JP2020166441A - 生体情報に基づく健康状態推定方法および健康状態推定装置 - Google Patents

生体情報に基づく健康状態推定方法および健康状態推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】予測モデルを用いて標的である個人または人の集団の健康状態を推定することを課題とする。【解決手段】標的の生体情報である第1生体情報を取得する段階と、前記標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階と、前記標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、前記第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定する段階と、前記第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定する段階と、を備える方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報に基づく健康状態推定方法および健康状態推定装置に関する。
現在の健康診断の検査結果の数値から、将来の健康状態または疾患の発症リスクを推定する方法は、特許文献1から3に記載の推定方法等に挙げられるように、現在までにいくつか知られている。
しかし、これまでに知られている推定方法は、数十年も先の健康状態を推定する場合、予測モデルを作成することが困難であったり、作成された予測モデルが精度に欠けるものであったりして、実用化が困難であるという問題が生じていた。
既存の予測モデル等を用いて、将来の健康状態等を推定する精度の高い推定方法および推定装置が求められている。
特開2019−016235号公報 特許6436515号公報 特表2017−117469号公報
上記に鑑みて、既存の予測モデル等を用いて、生体情報に基づく健康状態推定方法および健康状態推定装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様においては、標的の生体情報である第1生体情報を取得する段階と、前記標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階と、前記標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、前記第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定する段階と、前記第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定する段階と、を備える方法を提供する。
また、本発明の第2の態様においては、第1のコンピュータおよび第2のコンピュータを含むクライアントサーバシステムであって、前記第1のコンピュータが、標的の生体情報である第1生体情報を取得して前記第2のコンピュータに前記第1生体情報を送信し、前記第2のコンピュータは、受信した前記第1生体情報を入力として、前記標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定し、前記第2のコンピュータは、前記標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、前記第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定し、前記第2のコンピュータは、前記第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定し、前記第2のコンピュータは前記推定した結果を出力として前記第1のコンピュータに送信するクライアントサーバシステムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴のすべてを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態の健康状態推定装置100の構成を示す図である。 本実施形態の健康状態推定装置100の処理フローを示す図である。 本実施形態の健康状態推定装置100の処理フローにおけるS220を示す図である。 本実施形態の健康状態推定装置100の処理フローにおけるS230を示す図である。 本実施形態の健康状態推定装置100により推定された、標的が将来疾患を発症する確率の一例である。 クライアントサーバシステム600を用いて本発明を実施した実施形態の例を示す図である。 コンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1では、本実施形態の健康状態推定装置100の構成の一例を示す。健康状態推定装置100は、標的の生体情報である第1生体情報を取得して、標的の健康状態を推定し、該健康状態を出力する。健康状態推定装置100は、第1生体情報取得部110と、第1位置情報特定部120と、第4生体情報特定部130と、健康状態推定部140と、健康状態出力部150を備える。健康状態推定装置100は、ラップトップ端末、デスクトップ端末、サーバ、クライアント端末、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル端末からなる群のうちの少なくとも1つであってよい。
第1生体情報取得部110は、標的の生体情報である第1生体情報を取得する。第1生体情報は、血液検査の結果の数値を含むものであってよい。第1生体情報取得部110は、取得した標的の生体情報を第1生体情報として、第1位置情報特定部120に送る。
