JP2020168973A - 車両のドアロアサッシュの構造 - Google Patents

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昌幸 兼子
Masayuki Kaneko
昌幸 兼子
内田 充洋
Mitsuhiro Uchida
充洋 内田
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Abstract

【課題】ドアロアサッシュの取付部の耐久性を確保しつつ、インナパネルの被取付部の耐久性の向上を図る。【解決手段】ドアロアサッシュ20の下側の取付部32は、インナパネル22の車両前方を向く面に設けられた被取付部2204に車両前方から取り付けられる取付壁40を備えている。取付壁40には、取付壁40の縁部から車両前方(インナパネル22の車両前方を向く面とは反対側)に起立し縁部に沿って延在する起立壁4002が設けられている。起立壁4002は、取付壁40の下縁に沿って延在する起立下壁4002Aと、取付壁40の車幅方向の側縁に沿って延在する一対の起立側壁4002B、4002Cとを有している。取付壁40上で起立下壁4002Aと一対の起立側壁4002B、4002Cとで囲まれた空間S0は上方に開放状に形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は車両のドアロアサッシュの構造に関する。
車両には乗降口を開閉するドアが設けられており、ドアはインナパネルとアウタパネルとが接合されて構成され、ドアには、ドアガラスの昇降を案内するドアロアサッシュが設けられている。
ドアロアサッシュは、ドアガラスが昇降する溝部を有し車両上下方向に延びる長尺状の本体部と、本体部の下部に設けられた取付部とを備えている。
取付部は、ボルト、ナットを介してドアのインナパネルに取り付けられる。
ところで、ドアがヒンジ式のフロントサイドドアあるいはリアサイドドアである場合、ドアを閉めると、ドア側に設けられたラッチと車体側に設けられたストライカとがぶつかることで、あるいは、ドアに設けられた緩衝部材が乗降口周囲の車体箇所にぶつかることでラッチや緩衝部材を介して車幅方向外側に向かう反力(バウンス)がドアに作用する一方、ドアガラスは慣性により反力(バウンス)と反対方向である車幅方向内側に向かう力が作用する。
また、上記反力によってドアが車幅方向外側へ変位しようとするが、ドアのラッチが車体側のストライカに係合することでドアの変位が規制されるため、今度は、ドアに車幅方向内側に向かう反力(リバウンス)がドアに作用する一方、ドアガラスは慣性により反力(リバウンス)と反対方向である車幅方向外側に向かう力が作用する。
したがって、ドアを閉める度に、ドアガラスには車幅方向内側および車幅方向外側に向かう力が作用するため、ドアガラスを案内するドアロアサッシュにも同様の力が作用し、ドアロアサッシュが取り付けられるインナパネルの被取付部の耐久性を確保する上で不利が生じる。
そこで、特許文献1には、ドアロアサッシュの長尺状の本体部と、インナパネルの被取付部に取り付けられるドアロアサッシュの取付部との間に板状のばね構造部を設けたドアロアサッシュが提案されている。
このドアロアサッシュでは、ばね構造部がドアガラスに作用する力を吸収し、インナパネルに加わる力を緩和することが可能となる。
特開2001−10342号公報
しかしながら、上記従来技術では、ドアを閉めた際にドアロアサッシュの取付部からインナパネルの被取付部に加わる力を緩和できる一方、ばね構造部の剛性を十分に確保することが難しいため、ばね構造部が劣化、破損することが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ドアロアサッシュの取付部の耐久性を確保しつつ、インナパネルの被取付部の耐久性の向上を図る上で有利な車両のドアロアサッシュの構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両のドアの内部に配置されて上下方向に延在しドアガラスの車両前後方向の縁部を案内するガイド溝が設けられたドアロアサッシュ本体と、前記ドアロアサッシュ本体の下部から車幅方向に突設され、前記インナパネルの車両前後方向を向く面に設けられた被取付部に固定される取付部とを備える車両のドアロアサッシュの構造であって、前記取付部は、前記インナパネルの被取付部に取り付けられる取付壁を備え、前記取付壁には、当該取付壁の縁部から前記インナパネルの被取付部と反対側に起立し前記縁部に沿って延在する起立壁が設けられ、前記起立壁は、前記取付壁の下縁に沿って延在する起立下壁と、前記取付壁の車幅方向で少なくとも前記ドアロアサッシュ本体側に位置する側縁に沿って延在する起立側壁とを有し、前記取付壁と前記起立下壁及び前記起立側壁とで囲まれた空間は少なくとも車両上方に開放されていることを特徴とする。
