JP2020167180A - 記憶素子、半導体装置、磁気記録アレイ及び記憶素子の製造方法 - Google Patents

記憶素子、半導体装置、磁気記録アレイ及び記憶素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データの書き込み効率を高めることができる記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイを提供する。【解決手段】この記憶素子は、第1強磁性層と、第2強磁性層と、第1方向において前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とに挟まれた非磁性層と、前記第1方向と異なる第2方向に延び、前記第1方向において前記第1強磁性層を前記非磁性層と挟む第1配線と、前記第1方向において前記第2強磁性層を前記非磁性層と少なくとも一部で挟む電極と、前記電極の内部に位置し、前記電極より熱伝導率の低い化合物部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、記憶素子、半導体装置、磁気記録アレイ及び記憶素子の製造方法に関する。
強磁性層と非磁性層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)素子、及び、非磁性層に絶縁層(トンネルバリア層、バリア層)を用いたトンネル磁気抵抗(TMR)素子は、磁気抵抗効果素子として知られている。磁気抵抗効果素子は、磁気センサ、高周波部品、磁気ヘッド及び不揮発性ランダムアクセスメモリ(MRAM)への応用が可能である。
MRAMは、磁気抵抗効果素子が集積された記憶素子である。MRAMは、磁気抵抗効果素子における非磁性層を挟む二つの強磁性層の互いの磁化の向きが変化すると、磁気抵抗効果素子の抵抗が変化するという特性を利用してデータを読み書きする。強磁性層の磁化の向きは、例えば、電流が生み出す磁場を利用して制御する。また例えば、強磁性層の磁化の向きは、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流すことで生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用して制御する。
STTを利用して強磁性層の磁化の向きを書き換える場合、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す。書き込み電流は、磁気抵抗効果素子の特性劣化の原因となる。
近年、書き込み時に磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流さなくてもよい方法に注目が集まっている。その一つの方法が、スピン軌道トルク(SOT)を利用した書込み方法である(例えば、特許文献1)。SOTは、スピン軌道相互作用によって生じたスピン流又は異種材料の界面におけるラシュバ効果により誘起される。磁気抵抗効果素子内にSOTを誘起するための電流は、磁気抵抗効果素子の積層方向と交差する方向に流れる。すなわち、磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流す必要がなく、磁気抵抗効果素子の長寿命化が期待されている。
特開2017−216286号公報
SOTによる反転電流密度は、STTによる反転電流密度と同程度であるといわれている。反転電流密度は、磁気抵抗効果素子の磁化を反転するのに要する電流密度である。磁気抵抗効果素子は磁化の向きによりデータを記憶するため、反転電流密度はデータの書き込みに必要なエネルギー量を決める一因である。磁気抵抗効果素子は集積され磁気メモリとして用いられる場合が多い。それぞれの磁気抵抗効果素子の反転電流密度が大きくなると、磁気メモリの消費電力が増加する。磁気抵抗効果素子の反転電流密度を低減し、磁気メモリの消費電力を抑制することが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、データの書き込み効率を高めることができる記憶素子、半導体装置、磁気記録アレイ及び記憶素子の製造方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様に係る記憶素子は、第1強磁性層と、第2強磁性層と、第1方向において前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とに挟まれた非磁性層と、前記第1方向と異なる第2方向に延び、前記第1方向において前記第1強磁性層を前記非磁性層と挟む第1配線と、前記第1方向において前記第2強磁性層を前記非磁性層と少なくとも一部で挟む電極と、前記電極の内部に位置し、前記電極より熱伝導率の低い化合物部と、を備える。
(2)上記態様に係る記憶素子において、前記電極は、前記第2強磁性層に近い位置から第1導電部と第2導電部とを有し、前記第2導電部は、前記第1導電部より導電率が高い、前記化合物部は、前記第1導電部と前記第2導電部との間に位置してもよい。
(3)上記態様に係る記憶素子において、前記第1導電部の前記電極側の第1面は、前記第1導電部と前記第2導電部との境界に沿う面に対して前記第1配線に向って窪む凹部を形成し、前記化合物部は、前記凹部に設けられていてもよい。
(4)上記態様に係る記憶素子において、前記第1導電部は、前記第2強磁性層と前記第1方向に重なる第1部分と、前記第1部分を覆い第2方向に延びる第2部分と、を有してもよい。
(5)上記態様に係る記憶素子において、前記第2強磁性層の少なくとも一部は、前記第1方向において前記化合物部と重ならなくてもよい。
(6)上記態様に係る記憶素子において、前記化合物部は、前記第1方向において前記第1強磁性層と重なる部分を有してもよい。
(7)上記態様に係る記憶素子において、前記化合物部は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を前記第2方向に挟んでもよい。
(8)上記態様に係る記憶素子において、前記化合物部は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を囲んでもよい。
(9)上記態様に係る記憶素子において、前記化合物部の前記第1配線側の第1面が湾曲していてもよい。
(10)上記態様に係る記憶素子において、前記化合物部の第1位置における前記第1方向の厚みは、前記第1位置より前記第1強磁性層から離れた第2位置における前記第1方向の厚みより厚くてもよい。
