JP2020174277A - ビーコン送信端末、ビーコン受信端末および無線通信システム - Google Patents

ビーコン送信端末、ビーコン受信端末および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】同一車両内及び他車両に搭載された他の無線通信システムとの電波干渉による通信遅延時間の増大を回避する通信システムを可能にすること。【解決手段】通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とし、残りの無線端末をビーコン受信端末とする無線通信システムのビーコン送信端末であって、ビーコン生成部と、データ情報の送受信およびビーコンの送信をする通信部と、通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時するタイマー部と、通信チャネルの切り替え周期に対応して通信部の通信チャネルを切り替えるチャネル切り替え部と、を含み、ビーコン生成部は、ビーコンにタイマー部が計時するタイマー情報を時間同期情報として含ませ、チャネル切り替え部は通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングで通信チャネルを切り替えるとともにタイマー部をリセットすることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、同一車両内及び他車両に搭載された他の無線通信システムとの電波干渉による通信遅延時間の増大を回避するビーコン送信端末、ビーコン受信端末および無線通信システムに関する。
従来から、他の無線通信システムの無線装置との電波干渉の発生を回避する方式が提案されている。
例えば、特許文献1では、1つ以上の端末装置を備えた無線ネットワーク内において制御装置を配置し、当該制御装置が複数の周波数チャネルを用いて無線通信を制御する方式が提案されている。
制御装置は、無線受信部、品質判定部およびビーコン生成部を含む。無線受信部は、複数の周波数チャネルの無線信号を受信可能であり、無線受信部が受信した無線信号の受信状態に基づいて、品質判定部が使用可能な周波数チャネルを判定するとともに、周波数チャネルの使用順序を決定する。
そして、ビーコン生成部が周波数チャネルの使用順序情報を含むビーコンを生成し、ビーコンを端末装置に送信する。ビーコンを受信した端末装置のチャネル設定部が使用順序情報に従って使用する周波数チャネルを設定する(図17(特許文献1の図14)参照)。
また、無線通信を行うことが可能なアクティブ期間と、無線通信を行わない非アクティブ期間からなるスーパーフレーム期間において、アクティブ期間が複数のビーコン送信期間に分割され、ビーコンはビーコン送信期間で周期的に送信される(図14(特許文献1の図4)、図15(特許文献1の図6)、図16(特許文献1の図6)参照)。
また、例えば、特許文献2では、自己に割り当てられていない周波数帯域を一時的に使用して通信を行うシステムによる方式が提案されている。すなわち、自己のシステムとは異なる無線通信システムに割り当てられたライセンスバンドの一部を共有して通信を行う方式である。具体的には、通信開始前に、あらかじめ定められたL個の(L≧2)の周波数帯域に対して第1のキャリアセンスを行い、その中からM個の周波数帯域を選択し、タイムスロットの先頭のキャリアセンス区間にて、M個(L≧M≧2)の周波数帯域に対して第2のキャリアセンスを行い、使用されていない周波数帯域の中から送信に使用する周波数帯域を決定する(図18(特許文献2の図7)、図19(特許文献2の図8)参照)。この時、前回使用した周波数帯域が最終候補の中にあれば、その周波数帯域を使用する。または、使用された回数が多い周波数帯域を優先的に使用する。
なお、無線端末はマッチドフィルタ等を備え、予め記憶している既知系列と同じ信号系列と、受信した信号の先頭の系列の相関値を算出し、送信に使われた周波数帯域を特定するように構成される(図20(特許文献2の図9)参照)。
また、例えば、特許文献3では、特定の制御局を必要としない自律分散型の無線通信ネットワークにおいて、複数のチャネルが用意されている通信環境下でビーコンの受信に同期して周期的にチャネルを変更することにより、特定のチャネルの通信状況が悪くても、他の通信チャネルで通信することができる方式が提案されている。
すなわち、同じチャネルに留まって通信した場合には、そのチャネルが干渉などにより通信状況が悪いと通信できない状況になるが、ビーコンの受信に同期して複数チャネルを切り替えながら通信することで、通信状況の悪いチャネルの影響を回避できる。
そのために、各無線端末の送信タイミングではデータの送信の前に、ビーコンを送信して無線端末間で同期をとっている。そして、ビーコンを送信した直後はビーコンを送信した無線端末に通信の優先割当区間が与えられ、一定時間経過後に、他の無線端末が送信できるようにしている(図21(特許文献3の図3)、図22(特許文献3の図7)参照)。
また、規則的にチャネルを変更するため、端末間で通信チャネルを決定、通知する仕組みが不要になり、動作がシンプルになる(図23(特許文献3の図13)参照)。
国際公開第2010/007738号 特開2007−300421号公報 特開2005−079985号公報
しかし、特許文献1、特許文献2および特許文献3の開示によれば、干渉を受けている周波数帯を自立的に避けるとともに、電波干渉が長期間発生した場合における通信遅延時間の増大を回避することが困難となる場合がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決する手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とし、残りの無線端末をビーコン受信端末とする無線通信システムのビーコン送信端末であって、
ビーコンを生成するビーコン生成部と、
データ情報の送受信および前記ビーコンの送信をする通信部と、
前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時するタイマー部と、
前記通信チャネルの切り替え周期に対応して前記通信部の前記通信チャネルをあらかじめ定められた規則で切り替えるチャネル切り替え部と、を含み、
前記ビーコン生成部は、前記ビーコンに、前記タイマー部が計時する時間情報を時間同期情報として含ませ、
前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の開始タイミングと終了タイミングを含まない期間で、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さい場合に前記ビーコンを送信し、
前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングで、前記あらかじめ定められた規則に基づいて前記通信チャネルを切り替えるとともに、前記タイマー部をリセットすることを特徴とする。
上記構成によれば、ビーコン送信端末は、通信チャネルの切り替え周期の終了時点であらかじめ定められた規則に基づいて通信チャネルを切り替えるので、干渉を受けている周波数帯である通信チャネルを自立的に避けることができる。したがって、電波干渉が長期間発生している通信チャネルを避けることによって通信遅延時間の増大を回避することが可能になる。
また、ビーコン受信端末の伝送フレームのタイミングが所定の期間ずれても、ビーコンに含まれるビーコン受信端末のタイマー部をビーコン送信端末と同期させるための時間同期情報によってビーコン送信端末とビーコン受信端末との間で再同期を取ることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のビーコン送信端末において、前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む期間で、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さい場合に前記ビーコンを送信することを特徴とする。
上記構成によれば、通信チャネルの切り替え周期に対応する伝送フレームの真ん中のビーコンによって伝送フレームの同期を取るので、伝送フレームの同期のずれが伝送フレーム長さの半分以内であれば、ビーコンによって再同期を取ることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のビーコン送信端末において、前記データ情報の送信期間に、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む場合には、前記データ情報の送信期間を分割し、前記データ情報の送信期間に前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含ないように前記データ情報の送信期間を分割するデータ生成部をさらに含むことを特徴とする。
