JP2020173912A - 接続構造 - Google Patents

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勇次郎 菅谷
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雄貴 淺沼
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Abstract

【課題】金属製の端子同士を接触させる構造を用いない接続構造において、接続工程において高温での加熱工程が不要である接続構造を提供する。【解決手段】接続構造(第1接続構造102)は、液体金属22を介して相手側接続構造(第2接続構造202)と電気的に接続される固体状導電部(電極パッド10)と、当該部分の周囲と比較して液体金属22に対する濡れ性が高い部分であって、液体金属22が盛り上がった状態となるように液体金属22を保持する部分である高濡れ性部106と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、接続構造に関する。
従来、金属製の端子同士を接触させる構造を用いずに電気的接続を行う技術として、異方性導電材料を用いた技術(例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film)やACP(Anisotropic Conductive Paste))が知られている(例えば特許文献1)。
特開2017−162604号公報 特開2017− 41375号公報 特開2018− 61063号公報
しかしながら、上記技術では、接続工程において、100℃以上の加熱による硬化作業が必要である。100℃以上の加熱が必要であると、例えば、熱に弱いデバイスや回路素子を使用することができない。
そこで、本発明は、金属製の端子同士を接触させる構造を用いない接続構造において、接続工程において高温での加熱工程が不要である接続構造を提供することを目的とする。
第1の態様に係る接続構造は、液体金属を介して相手側接続構造と電気的に接続される固体状導電部と、当該部分の周囲と比較して前記液体金属に対する濡れ性が高い部分であって、前記液体金属が盛り上がった状態となるように前記液体金属を保持する部分である高濡れ性部と、を備える。
この態様に係る接続構造は、固体状導電部を備える。固体状導電部は、液体金属を介して相手側接続構造と電気的に接続される。
この態様の接続構造を用いて電気的な接続をするための工程は、液体金属が液体である環境下で行う必要がある。ここで、本開示における「液体金属」とは、融点が50℃未満の金属をいい、例えば、ガリンスタン(登録商標、融点:約−19℃)やガリウム(融点:約30℃)である。
このため、接続の工程において100℃以上の加熱が不要である。
また、この態様では、接続構造は、高濡れ性部を備える。高濡れ性部は、当該部分(当該濡れ性部)の周囲と比較して液体金属に対する濡れ性が高い部分である。これにより、高濡れ性部は、液体金属が盛り上がった状態となるように、液体金属を保持する部分として機能する。
このため、相手側接続構造を簡易な構造にできる。理由は、次のとおりである。
例えば、仮に、液体金属が盛り上がった状態とされない態様(例えば、接続構造の窪んだ部分が形成され、この窪んだ部分の内部のみに液体金属が配置される態様)では、相手側接続構造の固体状導電部を、この窪んだ部分の内部に入り込むような形状とする必要がある。
これに対し、この態様では、液体金属が盛り上がった状態となるので、相手側接続構造の固体状導電部を、窪んだ部分の内部に入り込むような形状とする必要がない。
なお、この態様に係る接続構造は、上記記載のとおり、液体金属を備えるものに限定されない。換言すると、液体金属が高濡れ性部に未だ保持されていない状態の接続構造も、この態様に係る接続構造に該当し得る。
第2の態様に係る接続構造は、第1の態様において、前記高濡れ性部に保持された前記液体金属で構成された液状接点部を更に備える。
この態様では、接続構造は、高濡れ性部に保持された液体金属で構成された液状接点部を備える。
第3の態様に係る接続構造は、第1又は第2の態様において、堰止部を更に備え、前記堰止部は、前記相手側接続構造によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる前記液体金属を堰き止める。
ところで、この態様に係る接続構造が相手側接続構造と接続する際、高濡れ性部に保持された液体金属は、相手側接続構造によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる。
そこで、この態様では、接続構造は、堰止部を備える。堰止部は、相手側接続構造によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる液体金属を堰き止める部分として機能する。
このため、液体金属が接続方向と直交する方向に広がることが防止される。
第4の態様に係る接続構造は、第3の態様において、前記堰止部は、前記高濡れ性部を包囲している。
この態様では、堰止部は、高濡れ性部を包囲している。このため、液体金属が堰止部の外側に広がることが防止される。
第5の態様に係る接続構造は、第3又は第4の態様において、前記堰止部は、前記相手側接続構造に接触可能に構成されている。
この態様では、堰止部は、相手側接続構造に接触可能に構成されている。このため、堰止部を相手側接続構造に接触させることで、接続構造と相手側接続構造との接続方向での間隔をある程度規定することができる。