第1位置情報特定部120は、第1生体情報取得部110から送られた第1生体情報に基づいて、標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、標的の第1生体情報の位置(例えば、上位70%)を、第1位置情報として特定する。例えば、第1位置情報特定部120は、標的が35歳男性の場合、あらかじめ用意された30歳代男性の生体情報の集合(第2生体情報の集合)の分布における、標的の第1生体情報の位置(例えば、上位70%)を、第1位置情報として特定する。第1位置情報特定部120は、特定した第1位置情報を、第4生体情報特定部130に送る。
第4生体情報特定部130は、第1位置情報特定部120から送られた第1位置情報に基づいて、標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定する。例えば、第4生体情報特定部130は、標的が35歳男性の場合、第1位置情報特定部120が特定した第1位置情報に基づいて、あらかじめ用意された60歳代男性の生体情報の集合(第3生体情報の集合)の分布における、第1位置情報に対応する位置(例えば、上位70%)の生体情報を、第4生体情報として特定する。第4生体情報特定部130は、特定した第4生体情報を、健康状態推定部140に送る。
健康状態推定部140は、第4生体情報特定部130から送られた第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて標的の健康状態を推定する。予測モデルは、第4生体情報に基づいて、将来疾患を発症する確率を推定するアルゴリズムである。例えば、健康状態推定部140は、第4生体情報特定部130が特定した、標的である35歳男性の第1生体情報に対応する、60歳代男性の第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて、標的の69歳時点での健康状態を推定する。健康状態推定部140は、すでに公開されている予測モデルを用いて、標的の健康状態を推定するものであってよい。
第4生体情報は、血液検査の結果の数値を含むものであってよい。第1生体情報、第2生体情報、第3生体情報および第4生体情報はそれぞれ独立に、最低血圧、最高血圧、血糖値、HbA1c、中性脂肪、コレステロール、肝機能、腎機能、X線検査、BMI、体重および腹囲からなる群のうちの少なくとも1つの結果の数値を含んでもよい。
健康状態は、標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を含むものであってもよい。健康状態は、標的が将来の指定された期間の疾患を発症する確率を積算した積算確率を含むものであってよい。健康状態推定部140は、推定した標的の健康状態を、健康状態出力部150に送る。健康状態出力部150は、健康状態推定部140から送られた標的の健康状態を出力する。
図2は、本実施形態の健康状態推定装置100による標的の健康状態の推定方法の処理フローの一例である。健康状態推定装置100は、図2のS210〜S250の処理を行うことによって、標的の健康状態を推定することができる。なお、説明の便宜上、S210〜S250の処理を順番に説明するが、これらの処理はパイプラインのように並列に実行されるものであってもよい。
まず、S210において、第1生体情報取得部110が、標的の生体情報である第1生体情報を取得し、第1生体情報を第1位置情報特定部120に送る。ここで、標的は、個人または人の集団であってよい。
生体情報は、標的の健康診断の結果を含むものであってよい。標的が人の集団である場合、生体情報は、集団の中の個人の健康診断の結果を数値化したものの平均値を算出したものであってもよい。生体情報は、1つまたは複数の要素を含むものであってよい。
健康診断の結果の例として、標的の血液検査の結果の数値であってもよい。一例として、血液検査の結果の数値は、血糖値、HbA1c、中性脂肪、コレステロール、肝機能、腎機能のうちの少なくとも1つの検査の結果の数値を含む。健康診断の結果の例として、標的に対して行ったX線検査、心電図、脳波、MRI、エコーまたはCT等の機器を用いた検査の結果であってもよい。健康診断の結果の例として、標的に対して行った遺伝子検査または尿検査の結果であってもよい。健康診断の結果の例として、身長、体重、腹囲、胸囲、最低血圧、最高血圧、視力、座高またはBMI等の身体測定の数値であってもよい。
第1生体情報取得部110は、標的の生活習慣をさらに取得してもよい。標的の生活習慣は、標的に対して行った喫煙の有無、飲酒の有無、飲酒の量や頻度、運動習慣の有無、運動習慣の種類等のアンケート、または問診の結果であってよい。
具体例として、標的が35歳男性喫煙者の場合を考える。標的の現在の血液検査の空腹時血糖値が100(mg/dl)であったとする。この場合、第1生体情報は「空腹時血糖値:100(mg/dl)」であってよく、生活習慣は「喫煙あり」となる。第1生体情報取得部110は、第1生体情報「空腹時血糖値:100(mg/dl)」および生活習慣「喫煙あり」を第1位置情報特定部120に送ってよい。
次に、S220において、第1位置情報特定部120が、標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、標的の第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定し、該第1位置情報を第4生体情報特定部130に送る。第2生体情報は、血液検査の結果の数値を含むものであってよい。
属性は、年齢、性別および病歴からなる群のうちの少なくとも1つを含むものであってよい。第1属性は、第1生体情報を取得したときの年齢が属する年代と同年代であってよい。例えば、「標的と同じ属性」とは、標的が35歳男性である場合、「男性」、「35歳」、「30歳代」、「30歳代男性」、「喘息罹患者」等であってよい。
