JP2020166425A - 有価媒体処理装置 - Google Patents

有価媒体処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020166425A
JP2020166425A JP2019064826A JP2019064826A JP2020166425A JP 2020166425 A JP2020166425 A JP 2020166425A JP 2019064826 A JP2019064826 A JP 2019064826A JP 2019064826 A JP2019064826 A JP 2019064826A JP 2020166425 A JP2020166425 A JP 2020166425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting portion
unit
bag
storage bag
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019064826A
Other languages
English (en)
Inventor
晃一 鍋山
Koichi NABEYAMA
晃一 鍋山
孝一 西田
Koichi Nishida
孝一 西田
征司 清瀬
Seiji Kiyose
征司 清瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2019064826A priority Critical patent/JP2020166425A/ja
Publication of JP2020166425A publication Critical patent/JP2020166425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】有価媒体の収納袋を移動させる前に、収納袋のシールが適切に行われていることを確認できる。【解決手段】有価媒体処理装置は、有価媒体を収納する袋の第1の部分が取り付けられる第1の取付部と、袋の第2の部分が取り付けられる第2の取付部と、第1の取付部および第2の取付部の距離を変更するように、第1の取付部および第2の取付部の少なくとも一方を駆動する駆動部と、第1の取付部と第2の取付部とが近づけた状態で袋の開口がシールされた後、第1の取付部と第2の取付部とが離間した離間距離に基づいて、袋のシール状態を判定する制御部と、を有する。を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、有価媒体処理装置に関する。
特許文献1には、被包装物が入った状態でシールされる包装袋等のシール状態をチェックするシールチェック装置が開示されている。特許文献1のシールチェック装置によれば、シール後の包装袋等を上下のコンベアで挟み込んで、コンベア間隔の変化量を検出することで、包装袋等のシール状態の良否を判断することが開示されている。
一方、紙葉類処理装置から紙幣等の有価媒体を回収する際、有価媒体を収納袋に収納する場合がある。例えば、収納袋には紙葉類が収納され、その後収納袋の開口がシールされる。
特開2013−35590号公報
特許文献1のシールチェック装置を用いて、包装袋等のシール状態をチェックする場合、包装袋等のシール状態が不十分だと、たとえば包装袋等をコンベアに載せるまでの間に包装物のシールが不十分な個所から被包装物が出る可能性がある。
また、特許文献1のシールチェック装置を用いて、紙葉類を収納した収納袋のシール状態をチェックする場合、シール後の収納袋を紙葉類処理装置から取り外してコンベアに載せる。この際、収納袋のシールが不十分だと、例えば、シール後の収納袋を紙葉類処理装置から取り外してからコンベアに載せるまでの間に、紙葉類が収納袋から出る可能性がある。このため、有価媒体を収納した収納袋を移動させる前に収納袋のシールが適切に行われていることを確認することが求められる。
本発明は、有価媒体を収納した収納袋を移動させる前に、収納袋のシールが適切に行われていることを確認することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の有価媒体処理装置は、有価媒体を収納する袋の第1の部分が取り付けられる第1の取付部と、前記袋の第2の部分が取り付けられる第2の取付部と、前記第1の取付部と前記第2の取付部との距離を変更するように、前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方を駆動する駆動部と、前記第1の取付部と前記第2の取付部とを近づけた状態で前記袋の開口がシールされた後、前記第1の取付部と前記第2の取付部とが離間した離間距離に基づいて、前記袋のシール状態を判定する制御部と、を有する。
本発明によれば、有価媒体を収納した収納袋を移動させる前に収納袋のシールが適切に行われていることを確認することができる。
第1の実施の形態に係る紙幣処理装置の概略構成図である。 図1に示す紙幣処理装置における紙幣収納機構の構成の詳細を示す側面図である。 収納フレームの取付部付近を示した斜視図である。 収納袋の斜視図である。 紙幣処理装置の制御系のブロック構成例を示した図である。 紙幣の押圧後の取付部を示した図である。 取付部が閉じられた状態を示した図である。 収納袋のシール部分の引っ張りを説明する図である。 収納袋のシール状態が不適切な場合の例を示した図である。 第2の実施の形態に係る紙幣処理装置の取付部を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本明細書において、有価媒体とは、例えば、紙幣、硬貨、商品券、有価証券、または投票用紙を含む概念である。以下では、本発明に係る有価媒体処理装置を紙幣処理装置に適用した例について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る紙幣処理装置1の概略構成図である。図1に示すように、紙幣処理装置1は、投入部2と、搬送部3と、識別部4と、一時保留部5と、投出部6と、収納フレーム7,8と、操作表示部9と、制御部10と、を有している。収納フレーム7,8に取付けられた紙幣を収納する袋としての収納袋21,22も示してある。紙幣処理装置1は、例えば、入金処理装置である。紙幣処理装置1は、例えば、スーパーマーケット等の店舗のフロント領域やバックオフィス領域に設置され、または銀行ロビーや銀行のカウンター内部等に設置され、入金処理等の処理を行う。
なお、紙幣処理装置1が入金処理装置であることは例示であり、紙幣処理装置1が出金の際に使用されるカセットやテープ式収納部を備えた入出金機であってもよい。
以下では、紙幣処理装置1に対し、図1に示す位置関係でx、y、z軸の直交座標系を設定する。
投入部2には、ユーザにより紙幣が投入される。投入部2は、投入された紙幣を1枚ずつ搬送部3に繰出す繰出機構部を構成する。
