JP2020166800A - エンドユーザサイトが起点になるインシデント管理装置、インシデント管理システム及びインシデント管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
メーカ側コールセンタでは、問い合わせを受け付けて、受け付けた問い合わせ内容を、例えば、メーカ側コールセンタが備えるインシデントを管理するデータベースに、インシデントとして登録し、インシデントの管理を行っていた。
そして、システムインテグレータがインシデントを解決できない場合には、次に、機械メーカを含む取引先に問い合わせる等、複数の取引先のコールセンタに問い合わせることがある。その場合には、エンドユーザサイトでは、取引先のコールセンタごとに同じ問い合わせをしなければならず、煩雑であった。また、複数の取引先のコールセンタに問い合わせるため、解決までに時間を要することになるが、エンドユーザサイトでは、取引先のコールセンタでの対応状況を把握する術がなかった。
まず、一態様の実施形態の概略を説明する。第1実施形態は、エンドユーザサイトのコンピュータと、取引先のコールセンタのコンピュータとしてのメーカ側コールセンタのコンピュータとに対して接続されたインシデント管理装置に関する。エンドユーザサイトは、工作機械や産業用ロボットに代表される機械やデバイスが稼働する、例えば、工場である。メーカ側コールセンタは、機械やデバイスの製造メーカのみならず、設備メーカ、販売店、システムインテグレータ等を含む取引先をも含むものであってよい。そして、インシデント管理装置が、エンドユーザサイトのコンピュータから受信したインシデントに対応した、当該インシデントに係るすべての情報を一元管理するためのチケットの管理を行う。具体的には、エンドユーザが起点となり、インシデントを作成し、展開する情報をエンドユーザが選択する。インシデント管理装置は、インシデントに関連するエンドユーザ及び取引先双方の情報を一元管理する。そうすることで、インシデントの「見える化」を図る。
インシデント管理システム100は、インシデント管理装置1が、エンドユーザサイトのコンピュータによって入力されたインシデントに対応するチケットを、メーカ側コールセンタのコンピュータでのアクセス可否を含んで管理するシステムである。
図1に示すインシデント管理システム100は、インシデント管理装置1と、エンドユーザサイトのコンピュータであるユーザ側端末4と、メーカ側コールセンタのコンピュータであるメーカ側端末8とを備える。
また、図1には、エンドユーザサイトに、情報取得装置6を有するものとして記載しているが、後述するように、情報取得装置6は、任意である。情報取得装置6は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末や、スマートグラス等の眼鏡型のウェアラブルデバイスといったエンドユーザの携行する情報装置であって、エンドユーザがインシデントに係る状態を示す画像(写真、動画等)、インシデントにかかる音(例えば異音等)を含むインシデントデータを取得することができる装置である。さらに、エンドユーザサイトには、工作機械9a及び産業用ロボット9bを例示しているが、これは、機械やデバイスの一例である。
インシデント管理装置1は、ユーザ側端末4からインシデントに対応したチケットを受け付けて、受け付けたチケットを管理する。また、インシデント管理装置1は、管理するチケットを、該当するメーカ側端末8で参照可能に設定する。
以降の説明において、インシデント管理装置1が、後述する一連の処理によってユーザ側端末4及びメーカ側端末8に対して提供するものを、「インシデントサービス」ということがある。
制御部10は、CPU(中央処理装置)であってよく、記憶部20のプログラム記憶部21に記憶されたインシデント管理装置1を制御する各種のプログラムを実行することにより、インシデント管理装置1を統括制御する。
制御部10は、発行チケット受信部11と、回答受信部14と、追加チケット受信部15と、チケット関連付け部16と、チケット照会判定部17と、情報提供部18とを備える。これらの各機能部は、制御部10がプログラム記憶部21に格納されたインシデント管理プログラム21aを実行することにより実現される。なお、後述するが、制御部10は、インシデントデータ受信部12と、データ関連付け部13とを備えてもよい。
チケットは、インシデント情報として、例えば、機械情報、現場状況、進捗状況及び対応履歴の少なくとも1つの項目を含んでよい。ここで、上記の項目に対しての入力は、最初の段階から全ての入力が必要なわけではなく、任意である。よって、ユーザ側端末4は、上記の項目がNULLである空のチケットを発行してもよい。
データ関連付け部13は、発行チケット受信部11が受信したチケットと、インシデントデータ受信部12が受信したインシデントデータとを関連付ける。
なお、前述したように、制御部10は、インシデントデータ受信部12と、データ関連付け部13とを必ずしも含まなくてもよい。
チケット関連付け部16は、ユーザ側端末4から受信した追加チケットと、追加チケットに対応し、既に発行済のチケットである元チケットとを関連付ける。
情報提供部18は、ユーザ側端末4と、メーカ側端末8との両方において、インシデントの進捗状況等の照会要求に対して、チケットにより管理されるインシデント情報を検索して、ユーザ側端末4又はメーカ側端末8に対して検索結果を提供する。この際、情報提供部18は、メーカ側端末8に対しては、チケット照会判定部17により照会可と判定されたチケットにより管理されるインシデント情報を検索対象とする。
