JP2020166133A - 光ファイバカッタ用刃体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断直後の光ファイバの切断面が砥粒に接触することを抑制し、切断面が所定角度で傾斜する光ファイバカッタ用刃体を提供する。【解決手段】光ファイバカッタ用刃体の製造方法は、保持体472を用意する工程と、砥粒471Cを含有する接着剤471Aによって保持体の先端部に刃先部471を形成しつつ、先端部よりも基端側を被覆するコート部471B’を形成する工程とを行うことを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、光ファイバカッタ用刃体の製造方法に関する。
一般に、光ファイバを切断するファイバカッタは、刃で光ファイバに初期傷を形成させ、この初期傷を成長させて光ファイバを劈開させることによって、光ファイバを切断する(例えば特許文献1〜3参照)。
特開昭62−194204号公報 特開2014−238574号公報 特開2018−194598号公報
特許文献2には、砥粒を有する研磨シートを貼付することによって、光ファイバに初期傷を形成する刃体を形成することが記載されている。但し、このように刃体を構成した場合、刃体の刃線だけでなく、刃体の側面の広い領域に砥粒が配置されることになる。
一方、光ファイバに捻り応力や曲げ応力を付与しながら光ファイバに初期傷を形成することによって、光ファイバの切断面(劈開面)を傾斜させることがある。光ファイバに曲げ応力を付加しつつ光ファイバを切断すると、切断後に光ファイバの弾性変形が戻り、光ファイバの切断面が刃体の側面に接触するおそれがある(後述)。このため、刃体の側面の広い領域に砥粒が配置されていると、切断直後の光ファイバの切断面が刃体の側面の砥粒に接触してしまい、切断面を損傷させるおそれがある。
本発明は、切断直後の光ファイバの切断面が砥粒に接触することを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、刃先部を設ける保持体を用意する工程と、前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤で形成した刃先部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法である。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、保持体を用意する工程と、前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤を塗布する工程と、前記保持体に塗布された前記接着剤を除去し、前記先端部に刃先部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法である。
また、上記目的を達成するための主たる第3の発明は、保持体を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤によって前記保持体の先端部に刃先部を形成しつつ、前記先端部よりも基端側を被覆するコート部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、切断面が所定角度で傾斜するように、光ファイバを切断できる。
図1は、ファイバカッタ100の斜視図である。 図2は、ファイバカッタ100の分解斜視図である。 図3A〜図3Cは、ファイバカッタ100の動作説明図である。 図4A〜図4Cは、ファイバカッタ100の概要説明図である。 図5Aは、曲げ応力を付与した光ファイバ1に刃体47が初期傷を形成する様子の説明図である。図5Bは、参考例の刃体47の説明図である。 図6Aは、第1実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。図6Bは、第2実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。 図7Aは、第3実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。図7Bは、第4実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。 図8Aは、第5実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。図8Bは、第6実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。図8Cは、第7実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。 図9は、第6実施形態の製造方法で製造された刃体47を用いて、曲げ応力を付与した光ファイバ1を切断する様子の説明図である。 図10Aは、第8実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。図10Bは、第9実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
刃先部を設ける保持体を用意する工程と、前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤で形成した刃先部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法が明らかとなる。このような製造方法によれば、刃体の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
前記砥粒を含有する前記接着剤をモールド成型することによって前記刃先部を形成することが望ましい。これにより、鋭利な刃先部を形成できる。
前記砥粒を含有する前記接着剤をモールド成形するときに、前記保持体の前記先端部をモールド内に配置させ、モールド成形時に前記保持体の前記先端部に前記刃先部を固定することが望ましい。これにより、刃体の製造工程を簡略化できる。
前記保持体は、刃先部の側面を挟持する取付部を有しており、前記刃先部をモールド成形した後、前記刃先部を前記取付部に取り付けることが望ましい。これにより、刃先部の側面の砥粒が取付部に覆われるため、刃体の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
前記保持体の先端部に、前記砥粒を含有する前記接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することが望ましい。これにより、製造コストを削減できる。
前記保持体の前記先端部を鉛直方向下向きにしつつ、前記保持体の先端部に、前記砥粒を含有する前記接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することが望ましい。これにより、刃先部を鋭利に形成できる。
前記保持体の前記先端部よりも基端側を、前記接着剤を弾くコート部材で被覆し、前記コート部材よりも前記先端部の側に、砥粒を含有する接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することが望ましい。これにより、接着剤の塗布される範囲を保持体の先端部だけに制限することができ、接着剤の塗布される領域を狭めることができる。
保持体を用意する工程と、前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤を塗布する工程と、前記保持体に塗布された前記接着剤を除去し、前記先端部に刃先部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法が明らかとなる。このような製造方法によれば、砥粒を刃体の先端部だけに配置させることができ、刃体の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