上記構成によれば、通信チャネルの切り替え周期に対応する伝送フレームの真ん中のビーコンによって伝送フレームの同期を取るように制御するので、伝送フレームの同期のずれが伝送フレーム長さの半分以内であれば、ビーコンによって再同期を取ることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のビーコン送信端末において、前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングで、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値以上の場合には、前記ビーコンを送信せず、前記受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さくなった場合に、前記ビーコンを送信することを特徴とする。
上記構成によれば、通信チャネルが他の無線通信システムによって干渉を受けている場合、および、自無線通信システムの他の無線端末がデータ情報を送信している場合には、ビーコンを送信しないので、ビーコンの送信タイミングを適応的に変更することが可能になる。また、伝送フレームを有効に活用することも可能になる。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のビーコン送信端末において、前記通信部は、前記ビーコンの送信終了タイミングが、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングを超える場合には、前記ビーコンを送信しないことを特徴とする。
上記構成によれば、ビーコンの送信よりも、通信チャネルの切り替え周期を優先させることによって、干渉を受けている周波数帯である通信チャネルを自立的に避けることが可能になる。また、次の伝送フレームでビーコンを送信することが可能になる場合もあるので、ビーコン送信端末とビーコン受信端末との間でビーコンによって再同期を取ることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のビーコン送信端末において、前記通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つがあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末となる前記無線端末は、前記無線通信システムに含まれる前記無線端末の中で、前記無線端末間の距離が最も長い線上の中点からあらかじめ定められた範囲にある前記無線端末であることを特徴とする。
上記構成によれば、通信環境が悪くなる可能性がある無線端末をビーコン送信端末としないことによって、本方式の無線通信システムを円滑に動作させることが可能になる。一例として、無線通信システムが車両等に搭載されている場合に、車両の中央部に配置された無線端末をビーコン送信端末とすることで、車両の前後部に配置された無線端末との通信の成功率を高めて無線通信システムを円滑に動作させることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項7に係る発明は、通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とし、残りの無線端末をビーコン受信端末とする無線通信システムのビーコン受信端末であって、
ビーコンを受信し、データ情報を送受信する通信部と、
前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時するタイマー部と、
前記通信チャネルの切り替え周期に対応して前記通信部の前記通信チャネルをあらかじめ定められた規則で切り替えるチャネル切り替え部と、を含み、
前記タイマー部は、前記通信部が前記ビーコンを受信すると、前記ビーコンに含まれる時間同期情報を前記タイマー部に設定し、設定された前記時間同期情報に基づいて前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時し、
前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングで、前記あらかじめ定められた規則に基づいて前記通信チャネルを切り替えるとともに、前記タイマー部をリセットすることを特徴とする。
上記構成によれば、ビーコン受信端末は、通信チャネルの切り替え周期の終了時点であらかじめ定められた規則に基づいて通信チャネルを切り替えるので、干渉を受けている周波数帯である通信チャネルを自立的に避けることができる。したがって、電波干渉が長期間発生している通信チャネルを避けることによって通信遅延時間の増大を回避することが可能になる。
また、ビーコン受信端末の伝送フレームのタイミングが所定の期間ずれても、ビーコンに含まれるビーコン受信端末のタイマー部をビーコン送信端末と同期させるための時間同期情報によってビーコン送信端末とビーコン受信端末との間で再同期を取ることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項8に係る発明は、請求項7に記載のビーコン受信端末において、前記通信部がすべての通信チャネルで連続して前記ビーコンを受信しない場合には、前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え順番の最初に設定された通信チャネルで前記ビーコンの受信を待つことを特徴とする。
ビーコン受信端末とビーコン送信端末との間の同期が、伝送フレーム期間以上ずれた場合には、ビーコン受信端末はビーコンを受信できなくなるので、ビーコン送信端末と再同期できなくなる期間が長期化する可能性が高まる。
しかし、上記構成によれば、ビーコン受信端末が通信チャネルの切り替え動作を停止し、初期通信チャネルで待機することによって、前記ビーコンを受信できるようになり、ビーコン送信端末と再同期することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項9に係る発明は、請求項7または8に記載のビーコン受信端末において、あらたに前記無線通信システムに参加した前記ビーコン受信端末の前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え順番の最初に設定された通信チャネルで前記ビーコンの受信を待つことを特徴とする。
上記構成によれば、無線通信システムにあらたに参加する無線端末は、通信チャネルの切り替え順番の最初に設定された通信チャネルでビーコンの受信を待つことによって、いつでも無線通信システムの無線ネットワークに追加されることが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項10に係る無線通信システムの発明は、
請求項1乃至6のいずれか一項にビーコン送信端末と、
請求項7乃至9のいずれか一項にビーコン受信端末と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、ビーコン送信端末とビーコン受信端末は、通信チャネルの切り替え周期の終了時点であらかじめ定められた規則に基づいて通信チャネルを切り替えるので、干渉を受けている周波数帯である通信チャネルを自立的に避けることができる。したがって、電波干渉が長期間発生している通信チャネルを避けることによって通信遅延時間の増大を回避することが可能になる。
また、ビーコン受信端末の伝送フレームのタイミングが所定の期間ずれても、ビーコンに含まれるビーコン受信端末のタイマー部をビーコン送信端末と同期させるための時間同期情報によってビーコン送信端末とビーコン受信端末との間で再同期を取ることが可能になる。
本発明によれば、干渉を受けている周波数帯である通信チャネルを自立的に避けるとともに、電波干渉が長期間発生した場合における通信遅延時間の増大を回避することが可能になる。
さらに、伝送フレームの真ん中のビーコンによって伝送フレームの同期を取るので、伝送フレームの同期のずれが伝送フレーム長さの半分以内であれば、ビーコンによって再同期を取ることが可能になる。
