JP2020171010A - 画像形成装置、及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[画像形成装置]
図1が示すように、画像形成装置1は電子写真方式のプリンタ100とイメージリーダ110とを有するマルチファンクションペリフェラル(MFP)である。電子写真方式は一例にすぎず、インクジェット方式などの他の画像形成方式が採用されてもよい。
画像形成部50は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四色の現像剤(トナー)を重ね合わせることでカラー画像を形成する。図1において参照番号の末尾にはトナー色を示すYMCKの文字が付与されているが、四つの色に共通する事項が説明される際にはYMCKの文字が省略される。
イメージリーダ110は、読取ユニット70と原稿搬送装置80とを有している。読取ユニット70は、原稿(シート)が載置されるプラテン71、前記プラテン71に載置された原稿(シート)を読み取るイメージセンサ72を有する。イメージセンサ72はプラテン71に載置された原稿(シート)を読み取るため、プラテンの直下を図面の右から左へ移動しながら原稿(シート)を読み取る。本実施形態のイメージセンサ72は、光源としてのLEDと、レンズを含む光学部品とを有し、原稿(シート)からの反射光を受光することでプラテン71に伏せられた原稿(シート)の面を読み取る。なお、読取ユニット70は、LEDと光学部品を備えた筐体と、イメージセンサ72とを有し、イメージセンサ72が移動せずに、LEDと光学部品を備えた筐体が移動する構成としてもよい。なお、ユーザがプラテンに原稿(シート)を載置できるように、原稿搬送装置80は読取ユニット70に対して回動可能である。
図2が示すように、制御部10は画像形成装置1の全体を統括的に制御する。制御部10は、デバイスIF116を介してプリンタ100と接続されており、プリンタ100を制御してシートに画像を形成させる。制御部10は、デバイスIF116を介してイメージリーダ110と接続されており、イメージリーダ110により生成された原稿の画像データ(読取データ)を取得する。CPU111は、記憶部112に記憶されている制御プログラムに基づいて画像形成装置1を制御する。記憶部112は、RAM、ROMおよびハードディスクドライブなどを有している。CPU111は、ネットワークIF115を介してホストコンピュータなどから印刷ジョブを受信する。CPU111は、操作部IF117を介して接続された操作部150の表示装置にメッセージを表示したり、操作部150の入力装置からユーザ指示を受け付けたりする。画像処理部118はネットワークIF115受信された印刷データ(印刷用の画像データ)に対して所定の画像処理を行う。画像処理部118は、印刷データをビットマップデータに展開し、ビットマップデータの色空間(RGB→YMCK)を変換し、さらに階調補正条件に基づき階調補正を実行する。画像処理部118は、イメージリーダ110から受信された画像データの色空間(RGB→YMCK)を変換し、さらに階調補正条件に基づき階調補正を実行する。画像メモリ119は、画像処理のために画像データを一時的に保持する高速なメモリである。なお、階調補正条件は、例えば、画像データに含まれる画像信号値を変換するために用いられる1次元テーブルとする。階調補正条件は、プリンタ100により形成される画像の階調特性を理想的な階調特性に補正するために用いられる。画像処理部118により変換された画像データはプリンタ100の露光装置13に転送される。露光装置13は転送された画像データに基づいて感光ドラム11を露光する光を制御する。
イメージリーダ110は固定読みモードと流し読みモードを有している。固定読みモードは、原稿搬送装置80が開かれてシートがプラテン71に載置され、原稿搬送装置80が閉じられる。原稿搬送装置80の下面はシートをプラテン71に圧接する圧板になっている。この場合、ユーザは、テスト画像が形成された面をプラテン71に向けてシートをプラテン71に載置する。一方で、流し読みモードでは、原稿搬送装置80の原稿トレイ81に載置されたシートを原稿搬送装置80により搬送しながらシートの画像が読み取られる。この場合、ユーザは、テスト画像を表にしてシートを原稿トレイ81に置くべきか、テスト画像を裏にしてシートを原稿トレイ81に置くべきかを悩むことが多い。もし、シートの表裏を誤ってしまうと、CPU111は、正しい階調補正条件を作成できない。そこで、本実施形態は、ユーザがテスト画像の表裏を意図することなく、シートを原稿トレイ81に置けるようにする。本実施形態では、イメージリーダ110は、シートの第一面と第二面との両方を読み取る。ここで、第一面とは、最初にイメージリーダ110により読み取られる面である。第二面とは、第一面の次にイメージリーダ110により読み取られる面である。ユーザは、最初にテスト画像が目視できるようにシートを原稿トレイ81に置き、次にテスト画像が目視できないようにシートを原稿トレイ81に置いてもよい。あるいは、ユーザは、最初にテスト画像が目視できないようにシートを原稿トレイ81に置き、次にテスト画像が目視できるようにシートを原稿トレイ81に置いてもよい。CPU111は、第一面の読取データと第二面の読取データとを解析し、テスト画像の読み取り結果を含む読取データを選択する。さらに、CPU111は、選択された読取データに基づき階調補正条件を作成する。これにより、テスト画像を形成されたシートの載置に関するユーザの負担が軽減される。
