお、梁本体110はアングルによって構成してもよい。
図8(C)に示すように、変形例3に係る第1梁部材100は、断面が三角形、具体的には鋭角三角形又は鈍角三角形に形成されている。その三角形の、第1傾斜面100aと底板610の表面610aとの間の内角の対辺を構成する背面100bは、底板610の表面610aとの間に、90°未満の内角を構成している。
変形例3に係る第1梁部材100は、長さ方向に垂直な断面が四角形の梁本体110に対して、長さ方向に垂直な断面がVの字を上下逆転させた形状に折られている板状部材120が、被せられている構成を有する。第1傾斜面100aと背面100bとの間の頂角は、梁本体110の上面よりも高い位置において構成されている。
図8(D)に示すように、変形例4に係る第1梁部材100の第1傾斜面100aは、第1梁部材100の長さ方向に垂直な断面において、下に凸の曲線の一部を構成している。他の構成は、変形例3と同様である。即ち、第1傾斜面100aは、平面に限られず、曲面であってもよい。
以上、第1梁部材100についての変形例1−4を述べたが、第2梁部材200、第3梁部材300、及び第4梁部材400についても同様の変形を施すことができる。第2傾斜面200a、第3傾斜面300a、第4傾斜面300b、第5傾斜面400a、第6傾斜面400bは、平面に限られず、曲面であってもよい。
[実施形態4]
上記実施形態1−3に係る構成に対し、室外機収容空間S1における第1梁部材100及び第2梁部材200よりも高い位置において気流を整える部材を付加してもよい。以下、その具体例について述べる。
図9に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置700は、室外送風機570のモータ571を包囲している状態で気流を整える気流調整部材810をさらに備える。他の構成は上記実施形態1−3と同様である。気流調整部材810は、各々気流を整える複数の帯状体811が格子状に組まれている構成を有する。
気流調整部材810は、Z軸に平行な視線で見て、モータ571を全周にわたって包囲している。また、気流調整部材810は、Z軸方向に延在している。中間部用気流調整部材810は、室外機収容空間S1の、Z軸方向に関して少なくとも第1梁部材100及び第2梁部材200と天板640との間の中間部、具体的には、第1梁部材100及び第2梁部材200と羽根車572との間において、モータ571を包囲している。
気流調整部材810のZ軸方向の一端部は、モータ571の外周面に近接しており、他端部は、ベルマウスBMに面している。気流調整部材810は、Z軸方向の一端部から他端部に向かって広がった外形を有する。なお、気流調整部材810は、第1上部梁661及び第2上部梁662によって支持されている。
本実施形態によれば、気流調整部材810によって、室外機収容空間S1における第1梁部材100及び第2梁部材200と羽根車572との間における中間部の気流が整えられる。このため、第1梁部材100及び第2梁部材200を配置したことと相まって、筐体600内の気流の乱れを抑制する効果が一層高められる。
[実施形態5]
上記実施形態1−3に係る構成に対し、排気口642の位置において気流を整える部材を付加してもよい。以下、その具体例について述べる。
図10に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置700は、天板640の排気口642の位置に取り付けられた排気口用気流調整部材820をさらに備える。他の構成は上記実施形態1−3と同様である。
排気口用気流調整部材820は、各々気流をZ軸に平行な方向に案内する整流板821が排気口642の領域内に複数分布している構成を有する。各々の整流板821は、天板640から底板610に向かって延在している。
本実施形態によれば、排気口642を通過する気流が、排気口用気流調整部材820によって、Z軸に平行な方向に案内される。この結果、第1梁部材100及び第2梁部材200を配置したことと相まって、筐体600内の気流の乱れを抑制する効果が一層高められる。
また、排気口642から排出された気流が吸気口641a及び641bに向かうことが、排気口用気流調整部材820によって抑制されるので、排気口642から排出された気流がそのまま吸気口641a及び641bから吸い込まれる現象が生じにくい。このため、第1室外熱交換器520a及び第2室外熱交換器520bにおける熱交換量が低下しにくい。