無線通信システムを構成する無線通信ネットワークの一例である。 無線端末のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 実施例におけるビーコン送信タイミングおよび通信チャネル切り替えタイミングの一例を示す図である。 ビーコンの構成例を示す図である。 データフレームの構成例を示す図である。 ビーコン送信端末の伝送フレームの例である。 無線端末が起動した後の初期動作を示すフローチャートの例である。 通信チャネルを切り替えた後の処理を示したフローチャートの例である。 無線端末がビーコン送信端末として動作する場合のフローチャートの例である。 無線端末がビーコン送信端末として動作する場合のフローチャートの例である。 無線端末がビーコン受信端末として動作する場合のフローチャートの例である。 チャネル切り替え順序の一例を示す図である。 ビーコン受信によるビーコン受信端末の再同期を示す模式図である。 ビーコン送信タイミングのその他の一例を示す模式図である。 従来技術である特許文献1を説明するための図面である。 従来技術である特許文献1を説明するための図面である。 従来技術である特許文献1を説明するための図面である。 従来技術である特許文献1を説明するための図面である。 従来技術である特許文献2を説明するための図面である。 従来技術である特許文献2を説明するための図面である。 従来技術である特許文献2を説明するための図面である。 従来技術である特許文献3を説明するための図面である。 従来技術である特許文献3を説明するための図面である。 従来技術である特許文献3を説明するための図面である。
(無線通信システムの概要)
本実施例の複数の無線端末で構成された無線ネットワークでは、それぞれの無線端末が2つ以上の通信チャネル(周波数帯)を規則的に切り替えて通信を行うことで、干渉を受けている周波数帯を自立的に避けて通信することができる。各無線端末は予め設定したビーコン送信順番で伝送フレームの真ん中でビーコンを送信し、他の無線端末との同期を取る。
無線端末間の同期にずれが起こっていた場合には、ビーコンによってタイマー補正を行う。ビーコンは基本的には伝送フレームの真ん中で送信するが、ビーコン送信タイミングで干渉や他の無線端末の送信動作が行われていた場合には、チャネルが空きになるまでビーコン送信を中止する。チャネル切り替え時間前であれば、チャネルが空きになった直後にビーコンを送信する。このように、ビーコンによって無線端末間で時間同期を取ることによって、最大で伝送フレームの半分の時間のずれまでは補正することが可能となる。
チャネル切り替え周期は予め決まっており、切り替え時間になり次第、それぞれの無線端末が自立的に周波数を切り替える。仮にビーコンによる時間同期信号を受信できなかったとしても、前述の通りそれぞれの無線端末が自立的に周波数を切り替えることができるため、全無線端末が同じ通信チャネル上で通信ができる。
無線端末の基本動作として、データ送信やAck(Acknowledgement)送信やビーコン送信動作以外の時は、常に受信状態で待機し、受信強度を検出する。また、検出した受信強度からデータ、ビーコン、Ack等であるのか、干渉であるのかを判定する。
図1に本実施例の無線通信システムを構成する無線通信ネットワークの構成例を示す。図1では、無線端末11〜20が無線通信ネットワーク1000を構築している。無線通信方式としてはCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を想定する。
(無線端末の概要)
図2は本実施例の無線端末200のハードウェアのブロック図の一例を示す。請求項に記載のビーコン送信端末およびビーコン受信端末は無線端末200として実現される。無線端末200は、通信部210、判定部220、制御部230、I/F(インターフェース)部240、情報記録部250を含む一般的なコンピュータである。一般的なコンピュータが通信プログラムを実行することにより、図2に示す機能を実現する。また、制御部230はCPU(Central Processing Unit)である。制御部230は、情報記録部250に記憶されたデータを読み書きしたり、通信部210とデータを入出力したりして、無線端末200における処理を実行する。
通信部210は、送受信切り替え部211、無線送信部212、無線受信部213を含み、無線端末200が送信モードの場合には送受信切り替え部211がアンテナと無線送信部212を接続する。無線端末200が受信モードの場合には送受信切り替え部211がアンテナと無線受信部213を接続する。
送受信切り替え部211は、データやビーコンを送信する時に無線端末200を送信モードに切り替え、それ以外の時には無線端末200を受信モードに切り替える。
無線送信部212は、データおよびビーコン等の無線信号の送信処理を行う機能を有する。
無線受信部213は、他の無線端末200からアンテナで受信したデータおよびビーコン等の無線信号の受信処理を行う機能を有する。
判定部220は、受信強度判定部221および干渉判定部222を含む。
受信強度判定部221は、受信信号の電力が閾値レベルを超えたか否かを判定する機能を有する。閾値レベルは無線通信システムが任意の値に設定することができる。
干渉判定部222は、閾値レベルを超えた受信信号が自無線通信システム内のものであるか、他無線通信システムによるものであるかを判定する機能を有する。他無線通信システムによる受信信号であれば、現在の通信チャネルに干渉が発生していると判定する。
自無線通信システムのビーコンおよびデータ情報等の受信信号には自無線通信システムに固有のID(IDentification)が含まれるので、干渉判定部222は受信信号の判定を行うことができる。詳細は後述する。
制御部230は、ビーコン生成部231、データ生成部232、ビーコン解析部233、チャネル切り替え部234、データ処理部235、タイマー部236を含む。そして、制御部230は、I/F(インターフェース)部240とのデータの送受信、情報記録部250との情報の送受信、無線送信部212へのデータやビーコン情報の送信、無線受信部213からのデータやビーコン情報の受信を行う。
ビーコン生成部231は、情報記録部250に記憶されているビーコン送信順番情報252、チャネル切り替え周期情報253およびタイマー情報251から、自無線端末200がビーコン送信端末としてビーコンを送信するタイミングになった時に、ビーコンを生成し、送信する機能を有する。
ビーコン400には、ビット同期信号410、フレーム同期信号420、固有IDを含むヘッダ430、送信元アドレス440、および、時間同期情報450が含まれる。ビーコン400は、ビーコン400を送信するビーコン送信端末としての無線端末200が、データを送受信する期間である伝送フレーム期間の真ん中に送信する。ビーコン400に含まれる情報については、図4において詳述する。
なお、ビーコン400に含まれる時間同期情報450は、ビーコン400を送信したビーコン送信端末のタイマー情報251であってもよい。ビーコン400を受信した無線端末200は、ビーコン400に含まれる時間同期情報450を自無線端末200のタイマー部236に書き込む。その結果、ビーコン400を送信したビーコン送信端末と、ビーコン400を受信した無線端末200との間で同期を取ることが可能になる。
データ生成部232は、I/F部240から送信要求があった時に、送信するべきデータを生成する機能を有する。
また、データ生成部232は、データの送信期間に、通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む場合には、データの送信期間を分割し、データの送信期間に通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含ないようにデータの送信期間を分割する機能を有する。
ビーコン解析部233は、受信したビーコン400から、ビーコン400に含まれる各種のビーコン情報を抽出し、抽出した情報を情報記録部250に記録する機能を有する。また、上述したように、ビーコン受信端末のビーコン解析部233は、ビーコン400から抽出した時間同期情報450をタイマー部236に書き込んで、ビーコン送信端末と同期を取る。
チャネル切り替え部234は、情報記録部250に記憶されているタイマー情報251を読み出し、チャネル切り替え周期情報253によって特定されるチャネル切り替え周期になったら通信チャネルの切り替えを行う。通信チャネルの切り替えを行う場合には、情報記録部250に記憶されているチャネル切り替え順番情報254によって、チャネル切り替え部234は次に変更する通信チャネルを特定し、通信チャネルの切り替えを行う。
データ処理部235は、受信したデータをデータ処理し、I/F部240に送信する機能を有する。
タイマー部236は、通信チャネルが切り替わってタイマーがリセットしてから、通信チャネルが切り替わるタイミングまでをチャネル切り替え周期として計時する。ここで、一例としてチャネル切り替え周期は伝送フレーム長(Tms)でもある。タイマー部236が計時した時間は、タイマー情報251として情報記録部250に記録される。
また、上述したように、ビーコン400を受信した無線端末200は、ビーコン400に含まれる時間同期情報450を自無線端末200のタイマー部236に書き込む。その結果、ビーコン400を送信したビーコン送信端末である無線端末200と、ビーコン400を受信したビーコン受信端末である無線端末200との間で同期を取ることが可能になる。