前記保持体の前記先端部よりも基端側をコート部材で被覆し、前記コート部材よりも前記先端部の側に、砥粒を含有する接着剤を塗布し、前記接着剤の硬化後にコート部材を除去することによって、前記保持体の前記先端部に前記刃先部を形成することが望ましい。これにより、接着剤を除去する作業が容易になる。
前記保持体に前記接着剤を塗布した後、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取ることによって、前記保持体に塗布された前記接着剤を除去することが望ましい。これにより、刃体の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができるとともに、光ファイバの切断面が刃体の側面に接触し難くなるため、光ファイバの切断面の損傷を抑制できる。
前記保持体に前記接着剤を塗布し、前記接着剤を硬化させた後、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取ることが望ましい。但し、前記保持体に前記接着剤を塗布した後、前記接着剤を硬化させる前に、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取っても良い。
保持体を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤によって前記保持体の先端部に刃先部を形成しつつ、前記先端部よりも基端側を被覆するコート部を形成する工程とを行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法が明らかとなる。このような製造方法によれば、砥粒を刃体の先端部だけに配置させることができ、刃体の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
前記接着剤の硬化後に、前記基端側をコート部材で被覆することによって前記コート部を形成することが望ましい。これにより、保持体の側面の砥粒が被覆されるため、光ファイバの切断面の損傷を抑制できる。
前記保持体の先端部に砥粒を含有する接着剤を塗布した後、前記先端部を上にして加熱することによって、前記先端部から前記基端側に流れた前記接着剤によってコート部を形成することが望ましい。これにより、砥粒をほとんど含まない接着剤でコート部が構成され、コート部の表面が滑らかになるため、光ファイバの切断面の損傷を抑制できる。
===ファイバカッタについて===
まず、光ファイバを切断するファイバカッタについて説明し、その後に、ファイバカッタに用いられる刃体(光ファイバカッタ用刃体)の製造方法について説明する。
図1は、ファイバカッタ100の斜視図である。図2は、ファイバカッタ100の分解斜視図である。図3A〜図3Cは、ファイバカッタ100の動作説明図である。図4A〜図4Cは、ファイバカッタ100の概要説明図である。
以下の説明では、図1に示すように各方向を定義する。すなわち、移動部材40の移動方向と平行な方向を「X軸方向」又は「前後方向」とし、光ファイバ1のカット直後に移動部材40の移動する側を「+X方向」又は「前」とし、逆側(移動部材40から見てホルダ3の側)を「−X方向」又は「後」とする。また、光ファイバ1の端部を載置する載置面41Bに垂直な方向を「Z軸方向」又は「上下方向」とし、載置面41Bから見て光ファイバ1を載置する側を「+Z方向」又は「上」とし、逆側を「−Z方向」又は「下」とする。また、X軸方向(前後方向)及びZ軸方向(上下方向)に垂直な方向をY軸方向とし、光ファイバ1から見て回動部45Aの側を「+Y方向」又は「奥」とし、逆側を「−Y方向」又は「手前」とする。
ファイバカッタ100は、光ファイバ1を切断する切断装置である。ファイバカッタ100は、刃体47(ブレード)で光ファイバ1に初期傷を形成させ、この初期傷を成長させて光ファイバ1を劈開させることによって、光ファイバ1を切断する装置である。
ファイバカッタ100は、ベース部材10と、移動部材40とを有する。また、ファイバカッタ100は、ラッチ部50と、張力付与バネ60とを有する。
ベース部材10は、ホルダ載置部11と、案内部13と、操作部15とを有する。
ホルダ載置部11は、光ファイバ1を保持するホルダ3を載置する部位である。ホルダ載置部11は、ベース部材10の後側に配置されている。
案内部13は、移動部材40を前後方向に移動可能に案内する部位である。案内部13は、ベース部材10の前側に形成されている。
操作部15は、作業者が操作を行う部位である。操作部15は、ベース部材10の本体に対して、開閉可能(回動可能)に構成されている。作業者が操作部15を操作することによって、刃体47を光ファイバ1に接近させて、光ファイバ1に初期傷を形成させることになる。
操作部15は、回動部15Aと、収容部15Bと、ラッチ解除部15Cとを有する。
回動部15Aは、ベース部材10に対して操作部15を回動可能に連結する連結部である。収容部15Bは、内側に傷形成部46を収容する部位である。収容部15Bは、傷形成部46を操作部15に対して前後方向に移動可能に収容する。収容部15Bの内壁面(傷形成部46の上面と対向する対向面)は、傷形成部46を押圧する部位となる。
ラッチ解除部15Cは、ラッチ部50のラッチ状態を解除する部位である。作業者が操作部15を閉じる方向に回動させると、ラッチ解除部15Cがラッチ部50のラッチ状態を解除することになる。
移動部材40は、ベース部材10に対して移動可能な部材である。移動部材40は、光ファイバ1の切断直後に前側に移動することになる(図3C及び図4C参照)。移動部材40は、移動体41と、把持部材45と、傷形成部46と、曲げ部48を有する。
移動体41は、移動部材40の本体を構成する部位である。移動体41は、ベース部材10の案内部13に案内されながら、前後方向に移動可能である。移動体41には張力付与バネ60の端部が連結しており、張力付与バネ60の力によって移動体41がベース部材10に対して移動することになる。また、移動体41に対して、把持部材45と傷形成部46とがそれぞれ独立して回動可能に設けられている。
移動体41は、ケース収容部41Aと、載置面41Bと、係合穴41Cとを有する。
ケース収容部41Aは、廃材ケース5を収容する部位である。廃材ケース5は、切断された光ファイバ1の端部を収納するケースである。
載置面41Bは、光ファイバ1の端部を載置する面である。載置面41Bには、V溝が形成されていても良いし、V溝が形成されずに平面で構成されていても良い。光ファイバ1は、載置面41Bと把持部材45(詳しくはクランプ部45B)との間に挟まれることによって、把持されることになる。ここでは、載置面41Bは、XY平面に平行な面(Z軸方向に垂直な面)である。
係合穴41Cは、把持部材45の係止部45Cを係止させる部位である。係合穴41Cに係止部45Cを係止させることによって、把持部材45が閉じた状態で固定され、載置面41Bとクランプ部45Bとの間で光ファイバ1が保持されることになる。
把持部材45は、光ファイバ1の端部を把持する部材である。把持部材45は、移動体41に対して開閉可能(回動可能)に構成されている。把持部材45は、刃体47よりも前側に配置されている。このため、把持部材45は、光ファイバ1の切断位置よりも前側で光ファイバ1の端部(切断後に廃材となる部位)を把持することになる。把持部材45は、回動部45Aと、クランプ部45Bと、係止部45Cとを有する。
回動部45Aは、移動体41に対して把持部材45を回動可能に連結する連結部である。クランプ部45Bは、載置面41Bに載置されている光ファイバ1の端部と接触し、載置面41Bに光ファイバ1を押圧する部位である。つまり、光ファイバ1は、載置面41Bとクランプ部45Bとの間で上下方向から挟持されることになる。係止部45Cは、移動体41の係合穴41Cに係止する部位であり、把持部材45を閉じた状態で固定する部位である。係止部45Cを移動体41の係合穴41Cに係止させ、把持部材45を閉じた状態で固定することによって、載置面41Bとクランプ部45Bとの間で光ファイバ1が保持されることになる。