[実施形態6]
上記実施形態1では、車両用空調装置700を鉄道車両RVの屋根RFに搭載した構成を例示したが、車両用空調装置700を搭載する場所は特に限定されない。以下、車両用空調装置700を屋根RF以外の場所に搭載した具体例を述べる。
図11に示すように、本実施形態では、車両用空調装置700が、鉄道車両RVにおける客室PRよりも下方に位置する部分、具体的には、床下部分UFに搭載される。
図12に示すように、本実施形態においても筐体600は、天板640と、天板640に対向する底板610と、天板640及び底板610をつなぐ図示せぬ側板とを有する。また、筐体600には、天板640、底板610、及び図示せぬ側板によって画定されている室外機収容空間S1を外部と連通させる図示せぬ吸気口及び排気口が形成されている。
また、室外機収容空間S1における図示せぬ排気口に面する位置に、室外送風機570が配置されており、室外機収容空間S1における図示せぬ吸気口に面する位置に、室外熱交換器521が配置されている。室外送風機570は、室外機収容空間S1に、図示せぬ吸気口から図示せぬ排気口に向かう気流を形成する。
また、筐体600は、室外熱交換器521と室外送風機570との間に配置された第1梁部材としての梁部材900を有する。梁部材900は、図示せぬ一対の側板の間にかけ渡された状態で底板610を補強している。梁部材900は、第1傾斜面としての傾斜面900aを有する。傾斜面900aは、室外送風機570から遠ざかるに従って底板610に向かって下っている。
本実施形態によれば、底板610を補強する梁部材900が、傾斜面900aにおいて気流を整える役割を兼ねる。傾斜面900aにおいて気流が整えられるため、筐体600内において、局所的な風速の増大による風速分布のばらつき及び圧力損失が生じにくく、室外熱交換器521を通過する風量を従来よりも増大させることができる。これにより、室外熱交換器521における熱交換量が増大するので、空調の能力が従来よりも高められる。しかも、筐体600の底板610が梁部材900によって補強されるため、底板610が歪みにくい。
また、底板610を補強する梁部材900が、気流を整える役割を兼ねるので、気流を整えるための専用の大型な部材や熱交換量を増加するための追加の熱交換部材を室外機収容空間S1に別途配置する必要がない。このため、室外機収容空間S1の容積を増加することなく、しかも、車両用空調装置700の総重量を増大させることなく、室外熱交換器521における熱交換量を向上できる。従って、軽量でコンパクトな床下用の車両用空調装置700を実現することができる。また、車両用空調装置700を支持するための鉄道車両RVの車体の構造を簡素化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれに限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態1及び6において、図4及び図12には、室外送風機570が軸流送風機である場合を例示したが、室外送風機570は、遠心送風機、その他方式の送風機であってもよい。
上記実施形態1において、図4には、室外送風機570の一方の脇に第1傾斜面100aを配置し、他方の脇に第2傾斜面200aを配置した構成を例示した。第1傾斜面100aと第2傾斜面200aのうち、第1傾斜面100aのみを配置しても、気流を整える効果は得られる。また、車両用空調装置700は、第1梁部材100と第2梁部材200のうち、第1梁部材100のみを備え、第2梁部材200は備えなくてもよい。その場合でも、第1傾斜面100aにおいて気流が整えられるため、筐体600内に気流の乱れが生じにくく、筐体600の底板610が第1梁部材100によって保持されるため、筐体600の底板610が歪みにくい。
上記実施形態1において、図4には、室外熱交換器520が、第1室外熱交換器520aと第2室外熱交換器520bとを有し、天板640に2つの吸気口641a及び641bが形成されている構成を例示した。吸気口641a及び641bのうち一方のみが天板640に形成されていて、室外熱交換器520が1つの熱交換器によって構成されていてもよい。
