JP2020174305A - 水晶素子及び水晶デバイス - Google Patents

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JP2020174305A JP2019075823A JP2019075823A JP2020174305A JP 2020174305 A JP2020174305 A JP 2020174305A JP 2019075823 A JP2019075823 A JP 2019075823A JP 2019075823 A JP2019075823 A JP 2019075823A JP 2020174305 A JP2020174305 A JP 2020174305A
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遠藤 靖
Yasushi Endo
靖 遠藤
雅俊 湯村
Masatoshi Yumura
雅俊 湯村
斉師 吉田
Hitoshi Yoshida
斉師 吉田
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Abstract

【課題】CI(クリスタルインピーダンス)値を低減する水晶素子を提供する。【解決手段】水晶素子10は、平面視して、主面13e、13fと、長辺11a、11b側の側面13a、13b及び短辺11c、11d側の側面と、を有する略矩形の水晶板12を備える。水晶素子10は、主面13e、13f上にそれぞれ位置する励振電極14e、14fと、励振電極14e、14fから引き出された引出電極14g、14hと、引出電極14g、14hから短辺11c側の側面にまで更に引き出された接続電極14a、14bと、を備える。水晶素子10は、平面視して、長手方向の寸法を長さ、短手方向の寸法を幅、励振電極14e、14fの幅をW1、引出電極14g、14hの幅をW2としたとき、0.01≦W2/W1≦0.2が成り立つ。【選択図】図3

Description

本開示は、水晶素子、及び、この水晶素子を備えた水晶デバイスに関する。水晶デバイスとしては、例えば水晶振動子又は水晶発振器などが挙げられる。
厚みすべり振動モードの水晶素子は、ATカットの水晶板と、水晶板上の金属膜パターンからなる励振電極を備えたものである。この水晶板は、一枚のATカットの水晶ウェハを、ウェットエッチングによって多数個に分割することにより得られる。水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果及び逆圧電効果を利用して、特定の周波数を発生させる。一般的な水晶デバイスは、パッケージ内に水晶素子を収容し、これを蓋体によって気密封止した構造である(例えば特許文献1)。
特開2016−139901号公報
近年、水晶素子の小型化に伴い、CI(クリスタルインピーダンス)値の増加など、電気特性への影響が問題となっている。
本開示に係る水晶素子は、平面視して、二つの長辺及び二つの短辺に囲まれた対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面に挟まれた前記長辺側の第一及び第二側面及び前記短辺側の第三及び第四側面と、を有する略矩形の水晶板を備える。本開示に係る水晶素子は、更に、前記第一及び第二主面上にそれぞれ位置する励振電極と、前記励振電極から引き出された引出電極と、前記引出電極から前記第三及び第四側面のどちらか一方にまで更に引き出された接続電極と、を備える。そして、平面視して、長手方向の寸法を長さ、短手方向の寸法を幅、前記励振電極の前記幅をW1、前記引出電極の前記幅をW2としたとき、0.01≦W2/W1≦0.2が成り立つ。
本開示に係る水晶デバイスは本開示に係る水晶素子を備えたものである。
本開示に係る水晶素子によれば、励振電極の幅をW1、引出電極の幅をW2としたとき、0.01≦W2/W1≦0.2が成り立つことにより、CI値を低減できる。
実施形態1の水晶素子を示す斜視図である。 図2[A]は図1におけるIIa−IIa線拡大断面図であり、図2[B]は図1におけるIIb−IIb線拡大断面図である。 図3[A]は実施形態1の水晶素子を示す平面図であり、図3[B]は図3[A]の水晶素子を裏返して示す平面図である。 実施形態1の水晶素子の効果を説明する図であり、図4[A]は引出電極の幅及び断面積とCI値との関係を示す表であり、図4[B]は図4[A]の関係をグラフ化したものである。 実施形態2の水晶素子を示す斜視図である。 図6[A]は図5におけるVIa−VIa線拡大断面図であり、図6[B]は図5におけるVIb−VIb線拡大断面図である。 図7[A]は実施形態2の水晶素子を示す平面図であり、図7[B]は図7[A]の水晶素子を裏返して示す平面図である。 図8[A]は実施形態3の水晶デバイスを示す斜視図であり、図8[B]は図8[A]におけるVIIIb−VIIIb線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いることにより適宜説明を省略する。図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。
