JP6611581B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Description

本発明は、空気調和装置に関する。
空気調和装置は、吸気口と排気口が形成された筐体に、熱交換機と送風機が収められた構成を有する。送風機によって、筐体内に吸気口から排気口に向かう気流が形成される。気流が熱交換機を通過し、熱交換機と空気との間で熱交換が行われる。
この構成においては、筐体内に気流の乱れが生じやすく、気流の乱れに起因して騒音が生じやすい。そこで、特許文献1に示されるように、騒音を低減するために、気流を整える案内部材を筐体内に設けた構成が知られている。
特許文献1で、送風機は、筐体内に縦置きされるモータと、モータの回転軸の上端に固定されたボスと、ボスから突出した羽根と、を有する。案内部材は、モータをその回転軸と同心に取り囲む円錐台状をなし、下方に向かってモータから遠ざかるように傾斜したガイド面を有する。
特開2003−48536号公報
特許文献1は、騒音の原因が羽根の根元部分での気流の逆流にあるとし、逆流を防止するために、案内部材の上面を、モータの外周面から羽根の根元部分に面する位置まで及ぶサイズとした構成を開示している。
このため、案内部材で通風路が狭められる。逆流は防止できても、通風路が狭められると、局所的な風速の増大を招き、却って大きな騒音が生じうる。また、通風路が狭められると、圧力損失が生じるため熱交換機を通過する風量が低下し、熱交換効率が低下する。
本発明の目的は、熱交換効率が良好で、かつ騒音が生じにくい空気調和装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の空気調和装置は、
第1及び第2の通気口が形成された天面、並びに前記天面に対面する底面を有し、前記第1及び第2の通気口を通じて外部と連通した内部空間を画定する筐体と、
前記底面の前記第1の通気口に面する位置に配置され、前記底面に対する法線方向を向く回転軸を有するモータ、前記回転軸に固定され、前記モータの外周面より径方向外方に張り出したボス、及び前記ボスから突出した羽根を有し、前記モータによって前記羽根を回転させることにより、前記筐体の前記内部空間に、前記第1及び第2の通気口の一方から他方に向かう気流を形成する送風機と、
前記筐体内の前記第2の通気口に面する位置に配置された熱交換機と、
各々前記底面と平行に柱状に延在し、前記モータを挟んで対向して配置された2つのガイド片を有するガイド部材と、
を備え、
前記ガイド片の各々が、
前記底面に対する法線方向に関して前記底面とは反対側の端部であり、該ガイド片が延在する方向に延在する頂部と、
前記頂部から前記底面に向かって、前記モータの外周面から遠ざかるように傾斜したガイド面と、
を有し、
前記ガイド片の各々の前記頂部の、該ガイド片が延在する方向の中間部分が、前記ボスの、前記モータの外周面より径方向外方に張り出した部分の裏面に臨んでおり、かつ前記中間部分が平面視で前記ボスの外周縁よりも径方向内方に収まっている
本発明によれば、ガイドのガイド面で気流が整えられる。また、ガイドの頂部の中間部分、ボスの、モータの外周面より径方向外方に張り出した部分の裏面に臨んでおり、かつ中間部分が平面視でボスの外周縁より径方向内方に収まっているので、広い通風路が確保される。このため、熱交換機を通過する風量が増大し、熱交換効率が良好になると共に、局所的に風速が高まることに起因する騒音が生じにくい。
実施形態1に係る鉄道車両用空気調和装置の、図2のA−A’線及び図10(A)のD−D’線の位置における断面図である。 実施形態1に係る鉄道車両用空気調和装置の、カバーを取り去った状態の室外機室を示す部分断面平面図である。 実施形態1の変形例に係る鉄道車両用空気調和装置の、図2のA−A’線の位置に相当する断面図である。 実施形態2に係る鉄道車両用空気調和装置の、カバーを取り去った状態の室外機室を示す部分断面平面図である。 実施形態2に係る鉄道車両用空気調和装置の、図4のB−B’線の位置における断面図である。 実施形態3に係る鉄道車両用空気調和装置の、カバーを取り去った状態の室外機室を示す部分断面平面図である。 