JP2020172771A - 組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置 - Google Patents

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長井 美憲
Yoshinori Nagai
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【課題】ユニットを様々な配置で容易に連結でき、ユニットの剛性アップと軽量化とを両立できる組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置を提供する。【解決手段】組立式物置を構成するユニット1が、複数のピラー3と、複数のビーム4と、これらを繋ぐ連結用ブロック5とからボックスケージ状に構成され、ピラー3が、角パイプからなるピラー本体3aと、ピラー本体3aのユニット室外側となる二面に取り付けられたピラー連結板3bとを有し、ビーム4が、角パイプからなるビーム本体4aと、ビーム本体4aのユニット室外側となる一面に取り付けられたビーム連結板4bとを有し、物置を組み立てるべく、隣接するユニット1のピラー連結板3b同士、ビーム連結板4b同士がボルト締結されたとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板3b及びビーム連結板4bが、外壁パネル15の支持台となる。【選択図】図8

Description

本発明は、ユニットを複数連結して物置を組み立てる組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置に関する。
都会では、住宅用の土地が狭い上、長方形の土地が少なく、変形土地や三角土地が存在する。このような土地に物置を設置する場合、市販の物置は、一般に矩形形状であり、上記の土地形状に合致せず、狭地の有効活用ができない。一方、土地の形状に合わせて物置を設計して設置することは、謂わばオーダーメードの物置となり、コストアップを招く。
そこで、本発明者は、土地の形状に合わせてユニットを様々な配置で複数連結することで、所望の形状の物置を組み立てるようにし、低コスト化を図った組立式物置を開発中である。先行技術文献としては、物置ではないが、ユニット式建物に関する特許文献として、以下の特許文献1〜4が知られている。
特開2005−336984号公報 特開2006−28912号公報 特開2007−239392号公報 特開2009−256939号公報
特許文献1には、居住建物を建設するためのユニット式建築の相互接合構造として、隣接するユニットの柱同士の間にスペーサーを挟み込んだものが記載されている。しかし、スペーサーは、各ユニットの柱の一側面のみしか設けられていないため、スペーサーが設けられた面でしかユニット同士を連結できず、土地の形状に合わせて各ユニットを様々な配置で連結できない。
特許文献2には、建物ユニットの梁を補強する構造として、梁と梁との間にT字型のブラケットを挟み込むものが記載されている。ブラケットは、隣接するユニット同士を連結する工程で挟まれ、連結後の建物の剛性アップに寄与する。しかし、ブラケットは、各ユニットに最初から装着されているものではないため、各ユニットを連結のため移動(ハンドリング)する際にユニットの剛性アップに寄与できない。このため、ユニットが変形し、連結の作業性が低下する可能性がある。
特許文献3には、ユニット建物の梁補強構造として、隣接するユニットの梁の間にウェブとフランジとから構成される補強用形鋼を挟み込んだものが記載されている。補強用形鋼は、ユニット同士を連結する工程でそれらの間に挟まれ、連結後の建物の剛性アップに寄与する。しかし、補強用形鋼は、各ユニットに最初から装着されているものではないため、各ユニットをハンドリングする際にユニットの剛性アップに寄与できない。このため、ユニットが変形し、連結の作業性が低下する可能性がある。
