JP2020169396A - ワーク保持治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワークを含む陰極設定部位を独立した複数の陰極に設定して、陰極毎に緻密な電流制御を可能としたワーク保持治具を提供すること。【解決手段】 処理液に浸漬されるワーク(2)を保持し、かつ、ワーク(2)を陰極に設定する治具(30)は、N(Nは複数)個の被給電部340A、340Bと、N個の被給電部とワーク(2)を含む異なるN個の陰極設定部位とに導通され、かつ、互いに絶縁されるN個の導通経路(31A,31B)を含む。【選択図】 図7

Description

本発明は、ワークを陰極に設定するワーク保持治具に等に関する。
メッキ液が収容されたメッキ槽内にて複数のワークを間欠搬送し、複数のワークの各停止位置にて陽極とワーク(陰極)間に流れる電流を整流器により個別に制御して各ワークをメッキするメッキ装置が特許文献1に開示されている。
特にこのメッキ装置では、メッキ槽内の各停止処位置にてワークに供給された電流量を積算し、制御装置により該積算値がワークの所要電流量に到達すると、昇降装置を駆動して、ワークを支持搬送するハンガーをメッキ槽の上方に移動させ、ワークへの通電を解除している。それにより、例えば多品種少量のワークへの電流量を個別に調整して、ワークの形状や表面積に対応して電流量を個別に調整できる。
特許第2727250号公報
近年、ワークに対する表面処理のより緻密な制御が求められつつある。一つの治具に保持される一つのワークに流れる電流を一つの整流器により調整しようとしても、一つの治具に設けられる複数の導通経路における抵抗値の相違等により、必ずしも緻密な電流制御が実現できてはいない。このことは、ワークを連続搬送する場合でも、ワークを間欠搬送する場合でも、共通する課題である。
また、一つの治具に設けられる複数の導通経路における抵抗値の相違等により、一つの治具保持される複数のワークをバッチ処理する場合では、同時に処理される複数のワーク毎に表面処理品質が異なることが懸念される。
本発明の少なくとも一つの態様は、一つの治具により保持されるワークを含む陰極設定部位を独立した複数の陰極に設定して、陰極毎に緻密な電流制御を可能とした表面処理装置を提供することを目的とする。
本発明の他の少なくとも一つの態様は、一つの治具に保持されてバッチ処理される複数のワークの各々を独立した陰極に設定して、ワーク毎に緻密な電流制御を可能とした表面処理装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、
処理液が収容される処理槽と、
前記処理槽内に配置される少なくとも一つの陽極と、
N(Nは2以上の整数)個の陰極レールと、
前記処理液に浸漬される複数のワークの各一つをそれぞれ保持し、かつ、前記N個の陰極レールと接触して前記複数のワークの各一つを陰極に設定する複数の治具と、
前記N個の陰極レールの各一つと前記少なくとも一つの陽極に接続される少なくともN個の整流器と、
を有し、
前記複数の治具の各々は、前記N個の陰極レールの各一つから前記複数のワークの各一つを含む異なるN個の部位の各一つに導通されるN個の導通経路を含み、前記N個の導通経路は互いに絶縁される表面処理装置に関する。
本発明の一態様では、処理液に浸漬される複数のワークの各一つをそれぞれ保持する複数の治具の各一つが、互いに絶縁されるN個の導通経路を含み、N個の導通経路がN個の陰極レールを介してN個の整流器とそれぞれ接続される。それにより、一つの治具に保持されるワークを含む給電部位がN個の陰極に設定される。N個の整流器がN個の陰極毎に電流を制御することで、一つの治具により保持されるワークを含むN個の陰極設定部位(ワークとその周囲のダミー被処理部とを含んでも良い)を緻密に電流制御することができる。
(2)本発明の一態様(1)では、前記N個の導通経路は、前記N個の陰極レールの各一つから前記複数のワークの各一つの異なるN個の部位に導通することができる。こうすると、一つの治具に保持されるワークをN個の陰極に設定することができ、処理されるワークの面内均一性を高めることができる。
(3)本発明の一態様(2)では、前記複数の治具の各々はワークをクランプする少なくともN個のクランパーを含み、前記複数のワークの各一つの異なる部位は、前記少なくともN個のクランパーで把持される少なくとも各一つの部位とすることができる。こうすると、一つの治具に保持されるワークをN個のクランパーを介してN個の陰極に設定することができ、処理されたワークの面内均一性を高めることができる。
(4)本発明の一態様(3)では、前記少なくともN個のクランパーで把持される前記少なくとも各一つの部位は、前記複数の治具の各一つに保持される前記複数のワークの各一つの上端部と下端部とを含むことができる。一般に、治具の上部クランパーと下部クランパーとは、陰極レールからの距離の違いにより配線抵抗値を等しく設定することは困難であるが、その抵抗値の相違を前提として整流器が電流を制御することができる。それにより、処理されたワークの面内均一性が向上する。
(5)本発明の一態様(3)では、前記少なくとも一つの陽極は、前記複数のワークの表面及び裏面と対向する少なくとも2つの陽極を含み、前記少なくともN個のクランパーで把持される前記少なくとも各一つの部位は、前記複数の治具の各一つに保持される前記複数のワークの各一つの前記表面と前記裏面とを含むことができる。こうすると、一つの治具に保持されるワークの表面と裏面は、クランパーを介して独立した陰極に設定することができ、ワークの表面と裏面とで処理品質を高めることができる。なお、一つのクランパーは、ワークの表裏面と接触する一方を導電部とし他方を絶縁部とすれば、ワークの表裏面の一方のみに通電することが可能となる。