プログラム記憶部21は、インシデント管理装置1の制御部10が実行する各種のプログラムを記憶する。プログラム記憶部21は、前述した制御部10の各種機能を実行するインシデント管理プログラム21aを記憶している。
図3に示すチケット記憶部22は、例えば、チケットID(IDentification)をキー情報として、ユーザIDと、インシデント情報と、メーカIDと、回答内容と、照会フラグと、データIDと、元チケットIDとを対応付けて記憶する。
チケットIDは、チケットを識別するための識別情報であり、任意に設定できる。チケットIDには、例えば、制御部10が1からの連番を付与して格納してもよい。
ユーザIDは、エンドユーザサイトを識別する識別情報である。
インシデント情報は、インシデントに係る情報であり、前述したように、機械情報、現場状況、進捗状況及び対応履歴等の情報を含む。
回答内容は、メーカ側コールセンタによる回答内容である。
照会フラグは、メーカ側コールセンタにより設定された、回答内容を他のメーカ側コールセンタに開示するか否かに関するフラグである。例えば、他のメーカ側コールセンタへの情報の開示を許可する場合には、照会フラグには1を格納し、許可しない場合には、照会フラグには0を格納する。
データIDは、当該チケットに関連付けられたインシデントデータがある場合に、インシデントデータを識別するためのものである。
元チケットIDは、当該チケットが追加チケットの場合に用いるものである。追加チケットである場合には、元チケットIDには、元チケットのチケットIDを格納する。
図3に示すデータ記憶部23は、データIDと、データ内容とを対応付けて記憶する。
データIDは、例えば、インシデントデータを受信した際に付与される、インシデントデータを識別するための識別情報である。
データ内容は、情報取得装置6が取得したインシデントデータそのものである。
なお、図3に示すチケット記憶部22及びデータ記憶部23は、一例であって、これに限定されるものではない。
また、記憶部20は、他に、インシデントサービスを利用するエンドユーザサイトの作業者や、メーカ側コールセンタの担当者等に関する情報であるユーザ情報や、インシデントサービスを用いるためのログイン情報等を記憶している。
ユーザ側端末4は、エンドユーザサイトの工場内等に設けられた、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)である。ユーザ側端末4は、図示しないが、一般的なコンピュータが有する制御部、記憶部、入力部、表示部、通信部等を備える。ユーザ側端末4は、インシデント管理装置1とのユーザインタフェース機能を提供する。なお、ユーザ側端末4はWebブラウザを備えるWeb端末として、インシデント管理装置1からWebによるユーザインタフェース機能を提供するようにしてもよい。
情報取得装置6は、前述したように、携帯端末や、ウェアラブルデバイス等である。情報取得装置6は、制御部と、記憶部との他に、画像及び音の少なくとも一方を含むインシデントデータを取得する取得部を備える。また、情報取得装置6は、取得したインシデントデータを送信するための通信部を備える。
情報取得装置6の通信部は、例えば、ユーザ側端末4に対してインシデントに係る状態を示す画像(写真、動画等)、インシデントにかかる音(例えば異音等)を含むインシデントデータを送信することで、ユーザ側端末4がインシデント管理装置1にインシデントデータを送信するようにしてもよい。ここで、ユーザ側端末4に対する送信は、有線通信であっても無線通信であってもよい。
メーカ側端末8は、メーカ側コールセンタ内に設けられた、例えば、PCである。メーカ側端末8は、図示しないが、一般的なコンピュータが有する制御部、記憶部、入力部、表示部、通信部等を備える。メーカ側端末8は、インシデント管理装置1とのユーザインタフェース機能を提供する。なお、メーカ側端末8はWebブラウザを備えるWeb端末として、インシデント管理装置1からWebによるユーザインタフェース機能を提供するようにしてもよい。
[チケット発行処理]
最初に、ユーザ側端末4がチケットを発行する一連の処理について説明する。
まず、エンドユーザサイトで、障害が発生し、又は、問い合わせしたい内容が生じた場合に、例えば、作業者がユーザ側端末4を用いて、インシデント管理装置1が提供するインシデントサービスにログインする。すると、ユーザ側端末4の表示部は、例えば、図4に示すメニュー画面30を表示するので、作業者は、新規チケット発行ボタン30aを選択する。
図6に示すユーザ記入タブ41には、ユーザ情報領域41aと、インシデント情報領域41bと、資料添付領域41cと、チケット発行先情報41dと、チケット発行ボタン41eとを有する。なお、図6に示す項目は、一例であって、例えば、他の項目があってもよい。
しかし、図6に示すチケット発行先情報41dは、チケットの送信先、つまり、回答の要求先になるため、入力が必要な項目である。そこで、チケット発行先情報41dが未入力の場合には、例えば、チケット発行を行うことを許可せずに、入力を促すようにしてもよい。なお、前述したように、記憶部20にエンドユーザ・メーカ対応テーブル(図示せず)を予め設定している場合、チケット発行先情報41dを、エンドユーザ・メーカ対応テーブルに基づいて、自動的に設定するようにしてもよい。
そして、作業者がチケット発行ボタン41eを選択することで、ユーザ側端末4からチケットが発行され、インシデント管理装置1に対してチケットの入力内容が送信される。
S13において、制御部10は、受信したチケットの内容を、チケット記憶部22に記憶させる。その際、制御部10は、チケットIDを付与して、インシデント情報と対応付ける。