特許文献4には、現存建物の耐震強度を向上するため、ユニット建物に追加の柱を取り付ける構造について記載されている。しかし、追加の柱は、ユニット同士の連結とは無関係であり、本発明とは技術的な前提が相違する。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、ユニットを複数連結して物置を組み立てる組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置において、ユニットを様々な配置で容易に連結でき、ユニットの剛性アップと軽量化とを両立できる組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置を提供することにある。
上述した目的を達成すべく創案された本発明によれば、ユニットを複数連結して物置を組み立てる組立式物置のユニット骨組構造であって、ユニットが、複数のピラーと、複数のビームと、これらビームとピラーを繋ぐ連結用ブロックとからボックスケージ状に構成され、ピラーが、角パイプからなるピラー本体と、ピラー本体のユニットの室外側となる二面に夫々ピラーの全長に亘って取り付けられたピラー連結板とを有し、ビームが、角パイプからなるビーム本体と、ビーム本体のユニットの室外側となる一面にビームの全長に亘って取り付けられたビーム連結板とを有し、ユニットを複数連結して物置を組み立てるとき、隣接するユニットのピラー連結板同士をボルト締結し、ビーム連結板同士をボルト締結するため、ピラー連結板にピラーボルト孔が形成され、ビーム連結板にビームボルト孔が形成され、ユニットを連結したとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板及び前記ビーム連結板が、外壁パネルの支持台となる、ことを特徴とする組立式物置のユニット骨組構造が提供される。
本発明に係る組立式物置のユニット骨組構造においては、ピラー本体には、ピラー連結板が取り付けられた面に、ピラーボルト孔の位置に合わせてピラー孔が形成され、ピラー孔と対向するピラー本体の面に、ボルト締結工具を差し入れるためのピラー作業孔が形成され、ビーム本体には、ビーム連結板が取り付けられた面に、ビームボルト孔の位置に合わせてビーム孔が形成され、ビーム孔と対向するビーム本体の面に、ボルト締結工具を差し入れるためのビーム作業孔が形成されていてもよい。
本発明に係る組立式物置のユニット骨組構造においては、ピラー連結板の幅が、角パイプからなるピラー本体のパイプ表面のR止まり部同士の間の幅であり、ビーム連結板の幅が、角パイプからなるビーム本体の幅に等しくてもよい。
本発明に係る組立式物置のユニット骨組構造においては、連結用ブロックには、ユニットの室外側となる角部に、上下方向に沿って切欠部が形成されており、ユニット同士を連結した際、隣り合う連結ブロックの切欠部によって雨水用の竪樋が形成されるものであってもよい。
本発明に係る組立式物置のユニット骨組構造においては、ユニットの上面に、ルーフパネルが装着され、ルーフパネルのパネル縁部が、ビーム連結板の板厚中央に沿った形状であり、ユニット同士を連結した際、隣り合うルーフパネルのパネル端部同士の間に、雨水用の横樋が形成されるものであってもよい。
本発明に係る組立式物置のユニット骨組構造においては、ユニットを4個上方から見て四角状に連結した際、連結の中央に位置する8枚のピラー連結板の板厚面に区画されて、鉛直方向に雨水用の排水通路が形成されるものであってもよい。
また、本発明によれば、上述した組立式物置のユニット骨組構造が複数連結されて構築されたことを特徴とする組立式物置が提供される。
本発明によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)角パイプから成るピラー本体の室外側の二面にピラー連結板が取り付けられ、角パイプから成るビーム本体の室外側の一面にビーム連結板が取り付けられてユニットが構成されているので、ユニットを複数連結して物置を組み立てるとき、隣接するユニットのピラー連結板同士をボルト締結し、ビーム連結板同士をボルト締結することで、各ユニットを様々な配置で連結でき、土地の形状に合わせて様々な形状の物置を容易に組み立てることができる。
(2)ユニットを連結して物置を組み立てた際、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板及び前記ビーム連結板が外壁パネルの支持台となるため、外壁パネルを支持するための部材を別途設ける必要はなく、物置を組み立てる際の作業性が向上する。すなわち、ピラー本体の室外側の二面に取り付けられたピラー連結板、及びビーム本体の室外側の一面に取り付けられたビーム連結板は、ユニット同士を連結する際のスペーサーとしての機能、ユニットを補強する構造材としての機能に加えて、ユニットの外壁パネルを支持する支持台としての機能を発揮する。
