以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[配車システム100の概要]
図1は、配車システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、配車システム100は、管理サーバ110を備える。配車システム100は、1又は複数(1以上と省略される場合がある。)ユーザ20が利用するユーザ端末120を備えてよい。配車システム100は、1以上の車両130を備えてよい。
本実施形態において、ユーザ端末120は、通信部122と、入出力部124と、制御部128とを有してよい。本実施形態において、車両130は、通信部132と、入出力部134と、駆動部136と、制御部138とを有してよい。本実施形態において、配車システム100の各部は、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受してよい。
[配車システム100の各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、配車システム100の各部の間で、情報を伝送する。通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、車車間通信網、路車間通信網、路路間通信網などを含んでもよい。
無線通信網における通信方式は、移動体通信方式であってもよく、無線データ通信方式であってもよい。移動体通信方式としては、3G方式、LTE方式、4G方式、5G方式などの通信方式が例示される。無線データ通信方式としては、(i)Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などのRFID、赤外線通信、可視光通信、音波又は超音波を利用した通信のような近距離無線方式、(ii)WiFi(登録商標)のような無線LAN方式、(iii)WiMAX(登録商標)のような無線MAN方式、(iv)無線WAN方式などが例示される。
本実施形態において、ユーザ20は、車両130を一時的に使用する。ユーザ20は、車両130の使用を予約してよい。ユーザ20は、車両130の配車を要求してよい。例えば、ユーザ20は、車両130の配車時刻及び配車地点を指定して配車を要求することにより、車両130の使用を予約する。これにより、ユーザ20の予約に対して割り当てられた車両130の目的地が設定される。
本実施形態において、ユーザ20は、ユーザ端末120を介して、管理サーバ110に、車両130の使用を予約する。また、ユーザ20は、ユーザ端末120を介して、管理サーバ110に、車両130の配車を要求する。管理サーバ110は、ユーザ20の予約に対して適切な車両130を割り当て、割り当てられた車両130に、ユーザ20からの要求に基づいて決定された配車時刻及び配車地点を示す情報を送信する。これにより、配車処理が完了する。
なお、他の実施形態において、ユーザ20は、ユーザ端末120を介して、特定の車両130にアクセスし、当該特定の車両130の使用を予約する。また、ユーザ20は、ユーザ端末120を介して、特定の車両130にアクセスし、当該特定の車両130の配車を要求する。この場合、車両130の制御部138は、管理サーバ110と協働して、又は、単独で、ユーザ20からの要求を処理し、上記と同様の手順により、配車処理を実行する。
さらに他の実施形態において、ユーザ20は、車両130に搭載された入出力部134を介して、車両130の目的地を設定してよい。この場合、車両130の制御部138は、管理サーバ110と協働して、又は、単独で、ユーザ20からの要求を処理し、上記と同様の手順により、車両130の目的地が設定される。
本実施形態において、管理サーバ110は、1以上の車両130を管理する。管理サーバ110は、1以上の車両130の使用に関する予約(使用予約と称される場合がある。)を管理してよい。管理サーバ110は、車両130の使用予約の内容を示す情報を、予約ごとに管理してよい。使用予約の内容を示す情報としては、車両130の使用を要求するユーザ20の識別情報、車両130の配車地点を示す情報、車両130の配車時刻を示す情報、車両130の使用の対価に関する情報などが例示される。対価に関する情報としては、対価の額を示す情報、対価の決済手段を示す情報などが例示される。
管理サーバ110は、1以上の車両130の配車を管理してよい。管理サーバ110は、1以上の車両130の位置を管理してよい。管理サーバ110は、1以上の車両130の移動を管理してよい。本実施形態によれば、管理サーバ110は、例えばユーザ端末120を介して、ユーザ20からの配車要求を取得する。配車要求は、例えば、ユーザ20が、車両130の使用を予約するために用いられる。ユーザ20からの配車要求には、例えば、配車時刻に関する希望条件を示す情報と、配車地点に関する希望条件を示す情報とが含まれる。
管理サーバ110は、例えば、ユーザ20からの配車要求に基づいて、配車時刻及び配車地点を決定する。管理サーバ110は、例えば、決定された配車時刻までに、決定された配車地点に到着することのできる車両130のうち、適切な車両130に、上記のユーザ20からの配車要求に割り当てることを決定する。
これにより、ユーザ20は、車両130の使用を予約することができる。例えば、ユーザ20からの配車要求が受け付けられた時点において、車両130に他の使用予約がなされていない場合、当該配車要求に基づく使用予約は、車両130が次に実施する使用予約となる。
また、管理サーバ110は、ユーザ20からの配車要求が割り当てられた車両130に、ユーザ20からの配車要求に基づいて決定された配車時刻及び配車地点を示す情報(配車指示と称される場合がある。)を送信する。配車時刻及び配車地点を示す情報は、車両130の目的地の設定に利用される。これにより、ユーザ20からの配車要求に対する配車処理が完了する。
本実施形態において、管理サーバ110は、ユーザ20からの配車要求が割り当てられた車両130の制御部138に対して、車両130が当該配車要求に基づいて定められた配車地点に到着する前に、車両130を当該配車地点の近傍に位置する待機地点において待機させることを指示する。より具体的には、管理サーバ110は、車両130の制御部138に対して、上記の待機地点を、ユーザ20からの配車要求に基づいて定められた配車地点の前の目的地として設定することを指示する。
本実施形態によれば、例えば、車両130は、配車時刻よりも前の第1時刻に、配車地点の近傍に位置する待機地点に到着する。そして、配車時刻よりも前の第2時刻になると、車両130は、待機地点を出発して、配車地点に向かって移動する。これにより、車両130は、待機地点で待機しない場合と比較して、より時間に正確に、配車地点に到着することができる。例えば、急な交通渋滞が発生した場合であっても、待機地点から配車地点までの距離は比較的小さいので、当該交通渋滞による車両130の到着時刻に対する影響が抑制され得る。
本実施形態において、ユーザ端末120は、ユーザ20により利用される情報処理装置であり、通信ネットワーク10を介して、配車システム100の各部との間で、各種の情報を送受する。ユーザ端末120は、配車システム100又はその一部のユーザインタフェースとして利用されてよい。
ユーザ端末120は、通信機能及びユーザインタフェース機能を有する情報処理装置であればよく、その詳細については特に限定されない。ユーザ端末120としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
通信部122は、ユーザ端末120と、配車システム100の各部との間で情報を送受する。入出力部124は、ユーザ20からの入力を受け付ける。情報の入力方法は特に限定されない。入出力部124は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、カメラ、GPS信号受信機、音声入力システム、ジェスチャ入力システムなどの各種の入力機器又はセンシング機器を有してよい。入出力部124は、ユーザ20に情報を提示する。情報の提示方法は特に限定されない。入出力部124は、表示機器、投影機器、スピーカなどの各種の出力機器を有してよい。制御部128は、ユーザ端末120の各部の動作を制御する。