インシデントデータを登録した場合には、インシデントデータ受信部12が、インシデントデータを受信して、インシデントデータをデータ記憶部23に記憶させる。その際、制御部10は、データIDを付与して、インシデントデータに対応付ける。また、データ関連付け部13が、データ記憶部23に記憶される際に付与されたデータIDを、チケット記憶部22の当該チケットIDに対応したデータIDに登録することで、関連付けをする。
図5のS14において、制御部10は、対応が必要なチケットが到着したことを、チケットに指定されたメーカ側コールセンタのメーカ側端末8に通知する。ここで、メーカ側端末8への通知方法は、各種の公知の方法によって行われるものであってよい。例えば、push型電子メールを用いた通知であってもよいし、インシデント管理装置1が提供するインシデントサービスの画面にポップアップ表示させる等による通知であってもよい。
S15において、制御部10は、メーカ側端末8からの要求を受けて、当該チケットをメーカ側端末8に送信することで、メーカ側端末8の表示部には、チケットが表示される。
また、メーカ側コールセンタにおいて、リモートによる点検又は保守等を行ってもよい。リモートによる保守としては、例えば、現状確認やオプション機能の追加、バージョンアップの実施、検査用プログラムの提供等がある。
ここで、制御部10は、メーカ情報領域42aの各項目について、ユーザ記入タブ41のチケット発行先情報41dの内容を自動的に入力してもよい。対応記入領域42bは、担当者によって随時入力及び変更する。回答先情報領域42dは、ユーザ記入タブ41のユーザ情報領域41aの内容を、制御部10が自動的に入力してもよい。同意項目領域42eは、対応記入領域42bに記入した回答内容や、資料添付領域42cに添付した資料を、ユーザ判断で他社に展開することに同意するか否かの意思を示すためのチェックボックスを有する。メーカ側コールセンタにおいて、記載内容に同意するのであれば、チェックをした状態にし、同意しないのであれば、チェックを外した状態にする。
担当者が、回答ボタン42fを押下操作することで、この入力をチケットに対する回答として、メーカ側端末8からインシデント管理装置1に送信される。
また、制御部10は、チケットに回答が入力されたことを、エンドユーザサイトのユーザ側端末4に通知し、当該チケットをユーザ側端末4の表示部に表示させてもよい。
図5のS17において、制御部10は、ユーザ側端末4から要求を受けて、当該チケットをユーザ側端末4に送信することで、ユーザ側端末4の表示部に、チケットを表示させる。そして、エンドユーザサイトでは、メーカ側コールセンタが回答を入力したチケットを参照する。図8は、ユーザ側端末4の表示部に表示されるチケット画面40の例を示す。チケット画面40は、ユーザ記入タブ41と、メーカ記入タブに加えて、例えば、さらにメーカ側コールセンタに問い合わせするための入力をするユーザ記入タブ43を備える。
図8に示すユーザ記入タブ43には、対応完了ボタン43aと、対応未完了ボタン43bと、依頼先選択領域43cと、ユーザ情報領域43dと、インシデント情報領域43eと、チケット発行先情報領域43fと、チケット再発行ボタン43gとを有する。
インシデントが解決され、対応内容に満足した場合には、エンドユーザサイトにおいて、インシデントサービスを用いた一連の処理が終了する。この場合、ユーザ側端末4では、表示部に表示されたユーザ記入タブ43の対応完了ボタン43aを押下することで、制御部10は、当該チケットをクローズすると判断する。なお、ユーザ記入タブ43は、例えば、メーカ側コールセンタにおいて回答ボタンが押下したことにより、追加されるものである。チケットをクローズすると判断された場合(S18:YES)には、制御部10は、本処理を終了する。
エンドユーザサイトでは、まず、産業用ロボット9bについてのインシデントに対するチケットを、システムインテグレータに対して発行したが、満足の得られる回答が得られなかったとする。その場合、産業用ロボット9bは、産業用ロボット9b自体の機械メーカの他、ハンド、センサ、PLC(Programmable Logic Controller)等といった、産業用ロボット9bを構成する様々な部品のメーカが複合的に絡んでいる。そのため、エンドユーザサイトは、これらのメーカのうちのいずれかにチケットを発行する。
そして、作業者がチケット再発行ボタン43gを選択することで、ユーザ側端末4から追加チケットが発行され、インシデント管理装置1に対してチケットの入力内容が送信される。
S20において、制御部10は、受信した追加チケットの内容を、チケット記憶部22に記憶させる。その際、制御部10は、チケットIDを付与して、インシデント情報と対応付ける。また、制御部10(チケット関連付け部16)は、元のチケットと、追加チケットとを対応付ける。より詳細には、制御部10は、チケット記憶部22に記憶させたチケットの元チケットIDの項目に、元チケットのチケットIDを格納する。その後、制御部10は、処理をS14に移す。
このように、エンドユーザサイトで対応完了ボタンが押下されるまで、インシデント管理装置1では、チケットがクローズされず、継続中になる。また、最初のチケットには、回答と更なる追加チケットが関連付けられる。
上記した処理によって、チケットには、複数の追加チケットが関連付けられる場合がある。メーカ側端末8に送信するチケットとして、制御部10は、チケット記憶部22を参照し、メーカ側端末8のメーカIDが格納されたチケット及び追加チケットの他、照会フラグが照会可であるチケット及び追加チケットについては、他のメーカ側コールセンタで回答した内容であってもメーカ記入タブを表示可能にする。他方、他のメーカ側コールセンタで回答したものであって、照会フラグが照会不可であるチケット及び追加チケットについては、メーカ記入タブを表示させないか、又は、参照不可にすればよい。
