JP2020170642A - リッツ線の分岐接続部及び分岐接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的及び機械的に安定した品質を、容易かつ安価に実現できるリッツ線の分岐接続部及び分岐接続方法を提供する。【解決手段】リッツ線の分岐接続部は、導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなる2本のリッツ線と、2本のリッツ線を、絶縁皮膜を除去することなく長手方向に沿わせた状態で把持してかしめることにより機械的に接続する分岐スリーブと、を備え、分岐スリーブにより2本のリッツ線が機械的に接続された状態で、穿孔方向に貫通しないように2本のリッツ線に跨がって形成された半田充填孔に、半田が充填されることにより、2本のリッツ線が電気的に接続されている。【選択図】図3

Description

本発明は、リッツ線の分岐接続部及び分岐接続方法に関する。
一般に、発変電所等の電力設備には、建築構造物や電気設備等(以下「被接地体」と称する)を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる接地システムが設けられている。接地システムは、被接地体と大地を電気的に接続し、地絡故障電流や雷電流が流れる接地線を備える。接地線は、例えば、地中に埋設される接地極と電気的に接続される。
従来の接地システムは、地絡故障時に流れる低周波(直流、商用周波)の特性を基準に設計・施工されており、接地線として、例えば単線又は撚り線からなる裸線、あるいは当該裸線からなるケーブル導体にビニル絶縁を施したIV線(ビニル絶縁電線)が用いられている。この場合、表皮効果等の影響によって、高周波数帯の電流が流れる際のインピーダンスが上昇する。そのため、100kHz〜1MHzの高周波成分を含む雷サージ電流が通電した場合に、接地システムの電位上昇が大きくなり、被接地体に障害(例えば機器の損傷、誤動作)が発生する虞がある。
特に、近年では、電力設備制御や遠隔監視に情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)が導入され、ICT機器による制御が行われているため、雷撃に対して脆弱であるICT機器を保護すべく、接地システムの耐雷性の向上が要求されている。
接地システムの接地線として、リッツ線を使用することにより、上述した要求に対応することができる。接地システムの接地網や立ち上げ線を容易に形成するために、リッツ線の先端部には、分岐用の金属端子が装着される場合が多い(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1〜3に開示の技術によれば、電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
特開2019−23983号公報 特許第6427613号公報 特許第6423465号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示の技術は、金属端子として、リッツ線の分岐接続用に開発された特別な構造を有する専用品を用いるものであるため、施工コストが増大する虞がある。具体的には、特許文献1に開示の技術を用いてリッツ線の分岐接続を構成する場合、特別な構造を有する専用の金属端子、分岐の数に応じたリード線、及び断面C字状コネクタが必要となり、部品点数が多くなっていた。
本発明の目的は、電気的及び機械的に安定した品質を、容易かつ安価に実現できるリッツ線の分岐接続部及び分岐接続方法を提供することである。
本発明に係るリッツ線の分岐接続部は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなる2本のリッツ線と、
前記2本のリッツ線を、前記絶縁皮膜を除去することなく長手方向に沿わせた状態で把持してかしめることにより機械的に接続する分岐スリーブと、を備え、
前記分岐スリーブにより前記2本のリッツ線が機械的に接続された状態で、穿孔方向に貫通しないように前記2本のリッツ線に跨がって形成された半田充填孔に、半田が充填されることにより、前記2本のリッツ線が電気的に接続されている。
本発明に係るリッツ線の分岐接続方法は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなる2本のリッツ線を、前記絶縁皮膜を除去することなく長手方向に沿わせた状態で、分岐スリーブにより把持してかしめることにより機械的に接続する工程と、