図3(A)はシートPの印刷面300aに形成されたテスト画像301を示している。図3(B)はシートPの非印刷面300bを示している。非印刷面300bにおいて裏写り画像302は、非印刷面300bに、印刷面300aに形成されたテスト画像301がすけて見える画像である。裏写り画像302はテスト画像301の濃度が濃くなるほど発生しやすい。つまり、テスト画像301の低濃度領域に対応する裏写り画像302は発生しにくい。本実施形態では、印刷面300aにテスト画像が形成され、非印刷面300bにはテスト画像が形成されていない。さらに、CPU111は読取データからエッジ、マークまたはヒストグラムを検出し、この検出結果に基づいて印刷面300aと非印刷面300bとを区別できる。印刷面300aと非印刷面300bとを区別する方法は後に詳細に述べられる。
図4はCPU111が制御プログラムを実行することで実現する機能を示している。ただし、これらの機能のすべてまたは一部がASICやFPGAなどのハードウエア回路により実装されてもよい。
●テストチャートの作成
図6はCPU111が制御プログラムにしたがって実行するテストチャートの作成方法を示している。キャリブレーションは、テストチャートの作成処理と、階調補正条件の作成処理とに分かれている。CPU111は、操作部150などからキャリブレーションの実行指示が入力されると、以下の処理を実行する。
・S601でCPU111(テスト画像部401)はプリンタ100に対してプリント開始を指示する。プリンタ100は、プリント開始を指示されると、プリントを実行するために必要となる準備動作を実行し、画像データ(画像信号)が制御部10から出力されるのを待つ。
・S602でCPU111(テスト画像部401)はテスト画像の画像データであるテストデータ451を生成する。この処理は、テストデータ451を画像メモリ119に画像データとして書き込む処理である。テストデータ451は予め記憶部112に記憶されていてもよい。テスト画像部401が制御プログラムにしたがってテストデータ451を生成してもよい。
・S603でCPU111(テスト画像部401)は画像メモリ119に展開されたテストデータ451を、デバイスIF116を介してプリンタ100に供給することで、プリンタ100にテストチャートを作成させる。プリンタ100はテスト画像301をシートPに形成することで、テストチャートを作成する。
・S604でCPU111(テスト画像部401)はプリンタ100に対してプリント終了を指示する。
図7はCPU111が制御プログラムにしたがって実行する階調補正条件の生成方法を示している。テストチャートの作成が完了すると、CPU111は、以下の処理を実行する。
・S701でCPU111(キャリブレーション部400)はイメージリーダ110に対して読取開始を指示する。CPU111は操作部150の表示装置にテストチャートを原稿トレイ81に載置するよう促すメッセージを表示してもよい。なお、ユーザは、テスト画像301が見えるようにテストチャートを原稿トレイ81に載置してもよいし、テスト画像が見えないようにテストチャートを原稿トレイ81に載置してもよい。
・S702でCPU111(キャリブレーション部400)はイメージリーダ110からテストチャートの第一面の読取結果を取得する。たとえば、CPU111は、イメージリーダ110が出力する第一読取データ453を受信し、記憶部112に記憶させる。上述したように、CPU111は第一読取データ453を縮小して第一縮小データ455を生成して、記憶部112に記憶させてもよい。CPU111は、テストチャートの表裏を反転して原稿トレイ81に載置するよう促すメッセージを操作部150に表示してもよい。
・S703でCPU111(キャリブレーション部400)はイメージリーダ110からテストチャートの第二面の読取結果を取得する。たとえば、CPU111は、イメージリーダ110が出力する第二読取データ454を受信し、記憶部112に記憶させる。上述したように、CPU111は第二読取データ454を縮小して第二縮小データ456を生成して、記憶部112に記憶させてもよい。