<実施形態1>
図1乃至図3に示すように、本実施形態1の水晶素子10は、平面視して、長辺11a,11b及び短辺11c,11dに囲まれた対向する主面13e,13fと、主面13e,13fに挟まれた長辺11a,11b側の側面13a,13b及び短辺11c,11d側の側面13c,13dと、を有する略矩形の水晶板12を備える。水晶素子10は、更に、主面13e,13f上にそれぞれ位置する励振電極14e,14fと、励振電極14e,14fから引き出された引出電極14g,14hと、引出電極14g,14hから側面13c,13dのどちらか一方(本実施形態1では側面13c)にまで更に引き出された接続電極14a,14bと、を備える。そして、平面視して、長手方向の寸法を長さ、短手方向の寸法を幅、励振電極14e,14fの幅をW1、引出電極14g,14hの幅をW2としたとき、0.01≦W2/W1≦0.2が成り立つ。
引出電極14g,14hの長手方向に垂直な断面積をS2[μm]としたとき、1.23≦S2≦17.3が成り立つ、としてもよい。引出電極14g,14hの厚みをtとすると、S2=W2×tである。
主面13eにおいて、引出電極14gの長手方向に垂直な断面積S2と、接続電極14aの長手方向に垂直な断面積S3とが同じである、としてもよい。接続電極14aの幅をW3、接続電極14aの厚みをtとすると、S3=W3×tである。
側面13a,13bは、それぞれ、水晶板12の厚み方向に斜めとなる斜面部16a,16bと、水晶板12の厚み方向に略平行となる側面部17a,17bと、を有し、主面13eは側面13aの斜面部16aと側面13bの側面部17bとに接し、主面13fは側面13aの側面部17aと側面13bの斜面部16bとに接する、としてもよい。このとき、引出電極14g,14hが励振電極14e,14fから接続電極14a,14bまで長辺11a,11bに隣接して延びている、としてもよい。
水晶板12は、主面13eの一部が水晶板12の厚み方向に突き出た凸部15eと、主面13fの一部が水晶板12の厚み方向に突き出た凸部15fと、を更に有する、としてもよい。
主面13e,13f、側面13a,13b、側面13c,13d及び凸部15e,15fは、それぞれ特許請求の範囲における「第一及び第二主面」、「第一及び第二側面」、「第三及び第四側面」及び「第一及び第二凸部」の一例に相当する。主面13eは、凸部15eの上面、及び、凸部15e以外の平面の二つに分かれている。主面13fは、凸部15fの上面、及び、凸部15f以外の平面の二つに分かれている。長辺11aは、主面13eに接する部分、及び、主面13fに接する部分の二つに分かれている。長辺11bは、主面13eに接する部分、及び、主面13fに接する部分の二つに分かれている。
次に、水晶素子10の構成について更に詳しく説明する。
水晶板12は、ATカット水晶板である。すなわち、水晶において、X軸(電気軸)、Y軸(機械軸)及びZ軸(光軸)からなる直交座標系XYZを、X軸回りに30°以上かつ50°以下(一例として、35°15′)回転させて直交座標系XY’Z’を定義したとき、XZ’平面に平行に切り出されたウェハが水晶板12の原材料となる。そして、長辺11a,11bがX軸に平行、短辺11c,11dがZ’軸に平行、厚み方向がY’軸に平行である。水晶板12の長さ(X軸方向)は1000μm以下である。
励振電極14e,14f、引出電極14g,14h及び接続電極14a,14bは、金属等の導電性材料からなり、本実施形態1では全て同じ厚みtである。励振電極14e,14fは、平面視して矩形状であり、例えば長さが490μm、幅が434μmであり、両主面13e,13fのそれぞれ略中央に設けられている。励振電極14e,14fからは、励振に寄与しない接続用としての引出電極14g,14hが、長辺11a,11bに沿って短辺11cの接続電極14a,14bまで延びている。つまり、引出電極14gは、励振電極14eから長辺11aに隣接して接続電極14aまで延びている。引出電極14hは、励振電極14fから長辺11bに隣接して接続電極14bまで延びている。そして、引出電極14gは励振電極14e及び接続電極14aに導通し、引出電極14hは励振電極14f及び接続電極14bに導通している。図3[B]に示す主面13f側の接続電極14a,14bは、パッケージに接続される側であるので、図3[A]に示す主面13e側の接続電極14a,14bよりも広い面積になっている。