(6)本発明の一態様(1)では、前記複数の治具の各々は、前記複数のワークの各一つの周囲にダミー被処理部を含み、前記N個の導通経路は、前記N個の陰極レールの少なくとも一つから前記複数のワークの各一つに導通される第1導通経路と、前記N個の陰極レールの少なくとも他の一つから前記ダミー被処理部に導通される第2の導通経路と、を含むことができる。こうすると、ダミー被処理部もワークと同様に処理される。ワークの周縁はダミー被処理部の内側に位置することから、ワークの周縁はエッジにならない。よって、ワークに周縁に電界が集中しないので、いわゆるドックボーンと称される厚膜部は生じない。ダミー被処理部をワークとは独立した陰極として電流制御することで、ワークの面内均一性が向上する。
(7)本発明の一態様(1)〜(6)では、前記少なくともN個の整流器のうちの少なくとも2個は、1個の整流器が兼用され、前記1個の整流器の端子は、前記N個の陰極レールの一つを介して前記N個の導通経路の一つに接続されると共に、可変抵抗器と前記N個の陰極レールの他の一つを介して前記N個の導通経路の他の一つに接続することができる。このように、少なくとも一つの整流器に代えて、他の整流器の端子が共用され、かつ、可変抵抗器の調整により治具に設けられたN個の導通経路の少なくとも一つに供給される電流を制御しても良い。
(8)本発明の一態様(1)〜(7)では、前記複数の治具を、前記処理槽内のM(Mは2以上の整数)個の停止位置を始点及び/または終点として、間欠的に搬送させる間欠搬送装置をさらに有し、前記N個の陰極レールの各々は、前記M個の停止位置にそれぞれ停止されたM個の治具にそれぞれ接触され、かつ、電気的に絶縁されたM個の導電部を含み、前記複数の整流器は、計N×M個の導電部に対応してN×M個設けられ、前記N×M個の整流器の各一つを前記N×M個の導電部の各一つと接続することができる。本発明の一態様は連続搬送式の表面処理装置にも適用できるが、上記の場合N×M本の陰極レールが必要となる。陰極レールの数をN本(各1本にM個の導電部)に減少できる間欠搬送式の表面処理装置に特に好適である。
(9)本発明の一態様(1)〜(8)では、前記少なくとも一つの陽極は、前記M個の停止位置にそれぞれ停止されるM個のワークと対向する少なくともM個の陽極を含み、前記M個の陽極の各一つを、前記M個の停止位置にそれぞれ停止されるM個の治具の各一つと接続されるN個の整流器と共通接続することができる。このように、複数のワークの各々について複数の陰極及び一つ陽極が絶縁して接続されるので、ワーク毎の完全個別給電及びワーク内での陰極分割が可能となる。
(10)本発明の他の態様は、
処理液が収容される処理槽と、
前記処理槽内に配置される少なくとも一つの陽極と、
N(Nは複数)個の陰極接続部と、
前記処理液に浸漬される複数のワークを保持し、かつ、前記複数の陰極接続部と接触して前記複数のワークの各一つを独立した陰極に設定する治具と、
前記N個の陰極接続部の各一つと前記少なくとも一つの陽極に接続されるN個の整流器と、
を有し、
前記複数の治具は、前記N個の陰極接続部の各一つから前記複数のワークの各一つに導通されるN個の導通経路を含み、前記N個の導通経路は互いに絶縁される表面処理装置に関する。本発明の他の態様では、バッチ処理される複数のワークの各々を独立した陰極に設定して緻密な電流制御を可能とすることができる。
(11)本発明の他の態様(10)では、前記N×M個の整流器のうちの少なくとも2個は1個の整流器で代用され、前記1個の整流器の端子は、前記M個のワークの一つの異なるN個の部位に導通されるN個の導通経路の一つに直接接続されると共に、前記N個の導通経路の他の一つに可変抵抗器を介して接続することができる。このように、少なくとも一つの整流器に代えて、他の整流器の端子が共用され、かつ、可変抵抗器の調整により、M個のワークの一つの異なるN個の部位に導通されるN個の導通経路の少なくとも一つに供給される電流を制御しても良い。
本発明の実施形態に係る間欠搬送方式のメッキ装置におけるメッキ処理部の概略断面図である。 図1に示すメッキ装置の一つの処理ユニットの概略平面図である。 一つの処理ユニット内に停止されるワークと陽極との位置関係を示す図である。 ワークを搬送する搬送治具の斜視図である。 陽極、陰極レール上の導電部及び整流器の接続を模式的に示す図である。 図6(A)(B)はN=2本の陰極レールの正面図及び断面図である。 2本の陰極レール、ワーク(陰極)、陽極及び2つの整流器の接続の一例を模式的に示す図である。 搬送治具の被給電部がセル間で陰極レールの導電部を乗り継ぐ状態を模式的に示す図である。 セル内で往復水平走査移動されるノズル管を示す平面図である。 ノズル管の噴出口の配列ピッチを示す図である。 処理ユニットごとに配置される間欠搬送装置の一例を示す図である。 図12(A)(B)は処理ユニットごとに配置される間欠搬送装置の他の一例を示す図である。 間欠搬送方式に適した搬送治具の変形例を示す図である。 N=2個の陰極レールの導電部に接続される一対の整流器を一つの整流器で兼用した変形例を示す図である。 陰極レールの清掃機能を付加した搬送治具の変形例を示す図である。 バッチ式表面処理装置の断面図である。 バッチ式表面処理装置の平面図である。 陽極と陽極バーとの接続の変形例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.複数の処理ユニット
図1は本実施形態に係るメッキ装置(広義には表面処理装置)の断面図である。図1において、このメッキ装置1は、回路基板等のワーク2をメッキするメッキ処理部が1以上の処理ユニット3−1〜3−n(nは自然数)を連結して構成される。複数の処理ユニット3−1〜3−nは実質的に同一の構造を有することができる。複数の処理ユニット3−1〜3−nの各々では、ワーク2を連続搬送しても良いし、ワーク2を間欠搬送しても良い。間欠搬送式のメッキ装置1とした場合、複数の処理ユニット3−1〜3−nの各々では、少なくとも一つ、図1ではM(Mは2以上の整数)個例えばM=4個のワーク2が間欠停止可能である。図1は最大サイズのワーク2を示し、メッキ装置1はその最大サイズ以下のワーク2を処理することができる汎用性を有する。以下では、間欠搬送式のメッキ装置1を例に挙げて説明する。なお、本発明は複数の処理ユニットを連結しない構造、つまり、単一の処理ユニットで複数のワークを間欠または連続搬送するものにも適用できることは言うまでもない。