実施形態3に係る鉄道車両用空気調和装置の、図6のC−C’線の位置における断面図である。 実施形態4に係る鉄道車両用空気調和装置の、カバーを取り去った状態の室外機室を示す部分断面平面図である。 (A)及び(B)は、それぞれ比較例に係る鉄道車両用空気調和装置の、図10(A)のD−D’線の位置に相当する断面図である。 (A)は各実施形態に係る鉄道車両用空気調和装置の平面図であり、(B)は筐体に収められる空気調和機器の機能ブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る鉄道車両用空気調和装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同じ符号を付す。
〔実施形態1〕
図10を参照し、本実施形態に係る鉄道車両用空気調和装置100の全体構成を説明する。鉄道車両用空気調和装置100は、図10(A)に示す筐体10に、図10(B)に示す空気調和機器20が収められた構成を有する。
図10(A)に示す筐体10は、底面及び側面を構成し、上部が開口した箱状の基枠11と、基枠11の上部開口を塞ぎ、天面を構成するカバー12と、基枠11とカバー12とで画定される内部空間を2つに仕切る仕切板13と、を備える。
基枠11は、鉄道車両の屋根に設けられ、鉄道車両の進行方向(図10(A)では左右方向)に長い長方形状をなしている。
仕切板13は、筐体10の内部空間を、鉄道車両の進行方向に関して、室外機室R1と、室内機室R2と、に仕切っている。
カバー12の、室外機室R1を覆う部分には、第1の通気口121と、各々第1の通気口121に間隔をおいて配置された2つの第2の通気口122a及び122bと、が形成されている。これら第1及び第2の通気口121、122a、及び122bの各々は、室外機室R1を外部と連通させている。
第1の通気口121は、平面視で円形をなす。第2の通気口122a及び122bはそれぞれ、平面視で、鉄道車両の進行方向(図10(A)では左右方向)に長尺に延在する長方形をなす。2つの第2の通気口122a及び122bは、第1の通気口121を挟んで、鉄道車両の幅方向(図10(A)では上下方向)に離間して、配置されている。
図10(B)に示す空気調和機器20は、冷凍サイクル装置27と、冷凍サイクル装置27の凝縮機と蒸発機の一方で温度調整された空気を外部に放出させる室外送風機28と、凝縮機と蒸発機の他方で温度調整された空気を客室に送り込む室内送風機29と、を備える。
冷凍サイクル装置27は、冷媒を圧縮する圧縮機21、冷媒を液化させる室外熱交換機22、冷媒を減圧する膨張機23、冷媒を気化させる室内熱交換機24、気体の冷媒と液体の冷媒とを分離する気液分離機25、及びこれらを接続する冷媒配管26を備える。
室外熱交換機22と室内熱交換機24の一方が凝縮機で、他方が蒸発機である。膨張機23は、膨張弁又はキャピラリチューブで構成される。
以下、空気調和機器20の作用を、車両の客室を冷却する場合を例に挙げて説明する。
圧縮機21は、冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、凝縮機としての室外熱交換機22に送られる。室外熱交換機22は、周囲に熱を放出することで冷媒を液化させる。このとき、室外熱交換機22によって加熱された空気は、室外送風機28によって外部に放出される。
室外熱交換機22で液化された冷媒は、膨張機23を経て、蒸発機としての室内熱交換機24に送られる。室内熱交換機24は、周囲から熱を吸収することで冷媒を気化させる。このとき、室内熱交換機24によって冷却された空気は、室内送風機29によって客室に送り込まれる。
室内熱交換機24で気化された冷媒は、気液分離機25に送られる。気液分離機25は、気化された冷媒を、室内熱交換機24で気化されなかった液体の冷媒から分離し、気体の冷媒のみを圧縮機21に送る。以上の手順で、冷媒が循環される。
