JP2020167898A - モータ制御装置、操舵アクチュエータ用モータ制御装置および操舵アクチュエータシステム - Google Patents

モータ制御装置、操舵アクチュエータ用モータ制御装置および操舵アクチュエータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】2系統の角度センサを備えたモータ制御装置で簡易な構成で角度検出精度を高く維持する。【解決手段】2系統の角度センサ11a、11bを備えた3相モータ15を駆動するモータ制御装置であって、2系統の角度センサは、第1角度センサと第2角度センサからなる。モータ制御装置は、2系統の角度センサのそれぞれに励磁信号を出力し、誘起されたそれぞれの検出信号が入力される制御部12a、12bを備え、第1角度センサの第1励磁信号の周波数と、第2角度センサの第2励磁信号の周波数とが異なる、モータ制御装置。【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置、操舵アクチュエータ用モータ制御装置および操舵アクチュエータシステムに関する。
従来、大型車両の操舵システムとして、油圧パワーステアリングの油圧をモータで制御する電動油圧パワーステアリングがある。近年は、大型車両の自動運転および自動操舵が望まれている。そこで、操舵アクチュエータシステムは、電動油圧パワーステアリングを操舵アクチュエータ(モータ)で動作させることで自動操舵をおこなう。操舵アクチュエータシステムの故障に対して安全性を高める必要があるため、操舵アクチュエータ(モータ)を制御するためのモータ制御装置は、冗長化する必要がある。そして、モータ制御装置は、モータ回転軸の角度を検出して制御を行う。冗長角度センサとしては、2系統のレゾルバが近接配置された角度センサが知られている。(特許文献1)
特開2009−210281号公報
操舵アクチュエータシステムのモータ制御装置は、モータ回転軸の角度センサから角度信号を受け取り、モータ制御を実行している。そのため、角度センサが故障してしまうと角度信号が得られずにモータ制御に支障をきたす恐れがあるので、角度センサを冗長化する必要がある。特許文献1の角度センサは、2つのレゾルバが近接配置され、互いに非同期で励磁する2つの励磁信号が磁気干渉を起こしても角度の検出精度を高く維持することができるが、レゾルバ出力のサンプリングのタイミングを求める必要があるので、角度検出精度を高く維持するには構成が複雑になるという課題がある。
本発明に係るモータ制御装置の一つの態様は、2系統の角度センサを備えた3相モータを駆動するモータ制御装置であって、2系統の角度センサは、第1角度センサと第2角度センサからなる。モータ制御装置は、2系統の角度センサのそれぞれに励磁信号を出力し、誘起されたそれぞれの検出信号が入力される制御部を備え、第1角度センサの第1励磁信号の周波数と、第2角度センサの第2励磁信号の周波数とが異なる、モータ制御装置。
本発明に係る操舵アクチュエータ用モータ制御装置の一つの態様は、上記モータ制御装置を、車両等のハンドル操作を自動化する操舵アクチュエータ用のモータ制御装置とした操舵アクチュエータ用モータ制御装置。
また、本発明に係る操舵アクチュエータシステムの一態様は、上記操舵アクチュエータ用モータ制御装置を備えた操舵アクチュエータシステム。
本発明の例示的な実施形態によれば、モータ制御装置は、2系統の角度センサそれぞれの励磁信号の周波数が異なるので、それぞれの励磁信号がノイズとして干渉しても、それぞれの検出信号から角度を簡単に検出することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る操舵アクチュエータ用モータ制御装置を含む操舵アクチュエータシステムの全体構成を示す図である。 図2は、図1に示す操舵アクチュエータ用のモータ制御装置の詳細構成を示す図である。 図3は、2系統の角度センサの概略構成を示す図である。 図4Aは、第1系統の角度センサの励磁信号と検出信号を示す図である。 図4Bは、第2系統の角度センサの励磁信号と検出信号を示す図である。 図5は、モータ制御装置の角度算出の概略フローチャートを示す図である。 図6Aは、モータ制御装置のフィルタ処理なしの場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。 図6Bは、モータ制御装置のバンドパスフィルタ処理をした場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。 図6Cは、モータ制御装置のバンドパスフィルタ後にバンドストップフィル処理した場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示のモータ制御装置、当該モータ制御装置を有する操舵アクチュエータ用モータ制御装置、および当該操舵アクチュエータ用モータ制御装置を有する操舵アクチュエータシステムの実施形態を詳細に説明する。但し、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするため、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