本実施形態において、車両130は、人又は物を運送するために利用される。例えば、車両130は、ユーザ20の要望に応じた地点から出発して、ユーザ20の要望に応じた地点まで、人又は物を運送する。車両130は、タクシー、ハイヤー又はライドシェアの用途に利用されてもよい。車両130は、カーレンタル又はカーシェアの用途に利用されてもよい。
車両130は、自動運転車両、無人運転車両又は遠隔運転車両であってもよく、有人運転車両であってもよい。車両130は、管理サーバ110からの指示に従って、当該配車指示により指定された地点まで移動してよい。
車両130としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。自動車としては、エンジン車、電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車、作業機械などが例示される。自動二輪車としては、(i)バイク、(ii)三輪バイク、(iii)動力ユニットを有する立ち乗り二輪車又は三輪車などが例示される。
通信部132は、車両130と、配車システム100の各部との間で情報を送受する。入出力部134は、ユーザ20からの入力を受け付ける。情報の入力方法は特に限定されない。入出力部134は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、カメラ、GPS信号受信機、音声入力システム、ジェスチャ入力システムなどの各種の入力機器又はセンシング機器を有してよい。入出力部134は、ユーザ20に情報を提示する。情報の提示方法は特に限定されない。入出力部134は、表示機器、投影機器、スピーカなどの各種の出力機器を有してよい。駆動部136は、車両130を駆動する。
制御部138は、車両130の各部の動作を制御する。制御部138は、設定された目的地に向けて車両130の移動を制御してよい。例えば、制御部138は、駆動部136を制御して、管理サーバ110からの配車指示により指定された位置に、車両130を移動させる。制御部138は、駆動部136を制御して、管理サーバ110からの配車指示により指定された時刻までに、当該配車指示により指定された位置に車両130を移動させてよい。
[配車システム100の各部の具体的な構成]
配車システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。配車システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。配車システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想サーバ上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。配車システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。配車システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
配車システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のプログラムを記憶してよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。
上記のプログラムは、コンピュータを、配車システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、配車システム100の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータを配車システム100の各部として機能させたり、コンピュータに配車システム100の各部における情報処理方法を実行させたりする。
上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、配車システム100の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。上記のプログラムが実行されることにより、コンピュータが、配車システム100の各部の少なくとも一部として機能してもよい。上記のプログラムに記述された情報処理は、当該プログラムがコンピュータに読み込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、配車システム100又はその一部の各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じた配車システム100が構築される。
上記のプログラムは、コンピュータを、管理サーバ110として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、管理サーバ110における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記のプログラムは、コンピュータを、ユーザ端末120の制御部128として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、ユーザ端末120の制御部128における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、ユーザ端末120の制御部128を実現するコンピュータに、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理方法と同様の情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
上記のプログラムは、コンピュータを、車両130の制御部138として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、車両130の制御部138における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、車両130の制御部138を実現するコンピュータに、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理方法と同様の情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理方法は、例えば、移動体の使用の予約の内容を示す使用予約情報を、予約ごとに管理する予約管理段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、設定された目的地に向けて移動体の移動を制御する移動制御装置に対して、移動体の目的地の設定を指示する車両管理段階を有する。上記の情報処理において、使用予約情報は、移動体の配車地点及び配車時刻を示す情報を含んでよい。上記の車両管理段階は、移動体が移動体の次の予約に係る配車地点に到着する前に待機する待機地点を、移動体が次の予約に係る配車地点に到着する前の目的地として設定することを、移動制御装置に指示する段階を含んでよい。上記の情報処理方法の各段階は、コンピュータによって実行されてよい。
配車システム100は、情報処理装置の一例であってよい。管理サーバ110は、情報処理装置の一例であってよい。車両130は、移動体の一例であってよい。制御部138は、移動制御部及び移動制御装置の一例であってよい。