・S704でCPU111(解析部420)は第一読取データ453を解析する。第一読取データ453の代わりに第一縮小データ455が解析されてもよい。これらの読取データは解析処理を高速化するために画像メモリ119に展開されてもよい。解析結果は、エッジの検出結果(例:エッジの有無やエッジの位置)、マークの検出結果、ヒストグラムの演算結果など、テスト画像301の有無を判定するために役立つ情報であればよい。
・S705でCPU111(判定部430)は解析結果に基づき第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含むかどうかを判定する。第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含む場合、CPU111は処理をS706に進める。第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含まない場合、CPU111は処理をS710に進める。
・S706でCPU111(生成部403)は第一読取データ453について、階調補正条件を作成するためのサンプリングを実行する。テスト画像301は、それぞれ階調が異なる複数の階調パターン(パッチ画像)を有している。したがって、生成部403は、複数の階調パターンのそれぞれについてサンプリングを実行する。
・S707でCPU111(生成部403)はサンプリング結果に基づき階調補正条件を更新する。たとえば、ある階調の階調補正条件は、その階調のサンプリング結果と、その階調のテストデータ451とを比較することで更新される。上述されたように階調補正条件は階調補正テーブル(補正テーブル452)であってもよい。生成部403はサンプリング結果に基づき新しい補正テーブル452を作成し、記憶部112に記憶されている古い補正テーブル452を上書きする。
・S708でCPU111(UI部404)は補正完了をユーザに通知する。たとえば、UI部404は操作部150に、補正完了を示すメッセージを表示してもよい。
・S708でCPU111(生成部403)は読取データ(例:第一読取データ453、第二読取データ454、第一縮小データ455、第二縮小データ456)を記憶部112や画像メモリ119から削除する。
・S710でCPU111(解析部420)は第二読取データ454を解析する。第二読取データ454の代わりに第二縮小データ456が解析されてもよい。これらの読取データは解析処理を高速化するために画像メモリ119に展開されてもよい。解析結果は、エッジの検出結果(例:エッジの有無やエッジの位置)、マークの検出結果、ヒストグラムの演算結果など、テスト画像301の有無を判定するために役立つ情報であればよい。
・S711でCPU111(判定部430)は解析結果に基づき第二読取データ454がテスト画像の読み取り結果を含むかどうかを判定する。第二読取データ454がテスト画像の読み取り結果を含む場合、CPU111は処理をS706に進める。この場合、S706ないしS709が第二読取データ454について実行される。第二読取データ454もテスト画像の読み取り結果を含まない場合、CPU111は処理をS712に進める。
S712でCPU111(UI部404)はエラーをユーザに通知する。たとえば、UI部404は操作部150に、エラーが発生したことを示すメッセージを表示してもよい。第一読取データ453と第二読取データ454との両方ともテスト画像を含まないことは、通常はない。ただし、ユーザが、テストチャートの表裏反転を失念すると、このようなエラーが発生しうる。
図8はCPU111が制御プログラムにしたがって実行する階調補正条件の他の生成方法を示している。図8において図7と異なる点は、S705、S706、S710およびS711が、S801ないしS805に置換されている点である。ここでは、S801ないしS805について中心に説明される。図7についてすでに説明された事項については説明の重複を避けるために、説明が省略される。S704が終了すると、CPU111は処理をS801に進める。
・S801でCPU111は第二読取データ454を解析する。S801はS710と同一の処理である。
・S802でCPU111は第一読取データ453の解析結果と第二読取データ454とに基づきテストチャートの第一面と第二面とのうちのいずれかの面がテスト画像301を含むかを判定する。つまり、CPU111は、第一読取データ453と第二読取データ454とのうちのどちらかがテスト画像301の読取結果を含むかを判定する。上述されたように、エッジ、マークまたはヒストグラムに基づき、テスト画像301の有無が判定されてもよい。第一読取データ453と第二読取データ454とのうちのどちらかがテスト画像301の読取結果を含む場合、CPU111は処理をS803に進める。第一読取データ453と第二読取データ454との両方がテスト画像301の読取結果を含まない場合、CPU111は処理をS712に進める。