図1は、操舵アクチュエータシステム10の全体構成の一例を示す図である。操舵アクチュエータシステム10は、大型車両等の輸送機器において、運転者のハンドル操作を補助する装置である。操舵アクチュエータシステム10は、電源供給源であるバッテリBT、電子制御ユニット(Electronic Control Unit: ECU)としてのモータ制御装置1、操舵部材であるステアリングハンドル2、ステアリングハンドルに接続された回転軸3、ピニオンギア6、ラック軸7、不図示の油圧源からの油圧を調整するロータリーバルブ8a、油圧によりラック軸を駆動させるパワーシリンダ8b等を備える。
回転軸3は、その先端に設けられたピニオンギア6に噛み合っている。ピニオンギア6により回転軸3の回転運動がラック軸7の直線運動に変換される。また、ロータリーバルブ8aから送出される油圧が、回転軸3の回転を補助するための出力としてパワーシリンダ8bに伝達され、パワーシリンダ8bのピストンを動作させて、ラック軸7の直線運動に変換される。ラック軸7の変位量に応じた角度に、そのラック軸7の両端に設けられた一対の車輪5a,5bが操舵される。
回転軸3には、同軸に操舵アクチュエータ用の角度センサを備えたモータ15が設けられてある。モータ制御装置1は、角度センサより取得したモータの回転軸の角度から回転軸3の操舵角度を求め、不図示のADAS−ECU(Advanced Driver-Assistance Systems−Electronic Control Unit)から受信する指示操舵角度になるようにモータ駆動信号を生成し、その信号をモータ15に出力する。運転者のハンドル操作によらず、ADAS−ECUが操舵角度の指示することで、操舵アクチュエータシステムで自動操舵を行うことができる。
また、回転軸3には、ステアリングハンドル2が操作された際の操舵トルクを検出するトルクセンサ9が設けられており、検出された操舵トルクはモータ制御装置1へ送られる。モータ制御装置1は、トルクセンサ9より取得した操舵トルクにより、運転者のステアリングハンドル操舵の介入を検知し、モータ駆動信号の減衰や停止信号を生成し、その信号を電動モータ15に出力する。運転者のハンドル操作介入により、操舵アクチュエータシステムによる自動操舵を停止して、手動操舵を行うことができる。
次に、本実施形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施形態に係るモータ制御装置は、図2に示すように、所定部分を除いて同一の構成要素を備えた複数のモータ制御系統からなる冗長構成を有する。ここでは、2系統からなる冗長構成を有するモータ制御装置を例に挙げて説明するが、さらに、3系統、4系統といった多系統からなる冗長構成への展開も可能である。
本実施形態に係るモータ制御装置は、それぞれが制御部(CPU)12a,12bを有する、互いに独立した2つの系統からなるモータ制御装置1a,1bで構成される。モータ制御装置1a,1bは、2組の3相巻線(Ua,Va,Wa)15aと3相巻線(Ub,Vb,Wb)15bを備える電動モータ15と、これら2組の3相巻線それぞれに駆動電流を供給する2組のインバータ回路14a,14bとからなるダブルインバータ構成となっている。電動モータ15は、例えば3相ブラシレスDCモータである。
以降の説明では、モータ制御装置1aと3相巻線15aを含む構成部分を第1系統、モータ制御装置1bと3相巻線15bを含む構成部分を第2系統とする。
第1系統を構成するモータ制御装置1aは、その装置全体の制御を司る、例えばマイクロプロセッサからなる制御部(CPU)12a、CPU12aからの制御信号よりモータ駆動信号を生成し、FET駆動回路として機能するインバータ制御部13a、電動モータ15の3相巻線(Ua,Va,Wa)15aに駆動電流を供給するモータ駆動部であるインバータ回路14aを備える。