次に、チケットにより管理されるインシデント情報(以下、略して「チケット」ともいう)の照会に対する処理について説明する。
インシデントサービスでは、ユーザ側端末4と、メーカ側端末8との両方において、チケットの検索を可能にしている。
以下において、メーカ側端末8で照会を行う場合について説明する。
照会処理を行う端末がユーザ側端末4であれば、制御部10(情報提供部18)は、検索条件入力画面50により入力された検索条件を満たし、かつ、ユーザIDがユーザ側端末4であるチケットのレコードを抽出すればよい。
そうすることで、エンドユーザサイトでは、チケットに対する回答によって、他のメーカ側コールセンタに同じ問い合わせをする場合に、元のチケットを流用すればよく、エンドユーザサイトでの入力が簡単になる。
そうすることで、エンドユーザサイトでは、項目が空のチケットであってもすぐに発行できるため、利便性に富んだものにできる。また、後から情報を追加していくことで、チケットを円熟させていくことができる。
そうすることで、メーカ側コールセンタでは、インシデントに対する回答を、他のメーカ側コールセンタに開示したくない場合に、回答に開示をしないよう指定をしておくことで、他のメーカ側コールセンタに、回答内容を開示させないように、メーカ側コールセンタが、自身が入力情報の参照可否を設定できる。
そうすることで、メーカ側コールセンタでは、インシデント情報と、インシデントデータとを見ながらインシデントに対する対処をすることができるため、より早期にインシデントを解決させることが可能になる。
前述した第1実施形態では、インシデント管理装置が、ユーザ側端末から入力されたインシデント情報を管理するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、工場内のエッジ機器に接続されたエッジサーバが送信するインシデント情報を、インシデント管理装置が管理してもよい。
図11に示すインシデント管理システム100−2は、インシデント管理装置1と、エッジサーバ204と、メーカ側端末8とを備える。エッジサーバ204は、エッジ機器である工作機械9a及び産業用ロボット9bに対しては、LAN等により通信可能に接続されている。また、エッジサーバ204は、通信ネットワークNを介してインシデント管理装置1と接続されている。さらに、エッジサーバ204は、表示部及び入力部の機能を有する端末と接続されている。
このようにすれば、エンドユーザサイトで手入力をしていた情報の少なくとも一部は、エッジ機器から受信したデータに代えられる。そのため、人手による入力が省力化できると共に、インシデントの解決に必要なデータを、メーカ側コールセンタに参照させることができ、インシデントの解決時間を短縮できる可能性がある。
また、メーカ側端末8と、エッジサーバ204とは、通信ネットワークNを介して接続されているため、エッジサーバ204の設定によっては、メーカ側端末8からエッジサーバ204に、インシデントの原因等を見極めるためのデータを、直接取得することができ、インシデントの解決を早期に図ることができる可能性がある。
前述した第1実施形態では、情報取得装置からユーザ側端末にインシデントデータを送信し、ユーザ側端末が、チケットとインシデントデータとをまとめて送信するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、情報取得装置の通信部は、通信ネットワークを介して直接にインシデント管理装置に対してインシデントデータを送信してもよい。その場合、対応するチケットを特定できるように、例えば、チケットIDが分かる態様でインシデントデータを送信してもよいし、インシデントデータを送信後に、ユーザ側端末において、チケットとインシデントデータとの関連付けを設定してもよい。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、インシデントに対応するチケットに、インシデント対象装置である機械やデバイスの設定情報を関連付ける。
なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
インシデント管理システム100−3は、インシデント管理装置301が、インシデントに対応するチケットを管理することに加えて、インシデント対象装置である機械やデバイスの設定情報をチケットに関連付けるシステムである。そうすることで、インシデント管理システム100−3では、チケットへの手入力による入力を抑えて、有効な情報をチケットと共に参照できる。
読取装置306は、例えば、携帯電話会社等である通信事業者の携帯端末通信網用の基地局である基地局Bs等を介して、通信ネットワークNに接続される。
設定情報管理装置307は、例えば、通信ネットワークNに直接接続される。
図13に示すように、インシデント管理装置301は、制御部310と、記憶部320と、通信部29とを備える。
制御部310は、発行チケット受信部11と、設定情報受信部312と、設定情報関連付け部313と、回答受信部14と、追加チケット受信部15と、チケット関連付け部16と、チケット照会判定部17と、情報提供部18と、本人認証処理部319とを備える。これらの各機能部は、制御部310がプログラム記憶部321に格納されたインシデント管理プログラム321aを実行することにより実現される。
設定情報関連付け部313は、発行チケット受信部11が受信したチケットと、設定情報受信部312が受信した設定情報とを関連付ける。