傷形成部46は、光ファイバ1に初期傷を形成する部位である。傷形成部46は、移動体41に対して開閉可能(回動可能)に構成されている。傷形成部46は、回動部46Aと、刃体47とを有する。回動部46Aは、移動体41に対して傷形成部46を回動可能に連結する連結部である。刃体47は、光ファイバ1に初期傷を形成する部位(ブレード)である。傷形成部46の上面は、操作部15の収容部15Bの内壁面によって押圧される部位となる。作業者が操作部15を閉じる方向に回動させると、収容部15Bの内壁面によって傷形成部46が閉じる方向に押圧されて、傷形成部46も閉じる方向に回動する。この結果、傷形成部46の刃体47が光ファイバ1に初期傷を形成することになる。なお、刃体47の製造方法については、後述する。
曲げ部48は、光ファイバ1に曲げ応力を付与する部位である。光ファイバ1に曲げ応力を付与しながら光ファイバ1に初期傷を形成することによって、光ファイバ1の切断面を傾斜(光ファイバ1の光軸に垂直な面に対して傾斜)させることができる。曲げ部48(詳しくは、V字状の凹部の底部)は、載置面41Bよりも上側に配置されており、載置面41Bよりも上側で光ファイバ1を支持する。これにより、図5Aに示すように、把持部材45(クランプ部45B)によって光ファイバ1を把持したとき、光ファイバ1は、曲げ部48に近いほど上側になるように、曲げ部48とクランプ部45Bとの間でS字状に曲げられることになる。
ラッチ部50は、ベース部材10と移動部材40とをラッチする部位である。ラッチ部50は、ベース側ラッチ部51と、移動側ラッチ部54とを有する。ベース側ラッチ部51は、ベース部材10に設けられた片持ち梁状の部位である。ベース側ラッチ部51は、操作部15のラッチ解除部15Cと接触し、弾性変形する。これにより、ベース側ラッチ部51が移動側ラッチ部54から外れて、ラッチ状態が解除されることになる。移動側ラッチ部54は、移動部材40に設けられた部位であり、ベース側ラッチ部51の端部を引っ掛ける部位である。
張力付与バネ60は、ベース部材10と移動部材40との間で力を付与する部材(張力付与部)である。張力付与バネ60は、ベース部材10と移動部材40との間に配置されている。張力付与バネ60の一端(前端)はベース部材10に連結されており、他端は移動部材40に連結されている。ラッチ部50がラッチ状態のとき(ベース側ラッチ部51と移動側ラッチ部54とがラッチ状態のとき)、張力付与バネ60には引っ張り力が付与されている。
次に、光ファイバ1を切断するときのファイバカッタ100の基本動作について説明する。
作業者は、ラッチ部50が解除状態であれば、移動部材40を後側(ホルダ3の側)に移動させて、ラッチ状態にする。ラッチ状態にすると、張力付与バネ60には引っ張り力が付与された状態で、ベース部材10と移動部材40とが固定される。また、ラッチ状態にすると、操作部15の収容部15Bの内側に傷形成部46が収容された状態になる(収容部15Bの内壁面と傷形成部46の上面とが対向した状態になる)。
作業者は、ベース部材10のホルダ載置部11にホルダ3をセットする。ホルダ3には、切断対象となる光ファイバ1が保持されている。ホルダ3の前側からは光ファイバ1が延び出ており、光ファイバ1の端部は予め被覆が除去されている。作業者は、ホルダ3をホルダ載置部11にセットするとき、光ファイバ1を載置面41Bに載置させた状態にしつつ、光ファイバ1の端部を廃材ケース5に挿入させた状態にする。これにより、作業者がホルダ載置部11にホルダ3をセットすると、ホルダ3から廃材ケース5の間に光ファイバ1が架け渡された状態になる。
次に、作業者は、図3A及び図4Aに示すように、把持部材45を閉じて、載置面41Bと把持部材45(詳しくはクランプ部45B)との間に光ファイバ1を挟むことによって、光ファイバ1を把持させる。このとき、本実施形態では、曲げ部48によって光ファイバ1に曲げ応力が付与されることになる(図5A参照)。
把持部材45による光ファイバ1の把持後、作業者は、図3B及び図4Bに示すように、操作部15(及び傷形成部46)を閉じる。操作部15を閉じる方向に回動させると、操作部15とともに、傷形成部46も閉じる方向に回動し、傷形成部46の刃体47が光ファイバ1に接近する方向に移動する。
図4Bに示すように、操作部15を閉じる方向に回動させると、操作部15のラッチ解除部15Cがベース側ラッチ部51に接触する。更に操作部15を閉じる方向に回動させると、ベース側ラッチ部51が移動側ラッチ部54から外れて、ラッチ状態が解除される。ラッチ状態が解除されると、ベース部材10と移動部材40との間に張力付与バネ60の力が付与されることによって、光ファイバ1に張力が付与される。なお、光ファイバ1の切断前の段階では、光ファイバ1に張力が働くため、この段階では移動部材40は移動しない。
また、ラッチ状態が解除された後、更に操作部15を閉じる方向に回動させると、傷形成部46の刃体47が光ファイバ1に接触し、光ファイバ1に初期傷が形成される。張力が付与された状態の光ファイバ1に初期傷が形成されると、初期傷が成長し、光ファイバ1が劈開し、これにより、光ファイバ1が切断される。光ファイバ1が切断されると、図3C及び図4Cに示すように、移動部材40が張力付与バネ60の力によって前側に移動する。なお、本実施形態では、光ファイバ1に曲げ応力が付与されているため、光ファイバ1の切断面(劈開面)は、光ファイバ1の光軸に垂直な面に対して傾斜することになる。
図5Aは、曲げ応力を付与した光ファイバ1に刃体47が初期傷を形成する様子の説明図である。
初期傷を成長させて光ファイバ1を劈開する場合、大きな引張力が作用している部位に初期傷を形成することが望ましい。光ファイバ1に曲げ応力が付与されている場合、S字状に湾曲した光ファイバ1の凸の部位(光ファイバ1の曲率中心とは反対側の部位)の方が、逆側と比べて、大きな引っ張り力が内部に作用している。このため、本実施形態では、刃体47は、S字状に湾曲した光ファイバ1の凸の部位に初期傷を形成する。ここでは、刃体47は、曲げ部48とクランプ部42Bとの間の曲げ部48に近い位置において、光ファイバ1の上側の部位に初期傷を形成する。
一方、曲げ応力の付加された光ファイバ1が切断されると、図中の点線に示すように、切断後に光ファイバ1の弾性変形が戻ることになる。光ファイバ1の凸の部位に刃体47が初期傷を形成した場合、光ファイバ1の弾性変形が戻ると、光ファイバ1の切断面(ホルダ3の側の光ファイバ1の端面)が刃体47の方へ跳ね上がることになる。この結果、光ファイバ1の切断面が、刃体47の側面に接触することになる。
図5Bは、参考例の刃体47の説明図である。図中の網掛けの部位は、表面に砥粒が配置されている領域を示している。例えば、刃体47の基材(保持体)に研磨シートを貼付した場合、図中の参考例の刃体47のように、側面の広い領域に砥粒が配置されることになる。参考例のように、刃体の側面の広い領域に砥粒が配置されていると、切断直後の光ファイバの切断面が刃体の側面の砥粒に接触してしまう。この結果、劈開させた切断面(鏡面状の切断面)が砥粒で損傷してしまう。このように、本願の発明者は、光ファイバ1に曲げ応力を付加して切断面を傾斜させる際に、刃体47の側面の広い領域に砥粒が配置されていると、切断面が損傷することを発見した。また、本願の発明者は、砥粒の配置される領域を狭めれば、切断面の損傷を抑制できることを発見した。
本実施形態では、次に説明する刃体47の製造方法により、刃体47の側面に砥粒の配置される領域を抑制している。
===刃体47の製造方法====
<第1実施形態>
図6Aは、第1実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