第6の態様に係る接続構造は、第5の態様において、前記堰止部は、前記相手側接続構造に接着するための感圧接着剤を含んで構成されている。
この態様では、堰止部は、相手側接続構造に接着するための感圧接着剤を含んで構成されている。このため、堰止部に相手側接続構造を押し付けることで、接続構造と相手側接続構造とを接着(粘着)させることができる。つまり、この態様では、堰止部が、液体金属を堰き止める機能だけでなく、相手側接続構造との位置関係を維持する機能をも有する。
第7の態様に係る接続構造は、第1〜第6の何れかの態様において、前記固体状導電部は、導電性の電極パッドで構成され、前記電極パッドは、パッド本体と、前記高濡れ性部を形成する第1金属層と、を備える。
この態様では、固体状導電部は、導電性の電極パッドで構成される。電極パッドは、パッド本体と、第1金属層と、を備える。第1金属層は、本開示の高濡れ性部を形成する。
このため、電極パッドによって、本開示の固体状導電部と高濡れ性部とを実現することができる。
第8の態様に係る接続構造は、第7の態様において、前記高濡れ性部としての前記第1金属層は、前記電極パッドの表面のうち一部のみに形成されている。
この態様では、高濡れ性部としての第1金属層は、電極パッドの表面のうち一部のみに形成されている。このため、液体金属の量を固定した場合、電極パッドの表面のうち全体に高濡れ性部としての第1金属層が形成された態様と比較して、液状接点部の高さを高くすることができる。
第9の態様に係る接続構造は、第7又は第8の態様において、前記液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属であり、前記第1金属層は、Ga、Sn、In、Au、及びAgから選択される1種又は2種以上を主成分として含む金属層である。
この態様では、液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属である。そして、第1金属層は、Ga、Sn、In、Au、及びAgから選択される1種又は2種以上を主成分として含む金属層である。
Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属は、融点が低く、また電気抵抗が小さく、また通電により発熱しても気化しにくい。このため、扱いやすい接続構造とすることができる。
また、Ga、Sn、In、Au、及びAgは、何れも、ガリンスタンに対して濡れ性が高い材料であるので、これらから選択される1種又は2種以上を主成分として含む第1金属層を形成することで、高濡れ性部106を形成することができる。
第10の態様に係る接続構造は、第7〜第9の何れかの態様において、前記液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属であり、前記電極パッドは、Ni、Rh、Ir、及びRuから選択される1種又は2種以上を主成分として含み、前記パッド本体を前記液体金属から保護する第2金属層を更に備える。
この態様では、液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属である。そして、電極パッドは、Ni、Rh、Ir、及びRuから選択される1種又は2種以上を主成分として含む第2金属層を更に備える。
Ni、Rh、Ir、及びRuは、何れも、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属に対して拡散し難くかつ濡れ難い材料であり、これらから選択される1種又は2種以上を主成分として含む第2金属層が、パッド本体を液体金属から保護するように形成されている。
このため、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属と反応しやすい材料でパッド本体(例えば、Cu、Al)を構成することができる。
第11の態様に係る接続構造は、第1〜第10の何れか態様に係る接続構造としての第1接続構造と、前記相手側接続構造としての第2接続構造と、を備える接続構造であって、前記第2接続構造は、前記第1接続構造の前記固体状導電部と前記液体金属を介して電気的に接続される固体状導電部を備える。
この態様では、第1〜第10の何れかに係る接続構造としての第1接続構造と、相手側接続構造としての第2接続構造と、を備える接続構造が提供される。第2接続構造は、固体状導電部を備え、この固体状導電部は、接続構造の固体状導電部と液体金属を介して電気的に接続される。
第12の態様に係る接続構造は、第11の態様において、前記第2接続構造は、当該部分の周囲と比較して前記液体金属に対する濡れ性が高い部分であって、前記液体金属が盛り上がった状態となるように前記液体金属を保持する部分である高濡れ性部と、前記高濡れ性部に保持された前記液体金属で構成された液状接点部と、を更に備える。
この態様では、第2接続構造は、高濡れ性部と、液状接点部と、を更に備える。高濡れ性部は、当該部分(当該高濡れ性部)の周囲と比較して液体金属に対する濡れ性が高い部分であって、液体金属が盛り上がった状態となるように液体金属を保持する部分である。液状接点部は、高濡れ性部に保持された液体金属で構成される。
つまり、この態様に係る接続構造では、第2接続構造に、液体金属が保持されている。
このため、第2接続構造に液体金属が保持されていない態様と比較して、液体金属を多く保持することができる。その結果、例えば、接続構造の固体状導電部と第2接続構造の固体状導電部との接続方向の距離が遠くても、両者を液体金属で電気的に接続することができる。
