JP2020175432A - 超音波接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストでホーンやアンビルへの被加工物の凝着を抑制して生産性を向上させることができ、しかも、高品質に安定した加工を行うことが可能な超音波接合方法を提供すること。【解決手段】アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む被加工物である導体21をホーン61及びアンビル62のそれぞれの挟持面Pで挟持し、ホーン61から超音波を付与して導体21に超音波接合処理を施す超音波接合方法であって、挟持面Pで導体21を挟持する際に、導体21と挟持面Pとの間に、銅または銅成分を含む剥離材Hを介在させる。【選択図】図4

Description

本発明は、超音波接合方法に関する。
アルミニウム板と鋼板とを重ね合わせた接合母材を超音波によって圧接する際に、接合母材に炭素質のシートを重ね、シートがチップと接合母材および/またはアンビルと接合母材の間に配置されるようにする超音波圧接方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、超音波圧接後の接合部の表層部における大きな変形及び凝着(スティッキング)が抑制される。
また、進行波を発生する圧電体に重金属製の弾性体を積み重ねて振動体を構成するとともに、耐熱性樹脂に金属不活性剤を添加した耐熱性樹脂組成物からなるスライダー材を準備し、振動体の上にこのスライダー材を介して動体を加圧接触させることで、弾性体とスライダー材との張り付きを抑える技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4180405号公報 特許第3229379号公報
ところで、上記のシートやスライダー材は、いずれも高価であり、製造コストが嵩んでしまう。また、被加工箇所が導電部である場合では、その導電部となる被加工箇所にシートやスライダー材が付着し、導電性等に影響を与えて品質低下を招いてしまうおそれがある。
また、ホーンやアンビルに窒化ボロン(窒化ホウ素)などの粉末を付着させたり、ホーンやアンビルをダイヤモンドライクカーボンなどでコーティングすることも検討されている。しかし、超音波を付与した際に、窒化ボロンなどの粉末は飛散してしまい、また、ダイヤモンドライクカーボンなどのコーティングは割れてしまうという問題があり、しかも、いずれの場合もコストアップを招いてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストでホーンやアンビルへの被加工物の凝着を抑制して生産性を向上させることができ、しかも、高品質に安定した加工を行うことが可能な超音波接合方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る超音波接合方法は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む被加工物をホーン及びアンビルのそれぞれの挟持面で挟持し、前記ホーンから超音波を付与して前記被加工物に超音波接合処理を施す超音波接合方法であって、
前記挟持面で前記被加工物を挟持する際に、少なくとも前記被加工物のアルミニウムまたはアルミニウム合金の部分と前記挟持面との間に、銅または銅成分を含む剥離材を介在させる
ことを特徴とする超音波接合方法。
(2) 前記剥離材は、銅箔または銅成分を含む金属箔である
ことを特徴とする上記(1)に記載の超音波接合方法。
(3) 前記剥離材は、銅粉または銅成分を含む金属粉である
ことを特徴とする上記(1)に記載の超音波接合方法。
上記(1)の構成の超音波接合方法によれば、挟持面で被加工物を挟持する際に、少なくとも被加工物のアルミニウムまたはアルミニウム合金の部分と挟持面との間に、銅または銅成分を含む剥離材を介在させる。これにより、超音波接合処理後における被加工物と挟持面との凝着を抑制することができ、超音波接合処理後における剥離作業をなくして生産性を向上させることができる。特に、高い超音波エネルギーが必要となる高強度アルミニウムからなる被加工物を加工する際に好適である。
また、挟持面との凝着を抑制する剥離材として、銅または銅成分を含む剥離材を用いるので、低コストで高品質に安定した加工を行うことができる。また、剥離作業がなくなることで、超音波接合処理を連続して行うことができ、生産効率を高めることができる。しかも、超音波接合処理の際に、大きな超音波エネルギーや荷重を付与することができ、高い強度で被加工物を超音波接合させることができる。
上記(2)の構成の超音波接合方法によれば、剥離材として銅箔または銅成分を含む金属箔を用いることで、被加工物と挟持面との間へ容易に剥離材を介在させることができ、作業性をさらに高めることができる。また、剥離材が、銅箔または銅成分を含む金属箔であると、被加工物及び挟持面に対して広い面積で面接触するため、ホーンから良好に超音波エネルギーを伝達させることができる。したがって、被加工物が、ホーンからの超音波エネルギーが伝達されづらい電線等の素線を束ねた導体であっても、剥離材を介して超音波エネルギーを被加工物へ良好に伝達させて接合処理を行うことができる。
上記(3)の構成の超音波接合方法によれば、剥離材として銅粉または銅成分を含む金属粉を用いるので、被加工物または挟持面へ剥離材を容易に塗布して介在させることができる。