I/F部240は、外部装置とのインターフェース機能を有する。外部装置は任意の電子機器であることができる。
情報記録部250は、タイマー情報251、ビーコン送信順番情報252、チャネル切り替え周期情報253、および、チャネル切り替え順番情報254を含むさまざまな情報を記憶しており、それぞれの情報を制御部230と送受信している。
タイマー情報251は、タイマー部236の計時時間に基づいて、予め規定されたチャネル切り替え周期を単位として、チャネル切り替え周期の先頭からの経過時間をリアルタイムに時間情報として記録している。また、無線端末200が、受信したビーコン400から時間同期情報450を抽出した場合には、タイマー部236に時間同期情報450を設定してビーコン400を送信した無線端末200とビーコン400を受信した無線端末200とで同期を取る。すなわち、タイマー部236は時間同期情報450で示された時刻から計時を再開し、計時した時間情報をタイマー情報251として情報記録部250に記録する。
さらに、無線端末200は通信チャネルを切り替えた後にタイマー部236をリセットし、初期化する(図8参照)。全ての無線端末200が前記予め規定されたチャネル切り替え周期を単位として時刻を刻んでおり、ビーコン400を受信できなかった場合には、前記チャネル切り替え周期で、自動的に通信チャネルを変更する。
チャネル切り替え周期情報253には、予め規定された通信チャネルの切り替え周期を示す情報が記録されている。
すなわち、一例として、伝送フレーム長(Tms)がチャネル切り替え周期情報253として、情報記録部250に記録されている。
チャネル切り替え順番情報254は、予め規定された通信チャネルの切り替え順番が記録されている。すなわち、無線端末200はチャネル切り替え順番通りに、通信チャネルを切り替える。例えば、図11で示されるように、1周期で用意されたすべての通信チャネルを一回ずつ使用するようにチャネル切り替え順番が設定されている。チャネル切り替え順番の1周期が終了すると、無線端末200はチャネル切り替え順番の先頭から再び通信チャネルを選択する。
ビーコン送信順番情報252には、無線端末200がビーコン送信端末になる順番が記録されている。例えば、ビーコン送信順番情報252に無線端末200の識別情報が順番に記録されていれば、無線端末200は通信チャネルを切り替える毎にどの無線端末200がビーコン送信端末となるかを認識することができる。ビーコン送信順番の1周期が終了すると、ビーコン送信順番の先頭から再びビーコン送信端末となる無線端末200が決定される。
なお、無線通信システムに含まれるすべての無線端末200が順番にビーコン送信端末となる場合と、無線通信システムに含まれる一部の無線端末200が順番にビーコン送信端末となる場合と、ビーコン送信端末となる無線端末200が固定されている場合とがある。
例えば、通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末200の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とするビーコン送信端末は、無線通信システムに含まれる無線端末200の中で、無線端末200間の距離が最も長い線上の中点からあらかじめ定められた範囲にある無線端末200に決定される。
すなわち、通信環境が悪くなる可能性がある無線端末200をビーコン送信端末としないことによって、本方式の無線通信システムを円滑に動作させることが可能になる。
一例として、無線通信システムが車両等に搭載されている場合に、車両の中央部に配置された無線端末200をビーコン送信端末とすることで、車両の前後部に配置された無線端末200との通信の成功率を高めて無線通信システムを円滑に動作させることが可能になる。すなわち、無線通信システムの通信可能範囲の周縁にある無線端末200をビーコン送信端末としないことによって、無線通信システムをより安定して動作させることが可能になる。
(無線通信システムの動作の概要)
図3は、ビーコンの送信周期とチャネル切り替え周期を模式的に示した図である。
最初に無線端末11がビーコン送信端末として、チャネル切り替え順番情報254の先頭に配置された初期通信チャネルであるCH(チャネル:CHannel)1上で、チャネル切り替え周期であるTms以内に、データの送受信、および、ビーコンの送信が実行される。ビーコンの送信は、チャネル切り替え周期であるTmsの半分の時間が経過した時に実行される。この時、無線端末12〜20はビーコン受信端末としてCH1上でビーコンを受信する。ビーコンを受信した無線端末12〜20は、ビーコンに含まれる時間同期情報450によってビーコンを送信した無線端末11と同期を取る。Tmsはデータの送受信期間である伝送フレーム期間でもある。また、Tmsは無線通信システムが動作中は固定の期間である。
無線端末11がビーコンを送信してT/2msが経過した後に、全無線端末がCH2に切り替わり、無線端末11の次の無線端末である無線端末12がビーコン送信端末となってビーコンを送信する。以下同様にビーコンの送受信と通信チャネルの切り替えを繰り返す。
図3では、Tms周期でビーコンが送受信されている。また、Tms周期で通信チャネルが切り替わる。上述したように、この周期時間Tは伝送フレーム期間であり、あらかじめ無線通信システムで規定されている。また、無線通信システムは無線端末が動作中に規定された周期時間Tを変更することはできない。
さらに、図3では、無線端末11から無線端末20までの10台の無線端末を使用しており、無線端末の動作中はこの無線端末の数に変動は生じない。つまり、基本的に無線端末は固定局であり、移動局は考慮していない。したがって、無線通信ネットワーク内での無線端末の増減は考慮されておらず、無線端末11から無線端末20として割り当てられるべき無線端末は最初に規定されなければならない。また、上述したように、無線通信システム内のすべてまたは一部の無線端末が順番にビーコン送信端末となる場合と、ビーコン送信端末が固定される場合がある。
無線端末が動作していない場合には、無線通信システムが無線端末を新たに追加したり、削減したりすることは可能である。例えば、無線通信システムが無線端末を新たに1台追加する場合には、無線通信システムが新たに追加された無線端末を無線端末21として無線端末20の次の順番に割り当て、全無線端末のビーコン送信順番情報等の情報も更新する。
図3は基本的な通信チャネルの切り替え周期を表しており、初期チャネルをCH1として、Tms間隔で全無線端末がCH1→CH2→CH3といった順に同時に切り替わる。また、ビーコンを送信するビーコン送信端末も、Tms周期で、無線端末11から順番に無線端末20まで切り替わる場合がある。
この場合に、全ての無線端末がビーコンによって同期が取れることが望ましい。しかし、ビーコンを受信できなかった場合でも、Tms間隔で自動的に通信チャネルが切り替わるため、無線端末間で同期を取ることが可能である。
すなわち、ビーコン受信端末がビーコンを受信できれば、ビーコンの時間同期情報450の受信が完了し、T/2msが経過した後にビーコン受信端末は通信チャネルを切り替える。また、ビーコン受信端末がビーコンを受信できなかった場合には、情報記録部250のタイマー情報251に基づいて通信チャネルを切り替える。
(ビーコンの概要)
図4は、ビーコン400の構成の一例を図示する。ビーコン400には、ビット同期信号410、フレーム同期信号420、固有IDを含むヘッダ430、送信元アドレス440、および、時間同期情報450が含まれる。ビーコン400は、ビーコン400を送信するビーコン送信端末としての無線端末200が、データ情報を送受信する期間である伝送フレーム期間の真ん中に送信することを原則とする。
ビット同期信号410およびフレーム同期信号420はビーコンと同期を取るための信号である。
ヘッダ430に含まれる固有IDは、無線通信システムに固有のIDである。したがって、ビーコンを受信した無線端末200は、ヘッダに含まれる固有IDによって、受信したビーコンが自無線通信システムのビーコンであるか否かを判別することが可能になる。
送信元アドレス440は、ビーコンを送信した無線端末200のアドレスである。
時間同期情報450は、ビーコン400を送信する無線端末200の情報記録部250に記録されているタイマー情報251である。ビーコンを受信した無線端末200が、タイマー部236をビーコンに含まれる時間同期情報450で示される時刻に設定することで、無線端末200間で同期を取ることができる。無線端末200間の同期にずれが有った場合には、この時間同期情報450により、ビーコン400を送信した無線端末200とビーコン400を受信した無線端末200との間で再同期が可能になる。
(データフレームの概要)