第13の態様に係る接続構造は、第11の態様において、前記第2接続構造の前記固体状導電部には、最表面に薄いフッ素の層が形成されている。
この態様では、第2接続構造の固体状導電部には、最表面に薄いフッ素の層が形成されている。このため、接続を解除する際、液体金属のうち一部が第2接続構造の固体状導電部に付着したままとなってしまうことが抑制される。
なお、上記「薄いフッ素の層」の「薄い」とは、トンネル効果により、固体状導電部と液体金属との導通を確保することができる程度に薄いことを意味する。
第14の態様に係る接続構造は、第11〜第13の態様において、堰止部を更に備え、前記堰止部は、前記相手側接続構造によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる前記液体金属を堰き止める。
この態様では、第2接続構造は、堰止部を更に備える。堰止部は、接続方向で潰されることで接続方向に直交する方向に広がる液体金属を堰き止める。このため、液体金属が接続方向と直交する方向に広がることが防止される。
本発明によれば、金属製の端子同士を接触させる構造を用いない接続構造において、接続工程において高温での加熱工程が不要な接続構造が提供される。
第1実施形態に係る接続構造を示す模式的な断面図である。 図1の一部を拡大して示す図である。 第1実施形態に係る接続構造が接続される様子を示す図である。 第1実施形態に係る接続構造における第1接続構造を示す平面図である。 第2実施形態に係る接続構造を示す模式的な断面図である。 第3実施形態に係る接続構造を示す模式的な断面図である。 変形例に係る堰を示す平面図である。 変形例に係る堰を示す平面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態に共通する構成については、同一の符号を付して重複説明を省略する。また、各実施形態で共通する作用効果等についても重複説明を省略する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、本開示の第1実施形態を示す図である。
図1には、接続されていない状態の第1回路基板100及び第2回路基板200が示されている。図3には、第1回路基板100及び第2回路基板200が接続される様子が示されている。
第1回路基板100は、「接続構造」としての第1接続構造102を有し、第2回路基板200は、「相手側接続構造」としての第2接続構造202を有する。第1接続構造102は、第1回路基板100の一方の面(図の上側の面)に形成され、第2接続構造202は、第2回路基板200の一方の面(図の下側の面)に形成される。図3に示すように、第1接続構造102と第2接続構造202とは、電気的に接続可能に構成される。
なお、本開示における「接続構造」との用語は、第1接続構造102のような互いに接続される接続構造のうち一方の接続構造を示すこともあるし、第1接続構造102及び第2接続構造202のような互いに接続される接続構造を示すこともある。また、本開示における「接続構造」との用語は、接続されていない状態の構造を示すこともあるし、また、接続された状態の構造を示すこともある。
図1に示すように、第1回路基板100は、第1基材104と、複数の電極パッド10と、複数の電極パッド10の各々に形成された複数の液状接点部20と、複数の電極パッド10の間に位置する堰30と、を備える。液状接点部20は、液体金属22によって構成される。
第2回路基板200は、第2基材204と、複数の電極パッド40と、を備える。
以下、電極パッド10,40を固体状導電部10,40ということがある。
図3に示すように、第1接続構造102と第2接続構造202とを接続方向(±Z方向)で近づけることで、第1接続構造102の液状接点部20に、第2接続構造202の電極パッド40を接触させる。これにより、第1接続構造102の電極パッド10と、第2接続構造202の電極パッド40とが、液体金属22によって電気的に接続される。
接続の際、図3に示すように、液状接点部20を構成していた液体金属22は、一対の電極パッド10,40によって接続方向(±Z方向)で潰され、接続方向と直交する方向(XY平面方向)に広がる。しかし、隣合う電極パッド10の間に堰30が設けられているので、隣合う電極パッド10,10や電極パッド40,40の間でのショートが防止される。
次に、第1実施形態の各構成について具体的に説明する。
(第1基材104、第2基材204)
第1基材104及び第2基材204は、絶縁体とされる。第1基材104及び第2基材204は、柔軟性のない基材であってもよいし、柔軟性のある基材であってもよい。
また、第1基材104が柔軟性のない基材である一方で、第2基材204が柔軟性のある基材であってもよい。また、第1基材104が柔軟性のある基材である一方で、第2基材204が柔軟性のない基材であってもよい。
柔軟性のない機材としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂が挙げられる。
柔軟性のある基材としては、例えば、シート状の絶縁性樹脂で構成さえた樹脂フィルムが挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、薄膜状のポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の単層板又は積層板が挙げられる。
(液状接点部20)
液状接点部20を構成する液体金属22は、本実施形態では、Ga(ガリウム)、In(インジウム)及びSn(スズ)の共晶合金を含む液体金属であり、更に具体的には、ガリンスタン(登録商標、組成:ガリウム68.5%、インジウム21.5%、スズ10%)である。