刃体47は、刃先部471と、保持体472とを有する(図6Aの右図参照)。
刃先部471は、刃体47の先端を構成する部位である。刃先部471は、砥粒を含有させた接着剤を硬化させて構成されている。砥粒は、例えばダイヤモンドパウダーである(但し、砥粒はダイヤモンドパウダーに限られるものではない)。接着剤は、例えば熱硬化型樹脂である(但し、接着剤は熱硬化型樹脂に限られるものではない)。刃先部471は、先端に刃線を構成しており、刃線上には砥粒が一部露出しており、砥粒が光ファイバ1に接することによって、光ファイバ1に初期傷が形成されることになる。
保持体472は、刃体47の基材を構成する部材であり、刃先部471を設ける部材である。ここでは、保持体472は、プラスチックによる成型部品で構成されている。単体の保持体472には、砥粒は含まれていない。
図6Aに示すように、第1実施形態の保持体472は、先端部がカットされて平らに構成されている。言い換えると、第1実施形態では、断面が台形状に構成された保持体472を用意することになる。このように、第1実施形態では、保持体472の先端部に平らな端面が形成されている。保持体472のこの端面は、刃先部471を取り付けるための取り付け面(接着面)となる。
また、第1実施形態では、V溝を有するモールド71を用意する。そして、第1実施形態では、砥粒を含有させた接着剤471Aをモールド71のV溝に注入し、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させ、刃先部471をモールド成型する。
ところで、刃先部471をモールド成型した後、成型した刃先部471を保持体472の先端に接着することによって、刃体47を製造することも可能である。但し、この場合、刃先部471を構成する接着剤471Aを硬化させる工程(モールド成型工程)と、刃先部471と保持体472とを接着する工程(取り付け工程)とを別々に行う必要があり、製造時間が長くなってしまう。
そこで、第1実施形態では、図6Aに示すように、砥粒を含有させた接着剤471Aをモールド71のV溝に注入した後、V溝に注入した接着剤471Aを硬化させる前に、保持体472の先端部の端面をモールド71のV溝内に配置させ、V溝に注入した接着剤471Aに保持体472の先端部の端面を接触させる。そして、V溝に注入した接着剤471Aに保持体472の先端部の端面を接触させながら、接着剤471Aを加熱して硬化させ、保持体472の先端部に刃先部471を固定させる。これにより、接着剤を硬化させて刃先部471を構成することと、刃先部471を保持体472に保持させることを1工程で同時に行うことができ、製造時間を短縮できる。
上記の第1実施形態の刃体47の製造方法によれば、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aで形成した刃先部471を保持体472の先端部に形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、このような刃体47を用いれば、光ファイバ1に曲げ応力を付加して切断面を傾斜させる際に、切断後の光ファイバ1の弾性変形が戻り光ファイバ1の切断面が刃体47の側面に接触しても、光ファイバ1の切断面が保持体472に接触し易いため、切断面の損傷を抑制できる。
また、上記の第1実施形態の刃体47の製造方法によれば、砥粒を含有する接着剤471Aをモールド成型することによって、刃先部471が形成されている。これにより、鋭利な刃先部471を形成できる。また、例えば研磨シートを貼付することによって刃体を製造した場合と比べて、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させ易くなり、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭め易くなる。
また、上記の第1実施形態の刃体47の製造方法によれば、砥粒を含有する接着剤471Aをモールド成型するときに、保持体472の先端部をモールド71内(ここではV溝内)に配置させ、モールド成形時に保持体472の先端部に刃先部471を固定している。これにより、刃体47の製造工程を簡略化できる。
<第2実施形態>
図6Bは、第2実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第2実施形態においても、V溝を有するモールド71を用意する。そして、第2実施形態では、砥粒を含有させた接着剤471Aをモールド71のV溝に注入し、刃先部471をモールド成型する。なお、第2実施形態のV溝は、第1実施形態のV溝よりも大きくても許容されている。言い換えると、第2実施形態でモールド成型される刃先部471は、第1実施形態の刃先部471よりも大きくても許容されている。
次に、図6Bに示すように、先端部に取付部472Aを有する保持体472を用意するとともに、保持体472の取付部472Aに刃先部471を取り付ける。取付部472Aは、刃先部471の両側面を外側から挟持する部位である。なお、取付部472Aは、刃先部471を取り付ける機能だけでなく、刃先部471の側面を覆う機能(コート部の機能)も有する。刃先部471の先端部(刃線)は、取付部472Aから露出しており、刃先部471の砥粒によって光ファイバ1に初期傷を形成することが可能である。
上記の第2実施形態の刃体47の製造方法によれば、第1実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aで形成した刃先部471を保持体472の先端部に形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
また、上記の第2実施形態の刃体47の製造方法によれば、第1実施形態と同様に、砥粒を含有する接着剤471Aをモールド成型することによって、刃先部471が形成されている。これにより、鋭利な刃先部471を形成できる。また、これにより、例えば研磨シートを貼付することによって刃体を製造した場合と比べて、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させ易くなり、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭め易くなる。
また、上記の第2実施形態の刃体47の製造方法によれば、刃先部471をモールド成型した後、刃先部471の側面を挟持する取付部472Aによって刃先部471を保持体472に取り付けている。これにより、刃先部471の両側面が保持体472の取付部472Aに覆われることにより、刃先部471の側面の砥粒が取付部472Aに覆われるため、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
<第3実施形態>
図7Aは、第3実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第3実施形態の保持体472は、第1実施形態(図6A参照)と同様に、先端部がカットされて平らに構成されている。つまり、第3実施形態においても、断面が台形状に構成された保持体472を用意することになる。第3実施形態では、保持体472の先端部の平らな端面は、刃先部471を構成する接着剤471Aを塗布する面((塗布面)となる。
また、第3実施形態では、砥粒を含有させた接着剤471Aを充填したディスペンサ(注射装置)を用意する。そして、第3実施形態では、保持体472の端面を鉛直方向下向きにし、砥粒を含有させた接着剤471Aを保持体472の端面に塗布する。なお、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布できる方法であれば、接着剤471Aの塗布方法は、ディスペンサを用いたものに限られない。接着剤471Aの塗布後、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させることによって、保持体472の先端部に刃先部471が形成される。