識別部4は、搬送部3の周辺であって、投入部2より下流、かつ、一時保留部5、投出部6、および収納フレーム7,8より上流の位置に設けられている。識別部4は、各種センサ(図示せず)を備え、搬送部3で搬送される紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧等を識別する。搬送部3で搬送される紙幣は、識別部4の識別結果またはユーザの操作等に応じて、一時保留部5、投出部6、および収納フレーム7,8(つまり、収納袋21,22)のいずれかに搬送される。
一時保留部5は、テープを用いてドラムに紙幣を巻回するテープ式の紙幣収納繰出機構を構成する。一時保留部5は、搬送部3で搬送された紙幣を一時的に収納し、また、一時的に収納した紙幣を搬送部3に繰り出す。すなわち、紙幣は、一時保留部5を経由して、投入部2から収納袋21または収納袋22に搬送される。
投出部6には、搬送部3から搬送された紙幣が集積される。投出部6は、羽根車を回転する羽根車駆動部6aを有している。投出部6は、搬送部3によって搬送された紙幣を、回転する羽根車によって整列させて集積する。ユーザは、投出部6に集積された紙幣を、紙幣処理装置1の操作表示部9の表示面側から取出すことができる。
収納フレーム7には、収納袋21が取り付けられる。収納袋21は、開口が開いた状態で、収納フレーム7に取り付けられる。開口が開いた状態の収納袋21には、搬送部3によって搬送された紙幣が収納される。
収納フレーム8には、収納袋22が取り付けられる。収納袋22は、開口が開いた状態で、収納フレーム8に取り付けられる。開口が開いた状態の収納袋22には、搬送部3によって搬送された紙幣が収納される。なお、収納フレーム8は、収納フレーム7と同様の構成を有している。よって、収納フレーム8の詳細な説明は適宜省略する。
操作表示部9は、例えば、タッチパネルである。操作表示部9は、紙幣処理装置1に関する各種情報を表示する。例えば、操作表示部9は、紙幣の入金処理の処理状況や、収納袋21,22に収納されている紙幣の在高等に関する情報を表示する。また、操作表示部9は、ユーザ操作を受付け、受付けたユーザ操作の情報を、制御部10に送信する。
制御部10は、紙幣処理装置1の装置全体の動作を制御する。制御部10については、以下で詳述する。
なお、収納フレームの数は2つに限られない。収納フレームの数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
図2は、収納フレーム7の紙幣収納機構の構成例を示した図である。収納フレーム7は、送出し部31と、プッシャ(押圧部)32と、一時保留板33a,33bと、第1の取付部としての取付部34a,第2の取り付け部としての取付部34bと、加熱部35a,35b,37a,37bと、ステージ(支持部)36a,36bと、撮像部40とを有している。
送出し部31は、搬送部3に接続されている。送出し部31は、搬送部3から送り出された紙幣を一枚ずつ一時保留板33a,33bの上に送り出す。
プッシャ32は、モータ等の駆動装置(図示せず)によって伸縮するパンタグラフと連結されている。プッシャ32は、パンタグラフが伸縮することによって、上下方向に移動する。図2には、可動領域のうち最上の位置にある場合のプッシャ32を示している。最上の位置にあるプッシャ32は、送出し部31の紙幣出口より、上方に位置している。プッシャ32は、図2に示す状態から、収納袋21の内部に向かって移動する。
一時保留板33a,33bは、送出し部31より下方に、水平方向に互いに対向するように設けられている。一時保留板33a,33bの下方には、後に説明するように、収納袋21が位置している。一時保留板33a,33bは、回動軸を有し、モータ等の駆動装置(図示せず)によって、回動軸を中心に回動する。具体的には、図2の矢印A1に示すように、一時保留板33a,33bは、下方向に回動する。
一時保留板33a,33bは、板状の部材である。一時保留板33a,33bは、閉じているとき(図2に示す状態にあるとき)、送出し部31から送り出される紙幣を一時保留板33a,33bの上面に集積する。すなわち、閉じた状態の一時保留板33a,33bの上面には、紙幣の印刷面が鉛直方向と直交する状態で、紙幣が集積される。閉じた状態の一時保留板33a,33bには、送出し部31から送り出される紙幣が積み上げられる。一時保留板33a,33bの上部に一時保留された紙幣は、一時保留板33a,33bが開くことによって(図2の矢印A1の方向に回動することによって)、収納袋21の内部に落下する。一時保留板33a,33bを回動し収納袋21の内部に紙幣を落下させるタイミングは、たとえば、予め設定された所定枚数の紙幣が一時保留板33a,33bの上に集積されたタイミングである。
プッシャ32は、収納袋21に落下した紙幣を上方から下方に向かって押圧する。プッシャ32は、所定の距離だけ下方に向かって移動し(伸ばし)、収納袋21内の紙幣を圧縮する。これにより、収納袋21に落下した紙幣は、プッシャ32と、ステージ36a,36bとに挟まれることにより圧縮され、紙幣の積層高さを小さくする。紙幣の圧縮(押圧)が完了すると、プッシャ32は元の位置(最上部の位置)に戻り、一時保留板33a,33bは閉じる。なお、ここではプッシャ32について説明したが、紙幣処理装置1はプッシャ32を有さない構成、つまり、収納袋21内に落下した紙幣は、鉛直方向に圧縮されない構成であってもよい。
取付部34a,34bは、一時保留板33a,33bより下方に設けられている。取付部34a,34bは、水平方向に互いに対向するように設けられている。
取付部34a及び取付部34bの上部は、収納袋21が取り付けられるように構成されている。取付部34a及び取付部34bは、収納袋21が取り付けられる前の状態では、互いに離間して配置されている。取付部34a及び取付部34bは、取り付けられた収納袋21をシールする際に、互いに接近するように構成されている。
具体的には、取付部34bは、駆動部としてのモータ等の駆動装置(図示せず)によって、図2の矢印A2に示すように、水平方向に移動するように構成されている。つまり、取付部34bは、取付部34aに向かって近づく、または取付部34aから離れるように移動する。取付部34bが取付部34aへ近づくことによって、収納袋21の開口は閉じられる。
なお、ここでは、図示しない駆動部により取付部34bが移動する例を示したが、図示しない駆動部により取付部34aが移動してもよいし、取付部34a,34bの両方が、移動してもよい。
加熱部35a,35bは、たとえば、電熱線などを備えるヒータにより構成されている。加熱部35a,35bは、互いに対向して配置されている。加熱部35a,35bは、実質的に同じ高さに設けられている。たとえば、加熱部35aは、取付部34aの取付部34bに対向する面に露出するように配置され、加熱部35bは、取付部34bの取付部34aに対向する面に露出するように配置されている。なお、加熱部35a,35bは、それぞれ、取付部34a,34bの表面に露出しないように配置されてもよい。なお、取付部34aおよび取付部34bのいずれか一方が、加熱部を有していてもよい。加熱部35a,35bは、取付部34bが取付部34aに向かって移動して、収納袋21の開口が閉じられた後、制御部10の制御によって、収納袋21の対向する部分を溶着できる温度まで上昇させられる。