図5は、データフレーム500の構成例を示す。データフレーム500の先頭には、ビット単位で同期を取るためのビット同期信号510があり、その次に、フレーム単位で同期を取るためのフレーム同期信号520があり、その次に、無線通信システム固有のIDを含むヘッダ530がある。そして、ヘッダの次にデータの本体であるペイロード540があり、最後にデータの誤りの検出および訂正をするための誤り検出訂正符号550がある。ビーコン送受信区間のデータ情報の送受信では、データフレーム500は固定長であるとしている。無線通信システムは、データフレーム500長を任意の長さに設定することが可能である。
図5に示すように、データフレーム500には無線通信システム固有のIDが含まれるので、無線端末200が受信した無線信号が自無線通信システムの無線信号であるかどうかの判別は、その固有IDを受信できたか否かによって判定できる。
(ビーコンの送信タイミングの一例)
図6は、ビーコン送信端末である無線端末Xの伝送フレームを示している。ビーコン送信端末である無線端末Xは、伝送フレームの真ん中でビーコン610を送信する。それ以外のデータ送信領域620、630で送信要求の有る無線端末200が送信動作を行う。
ここで、一例として伝送フレーム長(Tms)はチャネル切り替え周期を示す。また、伝送フレームにおける、ビーコン610の送信タイミングはあらかじめ無線通信システムで決定されている。
すなわち、ビーコン610はチャネル切り替え周期である伝送フレームの真ん中で送信されることが原則である。しかし、後述するように、他無線通信システムからの干渉および自無線通信システムの他の無線端末200からの送信信号を受信している間は、ビーコン610は送信されない。
(無線通信システムの動作の概要)
図7に無線端末200の起動時の初期動作を示したフローチャートを示す。
ステップS701において、無線端末200が起動したら、それぞれの無線端末200は通信チャネルを無線通信システムで予め決められた初期チャネルに設定する。これは、それぞれの無線端末200が情報記録部250のチャネル切り替え順番情報254を参照し、チャネル切り替え順番情報254の先頭の通信チャネルを初期チャネルに設定することによって実行される。次に、無線端末200はステップS702に進む。
ステップS702において、無線端末200が、予め設定されたビーコン送信順番の初期無線端末200か否かを判断する。ビーコン送信順番情報252が情報記録部250に記憶されているので、ビーコン送信順番情報252の先頭の無線端末200の識別情報を無線端末200が認識することで、無線端末200が初期無線端末200であるか否かを判定できる。無線端末200が初期無線端末200である場合(ステップS702:YES)には、無線端末200はステップS703に進み、初期無線端末200ではない場合(ステップS702:NO)には、ステップS707に進む。
ステップS703において、初期無線端末200であるビーコン送信端末がビーコンを送信する前に、受信強度判定部221で受信強度が検出されるか否かを判定する。受信強度が検出される場合(ステップS703:YES)には、初期無線端末200はステップS704に進み、受信強度が検出されない場合(ステップS703:NO)には、ステップS705に進む。受信強度はあらかじめ定められた値であって無線通信システムで設定される任意の値である。
ステップS704において、受信強度が検出されれば初期無線端末200はビーコンを送信できないので、初期無線端末200は受信強度が検出されなくなるまで初期チャネルで待機するために、再びステップS703に進む。初期無線端末200が通信する期間では、他の無線端末200は通信を行わない取り決めになっている。したがって、受信強度が検出されれば、受信信号は他の無線通信システムからの無線信号であって、通信チャネルに干渉が発生していると初期無線端末200の干渉判定部222は判定できる。
ステップS705において、受信強度が検出されない状態なので、初期無線端末200はビーコンを送信し、ステップS706に進む。
ステップS706において、初期無線端末200は情報記録部250に記録されているタイマー情報251がチャネル切り替え周期になった時点で、チャネル切り替え部234が、チャネル切り替え順番情報254に基づいて通信チャネルを切り替える。
ステップS707において、初期無線端末200はビーコン受信端末であるので、受信状態で待機し、ビーコンを受信したか否かを判定する。初期無線端末200がビーコンを受信した場合(ステップS707:YES)には、初期無線端末200はステップS709に進み、ビーコンを受信しない場合(ステップS707:NO)には、ステップS708に進む。
ステップS708において、ビーコン受信端末である初期無線端末200は、ビーコンを受信するまで初期チャネルで待機するために、ステップS707に進む。
ステップS709において、初期無線端末200はビーコンに含まれる時間同期情報450に基づいてタイマー部236を設定し、ステップS706に進む。
以上の動作が無線端末200の起動時の初期動作であり、初期動作が完了すると伝送フレーム期間が経過している。なお、初期動作時には、ビーコン以外の送信動作は行わない。また、ビーコンを送信した無線端末200とビーコンを受信した無線端末200との間で同期を取るためにビーコンを1回だけ送信しているが、初期動作時のみビーコンを複数回送信してもよい。
図8は、通信チャネルを切り替えた後の処理を示したフローチャートである。なお、無線端末200がどの通信チャネルへ切り替えるかは、情報記録部250のチャネル切り替え順番情報254を参照することによって判定できる。
ステップS801において、無線端末200はタイマー部236をリセットし、情報記録部250のタイマー情報251を初期値にし、ステップS802に進む。一例として、初期値は「0」である。
ステップS802において、無線端末200がビーコンを送信する順番になったか否かを判断する。無線端末200がビーコンを送信する順番になった場合(ステップS802:YES)には、処理Aに進み、ビーコンを送信する順番になっていない場合(ステップS802:NO)には、処理Bに進む。なお、無線端末200がビーコンを送信する順番になったか否かは、情報記録部250のビーコン送信順番情報252を参照することによって判定することができる。
図9Aおよび図9Bは、処理Aのフローチャートを示す。処理Aは、無線端末200がビーコンを送信する順番になり、ビーコン送信端末として機能する場合の処理フローである。
ステップS901において、無線端末200は受信モードであるので受信強度判定部221で受信強度が検出されるか否かを判定する。受信強度が検出される場合(ステップS901:YES)には、無線端末200はステップS902に進み、受信強度が検出されない場合(ステップS902:NO)には、ステップS905に進む。
ステップS902において、受信強度が検出されている状態なので、無線端末200は受信信号から無線通信システムに固有のIDが検出されるか否かを判定する。固有のIDが検出される場合(ステップS902:YES)には、無線端末200はステップS903に進み、固有のIDが検出されない場合(ステップS902:NO)には、ステップS908に進む。
ステップS903において、無線端末200は受信信号からデータ情報を正常に受信できたか否かを判定する。無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合(ステップS903:YES)には、無線端末200はステップS904に進み、データ情報を正常に受信できない場合(ステップS903:NO)には、ステップS908に進む。
ステップS904は、無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合なので、無線端末200はAck信号を、データ情報を送信した無線端末200に送信し、ステップS908に進む。
ステップS905は、受信信号による受信強度が検出されなかった場合であるので、無線端末200は自無線端末200にデータ情報の送信要求があるか否かを判定する。データ情報の送信要求がない場合(ステップS905:NO)には、無線端末200はステップS908に進む。また、データ情報の送信要求がある場合(ステップS905:YES)には、無線端末200はステップS906に進む。
ステップS906において、受信強度が検出されず、自無線端末200にデータ情報の送信要求がある状態なので、無線端末200はデータ情報を送信する。次に、無線端末200はステップS907に進む。なお、通信部210または制御部230は、データ情報の送信期間に、チャネル切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む場合には、データ情報の送信期間を分割し、データ情報の送信期間にチャネル切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含ないようにデータ情報の送信期間を分割することも可能である。