(3)ピラー連結板およびビーム連結板は、ユニット同士を連結するときにユニット同士の間に挟み込まれるものではなく、予めユニット自体に取り付けられているので、ユニットの剛性を高める補強材として機能する。よって、ユニット同士を連結するために各ユニットを移動(ハンドリング)する際、ユニットの撓みが抑えられ、連結の作業性が向上する。
(4)ピラー連結板がピラーの全長に亘っており、ビーム連結板がビームの全長に亘っているので、ピラー本体の肉厚およびビーム本体の肉厚を薄くしても、ピラーおよびビームの剛性を確保できる。よって、ピラーおよびビーム等からボックスケージ状に構成されたユニットの軽量化を推進でき、ユニットのハンドリング性が向上する。
本発明の一実施形態に係る組立式物置のユニット骨組構造のユニットを上方から見た概略図であり、(a)〜(e)はユニットを様々な配置に連結して組み立てた物置の概略を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る組立式物置のユニット骨組構造の斜視図である。 図2のIII部の拡大分解図である。 図2のIV部の拡大図である。 図4のV部の拡大図である。 図5のVI−VI線断面図であり、(a)は二面連結の例、(b)は一面連結の例を示す。 図5に示すピラー同士を連結した様子を示す平断面図であり、(a)はピラーを共用品とした例、(b)は共用品としない例、(c)は脱落防止ボルトを用いて連結した例を示す。 図1(d)のVIIIの部分の拡大分解斜視図である。 図8に示すピラー同士を連結した部分の平断面図であり、(a)はピラーを共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。 図1(d)のXの部分の拡大分解斜視図である。 図10に示すピラー同士を連結した部分の平断面図であり、(a)はピラーを共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。 (a)は図1(d)のXIIの部分の拡大分解斜視図、(b)は(a)のb−b線断面図である。 図12に示すピラー同士を連結した部分の平断面図である。 図1(d)のXIVの部分の拡大分解斜視図である。 図14に示すピラーの平断面図であり、(a)はピラーを共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。 図1(e)のXVIの部分の拡大分解斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(組立式物置)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る組立式物置は、ユニット1を複数連結することで、所望の形状の物置を組み立てるようにしたものである。図1(a)〜図1(e)に示すように、各ユニット1を様々な配置で連結することで、土地の形状に合わせて様々な形状の物置を組み立てることができる。なお、図1(c)〜図1(e)には、フルサイズのユニット1に加えて、ハーフサイズのユニット1aを用いて物置を組み立てた例を示す。
(ユニット骨組構造2)
図2に、組立式物置の各ユニット1を構成するユニット骨組構造2を示す。図2に示すように、ユニット1は、複数のピラー(柱)3と、複数のビーム(梁)4と、これらビーム4とピラー3を繋ぐ連結用ブロック5とを備えており、これらが溶接されてボックスケージ状に構成されている。
(ピラー3)
図3に示すように、ピラー3は、角パイプからなるピラー本体3aと、ピラー本体3aのユニットの室外側となる二面に夫々ピラー3の全長に亘って取り付けられたピラー連結板3bとを有する。ピラー連結板3bは、ユニット1の室内側となるピラーの二面(内側面)には取り付けられておらす、室外側となるピラー本体3aの二面(外側面)に、溶接によって取り付けられている。