加熱部35a,35bの温度が上昇すると、収納袋21の取付部34a,34bで挟まれた部分は、熱溶着される。これにより、収納袋21の開口は、シールされ、シール部分50(図8参照)が形成される。
ステージ36a,36bは、取付部34a,34bより下方に設けられている。ステージ36a、36bは、水平方向に互いに対向するように設けられている。ステージ36a,36bの間には、隙間が形成されており、取付部34a,34bに取り付けられた収納袋21の一部(下部)は、この隙間を通って、ステージ36a,36bの下方に位置する。ステージ36a,36bは、収納袋21を介して、収納袋21内に収納された紙幣を下方から支持する。
ステージ36a,36bは、モータ等の駆動装置(図示せず)によって、図2の矢印A3に示すように、上下方向に移動するように構成されている。また、ステージ36bは、モータ等の駆動装置(図示せず)によって、図2の矢印A4に示すように、左右方向に移動するように構成されている。ステージ36bの移動によって、ステージ36aとステージ36bとの隙間が狭められたり広げられたりする。なお、ステージ36aが移動してもよい。また、ステージ36a,36bの両方が移動してもよい。
加熱部37a,37bは、たとえば、電熱線などを備えるヒータにより構成されている。加熱部37a,37bは、互いに対向して配置されている。加熱部37a,37bは、実質的に同じ高さに設けられている。たとえば、加熱部37aは、ステージ36aのステージ36bに対向する面に露出するように配置され、加熱部37bは、ステージ36bのステージ36aに対向する面に露出するように配置されている。なお、加熱部37a,37bは、それぞれ、ステージ36a,36bの表面に露出しないように配置されてもよい。なお、ステージ36aおよびステージ36bのいずれか一方が、加熱部を有していてもよい。加熱部37a,37bは、ステージ36bがステージ36aに向かって移動して、収納袋21の一部(下部)が閉じられた後、制御部10の制御によって、収納袋21の対向する部分を溶着できる温度まで上昇させられる。
加熱部37a,37bの温度が上昇すると、収納袋21のステージ36a,36bで挟まれている部分は、熱溶着される。これにより、収納袋21は、収納袋21の内部に収納されている紙幣の下方部分においてシールされる。なお、ステージ36aおよびステージ36bのいずれか一方が、加熱部を有していてもよい。
撮像部40は、収納フレーム7の中に配置され、収納袋21および取付部34a,34bを上方から撮影し、画像データを制御部10へ送信する。撮像部40は、収納袋21および取付部34a,34bを撮影することができれば、収納フレーム7の中でない場所に配置されてもよい。
図3は、収納フレーム7の取付部34a,34b付近を示した斜視図である。
取付部34a,34bは、概略的には直方体形状に形成されている。取付部34a,34bは、互いが対向するように離間した状態で、略四角形状の枠体41の内側に設けられている。取付部34bは、パンタグラフ等の駆動機構と連結され、図3中に矢印A2で示されるように、取付部34aに接近する方向、及び、取付部34aから離間する方向に移動可能となっている。なお、図3中の矢印A2の方向は、図2中の矢印A2の方向と一致している。
取付部34aの上面には、第1の係合部としてのピン42aa〜42acが設けられている。取付部34bの上面には、第2の係合部としてのピン42ba〜42bcが設けられている。ピン42aa〜42ac,42ba〜42bcには、収納袋21に設けられた穴(図4の穴52aa〜52ac,52ba〜52bc参照)が係合される。収納袋21に設けられた穴を、ピン42aa〜42ac,ピン42ba〜42bcに係合することにより、収納袋21は、収納フレーム7に取り付けられる。なお、ピン42aa〜42ac、42ba〜42bcの形状及び大きさなどは、収納袋21に設けられた穴の形状及び大きさなどに応じて、種々変更してもよい。
取付部34bの長手方向の端部には、ガイドピン43が設けられている。ガイドピン43は、枠体41に設けられた長穴44に案内されている。長穴44は、穴の長手方向が、取付部34a,34bの対向する方向と平行となるように、枠体41に形成されている。この長穴44に、ガイドピン43が案内されることにより、ガイドピン43を有する取付部34bは、図3に示す矢印A2の方向に移動できる。
図4は、収納袋21の斜視図である。図4に示すように、収納袋21は、第1の部分としての被取付部51aと,第2の部分としての被取付部51bと、を有している。また、収納袋21は、第1の部分としての穴52aa〜52acと,第2の部分としての穴52ba〜52bcと、を有している。なお、収納袋22は、収納袋21と同様の構成を有する。よって、収納袋22の詳細な説明は適宜省略する。
収納袋21は、例えば、ポリエチレン等の高分子化合物、又は、アルミニウム等の金属、またはそれらの組み合わせによって形成されている。収納袋21は、たとえばポリエチレンを材料とする。収納袋21は、上部に開口を有している。一時保留板33a,33bから落下した紙幣は、収納袋21の開口を介して、収納袋21内に収納される。
被取付部51aは、収納袋21の開口側の端部に設けられている。被取付部51aには、穴52aa〜52acが形成されている。被取付部51aに形成された穴52aa〜52acを、図3に示した収納フレーム7の取付部34aのピン42aa〜42acに係合させることにより、被取付部51aは、取付部34aに取付けられる。
被取付部51bは、収納袋21の開口側の端部であって、被取付部51aに対向する位置に設けられている。被取付部51bには、穴52ba〜52bcが形成されている。被取付部51bに形成された穴52ba〜52bcを、図3に示した取付部34bのピン42ba〜42bcに係合させることにより、被取付部51bは、図3に示した収納フレーム7の取付部34bに取付けられる。
被取付部51a及び被取付部51bが、取付部34a及び取付部34bに取り付けられると、穴52ba〜52bcには、ピン42ba〜42bcが係合する。よって、取付部34bを、図3に示す矢印A2で示されるように、取付部34aに近づけたり、取付部34aから離間させたりすると、被取付部51bは、取付部51aに近づいたり、取付部51aから離間したりする。
図5は、紙幣処理装置1の制御系のブロック構成例を示した図である。
制御部10には、図1で説明した投入部2、搬送部3、識別部4、一時保留部5、羽根車駆動部6a、収納フレーム7,8、および操作表示部9が接続されている。また、制御部10には、図1に図示していない記憶部61および通信インタフェース部62が接続されている。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成され、接続されている各部を制御する。図1に示された例では、制御部10は紙幣処理装置1の内部に設けられているが、制御部10が紙幣処理装置1の外部に設けられてもよい。