ステップS907において、データ情報を送信した無線端末200はAckが受信できたか否かを確認する。データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できた場合には、当該データ情報の送受信の通信が成功したとして、ステップS908に進む。また、データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できなかった場合には、当該データ情報の送受信の通信が失敗したとして、ステップS908に進む。
ステップS908において、無線端末200は経過時間の確認を行う。すなわち、無線端末200はタイマー情報251を読み出し、ビーコンを送信するべき時間になったか否かを判定する。ビーコンを送信するべき時間ではない場合(ステップS908:NO)には、無線端末200はデータ情報の送受信を行うためにステップS901に進む。ビーコンを送信するべき時間である場合(ステップS908:YES)には、無線端末200はビーコンの送信を行うためにステップS909に進む。ここで、ビーコンを送信するべき時間の一例は伝送フレームと同一のチャネル切り替え周期の真ん中であり、チャネル切り替え周期の1/2が経過する時間である。なお、ビーコンを送信するにはビーコンの送信期間が必要であるので、ステップS908はビーコンの送信期間を考慮して、チャネル切り替え周期の1/2が経過する時間の前に実行される。
ステップS909において、無線端末200は受信強度判定部221で受信強度が検出されるか否かを判定する。受信強度が検出される場合(ステップS909:YES)には、無線端末200はステップS916に進み、受信強度が検出されない場合(ステップS909:NO)には、ステップS910に進む。
ステップS910において、無線端末200はビーコンを送信済みであるか否かを判定する。無線端末200がビーコンを送信済みである場合(ステップS910:YES)には、無線端末200はステップS913に進み、ビーコンを送信済みでない場合(ステップS910:NO)には、ステップS911に進む。
ステップS911において、無線端末200はタイマー部236の計時情報を情報記録部250のタイマー情報251に書き込み、タイマー情報251を更新する。次に、無線端末200はステップS912に進む。
ステップS912において、無線端末200はビーコンを送信する。ビーコンには、ビーコン送信端末である無線端末200の更新したタイマー情報を含む時間同期情報が含まれる。次に、無線端末200はステップS919に進む。
ステップS913は、受信信号による受信強度が検出されず、ビーコンを送信済みである場合なので、無線端末200は自無線端末200にデータ情報の送信要求があるか否かを判定する。データ情報の送信要求がない場合(ステップS913:NO)には、無線端末200はステップS919に進む。また、データ情報の送信要求がある場合(ステップS913:YES)には、無線端末200はステップS914に進む。
ステップS914において、受信強度が検出されず、自無線端末200にデータ情報の送信要求がある状態なので、無線端末200はデータ情報を送信する。次に、無線端末200はステップS915に進む。
ステップS915において、データ情報を送信した無線端末200はAckが受信できたか否かを確認する。データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できた場合には、当該データ情報の送受信の通信が成功したとして、ステップS919に進む。また、データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できなかった場合には、当該データ情報の送受信の通信が失敗したとして、ステップS919に進む。
ステップS916において、受信強度が検出されている状態なので、無線端末200は受信信号から自無線通信システムに固有のIDが検出されるか否かを判定する。固有のIDが検出される場合(ステップS916:YES)には、無線端末200はステップS917に進み、固有のIDが検出されない場合(ステップS916:NO)には、ステップS919に進む。
ステップS917において、無線端末200は受信信号からデータ情報を正常に受信できたか否かを判定する。無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合(ステップS917:YES)には、無線端末200はステップS918に進み、データ情報を正常に受信できなかった場合(ステップS917:NO)には、ステップS919に進む。
ステップS918は、無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合なので、無線端末200はAck信号を、データ情報を送信した無線端末200に送信し、ステップS919に進む。
ステップS919において、無線端末200は情報記録部250のタイマー情報251に記録された経過時間が、チャネル切り替え周期情報253に記録されたチャネル切り替え周期になったか否かを判断する。経過時間がチャネル切り替え周期になっていない場合(ステップS919:NO)には、無線端末200はステップS909に進み、経過時間がチャネル切り替え周期になった場合(ステップS919:YES)には、無線端末200は通信チャネルを切り替える。すなわち、無線端末200は情報記録部250に記録されているタイマー情報251がチャネル切り替え周期になった時点で、チャネル切り替え部234が、チャネル切り替え順番情報254に基づいて通信チャネルを切り替える。
図10は、処理Bのフローチャートを示す。処理Bは、無線端末200がビーコン受信端末として機能する場合の処理フローである。
ステップS1001において、無線端末200は受信強度判定部221で受信強度が検出されるか否かを判定する。受信強度が検出される場合(ステップS1001:YES)には、無線端末200はステップS1002に進み、受信強度が検出されない場合(ステップS1002:NO)には、ステップS1007に進む。
ステップS1002において、受信強度が検出されている状態なので、無線端末200は受信信号から自無線通信システムに固有のIDが検出されるか否かを判定する。固有のIDが検出される場合(ステップS1002:YES)には、無線端末200はステップS1003に進み、固有のIDが検出されない場合(ステップS1002:NO)には、ステップS1010に進む。
ステップS1003において、受信信号に自無線通信システムに固有のIDが含まれるので、無線端末200は受信信号がビーコンかデータ情報かを判定する。受信信号がビーコンである場合(ステップS1003:YES)には、無線端末200はステップS1004に進み、受信信号がビーコンではない場合(ステップS1003:NO)には、無線端末200はステップS1005に進む。自無線通信システムに固有のIDはあらかじめ無線通信システムにおいて決定され、無線端末200の情報記録部250に記録される。
ステップS1004において、ビーコンが検出されている状態なので、無線端末200はビーコンに含まれる時間同期情報450に基づいて時間同期を取る。すなわち、ビーコンを受信した無線端末200はビーコンに含まれる時間同期情報450をタイマー部236に設定する。ビーコンに含まれる時間同期情報450はビーコンを送信した無線端末200のタイマー部236の時刻情報でもあるので、ビーコンを送信した無線端末200とビーコンを受信した無線端末200との間で同期をとることが可能になる。
ステップS1005において、無線端末200は受信信号からデータ情報を正常に受信できたか否かを判定する。無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合(ステップS1005:YES)には、無線端末200はステップS1006に進み、データ情報を正常に受信できない場合(ステップS1005:NO)には、ステップS1010に進む。
ステップS1006は、無線端末200がデータ情報を正常に受信できた場合なので、無線端末200はAck信号を、データ情報を送信した無線端末200に送信し、ステップS1010に進む。
ステップS1007は、受信信号による受信強度が検出されなかった場合であるので、無線端末200は自無線端末200にデータ情報の送信要求があるか否かを判定する。データ情報の送信要求がない場合(ステップS1007:NO)には、無線端末200はステップS1010に進む。また、データ情報の送信要求がある場合(ステップS1007:YES)には、無線端末200はステップS1008に進む。
ステップS1008において、受信強度が検出されず、自無線端末200にデータ情報の送信要求がある状態なので、無線端末200はデータ情報を送信する。次に、無線端末200はステップS1009に進む。