プログラム記憶部321は、前述した制御部310の各種機能を実行するインシデント管理プログラム321aを記憶している。
本人認証情報記憶部324は、本人認証を行うために必要な情報を記憶する記憶領域である。本人認証情報記憶部324は、例えば、ログイン情報としてアカウントごとのパスワードを記憶する。なお、本人認証情報記憶部324は、本人認証を行うために必要な情報であれば、他の情報であってもよく、例えば、指紋による認証の場合には、指紋の特徴量等であってもよい。
読取装置306は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末である。読取装置306は、エンドユーザサイトに有する。読取装置306は、エンドユーザサイトの作業者の操作により、工作機械9aや産業用ロボット9bに付与されたQRコード(登録商標)(コード)を読み取って設定情報管理装置307に接続し、設定情報管理装置307との間で通信を行う。
図14Aに示すように、読取装置306は、制御部360と、記憶部365と、撮影部367(読取部)と、タッチパネルディスプレイ368と、通信部369とを備える。
制御部360は、CPUであってよく、記憶部365に記憶された読取装置306を制御する各種のプログラム(図示せず)を実行することにより、読取装置306を統括制御する。
コード読取部361は、インシデント対象装置である工作機械9aや産業用ロボット9bに付与されたQRコードを、撮影部367を介して読み取る。
接続部362は、コード読取部361がQRコードを読み取ることで、設定情報管理装置307に接続する。ここで、QRコードには、設定情報管理装置307にアクセスするための、例えば、URL(Uniform Resource Locator)等の接続情報が含まれる。また、QRコードは、QRコードが付与された装置を識別するためのコードID(装置識別情報)を含む。
本人認証送信部364は、例えば、タッチパネルディスプレイ368から入力された本人認証に用いる本人認証情報を、設定情報管理装置307に送信する。
撮影部367は、例えば、カメラであり、QRコードを撮影して、QRコードの読み取りに用いる。
タッチパネルディスプレイ368は、エンドユーザサイトの作業者の指によるタッチ操作を受け付ける入力部としての機能と、表示部としての機能との両方の役割を担う。
通信部369は、外部機器(例えば、設定情報管理装置307等)とデータの送受信を行う通信制御デバイスである。
設定情報管理装置307は、例えば、メーカ側の情報処理センタ等、メーカ側センタに有するサーバである。この例では、設定情報管理装置307をメーカ側センタに有するものとして説明するが、後述するように、設定情報管理装置307は、メーカ側センタ以外で有してもよい。
図14Bに示すように、設定情報管理装置307は、制御部370と、記憶部375と、通信部379とを備える。
制御部370は、CPUであってよく、記憶部375に記憶された設定情報管理装置307を制御するプログラム(図示せず)を実行することにより、設定情報管理装置307を統括制御する。
設定情報DB376は、当該メーカ側が製造、設定等を行った工作機械9a及び産業用ロボット9bの設定情報を、コードIDに対応付けて記憶している。
通信部379は、外部機器(例えば、インシデント管理装置301や、読取装置306等)とデータの送受信を行う通信制御デバイスである。
図15に示すチケット更新処理において、S311からS313までの処理は、第1実施形態(図5)のS11からS13までの処理と同じである。
S313aにおいて、インシデント管理装置301の制御部310は、図16に示す設定情報関連付け処理を行う。
また、図17Bに示すように、工作機械9aの表示装置309に、QRコード332を表示させてもよい。例えば、工作機械9aは、インシデントが発生したことに応じて、表示装置309にQRコード332を表示させてもよい。また、エンドユーザサイトの作業者によるオペレーション操作によって、表示装置309にQRコード332を表示させてもよい。その場合には、エンドユーザサイトの作業者は、表示装置309に表示されたQRコード332を、読取装置306を用いて読み取る。
S332において、設定情報管理装置307の制御部370は、読取装置306が接続されたことを確認する。
S333において、設定情報管理装置307の制御部370は、読取装置306に対して本人認証を要求する。
S335において、設定情報管理装置307の制御部370は、読取装置306から本人認証情報を受信したことに応じて、本人認証照会を、インシデント管理装置301に対して行う。
S336において、インシデント管理装置301の制御部310(本人認証処理部319)は、受信した本人認証情報と、本人認証情報記憶部324とに基づいて本人認証を行い、認証結果を設定情報管理装置307に送信する。
S338において、設定情報管理装置307の制御部370は、指定に対応した設定情報を、インシデント管理装置301に対して送信する。
ここで、S338において、設定情報管理装置307が設定情報の他にコードIDを送信してもよい。その場合、インシデント管理装置301の制御部310は、例えば、コードIDと、機械のシリアル番号とを対応付けて管理してもよい。
その後、制御部310は、処理を図15のS314に移す。
その結果、インシデント管理装置の制御部310は、設定情報を、チケットに関連付けることができるため、インシデントの解決に有用な設定情報を簡単に参照可能な環境を提供でき、便利である。