なお、本実施形態においては、管理サーバ110が、移動体の使用の予約の内容を示す使用予約情報を、前記予約ごとに管理する予約管理部と、設定された目的地に向けて前記移動体の移動を制御する移動制御部に対して、前記移動体の目的地の設定を指示する車両管理部とを備えた情報処理装置の一例として機能する場合を例として、配車システム100の一例が説明される。しかしながら、配車システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、ユーザ端末120又は制御部128が、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理の少なくとも一部を実行してもよい。例えば、ユーザ端末120又は制御部128が、移動体の使用の予約の内容を示す使用予約情報を、前記予約ごとに管理する予約管理部と、設定された目的地に向けて前記移動体の移動を制御する移動制御部に対して、前記移動体の目的地の設定を指示する車両管理部とを備えた情報処理装置の一例として機能する。この場合、ユーザ端末120又は制御部128は、情報処理装置の一例であってよい。
さらに他の実施形態において、車両130又は制御部138が、本実施形態に係る管理サーバ110における情報処理の少なくとも一部を実行してもよい。例えば、車両130又は制御部138が、移動体の使用の予約の内容を示す使用予約情報を、前記予約ごとに管理する予約管理部と、設定された目的地に向けて前記移動体の移動を制御する移動制御部に対して、前記移動体の目的地の設定を指示する車両管理部とを備えた情報処理装置の一例として機能する。この場合、車両130又は制御部138は、情報処理装置の一例であってよい。
本実施形態においては、配車システム100が、車両130の配車処理を実行する場合を例として、配車システム100の一例が説明される。しかしながら、配車システム100は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、配車システム100は、任意の移動体の配車処理を実行してよい。また、本願明細書においては、移動体の種類が車両以外の場合であっても、ユーザ20からの要求に応じて移動体を割り当て、割り当てられた移動体を当該要求により指定された位置に差し向ける行為は、配車と称される。
移動体としては、車両、船舶、飛行体などが例示される。車両としては、自転車、自動車、自動二輪車、電車などが例示される。船舶としては、船、ホバークラフト、水上バイク、潜水艦、潜水艇、水中スクータなどが例示される。飛行体としては、飛行機、飛行船又は風船、気球、ヘリコプター、ドローンなどが例示される。
[配車システム100における車両管理方法の概要]
図2、図3及び図4を用いて、配車システム100における車両管理方法の一例が説明される。図2は、車両130が、待機地点で待機することなく配車地点に移動する場合における、車両130の移動履歴の一例を示す。図3は、車両130が、待機地点で待機した後、配車地点に移動する場合における、車両130の移動履歴の一例を示す。図4は、車両130が、待機地点で待機した後、配車地点に移動する場合における、車両130の移動履歴の一例を示す。
図2、図3及び図4において、横軸は、時間の経過を示し、縦軸は車両130の位置の変化を示す。図2、図3及び図4に関連して説明される実施形態によれば、時刻t0において、管理サーバ110が、車両130に対して配車要求を割り当てる。また、管理サーバ110は、車両130に対して、上記の配車要求に基づいて決定された配車時刻tg及び配車位置Agを示す情報(配車指示と称される場合がある。)を送信する。車両130は、地点A0において配車指示を受信する。
図2に示される実施形態において、管理サーバ110は、地点A0から配車地点Agまでの経路の長さ、当該経路の通行規則、当該経路の渋滞予測などに基づいて、車両130が地点A0を出発する時刻tsを決定する。時刻tsになると、管理サーバ110は、車両130に対して、地点A0を出発して、配車地点Agに向かうように指示する。車両130の制御部138は、配車地点Agを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。
図2において、時刻tsにおける車両130の移動履歴は、実線202で示される。また、時刻tsにおいて、地点A0から配車地点Agまでの車両130の移動パターンの予測値は、例えば、点線212及び点線214で示される。点線212は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的大きい場合の予測値である。点線214は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的小さい場合の予測値である。本実施形態によれば、地点A0及び配車地点Agまでの距離が比較的長いので、到着予定時刻の予測誤差が比較的大きくなる。
なお、図2に関連する他の実施形態において、管理サーバ110は、車両130に配車指示を送信する前に、時刻tsを決定してよい。また、管理サーバ110は、時刻tsを示す情報を含む配車指示を、車両130に送信してよい。
図3に示される実施形態において、管理サーバ110は、待機地点Awの位置を示す情報を含む配車指示を、車両130に送信する。例えば、管理サーバ110は、配車地点Agの近傍に位置し、駐停車が可能な地点(駐停車地点と称される場合がある。)に関する情報に基づいて、待機地点Awを決定する。これにより、待機地点Awの位置を示す情報を含む配車指示が、車両130に送信される。
車両130制御部138は、待機地点Awを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。車両130は、待機地点Awに到着すると、管理サーバ110からの指示があるまで、機地点Awにて待機する。
一方、管理サーバ110は、待機地点Awから配車地点Agまでの経路の長さ、当該経路の通行規則、当該経路の渋滞予測などに基づいて、車両130が待機地点Awを出発する時刻trを決定する。時刻trになると、管理サーバ110は、車両130に対して、待機地点Awを出発して、配車地点Agに向かうように指示する。車両130の制御部138は、配車地点Agを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。
図3において、時刻trにおける車両130の移動履歴は、実線302で示される。また、時刻trにおいて、待機地点Awから配車地点Agまでの車両130の移動パターンの予測値は、例えば、点線312及び点線314で示される。点線312は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的大きい場合の予測値である。点線314は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的小さい場合の予測値である。本実施形態によれば、待機地点Aw及び配車地点Agまでの距離が比較的長い短いので、到着予定時刻の予測誤差が比較的小さくなる。
なお、図3に関連する他の実施形態において、管理サーバ110は、図2に関連する実施形態と同様、地点A0から待機地点Awまでの経路の長さ、当該経路の通行規則、当該経路の渋滞予測などに基づいて、車両130が地点A0を出発する時刻tsを決定してもよい。また、時刻tsになると、管理サーバ110は、車両130に対して、地点A0を出発して、待機地点Awに向かうように指示してもよい。図2に関連する実施形態と同様、管理サーバ110は、時刻tsを示す情報を含む配車指示を、車両130に送信してもよい。
図3に関連するさらに他の実施形態において、管理サーバ110は、待機地点Awの位置を示す情報を含まない配車指示を、車両130に送信してよい。この場合、車両130の制御部138は、一旦、配車地点Agを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。管理サーバ110は、車両130が移動を開始した後、待機地点Awを決定し、待機地点Awの位置を示す情報を含む配車指示を、車両130に送信する。車両130の制御部138が上記の配車指示を受信すると、車両130の制御部138は、待機地点Awを車両130の次の目的地として設定し、待機地点Awに向かって移動する。