以上説明した空気調和機器20の構成要素のうち、室外熱交換機22及び室外送風機28が、図10(A)に示す室外機室R1に収容される。圧縮機21、膨張機23、室内熱交換機24、気液分離機25、及び室内送風機29は、図10(A)に示す室内機室R2に収容される。冷媒配管26は、仕切板13を貫通し、室外機室R1及び室内機室R2の双方に跨がって設置される。
本実施形態に係る鉄道車両用空気調和装置100は、特に室外機室R1の内部構成に特徴を有する。そこで、以下、室外機室R1の構成に関して、詳述する。
図1に示すように、室外機室R1は、底面11aを有する基枠11と、第1の通気口121並びに第2の通気口122a及び122bが形成されたカバー12と、を有する筐体10によって画定されている。
カバー12の、鉄道車両の幅方向(図1では左右方向)中央部分は水平に形成され、その水平な部分に、第1の通気口121が形成されている。カバー12の、鉄道車両の幅方向両端部分は、下方に傾斜しており、その両端の傾斜した部分に、それぞれ第2の通気口122a、122bが形成されている。
図2に示すように、室外熱交換機22は、鉄道車両の幅方向(図2では上下方向)に関して、室外送風機28を挟み込むように配置された2つの熱交換機22a及び22bで構成されている。
図1に示すように、一方の熱交換機22aは、一方の第2の通気口122aに面する位置に配置され、他方の熱交換機22bは、他方の第2の通気口122bに面する位置に配置されている。
熱交換機22a及び22bは、カバー12の幅方向両肩の傾斜に沿うように、下方に傾けられている。なお、このように、カバー12の両肩を傾斜させ、熱交換機22a及び22bを傾けるのは、筐体10の全高、即ち、底面11aから第1の通気口121までの高さに制約がある中で、できるだけ効率の良い熱交換を実現するためである。
室外送風機28は、回転軸281aを有するモータ281と、回転軸281aの端部に固定され、モータ281の外周面より径方向外方に張り出したボス282と、ボス282の外周縁282aから径方向外方に突出した羽根283と、を有する。
モータ281は、その回転軸281aが底面11aに対する法線方向を向くように、底面11aの、第1の通気口121に面する位置に配置されている。底面11aは水平を向き、回転軸281aは鉛直方向を向いている。ボス282は、モータ281の上方に位置する。ボス282と羽根283の上方に、第1の通気口121が位置する。
モータ281が羽根283を回転させると、室外機室R1に、第2の通気口122a及び122bから、第1の通気口121に向かう気流が形成される。熱交換機22a及び22bは空気が通過可能に構成されており、気流が熱交換機22a及び22bを通過する。これにより、熱交換機22a及び22bと空気との間で熱交換が行われる。
本実施形態は、図1及び図2に示すように、モータ281をその回転軸281aと同心に取り囲むようにガイド部材30を設けた点を特徴の1つとしている。
以下、ガイド部材30の意義を明らかにするために、ガイド部材30の説明に先立ち、図9を参照し、比較例1及び2について述べる。
図9(A)は、上記ガイド部材30を設けていない比較例1に係る室外機室R1’を示す。この構成では、室外機室R1’に気流が形成された際に、羽根283の上流部分、具体的には、モータ281の外周面と、底面11aとで構成される角部に、渦流Vが発生する。渦流Vが発生すると、騒音が生じるだけでなく、気流が乱れることで、熱交換機22a及び22bを通過する風量が減少し、熱交換効率が低下する。
なお、渦流Vの発生は、筐体10の全高を低くする程、即ち、熱交換機22a及び22bをモータ281側に傾ける程、深刻化する傾向にある。これは、筐体10の全高が低い程、熱交換機22a及び22bを通過した気流の、底面11aで跳ね返される成分が大きくなるためと考えられる。
また、モータ281の回転軸281aを反転させ、室外機室R1’に、第1の通気口121から、第2の通気口122a及び122bに向かう気流を形成した場合には、羽根283の根元部に逆流Iが生じる場合もある。逆流Iも、騒音の原因となる。
図9(B)は、案内部材90を設けた比較例2に係る室外機室R1’’を示す。案内部材90は、モータ281をその回転軸281aと同心に全周にわたって取り囲み、モータ281と共に円錐台状の外形を構成している。案内部材90は、下方に向かってモータ281の外周面から遠ざかるように傾斜した傾斜面90aを有する。この構成によれば、図9(A)に示した渦流V及び逆流Iの発生を抑制できる。