第2生体情報の集合の分布は、生体情報の集合における数値の度数分布または累積度数分布であってよい。例えば、第1属性が30歳代男性の場合、第2生体情報の集合は30歳男性、31歳男性、37歳男性等の多数の第1属性を有する者の生体情報をあらかじめ収集したものであってよい。例えば、第2生体情報の集合の分布は、厚生労働省のウェブサイト等で公開されている統計情報、健診実施機関から提供をうけた統計情報、またはその他入手可能な統計情報を用いて生成されたものであってもよい。
また、第2生体情報の集合の分布は、実際の分布に代えて、実際の分布に基づいて事前に定義された分布であってもよい。一例として、事前に定義された分布は、生体情報の集合の数値および度数から、平均値および分散を算出して、これらに基づいて生成された正規分布であってもよい。
例えば、S220において、標的の第1生体情報の位置を第1位置情報として特定する段階は、第2生体情報の集合の、事前に定義された分布を生成する段階と、事前に定義された分布における標的の第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階とを含むものであってもよい。
図3は、本実施形態の健康状態推定装置100の処理フローにおけるS220を示す。S220において、第1位置情報特定部120が、標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、標的の第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する方法の原理を以下に示す。
図3のグラフにおいて、横軸は第2生体情報の数値を表し、縦軸は、曲線310のように第2生体情報の集合の累積値の分布の場合は第2生体情報の集合全体の中での位置(順位)を表す。縦軸が、曲線320のように第2生体情報の集合の分布の場合は該第1生体情報を有する標的の数(人数)を表す。例えば、第2生体情報の数値は、血糖値や中性脂肪の数値のような血液検査の結果の数値を含むものであってよい。また、第2生体情報は第1生体情報と同じ種類(例えば、両方とも血糖値の情報)であってよいし、類似の種類(例えば、血糖値およびHbA1cの情報)であってもよい。例えば、第1生体情報が血糖値である場合、第2生体情報は血糖値またはHbA1cの数値であってもよい。
曲線320は第2生体情報の集合の分布であり、曲線310は第2生体情報の集合の累積値の分布である。ここで、点330は標的の第1生体情報を示す点である。一例として、曲線310において、横軸が点330に相当する縦軸の点は点340となり、点340が標的の第1位置情報になる。
ここで、特定とは、標的の第1位置情報を決める操作であってよい。位置とは、第2生体情報の集合全体の中での順位を表すものであってよい。位置とは、第2生体情報の集合全体の中での相対的な位置を表すものであってよい。例えば、相対的な位置とは、第2生体情報の集合全体の中での上位層、中位層または下位層を表すものであってよい。例えば、相対的な位置とは、第2生体情報の集合全体の中での百分位を表すものであってもよい。百分位は、第2生体情報の集合全体が100人であると仮定したときの該標的の順位を表す。
例えば、標的の第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階は、第2生体情報の集合の分布における標的の第1生体情報の順位を特定してもよい。例えば、標的の第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階は、第2生体情報の集合の分布における標的の第1生体情報の相対的な位置を特定してもよい。例えば、標的の第1生体情報の位置を、相対的な位置として特定する段階は、第2生体情報の集合の分布における任意の位置で分けた分類に基づいて、標的の第1生体情報の位置を特定してもよい。例えば、標的の第1生体情報の位置を、相対的な位置として特定する段階は、第2生体情報の集合の分布における標的の第1生体情報の百分位法を用いて算出した位置を特定してもよい。
具体例として、第1位置情報特定部120は、第1生体情報取得部110から送られた標的の第1生体情報「空腹時血糖値:100(mg/dl)」が、第2生体情報の集合の分布のどの位置に相当するかを算出する。この場合、第2生体情報とは、標的と同じ属性である第1属性である「30歳代男性」の集団の生体情報である。図3の曲線310は、この具体例では、30歳代男性の空腹時血糖値の分布の累積値を表す。図3の点330は、この具体例では、標的の第1生体情報「空腹時血糖値:100(mg/dl)」を表す。図3の点340は、この具体例では、「百分位で、空腹時血糖値の低い方から生体情報を数えて70番目、つまり70/100」を表す。この「70/100」という情報が、標的の第1位置情報に相当する。第1位置情報特定部120は、標的の第1位置情報「70/100」を、第4生体情報特定部130に送る。
次に、図2のS230において、第4生体情報特定部130が、標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定し、第4生体情報を健康状態推定部140に送る。第2属性は、第1属性よりも高齢の年代であってよい。一例として、標的が35歳男性の場合、第1属性は30歳代男性であってよく、このとき第2属性は60歳代男性であってよい。第3生体情報は第2生体情報と同じ種類(例えば、両方とも血糖値の情報)であってよいし、類似の種類(例えば、血糖値およびHbA1cの情報)であってもよい。第3生体情報は、血液検査の結果の数値を含むものであってよい。