車両用ドアを閉める度に、ドアガラスには車幅方向内側に向かう力および車幅方向外側に向かう力が繰り返して作用し、この力はドアガラスを案内するドアロアサッシュ本体、ドアロアサッシュの取付部を介してインナパネルの被取付部に繰り返して作用する。
本発明によれば、起立下壁、起立側壁により取付部の剛性が確保されている。
また、起立下壁と起立側壁とで囲まれた空間は上方に開放状に形成されているため、車両用ドアを閉める度に、車幅方向内側に向かう力および車幅方向外側に向かう力が取付部に作用した場合、取付部が変形しやすくなり、この変形により力が吸収されやすくなる。
そのため、ドアロアサッシュの取付部の耐久性を確保しつつ、車両用ドアを閉める度に、ドアロアサッシュの取付部からインナパネルの被取付部に作用する力が低減され、インナパネルの被取付部の劣化、破損を抑制し、インナパネルの被取付部の耐久性の向上を図る上で有利となる。
実施の形態に係るドアロアサッシュがインナパネルに取り付けられた状態を車幅方向外側から見た正面図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの取付部がインナパネルの被取付部に取り付けられた状態を示す斜視図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの斜視図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの下部を車両前方から見た斜視図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの下部を斜め下方から見た斜視図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの下部を車両後方から見た斜視図である。 図6をX−X線断面で破断した斜視図である。 実施の形態に係るドアロアサッシュの下部を車両後方から見た拡大斜視図である。 ドアロアサッシュを簡略化して描いた模式図であり、(A)はフロントサイドドアを閉じる前の状態を示し、(B)はフロントサイドドアが閉じられてドアロアサッシュの取付部およびインナパネルの被取付部が変形した状態を示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の図面において符号FRは車両前方を示し、符号INは車幅方向内側を示し、符号OUTは車幅方向外側を示す。
図1に示すように、車両用ドア10は、車両の側部の乗降口を開閉するヒンジ式のものであり、本実施の形態では、車両用ドア10がフロントサイドドアである場合について説明する。
車両用ドア10は、ドア本体12と、窓枠部14と、ドアガラス16と、前側のドアロアサッシュ18と、本発明が適用された後側のドアロアサッシュ20とを含んで構成されている。
車両用ドア10はフロント側の乗降口に配置され、車両用ドア10の前端部がヒンジ1002を介して不図示のフロントピラーに回動可能に結合され、これにより車両用ドア10はその前端部を支点として車幅方向に揺動し乗降口が開閉される。
ドア本体12の上部から窓枠部14が上方に突設され、ドア本体12の上縁12Aの上方で窓枠部14の内側に窓開口24が形成される。
ドア本体12および窓枠部14は、インナパネル22と、不図示のアウタパネルとが重ね合わされて接合されることで一体的に構成されている。
本実施の形態では、窓枠部14は、ドア本体12の上部の前後から上方に起立する前後の縦枠部14A、14Bと、縦枠部14Aの上端を接続する上縁枠部14Cとを備えている。
ドアガラス16は、ドア本体12に設けられた不図示の昇降機構により、窓開口24を全開した全開位置と、窓開口24を全閉した全閉位置との間で昇降される。
窓開口24において、ドアガラス16の前縁16Aと後縁16Bは、前後の縦枠部14A、14Bに取着された板金製の縦ガラスガイド26A、26Bおよびそれら前後の縦ガラスガイド26A、26Bにそれぞれ取着された前後のランチャンネルを介して上下方向に案内される。
ドア本体12の内部に、窓開口24に配置された前後のランチャンネルに連続してドアガラス16の前縁16Aと後縁16Bとを案内するように前側のドアロアサッシュ18と後側のドアロアサッシュ20が設けられている。
前側のドアロアサッシュ18については従来公知の様々な構造が適用可能であるため、その説明を省略し、以下本発明が適用される後側のドアロアサッシュ20について説明する。