図4に示される実施形態は、車両130の移動履歴に基づいて、車両130が配車地点Agに到着する前に待機するか否かが決定される点で、図3に示される実施形態と相違する。上記の相違点以外の特徴について、図4に示される実施形態は、図3に示される実施形態と同様の構成を有してよい。
図4に示される実施形態において、管理サーバ110は、まず、地点A0から配車地点Agまでの経路の長さ、当該経路の通行規則、当該経路の渋滞予測などに基づいて、車両130が地点A0を出発する時刻tsを決定する。時刻tsになると、管理サーバ110は、車両130に対して、地点A0を出発して、配車地点Agに向かうように指示する。車両130の制御部138は、配車地点Agを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。
管理サーバ110は、任意のタイミングで、車両130が配車地点Agに到着する時刻を予測する。上記のタイミングとしては、定期的なタイミング、ランダムなタイミング、前回の予測から予め定められた期間が経過したタイミング、車両130が地点A0を出発してから、予め定められた期間が経過したタイミング、車両130が地点A0からの移動距離が予め定められた値を超えたタイミング、配車時刻tgまでの残り期間の長さが、予め定められた値より小さくなったタイミング、配車地点Agまでの距離が、予め定められた値より小さくなったタイミングなどが例示される。
上記の到着予想時刻が予め定められた条件を満たす場合、管理サーバ110は、車両130が配車地点Agに到着する前に、車両130を待機させることを決定する。また、管理サーバ110は、適切な待機地点Awを決定し、待機地点Awの位置を示す情報と、待機を命じる情報とを、車両130に送信する。
上記の予め定められた条件としては、(i)上記の到着予想時刻から配車時刻tgまでの期間の長さが、予め定められた値より大きいという条件、(ii)上記の到着予想時刻から配車時刻tgまでの期間の長さが、予め定められた値以上であるという条件、(iii)上記の到着予想時刻から配車時刻tgまでの期間の長さが、予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件、及び、(iv)上記の到着予想時刻から配車時刻tgまでの期間の長さが、予め定められた数値範囲の範囲外であるという条件の少なくとも1つが例示される。
上記の予め定められた条件の他の例としては、(i)上記の到着予想時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた値より大きいという条件、(ii)上記の到着予想時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた値以上であるという条件、(iii)上記の到着予想時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件、及び、(iv)上記の到着予想時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた数値範囲の範囲外であるという条件の少なくとも1つが例示される。
これらの例において、上記の数値範囲は、上限値のみが定められていてもよく、上限値及び下限値が定められていてもよい。上記の数値範囲は、下限値のみが定められていてもよい。また、上記の数値範囲は、上限値及び下限値の少なくとも一方を含んでもよく、上限値及び下限値の少なくとも一方を含まなくてもよい。なお、到着予想時刻は、配車時刻tgよりも前の時刻であってよい。到着予想時刻は、配車時刻tgよりも後の時刻であってもよい。
車両130の制御部138が、待機地点Awの位置を示す情報を受信すると、車両130の制御部138は、待機地点Awを車両130の次の目的地として設定する。これにより、車両130が、待機地点Awに向かって移動を開始する。車両130は、待機地点Awに到着すると、管理サーバ110からの指示があるまで、機地点Awにて待機する。
一方、管理サーバ110は、待機地点Awから配車地点Agまでの経路の長さ、当該経路の通行規則、当該経路の渋滞予測などに基づいて、車両130が待機地点Awを出発する時刻trを決定する。時刻trになると、管理サーバ110は、車両130に対して、待機地点Awを出発して、配車地点Agに向かうように指示する。車両130の制御部138は、配車地点Agを車両130の次の目的地として設定し、移動を開始する。
例えば、図4において、時刻trにおける車両130の移動履歴は、実線402で示される。上述されたとおり、管理サーバ110は、例えば定期的に、車両130が配車地点Agに到着する時刻を予測する。図4に示される実施形態において、時刻t1における車両130の移動パターンの予測値は、例えば、点線404で示される。
本実施形態において、管理サーバ110は、車両130が時刻tpに配車地点Agに到着すると推定する。また、管理サーバ110は、配車地点Agへの到着予想時刻tpから配車時刻tgまでの期間の長さが、予め定められた閾値よりも大きいと判定し、車両130を待機地点Awで待機させることを決定する。管理サーバ110は、待機地点Awの位置を決定してもよい。管理サーバ110は、待機地点Awの位置を示す情報を、車両130の制御部138に送信する。制御部138は、車両130の次の目的地として、待機地点Awを設定する。これにより、時刻t1において地点A1を走行していた車両130は、待機地点Awに向かって進路を変更する。
本実施形態において、時刻trにおける、待機地点Awから配車地点Agまでの車両130の移動パターンの予測値は、例えば、点線412及び点線414で示される。点線412は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的大きい場合の予測値である。点線414は、例えば、車両130の移動経路における交通渋滞の規模が比較的小さい場合の予測値である。本実施形態によれば、待機地点Aw及び配車地点Agまでの距離が比較的短いので、到着予定時刻の予測誤差が比較的小さくなる。
配車地点Agは、次の予約に係る配車地点の一例であってよい。配車時刻tgは、次の予約に係る配車時刻の一例であってよい。車両130の配車地点Agへの到着予想時刻tpから、配車時刻tgまでの期間の長さは、到着予想時刻tpと、配車時刻tgとの差の一例であってよい。
[管理サーバ110の概要]
図5は、管理サーバ110のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理サーバ110は、管理部520と、格納部540とを備える。本実施形態において、管理部520は、要求管理部522と、配車管理部524と、駐停車情報管理部526とを有する。本実施形態において、格納部540は、予約情報格納部542と、車両情報格納部544と、駐停車情報格納部546とを有する。
本実施形態において、管理部520は、1以上の車両130を管理する。管理サーバ110は、1以上の車両130の使用予約を管理してよい。管理部520は、車両130の使用予約の内容を示す情報を、予約ごとに管理してよい。管理部520は、1以上の車両130の配車を管理してよい。管理部520は、1以上の車両130の位置を管理してよい。管理部520は、1以上の車両130の移動を管理してよい。
本実施形態において、要求管理部522は、ユーザ20からの各種の要求を管理する。例えば、要求管理部522は、ユーザ20からの各種の要求を受け付ける。また、要求管理部522は、ユーザ20からの各種の要求を処理する。要求管理部522は、ユーザ20からの配車要求を受け付けてよい。要求管理部522は、ユーザ20からの配車要求に基づいて、使用予約を示す情報を生成してよい。要求管理部522は、車両130の使用予約の内容を示す情報を、予約ごとに管理してよい。要求管理部522の詳細は後述される。