ワーク2は、後述される間欠搬送装置により、現在の停止位置から次の停止位置に向けて、A方向に順次間欠搬送される。本実施形態では、一つのワーク2は各処理ユニット内にてM=4か所に停止される。最上流の処理ユニット3−1の上流側には、B方向への下降移動によりワーク2が搬入される搬入ユニット4が連結されても良い。処理ユニット3−1内のワーク2が間欠搬送される時に、搬入ユニット4内のワーク2も間欠搬送されて処理ユニット3−1に移動される。最下流の処理ユニット3−nの下流側には、処理ユニット3−nから水平移動されるワーク2をC方向に上昇させて搬出する搬出ユニット5が連結されても良い。処理ユニット3−n内のワーク2が間欠搬送される前に、搬出ユニット5内のワーク2は上方に搬出される。ただし、搬入ユニット4及び/又は搬出ユニット5は省略しても良い。この場合、処理ユニット3−1の最上流停止位置にワーク2が下降され、処理ユニット3−nの最下流停止位置のワーク2が上昇して搬出される。
図2は、処理ユニット3−2〜3−nと共通の構成を有する処理ユニット3−1の平面図である。処理ユニット3−1は、メッキ液(広義には処理液)が収容される分割処理槽6を有する。ワーク2は分割処理槽6内のメッキ液に浸漬される。分割処理槽6は上方が開口された略箱体であり、上流側及び下流側の隔壁にはそれぞれ開口6A,6Bが設けられ、隣り合うユニット(処理ユニット、搬入ユニットまたは搬出ユニット)との間でワーク2の水平移動が許容される。
本実施形態では、処理ユニット3−1内のM=4つの停止位置にあるワーク2の表面及び裏面の少なくとも一方側に、少なくとも一つの陽極20が設けられる。本実施形態では、各停止位置にある各一つのワーク2の表面と対向する陽極20Aと、ワーク2の裏面と対向する陽極20Bが設けられる。陽極20(20A,20B)の各々は、互いに導通された複数の分割陽極を含むことができる。本実施形態では上流側の分割陽極20A1(20B1)と下流側の分割陽極20A2(20B2)に分割されている。陽極20は、3以上に分割された分割陽極を含んでいても良いが、互いに導通されることから一つの陽極とみなすことができる。
図3は、処理ユニット3−1に配置される陽極20A1,20A2(20B1,20B2)とワーク2との位置関係を示す正面図である。図3に示すように、ワーク2は搬送治具30に保持される。図2及び図3に示すように、陽極20(20A,20B)の各々は、4つの停止位置にあるワーク2と正対する位置に配置される。要は、図2に示すように、陰極に設定されるワーク2と陽極20との間で均一な電界を形成できればよい。陽極20の形状は問わず、図2及び図3に示す陽極は輪郭が矩形であるが、平面視での輪郭を円形としても良い。陽極は、不溶性陽極であっても可溶性陽極であっても良い。
本実施形態では、一つの処理ユニット3−1を4つのセル11−1〜11−4に区画する遮蔽板23を有することができる。各セル11−1〜11−4内に、平面視でワーク2の両側に陽極20(20A1,20A2,20B1,20B2)が配置される。遮蔽板23は、隣り合うセル間での電界(図2に矢印で示す陽極−陰極間の電界)の影響を遮断するために設けられる。遮蔽板23には、ワーク2が通過する開口23Aが形成される。
2.搬送治具
図4は、搬送治具30の一例を示している。この搬送治具30は、水平アーム部300と、垂直アーム部310と、ワーク保持部320と、被案内部330と、複数例えば2つの第1,第2被給電部340A,340Bと、被押動片350とを有する。水平アーム部300は、間欠搬送方向Aと直交する方向Bに沿って延びる。垂直アーム部310は水平アーム部300に垂下して保持される。ワーク保持部320は垂直アーム部310に固定される。ワーク保持部320は、上部フレーム321と、上部フレーム321に例えば昇降可能に支持される下部フレーム322とを含む。上部フレーム321には、ワーク2の上部をクランプする複数のクランパー323が設けられる。下部フレーム322には、ワーク2の下部をクランプする複数のクランパー324が設けられる。ワーク2には下部のクランパー324により下向きのテンションが付与される。ただし、ワーク2が厚い場合や、ワーク2の下部から給電しない場合には、下部フレーム322及びクランパー324を省略しても良い。
被案内部330は、処理ユニット3−2〜3−nに沿って配置され、例えば処理ユニット3−2〜3−n毎に分割された案内レール(図示せず)に案内されて、搬送治具30を直線案内するものである。被案内部330は、案内レールの天面と転接するローラー331と、案内レールの両側面と転接するローラー332(図4では一方の側面に転接するローラーのみ図示)とを含むことができる。
第1,第2被給電部340は、図5及び図6(A)(B)にて説明する陰極レール40A,40Bと接触し、図7に示す2つの導通経路31A,31Bを介してワーク2を2つの陰極に設定する。第1,第2被給電部340A,340Bは、間欠搬送方向Aに沿って延びる第1,第2支持アーム341A,341Bの上流側と下流側とに支持される2つの接触子342,343をそれぞれ含む。接触子342,343は、支持アーム341に平行リンク機構を介して支持され、図5に示す陰極レール40A(40B)に圧接されるようにバネで付勢される。なお、被給電部340の数を3以上とした場合には、それに合わせて陰極レール40の数も3以上となる。