第2系統を構成するモータ制御装置1bは、モータ制御装置1aと同様、その装置全体の制御を司る制御部(CPU)12b、CPU12bからの制御信号よりモータ駆動信号を生成し、FET駆動回路として機能するインバータ制御部13b、電動モータ15の3相巻線(Ub,Vb,Wb)15bに所定の駆動電流を供給するインバータ回路14bを備える。
インバータ回路14aには、フィルタ16aと電源リレー17aを介して外部バッテリBTよりモータ駆動用の電源が供給され、インバータ回路14bには、フィルタ16bおよび電源リレー17bを介して、外部バッテリBTよりモータ駆動用の電源が供給される。なお、フィルタ16a,16bは、それぞれインバータ回路14a,14bに包含させてもよい。
フィルタ16a,16bは、不図示の電解コンデンサとコイルからなり、供給電源に含まれるノイズ等を吸収して、電源電圧を平滑する。電源リレー17a,17bは、例えば機械式リレーあるいは半導体リレーで構成され、バッテリBTからの電力を遮断可能に構成されている。
インバータ回路14aは、電動モータ15の3相巻線(Ua,Va,Wa)15a各々に対応した半導体スイッチング素子(FET)からなるFETブリッジ回路である。同様に、インバータ回路14bは、電動モータ15の3相巻線(Ub,Vb,Wb)15b各々に対応した半導体スイッチング素子(FET)からなるFETブリッジ回路である。
なお、これらのスイッチング素子(FET)はパワー素子とも呼ばれ、例えば、MOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いる。
イグニッションスイッチ(IG−SW)31は、その一端がバッテリBTに接続され、他端はIG電圧検出部24a,24bに接続されている。IG電圧検出部24a,24bはイグニッション(IG)電圧値をAD変換し、変換後のデジタル電圧値を、IG電圧の実電圧値としてCPU12a,12bに入力する。なお、IG電圧検出部はCPUに内蔵されていてもよい。
電源部20a,20bは、バッテリBTより供給されたバッテリ電圧+Bを、所定の電圧(例えば、ロジックレベルの電圧)に変換し、それを制御部(CPU)12a,12b、インバータ制御部13a,13b等の動作電源として供給する。
電源部20a,20bと、バッテリBTとの間の経路には、イグニッションスイッチ(IG−SW)31の動作に連動するスイッチ21a,21bがある。イグニッションスイッチ(IG−SW)31がOFFのときには、スイッチ21a,21bもOFFとなり、イグニッションスイッチ(IG−SW)31がONのときは、スイッチ21a,21bもONとなる。スイッチ21a,21bがあることで、イグニッションスイッチ(IG−SW)31がOFFのとき、モータ制御装置1a,1bの暗電流を減らすことができる。暗電流を減らすことにより、バッテリ上がりを防ぐことが可能となる。
モータ制御装置1a,1bのCPU12a,12bは、リアルタイムの相互通信が可能に構成されている。また、モータ制御装置1a,1bは、車両の各種情報を授受する車載ネットワーク(CAN)に接続されたCAN信号線(CAN通信バス)27H,27LとCAN I/F19a,19bを介して、他の制御ユニット(ECU)との間でCANプロトコルによるデータ通信を行う。
CAN信号線27H,27Lは、第1系統を構成するCAN−Hライン27Ha,CAN−Lライン27Laと、第2系統を構成するCAN−Hライン27Hb,CAN−Lライン27Lbからなる各々2線式の通信線である。
電動モータ15には、モータの回転子(ロータ)の回転位置を検出する角度センサ(レゾルバ)11a,11bが搭載されている。角度センサ(レゾルバ)11aからの出力信号は、回転情報として、入力I/F18aを介してCPU12aへ送信され、角度センサ(レゾルバ)11bからの出力信号は、入力I/F18bを介してCPU12bへ送信される。
電源部20a,20b、CPU12a,12b、インバータ回路14a,14b等を有する第1系統1a,第2系統1bの冗長化することで、高信頼性の故障に対して安全性の高いモータ制御装置を提供することができる。
図3は、2系統の角度センサ(レゾルバ)11a,11bの概略構成を示す図である。1つのレゾルバロータに対して、2系統分の励磁コイルと検出コイルが組み込まれており、冗長構成となっている。相互の励磁信号を区別するため、第1系統の角度センサは例えば10kHz、第2系統の角度センサは例えば5kHzとなる、それぞれの系統に異なった励磁信号を入力する。
冗長設計となっている角度センサ(レゾルバ)11a,11bは、それぞれ近接配置されているために、第1系統の励磁信号が第2系統の検出コイルを誘起するノイズとなってしまうことがあり、また、第2系統の励磁信号が第1系統の検出コイルを誘起するノイズとなってしまうことがある。