穿孔方向に貫通しないように前記2本のリッツ線に跨がって半田充填孔を形成する工程と、
前記半田充填孔に半田を充填して前記2本のリッツ線を電気的に接続する工程と、を含む。
本発明によれば、電気的及び機械的に安定した品質を有するリッツ線の分岐接続部を、容易かつ安価に実現することができる。
図1は、接地システムの構成を示す図である。 図2A〜図2Cは、接地線の一例を示す図である。 図3は、接地システムにおける分岐接続部の一例を示す図である。 図4は、分岐スリーブの一例を示す外観斜視図である。 図5A、図5Bは、分岐接続部の断面図である。 図6A〜図6Cは、分枝接続部の施工方法を示す図である。 図7は、分岐接続部の他の一例を示す図である。 図8は、分岐接続部の他の一例を示す図である。 図9は、分岐接続部の他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、接地システム1の構成を示す図である。
接地システム1は、発変電所等の電力設備の地中部および周囲に付属設備として設けられ、建築構造物や電気設備等の被接地体20を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体20に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる。
図1に示すように、接地システム1は、被接地体20と大地を電気的に接続し、地絡故障電流、雷電流、又は遮蔽電流が流れる接地線EWを備える。接地線EWは、地中に埋設される接地極11と電気的に接続される。接地システム1の接地線EWの分岐接続部B1〜B4において、本発明に係るリッツ線の分岐接続部が適用される。
接地線EWは、接地網12、立ち上げ線13、極接続線14を形成する。接地網12は、複数の接地線EWが所定の間隔(例えば4m)で格子状に配置された構成を有し、略水平な状態で地中に埋設される。接地網12は、接地線EWが環状に配置された構成でもよい。接地網12は、電力設備の建設範囲のほぼ全体をカバーする大きさを有する。被接地体20は、立ち上げ線13を介して、接地網12と電気的に接続される。接地網12は、極接続線14を介して、接地極11と電気的に接続される。接地網12を備えることにより、等電位化を図ることができる。
本実施の形態では、接地線EWとして、導体を絶縁皮膜で被覆した素線(エナメル線)を複数本集合して撚り合わせたリッツ線を用いる。図2A〜図2Cは、接地線EWの一例を示す断面図である。
図2Aに示す接地線EW1は、複数本(図2Aでは20本)の素線100を集合して撚り合わせた構成を有する。
素線100は、例えば軟銅からなる導体101に、絶縁皮膜102を焼き付けた、仕上がり外径が約0.45mmのエナメル線である。絶縁皮膜102には、例えばポリビニルホルマール、ポリウレタン、ポリウレタンナイロン、ポリエステル、ポリエステルナイロン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド/ポリアミドイミド、ポリイミド等が適用される。なお、図2Aに示す接地線EW1は、エナメル線の集合撚りで、撚り方向は、S(右)撚り、またはZ(左)撚りのいずれかによって形成されており、仕上がり外径は約2.5mmである。
図2Bに示す接地線EW2は、図2Aに示すようなリッツ線を一次撚り線103とし、一次撚り線103の束をさらに複数(図2Bでは計19束)撚り合わせて二次撚り線104とした複合撚り線である(図2Bは導体の公称断面積60mm用)。一次撚り線103は子撚り、二次撚り線104は親撚りとも呼ばれる。
図2Bでは、親撚りとしての二次撚り線104は、中心から外側に向かって、1束、6束、12束の同心撚り構造を有する。ここでは、同心撚りの最も中心側を第1撚り層と呼び、撚り層が複数ある場合は、以降、外側に向かって順に、第2撚り層、第3撚り層、第4撚り層と呼ぶ。図2Bでは、中心1束の外側に同心状に撚られる6束を第1撚り層104a、その外側の12束を第2撚り層104bとする。
一次撚り線103を構成する素線100の撚り方向と、二次撚り線104における各撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向は、逆向きであることが好ましい。言い換えると、親撚りと子撚りの撚り方向は逆向きであることが好ましい。
