JP2020172957A - 油圧装置およびプレス装置 - Google Patents

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淳浩 上林
Atsuhiro Kamibayashi
淳浩 上林
中村 博一
Hiroichi Nakamura
博一 中村
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Abstract

【課題】アクチュエータの高速下降時の応答性や安定性を向上できると共に、加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる油圧装置を提案する。【解決手段】油圧装置は、アクチュエータ(100)と、第1油圧ポンプ(P1)と、第1油圧ポンプ(P1)を駆動する第1モータ(M1)と、絞り弁(10)と、リリーフ弁(20)と、第2油圧ポンプ(P2)と、第2油圧ポンプ(P2)を駆動する第2モータ(M2)と、第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じて絞り弁(10)の開度を制御するか、または、第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じてリリーフ弁(20)を制御するかを切り換える切換部(30)と、第1モータ(M1)と第2モータ(M2)および切換部(30)を制御する制御装置(90)を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、油圧装置およびプレス装置に関する。
従来、油圧装置としては、油圧シリンダを制御して折り曲げ加工を行うプレス装置に用いられたものがある(例えば、特開昭62−9799号公報(特許文献1)参照)。
特開昭62−9799号公報
上記油圧装置では、上金型を取り付けたラムを昇降させて折り曲げ加工を行うとき、ラムの高速下降時の速度制御においてサーボ弁を用いるため、特に中型や大型の装置では、サーボ弁による応答性や安定性がの調整が難しという問題がある。さらに、サーボ弁を保護するためのフィルターの管理が必要でもある。
また、上記油圧装置では、加圧下降においてカウンタバランス弁により設定された圧力が油圧シリンダに加わるように制御しているが、カウンタバランス弁の圧力変更が容易でないため、カウンター圧力を適切に制御できない。
本開示では、アクチュエータの高速下降時の応答性や安定性を向上できると共に、加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる油圧装置およびその油圧装置を用いたプレス装置を提案する。
本開示の油圧装置は、
アクチュエータと、
上記アクチュエータを下降方向に駆動するとき、上記アクチュエータの第1ポートに作動油を供給する第1油圧ポンプと、
上記第1油圧ポンプを駆動する第1モータと、
上記アクチュエータの第2ポートから油タンクに戻す作動油の流量を制御する絞り弁と、
上記アクチュエータの上記第2ポートの圧力および上記第2ポートから上記油タンクに戻す作動油の流量を制御するリリーフ弁と、
上記アクチュエータを下降方向に駆動するとき、上記絞り弁のパイロットポートおよび上記リリーフ弁のベントポートに作動油を供給する第2油圧ポンプと、
上記第2油圧ポンプを駆動する第2モータと、
上記第2油圧ポンプから供給される作動油の圧力に応じて上記絞り弁の開度を制御するか、または、上記第2油圧ポンプから供給される作動油の圧力に応じて上記リリーフ弁を制御するかを切り換える切換部と、
上記第1モータと上記第2モータおよび上記切換部を制御する制御装置と
を備えることを特徴とする。
本開示によれば、アクチュエータの高速下降時の応答性や安定性を向上できると共に、加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる。
また、本開示の1つの態様に係る油圧装置では、
上記制御装置は、
上記第1モータと上記第2モータおよび上記切換部を制御して、
上記アクチュエータを下降方向に駆動するとき、上記油タンクから上記アクチュエータの上記第1ポートに作動油が供給されると共に、
上記第2油圧ポンプから供給される作動油の圧力に応じて上記絞り弁の開度を制御するように上記切換部を切り換えて、上記アクチュエータの上記第2ポートから上記絞り弁を介して上記油タンクに戻す。
本開示によれば、アクチュエータの高速下降時の応答性や安定性を向上できる。
また、本開示の1つの態様に係る油圧装置では、
上記制御装置は、
上記第1モータと上記第2モータおよび上記切換部を制御して、
上記アクチュエータを下降方向に駆動するとき、上記第1油圧ポンプから上記アクチュエータの上記第1ポートに作動油が供給されると共に、上記第2油圧ポンプから供給される作動油の圧力に応じて上記リリーフ弁を制御するように上記切換部を切り換えて、上記アクチュエータの上記第2ポートから上記リリーフ弁を介して上記油タンクに戻す。
本開示によれば、アクチュエータの加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる。
また、本開示のプレス装置では、