図4Aは、第1系統の角度センサ(レゾルバ)の励磁信号と検出信号の関係を示す図である。第1系統では、第1励磁信号R1_Aに対し、第1検出信号として正弦波S2_Aと余弦波S1_Aがある。第1検出信号のうち正弦波S2_Aは、第2系統の第2励磁信号R1_Bにより誘起される信号がノイズとして混在し、正弦波が崩れてしまう。
図4Bは、第2系統の角度センサ(レゾルバ)の励磁信号と検出信号の関係を示す図である。第2系統では、第2励磁信号R1_Bに対し、第2検出信号として正弦波S2_Bと余弦波S1_Bがある。第2検出信号のうち、正弦波S2_Bは、第1系統の第1励磁信号R1_Aにより誘起される信号がノイズとして混在し、正弦波が崩れてしまう。
レゾルバの検出信号は、ロータ角度の正弦波・余弦波の値から来ているので、信号の振幅率はロータ角度の正接の値に一致する。よってロータ角度Θは、正弦信号の振幅Vsを余弦信号の振幅Vcで割った正接の逆三角関数で求めることができる。
<式1>
図5は、モータ制御装置の角度算出の概略フローチャートを示している。本実施例では、ノイズ除去フィルタとして、バンドパスフィルタ(BPF)の後にバンドストップフィルタ(BSF)を実施している。
第1励磁信号として10kHzを入力されたとする。まず、ステップST1で、第1検出信号として10kHzのバンドパスフィルタを実施する。次に、ステップST2では、バンドパスフィルタ後の第1検出信号に対して、5kHzのバンドストップフィルタを実施する。これは第2励磁信号の5kHzにより誘起されるノイズ成分を除去するためである。さらに次に、ステップST3で、バンドストップフィルタ後の第1検出信号から、式1により第1角度センサの回転角度が求められる。
同様に、第2励磁信号として5kHzを入力されたとする。まず、ステップST1で、第2検出信号として5kHzのバンドパスフィルタを実施する。次に、ステップST2では、バンドパスフィルタ後の第2検出信号に対して、10kHZのバンドストップフィルタを実施する。これは第1励磁信号の10kHzにより誘起されるノイズ信号を除去するためである。さらに次に、ステップST3で、バンドストップフィルタ後の第2検出信号から、式1により第2角度センサの回転角度が求められる。
バンドパスフィルタBPFは、下記の式により実施できることが知られている。
<式2>
式2において、ω0はピークゲイン角周波数、Qは尖鋭度である。
例えば、検出信号として、10kHz帯域を通したい場合、ピークゲイン周波数fを10kHzとすると、ω0=(2πf)=62831.853、Q=10、ω0 2=3947841751.4136、の値を使うことで、バンドパスフィルタBPFを実施できる。
例えば、検出信号として、5kHz帯域を通したい場合、ピークゲイン周波数fを5kHzとすると、ω0=(2πf)=31415.9265、Q=10、ω0 2=986960437.8534、の値を使うことで、バンドパスフィルタBPFを実施できる。
バンドストップフィルタBSFは、下記の式により実施できることが知られている。
<式3>
式3において、ω0はカットオフ角周波数、Qは尖鋭度である。
例えば、検出信号として、10kHz帯域を遮断したい場合、カットオフ周波数fを10kHzとすると、ω0=(2πf)=62831.853、Q=10、ω0 2=3947841751.4136、の値を使うことで、バンドストップフィルタBSPを実施できる。
例えば、検出信号として、5kHz帯域を遮断したい場合、カットオフ周波数fを5kHzとすると、ω0=(2πf)=31415.9265、Q=10、ω0 2=986960437.8534、の値を使うことで、バンドストップフィルタBSPを実施できる。
なお、バンドパスフィルタとバンドストップフィルタをハードウェア回路により構成することもできるが、コンデンサ等の回路部品の温度特性や物バラによりフィルタ特性が変わってしまうため、ソフトウェアで構成した場合の効果は大きい。