第3生体情報の集合の分布は、生体情報の集合における数値の度数分布または累積度数分布であってよい。例えば、第2属性が60歳代男性の場合、第3生体情報の集合は60歳男性、61歳男性、67歳男性等の多数の第2属性を有する者の生体情報をあらかじめ収集したものであってよい。例えば、第3生体情報の集合の分布は、厚生労働省のウェブサイト等で公開されている統計情報を用いて生成されたものであってもよい。
また、第3生体情報の集合の分布は、実際の分布に代えて、実際の分布に基づいて事前に定義された分布であってもよい。第3生体情報の集合の分布は、第2生体情報の集合の分布について説明したような、事前に定義された分布であってもよい。一例として、事前に定義された分布は、生体情報の集合の数値および度数から、平均値および分散を算出して生成された正規分布であってもよい。
図4は、本実施形態の健康状態推定装置100の処理フローにおけるS230を示す。S230において、第4生体情報特定部130が、標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定する方法の原理を以下に示す。
図4のグラフにおいて、横軸は第3生体情報の数値を表し、縦軸は曲線410のように第3生体情報の集合の累積値の分布の場合は第3生体情報の集合全体の中での位置(順位)を表す。縦軸が、曲線420のように第3生体情報の集合の分布の場合は該第4生体情報を有する標的の数(人数)を表す。ここで、第3生体情報は、第1生体情報または第2生体情報と同じ種類(例えば、いずれも血糖値の情報)であってよいし、類似の種類(例えば、血糖値およびHbA1cの情報)であってもよい。例えば、第3生体情報の数値は、血糖値や中性脂肪の数値のような血液検査の結果の数値を含むものであってよい。また、位置とは、第3生体情報の集合全体の中での順位を表すものであってよい。例えば位置とは、第3生体情報の集合全体の中での相対的な位置を表すものであってよい。例えば、相対的な位置とは、第3生体情報の集合全体の中での上位層、中位層または下位層を表すものであってよい。例えば、相対的な位置とは、第3生体情報の集合全体の中での百分位を表すものであってもよい。
曲線420は第3生体情報の集合の分布であり、曲線410は第3生体情報の集合の累積値の分布である。ここで、点430は、標的の第1位置情報に対応する第3生体情報の集合の累積値の中での位置を表す点である。点340と点430とは、第2生体情報の集合の累積値と第3生体情報の集合の累積値とで同じ順位を表すものであってよい。点340と点430とは、第2生体情報の集合の累積値と第3生体情報の集合の累積値とで同じ相対的な位置を表すものであってもよい。点340と点430とは、第2生体情報の集合の累積値と第3生体情報の集合の累積値とで同じ百分位を表すものであってもよい。一例として、曲線410において、縦軸が点430に相当する横軸の点は点440となり、点440が第2属性の集団の中における標的の第4生体情報になる。ここで、特定とは、標的の第4生体情報を決める操作であってよい。
具体例として、第4生体情報特定部130は、第1位置情報特定部120から送られた標的の第1位置情報「70/100」が、標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布のどの位置に相当するかを算出する。この場合、第2属性とは「60歳代男性」を表す。また、第3生体情報とは、「60歳代男性」の集団の生体情報である。図4の曲線410は、この具体例では、60歳代男性の空腹時血糖値の分布の累積値を表す。図4の点430は、この具体例では、「百分位で、空腹時血糖値の低い方から生体情報を数えて70番目、つまり70/100」を表す。図4の点440は、この具体例では、標的の第4生体情報「空腹時血糖値:130(mg/dl)」を表す。つまり、60歳代男性の集団の空腹時血糖値の順位が70/100に相当する空腹時血糖値の値が130(mg/dl)であり、これが第4生体情報に相当する。
上記の例では、第1生体情報、第2生体情報および第3生体情報が空腹時血糖値の1種類のみの場合を例に説明したが、第1生体情報、第2生体情報または第3生体情報が複数の種類を含むものであってもよい。得られる第4生体情報は、複数の種類であってもよい。例えば、得られる第4生体情報として、血糖値およびHbA1cの情報であってもよい。
次に、図2のS240において、健康状態推定部140は、第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて標的の健康状態を推定する。健康状態推定部140は、推定した標的の健康状態を健康状態出力部150に送り、健康状態出力部150は、該健康状態を出力するものであってよい。健康状態は、標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を含むものであってよい。疾患は、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、がん、慢性腎不全および生活習慣病からなる群のうちの少なくとも1つを含んでもよく、これらに限定されない。
ここで、S210において、第1生体情報取得部110が、第1生体情報とともに標的の生活習慣を入力として取得した場合には、S240において、健康状態推定部140は、第4生体情報に加えて標的の生活習慣に基づいて、将来のある時点に疾患を発症する確率を推定してもよい。具体的には、第1生体情報取得部110は、受け取った標的の生活習慣を、第1位置情報特定部120および第4生体情報特定部130を介して健康状態推定部140に送る。S240において、健康状態推定部140は、第4生体情報および生活習慣を入力として用いて、予測モデルを用いて推定した標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を、該生活習慣に基づいて補正し、新たに標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を推定する。なお、例外として、生活習慣を入力として必ずしも用いなくてもよい。