上記の第3実施形態の刃体47の製造方法によれば、前述の実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aで形成した刃先部471を保持体472の先端部に形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
また、第3実施形態では、保持体472の先端部に、砥粒を含有する接着剤471Aを塗布することによって刃先部471が形成される。これにより、第3実施形態では、第1実施形態や第2実施形態のようなモールド(鋳型)が不要なため、製造コストを削減できる。
また、第3実施形態では、保持体472の端面を鉛直方向下向きにしつつ、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布している。これにより、保持体472の先端部を鉛直方向上向きにしながら接着剤471Aを塗布する場合と比べると、刃先部471を鋭利に形成できる。
<第4実施形態>
前述の第3実施形態では、保持体472の先端部に平らな端面が形成されていた。但し、保持体472の先端部に平らな端面が形成されていなくても良い。また、前述の第3実施形態では、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布する際に、保持体472の先端部を鉛直方向下向きにしていた。但し、保持体472の先端部を鉛直方向上向きにしながら、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布することも可能である。
図7Bは、第4実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第4実施形態においても、刃先部471を設ける保持体472を用意する。第4実施形態では、保持体472の先端部には、平らな端面は形成されていない。
第4実施形態では、保持体472の先端部よりも基端側(先端部とは反対側の根元側)をコート部材72によって被覆する。これにより、保持体472の側面がコート部材72によって被覆されつつ、保持体472の先端部では保持体472が露出した状態になり、保持体472の先端部がコート部材72によって囲繞されることになる。
第4実施形態のコート部材72は、接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)を弾く部材である。ここでは、コート部材72としてグリースが採用されている。但し、第4実施形態のコート部材72は、グリースに限られるものではない。例えば、第4実施形態のコート部材72は、液状(グリース)であるが、固形の部材(例えばシート状、テープ状)でも良い。
第4実施形態においても、砥粒を含有させた接着剤471Aを充填したディスペンサ(注射装置)を用意する。第4実施形態では、保持体472の先端部を鉛直方向上向きにしながら、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布する。なお、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布できる方法であれば、接着剤471Aの塗布方法は、ディスペンサを用いたものに限られない。
ところで、第4実施形態では、保持体472の先端部には平らな端面が形成されていない。このため、保持体472の先端部を鉛直方向上向きにしながら、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布すると、保持体472の先端部から接着剤471Aが流れ落ちやすい。但し、第4実施形態では、保持体472の先端部(接着剤471Aを塗布する部位)を囲繞するようにコート部材72が被覆されているため、接着剤471Aが保持体472の先端部から流れ落ちることを防止できるため、接着剤471Aの塗布される範囲を保持体472の先端部だけに制限することができ、接着剤471Aの塗布される領域を狭めることができる。
接着剤471Aの塗布後、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させることによって、保持体472の先端部に刃先部471が形成される。刃先部471が形成された後、保持体472の側面のコート部材72(グリース)を拭い取れば、刃体の製造が完了することになる。
上記の第4実施形態の刃体47の製造方法によれば、前述の実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aで形成した刃先部471を保持体472の先端部に形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。
また、第4実施形態では、第3実施形態と同様に、保持体472の先端部に、砥粒を含有する接着剤471Aを塗布することによって刃先部471が形成される。これにより、第4実施形態では、第1実施形態や第2実施形態のような鋳型が不要なため、製造コストを削減できる。
また、第4実施形態では、保持体472の先端部よりも基端側をコート部材72で被覆し、コート部材72よりも先端部の側に接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)を塗布することによって、刃先部471が形成される。第4実施形態では、コート部材72によって接着剤471Aが弾かれるため、接着剤471Aの塗布される範囲を保持体472の先端部だけに制限することができ、接着剤471Aの塗布される領域を狭めることができる。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。また、第4実施形態では、コート部材72が接着剤471Aを弾くことによって、接着剤471Aの液滴が盛り上がった形状になるため、刃先部471を鋭利に形成できるという利点もある。
<第5実施形態>
図8Aは、第5実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第5実施形態においても、刃先部471を設ける保持体472を用意する。第5実施形態では、保持体472の先端部には、平らな端面は形成されていない。
第5実施形態では、保持体472の先端部よりも基端側(先端部とは反対側の根元側)をコート部材73によって被覆する。これにより、保持体472の側面がコート部材73によって被覆されつつ、保持体472の先端部では保持体472が露出した状態になる。
第5実施形態のコート部材73は、第4実施形態のコート部材73(グリース)とは異なり、接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)を弾く部材でなくても良く、ここでは、表面に接着剤471Aを塗布可能な部材である。ここでは、テープ部材をコート部材73として、保持体472の側面に貼付させている。なお、後述するように、第5実施形態のコート部材73は、保持体472から除去可能な部材である。
第5実施形態においても、砥粒を含有させた接着剤471Aを、保持体472の先端部に塗布する。第5実施形態においても、コート部材73よりも先端部の側に、砥粒を含有させた接着剤471Aを塗布することになる。但し、第5実施形態では、前述の第3実施形態や第4実施形態とは異なり、保持体472の先端部だけでなく、コート部材73の上にも接着剤471Aが塗布されても良い。このように、第5実施形態では、接着剤471Aを塗布する領域は、前述の第3実施形態や第4実施形態と比べて、広くなっても許容される。このため、第5実施形態では、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布する方法は、ディスペンサを用いる方法以外の方法を広く採用することが可能である。