しかし、案内部材90は、騒音を充分に低減できないのみならず、熱交換機22a及び22bの熱交換効率の低下をもたらす。本願発明者らの研究によると、この原因は、案内部材90の上端面の直径がボス282の直径より大きく、案内部材90がボス282の外周面より径方向外方に張り出していることにある。即ち、案内部材90が通風路を狭めるため、局所的な風速の上昇をもたらし、騒音が生じる。また、圧力損失が生じることで、熱交換機22a及び22bを通過する風量が低下し、熱交換効率が低下する。
以上説明した比較例を踏まえ、以下、図1及び図2に戻って、実施形態の説明を続ける。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るガイド部材30は、回転軸281aと同心にモータ281を全周にわたって取り囲んだ状態で、底面11aに立設されている。ガイド部材30は、モータ281と共に、円錐台状の外形を構成している。
ガイド部材30の頂部30aは、平面視において、ボス282の外周縁282aよりも径方向内方に収まっている。ガイド部材30は、頂部30aから底面11aに向かって、モータ281の外周面から遠ざかるように傾斜したガイド面30bを有する。
ガイド面30bは、モータ281の外周面の上端部と、底面11aとの双方に繋がれており、モータ281の外周面の上端部から底面11aにわたって延在している。ガイド面30bの、モータ281の外周面に繋がれた部分、即ち底面11aに対する法線方向に関して底面11aとは反対側の端部が頂部30aを構成している。
本実施形態によれば、ガイド部材30の頂部30aが平面視でボス282の外周縁282aよりも径方向内方に収まっている。このため、羽根283を通過する気流が、ガイド部材30で遮られることがなく、図9(B)に示した比較例2の構成と比べて、広い通風路を確保できる。このため、熱交換機22a及び22bを流れる風量が増大し、熱交換効率が良好になると共に、局所的に風速が高まることに起因する騒音が生じにくい。
また、ガイド部材30のガイド面30bで気流の進行方向が滑らかに変更され、気流が整えられるので、図9(A)に示した渦流Vの発生を抑えることができる。特に、ガイド面30bは、モータ281を全周にわたって取り囲んでいるため、渦流Vの発生をモータ281の全周囲にわたって抑えることができる。このことも、騒音の低減、並びに熱交換機22a及び22bの熱交換効率の向上に寄与している。
また、既述のように、従来は、筐体10を低背化すると、騒音の問題や、熱交換機22a及び22bの熱交換効率の低下の問題が深刻化するため、筐体10の低背化に限界があった。ガイド部材30を用いることで、それらの問題を緩和できるので、筐体10を従来よりも低背化しうる。
なお、図1には、モータ281の回転軸281aに平行な断面が直線状に傾斜したガイド面30bを示したが、ガイド面30bの傾斜の仕方は、下方に向かってモータ281から遠ざかる態様であれば、必ずしも直線状である必要はない。
図3に、変形例に係るガイド部材40を例示する。このガイド部材40のガイド面40bは、モータ281の回転軸281aに平行な断面が、頂部40aから下方に向かって下に凸の曲線の一部を構成するように湾曲して構成されている。このように、ガイド面40bを曲面で構成することで、気流の向きを一層滑らかに変更することができ、図9(A)に示した渦流Vを抑制する効果を高めることができる。
〔実施形態2〕
次に、図4及び図5を参照し、他の実施形態について、説明する。
上に述べた実施形態1では、ガイド部材30がモータ281を全周にわたって取り囲んでいた。モータ281の周囲に広い通風路を確保するためには、モータ281の周囲に、ガイド部材30が存在しない領域を確保してもよい。以下、その具体例を述べる。
図4に示すように、本実施形態では、ガイド部材50が、モータ281の脇に互いに間隔をおいて配置された2つのガイド片51及び52で構成されている。