記憶部61には、制御部10が動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部61には、制御部10が計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータ等が記憶される。
通信インタフェース部62には、例えば、インターネット等のネットワークを介して、サーバ等の上位装置(図示せず)が接続される。制御部10は、通信インタフェース部62を介して、上位装置と通信を行う。例えば、制御部10は、通信インタフェース部62を介して、紙幣処理装置1の在高の情報等を上位装置に送信する。
収納フレーム7は、プッシャ駆動部(押圧駆動部)71と、一時保留板駆動部72と、保持部駆動部73と、ステージ駆動部(駆動部)74と、を有している。また、収納フレーム7は、図2で説明した加熱部35a,35b、37a、37bを有している。
プッシャ駆動部71は、制御部10の制御に応じて、プッシャ32を上下方向に移動させる。一時保留板駆動部72は、制御部10の制御に応じて、一時保留板33a,33bを開閉させる。保持部駆動部73は、制御部10の制御に応じて、取付部34bを取付部34aに近付ける方向、及び、取付部34aから離間する方向に移動させる。ステージ駆動部74は、制御部10の制御に応じて、ステージ36a,36bを上下方向に移動させる。また、ステージ駆動部74は、制御部10の制御に応じて、ステージ36bをステージ36aに近付ける方向、及び、ステージ36aから離間する方向に移動させる。加熱部35a,35bは、制御部10の制御に応じて、自身の温度を上昇させる。加熱部37a,37bは、制御部10の制御に応じて、自身の温度を上昇させる。
収納フレーム8は、プッシャ(押圧駆動部)81と、一時保留板駆動部82と、保持部駆動部83と、ステージ駆動部(駆動部)84と、加熱部85,86と、を有している。収納フレーム8のプッシャ駆動部81、一時保留板駆動部82、保持部駆動部83、およびステージ駆動部84は、制御部10の制御に応じて、収納フレーム7のプッシャ駆動部71、一時保留板駆動部72、保持部駆動部73、およびステージ駆動部74と同様の動作を行う。
収納フレーム8の加熱部85は、収納フレーム7の加熱部35a,35bと同様に、収納フレーム8が有する保持部内に設けられている。収納フレーム8の加熱部85は、収納フレーム7の加熱部35a,35bと同様に、制御部10の制御に応じて、自身の温度を上昇させる。
収納フレーム8の加熱部86は、収納フレーム7の加熱部37a,37bと同様に、収納フレーム8が有するステージ内に設けられている。収納フレーム8の加熱部86は、収納フレーム7の加熱部37a,37bと同様に、制御部10の制御に応じて、自身の温度を上昇させる。
以下、図6〜図9を参照して、収納袋21,22の回収における、紙幣処理装置1の動作例について説明する。以下では、収納フレーム7に取り付けられた収納袋21が回収される例について、説明する。
(収納袋21の熱溶着処理)
図6は、平面視における、収納袋21を介して、ステージ36a,36bの上に紙幣B1が集積された状態を示している。紙幣が収納された収納袋21は、所定のタイミングで紙幣処理装置1のユーザまたは紙幣の回収業者等によって回収される。紙幣処理装置1のユーザ等が、操作表示部9を介して回収処理開始の操作を行うと、紙幣が収納された収納袋21の回収処理が開始される。
操作表示部9を介して回収処理開始の操作を受け付けると、制御部10は、取付部34bを取付部34aに近づく方向に移動させる。これにより、収納袋21が取付部34b及び取付部34aにより挟み込まれた状態となり、収納袋21の開口は閉じられる。このときの状態が図7に示されている。図7中の矢印A5は、収納袋21の開口が閉じられる際の、取付部34bの移動方向を示している。
制御部10は、取付部34a,34bが閉じられた後、加熱部35a,35b(図2参照)を制御し、加熱部35a,35bの温度を上昇させる。加熱部35a,35bの温度が上昇すると、収納袋21の取付部34a,34bで挟まれている部分は、熱溶着される。これにより、収納袋21の収納されている紙幣よりも上方の部分が、シールされる。
つぎに、制御部10は、取付部34a,34bと同様に、加熱部37a,37b(図2参照)を制御し、加熱部37a,37bの温度を上昇させる。加熱部37a,37bの温度が上昇すると、収納袋21のステージ36a,36bで挟まれている部分は、熱溶着される。これにより、収納袋21の収納されている紙幣よりも下方の部分が、シールされる。
(取付部34a,34bの離間処理)
収納袋21における収納紙幣よりも上方の部分および下方の部分がシールされた後、制御部10は、取付部34b及び取付部34aの離間処理を行う。具体的には、制御部10は、保持部駆動部73を制御し、取付部34bを取付部34aから離れる方向に移動させる。このときの状態が図8に示されている。図8中の矢印A6は、離間処理が行われる際の、取付部34bの移動方向を示している。これにより、収納袋21における収納されている紙幣よりも上方の部分におけるシール部分50に、取付部34a及び取付部34bが離間する方向に力が作用する。言い換えると、取付部34a及び取付部34bにより、収納袋21の対向する内面同士(熱溶着された部分)を引き離す方向に、収納袋21のシール部分50が引っ張られる。
制御部10は、シール部分50にシール部分50がはがれない程度の力がかかるように、保持部駆動部73を駆動し、取付部34bを取付部34aから離れる方向に移動させる。なお、シール部分50がはがれない程度の力が発生するように、保持部駆動部73の駆動力は予め設定されている。
収納袋21のシール部分50が十分にシールされていれば、取付部34bを取付部34aから離間する方向に移動させようとしても、取付部34bは移動しない、または、微量のみ移動する。
一方、収納袋21のシール部分50が十分にシールされていなければ、取付部34bを取付部34aから離間する方向に移動させようとすると、収納袋21のシール部分50が開いてしまうので、取付部34bはある程度移動してしまう。
なお、収納袋21のシール部分50が十分にシールされていない状態が発生する原因としては、例えば以下のようなものがある。(1)収納袋21が取付部34a,34bに適切に取り付けられていなかった。(2)取付部34a,34bが互いに対向する位置において、収納袋21の内面領域に紙幣B1又はゴミなどの異物があり、それらが挟み込まれた状態で、熱溶着が行われた。
制御部10は、取付部34bの移動量から、収納袋21が十分にシールされたか否かを判定できる。言い換えると、制御部10は、取付部34a,34bの離間距離から、収納袋21が十分にシールされたか否かを判定できる。