接着剤471Aの塗布後、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させる。本実施形態では、保持体472の先端部とコート部材73の上に塗布された接着剤471Aが硬化することになる。
第5実施形態では、接着剤471Aの硬化後に、コート部材73を保持体472から除去する。このとき、コート部材73の上で硬化した接着剤471Aも、コート部材73とともに除去される。一方、保持体472の先端部の上で硬化した接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)は、除去されずに残存し、刃先部471を形成することになる。
図8Aでは、保持体472の両側の側面がコート部材73によって予め被覆されており、接着剤471Aの硬化後に両側のコート部材73が保持体472から除去されることによって、保持体472の両側の側面の接着剤471Aが除去されている。但し、保持体472の一方の側面の接着剤471Aを除去し、他方の側面には接着剤471Aが残存しても良い。なお、ファイバカッタにおける保持体472の後側(ホルダ側)の側面の接着剤471Aが除去されていれば良い。
上記の第5実施形態の刃体47の製造方法によれば、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、保持体472の先端部に砥粒を含有する接着剤471Aを塗布する工程と、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去し、先端部に刃先部471を形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、第5実施形態では、前述の実施形態とは異なり、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去する工程があるため、接着剤471Aを塗布する領域が広くなっても許容されており、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布し易くなる。
また、上記の第5実施形態では、接着剤471Aを塗布する前に保持体472の基端側をコート部材73で被覆し、接着剤471Aの硬化後にコート部材73を除去することによって、保持体472の先端部に刃先部471を形成している。これにより、接着剤471Aを除去する作業が容易になる。
<第6実施形態>
図8Bは、第6実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第6実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する。また、第6実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、砥粒を含有させた接着剤471Aを、保持体472の先端部に塗布する。但し、第6実施形態では、第5実施形態とは異なり、保持体472にはコート部材73が被覆されていない。このため、第6実施形態では、保持体472の先端部や基端側の側面に接着剤471Aが塗布されることになる。第6実施形態においても、第5実施形態と同様に、接着剤471Aを塗布する領域は広くても許容されている。
接着剤471Aの塗布後、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させる。本実施形態では、保持体472の先端部と基端側の側面に塗布された接着剤471Aが硬化することになる。
第6実施形態では、接着剤471Aの硬化後に、保持体472の先端部の接着剤471Aを残存させつつ、保持体472の先端部よりも基端側の部位を工具で削り取ることによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去する。ここでは、ナイフによって、保持体472の先端部よりも基端側の部位を切削することによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去している。保持体472の先端部の上で残存した接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)は、刃先部471を形成することになる。
図8Bでは、保持体472の両側の側面が、工具によって、接着剤471Aとともに削り取られている。但し、保持体472の一方の側面が、工具によって接着剤471Aとともに削り取られており、他方の側面には接着剤471Aが残存しても良い。なお、ファイバカッタ100における保持体472の後側(ホルダ側)の側面が、工具によって接着剤471Aとともに削り取られていれば良い(図9参照)。
上記の第6実施形態の刃体47の製造方法によれば、第5実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、保持体472の先端部に砥粒を含有する接着剤471Aを塗布する工程と、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去し、先端部に刃先部471を形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、第6実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去する工程があるため、接着剤471Aを塗布する領域が広くなっても許容されており、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布し易くなる。
図9は、第6実施形態の製造方法で製造された刃体47を用いて、曲げ応力を付与した光ファイバ1を切断する様子の説明図である。
既に説明したように、曲げ応力の付加された光ファイバ1が切断されると、図中の点線に示すように、切断後に光ファイバ1の弾性変形が戻ることになる。光ファイバ1の弾性変形が戻ると、光ファイバ1の切断面(ホルダ3の側の光ファイバ1の端面)が刃体47の方へ跳ね上がることになる。
第6実施形態の製造方法で製造された刃体47は、後側(ホルダ側)の側面が工具によって接着剤471Aとともに削り取られているため、刃体47の側面が凹んでいる。このため、光ファイバ1の切断面が、刃体47の側面に接触し難くなるため、光ファイバ1の切断面の損傷を抑制できる。なお、仮に光ファイバ1の切断面が刃体47の側面に接触しても、刃体47の側面の接着剤471Aは除去されているため、光ファイバ1の切断面の損傷を抑制できる。
<第7実施形態>
上記の実施形態では、接着剤471Aが熱硬化型樹脂で構成されており、接着剤471Aを硬化させるときに加熱が必要であった。また、上記の実施形態では、接着剤471Aの粘度が比較的低いものが想定されていた。但し、接着剤471Aは、熱硬化型樹脂でなくても良く、また、粘度が比較的高くても良い。
図8Cは、第7実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。第7実施形態の接着剤471Aは、接着剤PPX(セメダイン株式会社製)で構成されており、加熱せずに硬化するとともに、粘度が比較的高い。
第7実施形態においても、前述の第5実施形態及び第6実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する。また、第7実施形態においても、前述の第5実施形態及び第6実施形態と同様に、砥粒を含有させた接着剤471Aを、保持体472の先端部に塗布する。なお、第7実施形態においても、前述の第6実施形態と同様に、保持体472にはコート部材73が被覆されていない。なお、第7実施形態においても、第6実施形態と同様に、接着剤471Aを塗布する領域は広くても許容されている。
