JP2020175679A - 船舶推進装置用プロペラ - Google Patents

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Abstract

【課題】組立や分解が容易で整備性が高く、かつ、異物との接触によって軸殻や船外機の出力軸へ伝わる衝撃力を確実に減少させる船舶推進装置用プロペラを提案する。【解決手段】船舶推進装置用のプロペラ3は、船舶推進装置のプロペラシャフト11に挿抜可能に固定される軸筒21と、軸筒21に個別に支持され、かつ隣どうしが隙間22を空けてプロペラシャフト11の回転方向へ並ぶ複数の翼部23と、隣り合う翼部23の間に設けられる複数のダンパー25と、を備えている。【選択図】 図4

Description

本発明に係る実施形態は、船舶推進装置用プロペラに関する。
外周縁に複数の凹孔を有する軸殻と、軸殻の軸方向に沿ってそれぞれの凹孔に嵌入される嵌付部を有する複数のスクリューブレードと、を備えるプロペラが知られている。
登録実用新案第3055642号公報
上記特許文献1のような技術において、軸殻とスクリューブレードとの嵌め合い箇所は、発錆したり、嵌め合い箇所に異物が入り込んだりしても、軸殻とスクリューブレードとを容易に分解し、再組立が可能なように、嵌め合い精度を適宜に確保することが望ましい。
また、従来のプロペラは、スクリューブレードが異物に触れた場合には、樹脂製のスクリューブレードを破損させることで軸殻や軸殻に接続される船外機の出力軸へ伝播する衝撃力を緩衝している。この場合、軸殻とスクリューブレードとの嵌め合いの精度、ひいてはガタツキの程度によっては、軸殻や船外機の出力軸へ衝撃力が伝わる虞がある。
さらに、容易な分解と再組立、および衝撃力の緩衝の全てが成立するよう、軸殻とスクリューブレードとの嵌め合い精度を定めることは難しい。
そこで、本発明は、組立や分解が容易で整備性が高く、かつ、異物との接触によって生じて軸殻や船外機の出力軸へ伝わる衝撃力を確実に減少させる船舶推進装置用プロペラを提案することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る船舶推進装置用プロペラは、船舶推進装置の出力軸に挿抜可能に固定される軸筒と、前記軸筒に個別に支持され、かつ隣どうしが隙間を空けて前記出力軸の回転方向へ並ぶ複数の翼部と、隣り合う前記翼部の間に設けられる複数のダンパーと、を備えている。
本発明によれば、組立や分解が容易で整備性が高く、かつ、異物との接触によって軸殻や船外機の出力軸へ伝わる衝撃力を確実に減少させる船舶推進装置用プロペラを提供できる。
本発明に係る船舶推進装置用プロペラを備える船舶推進装置の斜視図。 本発明に係る船舶推進装置用プロペラを備える船舶推進装置を搭載する船体の斜視図。 本発明に係る船舶推進装置用プロペラを展開した側面図。 本発明に係る船舶推進装置用プロペラを展開した斜視図。 本発明に係る船舶推進装置用プロペラの斜視図。 本発明に係る船舶推進装置用プロペラの矢視X図。
本発明に係る船舶推進装置用プロペラの実施形態について図1から図6を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号が付されている。
なお、以下の各実施形態において船舶推進装置の「前方」は、この船舶推進装置が搭載される船体の前進方向に一致する。
図1に示すように、本実施形態に係る船舶推進装置は、例えば電動船外機80である。
電動船外機80は、駆動源として電動モータ81を備えている。船体100には、電動モータ81に電力を供給する電源装置90が設けられている。電動船外機80と電源装置90とは、電力供給、および信号伝達に兼用の外部ケーブル91を介して接続されている。
電動船外機80は、船外機本体1と、取付ブラケット2と、を備えている。取付ブラケット2は、船外機本体1を船体100のトランサム101に取り付けている。
船外機本体1は、上部に配置された電動モータ81の駆動力により下部に配置されたプロペラ3を回転駆動する。
船外機本体1の上部にはモータカバー5が設けられている。電動モータ81は、モータカバー5内に収納されている。
モータカバー5の前下部には操舵ハンドル6が設けられている。操舵ハンドル6は、モータカバー5の前方へ延びている。操舵ハンドル6の先端には、電動モータ81の出力調整用のスロットグリップ7が設けられている。操舵ハンドル6には、電動モータ81の正転と逆転とを切り替えるシフトスイッチ(図示省略)が設けられている。