(電極パッド10)
第1接続構造102の電極パッド10は、第1基材104の表面104Aの上に形成される。
図2に示すように、電極パッド10は、電極パッド10の本体を構成するパッド本体11と、パッド本体11の上に形成された「金属層」としてのメッキ層(第1メッキ層13、第2メッキ層12)と、を備える。
パッド本体11は、導電性の金属であり、例えば、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)、ステンレスであり、本実施形態では、Cu又はAlである。
第1メッキ層13は、液体金属22と濡れ易いメッキ層であり、本実施形態では、ガリンスタンと濡れ易いGa(ガリウム)、Sn(スズ)、In(インジウム)、Au(金)、Ag(銀)から選択される1種を主成分とするメッキ層である。
なお、第1メッキ層13が、In、Sn、Gaから選択される1種(又は2種以上)を主成分とするメッキ層である場合、ガリンスタンの成分(Ga、In、Sn)と重複するので、金属間化合物が生成されず、電気抵抗が上がり難い点で好ましい。
また、Gaはメッキがしずらくコストがかかるため、第1メッキ層13が、In、Snから選択される1種(又は2種以上)を主成分とするメッキ層である場合、コストの点から好ましい。また、InとSnとを比べた場合、Inの方が、ガリンスタンに対して濡れ易い点で好ましい。
第1メッキ層13は、電極パッド10の表面10Aのうち一部のみに形成されている。電極パッド10の表面10Aのうち第1メッキ層13が形成されている一部は、電極パッド10の表面10Aのうち中央の一部である。第1メッキ層13は、電極パッド10の最表面に形成される。
第2メッキ層12は、液体金属22と濡れ難く拡散し難いメッキ層であり、本実施形態では、ガリンスタンと濡れ難く拡散しにくいNi(ニッケル)、Rh(ロジウム)、Ir(イリジウム)、Ru(ルテニウム)から選択される1種を主成分として含むメッキ層である。
第2メッキ層12は、パッド本体11の全体を覆うように形成される。これにより、第2メッキ層12は、液体金属22であるガリンスタンと反応を起こしやすいCu又はAlのパッド本体11を、液体金属22であるガリンスタンから保護する。
電極パッド10の表面10Aのうち、第1メッキ層13が形成された部分は、液体金属22と濡れ易い部分となっており、第1メッキ層13が形成されず第2メッキ層12が露出している部分は、液体金属22と濡れ難い部分となっている。
このため、電極パッド10の表面10Aの一部(第1メッキ層13が形成された部分)に、当該部分の周囲(第2メッキ層12が露出している部分)と比較して液体金属22に対する濡れ性が高い部分が形成されているといえる。この部分を高濡れ性部106と呼ぶ。
高濡れ性部106には、液体金属22が保持される。高濡れ性部106の周囲は、液体金属22に対して濡れ性が低いので、液体金属22は、高濡れ性部106に盛り上がった状態で保持される。盛り上がった状態で保持された液体金属22によって液状接点部20が構成される。
具体的には、図2に示すように、液体金属22の(電極パッド10の表面10Aにおける)接線Taと、電極パッド10の表面10Aとの交点(交線)は、第1メッキ層13の縁(高濡れ性部106の縁)付近に位置する。また、液体金属22の接線Taと、電極パッド10の表面10Aとのなす角度θは、90度以上となる。
図1、図4に示すように、第1接続構造102は、電極パッド10を複数備える。図4に示すように、複数の電極パッド10は、第1基材104の表面104Aに沿う方向のうち、1方向(例えばX方向)だけでなく、互いに垂直な方向であるX方向とY方向の2方向に配列される。
また、本実施形態では、電極パッド10は、平面視で矩形である。矩形の電極パッド10は、その各辺を、複数の電極パッド10の配列方向であるX方向及びY方向に平行な方向に向けて配置される。
(電極パッド40)
第2接続構造202の電極パッド40は、電極パッド40の本体を構成するパッド本体41と、パッド本体41の上に形成されたメッキ層(第1メッキ層43、第2メッキ層42)と、を備える。
パッド本体41は、導電性の金属であり、例えば、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)、ステンレスであり、本実施形態では、Cu又はAlである。
第1メッキ層43は、液体金属22と濡れ易いメッキ層であり、本実施形態では、ガリンスタンと濡れ易いGa(ガリウム)、Sn(スズ)、In(インジウム)、Au(金)、Ag(銀)から選択される1種を主成分とするメッキ層である。
第1メッキ層43は、電極パッド40の表面40Aの全体に形成されている。第1メッキ層43は、電極パッド40の最表面に形成される。
第2メッキ層42は、液体金属22と濡れ難く拡散し難いメッキ層であり、本実施形態では、ガリンスタンと濡れ難く拡散しにくいNi(ニッケル)、Rh(ロジウム)、Ir(イリジウム)、Ru(ルテニウム)から選択される1種を主成分として含むメッキ層である。
第2メッキ層42は、パッド本体41の全体を覆うように形成される。これにより、第2メッキ層42は、液体金属22であるガリンスタンと反応を起こしやすいCu又はAlのパッド本体41を、液体金属22であるガリンスタンから保護する。
(堰30)
堰30は、「堰止部」として機能する。すなわち、接続の際、液体金属22は、接続方向(±Z方向)で潰されることで接続方向と直交する方向(XY平面方向)に広がるところ、堰30は、このように広がる液体金属22を堰き止める「堰止部」として機能する。以下、堰30を堰止部30ということがある。