図6Aは、モータ制御装置のフィルタ処理なしの場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。図6Bは、モータ制御装置のバンドパスフィルタ処理をした場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。図6Cは、モータ制御装置のバンドパスフィルタ後にバンドストップフィル処理した場合の角度算出誤差をシミュレーションした結果を示す図である。ここで、第1検出信号をフィルタなしで角度算出した場合の誤差は、理想角度に対して約+2〜−4degEの範囲であったが、バンドパスフィルタBPF後の第1検出信号で角度算出した場合の誤差は約±0.2degEであった。さらにバンドパスフィルタBPF後の第1検出信号にバンドストップフィルタBSFを実施した第1検出信号から角度算出した場合の誤差は±0.01degEとなっており、バンドパスフィルタBPFとバンドストップフィルタBSFを実施することにより、角度算出を精度アップする効果が確認できた。検出信号に適切なフィルタ処理をするにより、角度算出精度を向上することができる。
操舵アクチュエータシステム用モータ制御装置としては、自動操舵を行うため操舵角度の精度は高いほうが良いので、角度誤差が±1degE未満になるのは効果的である。これによって、操舵アクチュエータ用モータ制御装置の制御精度を向上することができる。
さらに、この操舵アクチュエータ用モータ制御装置を備えた操舵アクチュエータシステムによって、高精度に制御可能な操舵アクチュエータシステムを提供することができ、高精度に制御可能な自動操舵システムを提供することが可能になる。
なお、操舵アクチュエータシステム10が、モータ制御装置1を備える構成としたが、これに限定されない。モータ制御装置1は、車両等における他の部品を制御する制御装置であってもよい。
なお、本実施形態において、第1系統1aおよび第2系統1bは、1つの回路基板内に構成されてもよく、別の回路基板内に構成されてもよい。
1 モータ制御装置
1a モータ制御装置(第1系統)
1b モータ制御装置(第2系統)
2 ステアリングハンドル
3 回転軸
7 ラック軸
8a ロータリーバルブ
8b パワーシリンダ
9,9a,9b トルクセンサ
10 操舵アクチュエータシステム
11a 角度センサ(第1系統)
11b 角度センサ(第2系統)
12a,12b 制御部(CPU)
13a,13b インバータ制御部
14a,14b インバータ回路
15,15a,15b 操舵アクチュエータ(モータ)
16a,16b フィルタ
17a,17b 電源リレー
18a,18b 入力I/F
19a,19b CANI/F
27 CAN信号線
27a CAN−Hライン
27b CAN−Lライン
31 イグニッションスイッチ(IG-SW)
BT バッテリ

Claims (6)

  1. 2系統の角度センサを備えた3相モータを駆動するモータ制御装置であって、
    前記2系統の角度センサは、第1角度センサと第2角度センサからなり、
    前記モータ制御装置は、
    前記2系統の角度センサのそれぞれに励磁信号を出力し、誘起されたそれぞれの検出信号が入力される制御部を備え、
    前記第1角度センサの第1励磁信号の周波数と、前記第2角度センサの第2励磁信号の周波数とが異なる、モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記3相モータは、2系統の巻線組からなり、
    前記モータ制御装置は、
    前記2系統の巻線組をそれぞれの系統毎に駆動する2系統のインバータ回路と、
    前記2系統のインバータをそれぞれの系統毎に制御する2系統の制御回路と、
    を備え、
    前記2系統の制御回路は、第1制御回路と第2制御回路からなり、それぞれの系統毎に外部の定電源から内部電源を生成する電源部を有し、
    前記第1制御回路の第1制御部が前記第1励磁信号を出力し、前記第2制御回路の第2制御部が前記第2励磁信号を出力する、モータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記第1励磁信号により誘起された第1検出信号と、
    前記第2励磁信号により誘起された第2検出信号と、
    前記第1検出信号と前記第2検出信号とが、前記制御部でフィルタ処理される、モータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置であって、
    前記フィルタは、バンドパスフィルタとバンドストップフィルタである、モータ制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置を、車両等のハンドル操作を自動化する操舵アクチュエータ用のモータ制御装置とした操舵アクチュエータ用モータ制御装置。
  6. 請求項5に記載の操舵アクチュエータ用モータ制御装置を備えた操舵アクチュエータシステム。
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