側面13aは斜面部16aと側面部17aとからなり、側面13bは斜面部16bと側面部17bとからなる。斜面部16a,16bが結晶面のm面であり、側面部17a,17bが結晶面のR面に直角な面を含む。斜面部16a,16b及び側面部17a,17bは、ウェットエッチング時(外形加工工程)に主面13eのマスク(耐食膜)と主面13fのマスク(耐食膜)とをZ’軸方向に少しずらすことによって得られる。
水晶板12は主面13e,13fの一部が水晶板12の厚み方向(Y’軸方向)に突き出た凸部15e,15fを有し、凸部15e,15fの上面に励振電極14e,14fが設けられている。このような水晶板12の構造は、凸部15e,15fを形成するウェットエッチングと、水晶板12の外形を形成するウェットエッチングとの、二回のエッチングによって得られる。
水晶素子10は、例えば、フォトリソグラフィ技術、エッチング技術及び成膜技術を用いて製造することができる。まず、凸部15e,15fのパターンが描かれた保護膜を水晶ウェハ上に形成し、水晶に対してウェットエッチングをすることにより凸部15e,15fを形成する(凸部形成工程)。続いて、水晶板12の外形のパターンが描かれた保護膜を水晶ウェハ上に形成し、水晶に対してウェットエッチングをすることにより水晶板12の外形を形成する(外形形成工程)。続いて、金属膜を水晶ウェハの全面に形成し、励振電極14e,14f等のパターンが描かれた保護膜を金属膜上に形成し、金属膜に対するエッチングをすることにより励振電極14e,14f等を形成する(電極形成工程)。最後に、水晶ウェハから各水晶素子10を取り外す(個片化工程)。これにより、単体の水晶素子10が得られる。なお、保護膜としては、耐食膜又はフォトレジスト膜などを用いる。
水晶素子10の動作は次のとおりである。励振電極14e,14fを介して、水晶板12に交番電圧を印加する。すると、水晶板12は、両主面13e,13fが互いにずれるように厚みすべり振動を起こし、特定の周波数を発生させる。このように、水晶素子10は、水晶板12の圧電効果及び逆圧電効果を利用して、一定周波数の信号を出力するように動作する。水晶素子10の発振周波数は、例えば38.4MHz又は76.8MHzなどである。
次に、水晶素子10の作用及び効果について説明する。
平面視して、長手方向の寸法を長さ、短手方向の寸法を幅とする。このとき、励振電極14e,14fの幅W1を434μm一定、引出電極14g,14hの厚みtを0.2466μm一定とし、励振電極14e,14fの幅W1を5μm、10μm、35μm、50μm、60μm、70μm、80μmに変えた水晶素子の試料を作成し、それらの試料のCI値を測定した。試料は幅W1ごとに複数個作成し、CI値は幅W1ごとのそれらの平均値である。引出電極14g,14hの長手方向に垂直な断面積S2は、W1×tで求めた。
図4[A]に、「幅W1、幅W2、厚みt、W2/W1及び断面積S2」と「CI値」との関係を表にして示す。図4[B]に、「W2/W1及び断面積S2」と「CI値」との関係をグラフにして示す。図4[A]及び図4[B]から、0.01≦W2/W1≦0.2の範囲で、CI値を低減できることがわかる。W2/W1>0.2では、引出電極14g,14hが重すぎるため、励振電極14e,14fによる主振動が阻害され、CI値が増加すると考えられる。W2/W1<0.01では、引出電極14g,14hが細すぎて抵抗値が高くなるので、CI値が増加すると考えられる。また、0.01≦W2/W1≦0.2を満たすことにより、水晶素子10の周波数温度特性が安定化することも確認された。
図4[A]及び図4[B]から明らかなように、0.01≦W2/W1≦0.2の代わりに、0.0115≦W2/W1≦0.184、0.0115≦W2/W1≦0.161、又は、0.0115≦W2/W1≦0.138としてもよい。また、W2/W1の代わりに断面積S2を用いて、1.07≦S2≦21.4、1.23≦S2≦19.2、1.23≦S2≦17.3、又は、1.23≦S2≦14.8としてもよい。
主面13eにおいて、引出電極14gの断面積S2と接続電極14aの断面積S3とが同じである場合は、ノイズによる周波数温度特性の不安定化を抑制できるとともに、負性抵抗値の変動も抑制できる。なぜなら、引出電極14g,14hと接続電極14a,14bとの断面積が違うと、L字形状となってノイズが乗りやすくなったり、場所によって抵抗値が異なるため負性抵抗値が変動したりするためである。
側面13aが斜面部16a側面部17aからなり、側面13bが斜面部16bと側面部17bとからなる場合は、結晶面のm面である斜面部16a,16bと、結晶面のR面に直角な面を含む側面部17a,17bとにより、両端部(両側面13a,13b)が実質的に薄くなるので、両端部(両側面13a,13b)での振動変位が大きく減衰する。このとき、引出電極14g,14hが励振電極14e,14fから接続電極14a,14bまで長辺11a,11bに隣接して延びている場合は、漏れ伝搬する振動の量を抑制できるので、更にCI値を低減できる。引出電極14g,14h上を電荷が移動することにより発生した引出電極14g,14hの振動は、直近の両端部(両側面13a,13b)で減衰するからである。