堰30は、第1基材104の表面104Aの上に形成されている。堰30は、絶縁体で構成され、例えば発泡ウレタンで形成される。
図1に示すように、堰30は、隣合う電極パッド10の間の位置に形成されている。堰30の高さH1は、電極パッド10の高さよりは高く、液状接点部20の高さH2よりは低い。
図3に示すように、堰30は、接続状態で第2接続構造202の第2基材204の表面204Aに接触する。図3に示すように、堰30が第2接続構造202の第2基材204に接触した状態では、第1接続構造102の電極パッド10と第2接続構造202の電極パッド40との間に隙間が形成される。
図4に示すように、堰30は、複数の電極パッド10の各々を包囲するように形成されている。
具体的には、図4に示すように、堰30は、X方向に沿って延在する複数のX方向延在部31と、Y方向に沿って延在する複数のY方向延在部32と、から構成される。X方向延在部31は、Y方向で隣合う電極パッド10の間に位置し、Y方向延在部32は、X方向で隣合う電極パッド10の間に位置する。複数のX方向延在部31と、複数のY方向延在部32とは、複数の位置で交差する。
これにより、堰30は、接続方向(±Z方向)から見て碁盤の目状に形成されることで、複数の電極パッド10の各々を包囲する。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る第1接続構造102は、固体状導電部10(電極パッド10)を備える。図3に示すように、固体状導電部10は、液体金属22を介して第2接続構造202と電気的に接続される。
また、本実施形態では、図2に示すように、第1接続構造102は、高濡れ性部106を備える。高濡れ性部106は、当該部分(高濡れ性部106)の周囲(本実施形態では第2メッキ層12が露出した部分)と比較して液体金属22に対する濡れ性が高い部分である。これにより、高濡れ性部106は、液体金属22が盛り上がった状態となるように、液体金属22を保持する。
このため、第2接続構造202を簡易な構造にできる。理由は、次のとおりである。
例えば、仮に、液体金属22が盛り上がった状態とされない態様(例えば、接続構造の窪んだ部分が形成され、この窪んだ部分の内部のみに液体金属22が配置される態様、特許文献2、特許文献3参照)では、第2接続構造202の固体状導電部40を、この窪んだ部分の内部に入り込むような形状とする必要がある。
これに対し、本実施形態では、液体金属22が盛り上がった状態となるので、第2接続構造202の固体状導電部40を、窪んだ部分の内部に入り込むような形状とする必要がない。
ところで、本実施形態に係る第1接続構造102を用いて電気的な接続をするための工程は、液体金属22が液体である環境下で行う必要がある。ここで、本開示における「液体金属」とは、融点が50℃未満の金属をいい、例えば、ガリンスタン(登録商標、融点:約−19℃)やガリウム(融点:約30℃)である。
このため、接続するための工程において100℃以上の加熱が必要な接続技術と比較して、接続するための工程が容易である。
ところで、高濡れ性部106に保持された液体金属22は、第2接続構造202によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる。
そこで、本実施形態では、第1接続構造102は、堰止部30を備える。堰止部30は、第2接続構造202によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる液体金属22を堰き止める部分として機能する。このため、液体金属22が接続方向と直交する方向に広がることが防止される。
特に、本実施形態では、第1接続構造102が多極とされており、複数の固体状導電部10が隣接して配置されているので、堰止部30により、隣合う固体状導電部10の間でのショートが防止される。
また、本実施形態では、堰止部30は、高濡れ性部106を包囲している。このため、液体金属22が堰止部30の外側に広がることが防止される。
また、本実施形態では、図3に示すように、堰止部30は、第2接続構造202に接触可能に構成されている。このため、堰止部30を第2接続構造202に接触させることで、接続構造102と第2接続構造202との接続方向での間隔をある程度規定することができる。
なお、第2接続構造202のうち堰止部30が接触する部分は、図3に示すように、例えば、第2接続構造202の第2基材204の表面204Aである。
また、堰止部30は、第2接続構造202に接着するための感圧接着剤を含んで構成されてもよい。堰止部30が、第2接続構造202に接着するための感圧接着剤を含んで構成されていると、堰止部30に第2接続構造202を押し付けることで、第1接続構造102と第2接続構造202とを接着(粘着)させることができる。つまり、堰止部30には、液体金属22を堰き止める機能だけでなく、第2接続構造202との位置関係を維持する機能をも持たせることができる。
第2接続構造202のうち堰止部30の感圧接着剤を押し付ける部分は、図3に示すように、例えば、第2接続構造202の第2基材204の表面204Aである。
なお、堰止部30を感圧接着剤を含んだものとする場合、堰30の全体を感圧接着剤で構成してもよいし、堰30のうち第2接続構造202に接触する一部を感圧接着剤で構成してもよい。
また、堰止部30は、高さ方向で変形可能に構成されてもよい。堰止部30を高さ方向で変形可能に構成することで、第1接続構造102と第2接続構造202との接続方向の位置ずれを堰止部30の高さ方向の変形で吸収することができる。