被押動片350は、例えば垂直アーム部310に固定され、ワーク保持部320の真上の位置にて被押動片350を垂直にして配置される。被押動片350は、後述する間欠搬送装置により図示C方向から押動されて、搬送治具30に間欠搬送力を伝達させるものである。なお、図4に示す搬送治具30には、連続搬送時に使用される被係合部360が設けられており、搬送治具30は間欠搬送にも連続搬送にも兼用できる。
3.N個の陰極レール、N個の導通経路及びN×M個の整流器
図5に示すように各処理ユニット3−1〜3−n(図5は2つの処理ユニットのみ図示)は、N(Nは2以上の整数)本例えばN=2本の陰極レール40A,40Bを有する。2本の陰極レール40A,40Bは、搬送方向Aと平行に配置される。2本の陰極レール40A,40Bの各々は、好ましくは処理ユニット3−1〜3−n毎に分割された複数の分割陰極レール40−1〜40−n(図5は2つの分割陰極レール40−1,40−2のみを示す)を有し、搬送方向Aで連続するように連結される。分割陰極レール40−1〜40−nの各々は、図5及び図6(A)に示すように、絶縁レール41上にて間隔(非導電部)42をあけて、ワーク2が停止される各セル毎に一つずつ計4つの導電部43を有する。陰極レール40Aにそれぞれ設けられた4つの導電部43の各々は、各処理ユニット3−1〜3−nの4箇所の停止位置にてワーク2を保持して停止された図4に示す搬送治具30の第1被給電部340A(2つの接触子342,343)と電気的に導通される。陰極レール40Bにそれぞれ設けられた4つの導電部43の各々は、各処理ユニット3−1〜3−nの4箇所の停止位置にてワーク2を保持して停止された図4に示す搬送治具30の第2被給電部340B(2つの接触子342,343)と電気的に導通される。なお、図5では各処理ユニット3−1〜3−nに収容されるメッキ液の液面Lが示され、ワーク2はメッキ液中に浸漬される。
図6(B)に示すように、2本の陰極レール40A,40Bで共用される絶縁レール41の幅方向の両端には隔壁44A,44Aが設けられ、導電部43上に非油性の導電性流体(例えば水)45を保持することができる。こうすると、被給電部340(2つの接触子342,343)と導電部43との電気的接触を、導電性流体45を介してより確実に担保することができる。ただし、水の導電性は金属である導電部43の導電性よりもはるかに低いので、隣り合う導電部43,43間の絶縁性は維持される。また、図6(B)に示すように、導電部43を絶縁レール41上に固定するボルト46は、第1,第2被給電部340A,340Bの走行路を挟んだ両側に配置することができる。これにより、導電部34にボルトの座ぐり穴を設ける必要がなくなり、抵抗となる要因を排除できる。
各処理ユニット3−1〜3−nは、ワーク2が停止されるM=4つの各セル毎にN=2つずつ計M×N=8つの整流器50(図5では処理ユニット3−1〜3−nについてのみ8つの整流器50を示す)を有する。8つの整流器50のうち各セル(ワーク2の停止位置)に対応して配置される一対の整流器50の一方の正端子51は、各セルに配置された陽極20A1,20A2と共通接続され、一対の整流器50の一方の負端子52は給電レール40A上にて各セルと対応する導電部43と接続される。一対の整流器50の他方の正端子51は、各セルに配置された陽極20B1,20B2と共通接続され、一対の整流器50の他方の負端子52は給電レール40B上にて各セルと対応する導電部43と接続される。
搬送治具30は、図7に模式的に示すように、2本の陰極レール40A,40Bの各一つからワーク2の異なるN=2つの部位に導通されN=2つの第1,第2導通経路31A,31Bを有する。図7の例では、第1導通経路31Aはワーク2の上部と接続され、第2導通経路31Bはワーク2の下部と接続される。第1導通経路31Aは第1被給電部340Aを含み、第2導通経路31Bは第2被給電部340Bを含む。搬送治具30に並列配置される第1,第2被給電部340A,340Bは、図5に示すN=2本の並列な陰極レール40A,40Bとそれぞれ接触して、ワーク2に独立して電流制御可能なN=2つの陰極を設定する。Nを3以上とすれば、ワーク2に独立して電流制御可能なN=3以上の陰極を設定できる。
第1導通経路31Aは、上部フレーム321及びクランパー323を含む。また、第2導通経路31Bは、下部フレーム322及びクランパー324を含む。上部フレーム321と下部フレーム322とを絶縁して独立の導通経路とする治具は、例えば本出願人による特許5898540号や特願2017−204603号に記載されている。この治具において、第1被給電部340Aから上部フレーム321に至る導通経路と、第2被給電部340Bから下部フレーム322に至る導通経路とを例えば配線等により電気的に絶縁すれば、図6に示す第1,第2導通経路31A,31Bが確立される。
図7の例では、図5に示す上部クランパー323を介してワーク2の上部に流れる電流と、下部クランパー324を介してワーク2の下部に流れる電流とが、2つの整流器50により独立して制御される。治具30の上部クランパー323と下部クランパー324とは、陰極レール40A,40Bからの距離の違いにより配線抵抗値を等しく設定することは困難であるが、その抵抗値の相違を前提として2つの整流器50が電流をそれぞれ独立して制御することができる。それにより、ワーク2の上部及び下部にほぼ等しい電流が流れ、処理されたワークの面内均一性が向上する。