ここで、予測モデルは、種々の公知の予測器であってよい。例えば、予測モデルは、回帰モデル、分類モデル、またはニューラルネットワーク等であってよい。一例として、予測モデルは、コックス比例ハザードモデルである。
図5は、S240において、本実施形態の健康状態推定装置100により推定された、標的が将来疾患を発症する確率の一例を示す。健康状態推定部140が、第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて標的の健康状態を推定する。標的の第1生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて、標的が現在からの10年以内に疾患を発症する確率を示したものが左側である。標的の第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて、標的が69歳時点からの10年以内に疾患を発症する確率を示したものが中央である。
ここで、脳卒中になる確率および心筋梗塞になる確率を算出する基礎となった同性同年齢100人の中での順位は、いずれも60番および50番であり、左側と中央とで同じ順位であることに注意されたい。つまり、左側は、第1生体情報を取得したときの年齢が属する年代と同年代の集団の中における百分位に基づいて、将来疾患を発症する確率を算出したものであり、中央は第1生体情報を取得したときの年齢よりも高齢の年代の集団の中における百分位に基づいて、将来疾患を発症する確率を算出したものである。
図5に示されるように、現在の生体情報から将来疾患を発症する確率を算出すると、数%程度にしかならないことがあり、標的が自らの健康状態を改善しようとする動機づけにつながりにくい。しかし、現在よりも高齢に到達した時点での生体情報から将来疾患を発症する確率を算出すると、将来疾患を発症する確率が10%を超える場合もあるため、標的が自らの健康状態を改善しようとする動機を引き出すことができるという、すぐれた効果を有する。
また、第1生体情報取得部110は、第4生体情報とともに標的の現在の生活習慣を入力として受け取り、将来のある時点に疾患を発症する確率を将来確率として推定してよい。具体的には、第1生体情報取得部110は、受け取った標的の現在の生活習慣を、第1位置情報特定部120および第4生体情報特定部130を介して健康状態推定部140に送る。この場合、健康状態推定部140は、第4生体情報および標的の現在の生活習慣を入力として用いて、予測モデルを用いて推定した標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を、該現在の生活習慣に基づいて補正し、新たに標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を将来確率として推定する。なお、例外として、現在の生活習慣を入力として必ずしも用いなくてもよい。
具体例として、標的として35歳男性喫煙者を考える。第1生体情報取得部110は、受け取った標的の現在の生活習慣を、第1位置情報特定部120および第4生体情報特定部130を介して健康状態推定部140に送る。健康状態推定部140が、第4生体情報である「空腹時血糖値:130(mg/dl)」および「喫煙者」という現在の生活習慣を入力として用いて、予測モデルを用いて標的の69歳到達時点での健康状態を推定する。健康状態推定部140は、推定した標的の健康状態である、「69歳時点からの10年間で脳卒中を発症する確率は、27.4%」という推定結果を健康状態出力部150に送り、健康状態出力部150は、該健康状態を将来確率として出力する。
次に、S250において、第1生体情報取得部110が、標的が生活習慣を変えた場合の生活習慣をさらに取得してもよい。一例として、第1生体情報取得部110は、第4生体情報とともに標的の現在の生活習慣とは異なる生活習慣を入力として受け取り、標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を仮定健康状態または仮定確率として推定するものであってよい。
また、健康状態推定部140が将来確率と仮定確率との差分を算出し、健康状態出力部150が該差分を出力するものであってもよい。
具体例として、標的である35歳男性喫煙者が、現時点で喫煙をやめるとする。この場合、第1生体情報取得部110が、標的の現在の生活習慣とは異なる生活習慣である「35歳で禁煙する」という生活習慣をさらに取得する。この場合、予測モデルを用いて標的の69歳到達時点での健康状態を推定する。
具体的には、第1生体情報取得部110は、受け取った標的の現在の生活習慣とは異なる生活習慣を、第1位置情報特定部120および第4生体情報特定部130を介して健康状態推定部140に送る。この場合、健康状態推定部140は、第4生体情報および現在の生活習慣とは異なる生活習慣を入力として用いて、予測モデルを用いて推定した標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を、該現在の生活習慣とは異なる生活習慣に基づいて補正し、新たに標的の健康状態または標的の疾患を発症する確率を仮定確率として推定する。
上記の具体例では、健康状態推定部140は、推定した標的の健康状態である、「69歳時点からの10年間で脳卒中を発症する確率は、8.4%」という推定結果を「仮定確率」として推定する。「69歳時点からの10年間で脳卒中を発症する確率は、27.4%」という推定結果である「将来確率」と「仮定確率」との差分である「19.0%」を算出し、健康状態出力部150が「あなたが現時点で喫煙をやめると、69歳時点からの10年間であなたが脳卒中を発症する確率を最大で19.0%減らすことができます」という結果を出力する。