前述した第2実施形態では、工作機械9aや産業用ロボット9bにQRコードが付与された場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、QRコード以外の二次元コードであってもよいし、バーコード等であってもよい。
また、工作機械9aや産業用ロボット9bに付与されるものは、コードに限定されず、工作機械9aや産業用ロボット9bを特定可能な装置識別情報であってもよい。装置識別情報としては、例えば、シリアル番号やエンドユーザサイトにて工作機械9aや産業用ロボット9bにつけた固有の名称等、工作機械9aや産業用ロボット9bを特定できるものである。その場合には、設定情報管理装置307に接続するための情報を、工作機械9aや産業用ロボット9bの可視位置に付与しておくことが望ましい。
前述した第2実施形態では、設定情報管理装置をメーカ側センタに有する場合を例に説明したが、これに限定されない。特に、エンドユーザサイトで長年使用している工作機械9a及び産業用ロボット9bについては、メーカ側センタに設定情報を有さない場合がある。そのような場合には、エンドユーザサイトに設定情報管理装置を設け、設定情報DBを、エンドユーザサイトの作業者等によって作成してもよい。そして、エンドユーザサイトの設定情報管理装置に接続するための、新たに付与されたQRコードを印刷したシールを、工作機械9a及び産業用ロボット9bの可視位置に貼付すればよい。
前述した第2実施形態では、本人認証を、パスワードを用いるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、前述したように、指紋認証等の生体認証による本人認証であってもよいし、ワンタイムパスワードを用いるものであってもよい。
前述した第2実施形態では、インシデント管理装置が、設定情報管理装置から設定情報を受信するものを例に説明したが、これに限定されない。読取装置が設定情報管理装置から設定情報を受信し、読取装置が、設定情報をインシデント管理装置に対して送信するものであってもよい。
前述した第2実施形態では、設定情報DBを設定情報管理装置が制御するものを例に説明したが、これに限定されない。インシデント管理装置が設定情報DBを制御してもよい。その場合、インシデント管理装置は、QRコードのコードIDを、機械情報と、メーカ情報とに対応付けて管理し、コードIDと、エンドユーザサイトの作業者の本人認証情報とを対応付ける。そうすることで、本人認証ができた場合にのみ設定情報を、チケットに関連付けられるようにできる。
前述した実施形態では、追加チケットを、元のチケットとは異なるチケットとし、追加チケットと、元のチケットとを関連付けるものを例に説明したが、これに限定されない。追加チケットを、元のチケットに対して新たな情報を追加可能なものにして、元のチケットと、追加チケットとを1つのチケットとしてもよい。したがって、本発明の解釈に際して、追加チケットは、元のチケットとは異なるチケットのみならず、元のチケットに新たな情報を追加してできるチケットを含むものである。そうすることで、後者の場合には、例えば関連付けを必要とせず、一元的に情報を管理することができる。
前述した実施形態では、インシデント管理装置について特に言及をしていないが、インシデント管理装置は、例えば、クラウドサーバ上に存在してもよい。
(変形形態の例3)
前述した実施形態では、チケット記憶部は、チケット内容を更新するものとして説明したが、更新履歴を有するようにしてもよい。
(1)機械及び/又はデバイスが稼働するエンドユーザサイトのユーザ側端末4と、機械及び/又はデバイスのメーカを含む取引先のコールセンタのメーカ側端末8とに対して接続され、エンドユーザサイトで発生したインシデントに対する取引先による解決をサポートするためのインシデント管理装置1が、ユーザ側端末4がメーカ側端末8に対して発行する、インシデントに対応したチケットを受信する発行チケット受信部11と、メーカ側端末8がユーザ側端末4に対して行う、発行されたチケットに対する回答を受信する回答受信部14と、ユーザ側端末4が発行する、前記チケットと同一のインシデントに係る新たな情報を追加可能な追加チケットを受信する追加チケット受信部15と、ユーザ側端末4、及びメーカ側端末8からの、前記インシデントの進捗状況の照会要求に対して、前記チケットにより管理されるインシデント情報を検索して、それぞれユーザ側端末4、及びメーカ側端末8に対して検索結果を提供する情報提供部18と、を備える。
これにより、エンドユーザは、エンドユーザサイトを起点にしてインシデントを管理し、インシデントの進捗状況を把握することができる。また、取引先のコールセンタにおいては、インシデント情報を検索して仕掛中のインシデントに対する回答を記入できる。
これにより、エンドユーザは、当該インシデントに関連する新たな問い合わせを、先に問い合わせた取引先のコールセンタに対して行うことができる。
これにより、エンドユーザは、当該インシデントに関連する機械に係る複数の取引先(例えば、工作機械メーカ、制御装置メーカ、センサメーカ等)を活用して、当該インシデントに関連する新たな問い合わせを行うことができる。
これにより、同一のインシデントに係る情報を一元的に管理することができる。
これにより、インシデントに関する状況を後から随時追加することができ、障害等の状況に応じた迅速な対応が可能となる。また、チケットの内容を、メーカ側端末8において確認可能と判定された場合に行うようにするので、メーカ側端末8からの確認可否を設定できる。
これにより、当該インシデントに対応した取引先の回答に当該取引先のノウハウを含む場合、他の取引先には当該ノウハウを知らせないようにすることができる。