なお、取付部34bに連結されたパンタグラフは、例えば、ばね等の付勢部材によって、取付部34aから離間する方向に付勢されるように構成されてもよい。この場合、保持部駆動部73は、付勢部材の付勢力を利用して、取付部34bを図8中に矢印A6で示される方向に移動させることができる。つまり、保持部駆動部73による取付部34bの駆動には、付勢部材の付勢力を利用した駆動が含まれてもよい。
(離間距離の取得)
制御部10は、取付部34bを取付部34aから離間させる処理が行われた後、保持部駆動部73によって、取付部34aから離間する方向に、取付部34bに力が作用している状態で、取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得する。つまり、制御部10は、収納袋21のシール部分50が引き離されるような力がかかっている状態で、取付部34bと取付部34bの離間距離を取得する。
なお、保持部駆動部73は、制御部10から通知された取付部34bの移動量または位置に基づいて、取付部34bを移動(駆動)させてもよい。制御部10は、保持部駆動部73に通知した取付部34bの移動量または位置から、取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得してもよい。より具体的に言えば、取付部34bを取付部34aから離間させる処理がされた際に、制御部10は、保持部駆動部73を駆動させる際に発した信号に基づき取付部34aと取付部34bとの離間距離または相対位置を取得してもよい。
また、制御部10は、取付部34bの実際の移動量または移動後の位置を取得することで、取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得してもよい。この場合、保持部駆動部73は、取付部34bの移動量または位置を計測(把握)する機能を有していてもよい。より具体的に言えば、取付部34bを取付部34aから離間させる処理がされた際に、取付部34bの移動量に比例するパラメータ、例えば、保持部駆動部73が発するパルス信号の数を、制御部10が保持部駆動部73から取得することによって、制御部10が取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得してもよい。
また、制御部10は、撮像部40により取得された画像データに基づいて、取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得してもよい。例えば、制御部10は、画像解析により、画像データに含まれる取付部34aと取付部34bとを認識し、認識した取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得してもよい。
(シール状態の判定)
制御部10は、取付部34aと取付部34bとの離間距離を取得すると、取得した離間距離に基づいて、収納袋21の収納紙幣上側のシール状態が十分(適切)であるか否かを判定する。
制御部10は、取付部34aと取付部34bとの離間距離が第1閾値以上の場合、収納袋21のシール状態は不適切であると判定する。一方、制御部10は、取付部34bと取付部34bとの離間距離が第1閾値未満である場合、収納袋21のシール状態は適切であると判定する。
第1閾値は、たとえば、2mm以上8mm以下の値に設定できる。より具体的には、第1閾値は、5mmであってもよい。なお、第1閾値は、使用される収納袋21の材料特性(伸縮性等)や、紙幣処理装置1の設置環境など、各種条件を考慮した値が設定されてもよい。
(不適切なシール状態)
図9は、収納袋21のシール状態が不適切な場合の例を示した図である。収納袋21のシール状態が不適切な場合、斜線で表すようにシール部分50に隙間90ができてしまう。このような状態では、収納袋21の輸送中などに、収納袋21のシール部分50から、収納した紙幣が外に出る可能性がある。
矢印A7は、取付部34aと取付部34bとの離間距離を示している。図9に示す「w」は、第1閾値を示している。図9に示されるように、取付部34bと取付部34bとの離間距離A7は、第1閾値wを超えている。したがって、制御部10は、収納袋21のシール状態が図9に示される状態である場合、収納袋21のシール状態は不適切と判定する。
制御部10は、シール状態の判定処理により、収納袋21のシール状態が適切であると判定した場合、例えば、操作表示部9に対し、シール状態が適切である旨を表示してもよい。また、制御部10は、収納袋21のシール状態が適切であると判定した場合、スピーカ等の音声出力装置によって、収納袋21のシール状態が適切であることを示す音声を出力してもよい。これにより、紙幣処理装置1のユーザまたは紙幣の回収業者等は、紙幣処理装置1から、収納袋21を取出すことができる状態であることを認識することができ、収納袋21を取り出す作業に取りかかることができる。
一方、制御部10は、シール状態の判定処理により、収納袋21のシール状態が不適切であると判定した場合、例えば、操作表示部9に対し、シール状態が不適切である旨を表示してもよい。また、制御部10は、収納袋21のシール状態が不適切であると判定した場合、スピーカ等の音声出力装置によって、収納袋21のシール状態が不適切であることを示す音声を出力してもよい。すなわち、操作表示部9及び音声出力部は、報知部として機能する。この場合、制御部10は、紙幣処理装置1のユーザまたは紙幣の回収業者等から、再度、収納袋21の回収操作を受付けてもよい。制御部10は、再度の回収操作の受付に応じて、収納袋21を再度シールしてもよい。その際、制御部10は、収納袋21内に収納された紙幣を押圧する処理を省略し、収納袋21をシールする処理を実行してもよい。
(第1の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、紙幣処理装置1は、紙幣を収納する収納袋21の被取付部51aが取り付けられる取付部34aと、収納袋21の被取付部51bが取り付けられる取付部34bと、取付部34aと取付部34bとの間の距離を変更するように、取付部34aおよび取付部34bの少なくとも一方を駆動する保持部駆動部73と、取付部34aと取付部34bとが近づくことにより収納袋21の開口がシールされた後、保持部駆動部73を駆動させることにより取付部34aと取付部34bとが離間した離間距離に基づいて、収納袋21のシール状態を判定する制御部10と、を有する。これにより、紙幣を収納した収納袋を移動させる前に収納袋のシールが適切に行われていることを確認することができる。このように、収納袋のシール状態を確認することができれば、再度シールをするなど対応することにより、回収される収納袋21から紙幣が出るのを防止できる。また、紙幣処理装置1は、回収される収納袋21から紙幣が抜き取られるのを防止できる。
(変形例1)
取付部34a,34bの一方または双方には、収納袋21の外表面を吸引する吸引部が設けられてもよい。吸引部は、例えば、単数または複数の穴を有し、気圧差を利用して、収納袋21の外表面を吸引してもよい。