上記実施形態1では、筐体600が、第1梁部材100及び第2梁部材200の長さ方向であるX軸方向に対向する一対の側板としての第3端板623及び仕切り板651と、Y軸方向に対向するもう一対の側板としての第1端板621及び第2端板622とを有する構成を例示した。筐体600は、少なくとも、第1梁部材100及び第2梁部材200の長さ方向に対向する一対の側板を有していればよい。また、既述のように、第1梁部材100及び第2梁部材200の長さ方向に対向する一対の側板は、第3端板623及び第4端板624よって構成されていてもよい。
上記実施形態1において、図2には、室外熱交換器520が凝縮器として機能し、室内熱交換器540が蒸発器として機能する構成を示した。車両用空調装置700は、室内熱交換器540が凝縮器として機能し、室外熱交換器520が蒸発器として機能する状態への切り替えが可能な4方弁その他の弁を備えてもよい。
上記実施形態2において、図6(A)−図6(C)には、第3梁部材300が第3傾斜面300a及び第4傾斜面300bを有し、第4梁部材400が第5傾斜面400a及び第6傾斜面400bを有する構成を例示した。第3梁部材300は、第3傾斜面300aと第4傾斜面300bのうちの一方のみを有してもよい。具体的には、第3梁部材300には、第3傾斜面300aと第4傾斜面300bのうちの第3傾斜面300aのみが、一端から他端にわたって形成されていてもよい。また、第4梁部材400は、第5傾斜面400aと第6傾斜面400bのうちの一方のみを有してもよい。具体的には、第4梁部材400には、第5傾斜面400aと第6傾斜面400bのうちの第6傾斜面400bのみが、一端から他端にわたって形成されていてもよい。図7に示す構成においても同様である。
上記実施形態4に係る中間部用気流調整部材810は、上記実施形態1−3のいずれに係る構成とも組み合わせることができるし、上記実施形態5に係る排気口用気流調整部材820とも組み合わせることができる。また、中間部用気流調整部材810は、上記実施形態1−3及び5に係る構成と組み合わせることなく、単独で使用しても、気流の乱れを抑制する効果を奏することができる。
実施形態5において、図10には、天板640から底板610に向かって延在している整流板821を例示した。排気口用気流調整部材820は、排気口642を通過する気流をZ軸方向に案内するものであれば、その構成は特に限定されない。整流板821は、天板640から室外機収容空間S1の外部に向かって延在していてもよいし、室外機収容空間S1の内部から外部にわたって延在していてもよい。排気口用気流調整部材820は、排気口642を取り囲んだ状態で天板640の外部に面する外面に取り付けられた筒状のダクトであってもよい。
本明細書において、鉄道車両とは、電車に限らず、新幹線、モノレール、その他の、軌道に沿って進行する車両を含む概念とする。また、筐体600が設置される車両は、鉄道車両に限られず、バスその他の自動車であってもよい。
また、図1及び図11には、車両としての鉄道車両RVに車両用空調装置700が複数搭載された構成を例示したが、車両に車両用空調装置700が1台のみ搭載されていてもよい。
100…第1梁部材、100a…第1傾斜面、100b…背面、110…梁本体、111…水平部、112…垂直部、120…板状部材、200…第2梁部材、200a…第2傾斜面、210…梁本体、220…板状部材、300…第3梁部材、300a…第3傾斜面、300b…第4傾斜面、310…梁本体、320…板状部材、330…板状部材、400…第4梁部材、400a…第5傾斜面、400b…第6傾斜面、410…梁本体、420…板状部材、430…板状部材、500…空調機器、510…圧縮機、520…室外熱交換器(熱交換器)、520a…第1室外熱交換器、520b…第2室外熱交換器、521…室外熱交換器(熱交換器)、530…膨張器、540…室内熱交換器、550…気液分離器、560…冷媒配管、570…室外送風機(送風機)、571…モータ、572…羽根車、580…室内送風機、600…筐体、610…底板、610a…表面、621…第1端板(側板)、622…第2端板(側板)、623…第3端板(側板)、624…第4端板、630…基枠板、640…天板、641a,641b…吸気口、642…排気口、651…仕切り板(側板)、652…仕切り板、660…骨組み構造体、661…第1上部梁、662…第2上部梁、663…第1連結部材、664…第2連結部材、700…車両用空調装置、810…気流調整部材、811…帯状体、820…排気口用気流調整部材、821…整流板、900…梁部材(第1梁部材)、900a…傾斜面(第1傾斜面)、BM…ベルマウス、IS…内部空間、PR…客室、RV…鉄道車両(車両)、RF…屋根、S1…室外機収容空間(内部空間)、S2…室内機収容空間、S3…圧縮機収容空間、UF…床下部分、VF…気流。