・S803でCPU111は第一面がテスト画像301を含むかどうかを判定する。たとえば、判定部430は、第一読取データ453の解析結果に基づき、第一読取データ453がテスト画像301の読取結果を含むかどうかを判定する。上述されたように、エッジ、マークまたはヒストグラムに基づき、テスト画像301の有無が判定されてもよい。第一面がテスト画像301を含む場合、CPU111は処理をS804に進める。第一面がテスト画像301を含まない場合(第二面がテスト画像301を含む場合)、CPU111は処理をS805に進める。
・S804でCPU111(生成部403)は第一読取データ453について、階調補正条件を作成するためのサンプリングを実行する。S804はS706と同一の処理である。
・S805でCPU111(生成部403)は第二読取データ454について、階調補正条件を作成するためのサンプリングを実行する。S805もS706と同一の処理である。
図9はCPU111が制御プログラムにしたがって実行する階調補正条件のさらに他の生成方法を示している。図9において図7と異なる点は、S703ないしS705が、S901ないしS903に置換されている点である。ここでは、S901ないしS903について中心に説明される。図7についてすでに説明された事項については説明の重複を避けるために、説明が省略される。S702が終了すると、CPU111は処理をS901に進める。
・S901でCPU111は第一読取データ453を解析する。S901はS704と同一の処理である。
・902でCPU111(判定部430)は解析結果に基づき第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含むかどうかを判定する。第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含む場合、CPU111は処理をS706に進める。第一読取データ453がテスト画像の読み取り結果を含まない場合、CPU111は処理をS903に進める。
・S903でCPU111はイメージリーダ110からテストチャートの第二面の読取結果を取得する。S903はS703と同一の処理である。その後、CPU111は処理をS710に進める。
画像形成装置1は、図1に示すイメージリーダ110の代わりに、図10に示すイメージリーダ110を有する構成であってもよい。図10のイメージリーダ110の構成を詳細に説明する。図10のイメージリーダ110は原稿搬送装置80と読取ユニット70を有する。図10に示すイメージリーダの原稿搬送装置80は、図1に示すイメージリーダ110の原稿給送装置80と異なる。なお、イメージセンサ72Aは図1のイメージセンサ72と同じ構成である。
[観点1]
図1が示すように、プリンタ100は、階調補正条件を決定するためのテスト画像301をシートPの第一面と第二面とのうちの一方の面(印刷面300a)にのみ形成する画像形成手段として機能する。イメージリーダ110は、シートPの第一面と第二面とをそれぞれ読み取ることで第一面の読取データ(第一読取データ453)と第二面の読取データ(第二読取データ454)とを生成する読取手段として機能する。選択部410は第一面の読取データと第二面の読取データとを解析し、第一面の読取データと第二面の読取データとのうちテスト画像301の読み取り結果を含む読取データを選択する選択手段として機能する。生成部403は選択された読取データに基づき階調補正条件(例:補正テーブル452)を生成する生成手段として機能する。このように、本実施形態によれば、基本的にシートPの表面と裏面との両方が読み取られる。とりわけ、ユーザは、初回の読取処理において、印刷面300aが見えるようにシートPを原稿トレイ81に載置してもよいし、印刷面300aが見えないようにシートPを原稿トレイ81に載置してもよい。したがって、テスト画像を形成されたシートPの載置に関するユーザの負担が軽減される。また、画像形成装置1は、テスト画像301の読み取り結果を含む読取データを選択し、選択された読取データに基づき階調補正条件を生成する。画像形成装置1は、生成された階調補正条件を使用することで、画像形成装置1により形成される出力画像の階調特性を理想的な階調特性に補正できる。
原稿搬送装置80は自動原稿搬送装置の一例である。原稿トレイ81はシートPが載置される載置手段の一例である。搬送ローラ85は、載置手段に載置されたシートを読取手段に搬送する搬送手段の一例である。第一面が読取手段に読み取られるようにシートが載置手段に載置された後で、第二面が読取手段に読み取られるようにシートが載置手段に載置される。つまり、ユーザは、初回の読取処理が終了すると、二回目の読取処理のためにシートPの表裏を反転させるだけで良い。
操作部150の表示装置は、第一面が読取手段に読み取られると、シートの表裏を反転して載置手段にシートを載置するよう促すメッセージを出力する出力手段として機能してもよい。これにより、ユーザは、躊躇することなくシートの反転作業を実施できるようになろう。