ステップS1009において、データ情報を送信した無線端末200はAckが受信できたか否かを確認する。データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できた場合には、当該データ情報の送受信の通信が成功したとして、ステップS1010に進む。また、データ情報を送信した無線端末200がAckを受信できなかった場合には、当該データ情報の送受信の通信が失敗したとして、ステップS1010に進む。
ステップS1010において、無線端末200は情報記録部250のタイマー情報251に記録された経過時間が、チャネル切り替え周期情報253に記録されたチャネル切り替え周期になったか否かを判断する。経過時間がチャネル切り替え周期253になっていない場合(ステップS1010:NO)には、無線端末200はステップS1001に進み、経過時間がチャネル切り替え周期になった場合(ステップS1010:YES)には、無線端末200はチャネルを切り替える。すなわち、無線端末200は情報記録部250に記録されているタイマー情報251がチャネル切り替え周期になった時点で、チャネル切り替え部234が、チャネル切り替え順番情報254に基づいて通信チャネルを切り替える。
(チャネル切り替え順序の概要)
次に図11を参照してチャネル切り替え順序の概要について説明する。
図11は情報記録部250に記録されたチャネル切り替え順番情報254で示される切り替え順序を示す図であり、CH1→CH2→CH3といった順序で通信チャネルが切り替わる。通信チャネル数は、2チャネル以上であればいくつであっても良い。また、チャネル切り替え順序は、全無線端末200で統一して規定されていればよく、チャネル切り替え順序は無線通信システムが任意に設定することができる。同様に、初期チャネルも全無線端末200で統一して規定されていればよく、どの通信チャネルが初期チャネルになってもよい。チャネル切り替え順序は、チャネル切り替え順序情報254として情報記録部250に記録されている。
なお、無線端末200は、規定された回数連続してビーコンを受信できなかった場合には、通信チャネルの切り替えを止めて初期チャネルに戻り、ビーコンを受信できるまで初期チャネルで待機する。規定された回数は無線通信システムによって任意の値に設定されることができる。また、規定された回数は情報記録部250に記録される。
例えば、無線端末200がCH3、CH1、CH2の順番で、いずれの通信チャネルでもビーコンを受信できなかった場合には、ビーコンを受信できるまで初期チャネルであるCH1に戻って待機する。
このように、何らかの原因によって無線端末200間で同期が完全に取れなくなった場合においても、無線端末200が初期チャネルで待機することによって、無線端末200間で再び同期が取れるようになる。
(同期ずれの補正方法)
次に、同期ずれの補正方法について説明する。
各無線端末200は、タイマー部236を有しているので、あらかじめ規定されたチャネル切り替え周期(Tms)で規則的に周波数チャネルを切り替えることができる。しかし、基本的には各無線端末200はビーコンを受信することで同期を取っている。
一方、干渉等により、無線端末200がビーコンを受信できない場合に加え、タイマー部236のクロック周波数のずれ等により、チャネル切り替えタイミングが早過ぎたり遅過ぎたりする場合が発生する可能性がある。
そこで、図12に、ビーコン受信による再同期の手順を示す。
図12は、ビーコン受信端末1202のCH1からCH2へのチャネル切り替えタイミングが早過ぎた場合を示す図である。この場合には、ビーコン受信端末1202はチャネル切り替え先のCH2で正常なタイミングでビーコンを受信し、ビーコン受信端末1202のタイマー部236をビーコンの時間同期情報450に設定することで他の無線端末200と再同期することできる。すなわち、ビーコンの最後に時間同期情報450が含まれるので、ビーコン受信端末1202はビーコンの受信完了とともにタイマー部236をビーコンの時間同期情報450に書き換える。その結果、ビーコンを送信したビーコン送信端末1201と、ビーコンを受信したビーコン受信端末1202との間で同期が取れる。このように、ビーコンを送信したビーコン送信端末1201と、ビーコンを受信したビーコン受信端末1202との間でCH3へのチャネル切り替えタイミングがタイミング1210で同期する。
図12のビーコン受信端末1203は、CH1からCH2へのチャネル切り替えタイミングが遅すぎる場合を示す図である。この場合には、ビーコン受信端末1203は、チャネル切り替え先のCH2で正常なタイミングでビーコンを受信できる。したがって、ビーコン受信端末1203は、ビーコンの最後に含まれる時間同期情報450を利用して、ビーコンの受信完了とともにタイマー部236をビーコンの時間同期情報450に書き換える。その結果、ビーコンを送信したビーコン送信端末1201と、ビーコンを受信したビーコン受信端末1203との間で同期が取れる。すなわち、ビーコンを送信したビーコン送信端末1201と、ビーコンを受信したビーコン受信端末1203との間でCH3へのチャネル切り替えタイミングがタイミング1210で同期する。
図12に示すように、あらかじめ定められた規定の伝送フレームの長さであるチャネル切り替え周期(Tms)の2分の1以内のずれが発生した場合には、無線端末200は切り替わった先のチャネルでビーコンを受信することで、他の無線端末200と再同期することが可能である。Tmsの2分の1以上の時間で同期がずれた場合には、前述したように、無線端末200はビーコンが受信できるまで初期チャネルで待機する。
(ビーコンの送信タイミング)
図13は、ビーコンの送信タイミングを示す。図6に示すように、ビーコン送信端末である無線端末Xは、基本的に伝送フレームの真ん中でビーコン610を送信し、それ以外のデータ送信領域620、630で送信要求が発生した無線端末200が送信動作を行う。しかし、他の無線通信システムの干渉信号や、自無線通信ネットワーク1000内の送信データがビーコン610の送信タイミングと重なってしまうことが想定される。その場合には、図13に示すように、無線端末200は受信強度があらかじめ定められた閾値を下回るまで待機し、受信強度があらかじめ定められた閾値を下回ってからビーコン1310を送信する。なお、ビーコン1310を送信する無線端末200はタイマー部236の時間情報を情報記録部250のタイマー情報251に記録し、タイマー情報251をビーコン1310の時間同期情報450として新たに更新してからビーコン1310を送信する。ビーコンを送信する無線端末200において、受信強度があらかじめ定められた閾値を下回ったタイミングがチャネル切り替え時間に達していた場合には、無線端末200はビーコン1310を送信せずに通信チャネルを切り替える。
以上、説明したように、本実施例によれば.制御局を設置しなくても、各無線端末200が自立して動作することができる。
また、全ての無線端末200が規則的に周波数チャネルを変更して通信するため、同じ周波数チャネルで長い時間待機する必要がなく、通信開始前に全周波数帯域をキャリアセンスする必要もない。
さらに、使用する周波数帯が全無線端末200で統一されているため、送信に使用した周波数帯域を相関によって推定する必要が無い。
さらに、特定の無線端末200だけ干渉を受けた場合でも、自動的に周波数チャネルを切り替えるため、チャネル切り替え先のビーコン受信により、他の無線端末200と同期を取ることができる。また、完全に同期が取れなくなった場合においても、初期チャネルで待機するため、他の無線端末200との再同期が可能になる。
さらに、伝送フレームの真ん中のビーコンで同期を取るため、伝送フレーム長さの半分の長さ以内のずれであれば、ビーコン610、1310で再同期できる。また、ビーコン送信タイミングで干渉信号などが検知された場合には、ビーコン1310の送信タイミングをずらすことによって同期を取ることができる。また、上述したように完全に同期が取れなくなった場合においても、初期チャネルで待機するため、他の無線端末200との再同期が可能になる。
(変形例1)
車内で無線通信ネットワークを組む場合に、車内の全ての無線端末200に上述した通信制御方式を採用することができる。その結果、車外の他の無線通信システムからの干渉や、同一の車内に持ち込まれた他の無線端末および無線機器からの干渉に対応した無線通信ネットワーク1000を構築することができる。また、車内に関わらず、工場等の無線機器にも同様に上述した通信制御方式を採用することができる。なお、無線通信方式は、CSMA/CA方式以外の方式を採用することもできる。
(変形例2)
実施例では、図3で示すように、無線通信システムに含まれるすべての無線端末200がビーコン送信順番情報252に基づいて順番にビーコン送信端末になる例を主に説明した。しかし、無線通信システムに含まれる一部の無線端末200だけがビーコン送信端末になる場合もある。