これにより、インシデントに関連した画像及び/又は音を含むインシデントデータを、インシデントの解決のために用いることができる。
これにより、エッジサーバが有するエッジ機器から受信したデータを活用できる。
これにより、読取装置306を用いてインシデント対象装置に付与された装置識別情報を入力し、及び、設定情報管理装置307への接続情報を入力することで、チケットに設定情報を対応付けることができる。
これにより、本人認証処理によって本人認証ができた場合に、インシデント管理装置301が設定情報を受信できるので、セキュリティ性が向上する。
これにより、読取装置306を用いてインシデント対象装置に付与されたQRコードを読み取らせるだけで、チケットに設定情報を対応付けることができる。
これにより、読取装置306で、インシデント対象装置に関する入力等を行うことなく、設定情報管理装置307において、インシデント対象装置が特定できる。
これにより、インシデントに係るチケットを発行する条件において、QRコードが表示されるので、便利である。
これにより、インシデント管理装置1と、ユーザ側端末4と、メーカ側端末8とを用いた、インシデントサービスを提供するシステムを構築できる。
これにより、ユーザ側端末4と、メーカ側端末8とのそれぞれが存在する場所にかかわらず、必要な時にインシデント管理装置1へのアクセスが可能になる。
これにより、(1)と同様の効果を奏することができる。
4 ユーザ側端末
8 メーカ側端末
10,310,360,370 制御部
11 発行チケット受信部
12 インシデントデータ受信部
13 データ関連付け部
14 回答受信部
15 追加チケット受信部
16 チケット関連付け部
17 チケット照会判定部
18 情報提供部
20,320,365,375 記憶部
21a,321a インシデント管理プログラム
22 チケット記憶部
23 データ記憶部
100,100−2,100−3 インシデント管理システム
204 エッジサーバ
306 読取装置
307 設定情報管理装置
309 表示装置
312 設定情報受信部
313 設定情報関連付け部
319 本人認証処理部
324 本人認証情報記憶部
331,332 QRコード
361 コード読取部
362 接続部
363 設定情報指定部
364 本人認証送信部
367 撮影部
368 タッチパネルディスプレイ
376 設定情報DB
Claims (16)
- 機械及び/又はデバイスが稼働するエンドユーザサイトのコンピュータと、前記機械及び/又はデバイスのメーカを含む取引先のコールセンタのコンピュータとに対して接続され、前記エンドユーザサイトで発生したインシデントに対する取引先による解決をサポートするためのインシデント管理装置であって、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが前記取引先のコールセンタの前記コンピュータに対して発行する、前記インシデントに対応したチケットを受信する発行チケット受信部と、
前記取引先のコールセンタの前記コンピュータが前記エンドユーザサイトの前記コンピュータに対して行う、発行された前記チケットに対する回答を受信する回答受信部と、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが発行する、前記チケットと同一のインシデントに係る新たな情報を追加可能な追加チケットを受信する追加チケット受信部と、
前記エンドユーザサイトのコンピュータ、及び前記取引先のコールセンタのコンピュータからの、前記インシデントの進捗状況の照会要求に対して、前記チケットにより管理されるインシデント情報を検索して、それぞれ前記エンドユーザサイトのコンピュータ、及び前記取引先のコールセンタのコンピュータに対して検索結果を提供する情報提供部と、
を備える、インシデント管理装置。 - 請求項1に記載のインシデント管理装置において、
前記追加チケット受信部は、前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが前記取引先のコールセンタの前記コンピュータに対して発行する、前記追加チケットを受信する、インシデント管理装置。 - 請求項1に記載のインシデント管理装置において、
前記追加チケット受信部は、前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが、前記取引先のコールセンタが属する取引先とは異なる取引先に属するコールセンタのコンピュータに対して発行する、前記追加チケットを受信する、インシデント管理装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置において、
前記チケットと、前記チケットと同一のインシデントに係る前記追加チケットとを関連付けるチケット関連付け部を備える、インシデント管理装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置において、
前記チケットは、機械情報、現場状況、進捗状況、対応履歴の少なくとも1つに関する項目を含み、かつ、前記項目の内容がNULLであることを許容し、
前記チケットの内容を、前記取引先のコールセンタの前記コンピュータから確認可能にするか否かを判定するチケット照会判定部を備える、インシデント管理装置。 - 請求項5に記載のインシデント管理装置において、
前記チケットは、前記取引先のコールセンタが指定する、前記チケットの内容の照会可否に関する照会フラグを含み、
前記チケット照会判定部は、前記照会フラグが照会可の場合にのみ、前記チケットの内容を、他の取引先に属するコールセンタのコンピュータから確認可能にする、インシデント管理装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置において、