吸引部の穴は、取付部34a,34bにおいて互いが対向する面に設けられてもよい。また、吸引部は、取付部34a,34bの下方に対向して設けられてもよい。
制御部10は、収納袋21の収納されている紙幣よりも上方の部分がシールされた後、収納袋21の外表面を吸引するよう吸引部を制御しつつ、取付部34aと取付部34bとが互いに離間するよう、保持部駆動部73を制御してもよい。
これにより、収納袋21のシール部分50に生じた隙間が吸引部の吸引によって広げられ、収納袋21のシール部分50に生じた隙間90が、取付部34a,34bの離間距離として適切に現れる。このため、紙幣処理装置1は、収納袋21のシール状態の適切な判定を行うことができる。
(変形例2)
第1の実施の形態では、制御部10は、収納袋21のシール状態が不適切であると判定した場合、シール状態が不適切である旨を紙幣処理装置1のユーザまたは紙幣の回収業者等に報知したがこれに限られない。制御部10は、収納袋21のシール状態が不適切であると判定した場合、シール状態が不適切である旨を紙幣処理装置1のユーザまたは紙幣の回収業者等に報知せず、収納袋21のシール処理を自動的に再実行してもよい。その際、制御部10は、収納袋21をシールする処理及びその後の処理を実行してもよい。
収納袋21のシールが不適切であると判定された場合に、収納袋21のシールの再処理を行う回数の上限が予め設定されていてもよい。上限回数は適宜変更でき、たとえば、3回に設定されている。制御部10は、不適切判定が行われた際、上限回数まで、収納袋21のシールの再処理を行ってもよい。制御部10は、上限回数まで収納袋21のシールの再処理を行った後、再度不適切と判定した場合、操作表示部9を介して警告してもよい。
また、上限回数は、収納袋21を回収する回収者に応じて異なっていてもよい。例えば、操作表示部9に入力された情報から、収納袋21を回収する回収者が回収業者であると判断される場合、紙幣処理装置1のユーザであると判断される場合よりも、上限回数が大きく設定されてもよい。
(変形例3)
第1の実施の形態では、収納袋21は、熱溶着によってシールされたがこれに限られない。例えば、収納袋21の内側であって、取付部34aと取付部34bとで挟まれる位置に、接着剤や粘着テープ等の部材を配置してもよい。また、収納袋21は、機械的にシールされる収納袋であってもよい。例えば、収納袋21は、US9,080,368B2の図9に示される機械的にシールされる収納袋であってもよい。
(変形例4)
取付部34aは、加熱部35aの上側(図2の+z軸方向側)に、加熱部35aとは別の加熱部を備えてもよい。言い換えると、取付部34aには、複数の加熱部が設けられてもよい。取付部34bについても、同様である。
制御部10は、例えば、1回目のシール処理を実行するとき、加熱部35a,35bの温度を上昇させ、収納袋21をシールしてもよい。そして、制御部10は、1回目のシール処理において、収納袋21のシール状態を不適切と判定した場合、2回目のシール処理においては、加熱部35a,35bの上側の別の加熱部の温度を上昇させてもよい。すなわち、制御部10は、収納袋21の2回目のシール処理においては、1回目とは異なる部分をシールしてもよい。
これにより、紙幣処理装置1は、2回目の収納袋21のシール処理において、不適切なシール状態の発生を抑制できる。
例えば、1回目のシール処理において、収納袋21の加熱部35a,35bの部分に、異物(紙幣であってもよい)が挟まっていたとする。そして、1回目のシール処理は、不適切と判定されたとする。この場合、2回目のシール処理では、1回目のシール処理とは異なる部分(異物が挟まっていない加熱部35a,35bの上側の部分)がシールされるので、収納袋21は、適切にシールされる可能性が高くなる。
なお、取付部34aは、加熱部35aの下側(図2の−z軸方向側)に、加熱部35aとは別の加熱部を備えてもよい。取付部34bは、加熱部35bの下側に、加熱部35bとは別の加熱部を備えてもよい。
また、収納フレーム7は、取付部34aの下側および上側の一方または両方に、取付部34aとは別体の加熱部を有してもよい。収納フレーム7は、取付部34bの下側および上側の一方または両方に、取付部34bとは別体の加熱部を有してもよい。取付部34a,34bと別体に設けられた加熱部は、取付部34a,34bに連動して可動する。
(変形例5)
第1の実施の形態では、制御部10は、取付部34a,34bの離間距離に基づいて、収納袋21のシール状態を判定したがこれに限られない。制御部10は、撮像部40の画像データを解析して、シール部分50に生じた隙間90を検出し、収納袋21のシール状態を判定してもよい。例えば、制御部10は、図9に斜線で示される隙間90を画像解析により検出し、収納袋21のシール状態を判定してもよい。より具体的には、制御部10は、画像解析した隙間90の面積を取得し、取得した面積が、予め定められた第2閾値以上の場合、収納袋21のシール状態は不適切と判定してもよい。
(変形例6)
第1の実施の形態では、収納袋21が回収される場合について説明したが、収納袋22が回収される場合の動作も同様である。また、上記では、制御部10は、保持部駆動部73を制御して、取付部34bを駆動するとしたが、取付部34aを駆動してもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、取付部34a,34bの各々が、複数の部位で構成されている。以下では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る紙幣処理装置1の取付部34a,34bについて、平面視した図である。図10において、図1〜図3と同じものには同じ符号が付してある。
図10に示すように、取付部34aは、取付部34aおよび取付部34bが互いに離れる方向(y軸方向)、及び、収納袋21に紙幣が収納される方向(z軸方向)に垂直な方向(x軸方向)に並ぶように、3つの部位34aa〜34acに分かれている。取付部34bは、取付部34aおよび取付部34bが互いに離れる方向、及び、収納袋21に紙幣が収納される方向に垂直な方向に並ぶように、3つの部位34ba〜34bcに分かれている。
部位34aa〜34acの各々には、収納袋21の被取付部51aの穴が係合するためのピンが、少なくとも1つ形成される。図10の例では、部位34aa〜34acの各々には、ピン42aa〜42acが1つずつ形成されている。
部位34ba〜34bcの各々には、収納袋21の被取付部51bの穴が係合するためのピンが、少なくとも1つ形成される。図10の例では、部位34ba〜34bcの各々には、ピン42ba〜42bcが1つずつ形成されている。
取付部34bの3つの部位34ba〜34bcの各々は、保持部駆動部73によって、独立して駆動(個別に駆動)される。また、3つの部位34ba〜34bcのうち、任意の1つまたは2つのみを移動させることができる。制御部10は、収納袋21のシール処理が完了すると、保持部駆動部73を制御し、3つの部位34ba〜34bcを、取付部34aから離れる方向に移動させる。例えば、制御部10は、3つの部位34ba〜34bcを、図10の矢印A8に示す方向に移動させる。