(11)上記態様に係る記憶素子において、前記第1配線は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含んでもよい。
(12)第2の態様に係る半導体装置は、上記態様に係る記憶素子と、前記記憶素子と電気的に接続された複数のスイッチング素子と、を備える。
(13)第3の態様に係る磁気記録アレイは、上記態様に係る記憶素子を複数有する。
(14)第4の態様に係る記憶素子の製造方法は、第1導電層、第1磁性層、非磁性層、第2磁性層を順に積層する工程と、第1磁性層、非磁性層、第2磁性層を所定の形状に加工し、第1強磁性層、非磁性層、第2強磁性層の順に積層された磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子の周囲を絶縁層で被覆する工程と、前記磁気抵抗効果素子及び前記絶縁層の一面に、凹部を有する第2導電層を形成する工程と、前記第2導電層の前記凹部を絶縁層で埋める工程と、を備える。
本実施形態にかかる記憶素子、半導体装置及び磁気記録アレイは、データの書き込み効率を高めることができる。また本実施形態にかかる記憶素子の製造方法によれば、データの書き込み効率が高い記憶素子を容易に作製できる。
第1実施形態にかかる磁気記録アレイの模式図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する半導体装置の断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の平面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態にかかる磁気記録アレイを構成する記憶素子の製造方法を説明するための断面図である。 第1変形例にかかる記憶素子の平面図である。 第2変形例にかかる記憶素子の平面図である。 第2変形例にかかる記憶素子の断面図である。 第3変形例にかかる記憶素子の断面図である。 第4変形例にかかる記憶素子の断面図である。 第5変形例にかかる記憶素子の断面図である。 第6変形例にかかる記憶素子の断面図である。 第7変形例にかかる記憶素子の断面図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
まず方向について定義する。+x方向、−x方向、+y方向及び−y方向は、後述する基板Sub(図2参照)の一面と略平行な方向である。+x方向は、後述する第1配線20が延びる一方向であり、後述する第1スイッチング素子110から第2スイッチング素子120に向かう方向である。−x方向は、+x方向と反対の方向である。+x方向と−x方向を区別しない場合は、単に「x方向」と称する。x方向は、第2方向の一例である。+y方向は、x方向と直交する一方向である。−y方向は、+y方向と反対の方向である。+y方向と−y方向を区別しない場合は、単に「y方向」と称する。+z方向は、後述する磁気抵抗効果素子10の各層が積層されている方向である。−z方向は、+z方向と反対の方向である。+z方向と−z方向を区別しない場合は、単に「z方向」と称する。z方向は、第1方向の一例である。以下、+z方向を「上」、−z方向を「下」と表現する場合がある。上下は、必ずしも重力が加わる方向とは一致しない。
本明細書で「x方向に延びる」とは、例えば、x方向、y方向、及びz方向の各寸法のうち最小の寸法よりもx方向の寸法が大きいことを意味する。他の方向に延びる場合も同様である。本明細書で「接続」とは、物理的に接続される場合に限定されず、電気的に接続される場合も含む。本明細書で「面する」とは、2つの部材が互いに接する場合に限定されず、2つの部材の間に別の部材が存在する場合も含む。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる磁気記録アレイ300の構成図である。磁気記録アレイ300は、複数の記憶素子100と、複数の書き込み配線Wp1〜Wpnと、複数の共通配線Cm1〜Cmnと、複数の読み出し配線Rp1〜Rpnと、複数の第1スイッチング素子110と、複数の第2スイッチング素子120と、複数の第3スイッチング素子130とを備える。磁気記録アレイ300は、例えば、磁気メモリ等に利用できる。
書き込み配線Wp1〜Wpnは、電源と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。共通配線Cm1〜Cmnは、データの書き込み時及び読み出し時の両方で用いられる配線である。共通配線Cm1〜Cmnは、基準電位と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。基準電位は、例えば、グラウンドである。共通配線Cm1〜Cmnは、複数の記憶素子100のそれぞれに設けられてもよいし、複数の記憶素子100に亘って設けられてもよい。読み出し配線Rp1〜Rpnは、電源と1つ以上の記憶素子100とを電気的に接続する。電源は、使用時に磁気記録アレイ300に接続される。
図1に示す第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130は、複数の記憶素子100のそれぞれに接続されている。第1スイッチング素子110は、記憶素子100のそれぞれと書き込み配線Wp1〜Wpnとの間に接続されている。第2スイッチング素子120は、記憶素子100のそれぞれと共通配線Cm1〜Cmnとの間に接続されている。第3スイッチング素子130は、記憶素子100のそれぞれと読み出し配線Rp1〜Rpnとの間に接続されている。
第1スイッチング素子110及び第2スイッチング素子120をONにすると、所定の記憶素子100に接続された書き込み配線Wp1〜Wpnと共通配線Cm1〜Cmnとの間に書き込み電流が流れる。第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130をONにすると、所定の記憶素子100に接続された共通配線Cm1〜Cmnと読み出し配線Rp1〜Rpnとの間に読み出し電流が流れる。
第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、電流の流れを制御する素子である。第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、例えば、トランジスタ、オボニック閾値スイッチ(OTS:Ovonic Threshold Switch)のように結晶層の相変化を利用した素子、金属絶縁体転移(MIT)スイッチのようにバンド構造の変化を利用した素子、ツェナーダイオード及びアバランシェダイオードのように降伏電圧を利用した素子、原子位置の変化に伴い伝導性が変化する素子である。