モータカバー5の下部には、ドライブシャフトハウジング8が設けられている。ドライブシャフトハウジング8は、モータカバー5の下方へ向かって延びている。ドライブシャフトハウジング8の下部には、ギアケース9が設けられている。
ドライブシャフトハウジング8の内部にはドライブシャフト(図示省略)が配置されている。ギアケース9の内部にはプロペラシャフト11が配置されている。プロペラシャフト11は、船舶推進装置の出力軸である。プロペラシャフト11の後端には、プロペラ3が回転一体に設けられている。
電動モータ81の駆動力は、ドライブシャフト、およびプロペラシャフト11を経てプロペラ3へ伝達される。電動モータ81の駆動力は、プロペラ3を正転または逆転させる。なお、プロペラ3の正転とは、船体100を前進させる推進力を生じさせる回転方向であり、プロペラ3の逆転とは、船体100を後退させる推進力を生じさせる回転方向である。
取付ブラケット2は、船体100のトランサム101を把持可能である。取付ブラケット2は、船外機本体1を船体100に対して水平方向に旋回可能および前後方向に旋回可能に支持している。したがって、電動船外機80は、船外機本体1を船体100に対して前後方向に傾けてチルトやトリムをさせることができる。また、電動船外機80は、操舵ハンドル6の水平方向への操作に応じて船外機本体1の水平方向の向きを変更する。
電源装置90は、船体100のデッキ102に設置されている。
次いで、プロペラ3について詳細に説明する。
図4から図7に示すように、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、船舶推進装置の出力軸としてのプロペラシャフト11に挿抜可能に固定される軸筒21と、隣どうし隙間22を空けてプロペラシャフト11の回転方向へ並び、かつ軸筒21に個別に支持される複数の翼部23と、隣り合う翼部23の間に設けられる複数のダンパー25と、を備えている。
また、プロペラ3は、複数の翼部23それぞれが独立した分割構造を有している。そして、プロペラ3は、それぞれの翼部23を軸筒21に個別に独立して嵌合させる嵌合構造26を有している。
そして、プロペラ3は、プロペラシャフト11の軸方向において複数の翼部23および複数のダンパー25を位置決めする一対の位置決部材28、29を備えている。また、一対の位置決部材28、29は、複数の翼部23および複数のダンパー25を一括して挟み込んでいる。
軸筒21は、プロペラシャフト11を差し込む中心孔31を有している。また、軸筒21は、プロペラシャフト11の径方向へ放射状に突出する複数の凸部32を備えている。
中心孔31は、軸筒21の軸方向に延び、かつ軸筒21の周方向へ等間隔に並ぶ複数の溝を有する、スプライン溝孔である。スプラインは、例えばインボリュートスプラインや、角形スプラインである。中心孔31は、スプライン軸であるプロペラシャフト11にスプライン嵌合している。
複数の凸部32は、プロペラシャフト11の回転方向へ実質的に等間隔に並んでいる。したがって、本実施形態のように凸部32が3つある場合には、複数の凸部32は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に配置されている。それぞれの凸部32は、軸筒21の径方向へ延びる仮想的な線分Aを対称軸とする線対称な形状を有している。複数の凸部32の対称軸は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に配置されている。
それぞれの凸部32は、軸筒21の径方向に突出する腕部35と、腕部35の突出端に一体化された円柱部36と、を有している。腕部35と円柱部36とは、プロペラシャフト11の軸方向(プロペラシャフト11の延び方向)に延びている。円柱部36の直径は、軸筒21の径方向に直交する方向における腕部35の厚みよりも大きい。
複数の翼部23は、実質的に同じ構成、同じ形状を有している。複数の翼部23は、軸筒21の周方向へ等間隔に並んでいる。したがって、本実施形態のように翼部23が3つある場合には、複数の翼部23は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に同じ形状を有している。
それぞれの翼部23は、円弧部41と、円弧部41から突出する翼素42と、を備えている。