健康状態推定装置100は、上記のフローを実行するプログラムを格納したコンピュータであってよい。
図6では、クライアントサーバシステム600を用いて本発明を実施した実施形態の例を示す。クライアントサーバシステム600は、第1のコンピュータ610および第2のコンピュータ620を含む。一例として、第1のコンピュータ610はサーバであり、第2のコンピュータ620はクライアントである。第1のコンピュータ610は、1台または2台以上であってよい。第2のコンピュータは、1台または2台以上であってよい。
まず、第2のコンピュータ620の第1生体情報入力部651が標的の生体情報である第1生体情報を受け取る。また、第1生体情報入力部651が、標的の生体情報である第1生体情報に加えて、標的の生活習慣をさらに受け取ってもよい。
次に、第2のコンピュータ620の第1生体情報入力部651は、取得した第1生体情報を、第1のコンピュータ610の第1生体情報取得部652に送信する。また、第2のコンピュータ620の第1生体情報入力部651は、取得した第1生体情報に加えて、生活習慣をさらに第1のコンピュータ610の第1生体情報取得部652に送信してもよい。第2のコンピュータ620は、有線または無線によりネットワークを介して第1のコンピュータ610と通信してよい。
次に、第1のコンピュータ610の第1生体情報取得部652は、受け取った第1生体情報を第1位置情報特定部653に送る。第1位置情報特定部653は、受け取った第1生体情報から第1位置情報を特定する。第1位置情報特定部653は、該第1位置情報を第4生体情報特定部654に送る。
次に、第4生体情報特定部654は、受け取った第1位置情報から、第4生体情報を特定する。第4生体情報特定部654は、該第4生体情報を健康状態推定部655に送る。
次に、健康状態推定部655は、受け取った第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて標的の健康状態を推定する。健康状態推定部655は、推定した標的の該健康状態を健康状態出力部656に送る。
また、第1生体情報取得部652が、標的が生活習慣を変えた場合の生活習慣をさらに取得した場合は、健康状態推定部655は、第4生体情報とともに標的の現在の生活習慣とは異なる生活習慣を入力として受け取り、標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を仮定健康状態または仮定確率として推定するものであってよい。このとき、健康状態推定部655は、推定した標的の該仮定健康状態または該仮定確率を健康状態出力部656に送ってもよい。
また、第1生体情報取得部652が、標的の現在の生活習慣に係る生活習慣をさらに取得した場合は、健康状態推定部655は、第4生体情報とともに標的の現在の生活習慣に係る生活習慣を入力として受け取り、標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を将来確率として推定するものであってよい。このとき、健康状態推定部655は、推定した標的の該将来確率を健康状態出力部656に送ってもよい。また、健康状態推定部655が将来確率と仮定確率との差分を算出し、該差分を健康状態出力部656に送ってもよい。
次に、健康状態出力部656は、健康状態推定部655から受け取った推定した標的の健康状態を第2のコンピュータ620の健康状態出力部657に送信する。第1のコンピュータ610の健康状態出力部656は、推定した標的の将来確率および仮定確率を第2のコンピュータ620の健康状態出力部657に送信してもよい。また、第1のコンピュータ610の健康状態出力部656は、推定した標的の将来確率と仮定確率との差分を第2のコンピュータ620の健康状態出力部657に送信してもよい。
次に、第2のコンピュータ620の健康状態出力部657は、第1のコンピュータ610の健康状態出力部656から受け取った、推定した標的の健康状態をディスプレイに表示してよい。第2のコンピュータ620の健康状態出力部657は、推定した標的の将来確率、仮定確率、および/または将来確率と仮定確率との差分をを第1のコンピュータ610の健康状態出力部656から受け取り、該将来確率および該仮定確率、または該差分をディスプレイに表示してもよい。
図7は、健康状態推定装置100およびクライアントサーバシステム600として機能するコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、および表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、およびCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、および入出力チップ2070を有するレガシー入出力部を備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000およびグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010およびRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、有線または無線によりネットワークを介して他の装置と通信する。