本実施形態において、配車管理部524は、1以上の車両130の配車を管理する。配車管理部524は、1以上の車両130の位置を管理してよい。配車管理部524は、1以上の車両130の移動を管理してよい。配車管理部524の詳細は後述される。
本実施形態において、駐停車情報管理部526は、駐停車に関する各種の情報を管理する。例えば、駐停車情報管理部526は、駐停車に関する各種の情報を収集する。駐停車情報管理部526は、収集された情報を、格納部540に格納してよい。
駐停車情報管理部526は、駐停車地点の位置又は領域を示す情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、駐停車地点を利用可能な時間帯に関する情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、駐停車地点の利用状況を示す情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、駐停車地点の利用の対価を示す情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、任意の基準により区分された複数の区域のそれぞれについて、各区域における駐停車地点の利用の対価の相場を示す情報を収集してよい。駐停車地点としては、駐車場、路上に設置された駐車区間など、交通規則若しくは通行規制、又は、土地所有者の意思に基づいて、駐車及び停車の少なくとも一方が認められている区画が例示される。
駐停車情報管理部526は、駐停車が困難な地点の位置又は領域を示す情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、駐停車が困難な地点の利用が困難な時間帯に関する情報を収集してよい。駐停車が困難な地点は、駐停車地点のうち、利用頻度が大きい地点、利用希望者が多い地点、交通渋滞の発生頻度が大きい区域の内部に位置する地点などが例示される。
駐停車情報管理部526は、駐停車が禁止された地点の位置又は領域を示す情報を収集してよい。駐停車情報管理部526は、駐停車が禁止された地点の利用が禁止される時間帯に関する情報を収集してよい。駐停車が禁止された地点としては、交通規則若しくは通行規制、又は、土地所有者の意思に基づいて、駐車及び停車の少なくとも一方が認められていない区画が例示される。
本実施形態において、格納部540は、各種の情報を格納する。格納部540は、管理部520における情報処理において使用される各種の情報を格納してよい。格納部540は、管理部520における情報処理において生成された各種の情報を格納してよい。
本実施形態において、予約情報格納部542は、1以上の使用予約のそれぞれについて、当該使用予約の内容に関する情報を、予約ごとに格納する。使用予約の内容に関する情報としては、当該使用予約に対応する配車要求の識別情報、当該配車要求を要求したユーザ20の識別情報、配車時刻を示す情報、配車地点を示す情報、待機の要否を示す情報、待機地点を示す情報等が例示される。
本実施形態において、車両情報格納部544は、1以上の車両130のそれぞれについて、当該車両に関する各種の情報を、車両ごとに格納する。車両130に関する情報としては、車両130の識別情報、車両130に割り当てられた配車要求の識別情報、当該配車要求を要求したユーザ20の識別情報、当該配車要求の履歴を示す情報、車両130の現在位置を示す情報、車両130の移動履歴を示す情報等が例示される。
駐停車情報格納部546は、1以上の駐停車地点のそれぞれについて、当該駐停車地点に関する各種の情報を、駐停車地点ごとに格納する。駐停車地点に関する情報としては、駐停車地点の位置又は領域を示す情報、駐停車地点の利用状況を示す情報、駐停車地点の利用の対価を示す情報等が例示される。駐停車情報格納部546は、駐停車情報管理部526が収集した各種の情報を格納してもよい。
要求管理部522は、予約管理部の一例であってよい。配車管理部524は、車両管理部の一例であってよい。駐停車情報管理部526は、位置情報取得部及び対価情報取得部の一例であってよい。予約情報格納部542は、予約管理部の一例であってよい。駐停車情報格納部546は、位置情報取得部及び対価情報取得部の一例であってよい。
図6は、要求管理部522の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、要求管理部522は、要求取得部622と、配車要求受付部624と、使用対価決定部626とを備える。
本実施形態において、要求取得部622は、ユーザ20からの要求を取得する。ユーザ20からの要求としては、配車要求、待機解除要求、待機延長要求などが例示される。配車要求は、車両130の配車の使用を予約するための要求であってよい。待機解除要求は、車両130の待機状態を解除して、車両130を配置地点に向かって移動させるための要求であってよい。待機延長要求は、車両130の待機期間を、車両130の配車時刻よりも後の時刻まで延長するための要求であってよい。
本実施形態において、配車要求受付部624は、ユーザ20からの配車要求を取得する。ユーザ20からの配車要求は、例えば、配車時刻に関する希望条件(配車希望時刻と称される場合がある。)を示す情報と、配車地点に関する希望条件(配車希望地点と称される場合がある。)を示す情報とを含む。
配車要求は、車両130を使用する人数(使用者数と称される場合がある。)を示す情報を含んでもよい。配車要求は、使用を希望する車両130の台数(使用希望台数と称される場合がある。)を示す情報を含んでよい。配車要求は、ユーザ20が車両130の待機を要求することを示す情報(待機要求と称される場合がある。)を含んでもよい。待機要求は、車両130の待機期間に関する情報を含んでもよい。待機期間は、配車希望時刻より前の期間であってもよく、配車希望時刻より後の期間であってもよく、配車希望時刻を含む期間であってもよい。
配車要求受付部624は、ユーザ20からの配車要求に基づいて、配車時刻及び配車地点を決定してよい。例えば、配車要求受付部624は、配車システム100の管理下にある1以上の車両130のそれぞれの位置及び利用状況を示す情報を参照して、ユーザ20からの配車要求により示される配車希望時刻及び配車希望地点に合致する車両130を抽出する。複数の車両130が抽出された場合、配車要求受付部624は、任意の基準に基づいて、ユーザ20からの配車要求が割り当てられる車両130を決定する。上記の基準は、配車システム100の初期設定により定められた基準であってもよく、ユーザ20により定められた基準であってもよい。配車要求受付部624は、配車要求により示される使用者数又は使用希望台数に基づいて、ユーザ20からの配車要求が割り当てられる車両130の台数を決定してよい。
ユーザ20からの配車要求により示される配車希望時刻及び配車希望地点に合致する車両130が抽出された場合、配車要求受付部624は、配車希望時刻及び配車希望地点を、配車時刻及び配車地点として決定する。これにより、ユーザ20からの配車要求が受け付けられる。
一方、ユーザ20からの配車要求により示される配車希望時刻及び配車希望地点に合致する車両130が抽出されなかった場合、配車要求受付部624は、配車希望時刻及び配車希望地点の少なくとも一方に関する条件を緩和させて、当該条件に合致する車両130の抽出処理を実行する。配車要求受付部624は、条件に合致する車両130が抽出されるまで、上記の手順を繰り返し実行してよい。
緩和された条件に合致する車両130が抽出された場合、配車要求受付部624は、抽出された車両130を配車可能な時刻及び地点に関する情報を、ユーザ端末120に送信する。また、配車要求受付部624は、上記の配車可能な時刻及び地点に関する情報をユーザ20に提示し、ユーザ20に対して、当該時刻及び地点に合意するか、又は、配車要求をキャンセルするかを決定するように促すための処理を、ユーザ端末120に実行させる。配車要求受付部624が、ユーザ端末120から、ユーザ20が提示された時刻及び地点に合意することを示す情報を取得すると、配車要求受付部624は、上記の配車可能な時刻及び地点を、配車時刻及び配車地点として決定する。これにより、ユーザ20からの配車要求が受け付けられる。