上記のいずれかの油圧装置を備えることを特徴とする。
本開示によれば、アクチュエータの高速下降時の応答性や安定性を向上できると共に、加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができるプレス装置を実現できる。
本開示の第1実施形態の油圧装置の停止時の概略ブロック図である。 第1実施形態の油圧装置の高速下降時の概略ブロック図である。 第1実施形態の油圧装置の加圧下降時の概略ブロック図である。 第1実施形態の油圧装置の上昇時の概略ブロック図である。 第1実施形態の油圧装置の動作を示すグラフである。 本開示の第2実施形態の油圧装置の停止時の概略ブロック図である。 第2実施形態の油圧装置の高速下降時の概略ブロック図である。 第2実施形態の油圧装置の加圧下降時の概略ブロック図である。 第2実施形態の油圧装置の上昇時の概略ブロック図である。
以下、実施形態を説明する。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は本開示の第1実施形態の油圧装置の停止時、高速下降時、加圧下降時および上昇時の動作を説明する概略ブロック図である。この油圧装置は、折り曲げ加工を行うプレスブレーキ装置に用いられる。
この第1実施形態の油圧装置は、図1〜図4に示すように、アクチュエータの一例としての油圧シリンダ100と、油圧シリンダ100の第1ポート100aに作動油を供給する第1油圧ポンプP1と、第1油圧ポンプP1を駆動する固定回転数の第1モータM1と、油圧シリンダ100の第2ポート100bから油タンクT1に戻す作動油の流量を制御するパイロット作動形の絞り弁10と、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力および第2ポート100bから油タンクT1に戻す作動油の流量を制御するパイロット作動形のリリーフ弁20と、油圧シリンダ100を下降方向に駆動するとき、絞り弁10のパイロットポート13およびリリーフ弁20のベントポート23に作動油を供給する第2油圧ポンプP2と、第2油圧ポンプP2を駆動する回転数可変型の第2モータM2と、切換部の一例としての電磁操作弁30と、電磁弁40とを備えている。電磁操作弁30は、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じて絞り弁10の開度を制御するか、または、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じてリリーフ弁20のベント圧力を制御するかを切り換える。
油圧シリンダ100は、シリンダチューブ101と、シリンダチューブ101内を上下方向に往復動するピストン102と、ピストン102に上端が接続されたピストンロッド103とを有している。油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端にラム104が固定されている。ラム104に上金型(図示せず)が取り付けられる。油圧シリンダ100の第1ポート100aは、ヘッド側ポート(加圧側)であり、油圧シリンダ100の第2ポート100bは、ロッド側ポート(背圧側)である。
また、油圧装置は、第1油圧ポンプP1から油圧シリンダ100の第1ポート100aに供給する作動油の流量を制御する電磁比例絞り弁50と、第1油圧ポンプP1から吐出された作動油の圧力を制御するリリーフ弁60と、油圧シリンダ100の第1ポート100aから油タンクT1への流れを規制するパイロット操作チェック弁70と、第1油圧ポンプP1からパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73への作動油の供給を制御する電磁操作弁80とを備える。
第1油圧ポンプP1の吐出側を電磁比例絞り弁50の第1ポート51に接続し、電磁比例絞り弁50の第2ポート52を油圧シリンダ100の第1ポート100aに接続している。第1油圧ポンプP1の吐出側をリリーフ弁60の入口ポート61に接続し、リリーフ弁60の出口ポート62を油タンクT1に接続している。
また、第1油圧ポンプP1の吐出側を電磁操作弁80の第1ポート81に接続し、電磁操作弁80の第2ポート82を油タンクT1に接続している。電磁操作弁80の第3ポート83をパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73に接続している。
第2油圧ポンプP2の吐出側を電磁弁40の第1ポート41に接続し、電磁弁40の第2ポート42を油圧シリンダ100の第2ポート100bに接続している。第2油圧ポンプP2の吐出側を電磁操作弁30の第1ポート31に接続し、電磁操作弁30の第2ポート32を油タンクT1に接続している。
また、電磁弁40の第2ポート42をリリーフ弁20の入口ポート21に接続し、リリーフ弁20の出口ポート22を油タンクT1に接続している。リリーフ弁20のベントポート23を電磁操作弁30の第4ポート34に絞り25を介して接続している。また、リリーフ弁20の入口ポート21とベントポート23とを絞り24を介して接続している。
また、絞り弁10の第1ポート11を油圧シリンダ100の第2ポート100bに接続し、絞り弁10の第2ポート12を油タンクT1に接続している。絞り弁10のパイロットポート13を絞り14を介して電磁操作弁30の第3ポート33に接続している。