ピラー連結板3bの板厚は、ピラー本体3aの肉厚よりも厚い。これにより、ピラー連結板3bのピラー本体3aに対する補強材としての機能が高まる。ピラー連結板3bの幅は、角パイプからなるピラー本体3aのパイプ表面のR止まり部3c同士の間の幅である。これにより、ピラー本体3aとピラー連結板3bとの接合面において、ピラー連結板3bの角部エッジが露出することを回避でき、ユニット1同士を連結する作業を行う際、安全性が高まる。
(ビーム4)
図3に示すように、ビーム4は、角パイプからなるビーム本体4aと、ビーム本体4aのユニット1の室外側となる一面にビーム4の全長に亘って取り付けられたビーム連結板4bとを有する。ビーム連結板4bは、ユニット1の室内側となるビーム本体4aの二面および上面には取り付けられておらず、室外側となるビーム本体4aの一面(側面)にのみ、溶接によって取り付けられている。
ビーム連結板4bの板厚は、ビーム本体4aの肉厚よりも厚い。これにより、ビーム連結板4bのビーム本体4aに対する補強材としての機能が高まる。ビーム連結板4bの幅は、角パイプからなるビーム本体4aの幅に等しい。これにより、図8に示すように、ユニット1の上面にルーフパネル6を取り付けたとき、ルーフパネル6とビーム連結板4bとの間に隙間が生じることを抑制でき、隙間に雨水が溜まって錆びる事態を回避できる。
(連結用ブロック5)
図3に示すように、連結用ブロック5の頂面には、ユニット1同士を連結する際、ユニット1を吊り下げるためのフックがネジ込まれるネジ孔5aが形成されている。ネジ孔5aは、通常、図示しないスクリューキャップで塞がれており、雨水が浸入することによって発生する錆びを防止している。
連結用ブロック5には、ユニット1の室外側となる角部に、上下方向に沿って切欠部5bが形成されている。これにより、図8、図10、図12に示すように、ユニット1同士を連結した際、隣り合う連結ブロック5の切欠部5bによって雨水用の竪樋7が形成される。なお、切欠部5bの形状は、L字断面に限られず、1/4円断面でもよい。
(ピラーボルト孔3d、ビームボルト孔4c)
図2および図3に示すユニット1を複数連結して物置を組み立てるとき、隣接するユニット1のピラー連結板3b同士をボルト締結し、ビーム連結板4b同士をボルト締結するため、図2のIV部拡大図である図4に示すように、ピラー連結板3bにピラーボルト孔3dが長手方向に間隔を隔てて複数形成され、ビーム連結板4bにビームボルト孔4cが長手方向に間隔を隔てて複数形成されている。
(ピラー孔3e、ピラー作業孔3f)
図4のピラー3のV部拡大図を図5に、図5のピラー3のVI−VI線断面図を図6(a)に示す。図6(a)に示すように、ピラー本体3aには、ピラー連結板3bが取り付けられた面に、ピラーボルト孔3dの位置に合わせてピラー孔3eが形成され、ピラー孔3eと対向するピラー本体3aの面に、ボルト締結工具(ボルトソケット等)を差し入れるためのピラー作業孔3fが形成されている。
このピラー本体3aと同様に、図4のビーム本体4aには、ビーム連結板4bが取り付けられた面に、ビームボルト孔4cの位置に合わせてビーム孔(図示省略)が形成され、ビーム孔と対向するビーム本体4aの面に、ボルト締結工具を差し入れるためのビーム作業孔(図示省略)が形成されている。ビーム4同士のボルト締結は、ピラー同士3のボルト締結と同様であるため、詳しい説明を省略し、以下、ピラー3同士の連結について説明する。
(ユニット1同士の連結)
図2に示すユニット1同士を連結する際、図7(a)に示すように、連結する双方のユニット1のピラー3のピラー連結板3bが突き合わされた状態において、先ず、一方(図7(a)の下方)のピラー3のピラー作業孔3fから、ボルト締結工具によって、ボルト8をピラーボルト孔3dおよびピラー孔3eに差し入れる。なお、この段階では、ピラー作業孔3fにグロメット10は取り付けられていない。ボルト8は、ピラーボルト孔3dおよびピラー孔3eの孔径よりも細いボルト軸部8aと、ピラー孔3eよりも大きなボルト頭部8bを有する。
次に、他方(図7(a)の上方)のピラー3のピラー作業孔3fから、ボルト締結工具によって、ピラー孔3eよりも大きなナット9を差し入れ、ボルト軸部8bに螺合する。これにより、双方のピラー3がボルト締結される。ナット9は、締結座面を確保するため、座付ナットが好ましい。ボルト締結後、ピラー作業孔3fには、グロメット10が装着される。ピラー作業孔3fは常に室内側に向くところ、グロメット10を嵌め込むことで、孔3fのエッジでの怪我を防止できる。