例えば、車両の前部または後部にある無線端末200の電波は、車両の後部または前部にある無線端末200に届きにくい場合がある。このような場合に、ビーコン610、1310を受信できない状態が続くと、同期ずれが発生しやすくなり、通信遅延が発生する場合がある。
そこで、無線通信システムに含まれる無線端末200の中で、無線端末200間の距離が最も長い線上の中点からあらかじめ定められた範囲にある無線端末200だけをビーコン送信端末とすることができる。
無線通信システムは、前記あらかじめ定められた範囲を任意の値とすることができる。一例として、無線通信システムは前記あらかじめ定められた範囲を車両長の1/n(nは3以上の自然数)とすることができる。このように、車両の中央部にある無線端末200だけをビーコン送信端末にすることによって、ビーコン受信端末がビーコン610、1310を受信しやすくし、通信遅延の発生を抑制する。また、車両の中央部にある無線端末200の中で最も通信状態が良好な無線端末200だけをビーコン送信端末にすることもできる。例えば、無線通信システムの中でCNR(Carrier to Noise Ratio)が最も大きい無線端末200またはBER(Bit Error Rate)が最も小さい無線端末200だけをビーコン送信端末にすることもできる。
(変形例3)
ビーコン610、1310を送信しない無線端末200は、いつでも無線通信ネットワーク1000内に追加することができる。無線通信ネットワーク1000に新たに無線端末200を追加する場合には、新たに追加された無線端末200は初期動作として初期チャネルで待機し、ビーコン610、1310を受信し、時間同期を取る。
以上、さまざまな実施例を説明したが、それらの実施例の一部または全部を組み合わせて新たな実施例とすることもできる。
本発明は、他の無線通信システムとの電波干渉による通信遅延時間の増大を回避する通信制御を行う無線ネットワークに用いて、極めて有用である。
200・・・無線端末
210・・・通信部
211・・・送受信切り替え部
212・・・無線送信部
213・・・無線受信部
220・・・判定部
221・・・受信強度判定部
222・・・干渉判定部
230・・・制御部
231・・・ビーコン生成部
232・・・データ生成部
233・・・ビーコン解析部
234・・・チャネル切り替え部
235・・・データ処理部
236・・・タイマー部
240・・・I/F(インターフェース)部
250・・・情報記録部
251・・・タイマー情報
252・・・ビーコン送信順番情報
253・・・チャネル切り替え周期情報
254・・・チャネル切り替え順番情報
500・・・データフレーム
450・・・時間同期情報
400、610、1310・・・ビーコン
1201・・・ビーコン送信端末
1202、1203・・・ビーコン受信端末

Claims (10)

  1. 通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とし、残りの無線端末をビーコン受信端末とする無線通信システムのビーコン送信端末であって、
    ビーコンを生成するビーコン生成部と、
    データ情報の送受信および前記ビーコンの送信をする通信部と、
    前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時するタイマー部と、
    前記通信チャネルの切り替え周期に対応して前記通信部の前記通信チャネルをあらかじめ定められた規則で切り替えるチャネル切り替え部と、を含み、
    前記ビーコン生成部は、前記ビーコンに、前記タイマー部が計時する時間情報を時間同期情報として含ませ、
    前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の開始タイミングと終了タイミングを含まない期間で、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さい場合に前記ビーコンを送信し、
    前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングで、前記あらかじめ定められた規則に基づいて前記通信チャネルを切り替えるとともに、前記タイマー部をリセットすることを特徴とするビーコン送信端末。
  2. 前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む期間で、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さい場合に前記ビーコンを送信することを特徴とする請求項1に記載のビーコン送信端末。
  3. 前記データ情報の送信期間に、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含む場合には、前記データ情報の送信期間を分割し、前記データ情報の送信期間に前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングを含ないように前記データ情報の送信期間を分割するデータ生成部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載のビーコン送信端末。
  4. 前記通信部は、前記通信チャネルの切り替え周期の1/2が経過したタイミングで、受信信号の受信強度があらかじめ定められた値以上の場合には、前記ビーコンを送信せず、前記受信信号の受信強度があらかじめ定められた値よりも小さくなった場合に、前記ビーコンを送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のビーコン送信端末。
  5. 前記通信部は、前記ビーコンの送信終了タイミングが、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングを超える場合には、前記ビーコンを送信しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のビーコン送信端末。
  6. 前記通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つがあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末となる前記無線端末は、前記無線通信システムに含まれる前記無線端末の中で、前記無線端末間の距離が最も長い線上の中点からあらかじめ定められた範囲にある前記無線端末であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のビーコン送信端末。
  7. 通信チャネルが切り替わるたびに複数の無線端末の1つをあらかじめ定められた順番でビーコン送信端末とし、残りの無線端末をビーコン受信端末とする無線通信システムのビーコン受信端末であって、
    ビーコンを受信し、データ情報を送受信する通信部と、
    前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時するタイマー部と、
    前記通信チャネルの切り替え周期に対応して前記通信部の前記通信チャネルをあらかじめ定められた規則で切り替えるチャネル切り替え部と、を含み、
    前記タイマー部は、前記通信部が前記ビーコンを受信すると、前記ビーコンに含まれる時間同期情報を前記タイマー部に設定し、設定された前記時間同期情報に基づいて前記通信部の通信チャネルの切り替え周期を計時し、
    前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え周期の終了タイミングで、前記あらかじめ定められた規則に基づいて前記通信チャネルを切り替えるとともに、前記タイマー部をリセットすることを特徴とするビーコン受信端末。
  8. 前記通信部がすべての通信チャネルで連続して前記ビーコンを受信しない場合には、前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え順番の最初に設定された通信チャネルで前記ビーコンの受信を待つことを特徴とする請求項7に記載のビーコン受信端末。
  9. あらたに前記無線通信システムに参加した前記ビーコン受信端末の前記チャネル切り替え部は、前記通信チャネルの切り替え順番の最初に設定された通信チャネルで前記ビーコンの受信を待つことを特徴とする請求項7または8に記載のビーコン受信端末。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項にビーコン送信端末と、
    請求項7乃至9のいずれか一項にビーコン受信端末と、を含むことを特徴とする無線通信システム。
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