電磁操作弁30のソレノイド35が非励磁の場合、左側の切り換え位置となって、第1ポート31と第4ポート34が連通し、第2ポート32と第3ポート33が連通する。一方、電磁弁40のソレノイド43が励磁の場合、右側の切り換え位置となって、第1ポート31と第3ポート33が連通し、第2ポート32と第4ポート34が閉鎖状態となる。
電磁弁40のソレノイド43が非励磁の場合、右側の切り換え位置となって、第1ポート41と第2ポート42は閉鎖状態となる。一方、電磁弁40のソレノイド43が励磁の場合、左側の切り換え位置となって、第1ポート41と第2ポート42が連通する。
電磁比例絞り弁50のソレノイド53が非励磁の場合、左側の切り換え位置となって、第1ポート51と第2ポート52は閉鎖状態となる。一方、電磁比例絞り弁50のソレノイド53の励磁力に比例して、第1ポート41と第2ポート42との間の通路の開度が設定される。
電磁操作弁80のソレノイド85が非励磁の場合、第1ポート81は閉鎖状態となり、第2ポート82と第3ポート83が連通する。一方、電磁操作弁80のソレノイド85が励磁の場合、第1ポート81と第3ポート83が連通し、第2ポート82は閉鎖状態なる。
さらに、油圧装置は、第1モータM1と第2モータM2と電磁操作弁30と電磁弁40と電磁比例絞り弁50および電磁操作弁80を制御する制御装置90を備えている。油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端に固定されたラム104の位置は、位置センサ(図示せず)により検出される。制御装置90は、位置センサからラム104の位置を表す位置信号と、主機コントローラ(図示せず)からの圧力指令信号を受けて、第1モータM1に第1駆動信号を出力すると共に、第2モータM2に第2駆動信号を出力する。
<停止時>
制御装置90は、油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端に固定されたラム104が上端の位置で停止している状態では、図1に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を非励磁、電磁弁40のソレノイド43を非励磁、電磁比例絞り弁50のソレノイド53を非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85を非励磁とし、第1モータM1を停止するもしくはリリーフ弁をアンロードしている。
そして、制御装置90は、第2モータM2の回転数を制御して、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力が所定のカウンター圧力P0(図5に示す)になるように、第2モータM2からの作動油の圧力が電磁操作弁30,絞り25,絞り24を介して油圧シリンダ100の第2ポート100bに加えられる。
このとき、油圧シリンダ100は、リリーフ弁20によって一定の背圧(カウンター圧力P0)がかけられ、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104の自重を支えるカウンター圧力を安定して制御できる。
<高速下降時>
次に、制御装置90は、ラム104を停止状態から高速で下降させるとき、図2に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を励磁、電磁弁40のソレノイド43を非励磁、電磁比例絞り弁50のソレノイド53を非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85を非励磁とし、第1モータM1を停止している。そして、制御装置90は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、ラム104の下降速度が所定速度になるように、第2油圧ポンプP2から絞り弁10のパイロットポート13へのパイロット圧を制御することにより、絞り弁10の開度を制御する。
これにより、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104は、自重により下降する。このとき、油圧シリンダ100の第1ポート100aには、油タンクT1からパイロット操作チェック弁70を介して作動油が供給される。一方、油圧シリンダ100の第2ポート100bから排出される作動油は、絞り弁10を介して油タンクT1に戻る。
こうして、制御装置90による絞り弁10の開度制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の高速度で下降する。言い換えると、制御装置90による絞り弁10の開度制御により、ラム104が所定の高速度で下降する。このとき、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力Pa(図5に示す)は、絞り弁10の開度制御により決まる。
<加圧下降時>