第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130のいずれかは、同じ配線に接続された記憶素子100で、共用してもよい。例えば、第1スイッチング素子110を共有する場合は、書き込み配線Wp1〜Wpnの上流に一つの第1スイッチング素子110を設ける。例えば、第2スイッチング素子120を共有する場合は、共通配線Cm1〜Cmnの上流に一つの第2スイッチング素子120を設ける。例えば、第3スイッチング素子130を共有する場合は、読み出し配線Rp1〜Rpnの上流に一つの第3スイッチング素子130を設ける。
図2は、第1実施形態に係る磁気記録アレイ300を構成する半導体装置200の断面図である。図2は、記憶素子100を後述する第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。半導体装置200は、記憶素子100と、記憶素子100に接続された複数のスイッチング素子(第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120、第3スイッチング素子130)とを有する。第3スイッチング素子130は、図2に示す断面上には存在せず、例えば紙面奥行き方向(−y方向)に位置する。
図2に示す第1スイッチング素子110、第2スイッチング素子120及び第3スイッチング素子130は、トランジスタTrである。トランジスタTrは、ゲート電極Gと、ゲート絶縁膜GIと、基板Subに形成されたソース領域S及びドレイン領域Dと、を有する。基板Subは、例えば、半導体基板である。
トランジスタTrのそれぞれと記憶素子100とは、導電部Cwを介して、電気的に接続されている。導電部Cwは、例えば、接続配線、ビア配線と言われることがある。導電部Cwは、導電性を有する材料を含む。導電部Cwは、z方向に延びる。
記憶素子100とトランジスタTrとは、導電部Cwを除いて、絶縁層50によって電気的に分離されている。絶縁層50は、多層配線の配線間や素子間を絶縁する絶縁層である。絶縁層50は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)、窒化クロム、炭窒化シリコン(SiCN)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)等である。
図3から図5は、第1実施形態に係る磁気記録アレイ300を構成する記憶素子100の断面図である。図6は、第1実施形態に係る磁気記録アレイ300を構成する記憶素子100の平面図である。図3は、第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面(図4におけるA−A線に沿った面)で切断した断面である。図4は、磁気抵抗効果素子10のx方向の幅の中心を通るyz平面(図6におけるB−B線に沿った面)で切断した断面である。図5は、後述する化合物部40の中心位置pc(図3参照)を通るyz平面(図6におけるC−C線に沿った面)で切断した断面である。
記憶素子100は、磁気抵抗効果素子10と第1配線20と電極30と化合物部40とを有する。図3から図5における絶縁層51,52,53は、図2における絶縁層50の一部である。記憶素子100は、スピン軌道トルク(SOT)を利用して磁化回転を行う素子であり、スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と言われる場合がある。
磁気抵抗効果素子10は、第1配線20と電極30とに挟まれる。磁気抵抗効果素子10は、例えば、z方向からの平面視が円形の柱状体である。磁気抵抗効果素子10のz方向からの平面視形状は円形に問わず、例えば楕円形、矩形等でもよい。磁気抵抗効果素子10の外周長又は直径は、例えば、電極30から離れるに従い大きくなる。磁気抵抗効果素子10の側面10sは、例えば、xy平面に対して傾斜角θで傾斜する。
磁気抵抗効果素子10は、第1強磁性層1と第2強磁性層2と非磁性層3とを有する。第1強磁性層1は、第1配線20に面する。第2強磁性層2は、電極30に面する。非磁性層3は、第1強磁性層1と第2強磁性層2とに挟まれる。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、それぞれ磁化を有する。第2強磁性層2の磁化は、所定の外力が印加された際に第1強磁性層1の磁化よりも配向方向が変化しにくい。第1強磁性層1は磁化自由層と言われ、第2強磁性層2は磁化固定層、磁化参照層と言われることがある。磁気抵抗効果素子10は、非磁性層3を挟む第1強磁性層1と第2強磁性層2との磁化の相対角の違いに応じて抵抗値が変化する。第1強磁性層1及び第2強磁性層2の磁化は、例えば、z方向又はxy面内のいずれかの方向に配向する。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、強磁性体を含む。強磁性体は、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等である。強磁性体は、例えば、Co−Fe、Co−Fe−B、Ni−Fe、Co−Ho合金、Sm−Fe合金、Fe−Pt合金、Co−Pt合金、CoCrPt合金である。
第1強磁性層1及び第2強磁性層2は、ホイスラー合金を含んでもよい。ホイスラー合金は、XYZまたはXYZの化学組成をもつ金属間化合物を含む。Xは周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、YはMn、V、CrあるいはTi族の遷移金属又はXの元素種であり、ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金は、例えば、CoFeSi、CoFeGe、CoFeGa、CoMnSi、CoMn1−aFeAlSi1−b、CoFeGe1−cGa等である。ホイスラー合金は高いスピン分極率を有する。
磁気抵抗効果素子10は、第2強磁性層2の非磁性層3と反対側の面に、スペーサ層を介して反強磁性層を有してもよい。第2強磁性層2、スペーサ層、反強磁性層は、シンセティック反強磁性構造(SAF構造)となる。シンセティック反強磁性構造は、非磁性層を挟む二つの磁性層からなる。第2強磁性層2と反強磁性層とが反強磁性カップリングすることで、反強磁性層を有さない場合より第2強磁性層2の保磁力が大きくなる。反強磁性層は、例えば、IrMn,PtMn等である。スペーサ層は、例えば、Ru、Ir、Rhからなる群から選択される少なくとも一つを含む。