本発明によれば、低コストでホーンやアンビルへの被加工物の凝着を抑制して生産性を向上させることができ、しかも、高品質に安定した加工を行うことが可能な超音波接合方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理が施された端子付き電線の斜視図である。 図2は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理を行う超音波接合装置の概略斜視図である。 図3は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理を行う超音波接合装置の概略平面図である。 図4は、本実施形態に係る超音波接合方法の工程を説明する図であって、図4(a)から図4(c)は、それぞれ概略側面図である。 図5は、異なる超音波エネルギーで接合させた導体の引張強度及び剥離強度を示す図であって、図5(a)は剥離材を用いた場合の測定結果を示すグラフ、図5(b)は剥離材を用いない場合の測定結果を示すグラフである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
まず、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理が施された端子付き電線について説明する。
図1は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理が施された端子付き電線の斜視図である。
図1に示すように、端子付き電線10は、電線11と、電線11の一端に接続された端子金具12と、電線11の他端に接続された他の電線13とを備えている。電線11,13は、導体21と、この導体21の周囲を覆う外被22とを有した絶縁電線である。導体21は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる素線を撚り合わせた撚線である。外被22は、可撓性及び絶縁性を有する樹脂材料から形成されている。電線11,13は、端部において、外被22が除去されて導体21の一部が露出されている。
そして、電線11は、端子金具12の接続側と反対側の端部において露出された導体21に他の電線13の端部で露出された導体21が超音波接合処理によって互いに接合されて一体化されている。
端子金具12は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属材料からなる板材を加工することで形成されている。端子金具12は、電線接続部31と、電気接続部32とを有している。
電線接続部31は、電線11の導体21及び外被22部分に圧着固定される。これにより、端子金具12と電線11とが接続され、端子金具12と電線11の導体21とが導通されている。電気接続部32は、角筒状に形成され、接続相手のオス端子に形成されたピン状のタブ(図示略)が先端側から挿入されるようになっている。端子金具12は、電気接続部32に前方側からオス端子のタブが挿し込まれることで、オス端子と電気的に接続される。
ところで、電線11,13のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体21に超音波接合処理を行うと、導体21を挟持したホーン及びアンビルに対して導体21が凝着してしまうことがある。すると、超音波接合処理後に、導体21を凝着したホーンやアンビルから導体21を剥がす剥離作業が必要となり、生産性の低下を招くおそれがある。また、ホーンやアンビルから導体21を剥離させることで、接合した導体21がばらけて変形し、品質低下を招くおそれがある。
本実施形態に係る超音波接合方法では、剥離作業を不要として生産性及び品質を向上させる。以下、本実施形態に係る超音波接合方法について説明する。
図2は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理を行う超音波接合装置の概略斜視図である。図3は、本実施形態に係る超音波接合方法によって超音波接合処理を行う超音波接合装置の概略平面図である。図4は、本実施形態に係る超音波接合方法の工程を説明する図であって、図4(a)から図4(c)は、それぞれ概略側面図である。
図2及び図3に示すように、本実施形態に係る超音波接合装置60は、ホーン61と、アンビル62とを有している。ホーン61は、交流電流の給電によって超音波振動を発振する振動子(図示略)を備え、この振動子によって振動される。ホーン61及びアンビル62は、それぞれ対向する挟持面Pを有しており、超音波接合装置60は、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pの間の超音波接合位置に被加工物である電線11,13の導体21が配置される。そして、アンビル62からの荷重によってホーン61及びアンビル62の挟持面Pで導体21を挟持した状態で振動子によってホーン61から超音波振動が伝達されることで、導体21同士が超音波接合される。
この超音波接合装置60は、剥離材供給部65を有している。この剥離材供給部65は、搬送路66を有しており、この搬送路66から超音波接合位置へ剥離材Hを送り込む。この剥離材供給部65によって送り込まれる剥離材Hは、銅箔または銅成分を含む金属箔であり、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pと略同一の幅寸法を有する帯状に形成されている。