前記エンドユーザサイトの情報取得装置が取得した画像及び/又は音を含むインシデントデータを受信するインシデントデータ受信部と、
前記発行チケット受信部が受信した前記チケットと、前記インシデントデータ受信部が受信した前記インシデントデータとを関連付けるデータ関連付け部と、
を備える、インシデント管理装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置において、
前記機械及び/又は前記デバイスは、エッジ機器であり、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータは、1台以上の前記エッジ機器と通信可能に接続されたエッジサーバである、インシデント管理装置。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置と、
前記機械及び/又は前記デバイスの設定情報を記憶した設定情報データベースを有する設定情報管理装置と、
前記エンドユーザサイトに有する携帯端末と、
を備えるインシデント管理システムであって、
前記機械及び/又は前記デバイスの各々には、前記機械及び/又は前記デバイスを特定可能な装置識別情報が可視位置に付与されており、
前記携帯端末は、
前記機械又は前記デバイスのうちの1つであるインシデント対象装置に対応付けられた前記装置識別情報及び前記設定情報管理装置への接続情報の入力を受け付けて前記設定情報管理装置に接続する接続部と、
前記設定情報データベースに有する、前記インシデント対象装置に対応した前記設定情報を指定する設定情報指定部と、
を備え、
前記インシデント管理装置は、
前記携帯端末が指定した前記設定情報を受信する設定情報受信部と、
前記発行チケット受信部が受信した前記チケットと、前記設定情報受信部が受信した前記設定情報とを関連付ける設定情報関連付け部と、
を備える、インシデント管理システム。 - 請求項9に記載のインシデント管理システムにおいて、
前記携帯端末は、前記接続部により前記設定情報管理装置に接続した場合に、本人認証情報を送信する本人認証送信部を備え、
前記インシデント管理装置の前記設定情報受信部は、前記携帯端末が送信した前記本人認証情報に基づいて本人認証ができた場合に送信される前記設定情報を受信する、インシデント管理システム。 - 請求項9又は請求項10に記載のインシデント管理システムにおいて、
前記機械及び/又は前記デバイスの各々には、前記装置識別情報と共に、又は、前記装置識別情報に代えて、前記携帯端末の読取部により読取可能なコードが可視位置に付与されており、
前記コードは、前記設定情報管理装置への接続情報を有し、
前記携帯端末の前記接続部は、前記機械又は前記デバイスのうちの1つであるインシデント対象装置に対応付けられた前記コードを読み取ることで前記設定情報管理装置に接続する、インシデント管理システム。 - 請求項11に記載のインシデント管理システムにおいて、
前記コードは、前記設定情報管理装置への接続情報に加えて、前記コードに対応する前記装置識別情報を有する、インシデント管理システム。 - 請求項11又は請求項12に記載のインシデント管理システムにおいて、
前記コードは、インシデント発生時に、前記機械及び/又は前記デバイスにおいて前記機械及び/又は前記デバイスが有する表示部に表示されるものである、インシデント管理システム。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のインシデント管理装置と、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータと、
前記取引先のコールセンタの前記コンピュータと、
を備えるインシデント管理システム。 - 請求項9から請求項14までのいずれか一項に記載のインシデント管理システムにおいて、
前記インシデント管理装置は、クラウドサーバ上に存在する、インシデント管理システム。 - 機械及び/又はデバイスが稼働するエンドユーザサイトのコンピュータと、前記機械及び/又はデバイスのメーカを含む取引先のコールセンタのコンピュータとに対して接続されたインシデント管理装置による、前記エンドユーザサイトで発生したインシデントに対する取引先による解決をサポートするためのインシデント管理方法であって、
前記インシデント管理装置が、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが前記取引先のコールセンタの前記コンピュータに対して発行する、前記インシデントに対応したチケットを受信する発行チケット受信ステップと、
前記取引先のコールセンタの前記コンピュータが前記エンドユーザサイトの前記コンピュータに対して行う、発行された前記チケットに対する回答を受信する回答受信ステップと、
前記エンドユーザサイトの前記コンピュータが発行する、前記チケットと同一のインシデントに係る新たな情報を追加可能な追加チケットを受信する追加チケット受信ステップと、
前記エンドユーザサイトのコンピュータ、及び前記取引先のコールセンタのコンピュータからの、前記インシデントの進捗状況の照会要求に対して、前記チケットにより管理されるインシデント情報を検索して、それぞれ前記エンドユーザサイトのコンピュータ、及び前記取引先のコールセンタのコンピュータに対して検索結果を提供する情報提供ステップと、
を含む、インシデント管理方法。
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