磁気抵抗効果素子10は、第1強磁性層1、第2強磁性層2及び非磁性層3以外の層を有してもよい。例えば、第1配線20と磁気抵抗効果素子10との間に下地層を有してもよい。また例えば、電極30と磁気抵抗効果素子10との間にキャップ層を有してもよい。下地層及びキャップ層は、磁気抵抗効果素子10を構成する各層の結晶性を高める。
第1配線20は、x方向に延びる。第1配線20は、例えば、z方向から見てx方向の長さがy方向より長い。第1配線20は、磁気抵抗効果素子10の第1強磁性層1に面する。第1配線20の少なくとも一部は、z方向において、非磁性層3と共に第1強磁性層1を挟む。
第1配線20は、電流Iが流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含む。第1配線20は、スピン軌道トルク配線と言われる場合がある。
スピンホール効果は、電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の流れる方向と直交する方向にスピン流が誘起される現象である。スピンホール効果は、運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で、通常のホール効果と共通する。通常のホール効果は、磁場中で運動する荷電粒子の運動方向がローレンツ力によって曲げられる。これに対し、スピンホール効果は磁場が存在しなくても、電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)でスピンの移動方向が曲げられる。
第1配線20は、電流Iが流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる。第1配線20に電流Iが流れると、一方向に配向した第1スピンS1と、第1スピンS1と反対方向に配向した第2スピンS2とが、それぞれ電流Iの流れる方向と直交する方向にスピンホール効果によって曲げられる。例えば、+y方向に配向した第1スピンS1が+z方向に曲げられ、−y方向に配向した第2スピンS2が−z方向に曲げられる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)は、スピンホール効果により生じる第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しい。すなわち、+z方向に向かう第1スピンS1の電子数と−z方向に向かう第2スピンS2の電子数とは等しい。第1スピンS1と第2スピンS2は、スピンの偏在を解消する方向に流れる。第1スピンS1及び第2スピンS2のz方向への移動において、電荷の流れは互いに相殺されるため、電流量はゼロとなる。電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J−Jで定義される。スピン流Jは、z方向に生じる。第1スピンS1は、第1配線20に面する第1強磁性層1に注入される。第1配線20は、例えば、第1強磁性層1の磁化を反転できるだけのSOTを第1強磁性層1の磁化に与える。
第1配線20の主成分は、非磁性の重金属であることが好ましい。重金属は、イットリウム(Y)以上の比重を有する金属を意味する。非磁性の重金属は、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属であることが好ましい。第1配線20は、例えば、Hf、Ta、Wである。非磁性の重金属は、その他の金属よりスピン軌道相互作用が強く生じる。スピンホール効果はスピン軌道相互作用により生じ、第1配線20内にスピンが偏在しやすく、スピン流Jが発生しやすくなる。
第1配線20は、磁性金属を含んでもよい。磁性金属は、強磁性金属又は反強磁性金属である。非磁性体に含まれる微量な磁性金属は、スピンの散乱因子となる。微量とは、例えば、第1配線20を構成する元素の総モル比の3%以下である。スピンが磁性金属により散乱するとスピン軌道相互作用が増強され、電流に対するスピン流の生成効率が高くなる。
第1配線20は、トポロジカル絶縁体を含んでもよい。トポロジカル絶縁体は、物質内部が絶縁体又は高抵抗体であるが、その表面にスピン偏極した金属状態が生じている物質である。トポロジカル絶縁体は、スピン軌道相互作用により内部磁場が生じる。トポロジカル絶縁体は、外部磁場が無くてもスピン軌道相互作用の効果で新たなトポロジカル相が発現する。トポロジカル絶縁体は、強いスピン軌道相互作用とエッジにおける反転対称性の破れにより純スピン流を高効率に生成できる。
トポロジカル絶縁体は、例えば、SnTe、Bi1.5Sb0.5Te1.7Se1.3、TlBiSe、BiTe、Bi1−xSb、(Bi1−xSbTeなどである。トポロジカル絶縁体は、高効率にスピン流を生成することが可能である。
電極30は、磁気抵抗効果素子10の第2強磁性層2に面する。電極30は、例えば、第2強磁性層2の第1面及び側面と接する。第1面は、第2強磁性層2の非磁性層3と反対側の面である。電極30の少なくとも一部は、第2強磁性層2を非磁性層3と挟む。
電極30は、例えば、第1導電部31と第2導電部32とを有する。第1導電部31は、第2導電部32より磁気抵抗効果素子10の近くに位置する。
第1導電部31は、例えば、第1部分31Aと第2部分31Bとを有する。第1導電部31は、例えば、記憶素子100の製造過程に用いられるハードマスクの一部である。第1導電部31は、例えば、第2導電部32より硬い。第1部分31Aは、例えば、磁気抵抗効果素子10を所定の形状に加工する際に用いられる第1ハードマスクの一部である。第2部分31Bは、例えば、第1配線20を所定の形状に加工する際に用いられる第2ハードマスクの一部である。第1部分31A及び第2部分31Bは、例えば、Al、Cu、Ta、Ti、Zr、NiCr、窒化物(例えばTiN、TaN、SiN)、酸化物(例えばSiO)を含む。第1部分31A及び第2部分31Bはそれぞれ、例えば、NiCrとTaとの積層体である。
第1部分31Aは、第2強磁性層2とz方向に重なる位置にある。第1部分31Aは、例えば、磁気抵抗効果素子10から遠い側の第1面31Aaが湾曲している。第1面31Aaは、例えば、後述する製造過程で湾曲する。読み出し電流は、第2部分31Bから第1部分31Aに向って集中する。第1面31Aaが読み出し電流の流れる方向に対して略直交することで、局所的な電界集中を抑制できる。