一つの治具30に保持されるワーク2をN個の陰極に設定するにあたっては、図7の例のように上下2つの陰極とするものに限定されない。例えば、複数の上部クランパー323毎に異なる整流器50に接続し、それに加えて、複数の下部クランパー324毎にさらに異なる整流器50に接続しても良い。これにより、N=3以上の部位毎に独立した電流制御を実現することができる。この他、ワーク2の表面と裏面とに独立して制御された電流を供給しても良い。こうすると、一つの治具30に保持されるワーク2の表面と裏面は、それぞれ異なる整流器50により独立して制御された電流が供給され、ワーク2の表面と裏面とで処理品質を高めることができる。なお、ワーク2を保持する一つのクランパーは、ワーク2の表裏面と接触する一方を導電部とし他方を絶縁部とすることができ、それによりワーク2の表裏面の一方のみに通電することが可能となる。よって、図7の例において、上部クランパー323がワーク2の表面にのみ通電し、下部クランパー324がワーク2の裏面にのみ通電すれば、ワーク2の表裏面にそれぞれ独立して制御された電流を供給できる。また、ワーク2の上部/下部と表面/裏面との双方にそれぞれ独立して制御された電流を供給しても良い。
4.ワーク2の停止時の電流制御
各処理ユニット3−1〜3−nのM=4箇所の停止位置(セル)にて、M=4つのワーク2の各々に流れる電流は、各セル毎に2つずつ設けられた整流器50の各々により独立して制御される。しかも、セル間では陰極同士が絶縁され、陽極同士も絶縁されるので、各一つのワーク2毎に絶縁分離させて、各整流器50によりワーク2を個別的に給電制御することができる。加えて、セル間では遮蔽板23により電界を分離することで、セル間での影響を排除して、ワーク2毎の個別給電が担保される。それにより、ワーク2のメッキ品質を向上させることができる。
本実施形態の間欠搬送方式を従来の連続搬送方式と対比すると、連続搬送されるワーク(陰極)は固定された陽極との位置関係が常時変化するのに対して、本実施形態の停止されたワーク(陰極)2は陽極20と正対させることができる。このように、ワーク2の停止中は陰極と陽極との位置関係が一定となり、各ワークは同一メッキ条件となるので、メッキ品質が向上すると期待される。特にワーク2が停止していれば接触抵抗の変動はなくなるので、緻密な電流制御が可能となる。また、連続搬送に用いられる長い陰極レール途中には固定ボルト用の座ぐり穴等があり、陰極レールの抵抗値が場所毎に異なり均一抵抗とはならない。そのため、ワークの連続搬送中の位置によってワークに流れる電流が異なるが、間欠搬送ではそのような不具合を解消できる。さらに、本実施形態は、連続搬送のようにワークの連続搬送速度よりメッキ品質が悪影響を受けることもない。
ただし、上述のような完全個別給電を必ずしも実施せずにワーク2を間欠搬送しても良い。つまり、各処理ユニット3−1〜3−nの4つのセル11−1〜11−4にて、陽極を共通にしても良い。また、間欠搬送に代えてワーク2を連続搬送してもよく、この場合、図5及び図6(A)に示す導電部43間の間隔(非導電部)42は不要となる。
5.ワーク2の間欠搬送中の電流制御
ワーク2がセル間で間欠搬送される間も、整流器50によりワーク2に電流が供給される。ここで、間欠搬送中に、図4に示す搬送治具30の2つの接触子342,343の少なくとも一方は陰極レール上の導電部43と接触している。つまり、搬送上流側の接触子342が間隔42の位置にて絶縁レール41と接触しても、搬送下流側の接触子343は導電部43と接触している。同様に、搬送下流側の接触子343が間隔42の位置にて絶縁レール41と接触しても、搬送上流側の接触子342は隣のセルの導電部43と接触している。それらの過程で、搬送下流側の接触子343が例えばセル11−1の導電部43と接触し、搬送上流側の接触子342はセル11−2の導電部43と接触する。この場合、ワーク2はセル11−1及びセル11−2に対応する2つの整流器50から電流が供給される。このセル間を移動する過程の状態(乗り継ぎ状態)を、図8に模式的に示す。図8において、図4に示す搬送治具30の被給電部340が模式的に示され、被給電部340(第1,第2被給電部340A,340Bの総称である)は上流側セルの導電部43と下流側セルの導電部43とに接触している。ここで、ワーク2が停止している時の整流器50の出力を維持してワーク2を間欠搬送すると、2つの整流器50と接続される乗り継ぎ中のワーク2には過渡的に2倍の電流が流れる虞がある。特に、間欠搬送速度が遅いほど、過渡電流の影響は大きい。
本実施形態では、ワーク2の間欠搬送中には以下の2つの電流制御のいずれかを採用している。間欠搬送速度が比較的遅い場合には、上述した過渡電流を低減または防止するために、ワーク2の停止時での整流器50の出力(例えば100%)を漸減(例えば50%まで漸減)させた後に漸増(100%まで戻す)させる。間欠搬送速度が比較的速い場合には、過渡電流は流れる期間が極めて短いため無視することができる。よって、その場合にはワーク2の停止時とワーク2の間欠搬送時とで整流器50の出力を異ならせるように制御しなくても良い。例えば、ワーク2の搬送方向の幅を800mm、間欠搬送速度を12m/min、図8に模式的に示す被給電部430の搬送方向の幅を60mmと仮定すると、間欠搬送時間は5secとなり、被給電部430がセル間で導電部43を乗り継ぎするのに要する時間(過渡電流が流れ得る時間)はわずか0.3secである。
6.ノズル管の移動走査
各処理ユニット3−1〜3−nの4つのセル11−1〜11−4にて、図9に示すように、平面視で、停止位置にあるワーク2の各面(表面及び裏面)と陽極20との間に少なくとも1本のノズル管60をさらに設けることができる。ノズル管60は、ワーク(陰極)2と陽極20との間に形成される電界を遮るので、複数のノズル管60を設ける場合でもその本数は少ないことが好ましい。ノズル管60は、図9に示すようにメッキ液を噴出する複数の噴出口60Aを有する。図10に示すノズル管60の噴出口60Aは垂直方向ピッチPは従来の連続搬送式に用いられるピッチ(例えば7.5mm)よりも小さく、噴出口60Aの外径以上でかつ5mm以下とすることができる。単位時間当たりのメッキ液供給量を多くするためである。加えて、小さいサイズのチップや密なパターンに均等にメッキ液を供給するためにも、ピッチPは小さい方が良い。なお、図10ではワーク2の表裏面側のノズル管60はワーク2を挟んで対向配置されているが、非対向位置に設けても良い。対向配置させればワーク2が液圧で変形することを解消でき、非対向配置させるとワーク2の貫通孔にメッキ液を供給し易くなる。なお、連続搬送方式でもノズル管が設けられるが、その本数は一処理ユニットに十数本と多い。