上記の超音波接合装置60によって超音波接合処理を行うには、まず、図4(a)に示すように、接合処理を施す電線11,13の端部において外被22の一部を除去して導体21を露出させる。
次に、図4(b)に示すように、電線11,13の端部で露出させた導体21を超音波接合装置60のホーン61とアンビル62との間の超音波接合位置に重ねて配置させる。このとき、剥離材供給部65によって超音波接合位置へ剥離材Hを送り込み、被加工物である導体21とホーン61の挟持面Pとの間及び導体21とアンビル62の挟持面Pとの間に剥離材Hを配置させる。なお、剥離材Hは、剥離材供給部65に設けられたカッター(図示略)によって切断し、ホーン61及びアンビル62の略全面を覆う大きさにして配置させる。
剥離材Hを配置させたら、超音波接合装置60によって電線11,13の端部において、導体21に対して超音波接合処理を行う。具体的には、アンビル62を下降させて超音波接合装置60のホーン61及びアンビル62の挟持面Pによって、互いに重ねた導体21を、剥離材Hを介して所定の荷重で挟持した状態で、振動子に交流電流を給電する。すると、振動子によってホーン61が超音波振動させられることにより、重ねた導体21に超音波振動エネルギーが伝搬される。すると、導体21の各素線の表面の酸化膜などが破壊、除去されて互いに接合され、電線11,13の導体21同士が超音波接合される。
その後、アンビル62を上昇させて超音波接合された電線11,13の導体21をホーン61及びアンビル62の挟持面Pの間の超音波接合位置から取り出す。ここで、超音波接合処理を行う際に、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pと導体21との間に剥離材Hを介在させていたので、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体21は、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pへの凝着が抑制される。したがって、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pの間の超音波接合位置から導体21を円滑かつ容易に取り出すことができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る超音波接合方法によれば、挟持面Pで被加工物である導体21を挟持する際に、導体21と挟持面Pとの間に、銅または銅成分を含む剥離材Hを介在させる。これにより、超音波接合処理後における導体21と挟持面Pとの凝着を抑制することができ、超音波接合処理後における剥離作業をなくして生産性を向上させることができる。特に、高い超音波エネルギーが必要となる高強度アルミニウムからなる被加工物を加工する際に好適である。
また、挟持面Pとの凝着を抑制する剥離材Hとして、銅または銅成分を含む剥離材Hを用いるので、低コストで高品質に安定した加工を行うことができる。また、剥離作業がなくなることで、超音波接合処理を連続して行うことができ、生産効率を高めることができる。しかも、超音波接合処理の際に、大きな超音波エネルギーや荷重を付与することができ、高い強度で導体21等の被加工物を超音波接合させることができる。
特に、剥離材Hとして、銅箔または銅成分を含む金属箔を用いることで、導体21等の被加工物と挟持面Pとの間へ容易に剥離材Hを介在させることができ、作業性をさらに高めることができる。また、銅箔または銅成分を含む金属箔からなる剥離材Hは、被加工物及び挟持面Pに対して広い面積で面接触するため、ホーン61から良好に超音波エネルギーを伝達させることができる。したがって、被加工物が、ホーン61からの超音波エネルギーが伝達されづらい電線等の素線を束ねた導体21であっても、剥離材Hを介して超音波エネルギーを被加工物へ良好に伝達させて接合処理を行うことができる。
なお、上記実施形態では、剥離材Hとして、銅箔または銅成分を含む金属箔を用いたが、剥離材Hとしては、銅粉または銅成分を含む金属粉などを用いてもよい。銅粉または銅成分を含む金属粉を剥離材Hとして用いる場合、超音波接合処理を行う際に、ホーン61及びアンビル62の挟持面Pに剥離材Hを塗布する。この銅粉または銅成分を含む金属粉からなる剥離材Hを塗布することで、超音波接合処理によるホーン61及びアンビル62の挟持面Pと導体21との凝着を抑制することができ、超音波接合処理後における剥離作業をなくすことができる。銅粉または銅成分を含む金属粉からなる剥離材Hを挟持面Pに塗布するには、剥離材Hをホーン61及びアンビル62の挟持面Pに直接振りかけてもよく、または、剥離材Hを入れた布袋を挟持面Pに押し当ててもよい。また、銅粉または銅成分を含む金属粉からなる剥離材Hを固めた固形物を挟持面Pに擦り付けて塗布してもよい。また、剥離材Hとともに、粉状の炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムあるいは炭酸マグネシウムなど)を挟持面Pに付着させてもよい。
ここで、超音波接合処理によって接合した導体21について、軸方向への引張強度及び接合方向への剥離強度を測定した。なお、剥離材Hとしては、銅粉からなる剥離材Hを用いた。