堰止部30を高さ方向で変形可能にするための堰止部30の構成としては、例えば、堰止部30の内部に空洞を形成すること、堰止部30を発泡ウレタン等で形成すること等が挙げられる。
また、本実施形態では、固体状導電部10は、第1基材104の表面104Aの上に形成された導電性の電極パッド10である。電極パッド10は、パッド本体11と、当該電極パッド10の最表面に形成された第1メッキ層13と、を備える。そして、第1メッキ層13が高濡れ性部106を形成している。このため、電極パッド10によって、本開示の固体状導電部10と高濡れ性部106とを実現することができる。
また、本実施形態では、高濡れ性部106としての第1メッキ層13は、電極パッド10の表面10Aのうち一部のみに形成されている。このため、仮に液体金属22の量を固定した場合、電極パッド10の表面10Aのうち全体に高濡れ性部106としての第1メッキ層13が形成された態様と比較して、液状接点部20の高さを高くすることができる。
また、本実施形態では、液体金属22は、ガリンスタンであり、第1メッキ層13は、Ga、Sn、In、Au、及びAgから選択される1種を主成分として含むメッキ層である。
Ga、Sn、In、Au、及びAgは、何れも、ガリンスタンに対して濡れ性が高い材料である。これらから選択される1種を主成分として含むメッキ層を形成することで、高濡れ性部106を形成することができる。
また、ガリンスタンは、融点が約−19℃であり、常温環境下(5〜35℃の環境下)では常に液体である。また、ガリンスタンは、電気抵抗が小さい。また、ガリンスタンは、通電により発熱しても気化しにくい。このため、扱いやすい第1接続構造102となる。
また、本実施形態では、液状接点部20を構成する液体金属22は、融点が50℃以下である金属である。このため、接続状態を解除するのが容易な接続構造とすることが可能である。
また、本実施形態では、液体金属22は、ガリンスタンであり、電極パッド10は、Ni、Rh、Ir、及びRuから選択される1種を主成分として含む第2メッキ層12を更に備える。
ここで、Ni、Rh、Ir、及びRuは、何れも、ガリンスタンに対して拡散し難くかつ濡れ難い材料であるので、これらから選択される1種を主成分として含む第2メッキ層12を形成することで、パッド本体11をガリンスタンから保護することができる。
このため、ガリンスタンと反応しやすい材料(例えば、Cu、Al)でパッド本体11を構成することができる。
また、第2接続構造202の電極パッド40の最表面に薄いフッ素の層を形成してもよい。第2接続構造202の電極パッド40の最表面に薄いフッ素の層を形成することで、次の効果がある。
第1接続構造102と第2接続構造202とを接続した状態から、接続を解除し、第2接続構造202を別の第2接続構造202に換えて、再度接続を行うことが考えられる。この場合、接続を解除したときに、液体金属22のうち一部が第2接続構造202の電極パッド40に付着したままとなってしまうと、第1接続構造102の液状接点部20を構成する液体金属22の量が少なくなってしまう。
そこで、第2接続構造202の電極パッド40の最表面にフッ素の層を形成することで、接続を解除する際、液体金属22のうち一部が第2接続構造202の電極パッド40に付着したままとなってしまうことを抑制することができる。
なお、フッ素の層を薄く形成することで(例えば、5〜20nm)、トンネル効果により電極パッド40と液体金属22との導通を確保することができる。
また、液体金属22は、通常、空気との界面に酸化皮膜(図示省略)を形成する。つまり、液状接点部20は、表面に酸化皮膜を備える。このため、液状接点部20を構成する液体金属22が気化することが抑制される。
なお、接続の際には、第2接続構造202の電極パッド40が液状接点部20に接触し、液状接点部20の形状が変化して酸化皮膜が破れるので、酸化皮膜に阻害されることなく電気的な接続が実現される。
また、本実施形態では、液状接点部20よりも堰30が低く形成されているので(H1<H2)、液体金属22を容易に配置することができる。液体金属22を配置して液状接点部20を形成する方法としては、例えばスクリーン印刷の技術が挙げられる。
但し、堰30を高く形成することで、堰30の高さを液状接点部20よりも高くしてもよい。堰30の高さを、液状接点部20の高さよりも高い適切な高さに設定することで、第1回路基板100を人が扱う場合において、人の指が液状接点部20に触れることを防止することができる。
また、本実施形態では、高濡れ性部106が平面状とされている。つまり、高濡れ性部106が窪んだ形状とされていない。このため、液状接点部20を形成する際に、液体金属22と高濡れ性部106との間に空気が入り難い。
[第2実施形態]
図5は、本開示の第2実施形態を示す模式的な断面図である。
本実施形態では、第1接続構造102の電極パッド10の表面10Aの全体が、高濡れ性部106とされている。具体的には、電極パッド10の第1メッキ層13が、電極パッド10の表面10Aの全体に形成されている。第1メッキ層13は、液体金属22と濡れ易いメッキ層である。
電極パッド10の表面10Aのうち、第1メッキ層13が形成された全体は、液体金属22と濡れ易い部分となっており、電極パッド10の周囲の第1基材104の表面104Aは、液体金属22と濡れ難い部分となっている。
このため、電極パッド10の表面10Aの全体(第1メッキ層13が形成された部分)に、当該部分の周囲(第1基材104の表面104A)と比較して液体金属22に対する濡れ性が高い部分が形成されているといえる。本実施形態では、この部分が高濡れ性部106となる。