次に、制御装置90は、ラム104の位置が所定位置まで下降すると、図3に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を非励磁、電磁弁40のソレノイド43を非励磁、電磁比例絞り弁50のソレノイド53を励磁、電磁操作弁80のソレノイド85が非励磁とする。
そして、制御装置90は、位置信号に基づいて電磁比例絞り弁50の開度を制御して、油圧シリンダ100の第1ポート100aの圧力が所定の加圧力になるようにする。また、制御装置90は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力が所定の背圧力になるように、第2油圧ポンプP2からリリーフ弁20のベントポート23へのベント圧を制御することにより、リリーフ弁20の開度を制御する。
これにより、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104は、低速で下降する。このとき、油圧シリンダ100の第1ポート100aには、第1油圧ポンプP1から電磁比例絞り弁50を介して作動油が供給される。一方、油圧シリンダ100の第2ポート100bから排出される作動油は、リリーフ弁20を介して油タンクT1に戻る。
こうして、制御装置90によるリリーフ弁20のベント圧力制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の低速度で下降する。言い換えると、制御装置90によるリリーフ弁20のベント圧力制御により、ラム104が所定の低速度で下降する。このとき、油圧シリンダ100は、リリーフ弁20によって一定の背圧がかけられるので、加工品への最適な加圧ができる。
<上昇時>
次に、制御装置90は、加圧下降が終了すると、図4に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を非励磁、電磁弁40のソレノイド43を励磁、電磁比例絞り弁50のソレノイド53を非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85が励磁とする。
そして、制御装置90は、第1モータM1の回転数を制御して、第1油圧ポンプP1からの作動油をパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73に電磁操作弁80を介して供給することにより、パイロット操作チェック弁70を開く。
また、制御装置90は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、第2油圧ポンプP2からの作動油を油圧シリンダ100の第2ポート100bに電磁弁40を介して供給される。一方、油圧シリンダ100の第1ポート100aから排出される作動油は、パイロット操作チェック弁70を介して油タンクT1に戻る。
このようにして、制御装置90による第2モータM2の回転数制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の速度で上昇する。言い換えると、制御装置90による第2モータM2の回転数制御により、ラム104が所定の速度で上昇する。
図5は第1実施形態の油圧装置の動作を示すグラフである。図5において、横軸は時間、縦軸は任意目盛である。図5では、上側から順に、シリンダ位置、シリンダ速度、圧力(加圧側)、圧力(背圧側)、電磁操作弁30の動作を示している。
ここで、シリンダ位置は、油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端に固定されたラム104の位置に相当する。シリンダ速度は、ラム104の下降,上昇の速度に相当し、圧力(加圧側)は、油圧シリンダ100の第1ポート100aの圧力に相当し、圧力(背圧側)は、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力に相当する。
この油圧装置の動作は、図5に示すように、高速下降の区間Aと、低速下降の区間Bと、加圧下降の区間Cと、上昇の区間Dからなる。
停止状態(高速下降の区間Aの前)では、圧力(背圧側)は、カウンター圧力P0である。ここで、電磁操作弁30はオフ状態であり、圧力(加圧側)はゼロである。
高速下降の区間Aにおいて、圧力(背圧側)は、絞り弁10の制御による圧力Paである。ここで、電磁操作弁30をオンし、圧力(加圧側)はゼロである。
低速下降の区間Bにおいて、圧力(背圧側)は、カウンター圧力Pb(図5に示す)である。ここで、電磁操作弁30をオフし、圧力(加圧側)を少し加える。
加圧下降の区間Cにおいて、圧力(背圧側)は、加工品に対して加圧加工するときの最適圧力Pc(図5に示す)である。ここで、電磁操作弁30はオフ状態である。
上記構成の油圧装置によれば、高速下降において制御装置90により第2モータM2および電磁操作弁30(切換部)を制御して、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じて絞り弁10の開度を制御することで、油圧シリンダ100(アクチュエータ)の高速下降時の応答性や安定性を向上できる。
また、加圧下降において制御装置90により第1モータM1と第2モータM2および電磁操作弁30を制御して、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じてリリーフ弁20のベント圧力を制御することで、安定したカウンター圧力制御ができる。