Claims (6)

  1. 天板と、前記天板に対向する底板と、前記天板及び前記底板をつなぐ少なくとも一対の側板とを有し、かつ前記天板、前記底板、及び前記側板によって画定されている内部空間を外部と連通させる吸気口及び排気口が形成されている筐体と、
    前記内部空間における前記排気口に面する位置に配置され、前記内部空間に、前記吸気口から前記排気口に向かう気流を形成する送風機と、
    前記内部空間における前記吸気口に面する位置に配置された熱交換器と、
    を備え、
    前記筐体が、
    前記熱交換器と前記送風機との間に配置され、かつ一対の前記側板の間にかけ渡された状態で前記底板を補強している第1梁部材、
    を有し、
    前記第1梁部材が、
    前記送風機から遠ざかるに従って、前記底板に向かって下っている第1傾斜面、
    を有する、車両用空調装置。
  2. 前記筐体が、
    一対の前記側板の間にかけ渡された状態で前記底板を補強している第2梁部材、
    をさらに有し、
    前記第1梁部材と前記第2梁部材とが隣り合い、かつ前記第1梁部材と前記第2梁部材との間に、前記送風機が配置されており、
    前記第2梁部材が、
    前記送風機から遠ざかるに従って、前記底板に向かって下っている第2傾斜面、
    を有する、請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記筐体が、
    前記第1梁部材及び前記第2梁部材と交差する方向に延在しており、一端が前記第1梁部材につながれ、かつ他端が前記第2梁部材につながれた状態で前記底板を補強している第3梁部材、
    をさらに有し、
    前記第3梁部材が、
    前記送風機から遠ざかるに従って前記底板に向かって下っており、かつ記第3梁部材の長さ方向の途中位置から前記第3梁部材の前記一端までの間に延在している第3傾斜面と、
    前記送風機に近づくに従って前記底板に向かって下っており、かつ前記第3梁部材の前記途中位置から前記第3梁部材の前記他端までの間に延在している第4傾斜面と、
    を有する、請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記筐体が、
    前記第1梁部材及び前記第2梁部材と交差する方向に延在しており、一端が前記第1梁部材につながれ、かつ他端が前記第2梁部材につながれた状態で前記底板を補強している第4梁部材、
    をさらに有し、
    前記第3梁部材と前記第4梁部材とが隣り合い、かつ前記第3梁部材と前記第4梁部材との間に、前記送風機が配置されており、
    前記第4梁部材が、
    前記送風機に近づくに従って前記底板に向かって下っており、かつ前記第4梁部材の長さ方向の途中位置から前記第4梁部材の前記一端までの間に延在している第5傾斜面と、
    前記送風機から遠ざかるに従って前記底板に向かって下っており、かつ前記第4梁部材の前記途中位置から前記第4梁部材の前記他端までの間に延在している第6傾斜面と、
    を有する、請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 各々前記気流を整える複数の帯状体が格子状に組まれている構成を有し、前記内部空間の、前記底板の法線に平行な方向に関して少なくとも前記第1梁部材と前記天板との間の中間部において、前記送風機を包囲している気流調整部材、
    をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記筐体の前記排気口の位置に取り付けられ、前記排気口を通過する前記気流を整える排気口用気流調整部材、
    をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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