第2部分31Bは、第1部分31Aを覆う。第2部分31Bは、x方向に延びる。第2部分31Bは、絶縁層51及び第1部分31Aの第1面51a、31Aaに沿って形成される。絶縁層51は、第1位置P1におけるz方向の膜厚H1が第2位置P2におけるz方向の膜厚H2より薄い。第1位置P1は、第2位置P2より磁気抵抗効果素子10に対して近い位置である。絶縁層51の膜厚は、例えば、第1位置P1から第2位置P2に向かう間に徐々に厚くなる。第1位置P1における第2部分31Bと第1配線20とのz方向の距離(絶縁層51の膜厚と同じ)は、第2位置P2における第2部分31Bと第1配線20とのz方向の距離より短い。第2部分31Bと第1配線20とのz方向の距離は、磁気抵抗効果素子10に近づくほど短くなる。
第1導電部31の第2導電部32側の第1面31aは、第1導電部31と第2導電部32との境界に沿う境界面に対して第1配線20に向って窪む凹部31bを形成する。凹部31bは、第2部分31Bの第1配線20から遠い側の面に形成されている。凹部31bは、例えば、x方向に磁気抵抗効果素子10を挟む位置に形成されている。
第2導電部32は、第1導電部31及び後述する化合物部40上に形成されている。第2導電部32は、例えば、z方向において磁気抵抗効果素子10と重なる位置にある。第2導電部32は、第1導電部31より導電性が高い。第2導電部32は、例えば、y方向に延びる。第2導電部32は、例えば、第1導電部31と第3スイッチング素子130に接続される導電部Cwとを接続する配線である。第2導電部32は、例えば、Cu、Al、Au等である。
第2導電部32のx方向の長さL1は、例えば、化合物部40のx方向の最外部間の距離L2より大きく、第2部分31B又は第1配線20のx方向の長さL3より短い。第2導電部32と第1導電部31との接続箇所が3か所になると、読み出し電流は3つの接続箇所を介して流れる。読み出し電流を3つに分流することで、各接続箇所における電流密度が小さくなり、局所的な電界集中を抑制できる。また読み出し電流の経路を複数確保しておくことで、歪等によりいずれかの接続箇所が剥離した場合でも、読み出し電流が流れなくなることを防ぐことができる。
第2導電部32は、例えば、化合物部40と重なる第3位置P3の膜厚H3が化合物部40と重ならない第4位置P4の膜厚H4と異なる。第4位置P4の膜厚H4は、第3位置P3の膜厚H3より厚い。第2導電部32は、例えば、膜厚の厚い部分と薄い部分とを交互に有する。第2導電部32の第1面32aは、例えば、波状に湾曲している。第1面32aが波状に湾曲することで、他の層との密着性が向上する。また読み出し電流は、膜厚が薄い部分より膜厚が厚い部分に流れやすい。第2導電部32と第1導電部31との接続箇所は、第2導電部32の膜厚が厚く、読み出し電流の流れがスムーズになる。
化合物部40は、電極30の内部に位置する。化合物部40は、例えば、第1導電部31と第2導電部32との間に位置する。化合物部40は、例えば、凹部31b内に形成されている。
化合物部40は、電極より熱伝導率が低い。化合物部40は、例えば、酸化物、炭化物、窒化物、硫黄化物、ホウ化物である。化合物部40は、例えば、SiO、SiN、MgO、AlN、BNである。
化合物部40は、例えば、z方向から見て、磁気抵抗効果素子10を囲み、第1強磁性層1を囲む(図6参照)。化合物部40は、例えば、z方向から見て、磁気抵抗効果素子10を中心とする円環である。化合物部40は、例えば、z方向から見て、x方向及びy方向に第1強磁性層1を挟む。化合物部40は、例えば、x方向の位置によってyz平面で切断した切断面の形状が異なる。例えば、x方向位置によって、化合物部40は離間した2つの部分として確認され(図4参照)、別の位置によって、化合物部40は連続する1つの部分として確認される(図5参照)。化合物部40のy方向の幅w1は、例えば第1導電部31の幅w2より広い。また化合物部40のy方向の幅w1は、例えば第1配線20のy方向の幅w3より広い。
化合物部40は、例えば、z方向から見て、第1強磁性層1と重なる重畳部40Aと重ならない非重畳部40Bとを有する。重畳部40Aの面積が大きくなると、第1強磁性層1に熱が溜まりやすくなる。また例えば、第2強磁性層2の少なくとも一部は、化合物部40とz方向において重ならない。すなわち、例えば、第2強磁性層2の直上の少なくとも一部には、化合物部40は形成されていない。化合物部40は、第1導電部31及び第2導電部32より電流が流れにくい。第2強磁性層2の直上に化合物部40が無いことで、読み出し電流の経路を確保できる。
化合物部40は、例えば、x方向又はy方向の位置によってz方向の厚みが異なる。化合物部40は、第1位置p1におけるz方向の厚みh1が、第2位置p2におけるz方向の厚みh2より厚い。第2位置p2は、第1位置p1より第1強磁性層1から離れた位置にある。化合物部40の厚みは、例えば、第1位置p1において最大となる。厚みが最大となる第1位置p1は、例えば、化合物部40の第1強磁性層1を基準とする径方向の中心位置pcより第1強磁性層1に近い位置にある。第1位置p1におけるz方向の厚みh1は、例えば、中心位置pcにおけるz方向の厚みhcより厚い。化合物部40の厚みが、第1強磁性層1に近い位置で厚くなることで、第1強磁性層1に熱を溜めることができる。
化合物部40の第1配線20側の第1面40aは、例えば、湾曲している。第1面40aが湾曲することで、読み出し電流の局所的な集中を抑制できる。
次いで、記憶素子100の製造方法について説明する。まず図7に示すように、下地層UL上に、導電層90、磁性層91、非磁性層93、磁性層92を順に積層する。下地層ULは、図2において第1配線20より下方に位置する部分に相当し、例えば、絶縁層50と導電部Cwとを含む。図7〜図11では便宜上、下地層ULとしてまとめて図示する。導電層90、磁性層91、非磁性層93及び磁性層92は、例えば、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法、蒸着法等を用いて積層される。
次いで、磁性層92の上面に第1ハードマスクとなる層を積層する。第1ハードマスクとなる層は、所定の形状に加工され、第1ハードマスクHM1となる。第1ハードマスクとなる層は、例えば、磁性層92に近い側から第1層Ly1、第2層Ly2、第3層Ly3とを有する。第3層Ly3は、例えば、レジストを介したミリングで、所定の形状に加工される。第2層Ly2は、第3層Ly3を介した反応性イオンエッチング(RIE)で、所定の形状に加工される。第1層Ly1はRIEのストッパ層として機能する。