図2Bの場合のような、二次撚り線104が同心撚り構造である場合について、具体的に説明する。まず、撚り線の最外層の撚り方向は、接地線をJIS規格準拠とするためには、S(右)撚りとすることが好ましい。よって、図2Bの構成においては、第2撚り層104bが二次撚り線104の最外層であるため、最外層である第2撚り層104bにおける一次撚り線103の束の撚り方向はS(右)撚りとしている。この場合、第2撚り層104bを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(12束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのZ(左)撚りとするのが好ましい。
一方、二次撚り線104の第1撚り層104aにおける一次撚り線103の束の撚り方向は、第2撚り層104bにおける撚り方向(S撚り)とは逆向きのZ撚りとするのが好ましい。この場合、第1撚り層104aを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(6束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。また、その外側に第1撚り層104aが形成される、二次撚り線104の中心の1束を構成する一次撚り線103の素線100の撚り方向も、同様に、第1撚り層104aにおける親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。このように、S撚り、Z撚りについては、撚り線の最外層をS撚りとすることを基準に決定する。
二次撚り線104は、第1撚り層104aより外側に、更に1つ(第2撚り層104b)または複数の撚り層(第3撚り層以上の撚り層)を有する場合、隣接する撚り層(例えば、第1撚り層104aと第2撚り層104b)における一次撚り線103の束の撚り方向は互いに逆向きとするのが好ましい。すなわち、二次撚り線が複数の撚り層で形成される場合は、撚り層毎に撚り方向が交互に逆向き(例えば、第1撚り層:Z撚り、第2撚り層:S撚り、第3撚り層:Z撚り、・・・)となるように形成することが好ましい。
さらに、各撚り層を構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(各子撚りの方向)は、その撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向(親撚りの方向)とは逆向き(例えば、親撚りがZ撚りである撚り層における子撚りはS撚り)に形成するのが好ましい。
これにより、接地線EW2に可撓性を持たせることができる。また、交互に逆向きにすることで、同心撚りを形成し易く、仕上がり外径を安定させることができる。なお、図2Bに示す接地線EW2の仕上がり外径は、約12.3mmである。
図2Cに示す接地線EW3は、図2Bに示すようなリッツ線(二次撚り線104)に対して、セパレーター105を介在させて外被106を形成した外被付きリッツ線である。セパレーター105には、例えばナイロンフィルム等が適用される。外被106には、例えば耐燃架橋ポリエチレン等が適用される。接地線EW3は、地上に露出する部分(例えば、立ち上げ線13や接地網12の屋内配線)等に使用される。図2Cに示す接地線EW3の仕上がり外径は、約15.5mmである。
なお、接地線EW(EW1〜EW3)を構成する素線100の外径、撚り本数等は、実施の形態で示すものに制限されず、任意に選択される。また、素線100の導体101には、銅の他、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、又はこれらの二重構造からなるクラッド材(例えば銅クラッドアルミニウム)等を適用することができる。
接地システム1において、接地線EWに交流電流が流れるとき、周波数が高くなるに従い、導体内部に比べて導体表面における電流密度が高くなり、実効の導体断面積が小さくなるため、インピーダンスが上昇する(表皮効果)。接地線EWに用いられるリッツ線は、径の小さい素線のそれぞれが絶縁された構造を有しており、高周波電流通電時の電流分布の偏りが生じにくく、雷サージ通電時の表皮効果によるインピーダンスの上昇を抑制することができる。また、接地線EWにリッツ線を用いることにより、接地線EWを格子状又は環状に配置する際に、容易に接地線EWを曲げることができ、接地線EWを敷設する際の作業性が、従来使用されているIV線に比べて格段に向上する。
図3は、接地システム1における分岐接続部B2を示す図である。図4は、分岐スリーブ15の一例を示す外観斜視図である。図5Aは、図3におけるX−X断面図であり、図5Bは、図5AにおけるY−Y断面図である。
図3等に示すように、分岐接続部B2では、接地網12を構成する接地線EWのうちの2本の接地線121、122が、分岐スリーブ15により接続されている。