そして、この高濡れ性部106に保持された液体金属22によって液状接点部20が構成されている。
本実施形態では、電極パッド10の表面10Aの全体が高濡れ性部106とされている。このため、第1実施形態(電極パッド10の表面10Aのうち一部が高濡れ性部106とされ、当該一部において液体金属22が保持される態様)と比較して、電極パッド10に保持可能な液体金属22の総量を増やすことができる。これにより、電極パッド10に形成可能な液状接点部20の高さを高くすることができる。
[第3実施形態]
図6は、本開示の第3実施形態を示す模式的な断面図である。
本実施形態では、第2接続構造202は、高濡れ性部206と、高濡れ性部206に保持された液体金属22で構成された液状接点部20と、を更に備える。つまり、本実施形態に係る接続構造では、第2接続構造202にも、液体金属22で構成された液状接点部20が形成されている。
このため、第2接続構造202に液状接点部20が形成されていない態様と比較して、接続構造全体で保持できる液体金属22の量を多くすることができる。その結果、例えば、第1接続構造102の固体状導電部10と第2接続構造202の固体状導電部40との接続方向の距離が遠くても、両者を液体金属22で電気的に接続することができる。
また、本実施形態では、第1接続構造102は、堰止部30を備え、第2接続構造202は、堰止部50を備える。つまり、第1接続構造102と第2接続構造202の両方が、堰止部30、50を備える。このため、接続状態における第1基材104と第2基材204との接続方向の距離に対し、第1接続構造102の堰30の高さを低く形成することができる。
また、本実施形態では、第1接続構造102の電極パッド10の表面10Aの全体が高濡れ性部106とされ、この高濡れ性部106に液状接点部20が構成されており、第2接続構造202の電極パッド40の表面10Aの全体が高濡れ性部206とされ、この高濡れ性部206に液状接点部20が構成されている。つまり、本実施形態では、第1接続構造102と第2接続構造202の両方が、液状接点部20,20を備える。
このため、第1接続構造102及び第2接続構造202で構成された接続構造全体が保持する液体金属22の総量を多くすることができる。これにより、電極パッド10間の間隔が広くても電気的な接続を実現することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
本開示の接続構造は、フレキシブルプリント配線板と液晶パネルとの接続や、ウェアラブルデバイスにおける接続等に適用することができる。
また、上記実施形態では、「固体状導電部」としての電極パッド10が平面視で矩形である例を説明したが、本開示の固体状導電部はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、複数の「固体状導電部」としての電極パッド10の各々が、碁盤の目状に形成された「堰止部」としての堰30によって包囲される例を説明した。しかし、複数の「固体状導電部」の各々を包囲する態様は、これに限定されず、例えば図7に示す態様としてもよい。図7は、第1基材104に垂直な方向から第1接続構造102を見た図である。図7に示す態様では、複数の固体状導電部の各々に対して、それぞれ独立した堰30が形成されている。堰30は、平面視で円形とされている。
また、上記実施形態では、「堰止部」としての堰30が、「固体状導電部」としての電極パッド10を包囲している例を説明したが、本開示の「堰止部」はこれに限定されない。例えば、図8に示す態様としてもよい。図8は、第1基材104に垂直な方向から第1接続構造102を見た図である。図8に示す第1接続構造102では、複数の電極パッド10は、XY方向に複数配列されている。一方、堰30は、第1基材104の面に平行な方向のうち一方向(図ではY方向)に延びる複数の一方向延在部33のみから構成されている。
そのため、複数の電極パッド10のうちX方向で隣合う電極パッド10の間に堰30が位置しているが、複数の電極パッド10のうちY方向で隣合う電極パッド10の間には、堰30が位置していない。
なお、この態様では、複数の電極パッド10のうちY方向で隣合う電極パッド10の間隔が、X方向で隣合う電極パッド10の間隔よりも大きく形成されることで、Y方向で隣合う電極パッド10の間でのショートが防止される。
また、上記実施形態では、第2接続構造202の電極パッド40が、第1メッキ層43を備える例を説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、第2接続構造202の電極パッド40は、第1メッキ層43が形成されず、第2メッキ層42が最表面とされていてもよい。液体金属22と濡れ難い第2メッキ層42を、第2接続構造202の電極パッド40の最表面とすることで、接続を解除した際に、第2接続構造202の電極パッド40に液体金属22が付着したままになることを抑制できる。
また、上記実施形態では、高濡れ性部106が平面状である例を説明したが、本開示の高濡れ性部106はこれに限定されない。高濡れ性部106は、例えば、若干窪んだ形状であってもよいし、他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、電極パッド10,40のパッド本体11,41が、Cu又はAlの例を説明したが、本開示のパッド本体11,41はこれに限定されない。
例えば、パッド本体11,41を鉄やステンレスで構成してもよい。鉄及びステンレスはガリンスタンと拡散し難いので、パッド本体11,41を鉄やステンレスで構成する場合、ガリンスタンと拡散し難い第2メッキ層12,42を省略してもよい。