水晶板12が凸部15e,凸部15fを有する場合は、凸部15e,15f内に振動エネルギを閉じ込められるので、CI値を低減できる。また、前述したように、結晶面のm面である斜面部16a,16bと、結晶面のR面に直角な面を含む側面部17a,17bとにより、両端部(両側面13a,13b)が実質的に薄くなるので、両端部(両側面13a,13b)での振動変位が大きく減衰する。よって、凸部15e,15fとの相乗作用によって、振動エネルギ閉じ込め効果が更に向上するので、CI値を更に低減できる。この効果は、水晶板12の厚み方向(Y’軸方向)において斜面部16a,16bの厚みと側面部17a,17bの厚みとが等しくなる場合に、最も大きくなる。このとき、図2[A]に示すように、水晶板12の重心に対して左右が点対称となることにより、水晶板12の上半分と下半分とで振動の状態が同じになるので、振動バランスを向上できる。
<実施形態2>
図5乃至図7に示すように、本実施形態2の水晶素子20は、凸部15e,15fがそれぞれ一段目凸部151e,151fと一段目凸部151e,151f上の二段目凸部152e,152fとからなる点で、実施形態1の水晶素子10と異なる。
つまり、本実施形態2では、凸部15eが一段目凸部151e及び二段目凸部152eからなる二段構造であり、凸部15fが一段目凸部151f及び二段目凸部152fとからなる二段構造である。二段目凸部152e,152fの占有面積は一段目凸部151e,151fの占有面積よりも小さく、一段目凸部151e,151f上の一部に二段目凸部152e,152fが形成されている。このような構造は、二段目凸部152e,152fを形成するウェットエッチングと、一段目凸部151e,151fを形成するウェットエッチングと、水晶板12の外形を形成するウェットエッチングとの、三回のエッチングによって得られる。主面13eは、二段目凸部152eの上面、一段目凸部151eの上面、及び、凸部15e以外の平面の三つに分かれている。主面13fは、二段目凸部152fの上面、一段目凸部151fの上面、及び、凸部15f以外の平面の三つに分かれている。
水晶素子20によれば、実施形態1の効果に加え、凸部15e,15fを二段構造とすることにより、振動エネルギ閉じ込め効果が更に向上するので、CI値を更に低減できる。本実施形態2のその他の構成、作用及び効果は、実施形態1のそれらと同様である。
<実施形態3>
図8[A]及び図8[B]に示すように、本実施形態3の水晶デバイス50は、実施形態1の水晶素子10と、水晶素子10が位置する基体51と、水晶素子10を基体51とともに気密封止する蓋体52と、を備えている。水晶素子10の代わりに、実施形態2の水晶素子20を用いてもよい。基体51は、パッケージとも呼ばれ、基板51aと枠体51bとからなる。基板51aの上面と枠体51bの内側面と蓋体52の下面とによって囲まれた空間が、水晶素子10の収容部53となる。水晶素子10は、例えば、電子機器等で使用する基準信号を出力する。
換言すると、水晶デバイス50は、上面に一対の電極パッド51d及び下面に四つの外部端子51cを有する基板51aと、基板51aの上面の外周縁に沿って位置する枠体51bと、一対の電極パッド51dに導電性接着剤51eを介して実装される水晶素子10と、水晶素子10を枠体51bとともに気密封止する蓋体52と、を備えている。
基板51a及び枠体51bは、例えばアルミナセラミックス又はガラスセラミックス等のセラミック材料からなり、一体的に形成されて基体51となる。基体51及び蓋体52は、平面視して概ね矩形状である。外部端子51cと電極パッド51d及び蓋体52とは、基体51の内部又は側面に形成された導体を介して電気的に接続される。詳しく言えば、基板51aの下面の四隅に外部端子51cがそれぞれ位置する。それらのうちの二つの外部端子51cが水晶素子10に電気的に接続され、残りの二つの外部端子51cが蓋体52に電気的に接続される。外部端子51cは、電子機器等のプリント配線板などに実装するために用いられる。
水晶素子10は、前述したように、水晶板12と、水晶板12の上面に形成された励振電極14eと、水晶板12の下面に形成された励振電極14fと、を有する。そして、水晶素子10は、導電性接着剤51eを介して電極パッド51d上に接合され、安定した機械振動と圧電効果により、電子機器等の基準信号を発振する役割を果たす。
電極パッド51dは、基体51に水晶素子10を実装するためのものであり、基板51aの一辺に沿うように隣接して一対が位置する。そして、一対の電極パッド51dは、それぞれ接続電極14a,14bを接続して水晶素子10の一端を固定端とし、水晶素子10の他端を基板51aの上面から離間した自由端とすることにより、片持ち支持構造にて水晶素子10を基板51a上に固定する。