次いで図8に示すように、磁性層91、非磁性層93及び磁性層92を所定の形状(例えば、円柱状)に加工する。磁性層91、非磁性層93及び磁性層92は、第2層Ly2で被覆された部分が残り、その他の部分が除去される。加工時に導電層90の表面近傍が一緒に除去されてもよい。また加工時に、第1層Ly1は磁性層91、非磁性層93及び磁性層92と同時に加工され、第3層Ly3は除去される場合がある。磁性層91、非磁性層93及び磁性層92は、加工により第1強磁性層1、非磁性層3、第2強磁性層2となり、磁気抵抗効果素子10が形成される。加工は、例えば、イオンミリング等で行う。第1ハードマスクHM1により磁気抵抗効果素子10のx方向及びy方向の幅を狭くできる。第1ハードマスクHM1の表面は加工により湾曲し、第1ハードマスクHM1は第1導電部31の第1部分31Aとなる。
次いで、導電層90、磁気抵抗効果素子10を覆うように絶縁層を形成する。絶縁層は、まず導電層90及び磁気抵抗効果素子10の一面に形成する。絶縁層は、磁気抵抗効果素子10と重なる部分が盛り上がるように形成される。絶縁層は、例えば材料の異なる2層(例えば、導電層90に近い側からSiO、Al)で形成する。絶縁層のその他の領域に対して盛り上がった部分は、例えば、化学機械研磨(CMP)で平坦化される。絶縁層を2層にすると、1層目がCMPのストッパ膜となる。その後、図9に示すように、第1導電部31が露出するまで磁気抵抗効果素子10の周囲の絶縁層の一部を除去する。絶縁層は、例えばミリングで除去する。絶縁層の一部が除去されることで、図9に示すように、絶縁層51は、磁気抵抗効果素子10の周囲がその他の部分より窪む。
次いで、図10に示すように、絶縁層51及び磁気抵抗効果素子10の上面に第2ハードマスクHM2を形成する。まず、絶縁層51及び磁気抵抗効果素子10の上面に第2ハードマスクとなる層を積層する。第2ハードマスクとなる層は、所定の形状に加工され、第2ハードマスクHM2となる。第2ハードマスクとなる層は、例えば、磁性層92に近い側から第4層Ly4、第5層Ly5、第6層Ly6とを有する。第6層Ly6は、例えば、レジストを介したミリングで、所定の形状に加工される。第5層Ly5は、第6層Ly6を介したRIEで、所定の形状に加工される。第4層Ly4はRIEのストッパ層として機能する。
次いで、導電層90を所定の形状にパターニングする。導電層90は、第5層Ly5で被覆された部分が残り、その他の部分が除去される。導電層90は、x方向及びy方向にパターニングされ、第1配線20となる。第4層Ly4は導電層90と共にパターニングされ、第6層Ly6は除去される場合がある。第2ハードマスクHM2は、第2部分31Bとなる。
次いで、第2部分31B及びパターニングにより除去された部分を覆うように絶縁層を形成する。絶縁層の第2部分31Bと重なる部分は、z方向に盛り上がる。絶縁層は、例えば材料の異なる2層(例えば、導電層90に近い側からSiO、Al)で形成する。絶縁層のその他の領域に対して盛り上がった部分は、例えば、化学機械研磨(CMP)で平坦化される。絶縁層を2層にすると、1層目がCMPのストッパ膜となる。その後、第2部分32Bが露出するまで絶縁層の一部を除去する。絶縁層は、例えばミリングで除去する。図11に示すように、凹部31bに絶縁層の一部が残ることで化合物部40となる。また図11に示すように、絶縁層の一部が絶縁層53となる。
最後に、化合物部40及び第2部分31Bの上面に第2導電部32が形成され、図3に示す記憶素子100が形成される。ここで示した製造工程は一例であり、各工程の間にその他の工程を挿入してもよい。また上記の製造工程では、第1部分31Aを露出する際の加工を利用して第2部分31Bに凹部31bを自然と形成したが、凹部31bをパターニング等で意図的に形成してもよい。
本実施形態に係る磁気記録アレイ300の記憶素子100は、データの書き込み効率を高めることができる。以下、その理由について説明する。
記憶素子100は、以下の手順で、情報が書き込まれる。まず第1スイッチング素子110と第2スイッチング素子120とをONにすると、第1配線20に電流Iが流れる。第1配線20に電流が流れるとスピンホール効果によりスピン流が生じ、第1配線20から第1強磁性層1にスピンが注入される。注入されたスピンは、第1強磁性層1の磁化を反転する。第1強磁性層1の磁化の向きが変化することで、磁気抵抗効果素子10の抵抗値が変化し、記憶素子100に情報が書き込まれる。
第1配線20及び磁気抵抗効果素子10は、第1配線20に電流Iが流れると発熱する。第1強磁性層1の磁化は、温度が低いほど磁化容易軸方向に強く配向する。第1配線20及び磁気抵抗効果素子10で生じる熱は、第1強磁性層1の磁化の安定性を低下させ、第1強磁性層1の磁化の反転を容易にする。一方で、電極30を構成する金属は熱伝導率に優れ、第1配線20及び磁気抵抗効果素子10で生じた熱は、電極30を介して排熱される。化合物部40は、電極30より熱伝導性が低く、この排熱を阻害する。すなわち、化合物部40は、書き込み時に第1強磁性層1からの放熱を抑制し、第1強磁性層1に熱を溜める。
上述のように、第1強磁性層1の磁化は、高温なほど磁化反転しやすくなる。第1強磁性層1に蓄積された熱は、第1強磁性層1に注入されたスピンによる磁化回転をアシストする。すなわち、第1実施形態に係る記憶素子100は、化合物部40によって第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制し、第1強磁性層1の磁化反転(すなわち、データの書き込み)を効率的に行うことができる。
また記憶素子100は、以下の手順で、情報を読み出す。まず第3スイッチング素子130と第2スイッチング素子120とをONにすると、電極30、磁気抵抗効果素子10、第1配線20の順に読み出し電流が流れる。データの読み出し時に第1強磁性層1の磁化が反転すると、データの信頼性が低下する。読み出し電流は、書き込み電流と比較して小さいため、第1強磁性層1の磁化は原則反転しない。また化合物部40が第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制し、第1強磁性層1の磁化の安定性が低下しても、第1強磁性層1の磁化が反転してしまうほどの影響は与えない。また化合物部40を磁気抵抗効果素子10の直上に設けないことで、化合物部40が読み出し電流の経路を大きく阻害することを抑制できる。
また記憶素子100は、データを安定的に保持することが求められる。第1配線20及び磁気抵抗効果素子10における発熱は電流Iを流した際に生じるものであり、データ保持時に電流Iは原則流れない。したがって、化合物部40がデータの安定性に与える影響も少ない。
以上、第1実施形態の一例について詳述したが、この例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(第1変形例)