図3に示すように、ドアロアサッシュ20は、上下方向に細長のドアロアサッシュ本体28と、上下の取付部30、32とを含んで構成されている。
ドアロアサッシュ本体28は、車両前方に開放状で上下方向に延在するガイド溝34を有し、このガイド溝34はドアガラス16の後縁16Bを案内する箇所であり、上下の取付部30、32を介して、後側の縦枠部14Bに取着されたランチャンネルと連続状に配置されている。
図2、図3、図4に示すように、ガイド溝34は、ドアロアサッシュ本体28のガイド溝底壁3402と一対のガイド溝側壁3404、3406とにより形成されている。
ガイド溝底壁3402は、車幅方向の幅を有して上下方向に延在しガイド溝34の底面34A(車両前方を向く面)を形成しており、一対のガイド溝側壁3404、3406は、ガイド溝底壁3402の車幅方向の両端から車両前方に起立し上下方向に延在してガイド溝34の車幅方向両側の側面を形成している。
なお、本実施の形態では、窓開口24を全開したドアガラス16の全開位置でドアガラス16の後縁16Bの下端は、ガイド溝34の下端から上方に離れた箇所に位置することから、全開位置におけるドアガラス16の後縁16Bの下端よりも下方のガイド溝34の箇所に、図2に示すように、車幅方向に延在して一対のガイド溝側壁3404、3406を連結するガイド溝連結壁3408、3410、3412が上下方向に間隔をおいて3つ設けられている。最も下位に位置するガイド溝連結壁3412はドアロアサッシュ本体28の下端に位置している。
また、本実施の形態では、ガイド溝34の底面34Aと反対に位置するガイド溝底壁3402の裏面34Bの車幅方向両側に図7に示すように、車両後方に突出しドアロアサッシュ本体28の長手方向に沿って延在形成された突条3420がそれぞれ設けられている。
図3に示すように、上側の取付部30は、ドアロアサッシュ本体28の上部で車幅方向内側のガイド溝側壁3404から車幅方向内側に突設され、インナパネル22のフランジ2202に取着されている。
図2、図4に示すように、下側の取付部32(以下単に取付部32という)は、ドアロアサッシュ本体28の下端を含む下部で車幅方向内側のガイド溝側壁3404から車幅方向内側に突設されている。
図4から図8に示すように、取付部32は、インナパネル22の車両前方を向く面に設けられた被取付部2204(図2参照)に車両前方から取り付けられる取付壁40を備えている。
取付壁40の中央には、取付部32に螺合されるボルトの挿通孔4001が形成されている。なお、取付壁40はガイド溝底壁3402よりも車両後方に位置している。
図4に示すように、取付壁40には、取付壁40の縁部から車両前方(インナパネル22の車両前方を向く面とは反対側)に起立し縁部に沿って延在する起立壁4002が設けられている。
起立壁4002は、取付壁40の下縁に沿って延在する起立下壁4002Aと、取付壁40の車幅方向の側縁に沿って延在する一対の起立側壁4002B、4002Cとを有している。
したがって、図4に示すように、取付壁40上で起立下壁4002Aと一対の起立側壁4002B、4002Cとで囲まれた空間S0は上方に開放状に形成されている。
なお、一対の起立側壁4002B、4002Cには、それぞれ上下方向に間隔をおいて車両前後方向に延在するリブ4004が膨出形成されている。
図5、図6に示すように、取付壁40には更に、インナパネル22の被取付部2204に当接される台座42が設けられている。
台座42は、取付壁40から車両後方(インナパネル22の車両前方を向く面側)へ突出しつつ当該取付壁40の下縁に沿って延在する下縁台座4202と、取付壁40の車幅方向両側の側縁に沿って延在する一対の側縁台座4204、4206とを含んで構成されている。
下縁台座4202の延在方向の中央部には、中央部の下縁台座4202の部分を取り除いた欠部4210が設けられ、この欠部4210の箇所には下縁台座4202は設けられていない。
図4から図8に示すように、接続部38は、ドアロアサッシュ本体28の下部で車幅方向内側のガイド溝側壁3404から車幅方向内側に延在し、ドアロアサッシュ本体28とドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cとを接続するものであり、接続壁44、第1乃至第3ビード46、48、56、第1乃び第2連結壁54、58を含んで構成されている。
接続壁44は、ドアロアサッシュ本体28の車幅方向内側のガイド溝側壁3404と取付部32の車幅方向外側の起立側壁4002Cとの間で車両上下方向かつ車幅方向に延び、ガイド溝側壁3404と起立側壁4002Cとを接続している。