導電性接着剤51eは、例えば、シリコーン樹脂等のバインダーの中に、導電フィラーとして導電性粉末が含有されたものである。蓋体52は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなり、シーム溶接などによって枠体51bと接合することにより、真空状態にある又は窒素ガスなどが充填された収容部53を気密的に封止する。
水晶デバイス50によれば、CI値の小さい水晶素子10を備えたことにより、安定した周波数特性を発揮できる。なお、図8に示すように構成された水晶デバイス50は、はんだ付け、金(Au)バンプ又は導電性接着剤などによってプリント基板に外部端子51cの底面が固定されることによって、電子機器を構成するプリント基板の表面に実装される。そして、水晶デバイス50は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、時計、ゲーム機、通信機、又はカーナビゲーションシステム等の車載機器などの種々の電子機器で発振源として用いられる。
<その他>
以上、上記各実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。本開示の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本開示には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
10,20 水晶素子
11a,11b 長辺
11c,11d 短辺
12 水晶板
13e 主面(第一主面)
13f 主面(第二主面)
13a 側面(第一側面)
13b 側面(第二側面)
13c 側面(第三側面)
13d 側面(第四側面)
14a,14b 接続電極
14e,14f 励振電極
14g,14h 引出電極
15e 凸部(第一凸部)
15f 凸部(第二凸部)
151e,151f 一段目凸部
152e,152f 二段目凸部
16a,16b 斜面部
17a,17b 側面部
50 水晶デバイス
51 基体
51a 基板
51b 枠体
51c 外部端子
51d 電極パッド
51e 導電性接着剤
52 蓋体
53 収容部

Claims (7)

  1. 平面視して、二つの長辺及び二つの短辺に囲まれた対向する第一及び第二主面と、前記第一及び第二主面に挟まれた前記長辺側の第一及び第二側面及び前記短辺側の第三及び第四側面と、を有する略矩形の水晶板と、
    前記第一及び第二主面上にそれぞれ位置する励振電極と、
    前記励振電極から引き出された引出電極と、
    前記引出電極から前記第三及び第四側面のどちらか一方にまで更に引き出された接続電極と、を備え、
    平面視して、長手方向の寸法を長さ、短手方向の寸法を幅、前記励振電極の前記幅をW1、前記引出電極の前記幅をW2としたとき、
    0.01≦W2/W1≦0.2が成り立つ、
    水晶素子。
  2. 前記引出電極の長手方向に垂直な断面積をS2[μm]としたとき、
    1.23≦S2≦17.3が成り立つ、
    請求項1記載の水晶素子。
  3. 前記第一主面において、前記引出電極の長手方向に垂直な断面積と、前記接続電極の長手方向に垂直な断面積とが同じである、
    請求項1又は2記載の水晶素子。
  4. 前記第一及び第二側面は、それぞれ、前記水晶板の厚み方向に斜めとなる斜面部と、前記水晶板の厚み方向に略平行となる側面部と、を有し、
    前記第一主面は前記第一側面の前記斜面部と前記第二側面の前記側面部とに接し、
    前記第二主面は前記第一側面の前記側面部と前記第二側面の前記斜面部とに接し、
    前記引出電極が前記励振電極から前記接続電極まで前記長辺に隣接して延びている、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の水晶素子。
  5. 前記水晶板は、前記第一主面の一部が前記水晶板の厚み方向に突き出た第一凸部と、
    前記第二主面の一部が前記水晶板の厚み方向に突き出た第二凸部と、を更に有する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の水晶素子。
  6. 前記第一及び第二凸部は、それぞれ一段目凸部と前記一段目凸部上の二段目凸部とからなる、
    請求項5記載の水晶素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の水晶素子と、
    前記水晶素子が位置する基体と、
    前記水晶素子を前記基体とともに気密封止する蓋体と、
    を備えた水晶デバイス。
JP2019075823A 2019-04-11 2019-04-11 水晶素子及び水晶デバイス Pending JP2020174305A (ja)

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