接地線121、122には、例えば、図2A〜図2Cに示す接地線EW1〜EW3が適用される。なお、図2Cに示す接地線EW3を適用する場合は、外被106及びセパレーター105が予め除去される。
分岐スリーブ15は、例えば、図4に示すような断面C字形状を有する汎用のスリーブ(T型コネクタ、C型コネクタ、またはC型金物とも呼ばれる)で構成される。分岐スリーブ15には、接続可能な線材の断面積等が規定されている。分岐スリーブ15は、複数の線材を束ねた状態で把持し、かしめ(本実施の形態では圧縮)により線材同士を機械的に接続する。
本実施の形態では、接地線121、122を長手方向に沿わせた状態で、分岐スリーブ15で把持して圧縮することにより、接地線121、122が機械的に接続されている。また、接地線121、122に跨がって半田充填孔16が形成されており、この半田充填孔16に半田17が充填されることにより、接地線121、122が電気的に接続されている。
図6A〜図6Cは、分枝接続部B2の施工方法(リッツ線の分岐接続方法)を示す図である。
まず、図6A、図6Bに示すように、接地線121、122を束ねた部分に分岐スリーブ15を取り付けて、圧縮工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線121、122と分枝スリーブ15との機械的強度が確保される。このとき、接地線121、122の絶縁皮膜102は除去されていないので、接地線121、122は電気的に接続されていない。
次に、図6Cに示すように、分岐スリーブ15の周面から径方向に向かって、半田充填孔16を形成する。半田充填孔16は、例えば、電動ドリル等の穿孔具により形成される。このとき、半田充填孔16は、接地線121、122に跨がるように、かつ、分岐スリーブ15を径方向に貫通しないように形成される。
本実施の形態では、半田充填孔16の中心が、接地線121、122の当接部分、すなわち、並設方向(長手方向に直交する方向)における境界を通るように形成されており、半田充填孔16は、接地線121、122に対して穿孔面内において均等に跨がっている。また、半田充填孔16は、分岐スリーブ15の断面C字形状の端部(円弧の周方向の端部)同士が圧縮により当接した部分から穿孔されている。
ここで、「接地線121、122に跨がるように」とは、半田充填孔16の径方向又は軸方向の少なくとも一方において跨がることを意味する。つまり、接地線121、122の両方が、半田充填孔16の形成によって部分的に切削されていればよい。
半田充填孔16を形成することによって、半田充填孔16の位置にあった接地線121、122の素線100が穿孔方向に切断又は切削されることになり、半田充填孔16内に導体101(絶縁皮膜102のない部分)が露出する。
また、「分岐スリーブ15を径方向に貫通しないように」とは、半田充填孔16の一端が閉塞されていることを意味する。例えば、穿孔具の先端が、接地線121、122を通って、分岐スリーブ15の穿孔開始部位とは反対側の部位に到達した時点で穿孔を終了することで、分岐スリーブ15を径方向に貫通しない半田充填孔16が形成される。穿孔具の先端が分岐スリーブ15に到達したか否かは、例えば、半田充填孔16の先端部位を目視しながら穿孔を進めることにより確認することができる。
次に、図6Dに示すように、半田充填孔16に半田17を充填する。半田17を充填する方法は、実施の形態では、棒状の半田17を半田充填孔16に配置し加熱することにより、半田17が溶融し、半田充填孔16に充填される。これにより、接地線121、122のうちの、半田充填孔16により切削されて露出した導体101は、半田17を介して電気的に接続される。半田充填孔16は、分岐スリーブ15を径方向に貫通しないので、充填した半田17は外部に漏れ出すことなく、半田充填孔16に適切に充填される。以上の工程により分岐接続部B2が組み立てられる。
なお、半田17を流し込む場合は、半田充填孔16に半田17を流し込む前に、分岐スリーブ15を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田17による機械特性及び電気特性を向上することができる。
ここで、半田充填孔16のサイズ(口径)が大きすぎると、接地線121、122の大部分が断線することになり、機械特性が低下する。また、半田充填孔16のサイズが小さすぎると、半田充填孔16の形成により露出する導体101が少なく、電気抵抗が大きくなる。そこで、半田充填孔16の数及びサイズは、分岐接続部B2における機械特性(例えば、引張強度)及び電気特性(例えば、電気抵抗)を考慮して、適宜に設定される。