上記したように、取付部34bの部位34ba〜34bcの各々には、収納袋21の被取付部51aの穴が係合するためのピン42ba〜42bcが1つずつ形成されている。そのため、取付部34bの部位34ba〜34bcの各々は、保持部駆動部73によって取付部34aから離れる方向に移動させられた場合、収納袋21の被取付部51aの部位34ba〜34bcの各々に取り付けられた部分を、取付部34aから離れる方向に引っ張る。
したがって、シール処理後の収納袋21において、例えば、収納袋21のシール部分50に小さな隙間が生じると、隙間に対応した位置の部位34ba〜34bcの離間距離が大きくなる。例えば、シール処理後の収納袋21において、図10に示す位置P1に小さな隙間が生じていたとする。この場合、部位34abと部位34bbの離間距離は、部位34aaと部位34baの離間距離、及び部位34acと部位34bcの離間距離より大きくなる。つまり、各取付部を複数の部位に分割することにより、各取付部が分割されていない場合に比べて、小さな隙間が生じた場合も、大きな離間距離となって現れる。
制御部10は、部位34ba〜34bcごとに離間距離を取得する。例えば、制御部10は、部位34aaと部位34baとの離間距離を取得する。制御部10は、部位34abと部位34bbとの離間距離を取得する。制御部10は、部位34acと部位34bcとの離間距離を取得する。
制御部10は、部位34ba〜34bcごとに取得した離間距離に基づいて、収納袋21のシール状態が適切であるか否かを判定する。例えば、制御部10は、部位34ba〜34bcごとの離間距離の全てが第1閾値未満であれば、収納袋21のシール状態は適切であると判定する。
一方、制御部10は、部位34ba〜34bcごとの離間距離のうち、1つでも第1閾値以上であれば、収納袋21のシール状態は不適切であると判定する。例えば、図部位34aaと部位34baとの離間距離および部位34acと部位34bcとの離間距離が第1閾値未満、部位34abと部位34bbとの離間距離が第1閾値以上であれば、制御部10は、収納袋21のシール状態は不適切であると判定する。
(第2の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、第2の実施の形態に係る紙葉類処理装置1においては、取付部34bは、取付部34aおよび取付部34bが離れる方向と、収納袋21に紙幣が収納される方向とに垂直な方向に並ぶ、複数の部位34ba〜34bcで構成される。保持部駆動部73は、複数の部位34ba〜34bcの各々を独立して、取付部34aから離れる方向に駆動する。これにより、紙幣処理装置1は、収納袋21の適切なシール状態をさらに厳密に判定できる。例えば、紙幣処理装置1は、収納袋21に小さな隙間が生じていても、これを見逃すことなく、収納袋21のシール状態は不適切であると判定できる。
(変形例7)
第2の実施の形態では、取付部34a,34bの両方が、複数の部位34aa〜34ac,34ba〜34bcに分けられていたがこれに限られない。取付部34a,34bのうち、保持部駆動部73によって駆動される取付部34a,34bのみが、複数の部位に分けられていてもよい。図10の例の場合、取付部34bが保持部駆動部73によって駆動される。従って、取付部34bが、複数の部位34ba〜34bcで構成され、取付部34aが、1つの部位で構成されてもよい。
(変形例8)
第2の実施の形態では、取付部34a,34bは、それぞれ3つの部位34aa〜34ac,34ba〜34bcに分けられていたがこれに限られない。取付部34a,34bの各々は、2つの部位に分けられてもよいし、4つ以上の部位に分けられてもよい。
本発明は、収納袋に紙幣等の紙葉類、硬貨、その他各種の有価媒体を収納する有価媒体処理装置に好適に利用することが可能であり、その産業上の利用可能性は多大である。
1 紙幣処理装置
2 投入部
3 搬送部
4 識別部
5 一時保留部
6 投出部
6a 羽根車駆動部
7,8 収納フレーム
9 操作表示部
10 制御部
21,22 収納袋
31 送出し部
32 プッシャ(押圧部)
33a,33b 一時保留板
34a,34b 取付部
35a,35b,37a,37b 加熱部
36a,36b ステージ(支持部)
40 撮像部
41 枠体
42aa〜42ac,42ba〜42bc ピン
43 ガイドピン
44 長穴
50 シール部分
51a,51b 被取付部
52aa〜52ac,52ba〜52bc 穴
61 記憶部
62 通信インタフェース部
71,81 プッシャ駆動部
72,82 一時保留板駆動部
73,83 保持部駆動部
74,84 ステージ駆動部
85,86 加熱部
90 隙間
B1 紙幣

Claims (10)

  1. 有価媒体を収納する袋の第1の部分が取り付けられる第1の取付部と、
    前記袋の第2の部分が取り付けられる第2の取付部と、
    前記第1の取付部と前記第2の取付部との間の距離を変更するように、前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方を駆動する駆動部と、
    前記第1の取付部と前記第2の取付部とを近づけた状態で前記袋の開口がシールされた後、前記第1の取付部と前記第2の取付部とが離間した離間距離に基づいて、前記袋のシール状態を判定する制御部と、
    を有する有価媒体処理装置。
  2. 前記制御部は、前記離間距離が第1閾値以上の場合、前記袋のシールは不適切と判定する、
    請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記駆動部は、前記制御部の制御に応じて前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方を前記第1の取付部および前記第2の取付部が互いに離れる方向に駆動するとき、シールされた前記袋のシール部分がはがれる力より小さい力で駆動する、
    請求項1または2に記載の有価媒体処理装置。
  4. 前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方は、前記第1の取付部および前記第2の取付部が互いに離れる所定方向と前記袋に有価媒体が収納される方向とに垂直な方向に並ぶ複数の部位で構成され、
    前記駆動部は、前記複数の部位の各々を独立して前記所定方向に駆動させるように構成される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の有価媒体処理装置。
  5. 前記第1の取付部は、前記第1の部分と係合する第1の係合部を有し、
    前記第2の取付部は、前記第2の部分と係合する第2の係合部を有し、