円弧部41は、プロペラシャフト11の軸方向視において、円環を扇状に切り取った形状を有している。円弧部41は、円弧状の壁形状を有している。円弧部41の中心角は、360度を翼部23の総数で除した(割った)角度に等しい。したがって、本実施形態のように翼部23が3つある場合には、円弧部41の中心角は120度に設定される。また、円弧部41は、プロペラシャフト11の軸方向に延びる柱形状を有している。円弧部41は、軸筒21に対面する内周面と、翼素42が設けられる外周面と、隣の翼部23の円弧部41に対面する側面と、を有している。また、円弧部41は、プロペラシャフト11の根元に近い第一端面41aと、プロペラシャフト11の自由端に近い第二端面41bと、を有している。
円弧部41の内周面には、軸筒21の凸部32を嵌め込み可能な凹部45が設けられている。凹部45は、円弧部41の中心角の二等分線Bを対称軸とする線対称な形状を有している。
凹部45は、凸部32の腕部35を嵌め込み可能な等幅溝部46と、凸部32の円柱部36を嵌め込み可能な円形溝部47と、を有している。凹部45は、円弧部41の第一端面41aから第二端面41bへ達している。軸筒21の凸部32は、円弧部41の第一端面41a側から凹部45に差し込むようにして凹部45に嵌め込まれる。
円弧部41の側面には、円弧形断面を有するタンパー溝48が設けられている。タンパー溝48の断面形状は、半円弧よりもやや浅い。隣り合う2つの翼部23のタンパー溝48は、対面し合って実質的に円形のダンパー挿入空間49を形成する。
複数の円弧部41は、複数の翼部23全体で軸筒21の周囲を囲む円環を形成する。
隣り合う2つの翼部23の間のそれぞれには、隙間22が設けられている。隙間22は、隣り合う2つの円弧部41の間のそれぞれに設けられている。それぞれの隙間22は、対面する円弧部41の二つの側面の間の空間である。つまり、複数の隙間22は、複数の翼部23と同数設けられている。それぞれの隙間22は、プロペラシャフト11の径方向へ間隔(隣り合う翼部23を隔てる距離)を保って延びている。複数の隙間22は実質的に同じ広さを有している。複数の隙間22は、プロペラシャフト11の回転方向へ実質的に等間隔に配置されている。したがって、本実施形態のように翼部23が3つある場合には、複数の隙間22は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に配置されている。
それぞれの隙間22は、それぞれのダンパー挿入空間49を含んでいる。つまり、ダンパー挿入空間49は、複数あって、プロペラシャフト11の回転方向へ実質的に等間隔に、複数の翼部23と同数設けられている。本実施形態のように翼部23が3つある場合には、複数のダンパー挿入空間49は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に配置されている。
それぞれのダンパー25は、例えば防振ゴム製である。それぞれのダンパー25は、それぞれの隙間22に配置されている。より具体的には、それぞれのダンパー25は、それぞれのダンパー挿入空間49に設けられている。それぞれのダンパー25は、軸筒21の中心に平行な柱形状を有している。
複数のダンパー25は、プロペラシャフト11の回転方向へ実質的に等間隔に並んでいる。本実施形態のように翼部23が3つある場合には、複数のダンパー25は、軸筒21の中心線のまわりに120度毎に配置されている。
嵌合構造26は、軸筒21の複数の凸部32と、複数の翼部23の凹部45と、を含んでいる。嵌合構造26は、複数の翼部23を軸筒21に嵌合させる複数の嵌合箇所51を有している。換言すると、嵌合構造26は、嵌合箇所51のそれぞれに設けられて軸筒21の中心に平行な柱形状の複数の凸部32と、複数の凸部32それぞれに嵌め込み可能な複数の凹部45とを有している。それぞれの翼部23は、それぞれの嵌合箇所51で軸筒21に個別に嵌合され、支持されている。複数の嵌合箇所51は、プロペラシャフト11の回転方向へ実質的に等間隔に並んでいる。
それぞれの凸部32は、それぞれの凹部45にすきまばめで嵌め込まれている。つまり、凸部32は凹部45へ容易に挿抜することができる。凸部32と凹部45との間に生じる隙間は、凸部32に対する翼部23のプロペラ3の回転方向の動きを許容する。
他方、それぞれのダンパー25は、それぞれのダンパー挿入空間49にしまりばめで嵌め込まれている。そして、しまりばめで嵌め込まれた複数のダンパー25は、凸部32に対する翼部23のプロペラ3の回転方向の動きを抑え込む。その結果、プロペラ3に異物が接触して衝撃力が発生しても、この衝撃力が複数のダンパー25で吸収される。
また、容易に嵌合させることが可能な軸筒21と複数の翼部23とは、ダンパー挿入空間49にしまりばめで嵌め込まれた複数のダンパー25によって、容易に分解しない状態で保持されている。
なお、凸部32と凹部45との配置関係は反転していても良い。つまり、軸筒21に凹部45が設けられ、翼部23に凸部32が設けられていても良い。