ところで、ユニット1同士を複数連結して物置を組み立てる場合(図1(a)〜(e)参照)、連結位置により、ユニット1のピラー3同士の連結が一面のみとなる場合と二面となる場合がある。ピラー3を連結面数に関係なく共通部品とする場合、図7(a)に示すように、全てのピラー連結板3bにピラーボルト孔3dを形成し、連結されないピラーボルト孔3dに形成した雌ネジにスクリューキャップ11をネジ込むことで、外部の雨水等がピラー3内に浸入することを防止する。スクリューキャップ11の頂面には、六角レンチが差し込まれる六角孔穴12が形成されている。一方、ピラー3を共通部品としない場合には、図7(b)に示すように、連結されないピラー連結板3bにピラーボルト孔3dを設ける必要はない。
図7(c)に、落防止ボルト(脱落防止ネジ)13を用いてピラー3同士を連結した例を示す。この脱落防止ボルト13は、ピラー孔3eよりも大きな頭部13aと、ピラーボルト孔3dよりも細い軸部13bと、軸部13bの先端側に形成されピラーボルト孔3dの雌ネジに螺合する雄ネジ部13cとを有し、頭部13aには六角レンチが差し込まれる六角孔穴13dが形成されている。この六角孔付き脱落防止ボルト13を用いれば、一方(図7(c)の下方)のピラー3のピラー作業孔3fからのみの作業によってピラー3同士を連結でき、ナットが不要となるので、連結のための作業時間を短縮できる。
(連結例1)
図8に図1(d)のVIIIの部分の拡大分解斜視図を示す。ユニット1の上面には、ルーフパネル6が装着されている。ルーフパネル6のパネル縁部6aは、ビーム連結板4bの板厚中央に沿った形状であり、ユニット1同士を連結した際、隣り合うルーフパネル6のパネル端部6a同士の間に、雨水用の横樋(雨樋)14が形成される(図12(b)参照)。また、隣り合う連結ブロック5の切欠部5bによって、雨水用の竪樋7が形成される。
図8に示すルーフパネル6は、物置を組み立てる現地(物置を設置する場所)においてボルトナットやビス等でユニット1の上面に取り付けてもよいが、予め工場で溶接やビス等によって取り付けておき、現地ではユニット1同士のボルト締結のみを行うようにしてもよい。ルーフパネル6のパネル縁部6aとビーム連結板4bの板厚中央との間(隅肉部)には、室内への浸水を防止するため、シールや溶接が施される。なお、連結作業の終了後、連結ブロック5のネジ孔5aには、図示しないスクリューキャップが装着される。
図9は、図8に示すピラー3同士を連結した部分の平断面図であり、(a)はピラー3を共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。図9(a)、図9(b)に示すように、隣り合うユニット1のピラー3同士を連結したとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板3bに、外壁パネル15が取り付けられている。すなわち、図2に示すユニット1同士を連結したとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板3bが、外壁パネル15の支持台となる。
図9(a)に示すように、外壁パネルに15には取付孔16が形成されており、取付孔16に挿通されたスクリューキャップ11がピラーボルト孔3dの雌ネジにネジ込まれることで、外板パネル15がピラー連結板3bに取り付けられる。外壁パネル15は、物置を組み立てる現地で取り付けてもよいが、予め工場で溶接やビス等によって取り付けておき(図9(b)参照)、現地ではユニット同士のボルト締結のみを行うようにしてもよい。なお、ビーム4についても、ピラー3と同様に連結される。
図9(a)、図9(b)に示すように、隣り合うユニット1の外壁パネル15の縁部同士は間隔が隔てられているが、その間においては、ピラー連結板3bがピラー3の全長に亘ってピラー本体3aに取り付けられているので、ピラー連結板3bおよびピラー本体3aによって物置の外部と内部とが仕切られる。すなわち、各ピラー連結板3bおよびピラー本体3aが仕切材として機能するため、ピラー連結板3bとピラー本体3aとの接合部(隅肉部)にシールや溶接を施すことで止水性を確保できる。また、図9(a)、図9(b)に仮想線で示すように、外壁パネル15の縁部を延ばして縁部同士が接合するようにしてもよい。この場合、隣り合う外壁パネル15の縁部同士の接合部に、シリコン等のシール材を塗布して外壁パネル15の内外の水密性を得てもよい。