図12は、第1変形例にかかる記憶素子101の平面図である。第1変形例にかかる記憶素子101は、化合物部41の形状が図4に示す化合物部40と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
化合物部41は、電極30の内部に位置する。化合物部41はy方向に延びる2つの部分である点が、記憶素子100における化合物部40と異なる。化合物部41のその他の構成、材料等は、化合物部40と同様である。
化合物部41は、z方向から見て、x方向に第1強磁性層1を挟む。化合物部41は、例えば、z方向から見て、第1強磁性層1と重なる重畳部41Aと重ならない非重畳部41Bとを有する。化合物部41は、例えば、パターニング等により形成できる。
書き込み電流は、第1配線20に沿ってx方向に流れる。第1配線20は、記憶素子101の書き込み時において、主要な熱の発生源である。化合物部41が、x方向に第1強磁性層1を挟む位置にあることで、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制することができる。したがって、記憶素子101は、データの書き込み効率に優れる。
(第2変形例)
図13は、第2変形例にかかる記憶素子102の平面図である。図14は、第1配線20のx方向の幅の中心を通るyz平面(図14におけるB−B線に沿った面)で切断した断面である。第2変形例にかかる記憶素子102は、化合物部42の大きさが図4に示す化合物部40と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
化合物部42は、電極30の内部に位置する。化合物部42はy方向の幅w1が第1導電部31の幅w2及び第1配線20の幅w3より狭い点が、記憶素子100における化合物部40と異なる。化合物部42のその他の構成、材料等は、化合物部40と同様である。
化合物部42は、z方向から見て、第1強磁性層1の周囲を囲む。化合物部42は、例えば、z方向から見て、第1強磁性層1と重なる重畳部42Aと重ならない非重畳部42Bとを有する。
第2変形例においても、化合物部42が第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制し、データの書き込み効率が向上する。第1導電部31の幅w2が凹部32a1又は化合物部42の幅w1より広いと、y方向においても第1導電部31と第2導電部32との接続箇所が3か所になる。第2導電部32と第1導電部31との接続箇所が増えることで、読み出し電流の局所的な集中を抑制できる。また読み出し電流の経路を複数確保しておくことで、歪等によりいずれかの接続箇所が剥離した場合でも、読み出し電流が流れなくなることを防ぐことができる。
(第3変形例)
図15は、第3変形例にかかる記憶素子103の断面図である。図15は、記憶素子103を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第3変形例にかかる記憶素子103は、z方向から見て磁気抵抗効果素子10の−x方向の位置のみに化合物部43が存在する点が、図3に示す化合物部40と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
化合物部43は、電極30の内部に位置する。化合物部43は、z方向から見て磁気抵抗効果素子10の−x方向の位置にある。化合物部43は、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制する。したがって、第3変形例においても、データの書き込み効率は向上する。
(第4変形例)
図16は、第4変形例にかかる記憶素子104の断面図である。図16は、記憶素子104を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第4変形例にかかる記憶素子104は、化合物部44の構成が、図3に示す化合物部40と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
化合物部44は、電極30の内部に位置する。化合物部44が複数ある点が、図3に示す化合物部40と異なり、その他の構成は同様である。
化合物部44は、例えば、z方向から見て、磁気抵抗効果素子10を囲む2重環である。また化合物部44は、4本のライン状にy方向に延びていてもよい。化合物部44は、z方向から見て、x方向に第1強磁性層1を挟む。化合物部44は、例えば、パターニング等により形成できる。
書き込み電流は、第1配線20に沿ってx方向に流れる。第1配線20は、記憶素子101の書き込み時において、主要な熱の発生源である。化合物部44が、x方向に第1強磁性層1を挟む位置にあることで、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制することができる。したがって、記憶素子104は、データの書き込み効率に優れる。
(第5変形例)
図17は、第5変形例にかかる記憶素子105の断面図である。図17は、記憶素子105を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第5変形例にかかる記憶素子105は、第2部分31Bのx方向の長さが、図3に示す記憶素子100と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
第2部分31Bのx方向の長さL4は、第1配線20のx方向の長さL1と異なる。また2部分31Bのx方向の長さL4は、第3部分33のx方向の長さL3より短い。
第5変形例においても、第2部分31Bと第2導電部32との間に、化合物部40が形成されている。化合物部40は、書き込み時に、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制する。したがって、記憶素子105は、データの書き込み効率に優れる。
(第6変形例)
図18は、第6変形例にかかる記憶素子106の断面図である。図18は、記憶素子106を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第6変形例にかかる記憶素子106は、第2導電部32のx方向の長さが、図3に示す記憶素子100と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
第2導電部32のx方向の長さL1は、化合物部40のx方向の最外部間の距離L2より短い。第2導電部32と第2部分31Bとの接続点は1か所となる。