図7に示すように、接続壁44がガイド溝側壁3404に接続される箇所は、ガイド溝底壁3402から車両前方にオフセットした箇所であり、接続壁44が起立側壁4002Cに接続される箇所は、取付壁40から車両前方にオフセットした箇所である。言い換えると、接続壁44は、ガイド溝34の底面34Aに対して車両前後方向でオフセットしてドアロアサッシュ本体28に接続されている。
図5から図8に示すように、第1乃至第3ビード46、48、56は、接続壁44の上下方向中間部に設けられている。
図5、図6に示すように、第1ビード46は、接続壁44から車両後方(インナパネル22の車両前方を向く面側)に突出し、起立側壁4002Cからドアロアサッシュ本体28に向かって(車幅方向外側に向かって)、ガイド溝底壁3402の裏面34B(インナパネル22の車両前方を向く面側の面)に接続しつつドアロアサッシュ本体28を横断し、ドアロアサッシュ本体28の取付部32から離れた側の端部3430に至っている。
また、第1ビード46は、接続壁44から起立側壁4002Cの取付壁40側端部まで突出しており、車幅方向外側に向かうにつれてその突出量が小さくなっている。
具体的には、第1ビード46は、ガイド溝底壁3402の裏面34B上において、取付部32側の端部から取付部32とは反対側の端部3430に向かうにつれてガイド溝底壁3402からの突出量が小さくなるように形成されている。
図6、図7に示すように、第2ビード48は、接続壁44から車両後方(インナパネル22の車両前方を向く面側)に突出しつつ取付部32の車幅方向外側の起立側壁4002Cからドアロアサッシュ本体28に向かって延在している。
第2ビード48は、接続壁44から起立側壁4002Cの取付壁40側端部まで突出しており、ガイド溝側壁3404に当接しないようにドアロアサッシュ本体28と間隔をおいた位置まで延びている。
詳細に説明すると、第2ビード48の車幅方向外側に位置する外側縁とガイド溝側壁3404との間には、車幅方向において隙間S1が確保されており、この隙間S1が接続壁44から車両後方に離れるにつれて大きくなるように、第2ビード48の外側縁は、車両後方に向かうにつれて車幅方向内側に傾斜した傾斜部4806となっている。
図4に示すように、第3ビード56は、接続壁44の車両上下方向中間部から車両前方に起立しつつ車幅方向に延在し、車幅方向外側の起立側壁4002Cと車幅方向内側のガイド溝側壁3404とを接続している。
図4に示すように、第1及び第2連結壁54、58は、接続壁44の上下方向端部に設けられている。
第1連結壁54は、接続壁44の下縁から車両前方及び後方向に起立し、車幅方向に延在している。
第1連結壁54は、車幅方向外側の起立側壁4002Cからドアロアサッシュ本体28の車幅方向外側端部まで延びている。この第1連結壁54により、ガイド溝連結壁3412が形成されている。
なお、本実施形態における第1連結壁54は、接続壁44の車両後方の箇所の板厚が、接続壁44の車両前方の箇所の板厚より薄くなっており、その間に段差が形成されている。第1連結壁54の接続壁44の車両前方の箇所の下面は、起立下壁4002Aの下面と略面一となっており、第1連結壁54の接続壁44の車両後方の箇所下面は、起立下壁4002Aの下面より車両上方に位置している。
図8に示すように、第2連結壁58は、接続壁44の上縁から車両前方及び後方向に起立し、接続壁44の上縁に沿って車幅方向に延在し、ドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010と、ドアロアサッシュ本体28の取付部32側のガイド溝側壁3404とを接続している。
図8に示すように、第2連結壁58は、ドアロアサッシュ本体28から取付部32側に下方に変位しつつ延在する第1延在部分5802と、第1延在部分5802の取付部32側の端部から屈曲部5804を介して下方に延在しドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010に接続される第2延在部分5806とを有している。
本実施形態では、屈曲部5804は緩やかに湾曲しており、図8に想像線で示すように、第2連結壁58の延在方向で屈曲部5804の中央に位置する箇所5810は、ドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010から上方にオフセットした箇所に位置している。なお、屈曲部5804は急激に折れ曲がっていてもよい。この場合、屈曲部5804の角部を、ドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010から上方にオフセットさせればよい。