第7実施形態では、接着剤471Aを加熱する工程を経ずに、保持体472の先端部の接着剤471Aを残存させつつ、保持体472の先端部よりも基端側の部位を工具で削り取ることによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去する。保持体472の先端部の上で残存した接着剤471A(砥粒を含有する接着剤471A)は、刃先部471を形成することになる。なお、第7実施形態では、接着剤471Aの粘度が比較的高いため、接着剤471Aの硬化前に、保持体472の先端部よりも基端側の部位を工具で削り取ることによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去することが可能である。
上記の第7実施形態の刃体47の製造方法によれば、第5実施形態及び第6実施形態と同様に、刃先部471を設ける保持体472を用意する工程と、保持体472の先端部に砥粒を含有する接着剤471Aを塗布する工程と、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去し、先端部に刃先部471を形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、第6実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去する工程があるため、接着剤471Aを塗布する領域が広くなっても許容されており、保持体472の先端部に接着剤471Aを塗布し易くなる。
また、上記の第7実施形態の刃体47の製造方法によれば、第6実施形態と同様に、保持体472に接着剤471Aを塗布した後に、保持体472の先端部よりも基端側の部位を削り取ることによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去している。これにより、刃体47の側面に光ファイバ1の切断面が接触し難くなるため、光ファイバ1の切断面の損傷を抑制できる。
また、上記の第7実施形態の刃体47の製造方法によれば、保持体472に接着剤471Aを塗布した後、接着剤471Aを硬化させる前に、保持体472の先端部よりも基端側の部位を削り取ることによって、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aを除去している。これにより、接着剤471Aを塗布してから、接着剤471Aを除去するまでの時間を短縮できる。
<第8実施形態>
図10Aは、第8実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第8実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、保持体472を用意する。また、第8実施形態においても、前述の第5実施形態と同様に、砥粒を含有させた接着剤471Aを、保持体472の先端部に塗布する。但し、第8実施形態では、第5実施形態とは異なり、保持体472に接着剤471Aを塗布する段階では、保持体472にはコート部材73が被覆されていない。このため、第8実施形態では、保持体472の先端部や基端側の側面に接着剤471Aが塗布されることになる。第8実施形態においても、第5実施形態と同様に、接着剤471Aを塗布する領域は広くても許容されている。
接着剤471Aの塗布後、接着剤471Aを加熱して接着剤471Aを硬化させる。本実施形態では、保持体472の先端部と基端側の側面に塗布された接着剤471Aが硬化することになる。
第8実施形態では、接着剤471Aの硬化後に、保持体472の先端部よりも基端側(先端部とは反対側の根元側)をコート部材74によって被覆する。なお、第8実施形態では、保持体472の側面に塗布された接着剤471Aは、除去されずに残存している。接着剤471Aの塗布された保持体472の側面がコート部材74によって被覆されるため、保持体472の側面に配置されている砥粒はコート部材74によって被覆された状態となる。保持体472の先端部に塗布された接着剤471Aは、コート部材74に被覆されずに、露出した状態になる。保持体472の先端部に塗布された接着剤471Aは、刃体47の刃先部471を構成する。
ここでは、テープ部材をコート部材74として、保持体472の側面(接着剤471Aを塗布した側面)に貼付させている。但し、コート部材74は、テープ部材に限られるものではない。例えば、砥粒を含有しない接着剤471Aをコート部材74として、保持体472の先端部よりも基端側(先端部とは反対側の根元側)を、砥粒を含有しない接着剤471Aによって被覆しても良い。このように、第8実施形態のコート部材74は、固形の部材に限られるものではなく、液状の部材でも良い。なお、第8実施形態のコート部材74は、第5実施形態のコート部材74とは異なり、保持体472から除去可能な部材でなくても良い。
上記の第8実施形態の刃体47の製造方法によれば、保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aによって保持体472の先端部に刃先部471を形成しつつ、保持体472の先端部よりも基端側を被覆するコート部(被覆された部位)を形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、第8実施形態では、前述の第5〜第7実施形態とは異なり、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去する工程が無いため、製造工程を簡素化できる。
また、上記の第8実施形態の刃体47の製造方法によれば、接着剤471Aの硬化後に、保持体472の基端側をコート部材74(テープ部材、砥粒を含有しない接着剤471Aなど)で被覆することによって、コート部(被覆された部位)を形成している。これにより、保持体472の側面の砥粒が被覆されるため、仮に光ファイバ1の切断面が刃体47の側面に接触しても、光ファイバ1の切断面の損傷を抑制できる。
<第9実施形態>
図10Bは、第9実施形態の刃体47の製造方法の説明図である。
第9実施形態においても、保持体472を用意する。また、第9実施形態では、接着剤(ここでは、砥粒を含有しない接着剤471B)を入れた容器75を用意する。そして、保持体472の先端部を鉛直方向下向きにし、保持体472の先端部を容器75内の接着剤471Bの液面に接触させて、保持体472の先端部に接着剤471Bを塗布する。
また、第9実施形態では、砥粒471C(ここではダイヤモンドパウダー)を入れた容器76を用意する。そして、接着剤471B(砥粒を含有しない接着剤)の塗布された保持体472の先端部を保持体472の先端部を容器76内の砥粒471Cに接触させて、接着剤471Bに砥粒471Cを付着させる。これにより、第9実施形態では、砥粒を含有した接着剤471Aを保持体472の先端部に塗布することができる。
なお、砥粒を含有する接着剤471Aを入れた容器を用意し、保持体472の先端部を容器内の接着剤471Aの液面に接触させることによって、砥粒を含有した接着剤471Aを保持体472の先端部に塗布することも可能である。但し、第9実施形態のように、接着剤471B(砥粒を含有しない接着剤)の塗布された保持体472の先端部を保持体472の先端部を容器76内の砥粒471Cに接触させると、先端側ほど砥粒471Cの密度を濃くできる。
第9実施形態では、砥粒を含有した接着剤471Aを保持体472の先端部に塗布した後、保持体472の先端部が鉛直方向上向きにして接着剤471Aを加熱し、接着剤471Aを硬化させる。保持体472の先端部を鉛直方向上向きにしながら接着剤471Aを加熱すると、硬化前の接着剤が保持体472の先端部から基端側に流れる。一方、基端側に流れる接着剤は砥粒の密度が低い(淡い)ため、保持体472の側面には、砥粒をほとんど含まない接着剤が塗布されることになる。このため、加熱後に接着剤が硬化すると、先端側から基端側に流れた接着剤によって、保持体472の側面にコート部471B’が形成される。一方、保持体472の先端部には、高い密度で砥粒を含む接着剤471Aが硬化することによって、刃先部471が形成される。