(連結例2)
図10に図1(d)のXの部分の拡大分解斜視図を示す。ユニット1の上面には、ルーフパネル6が装着されている。ルーフパネル6、横樋14、竪樋7については、連結例1と同様であるので説明を省略する。図11は、図10に示す各ユニット1のピラー3同士を連結した部分の平断面図であり、(a)はピラー3を共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。図11(a)、図11(b)に示すように、隣り合うユニット1のピラー3同士を連結したとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板3bには、外壁パネル15が取り付けられている。外壁パネル15については、連結例1と同様であるので説明を省略する。
(連結例3)
図12(a)に図1(d)のXIIの部分の拡大分解斜視図を示す。図12(a)に示すように、4個のユニット1を四角状に連結した際、各ユニット1の連結ブロック5の切欠部5bによって雨水用の竪樋7が形成される。この竪樋7の下方には、図13に示すように、連結の中央に位置する8枚のピラー連結板5bの板厚面に区画されて、鉛直方向に雨水用の排水通路17が形成されている。連結例3においては、図1(d)のXIIに示すように、4個のユニットの連結部は室外とならないので、外壁パネル15は取り付けられない。
図12(a)に示すように、ユニット1の上面に装着されたルーフパネル6の角部には、連結ブロック5bの位置に合わせてルーフ切欠部18が設けられており、4個のユニット1を四角状に連結した際、各ユニット1のルーフ切欠部18によって、雨水貯留部19が連結ブロック5の頂面に区画される。この構成によれば、図12(b)に示すように、ルーフパネル6のパネル端部6a同士の間に形成された雨水用の横樋14を流れる雨水は、図12(a)に示す雨水貯留部19、竪樋7、排水通路17を通って下方に排水される。
(ユニット1の角部)
図14に図1(d)のXIVの部分(ユニット1の角部)の拡大分解斜視図を示す。ユニット1の上面には、ルーフパネル6が装着されている。ルーフパネル6については、連結例1と同様であるので説明を省略する。図15は、図14に示すユニット1のピラー3の部分の平断面図であり、(a)はピラー3を共用品とした例、(b)は共用品としない例を示す。図15(a)、図15(b)に示すように、物置の室外側となるピラー連結板3bには、外壁パネル15が取り付けられている。外壁パネル15については、連結例1と同様であるので説明を省略する。
(連結例4)
図16に図1(e)のXVIの部分の拡大分解斜視図を示す。この連結例4は、通常の正方形のフルサイズのユニット1同士の連結に加えて、ハーフサイズの長方形のユニット1aを連結し、物置を組み立てたものである。この場合、図1(e)に示すように、ハーフサイズのユニット1aのピラー3と連結するため、これと隣り合うフルサイズのユニット1には追加のピラー3xが設けられている。追加のピラー3xの構造は、通常のピラー3と同様であるため、説明を省略する。図16に示すように、追加のピラー3xはフルサイズのユニット1のビーム4の長手方向中央の下部に配設されており、この追加のピラー3xがハーフサイズのユニット1aのピラー3と連結される。連結の構造については、連結例2(図10、図11参照)と同様であるので、説明を省略する。
(作用・効果)
図3、図4に示すように、角パイプから成るピラー本体3aの室外側の二面にピラー連結板3bが取り付けられ、角パイプから成るビーム本体4aの室外側の一面にビーム連結板4bが取り付けられてユニット1が構成されているので、例えば、図8、図10、図12に示すように、ユニット1を複数連結して物置を組み立てるとき、隣接するユニット1のピラー連結板3b同士をボルト締結する共にビーム連結板4b同士をボルト締結することで、図1(a)〜図1(e)に示すように各ユニット1を様々な配置で連結でき、土地の形状に合わせて様々な形状の物置を容易に組み立てることができる。