また、高速下降において、制御装置90により第1モータM1と第2モータM2および電磁操作弁30を制御して、油圧シリンダ100を高速で下降方向に駆動するとき、油タンクT1から油圧シリンダ100の第1ポート100aに作動油が供給されると共に、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じて絞り弁10の開度を制御するように、電磁操作弁30を切り換えることにより、油圧シリンダ100の第2ポート100bから絞り弁10を介して油タンクT1に戻す。これにより、油圧シリンダ100の高速下降時の応答性や安定性を向上できる。
また、加圧下降において、制御装置90により第1モータM1と第2モータM2および電磁操作弁30を制御して、油圧シリンダ100を低速で下降方向に駆動するとき、第1油圧ポンプP1から油圧シリンダ100の第1ポートに作動油が供給されると共に、第2油圧ポンプP2から供給される作動油の圧力に応じてリリーフ弁20を制御するように、電磁操作弁30を切り換えることにより、油圧シリンダ100の第2ポートからリリーフ弁20を介して油タンクT1に戻す。これにより、油圧シリンダ100の加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる。
また、上記油圧装置を備えるプレスブレーキ装置によれば、油圧シリンダ100の高速下降時の応答性や安定性を向上できると共に、加圧下降において安定したカウンター圧力制御ができる。
〔第2実施形態〕
図6〜図9は本開示の第2実施形態の油圧装置の停止時、高速下降時、加圧下降時および上昇時の動作を説明する概略ブロック図である。この第2実施形態の油圧装置は、第2油圧ポンプP2の吐出側が電磁操作弁80の第1ポート81に接続されている点、リリーフ弁60がない点、加圧側に第1油圧ポンプP11および回転数可変型の第1モータM11を用いている点、および制御装置190を除いて第1実施形態の油圧装置と同一の構成をしている。
この第2実施形態の油圧装置は、図6〜図9に示すように、アクチュエータの一例としての油圧シリンダ100と、第1油圧ポンプP11と、第1油圧ポンプP11を駆動する回転数可変型の第1モータM11と、パイロット作動形の絞り弁10と、パイロット作動形のリリーフ弁20と、第2油圧ポンプP2と、第2油圧ポンプP2を駆動する回転数可変型の第2モータM2と、切換部の一例としての電磁操作弁30と、電磁弁40とを備えている。
また、油圧装置は、第1油圧ポンプP11から油圧シリンダ100の第1ポート100aに供給する作動油を制御する電磁弁150と、油圧シリンダ100の第1ポート100aから油タンクT1への流れを規制するパイロット操作チェック弁70と、第2油圧ポンプP2からパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73への作動油の供給を制御する電磁操作弁80とを備える。
第1油圧ポンプP1の吐出側を電磁弁150の第1ポート151に接続し、電磁弁150の第2ポート152を油圧シリンダ100の第1ポート100aに接続している。
また、第1油圧ポンプP11の吐出側を電磁操作弁80の第1ポート81に接続し、電磁操作弁80の第2ポート82を油タンクT1に接続している。電磁操作弁80の第3ポート83をパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73に接続している。
以下、背圧側の回路の構成については、第1実施形態と同じため、説明を省略する。
電磁弁150のソレノイド153が非励磁の場合、左側の切り換え位置となって、第1ポート151と第2ポート152は閉鎖状態となる。一方、電磁弁150のソレノイド153の励磁され、第1ポート41と第2ポート42との間の通路の開度が設定される。
電磁操作弁80のソレノイド85が非励磁の場合、第1ポート81は閉鎖状態となり、第2ポート82と第3ポート83が連通する。一方、電磁操作弁80のソレノイド85が励磁の場合、第1ポート81と第3ポート83が連通し、第2ポート82は閉鎖状態なる。
さらに、油圧装置は、第1モータM11と第2モータM2と電磁操作弁30と電磁弁40と電磁弁150および電磁操作弁80を制御する制御装置190を備えている。油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端に固定されたラム104の位置は、位置センサ(図示せず)により検出される。制御装置190は、位置センサからラム104の位置を表す位置信号と、主機コントローラ(図示せず)からの圧力指令信号を受けて、第1モータM11に第1駆動信号を出力すると共に、第2モータM2に第2駆動信号を出力する。
<停止時>
制御装置190は、油圧シリンダ100のピストンロッド103の下端に固定されたラム104が上端の位置で停止している状態では、図6に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を非励磁、電磁弁40のソレノイド43を非励磁、電磁弁150のソレノイド153を非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85を非励磁とし、第1モータM11を停止している。