また、通信インターフェイスは、通信を行うハードウェアとして機能する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラムおよびデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、および入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、および/または、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続するとともに、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を健康状態推定装置100およびクライアントサーバシステム600として機能させるプログラムは、第1生体情報取得モジュールと、第1位置情報特定モジュールと、第4生体情報特定モジュールと、健康状態推定モジュールと、健康状態出力モジュールとを備える。これらのプログラムまたはモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、第1生体情報取得部110および第1生体情報取得部652と、第1位置情報特定部120および第1位置情報特定部653と、第4生体情報特定部130および第4生体情報特定部654と、健康状態推定部140および健康状態推定部655と、健康状態出力部150および健康状態出力部656としてそれぞれ機能させてよい。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である第1生体情報取得部110および第1生体情報取得部652と、第1位置情報特定部120および第1位置情報特定部653と、第4生体情報特定部130および第4生体情報特定部654と、健康状態推定部140および健康状態推定部655と、健康状態出力部150および健康状態出力部656として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算または加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の健康状態推定装置100およびクライアントサーバシステム600が構築される。
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、またはCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置または通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030または記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。
ここで、記憶装置等は、本実施形態における健康状態推定装置100の情報処理に必要な情報、例えば、第1生体情報、第1位置情報、第2生体情報、第3生体情報、第4生体情報、生活習慣、健康状態等を必要に応じて記憶し、健康状態推定装置100の各コンポーネントに必要に応じて供給する。
本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、および/または記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすか否かを判断し、条件が成立した場合(または不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラムまたはモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDまたはCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先だって」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 健康状態推定装置
110 第1生体情報取得部
120 第1位置情報特定部
130 第4生体情報特定部
140 健康状態推定部
150 健康状態出力部
310 第2生体情報の集合の累積値の分布
320 第2生体情報の集合の分布
330 標的の第1生体情報
340 標的の第1位置情報
410 第3生体情報の集合の累積値の分布
420 第3生体情報の集合の分布
430 標的の第1位置情報に対応する第3生体情報の集合の累積値の中での位置
440 標的の第4生体情報
600 クライアントサーバシステム
610 第1のコンピュータ
620 第2のコンピュータ
651 第1生体情報入力部
652 第1生体情報取得部
653 第1位置情報特定部
654 第4生体情報特定部
655 健康状態推定部
656 健康状態出力部
657 健康状態出力部
1900 コンピュータ
2000 CPU
2010 ROM
2020 RAM
2030 通信インターフェイス
2040 ハードディスクドライブ
2050 フレキシブルディスク・ドライブ
2060 CD−ROMドライブ
2070 入出力チップ
2075 グラフィック・コントローラ
2080 表示装置
2082 ホスト・コントローラ
2084 入出力コントローラ
2090 フレキシブルディスク
2095 CD−ROM

Claims (18)

  1. 標的の生体情報である第1生体情報を取得する段階と、
    前記標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定する段階と、
    前記標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、前記第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定する段階と、
    前記第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定する段階と、
    を備える、方法。