ドアロアサッシュ20の取付部32のインナパネル22の被取付部2204への取り付けは、図7に示すように、ドアロアサッシュ20の取付部32に取り付けられたクリップナット60にインナパネル22の被取付部2204を挿通するボルトが締結されることによってなされる。
クリップナット60は、例えば金属製の板状部材を折り返して形成されており、取付部32の取付壁40の上方から挿入され、取付壁40を挟むようにして取付壁40に取り付けられる。
クリップナット60はその縁部が下縁台座4202と一対の側縁台座4204、4206とによって囲まれる矩形状の部分に係合することで、クリップナット60の雌ねじが取付壁40の挿通孔4001と同軸上に位置決めされる。
なお、クリップナット60を用いる代わりに取付壁40に埋め込まれたナットを用いるなど任意であり、従来公知の様々な結合構造が採用可能である。
次に作用効果について説明する。
本実施の形態では、取付部32の取付壁40上で起立下壁4002Aと一対の起立側壁4002B、4002Cとが設けられ、取付部32の剛性が確保されている。
また、空間S0は車両上方に開放状に形成されている。
そのため、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16には車幅方向内側に向かう力およびその反動により車幅方向外側に向かう力が繰り返して作用し、ドアガラス16を案内するドアロアサッシュ本体28にも同様の力が作用した場合、取付部32が変形しやすくなり、この変形により力が吸収されやすくなる。
そのため、車両用ドア10を閉める度に、ドアロアサッシュ20の取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の劣化、破損を抑制し、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
詳細に説明すると、図9(A)、(B)に示すように、ドアガラス16からドアロアサッシュ20の取付部32に車幅方向外側に向かう力が作用した際、取付部32は、一対の起立側壁4002B、4002Cの上端が離れる方向に変形しやすくなり、したがって、ドアロアサッシュ本体28からドアロアサッシュ20の取付部32に作用する力が取付部32の変形によって吸収される。
また、上記とは逆に、ドアガラス16からドアロアサッシュ20の取付部32に車幅方向内側に向かう力が作用した際、取付部32は一対の起立側壁4002B、4002Cの上端が近づく方向に変形しやすくなり、したがって、ドアロアサッシュ本体28からドアロアサッシュ20の取付部32に作用する力が取付部32の変形によって吸収される。
そのため、ドアロアサッシュ20の取付部32の剛性が確保されることで取付部32の耐久性が確保されると共に、車両用ドア10を閉める度に、ドアロアサッシュ20の取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の劣化、破損を抑制し、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、ドアロアサッシュ20の取付部32の取付壁40に下縁台座4202と一対の側縁台座4204、4206とが設けられ、下縁台座4202の延在方向の中央部に欠部4210が設けられている。
したがって、取付部32の剛性を確保しつつ欠部4210により上述のように一対の起立側壁4002B、4002Cの上端が離れる方向および近づく方向へ取付壁40が変形しやすくなり、ドアロアサッシュ本体28から取付部32に作用する力が取付壁40の変形によって吸収されやすくなる。
そのため、車両用ドア10を閉めた際、ドアロアサッシュ20の取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の劣化、破損を抑制し、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、接続部38は、起立側壁4002Cとドアロアサッシュ本体28とを接続する第1ビード46を有し、第1ビード部46は、ドアロアサッシュ本体28の取付部32側の端部から取付部32とは反対側の端部に向かうにつれてガイド溝3402の底面34Bからの突出量が小さくなるように設けられている。
したがって、第1ビード46により接続部38の剛性を確保すると共に、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16から車幅方向内側、車幅方向外側に向かう力がガイド溝34すなわちドアロアサッシュ本体28に繰り返して作用した際、第1ビード46は、ドアロアサッシュ本体28の箇所で変形しやすくなる。