特に、接地線121、122の撚りピッチを考慮して、半田充填孔16の数、サイズ及び穿孔方向を設定することにより、大部分の素線100の導体101を露出させ、充填される半田17を介して電気的に接続することができる。具体的には、半田充填孔16Aは、接地線121、122の撚りピッチを考慮して、接地線121、122の長手方向に対して離間した位置に少なくとも2つ設けられるのが好ましい(図7、図8参照)。
離間した位置に少なくとも2つの半田充填孔16A、16Bを設ける場合、2つの半田充填孔16A、16Bの中心間の距離をW(mm)とし、接続する2本の接地線121、122の最外層の撚りピッチをL(mm)とすると、
L×(1/3)≦W≦L×(2/3)
の関係を満たすことが好ましい。
言い換えれば、接地線121(122)の導体において、一方の半田充填孔16Aに充填される半田17Aを介して接続される素線100(エナメル線)に対して、120°〜240°回転した位置にある素線100が、他方の半田充填孔16Bに充填される半田17Bを介して接続されるのが好ましい。半田17A、17Bを介して接続される素線100の位置関係が、回転角度で120°未満または240°を超える場合、半田16A、16Bによって電気的に接続される素線100の数が十分でなく、同じ接地線121(122)の両端の端子間の電気抵抗に比べて、半田17Aと半田17B間の電気抵抗が大きくなるおそれがあるからである。
また、2つの半田充填孔16A、16Bの中心間距離Wは、
L×(5/12)≦W≦L×(7/12)
の関係を満たすとより好ましい。
言い換えれば、接地線121(122)の導体において、一方の半田充填孔16Aに充填される半田17Aを介して接続される素線100に対して、150°〜210°回転した位置にある素線100が、他方の半田充填孔16Bに充填される半田17Bを介して接続されるのが好ましい。この場合、半田17A、17Bにより、より多くの素線100に対して電気的に接続することができる。
さらに、2つの半田充填孔16A、16Bの中心間距離Wは、
W=L×(1/2)
を満たす場合が最も好ましい。
言い換えれば、接地線121(122)の導体において、一方の半田充填孔16Aに充填される半田17Aを介して接続される素線100に対して、180°回転した位置にある素線100が、他方の半田充填孔16Bに充填される半田17Bを介して接続されるのが最も好ましい。この場合、半田17Aを介して電気的に接続されていない多くの素線100を、半田17Bによって電気的に接続することができる。すなわち、上記の場合より更に多くの素線100を、半田充填孔16A、16Bにそれぞれ充填された半田17A、17Bを介して電気的に接続することができる。
実施の形態では、導体の公称断面積60mm用の図2Bのリッツ線において、最外層の撚りピッチL、すなわち第2撚り層104bの撚りピッチLが160mmの場合について、電気抵抗(導体抵抗)の測定を行った。半田充填孔の径は、11〜13mmが好ましく、実施の形態では12mmとした。
半田充填孔16A、16B間の距離Wを80mm(=160mm×(1/2))とした場合、半田充填孔16Aにおいて半田17Aを介して接続される素線100に対して、半田充填孔16Bにおいて半田17Bを介して接続される素線100は、180°回転した位置となる。この場合、半田17Aと半田17B間の電気抵抗は、同じ接地線121(122)の両端の端子間の電気抵抗と同等の値となった。
一方、半田充填孔16A、16B間の距離を40mm(=160mm×(1/4))とした場合、半田充填孔16Aにおいて半田17Aを介して接続される素線100に対して、半田充填孔16Bにおいて半田17Bを介して接続される素線100は、90°回転した位置となり、半田17Aと半田17B間の電気抵抗は、同じ接地線121(122)の両端の端子間の電気抵抗と比べて高い値となった。
半田充填孔16A、16Bの中心間の距離が、接地線の導体に対して90°回転した位置や270°回転した位置では、一方の半田充填孔16Aで半田17Aを介して電気的に接続された素線100と、他方の半田充填孔16Bで半田17Bを介して電気的に接続された素線とが、ある程度重複することとなり、多くの素線100同士を電気的に接続することができないためと考えられる。