図5は、異なる超音波エネルギーで接合させた導体の引張強度及び剥離強度を示す図であって、図5(a)は剥離材を用いた場合の測定結果を示すグラフ、図5(b)は剥離材を用いない場合の測定結果を示すグラフである。
図5(a)に示すように、超音波接合処理を施す際に、ホーン61及びアンビル62挟持面Pに剥離材Hを塗布した超音波接合方法では、超音波振動のエネルギーが増加しても、導体21同士を良好に接合させることができ、しかも、互いに接合させた導体21同士の引張強度及び剥離強度も十分に得ることができた。
これに対して、図5(b)に示すように、剥離材Hを用いずに超音波接合処理を施した場合では、超音波振動のエネルギーが60(A.U.)を超えた80(A.U.)以降では、接合させた導体21がホーン61やアンビル62の挟持面Pに凝着してしまい、接合不良が生じてしまった。
このことから、剥離材Hを用いれば、超音波接合処理の条件として、超音波振動のエネルギーを60(A.U.)〜100(A.U.)とした接合を良好に行うことができることがわかった。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、電線11,13のいずれもがアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体21を有する場合を例示したが、互いに接合させる電線11,13は、少なくとも一方がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる導体21を有する場合に適用可能である。例えば、一方の電線11の導体21が、アルミニウムまたはアルミニウム合金により形成され、他方の電線13の導体21が、銅または銅合金により形成される場合、剥離材Hは、少なくとも電線11のうちアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成された導体21と対向する挟持面Pとの間に介在させる。
また、上記実施形態では、超音波接合処理によって電線11,13の導体21同士を互いに接合させる場合を例示したが、超音波接合処理としては、電線11,13の導体21を接合させる場合に限らない。例えば、超音波接合処理によって電線11のアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成された導体21の素線同士を互いに接合させて一体化させる場合にも適用可能である。さらに、超音波接合処理によって電線11のアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成された導体21に、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電性金属材料により形成された端子金具を超音波接合させる場合にも適用可能である。
また、上記実施形態では、剥離材供給部65によって超音波接合位置へ金属箔の剥離材Hを送り込む場合を例示したが、予め適当な大きさに裁断された金属箔の剥離材Hを準備しておき、作業者が、導体21と挟持面Pとの間に剥離材Hを挿入し介在させるようにしてもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る超音波接合方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む被加工物(導体21)をホーン(61)及びアンビル(62)のそれぞれの挟持面(P)で挟持し、前記ホーン(61)から超音波を付与して前記被加工物(導体21)に超音波接合処理を施す超音波接合方法であって、
前記挟持面(P)で前記被加工物(導体21)を挟持する際に、少なくとも前記被加工物(導体21)のアルミニウムまたはアルミニウム合金の部分と前記挟持面(P)との間に、銅または銅成分を含む剥離材(H)を介在させる
ことを特徴とする超音波接合方法。
[2] 前記剥離材(H)は、銅箔または銅成分を含む金属箔である
ことを特徴とする上記[1]に記載の超音波接合方法。
[3] 前記剥離材(H)は、銅粉または銅成分を含む金属粉である
ことを特徴とする上記[1]に記載の超音波接合方法。
11,13 電線
12 端子金具
21 導体(被加工物)
22 外被
60 超音波接合装置
61 ホーン
62 アンビル
H 剥離材
P 挟持面

Claims (3)

  1. アルミニウムまたはアルミニウム合金を含む被加工物をホーン及びアンビルのそれぞれの挟持面で挟持し、前記ホーンから超音波を付与して前記被加工物に超音波接合処理を施す超音波接合方法であって、
    前記挟持面で前記被加工物を挟持する際に、少なくとも前記被加工物のアルミニウムまたはアルミニウム合金の部分と前記挟持面との間に、銅または銅成分を含む剥離材を介在させる
    ことを特徴とする超音波接合方法。
  2. 前記剥離材は、銅箔または銅成分を含む金属箔である
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波接合方法。
  3. 前記剥離材は、銅粉または銅成分を含む金属粉である
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波接合方法。
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