具体的には、ガイド片51及び52の各々は、第1の方向としての鉄道車両の進行方向(図4では左右方向)に、柱状に真っ直ぐ延在している。ガイド片51及び52どうしは、第1の方向と直交する第2の方向としての鉄道車両の幅方向(図4では上下方向)に、モータ281を挟んで対向して配置されている。
一方のガイド片51は、一方の熱交換機22aとモータ281との間に配置され、他方のガイド片52は、他方の熱交換機22bとモータ281との間に配置されている。
図5に示すように、ガイド片51は、モータ281側に傾斜したガイド面51bを有する。ガイド片51は、鉄道車両の進行方向に垂直な断面が、ガイド面51bで構成される斜辺をもつ直角三角形状をなす。
ガイド片52も同様に、モータ281側に傾斜したガイド面52bを有し、鉄道車両の進行方向に垂直な断面が、ガイド面52bで構成される斜辺をもつ直角三角形状をなす。
即ち、ガイド片51及び52の各々は、三角柱状をなす。ガイド片51及び52の各々の、鉄道車両の進行方向(図5では紙面に垂直な方向)両端は、閉塞されている。なお、図5には中空状のガイド片51及び52を示したが、ガイド片51及び52は、中実に構成されていてもよい。
ガイド片51及び52の高さは、モータ281の外周面の高さと略等しい。ガイド片51及び52の、鉄道車両の進行方向に延在する頂部51a及び52aの、鉄道車両の進行方向中間部分は、ボス282の、モータ281の外周面より径方向外方に張り出した部分の裏面に臨んでいる。
本実施形態によれば、ガイド片51及び52が互いに間隔をおいて配置されるので、モータ281の周囲にガイド片51及び52が存在しない領域が確保される。従って、充分に広い通風路が確保される。このため、熱交換機22a及び22bを通過する風量が増大し、熱交換効率が良好になると共に、局所的に風速が高まることに起因する騒音が生じにくい。
一方、ガイド面51b及び52bにおいては、気流の進行方向が滑らかに変更され、気流が整えられるので、図9(A)に示した渦流Vの発生を抑制できる。このことも、騒音の低減、並びに熱交換機22a及び22bの熱交換効率の向上に寄与している。
特に、各々熱交換機22a及び22bと平行に延在するガイド片51及び52の一方を、熱交換機22aと送風機28との間に配置し、他方を、熱交換機22bと送風機28との間に配置したので、熱交換機22aを通過した気流の殆どが、ガイド面51bを通り、熱交換機22bを通過した気流の殆どが、ガイド面52bを通る。このため、ガイド片51及び52に、気流を整える効果を充分に発揮させることができる。
なお、本実施形態では、ガイド片51及び52どうしが互いに間隔をおいて配置されていることで、広い通風路が確保されるため、ガイド片51及び52の頂部51a及び52aの、鉄道車両の進行方向中間部分は、必ずしもボス282の裏面に臨んでいなくてもよい。ガイド片51及び52の頂部51a及び52aの、鉄道車両の進行方向中間部分は、羽根283の根元部分に臨んでいてもよい。
〔実施形態3〕
次に、図6及び図7を参照し、さらに他の実施形態について説明する。
上に述べた実施形態2では、ガイド片51及び52が、鉄道車両の進行方向に延長していたが、モータ281の周囲にガイド部材50が存在しない領域が確保できれば、ガイド片51及び52の延在方向は特に限定されない。その具体例を以下に述べる。
図6に示すように、本実施形態では、各々第2の方向としての鉄道車両の幅方向(図6では上下方向)に柱状に真っ直ぐ延在するガイド片61及び62を、第2の方向と直交する第1の方向としての鉄道車両の進行方向(図6では左右方向)に、モータ281を挟んで対向して配置している。
図7に示すように、ガイド片61は、モータ281側に傾斜したガイド面61bを有し、鉄道車両の幅方向に垂直な断面が、ガイド面61bで構成される斜辺をもつ直角三角形状をなす。
ガイド片62も同様に、モータ281側に傾斜したガイド面62bを有し、鉄道車両の幅方向に垂直な断面が、ガイド面62bで構成される斜辺をもつ直角三角形状をなす。