図5に関連して説明されたように、選択部410は、第一面の読取データについてエッジ検出を実行し、所定位置にエッジが存在する場合に、第一面の読取データを選択してもよい。選択部410は、第二面の読取データについてエッジ検出を実行し、所定位置にエッジが存在する場合に、第二面の読取データを選択してもよい。図5が示すように、テスト画像301の外周にはエッジが存在する。そこで、エッジに着目することでテスト画像301の有無が判別されてもよい。
第一面の読取データにおいて所定位置にエッジが存在せず、かつ、第二面の読取データにおいて所定位置にエッジが存在しない場合もある。たとえば、ユーザは、シートの反転作業を失念したり、テストチャートとは異なるシートを原稿トレイ81に載置したりすると、このようなケースが発生しうる。この場合に、選択部410は、第一面の読取データと第二面の読取データとのいずれも選択しない。これにより、誤った階調補正条件が生成されにくくなろう。
プリンタ100は、第一面と第二面とのうちの一方の面にのみテスト画像と第一マーク(例:マーク303a、303b)を形成してもよい。選択部410は、第一面の読取データと第二面の読取データとを解析し、第一面の読取データと第二面の読取データとのうち第一マークを含む読取データを選択してもよい。このようなマークを形成することで、印刷面300aと非印刷面300bとが容易に区別されるようになろう。
図3(C)などが示すように、プリンタ100は、テスト画像301から離れた位置に第一マークを形成してもよい。これにより、第一マークが階調補正条件の作成に影響しにくくなろう。
プリンタ100は、第一面と第二面とのうちの他方の面にテスト画像301を形成せずに、第一マークと異なる第二マークを形成してもよい。このようなマークを形成することで、印刷面300aと非印刷面300bとが容易に区別されるようになろう。
選択部410は、第一面の読取データについてヒストグラムを求め、第一面の読取データについて求められた当該ヒストグラムが白紙に特有のヒストグラムであれば、第二面の読取データを選択してもよい。選択部410は、第二面の読取データについてヒストグラムを求め、第二面の読取データについて求められた当該ヒストグラムが白紙に特有のヒストグラムであれば、第一面の読取データを選択してもよい。本実施形態ではテスト画像301が印刷面300aにのみ形成され、非印刷面300bは白紙とされてもよい。したがって、ヒストグラムに基づき、印刷面300aと非印刷面300bとが容易に区別されるようになろう。
選択部410は、第一面の読取データについてヒストグラムを求め、第一面の読取データについて求められた当該ヒストグラムがテスト画像に特有のヒストグラムであれば、第一面の読取データを選択してもよい。選択部410は、第二面の読取データについてヒストグラムを求め、第二面の読取データについて求められた当該ヒストグラムがテスト画像に特有のヒストグラムであれば、第二面の読取データを選択してもよい。本実施形態ではテスト画像301が印刷面300aにのみ形成され、非印刷面300bは白紙とされてもよい。したがって、ヒストグラムに基づき、印刷面300aと非印刷面300bとが容易に区別されるようになろう。
階調補正条件は、入力画像データの階調特性を変換して出力画像データを生成する一次元の階調補正テーブル(例:補正テーブル452)であってもよい。画像処理部118は階調補正テーブルを用いて入力画像データの階調特性を変換して出力画像データを生成する。入力画像データはイメージリーダにより生成されるか、または印刷ジョブを展開することで生成される。あるいは、入力画像データはこれらの画像データの色空間を変換することで生成されてもよい。出力画像データはプリンタに供給されるために生成される画像データである。これにより、入力画像の階調特性と、シートPに形成された出力画像の階調特性が近づくようになろう。
図7などが示すように、選択部410は、第一面の読取データを解析し、第一面の読取データがテスト画像301の読み取り結果を含む場合に、第一面の読取データを選択してもよい。生成部403は、選択手段により選択された第一面の読取データに基づき階調補正条件を生成してもよい。選択部410は、第一面の読取データがテスト画像の読み取り結果を含まない場合に、第二面の読取データを解析し、第二面の読取データがテスト画像の読み取り結果を含む場合に、第二面の読取データを選択してもよい。生成部403は、選択手段により選択された第二面の読取データに基づき階調補正条件を生成してもよい。
図8が示すように、選択部410は、第一面の読取データと第二面の読取データとをそれぞれ解析し、第一面の読取データと第二面の読取データとのいずれがテスト画像の読み取り結果を含むかを判定してもよい。これにより、選択部410はテスト画像の読み取り結果を含む読取データを選択してもよい。生成部403は、選択手段により選択された読取データに基づき階調補正条件を生成する。