図9、図11、図15に示すように、ユニット1を連結して物置を組み立てた際、ボルト締結されることなく物置の室外側となるピラー連結板3b及びビーム連結板4bが外壁パネル15の支持台となるため、外壁パネル15を支持するための部材を別途設ける必要はなく、物置を組み立てる際の作業性が向上する。すなわち、ピラー本体3aの室外側の二面に取り付けられたピラー連結板3b、及びビーム本体4aの室外側の一面に取り付けられたビーム連結板4bは、ユニット1同士を連結する際のスペーサーとしての機能、ユニット1を補強する構造材としての機能に加えて、ユニット1の外壁パネル15を支持する支持台としての機能を発揮する。
図4〜図6に示すように、ピラー連結板3bおよびビーム連結板4bは、ユニット1同士を連結するときにユニット1同士の間に挟み込まれるものではなく、予めユニット1自体に取り付けられているので、ユニット1の剛性を高める補強材として機能する。よって、ユニット1同士を連結するために、連結ブロック5のネジ孔5aにフックを取り付けて吊り下げる等して各ユニット1を移動(ハンドリング)する際、ユニット1の撓みが抑えられ、連結の作業性が向上する。
図4に示すように、ピラー連結板3bがピラー3の全長に亘っており、ビーム連結板4bがビーム4の全長に亘っているので、ピラー本体3aの肉厚およびビーム本体4aの肉厚を薄くしても、ピラー3およびビーム4の剛性を確保できる。よって、ピラー3およびビーム4等からボックスケージ状に構成されたユニット1の軽量化を推進でき、ユニット1のハンドリング性が向上する。また、ユニット1同士の連結剛性が向上し、各所の溶接部の変形が小さくなるので、連結部や溶接部から雨水等が浸透する事態を抑えることができる。
複数のユニット1を連結して物置を組み立てた際、図1(a)〜図1(e)に示すユニット1同士が連結された部分においては、物置の室内側となるため外壁パネル15が装着されず、その分だけ強度剛性が低下し易いところ、双方のユニット1のピラー連結板3bおよびビーム連結板4bが重なるため、強度剛性が向上する。よって、複数のユニット1を連結して組み立てられた物置は、全体的に強度剛性のバランスが優れたものとなる。
図6(a)に示すように、ピラー本体3には、ピラー連結板3bが取り付けられた面に、ピラーボルト孔3dの位置に合わせてピラー孔3eが形成され、ピラー孔3eと対向するピラー本体3aの面に、ボルト締結工具を差し入れるためのピラー作業孔3fが形成されているので、図7(a)に示すように、隣接するユニット1のピラー3同士をボルト締結する際の作業性が向上する。なお、ビーム4についても同様である。
図3に示すように、ピラー連結板3bの幅が、角パイプからなるピラー本体3aのパイプ表面のR止まり部3c同士の間の幅となっているので、ピラー本体3aとピラー連結板3bとの接合面において、ピラー連結板3bの角部エッジが露出することを回避でき、ユニット1同士を連結する作業を行う際、安全性が高まる。一方、ビーム連結板4bの幅は、角パイプからなるビーム本体4aの幅に等しいので、図8、図10、図12に示すように、ユニット1の上面にルーフパネル6を取り付けたとき、ルーフパネル6とビーム連結板4bとの間に隙間が生じることを回避でき、隙間に雨水が溜まって錆びる事態を回避できる。
図8、図10、図12に示すように、ユニット1の上面に、ルーフパネル6が装着され、ルーフパネル6のパネル縁部6aが、ビーム連結板4bの板厚中央に沿った形状であるので、物置を組み立てるべくユニット1同士を連結した際、隣り合うルーフパネル6のパネル端部6a同士の間に、雨水用の横樋(雨樋)14が形成される(図12(b)参照)。よって、雨樋を別途設ける必要がなく、物置の組立時間を短縮できる。
図3に示すように、連結用ブロック5には、ユニット1の室外側となる角部に、上下方向に沿って切欠部5bが形成されているので、図8、図10、図12に示すように、物置を組み立てるべくユニット1同士を連結した際、隣り合う連結ブロック5の切欠部5bによって雨水用の竪樋7が形成される。よって、竪樋を別途設ける必要がなく、物置の組立時間を短縮できる。
図12(a)に示すように、4個のユニット1を四角状に連結した際、図13に示すように、連結の中央に位置する8枚のピラー連結板3bの板厚面に区画されて、鉛直方向に雨水用の排水通路17が形成される。よって、雨水用の排水通路17を別途設ける必要がなく、物置の組立時間を短縮できる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