第6変形例においても、第2部分31Bと第2導電部32との間に、化合物部40が形成されている。化合物部40は、書き込み時に、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制する。したがって、記憶素子106は、データの書き込み効率に優れる。
(第7変形例)
図19は、第7変形例にかかる記憶素子107の断面図である。図19は、記憶素子107を第1配線20のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。第7変形例にかかる記憶素子107は、電極35の構成及び化合物部45の形状及び位置が、図3に示す電極30及び化合物部40と異なる。その他の構成は、記憶素子100と同様であり、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省く。
電極35は、磁気抵抗効果素子10の第2強磁性層2に面する。電極35は、例えば、第2強磁性層2の第1面と接する。第1面は、第2強磁性層2の非磁性層3と反対側の面である。電極35の少なくとも一部は、第2強磁性層2を非磁性層3と挟む。電極35は、例えば、Cu、Al、Auである。
化合物部45は、電極35の内部にある。化合物部45は、第1強磁性層1と重なる位置に一つある。化合物部45のz方向からの平面視形状は問わない。化合物部45のz方向からの平面視形状は、例えば、円形、楕円形、矩形である。化合物部45を構成する材料は、化合物部40と同様である。
化合物部45は、書き込み時に、第1強磁性層1からの熱の逃げを抑制する。したがって、記憶素子106は、データの書き込み効率に優れる。
以上、本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 第1強磁性層
2 第2強磁性層
3 非磁性層
10 磁気抵抗効果素子
20 第1配線
30、35 電極
31 第1導電部
31A 第1部分
31B 第2部分
32 第2導電部
40、41、42、43、44、45 化合物部
40a 第1面
40A、41A、42A 重畳部
40B、41B、42B 非重畳部
50、51、52、53 絶縁層
100、101、102、103、104、105 記憶素子
110 第1スイッチング素子
120 第2スイッチング素子
130 第3スイッチング素子
200 半導体装置
300 磁気記録アレイ

Claims (14)

  1. 第1強磁性層と、
    第2強磁性層と、
    第1方向において前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とに挟まれた非磁性層と、
    前記第1方向と異なる第2方向に延び、前記第1方向において前記第1強磁性層を前記非磁性層と挟む第1配線と、
    前記第1方向において前記第2強磁性層を前記非磁性層と少なくとも一部で挟む電極と、
    前記電極の内部に位置し、前記電極より熱伝導率の低い化合物部と、
    を備える、記憶素子。
  2. 前記電極は、前記第2強磁性層に近い位置から第1導電部と第2導電部とを有し、
    前記第2導電部は、前記第1導電部より導電率が高く、
    前記化合物部は、前記第1導電部と前記第2導電部との間に位置する、請求項1に記載の記憶素子。
  3. 前記第1導電部の前記電極側の第1面は、前記第1導電部と前記第2導電部との境界に沿う面に対して前記第1配線に向って窪む凹部を形成し、
    前記化合物部は、前記凹部に設けられている、請求項2に記載の記憶素子。
  4. 前記第1導電部は、前記第2強磁性層と前記第1方向に重なる第1部分と、前記第1部分を覆い第2方向に延びる第2部分と、を有する、請求項2又は3に記載の記憶素子。
  5. 前記第2強磁性層の少なくとも一部は、前記第1方向において前記化合物部と重ならない、請求項1〜4のいずれか一項に記載の記憶素子。
  6. 前記化合物部は、前記第1方向において前記第1強磁性層と重なる部分を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の記憶素子。
  7. 前記化合物部は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を前記第2方向に挟む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の記憶素子。
  8. 前記化合物部は、前記第1方向から見て、前記第1強磁性層を囲む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の記憶素子。
  9. 前記化合物部の前記第1配線側の第1面が湾曲している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の記憶素子。
  10. 前記化合物部の第1位置における前記第1方向の厚みは、前記第1位置より前記第1強磁性層から離れた第2位置における前記第1方向の厚みより厚い、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記憶素子。
  11. 前記第1配線は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の記憶素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の記憶素子と、
    前記記憶素子と電気的に接続された複数のスイッチング素子と、を備える半導体装置。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の記憶素子を複数有する、磁気記録アレイ。
  14. 第1導電層、第1磁性層、非磁性層、第2磁性層を順に積層する工程と、
    第1磁性層、非磁性層、第2磁性層を所定の形状に加工し、第1強磁性層、非磁性層、第2強磁性層の順に積層された磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子の周囲を絶縁層で被覆する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子及び前記絶縁層の一面に、凹部を有する第2導電層を形成する工程と、
    前記第2導電層の前記凹部を絶縁層で埋める工程と、を備える、記憶素子の製造方法。
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