そのため、ドアロアサッシュ20の取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、接続壁44が取付壁40と車両前後方向でオフセットして起立側壁4002Cに接続されている。したがって、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16から車幅方向内側、車幅方向外側に向かう力がドアロアサッシュ本体28に繰り返して作用した際、この力は取付壁40に直接伝達されず、起立側壁4002Cを介して取付壁40に間接的に伝達されるため、取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、接続部38は、接続壁44からインナパネル22の被取付部2204に向かい突出しつつ取付部32からドアロアサッシュ本体28に向かって延在する第2ビード48が設けられ、第2ビード48の取付部32と反対の端部とドアロアサッシュ本体28との間には、車幅方向において隙間S1が確保されている。
したがって、第2ビード48により接続壁44と起立側壁4002Cの剛性を確保すると共に、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16から車幅方向内側、車幅方向外側に向かう力が第2ビード48では取付壁40に直接伝達されないため、取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、上述の隙間S1は、接続壁44から離れるにつれて大きくなるように形成されている。
そのため、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16から車幅方向内側に向かう力がドアロアサッシュ本体28に繰り返して作用した際、ガイド溝34を構成する取付部32側の起立側壁4002Cが、隙間S1が確保されていることから第2ビード48に干渉することなく取付部32側に変形しやすくなり、取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、第2連結壁58の屈曲部5804を、ドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010から上方にオフセットした箇所に位置させている。これにより、第2連結壁58とドアロアサッシュ本体28側の起立側壁4002Cの上端4010とが接続される箇所に応力が集中しにくくなり、ドアロアサッシュ20の取付部32の耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、接続壁44は、ガイド溝34の底面34Aに対して車両前後方向でオフセットしてドアロアサッシュ本体28に接続されている。
したがって、車両用ドア10を閉める度に、ドアガラス16から車幅方向内側、車幅方向外側に向かう力がドアロアサッシュ本体28に繰り返して作用した際、この力は取付壁40に直接伝達されず、ガイド溝34の底面34Aと接続壁44と起立側壁4002Cを介して取付壁40に間接的に伝達されるため、取付部32からインナパネル22の被取付部2204に作用する力が低減され、インナパネル22の被取付部2204の耐久性の向上を図る上で有利となる。
なお、本実施の形態では、取付壁40の表面40Aに、起立下壁4002Aと、一対の起立側壁4002B、4002Cとを設けた場合について説明したが、本発明では、起立下壁4002Aと起立側壁4002Cのみを設けるようにしてもよい。
10 車両用ドア
16 ドアガラス
20 ドアロアサッシュ
22 インナパネル
2204 被取付部
28 ドアロアサッシュ本体
32 取付部
34 ガイド溝
34A ガイド溝の底面
38 接続部
40 取付壁
4002 起立壁
4002A 起立下壁
4002B 起立側壁
4002C 起立側壁
4010 上端
42 台座
4210 欠部
44 接続壁
46 第1ビード
48 第2ビード
58 第2連結壁(連結壁)
5802 第1延在部分
5804 屈曲部
5806 第2延在部分
60 クリップナット
S0 空間
S1 隙間

Claims (8)

  1. 車両のドアの内部に配置されて上下方向に延在しドアガラスの車両前後方向の縁部を案内するガイド溝が設けられたドアロアサッシュ本体と、
    前記ドアロアサッシュ本体の下部から車幅方向に突設され、前記インナパネルの車両前後方向を向く面に設けられた被取付部に固定される取付部とを備える車両のドアロアサッシュの構造であって、