ワークの連続搬送方式では多数のノズル管が固定されていたが、間欠搬送方式を採用する本実施形態では、各処理ユニット3−1〜3−nの4つのセル11−1〜11−4にて、少なくとも1本のノズル管60を、例えば図8の矢印A1方向及びA2方向(共に間欠搬送方向Aと平行である)に水平走査移動させている。それにより、図9に示すように、ワーク2の全面に対して均一にメッキ液を噴出させることができる。また、ノズル管60の移動速度は、連続搬送方式でのワーク2の移動速度(例えば0.8m/min)よりも速くすることができる。こうすると、単位時間当たりのメッキ液供給量を多くすることができる。なお、連続搬送式でワーク速度を速くすると処理槽の全長が長くなって装置が大型化するが、本実施形態のような間欠搬送では装置は大型化しない。
ノズル管60の往復移動機構は図示を省略するが、公知の往復直線運動させる機構(例えば可逆モータで駆動されるピニオン−ラック機構、ピストン−クランク機構等)を採用することができる。この往復移動機構は、各セルで停止されているワーク2の少なくとも水平幅と対応する長さ範囲を少なくとも一回循環して走査するように、2本のノズル管60を移動させることができる。こうすると、処理されるワーク2の面内均一性が向上する。特に、ノズル管60の初期位置から少なくとも一回循環走査させて初期位置に復帰させることが好ましい。ノズル管60の影がワーク面内でほぼ均一化されるからである。なお、ノズル管60は装置の稼動中に亘って往復走査移動を連続させても良いし、ワーク2の間欠搬送中は往復走査移動を停止しても良い。
本実施形態によれば、間欠停止されるワーク2に対して、ワーク2の停止位置と対応して少なくとも一つ例えば2本のノズル管60をワーク2に対して走査移動させることができる。それにより、平面視でワーク2と陽極20との間に位置するノズル管60の影となって陽極−陰極間の電界が妨げられる領域が、ノズル管60の移動に伴って移動する。このため、ノズル管60によって電界が妨げられる領域が固定されず、処理されるワーク2の面内均一性が向上する。なお、ノズル管60の走査移動方向は水平方向に限らない。例えばノズル管60を水平に配置して垂直方向に走査移動してもよく、走査移動方向は水平、垂直等のいずれの方向であっても良い。
ノズル管60は公知の構造により分割処理槽内の噴出口60A付近のメッキ液を巻き込んで噴出させることができる。よって、陽極20付近の金属イオンが豊富なメッキ液をワーク2に向けて噴出でき、スループットが向上する。
なお、ノズル管60の走査移動は、間欠搬送方式の表面処理装置に広く適用することができ、必ずしも上述した実施形態のような構造、つまり複数の処理ユニットの連結構造、陰極分割構造、陽極分割構造や、後述するプッシャーによる間欠搬送機構を備えた構造等に限定されるものではない。
7.処理ユニット毎の間欠搬送装置
本実施形態では、各処理ユニット3−1〜3−n毎に間欠搬送装置を設けることが好ましい。処理ユニットの数nを変更しても間欠搬送装置を再設計する必要がないからである。その便宜を求めなければ、特許文献1のように循環式間欠搬送装置を用いても良いし、各処理ユニット3−1〜3−nに共用される一つの間欠搬送装置を用いても良い。なお、以下に説明する間欠搬送装置は、必ずしも複数の処理ユニットを連結してメッキ槽を形成するものに限定されない。
各処理ユニット3−1〜3−n毎に設けられる間欠搬送装置として、図11または図12に示すものを採用することができる。図11に示す間欠搬送装置は、間欠搬送方向Aと平行な正逆方向A1,A2に向けて、例えばエアシリンダー等で進退駆動されるプッシャー70で構成される。プッシャー70は、4箇所に押動片71を有する。4つの押動片71は、4つの搬送治具30の被押動片350(図4参照)を押動可能である。4つの押動片71は、図11において時計周り方向Dに回転付勢されている。
プッシャー70は、方向A1に向けた前進時に4つの押動片71が4つの搬送治具30の被押動片350を押動して4つのワーク2を間欠搬送させる。プッシャー70は、方向A2に向けた後退時に、押動片71が被押動片350と接触すると、押動片71が矢印D方向への付勢力に抗して矢印Dとは逆方向に回転することで、被押動片350に邪魔されることなく初期位置に復帰される。こうして、各処理ユニット3−1〜3−n内にあった4つのワーク2は、プッシャー70により同時に一ステップ移動されて間欠搬送される。それにより、処理ユニット内の最下流位置以外の3つのワーク2は同一処理ユニット内で一ステップ移動され、同一または前段の処理ユニット内の最下流位置にあったワーク2はその後段の処理ユニット内の最上流位置に移動される。こうして、4つの搬送治具30に保持された4つのワーク2は、処理ユニット内の4つの停止位置を始点及び/または終点として、間欠的に搬送される。
図11に示す間欠搬送装置は、搬送治具30を押動するだけであるから、搬送治具30の停止位置を制御することはできない。この間欠搬送装置は、間欠搬送速度が比較的遅く、プッシャー70での押動停止後も搬送治具30が前進し続ける慣性力を生じない場合に使用することができる。あるいは、この間欠搬送装置は、搬送治具30の案内ローラー331,332の少なくとも一つに、本願出願人による国際特許出願PCT/JP2018/020119に記載されたブレーキ機構を設けた場合にも採用することができる。