ユーザ20からの配車要求が受け付けられると、配車要求受付部624は、例えば、ユーザ20からの配車要求に基づいて決定された車両130の使用予約の内容を示す情報(予約情報と称される場合がある。)を、格納部540に格納する。配車要求受付部624は、上記の使用予約の内容を示す情報を、配車管理部524に出力してよい。配車要求受付部624は、上記の使用予約の内容を示す情報を、使用対価決定部626に出力してよい。車両130の使用予約の内容を示す情報としては、車両130の識別情報、車両130に割り当てられた配車要求の識別情報、当該配車要求を送信したユーザ20の識別情報、当該配車要求に待機要求が含まれるか否かを示す情報、当該待機要求の内容を示す情報、配車時刻を示す情報、配車地点を示す情報などが例示される。
本実施形態において、使用対価決定部626は、車両130の使用の対価を決定する。使用対価決定部626は、車両130に関する予約情報に基づいて、車両130の使用の対価を決定してよい。
一実施形態において、使用対価決定部626は、待機要求の有無に基づいて、車両130の使用の対価を決定してよい。使用対価決定部626は、予約情報が待機要求を含む場合における対価の額が、予約情報が待機要求を含まない場合における対価の額よりも大きくなるように、対価の額を決定してよい。
他の実施形態において、使用対価決定部626は、待機要求の内容に基づいて、車両130の使用の対価を決定してよい。使用対価決定部626は、ユーザ20により要求される待機期間が長いほど対価の額が大きくなるように、対価の額を決定してよい。使用対価決定部626は、予約情報に含まれる待機要求に基づいて、上記の待機期間を決定してよい。
要求取得部622が、ユーザ20からの待機解除要求を取得した場合、使用対価決定部626は、車両130が実際に待機した期間の長さを算出し、当該期間の長さを上記の対価の額に反映してもよい。要求取得部622が、ユーザ20からの待機延長要求を取得した場合、使用対価決定部626は、待機延長要求がなされた事実、又は、待機延長要求により延長される期間の長さを、上記の対価の額に反映してもよい。
他の実施形態において、使用対価決定部626は、配車地点の位置に基づいて、車両130の使用の対価を決定してよい。使用対価決定部626は、配車地点が、駐停車の困難な地点又は駐車が禁止された地点に該当する場合における対価の額が、配車地点が、駐停車の困難な地点又は駐車が禁止された地点に該当しない場合における対価の額よりも大きくなるように、対価の額を決定してよい。
使用対価決定部626は、配車地点が、駐停車地点の少ない区域に位置する場合における対価の額が、配車地点が、駐停車地点の多い区域に位置する場合における対価の額よりも大きくなるように、対価の額を決定してよい。駐停車地点が少ない区域としては、(i)当該区域の単位面積当たりの駐停車地点の個数又は駐停車可能な車両の台数が、予め定められた値よりも小さい区域、(ii)当該区域内の道路の単位面積当たりの駐停車地点の個数又は駐停車可能な車両の台数が、予め定められた値よりも小さい区域などが例示される。駐停車地点が多い区域としては、(i)当該区域の単位面積当たりの駐停車地点の個数又は駐停車可能な車両の台数が、予め定められた値よりも大きい区域、(ii)当該区域内の道路の単位面積当たりの駐停車地点の個数又は駐停車可能な車両の台数が、予め定められた値よりも大きい区域などが例示される。
配車要求受付部624は、予約管理部の一例であってよい。使用対価決定部626は、対価決定部の一例であってよい。予約情報は、使用予約情報の一例であってよい。待機要求は、待機要求情報の一例であってよい。待機解除要求は、移動体を次の予約に係る配車地点に移動させるための要求の一例であってよい。
図7は、配車管理部524の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、配車管理部524は、予約内容取得部722と、待機判定部724と、待機条件決定部726と、車両制御部740とを備える。本実施形態において、車両制御部740は、配車指示部742と、待機指示部744と、待機解除指示部746とを有する。
本実施形態において、配車要求受付部624が、ユーザ20からの配車要求を受け付けた場合、予約内容取得部722は、例えば、配車要求受付部624から予約情報を取得する。予約内容取得部722は、予約情報格納部542にアクセスして、予約情報を取得してもよい。予約内容取得部722は、予約情報を、待機判定部724に出力してよい。予約内容取得部722は、予約情報を、車両制御部740に出力してよい。
本実施形態において、待機判定部724は、予約内容取得部722から予約情報を受け取る。待機判定部724は、車両130が上記の予約情報により示される配車地点に到着する前に、当該配車地点の近傍で待機するか否かを決定する。待機判定部724は、待機の態様を決定してもよい。待機の態様としては、待機地点での駐停車、待機エリア内での移動などが例示される。
例えば、(i)予約情報に待機要求が含まれる場合、又は、(ii)車両130が、予約情報により示される配車地点に、当該予約情報により示される配車時刻よりも前に到着する場合、待機判定部724は、車両130を当該配車地点の近傍で待機させることを決定する。一方、例えば、(i)予約情報に待機要求が含まれない場合、又は、(ii)予約情報により示される配車地点への車両130の到着時刻の推定値と、当該予約情報により示される配車時刻との差の絶対値が、予め定められた値よりも小さい場合、待機判定部724は、車両130を当該配車地点の近傍で待機させないことを決定してもよい。
本実施形態において、待機判定部724は、車両130が、予約情報により示される配車地点に、当該予約情報により示される配車時刻よりも前に到着するか否かを判定してよい。より具体的には、待機判定部724は、まず、車両130が、予約情報により示される配車地点に到着する時刻を推定する。次に、待機判定部724は、上記の推定時刻と、上記の予約情報により示される配車時刻との差が、予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
上記の予め定められた条件としては、(i)上記の推定時刻から上記の配車時刻までの期間の長さが、予め定められた値より大きいという条件、(ii)上記の推定時刻から上記の配車時刻までの期間の長さが、予め定められた値以上であるという条件、(iii)上記の推定時刻から上記の配車時刻までの期間の長さが、予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件、及び、(iv)上上記の推定時刻から上記の配車時刻までの期間の長さが、予め定められた数値範囲の範囲外であるという条件の少なくとも1つが例示される。
上記の推定時刻から上記の配車時刻までの期間の長さは、上記の推定時刻と、上記の予約情報により示される配車時刻との差の一例であってよい。なお、本実施形態において、上記の推定時刻は、配車時刻tgよりも前の時刻であることが好ましいが、上記の推定時刻は、これに限定されるものではない。他の実施形態において、上記の推定時刻は、配車時刻tgよりも後の時刻であってもよい。
上記の予め定められた条件の他の例としては、(i)上記の推定時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた値より大きいという条件、(ii)上記の推定時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた値以上であるという条件、(iii)上記の推定時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件、及び、(iv)上記の推定時刻と、配車時刻tgとの差の絶対値が、予め定められた数値範囲の範囲外であるという条件の少なくとも1つが例示される。