  2. 前記標的は、個人または人の集団である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1生体情報、前記第2生体情報、前記第3生体情報および前記第4生体情報はそれぞれ独立に、血液検査の結果の数値を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1生体情報、前記第2生体情報、前記第3生体情報および前記第4生体情報はそれぞれ独立に、最低血圧、最高血圧、血糖値、HbA1c、中性脂肪、コレステロール、肝機能、腎機能、X線検査、BMI、体重および腹囲からなる群のうちの少なくとも1つの結果を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記属性は、年齢、性別および病歴からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1属性は、前記第1生体情報を取得したときの年齢が属する年代と同年代であり、
    前記第2属性は、前記第1属性よりも高齢の年代である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記標的の前記第1生体情報の位置を、前記第1位置情報として特定する段階は、
    前記第2生体情報の集合の、事前に定義された分布を生成する段階と、
    前記事前に定義された分布における前記標的の前記第1生体情報の位置を、前記第1位置情報として特定する段階と、
    を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記標的の前記第1生体情報の位置を、前記第1位置情報として特定する段階は、前記第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の相対的な位置を特定する段階である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記標的の前記第1生体情報の位置を、前記第1位置情報として特定する段階は、前記第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、百分位法を用いて算出した位置を特定する段階である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記健康状態は、前記標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記健康状態は、前記標的が将来の指定された期間の疾患を発症する確率を積算した積算確率を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記疾患は、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、がん、慢性腎不全および生活習慣病からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定する段階は、
    前記第4生体情報とともに前記標的の生活習慣を入力として用いて、前記標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を推定する段階を含む、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第4生体情報とともに前記標的の現在の生活習慣を入力として用いて、前記標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を将来確率として推定する段階と、
    前記第4生体情報とともに前記標的の前記現在の生活習慣とは異なる生活習慣を入力として用いて、前記標的が将来のある時点に疾患を発症する確率を仮定確率として推定する段階と、
    前記将来確率と前記仮定確率との差分を算出する段階と、
    を更に含む請求項13に記載の方法。
  15. コンピュータに請求項1から14のいずれか一項の方法を実行させる、プログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを格納したコンピュータ。
  17. 前記コンピュータはラップトップ端末、デスクトップ端末、サーバ、クライアント端末、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル端末からなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のコンピュータ。
  18. 第1のコンピュータおよび第2のコンピュータを含むクライアントサーバシステムであって、
    前記第1のコンピュータが、標的の生体情報である第1生体情報を取得して前記第2のコンピュータに前記第1生体情報を送信し、
    前記第2のコンピュータは、受信した前記第1生体情報を入力として、前記標的と同じ属性である第1属性の集団の生体情報である第2生体情報の集合の分布における、前記標的の前記第1生体情報の位置を、第1位置情報として特定し、
    前記第2のコンピュータは、前記標的と別の属性である第2属性の集団の生体情報である第3生体情報の集合の分布における、前記第1位置情報に対応する位置の生体情報を、第4生体情報として特定し、
    前記第2のコンピュータは、前記第4生体情報を入力として用いて、予測モデルを用いて前記標的の健康状態を推定し、
    前記第2のコンピュータは前記推定した結果を出力として前記第1のコンピュータに送信する、
    クライアントサーバシステム。
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