そして、制御装置190は、第2モータM2の回転数を制御して、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力が所定のカウンター圧力P0(図5に示す)になるように、第2モータM2からの作動油の圧力が電磁操作弁30,絞り25,絞り24を介して油圧シリンダ100の第2ポート100bに加えられる。
このとき、油圧シリンダ100は、リリーフ弁20によって一定の背圧(カウンター圧力P0)がかけられ、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104の自重を支えるカウンター圧力を安定して制御できる。
<高速下降時>
次に、制御装置190は、ラム104を停止状態から高速で下降させるとき、図7に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を励磁、電磁弁40のソレノイド43が非励磁、電磁弁150のソレノイド153が非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85を非励磁とし、第1モータM11を停止している。そして、制御装置190は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、ラム104の下降速度が所定速度になるように、第1油圧ポンプP11から絞り弁10のパイロットポート13へのパイロット圧を制御することにより、絞り弁10の開度を制御する。
これにより、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104は、自重により下降する。このとき、油圧シリンダ100の第1ポート100aには、油タンクT1からパイロット操作チェック弁70を介して作動油が供給される。一方、油圧シリンダ100の第2ポート100bから排出される作動油は、絞り弁10を介して油タンクT1に戻る。
こうして、制御装置190による絞り弁10の開度制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の高速度で下降する。言い換えると、制御装置190による絞り弁10の開度制御により、ラム104が所定の高速度で下降する。このとき、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力Pa(図5に示す)は、絞り弁10の開度制御により決まる。
<加圧下降時>
次に、制御装置190は、ラム104の位置が所定位置まで下降すると、図8に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35を非励磁、電磁弁40のソレノイド43が非励磁、電磁弁150のソレノイド153が励磁、電磁操作弁80のソレノイド85が非励磁とする。
そして、制御装置190は、位置信号に基づいて第1モータM11の回転数を制御して、油圧シリンダ100の第1ポート100aの圧力が所定の加圧力になるようにする。また、制御装置190は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、油圧シリンダ100の第2ポート100bの圧力が所定の背圧力になるように、第2油圧ポンプP2からリリーフ弁20のベントポート23へのベント圧を制御することにより、リリーフ弁20の開度を制御する。
これにより、油圧シリンダ100のピストン102,ピストンロッド103およびラム104は、低速で下降する。このとき、油圧シリンダ100の第1ポート100aには、第1油圧ポンプP11から電磁弁150を介して作動油が供給される。一方、油圧シリンダ100の第2ポート100bから排出される作動油は、リリーフ弁20を介して油タンクT1に戻る。
こうして、制御装置190によるリリーフ弁20のベント圧力制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の低速度で下降する。言い換えると、制御装置190によるリリーフ弁20のベント圧力制御により、ラム104が所定の低速度で下降する。このとき、油圧シリンダ100は、リリーフ弁20によって一定の背圧がかけられるので、加工品への最適な加圧ができる。
<上昇時>
次に、制御装置190は、加圧下降が終了すると、図9に示すように、電磁操作弁30のソレノイド35が非励磁、電磁弁40のソレノイド43を励磁、電磁弁150のソレノイド153が非励磁、電磁操作弁80のソレノイド85が励磁とする。
そして、制御装置190は、第2モータM2の回転数を制御して、第1油圧ポンプP11からの作動油をパイロット操作チェック弁70のパイロットポート73に電磁操作弁80を介して供給することにより、パイロット操作チェック弁70を開く。
また、制御装置190は、位置信号に基づいて第2モータM2の回転数を制御して、第2油圧ポンプP2からの作動油を油圧シリンダ100の第2ポート100bに電磁弁40を介して供給される。一方、油圧シリンダ100の第1ポート100aから排出される作動油は、パイロット操作チェック弁70を介して油タンクT1に戻る。