これらの例において、上記の数値範囲は、上限値のみが定められていてもよく、上限値及び下限値が定められていてもよい。上記の数値範囲は、下限値のみが定められていてもよい。また、上記の数値範囲は、上限値及び下限値の少なくとも一方を含んでもよく、上限値及び下限値の少なくとも一方を含まなくてもよい。
上記の推定時刻と、上記の配車時刻との差が、上記の予め定められた条件を満たす場合、待機判定部724は、車両130が、予約情報により示される配車地点に、当該予約情報により示される配車時刻よりも前に到着すると判定してよい。車両130が、上記の予約情報により示される配車地点に、当該予約情報により示される配車時刻よりも前に到着すると判定された場合、待機判定部724は、車両130を、当該配車地点の近傍で待機させることを決定してよい。
なお、予約情報により示される配車地点は、特定の予約に係る配車地点であってもよく、次の予約に係る配車地点であってよい。次の予約に係る配車地点は、車両130が現在向かっている配車地点であってよい。同様に、予約情報により示される配車時刻は、上記の特定の予約に係る配車時刻であってもよく、次の予約に係る配車時刻であってよい。次の予約に係る配車時刻は、車両130が現在向かっている配車地点に対応する配車時刻であってよい。
例えば、特定の車両130に対して、ユーザ20からの配車要求が割り当てられた時点で、当該特定の車両130に対して他の配車要求が割り当てられていない場合、又は、当該他の配車要求の配車時刻までの残り期間が十分に長い場合、当該特定の車両130の次の予約は、上記のユーザ20からの配車要求に対応する予約となる。ここで、配車要求受付部624は、アクシデントが発生しなければ、配車時刻よりも前に配車地点に到着することのできる車両130に対して、ユーザ20から配車要求を割り当てる。そのため、上記の場合、待機判定部724は、上記の車両130を、配車地点の近傍で待機させることを決定する。
本実施形態において、待機判定部724が、車両130の待機の要否を判定するタイミングは、特に限定されない。一実施形態によれば、待機判定部724は、車両130が特定の予約への対応を開始した時点における情報に基づいて、当該特定の予約に関する車両130の待機の要否を判定する。例えば、待機判定部724は、車両130が、予約情報により示される配車地点に向かって移動を開始する前に、車両130の待機の要否を判定する。なお、この場合、車両130に対する待機の指示は、車両130が移動を開始する前に車両130に伝達されてもよく、車両130が移動を開始した後、車両130に伝達されてもよい。
他の実施形態によれば、待機判定部724は、特定の予約により示される配車地点に移動している間の車両130の状況を示す情報に基づいて、当該特定の予約に関する車両130の待機の要否を判定する。待機判定部724は、車両130が特定の予約への対応を開始した時点における情報と、当該特定の予約により示される配車地点に移動している間の車両130の状況を示す情報とに基づいて、当該特定の予約に関する車両130の待機の要否を判定してもよい。
例えば、待機判定部724は、車両130が特定の予約により示される配車地点に移動している間、車両130の移動履歴を示す情報を取得する。待機判定部724は、車両130の移動履歴に基づいて、車両130が、上記の配車地点に到着する時刻を推定する。待機判定部724は、上記の推定時刻に基づいて、車両130の待機の要否を判定してよい。
例えば、上記の推定時刻と、上記の予約情報により示される配車時刻との差が、上記の予め定められた条件を満足する場合、待機判定部724は、車両130を、当該配車地点の近傍で待機させることを決定する。これにより、例えば、車両130の経路における交通量が通常よりも少なく、車両130が配車時刻よりも早い時刻に配車地点に到着することが予想される場合、待機判定部724は、車両130を待機させることで、車両130の配車地点への到着時刻を調整することができる。
例えば、上記の推定時刻と、上記の予約情報により示される配車時刻との差が、上記の予め定められた条件を満足しない場合、待機判定部724は、車両130を、当該配車地点の近傍で待機させないことを決定する。これにより、例えば、事故又は交通規制により、車両130の経路における交通渋滞の規模が通常よりも大きく、車両130の到着予想時刻が、待機判定部724が当初推定していた到着予想時刻よりも遅くなることが予想される場合、待機判定部724は、車両130の待機を取り消したり、待機地点を変更したり、待機の態様を変更したりすることで、車両130の配車地点への到着時刻を調整することができる。
本実施形態において、待機判定部724は、車両130を、配車地点の近傍で待機させないことを決定してもよい。一実施形態によれば、配車地点の近傍に位置する駐停車地点を利用する対価、又は、配車地点の近傍における当該対価の相場が、予め定められた値よりも大きい場合、待機判定部724は、車両130を配車地点の近傍で待機させないことを決定する。他の実施形態によれば、車両130が配車地点の近傍を移動しながら配車地点への到着時刻を調整する場合のエネルギー消費量が、予め定められた値よりも大きい場合、待機判定部724は、車両130を配車地点の近傍で待機させないことを決定する。
本実施形態において、待機条件決定部726は、車両130の待機に関する条件を決定する。例えば、待機条件決定部726は、待機判定部724の判定結果を示す情報を取得する。待機判定部724が、車両130を配車地点の近傍で待機させることを決定した場合、待機条件決定部726は、車両130の待機に関する条件を決定する。例えば、待機条件決定部726は、待機期間を決定する。待機条件決定部726は、車両130の配車時刻までに、車両130が配車地点に到着するように、待機期間を決定してよい。待機延長要求が受け付けられた場合、待機条件決定部726は、待機期間を延長することを決定してよい。待機条件判定部726は、待機延長要求により示される変更後の配車時刻までに、車両130が配車地点に到着するように、待機期間を決定してよい。
例えば、待機条件決定部726は、車両130の待機の態様を決定する。車両130が、配車地点の近傍に位置する駐停車地点で駐停車しながら待機する場合、待機条件決定部726は、車両130の待機地点の位置を決定してよい。車両130が、配車地点の近傍を移動しながら待機する場合、待機条件決定部726は、車両130が待機中に移動するエリアの地理的範囲を決定してよい。待機条件決定部726は、車両130の待機地点を決定することができない場合に、車両130が配車地点の近傍を移動しながら待機することを決定してよい。
待機条件決定部726は、車両130の配車地点との位置関係が予め定められた条件を満たす駐停車地点を、待機地点として利用することを決定してよい。予め定められた条件としては、車両130の配車地点との距離が予め定められた値よりも小さいという条件、車両130の配車地点との距離が予め定められた値以下であるという条件、車両130の配車地点との距離が予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件、車両130の配車地点までの移動時間の長さが予め定められた値よりも小さいという条件、車両130の配車地点までの移動時間の長さが予め定められた値以下であるという条件、車両130の配車地点までの移動時間の長さが予め定められた数値範囲の範囲内であるという条件などが例示される。上記の数値範囲は、上限値のみが定められていてもよく、上限値及び下限値が定められていてもよい。上記の数値範囲は、下限値のみが定められていてもよい。また、上記の数値範囲は、上限値及び下限値の少なくとも一方を含んでもよく、上限値及び下限値の少なくとも一方を含まなくてもよい。