また、上記実施形態では、第2接続構造202の固体状導電部40が平板状の電極パッド40である例を説明したが、本開示の第2接続構造の固体状導電部は、これに限定されない。例えば、第2接続構造202の固体状導電部40は、第1接続構造102側(−Z方向側)に向けて突出した形状を有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、図2に示すように、液体金属22の接線Taと、電極パッド10の表面10Aとのなす角度θが90度以上である液状接点部20を説明したが、本開示の液状接点部はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、第1接続構造102のみが堰止部30を備える例と、第1接続構造102と第2接続構造202の両方が堰止部30、50を備える例と、を説明したが、本開示の堰止部はこれに限定されない。例えば、第2接続構造202のみが堰止部50を備えてもよい。
また、上記実施形態では、電極パッドが備える「金属層」がメッキ層である例を説明したが、本開示の「金属層」はこれに限定されない。本開示の「金属層」は、例えば、蒸着により形成されてもよいし、スパッタリングにより形成されてもよい。
102 第1接続構造(接続構造)
202 第2接続構造(相手側接続構造)
10,40 電極パッド(固体状導電部)
10A,40A 表面
11,41 パッド本体
13,23 第1メッキ層
12,42 第2メッキ層
20 液状接点部
22 液体金属
30 堰(堰止部)
50 堰(堰止部)
106 高濡れ性部
206 高濡れ性部

Claims (14)

  1. 液体金属を介して相手側接続構造と電気的に接続される固体状導電部と、
    当該部分の周囲と比較して前記液体金属に対する濡れ性が高い部分であって、前記液体金属が盛り上がった状態となるように前記液体金属を保持する部分である高濡れ性部と、
    を備える接続構造。
  2. 前記高濡れ性部に保持された前記液体金属で構成された液状接点部を更に備える、
    請求項1に記載の接続構造。
  3. 堰止部を更に備え、
    前記堰止部は、前記相手側接続構造によって接続方向で潰されることで接続方向と直交する方向に広がる前記液体金属を堰き止める、
    請求項1又は請求項2に記載の接続構造。
  4. 前記堰止部は、前記高濡れ性部を包囲している、
    請求項3に記載の接続構造。
  5. 前記堰止部は、前記相手側接続構造に接触可能に構成されている、
    請求項3又は請求項4の何れか1項に記載の接続構造。
  6. 前記堰止部は、前記相手側接続構造に接着するための感圧接着剤を含んで構成されている、
    請求項5項に記載の接続構造。
  7. 前記固体状導電部は、導電性の電極パッドで構成され、
    前記電極パッドは、
    パッド本体と、
    前記高濡れ性部を形成する第1金属層と、を備える、
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の接続構造。
  8. 前記高濡れ性部としての前記第1金属層は、前記電極パッドの表面のうち一部のみに形成されている、
    請求項7に記載の接続構造。
  9. 前記液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属であり、
    前記第1金属層は、Ga、Sn、In、Au、及びAgから選択される1種又は2種以上を主成分として含む金属層である、
    請求項7又は請求項8に記載の接続構造。
  10. 前記液体金属は、Ga、In及びSnの共晶合金を含む液体金属であり、
    前記電極パッドは、Ni、Rh、Ir、及びRuから選択される1種又は2種以上を主成分として含み、前記パッド本体を前記液体金属から保護する第2金属層を更に備える、
    請求項7〜請求項9の何れか1項に記載の接続構造。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の接続構造としての第1接続構造と、
    前記相手側接続構造としての第2接続構造と、を備える接続構造であって、
    前記第2接続構造は、前記第1接続構造の前記固体状導電部と前記液体金属を介して電気的に接続される固体状導電部を備える、
    接続構造。
  12. 前記第2接続構造は、
    当該部分の周囲と比較して前記液体金属に対する濡れ性が高い部分であって、前記液体金属が盛り上がった状態となるように前記液体金属を保持する部分である高濡れ性部と、
    前記高濡れ性部に保持された前記液体金属で構成された液状接点部と、を更に備える、
    請求項11に記載の接続構造。
  13. 前記第2接続構造の前記固体状導電部には、最表面に薄いフッ素の層が形成されている、
    請求項11に記載の接続構造。
  14. 前記第2接続構造は、堰止部を更に備え、
    前記堰止部は、接続方向で潰されることで接続方向に直交する方向に広がる前記液体金属を堰き止める、
    請求項11〜請求項13の何れか1項に記載の接続構造。
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WO2023071486A1 (zh) * 2021-10-27 2023-05-04 荣耀终端有限公司 一种电路板及其制作方法、终端设备

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