即ち、ガイド片61及び62の各々は、三角柱状をなす。ガイド片61及び62の各々の、鉄道車両の幅方向(図7では紙面に垂直な方向)両端は、閉塞されている。なお、図7には中空状のガイド片61及び62を示したが、ガイド片61及び62は、中実に構成されていてもよい。
ガイド片61及び62の高さは、モータ281の外周面の高さと略等しい。ガイド片61及び62の、鉄道車両の幅方向に延在する頂部61a及び62aの、鉄道車両の幅方向中間部分が、ボス282の、モータ281の外周面より径方向外方に張り出した部分の裏面に臨んでいる。
本実施形態によれば、ガイド面61b及び62bで気流の進行方向が滑らかに変更され、気流が整えられるので、図9(A)に示した渦流Vの発生を抑えることができる。
また、ガイド片61及び62を、モータ281を挟んでモータ281の両脇に配置したので、モータ281の周囲に、ガイド片61及び62が存在しない領域を確保できる。従って、通風路を充分広く確保できる。このため、圧力損失に起因する風量低下を抑制でき、熱交換機22a及び22bの熱交換効率が良好になると共に、局所的に風速が高まることに起因する騒音を抑制できる。
特に、本実施形態では、熱交換機22a及び22bの延在方向中間部分において、ガイド片61及び62を、熱交換機22a及び22bの延在方向に向かい合わせたので、モータ281の周囲の、ガイド片61及び62が存在しない領域が、熱交換機22a及び22bに面する。熱交換機22a及び22bに面する位置は、特に風速が速くなりがちであるため、その位置に、ガイド片61及び62が存在しない領域を形成することは、通風路を広く確保する上で特に有効である。
なお、本実施形態では、ガイド片61及び62どうしが互いに間隔をおいて配置されていることで、広い通風路が確保されるため、ガイド片61及び62の頂部61a及び62aの、鉄道車両の幅方向中間部分は、必ずしもボス282の裏面に臨んでいなくてもよい。ガイド片61及び62の頂部61a及び62aの、鉄道車両の幅方向中間部分は、羽根283の根元部分に臨んでいてもよい。
〔実施形態4〕
次に、図8を参照し、さらに他の実施形態について説明する。
上に述べた実施形態3及び2では、ガイド片51、52、61、及び62が柱状に真っ直ぐ延在していたが、モータ281の周囲にガイド片51、52、61、及び62が存在しない領域が確保できれば、ガイド片51、52、61、及び62の形状は特に限定されない。その具体例を以下に述べる。
図8に示すように、本実施形態では、ガイド部材70が、モータ281の脇に互いに間隔をおいて配置された2つのガイド片71及び72で構成されている。ガイド片71及び72の各々は、図1及び図2に示したガイド部材30を、底面11aに垂直な面に沿って切断して得られる切断片の、その切断面を閉塞した外形を有する。
即ち、ガイド片71及び72の各々は、モータ281側に傾斜し、かつ円錐台の側面の一部を構成するようなガイド面を有する。本実施形態によっても、図4に示した実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれらに限られず、例えば、以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態では、送風機28が、第2の通気口122a及び122bから、第1の通気口121に向かう気流を形成したが、送風機28は、モータ281の回転軸281aを逆転させることで、第1の通気口121から、第2の通気口122a及び122bに向かう気流を形成することもできる。
上記実施形態では、ガイド部材30,40,50,60,70の各々が、モータ281の外周面及び底面11aの双方と接触していた。その接触部分は、例えば、溶接やネジ止めで固定されていることが好ましい。但し、ガイド部材30〜70は、モータ281の外周面と底面11aのいずれか一方にのみ固定されていてもよい。また、ガイド部材30〜70と、モータ281の外周面又は底面11aとの間には、気流に影響を与えない程度の隙間が存在してもよい。
上記実施形態では、室外機室R1に、空気調和機器20の構成要素のうちの、室外熱交換機22及び室外送風機28のみが収容された構成を示した。室外機室R1には、これら以外の構成要素、例えば、圧縮機21や気液分離機25等も収容されていてもよい。