    前記取付部は、前記インナパネルの被取付部に取り付けられる取付壁を備え、
    前記取付壁には、当該取付壁の縁部から前記インナパネルの被取付部と反対側に起立し前記縁部に沿って延在する起立壁が設けられ、
    前記起立壁は、前記取付壁の下縁に沿って延在する起立下壁と、前記取付壁の車幅方向で少なくとも前記ドアロアサッシュ本体側に位置する側縁に沿って延在する起立側壁とを有し、
    前記取付壁と前記起立下壁及び前記起立側壁とで囲まれた空間は少なくとも車両上方に開放されている、
    ことを特徴とする車両のドアロアサッシュの構造。
  2. 前記取付壁には、当該取付壁を挟み込むようにクリップナットが取り付けられるとともに、
    前記取付壁から前記インナパネルの被取付部側へ突出しつつ前記クリップナットを囲むように当該取付壁の下縁及び車幅方向両側の側縁に沿って延在し、前記インナパネルの被取付部に当接される台座が設けられ、
    前記下縁に沿って延在する前記台座の延在方向の中央部に、前記中央部の前記台座の部分を取り除いた欠部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  3. 前記取付部は、前記ドアロアサッシュ本体から車幅方向に延在し前記ドアロアサッシュ本体と前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁とを接続する接続部を含んで構成され、
    前記接続部は、前記ドアロアサッシュ本体と前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁との間で車両上下方向かつ車幅方向に延在する接続壁を有し、
    前記接続壁は、前記取付壁に対して車両前後方向でオフセットして前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁に接続される、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  4. 前記接続部は、前記接続壁から前記インナパネルの被取付部に向かい突出し、車幅方向に延びるとともに前記起立側壁と前記ドアロアサッシュ本体とを接続する第1ビードを有し、
    前記第1ビードは、前記ガイド溝の底面の前記インナパネルの被取付部側を通り前記ドアロアサッシュ本体の前記取付部とは反対側の端部まで延在し、前記ドアロアサッシュ本体の前記取付部側の端部から前記取付部とは反対側の端部に向かうにつれて前記ガイド溝の底面からの突出量が小さくなる、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  5. 前記接続部は、前記接続壁から前記インナパネルの被取付部に向かい突出しつつ前記取付部から前記ドアロアサッシュ本体に向かって延在する第2ビードが設けられ、
    前記第2ビードの前記取付部と反対の端部と前記ドアロアサッシュ本体との間には、車幅方向において隙間が確保されている、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  6. 前記隙間は、前記接続壁から離れるにつれて大きくなる、
    ことを特徴とする請求項5記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  7. 前記接続壁の上縁に沿って車幅方向に延在し前記ドアロアサッシュ本体と前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁の上端とを接続する連結壁が設けられ、
    前記連結壁は、前記ドアロアサッシュ本体から前記取付部側に延在する第1延在部分と、第1延在部分の前記取付部側の端部から屈曲部を介して下方に延在し前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁の上端に接続される第2延在部分とを有し、
    前記屈曲部は、前記ドアロアサッシュ本体側の前記起立側壁の上端から上方にオフセットした箇所に位置している、
    ことを特徴とする請求項3から6の何れか1項記載の車両のドアロアサッシュの構造。
  8. 前記接続壁は、前記ガイド溝の底面に対して車両前後方向でオフセットして前記ドアロアサッシュ本体に接続される
    ことを特徴とする請求項3から7の何れか1項記載の車両のドアロアサッシュの構造。
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