図9が示すように、選択部410が第一面の読取データを選択した場合、イメージリーダ110は、シートの第二面の読み取りをスキップしてもよい。これにより、キャリブレーションに要する時間が短縮されるようになろう。
図4が示すように、縮小部421は、第一面の読取データを縮小した第一縮小データと第二面の読取データを縮小した第二縮小データを生成する縮小手段として機能する。解析部420は、第一縮小データと第二縮小データとを解析する解析手段として機能する。選択部410は、第一縮小データの解析結果と第二縮小データの解析結果との少なくとも一方に基づき、第一面の読取データと第二面の読取データとのうちテスト画像の読み取り結果を含む読取データを選択してもよい。このようにサイズが縮小された読取データを解析することで、解析時間が短縮されるようになろう。
プリンタ100は画像データに基づき画像を形成する画像形成手段として機能する。イメージリーダ110は、シートが載置されるトレイと、トレイ上のシートを搬送する搬送部とを有し、搬送部により搬送されたシートを読み取る読取手段として機能する。制御部10は、画像形成手段にテスト画像をシートの片面に形成させ、搬送部にテスト画像が形成されたシートを搬送させ、テスト画像が形成されたシートの第1面の読取結果に関する第1読取データを取得し、テスト画像が形成されたシートの第1面と異なる第2面の読取結果に関する第2読取データを取得する取得手段として機能する。選択部410は、取得手段により取得された第1読取データと第2読取データとからテスト画像に関する読取結果に関する読取データを選択する選択手段として機能する。CPU111は、画像形成手段により形成される出力画像の濃度を、選択手段により選択された読取データに基づいて制御する制御手段として機能する。
Claims (6)
- 画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
シートが載置されるトレイと、前記トレイ上の前記シートを搬送する搬送部とを有し、前記搬送部により搬送された前記シートを読み取る読取手段と、
前記画像形成手段にテスト画像をシートの片面に形成させ、前記搬送部に前記テスト画像が形成された前記シートを搬送させ、前記テスト画像が形成された前記シートの第1面の読取結果に関する第1読取データを取得し、前記テスト画像が形成された前記シートの前記第1面と異なる第2面の読取結果に関する第2読取データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1読取データと前記第2読取データとから前記テスト画像に関する読取結果に関する読取データを選択する選択手段と、
前記画像形成手段により形成される出力画像の濃度を、前記選択手段により選択された前記読取データに基づいて制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像データを階調補正条件に基づいて変換する変換手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記選択手段により選択された前記読取データに基づいて前記階調補正条件を生成し、
前記画像形成手段は、前記変換手段により変換された前記画像データに基づいて出力画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は画像形成条件に基づいて制御され、
前記制御手段は、前記選択手段により選択された前記読取データに基づいて前記画像形成条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記読取手段は、前記搬送部により搬送された前記シートの前記第1面を読み取る第1センサと、前記シートの前記第2面を読み取る第2センサと、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 読取装置から出力されたシートの第1面の読取結果に関する第1読取データを取得し、前記読取装置から出力された前記シートの前記第1面と異なる第2面の読取結果に関する第2読取データを取得する取得手段と、
前記第1読取データと前記第2読取データとから、プリンタにより前記シートの片面に印刷されたテスト画像の読取結果に関する読取データを選択する選択手段と、
前記プリンタにより形成される画像の階調特性を補正する階調補正条件を、前記選択手段により選択された前記読取データに基づいて生成する生成手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記取得手段は、前記読取装置の第1センサから出力された前記第1読取データを取得し、前記読取装置の第2センサから出力された前記第2読取データを取得することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
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