本発明は、ユニットを複数連結して物置を組み立てる際に、各ユニットを様々な配置で容易に連結でき、各ユニットの剛性アップと軽量化とを両立できる組立式物置のユニット骨組構造および組立式物置に利用できる。
1 ユニット
2 ユニット骨組構造
3 ピラー
3a ピラー本体
3b ピラー連結板
3c R止まり部
3d ピラーボルト孔
3e ピラー孔
3f ピラー作業孔
4 ビーム
4a ビーム本体
4b ビーム連結板
4c ビームボルト孔
5 連結ブロック
5b 切欠部
6 ルーフパネル
6a パネル縁部
7 竪樋
14 横樋
15 外壁パネル
17 排水通路

Claims (7)

  1. ユニットを複数連結して物置を組み立てる組立式物置のユニット骨組構造であって、
    前記ユニットが、複数のピラーと、複数のビームと、これらビームとピラーを繋ぐ連結用ブロックとからボックスケージ状に構成され、
    前記ピラーが、角パイプからなるピラー本体と、該ピラー本体の前記ユニットの室外側となる二面に夫々前記ピラーの全長に亘って取り付けられたピラー連結板とを有し、
    前記ビームが、角パイプからなるビーム本体と、該ビーム本体の前記ユニットの室外側となる一面に前記ビームの全長に亘って取り付けられたビーム連結板とを有し、
    前記ユニットを複数連結して物置を組み立てるとき、隣接するユニットの前記ピラー連結板同士をボルト締結し、前記ビーム連結板同士をボルト締結するため、前記ピラー連結板にピラーボルト孔が形成され、前記ビーム連結板にビームボルト孔が形成され、
    前記ユニットを連結したとき、ボルト締結されることなく物置の室外側となる前記ピラー連結板及び前記ビーム連結板が、外壁パネルの支持台となる、ことを特徴とする組立式物置のユニット骨組構造。
  2. 前記ピラー本体には、前記ピラー連結板が取り付けられた面に、前記ピラーボルト孔の位置に合わせてピラー孔が形成され、該ピラー孔と対向する前記ピラー本体の面に、ボルト締結工具を差し入れるためのピラー作業孔が形成され、
    前記ビーム本体には、前記ビーム連結板が取り付けられた面に、前記ビームボルト孔の位置に合わせてビーム孔が形成され、該ビーム孔と対向する前記ビーム本体の面に、ボルト締結工具を差し入れるためのビーム作業孔が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の組立式物置のユニット骨組構造。
  3. 前記ピラー連結板の幅が、角パイプからなる前記ピラー本体のパイプ表面のR止まり部同士の間の幅であり、
    前記ビーム連結板の幅が、角パイプからなる前記ビーム本体の幅に等しい、ことを特徴とする請求項1または2に記載の組立式物置のユニット骨組構造。
  4. 前記連結用ブロックには、前記ユニットの室外側となる角部に、上下方向に沿って切欠部が形成されており、前記ユニット同士を連結した際、隣り合う前記連結ブロックの切欠部によって雨水用の竪樋が形成される、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の組立式物置のユニット骨組構造。
  5. 前記ユニットの上面に、ルーフパネルが装着され、
    該ルーフパネルのパネル縁部が、前記ビーム連結板の板厚中央に沿った形状であり、
    前記ユニット同士を連結した際、隣り合う前記ルーフパネルのパネル端部同士の間に、雨水用の横樋が形成される、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の組立式物置のユニット骨組構造。
  6. 前記ユニットを4個上方から見て四角状に連結した際、連結の中央に位置する8枚のピラー連結板の板厚面に区画されて、鉛直方向に雨水用の排水通路が形成される、ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の組立式物置のユニット骨組構造。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載された組立式物置のユニット骨組構造が複数連結されて構築されたことを特徴とする組立式物置。
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