このように、実施の形態に係る分岐接続部B2(リッツ線の分岐接続部)は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる2本の接地線121、122(リッツ線)と、2本の接地線121、122を、絶縁皮膜102を除去することなく長手方向に沿わせた状態で把持して圧縮することにより機械的に接続する分岐スリーブ15と、を備え、分岐スリーブ15により2本の接地線121、122が機械的に接続された状態で、穿孔方向に貫通しないように2本の接地線121、122に跨がって形成された半田充填孔16に、半田17が充填されることにより、2本の接地線121、122が電気的に接続されている。
また、分岐接続部B2の施工方法(リッツ線の分岐接続方法)は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる2本の接地線121、122(リッツ線)を、絶縁皮膜102を除去することなく長手方向に沿わせた状態で、分岐スリーブ15により把持して(図6A参照)圧縮することにより機械的に接続する工程(図6B参照)と、穿孔方向に貫通しないように2本の接地線121、122に跨がって半田充填孔16を形成する工程(図6C参照)と、半田充填孔16に半田17を充填して2本の接地線121、122を電気的に接続する工程(図6D参照)と、を含む。
実施の形態に係る分岐接続部B2及び分岐接続部B2の施工方法によれば、分岐スリーブ15により機械的に接続した部分に半田充填孔16を形成して半田17を充填するという簡単な方法により、2本の接地線121、122を機械的かつ電気的に接続することができる。半田充填孔16の形成により導体101が露出するので、絶縁皮膜102を予め除去しておく必要はない。また、分岐スリーブ15として、汎用の接続部品(例えば、断面C字状コネクタ)を適用することができるため、低コスト化を図ることができる。したがって、電気的及び機械的に安定した品質を有する分岐接続部B2を、容易かつ安価に実現することができる。
また、接地線EWにリッツ線を適用して、地面に埋設させる接地システム1を形成しようとした場合、接地線EWに接続された端子同士のボルト締め構造によって分岐接続部を形成すると、ボルト接続した端子接続部分で電食が生じる虞がある。これに対して、本実施の形態の分岐接続部B2では、ボルト締めが必要ないため、長期的に安定した特性が保持される。
また、半田充填孔16は、2本の接地線121、122(リッツ線)の当接部分に均等に跨がるように形成されていることが好ましい。
さらには、半田充填孔16は、前述のとおり接地線121、122の撚りピッチに応じて複数設けられていることが好ましい。
これにより、2本の接地線121、122の機械特性が著しく損なわれることなく、素線100の大部分を切断又は切削して導体101を露出させることができ、接地線121、122を確実に導通させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、分岐スリーブ15に、汎用の断面C字状コネクタを適用しているが、分岐スリーブ15として、分割構造の円筒スリーブ等の他の汎用コネクタを適用することもできる。
また、実施の形態では、接地線121、122の当接部分に均等に跨がるように1つの半田充填孔16が形成されているが、半田充填孔16は、接地線121、122に跨がっていればよく、数、サイズ及び穿孔方向は、適宜設定することができる。
例えば、図7に示すように、分岐スリーブ15A、15Bを長手方向に離間して少なくとも2つ配置し、それぞれの分岐スリーブ15A、15Bに半田充填孔16A、16Bを設けるようにしてもよいし、図8に示すように、1つの分岐スリーブ15に少なくとも2つの半田充填孔16A、16Bを設けるようにしてもよい。これにより、接地線121、122のうち、半田17A、17Bを介して導通する素線本数が増加するので、電気的に安定した接地システム1を実現することができる。また、図7、図8の形態において、ともに半田充填孔を3つ以上配置するように形成してもよい。3つ以上の半田充填孔を設ける場合は、半田充填孔の中心間の距離W(mm)、接続する2本の接地線121、122の最外層の撚りピッチL(mm)が前述の関係式を満たすのは、隣り合う半田充填孔同士でなくてもよく、3つ以上の半田充填孔のうち、少なくとも任意の2つが前述の関係式を満たすのが好ましい。
なお、図7に示す例では、分岐スリーブ15A、15Bは電気的に接触しておらず、分岐スリーブ15A、15B間では、半田17A、17Bと接触していない導体101の断面積の分だけ電流経路が小さくなるので、分岐スリーブ15A、15B間に電位差が生じる虞がある。そこで、この場合は、編組線等の電気伝導体18により、分岐スリーブ15A、15B間を電気的に接続することが好ましい。これにより、断面C字状の汎用コネクタを分岐スリーブとして用いた場合に、分岐スリーブ15A、15Bが確実に電気的に接続され、接地線121、122を確実に導通させることができ、電気的に安定した接地システム1を実現することができる。