このようにして、制御装置190による第2モータM2の回転数制御により、油圧シリンダ100のピストン102が所定の速度で上昇する。言い換えると、制御装置190による第2モータM2の回転数制御により、ラム104が所定の速度で上昇する。
第2実施形態の油圧装置の動作は、図5のグラフに示す第1実施形態の油圧装置の動作と同じである。
上記第2実施形態の油圧装は、第1実施形態の油圧装置と同様の効果を有する。
また、上記第2実施形態の油圧装置を用いたプレスブレーキ装置は、第1実施形態のプレスブレーキ装置と同様の効果を有する。
上記第1,第2実施形態では、プレスブレーキ装置に用いられる油圧装置について説明したが、他の構成のプレス装置に本開示の油圧装置を用いてもよい。
上記第1,第2実施形態では、アクチュエータとして、片ロッド油圧シリンダを用いたが、両ロッド油圧シリンダ、油圧モータ等を用いてもよい。
本開示の具体的な実施の形態について説明したが、本開示は上記第1,第2実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内で種々変更して実施することができる。
10…絞り弁
13…パイロットポート
20…リリーフ弁
23…ベントポート
30…電磁操作弁(切換部)
40…電磁弁
50…電磁比例絞り弁
60…リリーフ弁
70…パイロット操作チェック弁
73…パイロットポート
80…電磁操作弁
90,190…制御装置
100…油圧シリンダ(アクチュエータ)
100a…第1ポート
100b…第2ポート
101…シリンダチューブ
102…ピストン
103…ピストンロッド
104…ラム
150…電磁弁
M1,M11…第1モータ
M2…第2モータ
P1,P11…第1油圧ポンプ
P2…第2油圧ポンプ
T1…油タンク

Claims (4)

  1. アクチュエータ(100)と、
    上記アクチュエータ(100)を下降方向に駆動するとき、上記アクチュエータ(100)の第1ポート(100a)に作動油を供給する第1油圧ポンプ(P1,P11)と、
    上記第1油圧ポンプ(P1,P11)を駆動する第1モータ(M1,M11)と、
    上記アクチュエータ(100)の第2ポート(100b)から油タンク(T1)に戻す作動油の流量を制御する絞り弁(10)と、
    上記アクチュエータの上記第2ポート(100b)の圧力および上記第2ポート(100b)から上記油タンク(T1)に戻す作動油の流量を制御するリリーフ弁(20)と、
    上記アクチュエータ(100)を下降方向に駆動するとき、上記絞り弁(10)のパイロットポート(13)および上記リリーフ弁(20)のベントポート(23)に作動油を供給する第2油圧ポンプ(P2)と、
    上記第2油圧ポンプ(P2)を駆動する第2モータ(M2)と、
    上記第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じて上記絞り弁(10)の開度を制御するか、または、上記第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じて上記リリーフ弁(20)を制御するかを切り換える切換部(30)と、
    上記第1モータ(M1,M11)と上記第2モータ(M2)および上記切換部(30)を制御する制御装置(90)と
    を備えることを特徴とする油圧装置。
  2. 請求項1に記載の油圧装置において、
    上記制御装置(90)は、
    上記第1モータ(M1,M11)と上記第2モータ(M2)および上記切換部(30)を制御して、
    上記アクチュエータ(100)を下降方向に駆動するとき、上記油タンク(T1)から上記アクチュエータ(100)の上記第1ポート(100a)に作動油が供給されると共に、
    上記第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じて上記絞り弁(10)の開度を制御するように上記切換部(30)を切り換えて、上記アクチュエータ(100)の上記第2ポート(100b)から上記絞り弁(10)を介して上記油タンク(T1)に戻すことを特徴とする油圧装置。
  3. 請求項1に記載の油圧装置において、
    上記制御装置(90)は、
    上記第1モータ(M1,M11)と上記第2モータ(M2)および上記切換部(30)を制御して、
    上記アクチュエータ(100)を下降方向に駆動するとき、上記第1油圧ポンプ(P1,P11)から上記アクチュエータ(100)の上記第1ポート(100a)に作動油が供給されると共に、
    上記第2油圧ポンプ(P2)から供給される作動油の圧力に応じて上記リリーフ弁(20)を制御するように上記切換部(30)を切り換えて、上記アクチュエータ(100)の上記第2ポート(100b)から上記リリーフ弁(20)を介して上記油タンク(T1)に戻すことを特徴とする油圧装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の油圧装置を備えることを特徴とするプレス装置。
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