上記の第9実施形態の刃体47の製造方法によれば、前述の第8実施形態と同様に、保持体472を用意する工程と、砥粒を含有する接着剤471Aによって保持体472の先端部に刃先部471を形成しつつ、保持体472の先端部よりも基端側を被覆するコート部(被覆された部位)を形成する工程とが行われている。これにより、砥粒を刃体47の先端部だけに配置させることができ、刃体47の側面において砥粒の配置される領域を狭めることができる。なお、第9実施形態においても、前述の第8実施形態と同様に、保持体472に塗布された接着剤471Aを除去する工程が無いため、製造工程を簡素化できる。
また、上記の第9実施形態の刃体47の製造方法によれば、先端側から基端側に流れた接着剤によって、保持体472の側面にコート部472B’が形成されることになる。このようなコート部471B’は、砥粒をほとんど含まない接着剤で構成されており、表面が滑らかである。このため、仮に光ファイバ1の切断面が刃体47の側面に接触しても、光ファイバ1の切断面の損傷を抑制できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバ、3 ホルダ、5 廃材ケース、
10 ベース部材、11 ホルダ載置部、
13 案内部、15 操作部、
15A 回動部、15B 収容部、15C ラッチ解除部、
40 移動部材、41 移動体、
41A ケース収容部、41B 載置面、41C 係合穴、
45 把持部材、45A 回動部、
45B クランプ部、45C 係止部、
46 傷形成部、46A 回動部、
47 刃体、471 刃先部、471A 接着剤(砥粒含有)、
471B 接着剤(砥粒無し)、471B’ コート部、471C 砥粒、
472 保持体、472A 取付部、
48 曲げ部、50 ラッチ部、
51 ベース側ラッチ部、54 移動側ラッチ部、
60 張力付与バネ、
71 モールド、72 コート部材(第4実施形態、グリース)、
73 コート部材(第5実施形態、テープ部材)
74 コート部材(第8実施形態、テープ部材)
75 容器、76 容器、
100 ファイバカッタ

Claims (15)

  1. 刃先部を設ける保持体を用意する工程と、
    前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤で形成した刃先部を形成する工程と
    を行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記砥粒を含有する前記接着剤をモールド成型することによって前記刃先部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  3. 請求項2に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記砥粒を含有する前記接着剤をモールド成形するときに、前記保持体の前記先端部をモールド内に配置させ、モールド成形時に前記保持体の前記先端部に前記刃先部を固定することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  4. 請求項2に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体は、刃先部の側面を挟持する取付部を有しており、
    前記刃先部をモールド成形した後、前記刃先部を前記取付部に取り付けることを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  5. 請求項1に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体の先端部に、前記砥粒を含有する前記接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体の前記先端部を鉛直方向下向きにしつつ、前記保持体の先端部に、前記砥粒を含有する前記接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  7. 請求項5に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体の前記先端部よりも基端側を、前記接着剤を弾くコート部材で被覆し、
    前記コート部材よりも前記先端部の側に、砥粒を含有する接着剤を塗布することによって前記刃先部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  8. 保持体を用意する工程と、
    前記保持体の先端部に、砥粒を含有する接着剤を塗布する工程と、
    前記保持体に塗布された前記接着剤を除去し、前記先端部に刃先部を形成する工程と
    を行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  9. 請求項8に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体の前記先端部よりも基端側をコート部材で被覆し、
    前記コート部材よりも前記先端部の側に、砥粒を含有する接着剤を塗布し、
    前記接着剤の硬化後にコート部材を除去することによって、前記保持体の前記先端部に前記刃先部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  10. 請求項8に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体に前記接着剤を塗布した後、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取ることによって、前記保持体に塗布された前記接着剤を除去することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  11. 請求項10に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体に前記接着剤を塗布し、前記接着剤を硬化させた後、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取ることを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  12. 請求項10に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体に前記接着剤を塗布した後、前記接着剤を硬化させる前に、前記保持体の前記先端部よりも基端側の部位を削り取ることを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  13. 保持体を用意する工程と、
    砥粒を含有する接着剤によって前記保持体の先端部に刃先部を形成しつつ、前記先端部よりも基端側を被覆するコート部を形成する工程と
    を行うことを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  14. 請求項13に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記接着剤の硬化後に、前記基端側をコート部材で被覆することによって前記コート部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
  15. 請求項13に記載の光ファイバカッタ用刃体の製造方法であって、
    前記保持体の先端部に砥粒を含有する接着剤を塗布した後、前記先端部を上にして加熱することによって、前記先端部から前記基端側に流れた前記接着剤によってコート部を形成することを特徴とする光ファイバカッタ用刃体の製造方法。
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