それぞれのダンパー25は、隣り合う嵌合箇所51の中間位置のそれぞれに配置されている。つまり、複数のダンパー25と複数の嵌合箇所51とは、プロペラシャフト11の回転方向へ交互に等間隔に並んでいる。本実施形態のようにダンパー25が3つあり、嵌合箇所51が3つ圧場合には、複数のダンパー25と複数の嵌合箇所51とは、プロペラシャフト11の回転方向へ交互に60度毎に並んでいる。換言すると、それぞれのダンパー25は、軸筒21の中心を頂点にして隣り合う一対の嵌合箇所51がなす角の二等分線上に配置されている。それぞれの嵌合箇所51は、軸筒21の中心を頂点にして隣り合う一対のダンパー25がなす角の二等分線上に配置されている。
複数の凹部45と複数の凸部32との嵌合中心は軸筒21の軸中心に対して同心円上に配置されている。なお、複数の凹部45と複数の凸部32との嵌合中心とは、凸部32の円柱部36の中心、または凹部45の円形溝部47の中心である。
複数のダンパー25の中心は、軸筒21の軸中心に対して同心円上に配置されている。
複数の嵌合中心が配置されている同心円と、複数のダンパー25の中心が配置されている同心円と、は一致していなくても良い。本実施形態では、複数の嵌合中心が配置されている同心円と複数のダンパー25の中心が配置されている同心円とは、一致している。
第一位置決部材28は、プロペラシャフト11の根元に近い場所に設けられている。第一位置決部材28は、プロペラシャフト11に対するプロペラ3の挿入位置を決めるストッパーである。第一位置決部材28は、スプライン穴を有してプロペラシャフト11のスプラインに嵌合されている。
第二位置決部材29は、プロペラシャフト11の自由端に近い場所に設けられている。第二位置決部材29は、プロペラシャフト11にプロペラ3を固定するためのナット55とプロペラ3との間に挟まるワッシャーである。第二位置決部材29は、ナット55の締め付け力をプロペラ3に伝達して位置決部材28、29に挟み込まれたプロペラ3を第一位置決部材28に押さえ付ける。
第一位置決部材28は、軸筒21のプロペラシャフト11の根元に近い第一端面21aに接している。第二位置決部材29は、軸筒21のプロペラシャフト11の自由端に近い第二端面21bに接している。第一位置決部材28は、軸筒21の凸部32の第一端面21a、およびダンパー25の第一端面25aに接する直径を有している。第二位置決部材29は、軸筒21の凸部32の第二端面21b、およびダンパー25の第二端面25bに接する直径を有している。したがって、軸筒21の両端面を挟み込む位置決部材28、29は、複数の翼部23、および複数のダンパー25がプロペラシャフト11の軸方向へ移動して軸筒21から分離してしまうことを防いでいる。
ナット55は、プロペラシャフト11の自由端部に設けられる螺子部11aに締め付けられる。ナット55は、ナット55と螺子部11aとをプロペラシャフト11の径方向へ貫き通されるコッターピン56(Split pin、Cotter pin)によって緩んで抜けることを防止されている。
なお、船舶推進装置は、船舶に推進力を与える駆動源の全てを対象とし、本実施形態に係る船外機には限定されない。
以上のように、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、プロペラシャフト11に挿抜可能に固定される軸筒21と、隣り合う翼部23の間に隙間22を空けてプロペラシャフト11の回転方向へ並び、かつ軸筒21に個別に支持される複数の翼部23と、隣り合う翼部23の間に設けられる複数のダンパー25と、を備えている。そのため、プロペラ3は、金属材料製の翼部23に比べて嵌め合い精度の劣る樹脂材料製の翼部23を採用する場合であっても、隣り合う翼部23の間に挟み込まれるダンパー25によって、所定の性能の確保し、かつプロペラ3の組み立てが可能である。
また、プロペラ3は、軸筒21と翼部23との間の嵌め合い精度が悪くても誤差を吸収することができる。
さらに、プロペラ3は、翼素42に異物が衝突した際の衝撃をダンパー25で緩衝することもできる。
そして、プロペラ3は、特定の翼素42に不都合が生じた場合に、その翼素42のみを単独で交換可能な組立構造を有しているため、整備性、および保守性が極めて高く、ユーザーの利便性に資する。具体的には、プロペラ3は、プロペラシャフト11の軸方向へ軸筒21、翼部23、およびダンパー25を移動させることで組立および分解を容易に行うことができる。このような、極めで簡潔な構造を有するプロペラ3は、仮に錆が発生して嵌合構造26に抵抗が生じても、分解および整備を容易に行うことができる。