10…筐体、11…基枠、11a…底面、12…カバー(天面)、121…第1の通気口、122a,122b…第2の通気口、13…仕切板、20…空気調和機器、21…圧縮機、22…室外熱交換機(熱交換機)、22a,22b…熱交換機、23…膨張機、24…室内熱交換機、25…気液分離機、26…冷媒配管、27…冷凍サイクル装置、28…室外送風機(送風機)、281…モータ、281a…回転軸、282…ボス、282a…外周縁、283…羽根、29…室内送風機、30,40,50,60,70…ガイド部材、51,52,61,62,71,72…ガイド片、30a,40a,51a,52a,61a,62a…頂部、30b,40b,51b,52b,61b,62b…ガイド面、90…案内部材、90a…傾斜面、100…鉄道車両用空気調和装置(空気調和装置)、R1,R1’,R1’’…室外機室、R2…室内機室、V…渦流、I…逆流。

Claims (6)

  1. 第1及び第2の通気口が形成された天面、並びに前記天面に対面する底面を有し、前記第1及び第2の通気口を通じて外部と連通した内部空間を画定する筐体と、
    前記底面の前記第1の通気口に面する位置に配置され、前記底面に対する法線方向を向く回転軸を有するモータ、前記回転軸に固定され、前記モータの外周面より径方向外方に張り出したボス、及び前記ボスから突出した羽根を有し、前記モータによって前記羽根を回転させることにより、前記筐体の前記内部空間に、前記第1及び第2の通気口の一方から他方に向かう気流を形成する送風機と、
    前記筐体内の前記第2の通気口に面する位置に配置された熱交換機と、
    各々前記底面と平行に柱状に延在し、前記モータを挟んで対向して配置された2つのガイド片を有するガイド部材と、
    を備え、
    前記ガイド片の各々が、
    前記底面に対する法線方向に関して前記底面とは反対側の端部であり、該ガイド片が延在する方向に延在する頂部と、
    前記頂部から前記底面に向かって、前記モータの外周面から遠ざかるように傾斜したガイド面と、
    を有し、
    前記ガイド片の各々の前記頂部の、該ガイド片が延在する方向の中間部分が、前記ボスの、前記モータの外周面より径方向外方に張り出した部分の裏面に臨んでおり、かつ前記中間部分が平面視で前記ボスの外周縁よりも径方向内方に収まっている、
    空気調和装置。
  2. 前記ガイド片の各々の前記ガイド面が前記モータの外周面に繋がれている請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記第2の通気口及び前記熱交換機が、前記底面と平行な第1の方向に延在し、
    前記ガイド片の各々が、前記第1の方向に柱状に延在し、前記ガイド片どうしが前記底面に平行で前記第1の方向と直交する第2の方向に、前記モータを挟んで対向して配置されている請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第2の通気口及び前記熱交換機が、前記底面と平行な第1の方向に延在し、
    前記ガイド片の各々が、前記底面に平行で前記第1の方向と直交する第2の方向に柱状に延在し、前記ガイド片どうしが前記第1の方向に、前記モータを挟んで対向して配置されている請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  5. 前記送風機が、前記筐体の内部空間に、前記第2の通気口から前記第1の通気口に向かう気流を形成する請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 前記天面に、前記第1の通気口を挟んで前記第2の通気口が2つ形成されており、
    前記熱交換機を、前記筐体内の一方の前記第2の通気口に面する位置、及び他方の前記第2の通気口に面する位置に、合計で2つ備える請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和装置。
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