図12(A)(B)に示す間欠搬送装置は、4つの押動片73を備えて進退駆動(A1,A2方向の駆動)及び昇降駆動(矢印E方向の駆動)されるプッシャー72を含む。4つの押動片73は、搬送治具30の被押動片350が嵌まり込む例えば上向き開口の凹部73Aを含む。図12(A)に示すように、プッシャー72が上昇されると、4つの凹部73Aに搬送治具30の被押動片350が嵌まり込む。その後、図12(B)に示すように、プッシャー72をA1方向に前進させると、4つの搬送治具30は同時に一ステップ分だけ間欠搬送される。また、プッシャー72の前進が終了すると、凹部73Aにより被押動片350の停止位置が一義的に定まる。その後、プッシャー72は下降され、さらに後退されて、初期位置に復帰される。特に、凹部73Aと被押動片350との係合により、複数の搬送治具30を所定の位置に停止させることができ、より高速な間欠送りが可能となる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
図13は、図4に示す搬送治具30のうちのワーク保持部320をワーク保持部320Aに変更した変形例を示す、図13では、ワーク2を囲むハッチングで示す四角枠領域にダミー被処理部80を設けている。ダミー被処理部80はワーク2と共に表面処理(メッキ)される領域である。ダミー被処理部80は、図13に示す給電部81と接続される。ここで、図4に示す治具30の第1被給電部340Aを上部/下部クランパー323,324を介してワーク2と電気的に接続する一方で、図13に示す給電部81を図4に示す第2被給電部340Bと電気的に接続することができる。こうすると、ダミー被処理部80はワーク2に流れる電流を異なる整流器50により独立して制御することが可能となる。ダミー被処理部80は2分割以上、例えば上下左右で4分割されたそれぞれを、図4に5個以上設けられた被給電部340の4つに接続し、残りの被給電部340をワークに接続することにより、ダミー被処理部80の電流制御を2分割以上でより細かく行うことができる。
ワーク2の周縁はダミー被処理部80の内側に位置することから、ワーク2の周縁はエッジにならない。よって、ワーク2の周縁に電界が集中しないので、いわゆるドックボーンと称される厚膜部は生じない。ダミー被処理部80に流れる電流とワーク2に流れる電流とをほぼ等しくすれば、ワーク2の周囲のダミー被処理部80を含めた広面積がメッキ領域となり、その中心に位置するワーク2の面内均一性が向上する。なお、メッキ装置1はメッキ処理部の後工程に剥離槽を有し、メッキ後に搬送治具30は剥離槽に投入されてメッキが剥離される。その際にダミー被処理部80に形成されたメッキも剥離されるので、搬送治具30を繰り返し再使用可能となる。
図14は、N=2個の陰極レールの導電部に接続される一対の整流器を一つの整流器で兼用した変形例を示す図である。図5では各処理ユニット10−1〜10−nの各々にN×M=8個の整流器50を配置したが、図14ではM=4個の整流器50が配置される。各セルに対応してN=2の場合に配置される図5の一対の整流器50は、図14では1個の整流器50が兼用される。図14に示すように、各セルに対応する1個の整流器50の負端子52は、陰極レール40Aの導電部43に直接接続されると共に、陰極レール40Bの導電部43には可変抵抗器53を介して接続することができる。各セルに対応する1個の整流器50の正端子51は、各セルに配置された陽極20(20A1,20A2,20B1,20B2)に共通接続される。このようにしても、治具30の第1導通経路31Aに流れる電流を整流器50により制御すると共に、治具30の第2導通経路31Bに流れる電流を同一の整流器50及び可変抵抗器53で制御することができる。しかも、整流器50のトータル個数を最大で半減させることができる。N=3以上とした場合には、一つの整流器50の端子に3本以上の配線を接続し、うち2本以上に可変抵抗器53を接続しても良い。
図15は、図4に示す搬送治具30のうちの被給電部340(第1,第2被給電部の総称)に陰極レール40(40A,40Bの総称)の清掃機能を付加した変形例である搬送治具30Aを示す。ただし図15では、第1,第2被給電部を一つの被給電部340として描いている。図15では、支持アーム341が、接触子342,343に加えて、陰極レール40と接触して陰極レール40を清掃する少なくとも一つのレール清掃部344を支持している。図15に示すレール清掃部344は、陰極レール40の導電部43を磨いて堆積層(例えば導電部上の酸化皮膜等)を削り取る研磨材例えばスクレーパー344Aと、研磨粉やごみを払い出すブラシ344Bの少なくとも一方または双方とを含んでいる。ブラシ344Bはスクレーパー344Aの下流側に設けることができる。清掃部344(344A,344B)は、接触子342,344と同様な構造により陰極レール40に圧接される。
図15に示す清掃部344を有する搬送治具30Aを、メッキ装置1にて循環使用される多数の搬送治具の少なくとも一つとして用いることで、メッキ装置1を稼働させながら陰極レール40を清掃し、通電不良を防止することができる。それにより、陰極レール40の導電部43の電気抵抗値が高くなるなどの不具合を抑制し、従来週一回の頻度で実施されていたメンテナンス頻度を少なくすることができる。
なお、図15に示す搬送治具30Aは、上述した間欠搬送式の表面処理装置に限らず、導電部34が連続して設けられる陰極レールを有する連続搬送式の表面処理装置でも使用することができる。
図16及び図17は、複数のワークをメッキ液に同時に浸漬させて処理するバッチ式の表面処理装置を示している。この表面処理装置は、処理槽100に収容されたメッキ液に、治具200を介してM=4個のワーク(基板1〜4とも言う)が浸漬される。バッチ式の本実施形態は、上述した実施形態と同様に、ワーク2(図13に示すようにワーク2の周囲にダミー被処理部80を有する場合にはダミー被処理部80も含む)をN=2個の陰極に設定するものである。ここで、本実施形態では、N=2個の陰極は、各ワーク2の表面と裏面とすることができる。ただし、上述した実施形態の通り、N=2個の陰極は、各ワーク2の上部と下部であってもよく、あるいはワーク2とダミー被処理部80であっても良い。また、設定される陰極の数Nは2に限らないことは上述の通りである。