また、プロペラ3は、軸筒21と翼部23との間の嵌め合い部分におけるガタツキをダンパー25で抑えることができる。このことは、プロペラ3の製造性を向上させ、プロペラ3のコストを抑制し、回転にともなう騒音を減少させる。
さらに、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、隣り合う嵌合箇所51の中間位置に配置されるダンパー25を備えている。そのため、プロペラ3は、同じ構成、同じ形状の翼部23およびダンパー25を組み合わせて、回転体としてバランスがよく、不釣り合いが少ない。
また、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、軸筒21の中心に平行な柱形状の複数の凸部32と、複数の凸部それぞれに嵌め込み可能な複数の凹部45と、軸筒21の中心に平行な柱形状を有する複数のダンパー25と、を備えている。そのため、プロペラ3は、同じ構成、同じ形状の翼部23を容易に均等に配置することができる。
さらに、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、軸筒21の軸中心に対する同心円上に配置される複数の嵌合箇所51と、軸筒21の軸中心に対する同心円上に配置される複数のダンパー25と、を備えている。そのため、プロペラ3は、同じ構成、同じ形状の翼部23を極めて容易に均等に配置することができる。
また、本実施形態に係る船舶推進装置用のプロペラ3は、複数の翼部23および複数のダンパー25を一括して挟み込み、プロペラシャフト11の軸方向において複数の翼部23および複数のダンパー25を位置決めする一対の位置決部材28、29を備えている。そのため、プロペラ3は、プロペラシャフト11の軸方向へ軸筒21、翼部23、およびダンパー25を移動させることで組立および分解を極めて容易に行うことができる。
したがって、本実施形態に係る船舶推進装置用プロペラ3は、組立や分解が容易で整備性が高く、かつ、異物との接触によって軸筒21や電動船外機80のプロペラシャフト11へ伝わる衝撃力を確実に減少させることができる。
1…船外機本体、2…取付ブラケット、3…プロペラ、5…モータカバー、6…操舵ハンドル、7…スロットグリップ、8…ドライブシャフトハウジング、9…ギアケース、11…プロペラシャフト、11a…螺子部、21…軸筒、22…隙間、23…翼部、25…ダンパー、26…嵌合構造、28…第一位置決部材、29…第二位置決部材、31…中心孔、32…凸部、35…腕部、36…円柱部、41…円弧部、42…翼素、45…凹部、46…等幅溝部、47…円形溝部、48…タンパー溝、49…ダンパー挿入空間、51…嵌合箇所、55…ナット、56…コッターピン、80…電動船外機、81…電動モータ、90…電源装置、91…外部ケーブル、100…船体、101…トランサム、102…デッキ。

Claims (5)

  1. 船舶推進装置の出力軸に挿抜可能に固定される軸筒と、
    前記軸筒に個別に支持され、かつ隣どうしが隙間を空けて前記出力軸の回転方向へ並ぶ複数の翼部と、
    隣り合う前記翼部の間に設けられる複数のダンパーと、を備える船舶推進装置用プロペラ。
  2. 前記複数の翼部を前記軸筒に個別にそれぞれ嵌合させる嵌合構造を有し、
    前記複数の翼部と前記軸筒との複数の嵌合箇所は、前記出力軸の回転方向へ実質的に等間隔に並び、
    前記複数のダンパーは、隣り合う前記嵌合箇所の中間位置それぞれに配置されている請求項1に記載の船舶推進装置用プロペラ。
  3. 前記嵌合構造は、前記嵌合箇所にそれぞれ設けられて前記軸筒の中心軸に平行な柱形状の複数の凸部と、前記複数の凸部にそれぞれ嵌め込み可能な複数の凹部とする構造であり、
    前記複数のダンパーは、前記軸筒の中心軸に平行な柱形状である請求項2に記載の船舶推進装置用プロペラ。
  4. 前記複数の凹部と前記複数の凸部との嵌合中心は前記軸筒の軸中心の同心円上に配置され、
    前記複数のダンパーの中心は、前記軸筒の軸中心の同心円上に配置されている請求項3に記載の船舶推進装置用プロペラ。
  5. 前記複数の翼部および前記複数のダンパーを一括して挟み込み、前記複数の翼部および前記複数のダンパーを前記出力軸に位置決めする一対の位置決め部材を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の船舶推進装置用プロペラ。
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