例えば、待機条件決定部726は、駐停車情報格納部546を参照して、配車地点との位置関係が予め定められた条件を満たす駐停車地点を抽出する。複数の駐停車地点が抽出された場合、待機条件決定部726は、任意の基準に基づいて、待機地点として利用される駐停車地点を決定する。
例えば、待機条件決定部726は、駐停車情報格納部546を参照して、各駐停車地点の位置を示す位置情報を取得する。また、待機条件決定部726は、駐停車情報格納部546を参照して、各駐停車地点の利用対価を示す対価情報を取得する。待機条件決定部726は、位置情報及び対価情報に基づいて、待機地点を決定する。例えば、待機条件決定部726は、対価の額のより小さな駐停車地点が、待機地点としてより優先的に選択されるように、待機地点を決定する。待機条件決定部726は、対価が不要な駐停車地点を、待機地点として決定してよい。
一方、待機条件決定部726が適切な待機地点を決定することができない場合、待機条件決定部726は、車両130が配車地点の近傍を移動しながら待機することを決定してよい。この場合、待機条件決定部726は、車両130が待機中に移動するエリアの地理的範囲を決定してよい。例えば、待機条件決定部726は、配車地点との位置関係が予め定められた条件を満たすエリアを、車両130が待機中に移動するエリアとして決定する。予め定められた条件としては、上述された待機地点及び車両130の配車地点の位置関係に関する条件と同様の条件が例示される。待機条件決定部726は、上記のエリア内を移動する移動体の回生エネルギー量を考慮して、エリア内の移動経路を決定してもよい。
本実施形態において、車両制御部740は、配車システム100の管理下にある車両130の移動を制御する。車両制御部740は、車両130の制御部138に対して、各種の指示を送信することで、車両130の移動を制御してよい。
本実施形態において、配車指示部742は、車両130の制御部138に対して、配車指示を送信する。配車指示は、制御部138に、車両130の目的地を設定するための処理を実行させるための命令であってよい。配車指示は、少なくとも配車地点の位置を示す情報を含む。配車指示は、配車時刻を示す情報を含んでもよく、配車を要求したユーザ20の識別情報を含んでもよい。車両130の制御部138は、待機指示部744からの待機指示を受信しない場合、配置指示により示された配車地点を、車両130の目的地として設定する。
本実施形態において、待機指示部744は、車両130の制御部138に対して、待機指示を送信する。待機指示は、制御部138に、車両130の目的地を設定するための処理を実行させるための命令であってよい。待機指示は、制御部138に、待機指示により示される待機地点又はエリアを、車両130が配車指示により示される配車地点に到着する前の車両130の目的地として設定するための処理を実行させるための命令であってよい。待機指示は、車両130の待機地点の位置又は上記のエリアの範囲を示す情報を含んでよい。
例えば、待機判定部724が車両130を当該配車地点の近傍で待機させることを決定した場合、待機指示部744は、待機条件決定部726から、車両130の待機に関する条件を示す情報を取得する。待機指示部744は、車両130の待機に関する条件を示す情報に基づいて、待機指示を生成してよい。
待機指示が、車両130が駐停車地点に駐停車しながら待機することを示す場合、待機指示は、当該駐停車地点の位置を示す情報を含んでよい。待機指示が、車両130が配車地点の近傍を移動しながら待機することを示す場合、待機指示は、車両130が待機中に移動するエリアの地理的範囲を示す情報を含んでよい。また、待機指示は、上記のエリアのうち、車両130の目的地点として設定されるべき地点の位置を示す情報を含んでもよい。待機指示は、上記のエリア内における車両130の移動経路を示す情報を含んでもよい。待機指示は、制御部138に、車両130の回生エネルギー量を考慮して、エリア内の移動経路を決定することを指示するための命令を含んでもよい。
本実施形態において、待機解除指示部746は、車両130の制御部138に対して、待機解除指示を送信する。一実施形態において、待機期間が経過した場合に、待機解除指示部746は、車両130の制御部138に対して、待機解除指示を送信する。他の実施形態において、ユーザ20からの配車要求が受け付けられている状態で、要求取得部622がユーザ20からの待機解除要求を取得した場合に、待機解除指示部746は、車両130の制御部138に対して、待機解除指示を送信する。待機解除指示は、制御部138に、車両130の待機状態を解除して、車両130を配置地点に向かって移動させるための処理を実行させるための命令であってよい。制御部138が待機解除指示を受信すると、制御部138は、例えば、予約情報により示される配車時刻に関係なく、車両130を、当該予約情報により示される配車地点に移動させる。
待機判定部724は、到着判定部の一例であってよい。待機条件決定部726は、待機地点決定部、位置情報取得部及び対価情報取得部の一例であってよい。車両制御部740は、車両管理部の一例であってよい。待機指示部744は、車両管理部の一例であってよい。待機解除指示部746は、車両管理部の一例であってよい。
本実施形態においては、管理サーバ110が、管理部520を備える場合を例として、配車システム100の一例が説明された。しかしながら、配車システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、管理部520又はその一部が、ユーザ端末120に配されてよい。例えば、制御部128が、管理部520又はその一部として機能してよい。管理部520の一部は、要求管理部522及び配車管理部524の少なくとも一方であってよい。管理部520の一部は、要求管理部522の一部であってもよく、配車管理部524の一部であってもよい。
さらに他の実施形態において、管理部520又はその一部が、車両130に配されてよい。例えば、制御部138が、管理部520又はその一部として機能してよい。管理部520の一部は、要求管理部522及び配車管理部524の少なくとも一方であってよい。管理部520の一部は、要求管理部522の一部であってもよく、配車管理部524の一部であってもよい。
図8は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。配車システム100又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、管理サーバ110又はその一部は、コンピュータ3000により実現される。ユーザ端末120又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。車両130又はその一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、グラフィックコントローラ3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インターフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インターフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD−ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD−ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD−ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD−ROMドライブ3026(DVD−ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各構成要素は、名称が同一で、参照符号が異なる他の構成要素と同様の特徴を有してもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。