さらに、図8では、断面C字状の汎用コネクタより長手方向に長い分岐スリーブ15を用いることで、1つの分岐スリーブ15に複数の半田充填孔16を設けている。この場合、図7に示すような電気伝導体18を分岐スリーブに接続しなくても、半田17Aと半田17B間は分岐スリーブ15によって電気的に接続される。
図7及び図8に示す分岐接続部B2において、前述のWとLの関係式を満たすことで、接地線121、122を確実に導通させることができ、図3の場合に比べて、電気的により安定した接地システム1を実現することができる。
さらに、実施の形態では、接地システム1における分岐接続部B2に本発明を適用した場合について説明したが、その他の分岐接続部B1、B3〜B4に本発明を適用することもできる。例えば、本発明を分岐接続部B1に適用した場合は、図9に示す接続態様となる。
また、本発明を応用して、既設の接地線(例えば、銅より線)に対してリッツ線を分岐接続することもできる。既設の接地線を途中で切断する作業、切断した部分に端子をかしめる作業が発生せず、断面C字状コネクタなど分岐スリーブで簡単に分岐接続部を形成できるため、現場の作業性が向上する。
また実施の形態では、分岐スリーブ15は圧縮によりかしめる場合について説明したが、圧着工具または圧着機による圧によってかしめてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 接地システム
11 接地極
12 接地網
13 立ち上げ線
14 極接続線
15、15A、15B 分岐スリーブ
16、16A、16B 半田充填孔
17、17A、17B 半田
18 電気伝導体
20 被接地体
100 素線
101 導体
102 絶縁皮膜
EW、121、122 接地線(リッツ線)
B1〜B4 分岐接続部

Claims (9)

  1. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなる2本のリッツ線と、
    前記2本のリッツ線を、前記絶縁皮膜を除去することなく長手方向に沿わせた状態で把持してかしめることにより機械的に接続する分岐スリーブと、を備え、
    前記分岐スリーブにより前記2本のリッツ線が機械的に接続された状態で、穿孔方向に貫通しないように前記2本のリッツ線に跨がって形成された半田充填孔に、半田が充填されることにより、前記2本のリッツ線が電気的に接続されている、リッツ線の分岐接続部。
  2. 前記半田充填孔は、前記長手方向に離間して少なくとも2つ設けられる、請求項1に記載のリッツ線の分岐接続部。
  3. 少なくとも2つの前記半田充填孔の中心間の距離をW(mm)とし、2本の前記リッツ線の最外層の撚りピッチをL(mm)としたとき、
    L×(1/3)≦W≦L×(2/3)
    の関係を満たす、請求項2に記載のリッツ線の分岐接続部。
  4. L×(5/12)≦W≦L×(7/12)
    の関係を満たす、請求項3に記載のリッツ線の分岐接続部。
  5. 1つの前記分岐スリーブに少なくとも2つの前記半田充填孔が設けられている、請求項2から4のいずれか一項に記載のリッツ線の分岐接続部。
  6. 前記長手方向に離間して2つの前記分岐スリーブが配置され、それぞれの前記分岐スリーブに前記半田充填孔が設けられている、請求項2から4のいずれか一項に記載のリッツ線の分岐接続部。
  7. 2つの前記分岐スリーブが、電気伝導体により電気的に接続されている、請求項6に記載のリッツ線の分岐接続部。
  8. 前記分岐スリーブは、断面C字状のコネクタである、請求項1から7のいずれか一項に記載のリッツ線の分岐接続部。
  9. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなる2本のリッツ線を、前記絶縁皮膜を除去することなく長手方向に沿わせた状態で、分岐スリーブにより把持してかしめることにより機械的に接続する工程と、
    穿孔方向に貫通しないように前記2本のリッツ線に跨がって半田充填孔を形成する工程と、
    前記半田充填孔に半田を充填して前記2本のリッツ線を電気的に接続する工程と、を含むリッツ線の分岐接続方法。
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