本実施形態では、N×M=8個の整流器50(整流器1〜8とも言う)が設けられる。N×M=8個の整流器50の負端子には、治具200と接触可能なN×M=8個の陰極接続部110と接続されている。治具200には、8個の陰極接続部110と接触されるN×M=8個の端子210が設けられる。治具200には昇降アーム220が設けられ、図示しない昇降機構により昇降される。治具200が下降されると、M=4個のワーク2が処理槽100内のメッキ液に浸漬されると共に、端子210が陰極接続部110と接続される。
処理槽100には、少なくとも一つの陽極20が配置される。本実施形態では、M=4個のワーク2の表裏面と対向する位置にM×2=8個の陽極20A1〜20A4,20B1〜20B4(アノード1〜8とも言う)が設けられている。アノード1〜8と整流器1〜8との接続は図17に示す通りである。整流器1にて基板1表面とアノード1の電流を制御し、整流器2にて基板1裏面とアノード2の電流を制御し、整流器3にて基板2表面とアノード3の電流を制御し、整流器4にて基板2裏面とアノード4の電流を制御する。また、整流器5にて基板3表面とアノード5の電流を制御し、整流器6にて基板3裏面とアノード6の電流を制御し、整流器7にて基板4表面とアノード7の電流を制御し、整流器8にて基板4裏面とアノード8の電流を制御する。こうして、本実施形態ではバッチ処理される複数のワークの各々を独立した陰極に設定して緻密な電流制御を可能とすることができる。
ここで、本実施形態でも図14と同様にして、N×M個の整流器50のうちの少なくとも2個は1個の整流器50で兼用しても良い。この場合、兼用される1個の整流器50の端子は、M個のワーク2の一つの異なるN個の部位(例えば表面/裏面、上部/下部またはワーク2/ダミー被処理部80)に導通されるN個の導通経路の一つに直接接続されると共に、N個の導通経路の他の一つに可変抵抗器53を介して接続することができる。このように、少なくとも一つの整流器50に代えて、他の整流器50の端子が共用され、かつ、可変抵抗器53の調整により、M個のワーク2の一つの異なるN個の部位に導通されるN個の導通経路の少なくとも一つに供給される電流を制御しても良い。
本実施形態では、陽極20と陽極バー22との接続を例えば図18に示すように変更することができる。図18では、陽極20がワーク2と対向しない面に、複数の接点21が設けられる。複数の接点21の各々は、例えばチタン等の導通部材22Aを介して陽極バー22と導通接続される。ここで、従来は陽極20の上端部を陽極バー22に固定して、陽極20の上側からのみ給電していた。こうすると、処理ユニット3−1〜3−n内の液中抵抗が大きいので、ワーク2及び陽極20の低抵抗部に電子が通り易く、ワーク2での電流分布が面内不均一となっていた。図18のように陽極20の多数の接点21を介して給電することで、電流分布の面内均一性が向上され、ワーク2の処理で面内均一性が改善される。さらには、複数の接点21の少なくとも1個毎に整流器を接続して電流調整を可能とすることで、抵抗差に拘わらず電流分布の面内均一性をさらに向上させることができる。
1 表面処理装置、2 ワーク、3−1〜3−n 処理槽(分割処理槽)、20(20A1,20A2,20B1,20B2) 陽極、30,30A 31A,31B N個の導通経路、搬送治具、40A,40B 陰極レール、41 絶縁レール、42 間隔(非導電部)、43 導電部、50 整流器、51 正端子、52 負端子、53 可変抵抗器、60 ノズル管、60A 噴出口、70,72 プッシャー(間欠搬送装置)、71,73 押動片、73A 凹部、80 ダミー被処理部、100 処理槽、110 N×M個の陰極接続部、200 治具、210 N×M個の端子、322,324 クランパー、340A,340B 第1,第2の被給電部

Claims (6)

  1. 処理液に浸漬されるワークを保持し、かつ、前記ワークを陰極に設定するワーク保持治具であって、
    N(Nは複数)個の被給電部と、
    前記N個の被給電部と、前記ワークを含む異なるN個の陰極設定部位とに導通され、かつ、互いに絶縁されるN個の導通経路と、
    を含むことを特徴とするワーク保持治具。
  2. 請求項1において、
    前記N個の導通経路は、前記ワークの異なる前記N個の陰極設定部位に導通されることを特徴とするワーク保持治具。
  3. 請求項2において、
    前記ワークをクランプする少なくともN個のクランパーを含み、
    前記ワークの異なる前記N個の陰極設定部位は、前記少なくともN個のクランパーで前記ワークが把持される部位であることを特徴とするワーク保持治具。
  4. 請求項3において、
    前記少なくともN個のクランパーで前記ワークが把持される部位は、前記ワークの上端部と下端部とを含むことを特徴とするワーク保持治具。
  5. 請求項3において、
    前記少なくともN個のクランパーで前記ワークが把持される部位は、前記ワークの前記表面と前記裏面とを含むことを特徴とするワーク保持治具。
  6. 請求項1において、
    前記ワークの周囲にダミー被処理部を含み、
    前記N個の導通経路は、前記N個の被給電部から前記ワークに導通される第1導通経路と、前記N個の被給電部から前記ダミー被処理部に導通される第2の導通経路と、を含むことを特徴とするワーク保持治具。
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