    前記制御部は、前記袋の開口がシールされた後、前記第1の部分と前記第1係合部との係合、および、前記第2の部分と前記第2係合部との係合が維持された状態において、前記第1の取付部および前記第2の取付部が互いに離れる方向に、前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方を駆動するように前記駆動部を制御する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の有価媒体処理装置。
  6. 前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方は、加熱部を有し、
    前記制御部は、前記第1の取付部と前記第2の取付部とが互いに近づけられた後、前記加熱部を制御して、前記第1の取付部と前記第2の取付部とで挟まれた前記袋の部分を溶着しシールする、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の有価媒体処理装置。
  7. 前記制御部は、前記袋のシールは不適切と判定した場合、前記加熱部を制御して、前記第1の取付部と前記第2の取付部とで挟まれた前記袋の部分を溶着し再シールする、
    請求項6に記載の有価媒体処理装置。
  8. 報知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記再シールが予め定められた上限回数行われた後、前記袋のシールが不適切と判定した場合、前記報知部を制御し、警告を行う、
    請求項7に記載の有価媒体処理装置。
  9. 前記第1の取付部および前記第2の取付部の少なくとも一方は、前記袋の外表面を吸引する吸引部を有し、
    前記制御部は、前記袋の開口がシールされた後、前記袋の外表面を前記吸引部で吸引しながら、前記第1の取付部と前記第2の取付部とが互いに離間するよう、前記駆動部を制御する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の有価媒体処理装置。
  10. 前記袋のシールされた部分を撮像する撮像部、をさらに有し、
    前記制御部は、前記袋の開口がシールされるとともに前記第1の取付部と前記第2の取付部とが互いに離間された後、前記撮像部により撮像された画像データに基づいて、前記第1の取付部と前記第2の取付部との離間距離を取得する、請求項1から9のいずれか一項に記載の有価媒体処理装置。
JP2019064826A 2019-03-28 2019-03-28 有価媒体処理装置 Pending JP2020166425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064826A JP2020166425A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 有価媒体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064826A JP2020166425A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 有価媒体処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020166425A true JP2020166425A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72714487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019064826A Pending JP2020166425A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 有価媒体処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020166425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4151393A1 (en) * 2021-09-16 2023-03-22 Glory Ltd. Sheet storage apparatus and sheet processing apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4151393A1 (en) * 2021-09-16 2023-03-22 Glory Ltd. Sheet storage apparatus and sheet processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016136517A1 (ja) 紙葉類収納機構、紙葉類処理機および紙葉類収納方法
EP3392845B1 (en) Paper sheet handling apparatus
KR101385828B1 (ko) 집적 스트래핑 장치
WO2016129398A1 (ja) 紙葉類収納機構、紙葉類処理機および紙葉類収納方法
JP2010044717A (ja) 紙葉類処理装置
JP2012174130A (ja) 紙葉類収納装置
US8556251B2 (en) Paper sheet handling machine with moving plates and conveyor assemblies
WO2018047567A1 (ja) 紙葉類収納装置および紙葉類収納方法
JP2003044897A (ja) 紙葉類の状態検知装置とそれを用いた紙幣取扱装置
JP2020166425A (ja) 有価媒体処理装置
JP6259602B2 (ja) 紙葉類結束装置
WO2015136890A1 (ja) 紙葉類処理装置
US11011008B2 (en) Sheet handling machine and sheet handling method
JP4507399B2 (ja) 紙幣入出金機
JP2008050053A (ja) 紙葉類処理装置及びその施封方法
JP2015030467A (ja) 紙葉類結束装置
JP2019125239A (ja) 紙葉類収納装置及び紙葉類収納方法
JP2015135588A (ja) 自動取引装置
JP7052470B2 (ja) 媒体処理装置および媒体取引装置
JP2007217144A (ja) 紙葉類取り出し機構
JP6316667B2 (ja) 束紙幣処理装置および精査処理方法
WO2015015535A1 (ja) 紙幣処理システム、紙幣処理装置及び紙幣処理方法
JPH0830843A (ja) 紙葉類取扱装置
JP2019079109A (ja) 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法
CN214704787U (zh) 纸张类处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190617

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191030