JP2020165800A - 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム - Google Patents

情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020165800A
JP2020165800A JP2019066414A JP2019066414A JP2020165800A JP 2020165800 A JP2020165800 A JP 2020165800A JP 2019066414 A JP2019066414 A JP 2019066414A JP 2019066414 A JP2019066414 A JP 2019066414A JP 2020165800 A JP2020165800 A JP 2020165800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
image
inspection
data
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019066414A
Other languages
English (en)
Inventor
阿部 伸之
Nobuyuki Abe
伸之 阿部
正彦 高田
Masahiko Takada
正彦 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2019066414A priority Critical patent/JP2020165800A/ja
Publication of JP2020165800A publication Critical patent/JP2020165800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Indicating Measured Values (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】各種の測定対象における測定箇所についての情報を確実かつ容易に特定可能で、かつ特定した情報が実際の測定対象におけるいずれの部位に関するものであるかを確実かつ容易に特定可能とする。【解決手段】検査対象基板10を撮像した撮像データD3に基づいて基板10の像を表示させると共に、基板10に規定された検査箇所の位置を特定可能な測定手順データD0に基づいて基板10の像における検査箇所の像の位置を特定し、かつ検査結果が基板10および検査箇所に関連付けて記録された検査結果データD2に基づいて特定される不良判定の検査箇所を示す表示を、特定した検査箇所の像の位置に重ねて表示させる処理部35を備え、処理部35は、基板10の像の拡大を指示されたときに、基板10の像を拡大して表示部34に表示させると共に、不良判定の検査箇所を示す表示の位置を、拡大した検査箇所の像の位置に応じて変更する。【選択図】図3

Description

本発明は、測定対象に規定された測定箇所についての予め規定された表示を測定対象の像における測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示可能な情報表示装置および情報表示用プログラム、並びに、そのような情報表示装置を備えて構成された測定システムに関するものである。
出願人は、測定装置およびデータ処理装置を備えると共に、測定装置による被検査基板についての測定結果に基づいてデータ処理装置が被検査基板の良否を特定可能に報知する基板検査システムの発明を下記の特許文献に開示している。この場合、この基板検査システムの検査対象の一例である被検査基板(以下、「検査対象基板」ともいう)には、複数の導体パターンや複数のビアなどで構成された複数の導体路が設けられている。
この基板検査システムによる検査対象基板の検査に際しては、測定装置に検査対象基板をセットして導体路についての抵抗値の測定処理を実行する。次いで、測定装置からデータ処理装置に各導体路毎の測定値(抵抗値)が記録された測定値データを転送して測定結果を表示または印刷させる。なお、データ処理装置には、測定装置による測定値との比較によって各導体路の良否を判定するための基準値が記録された基準値データや、各導体路の像(導体パターンやビアの像)を含む検査対象基板の像の基板画像データなどが記憶されている。
この際に、データ処理装置の処理部は、まず、転送された測定値データの値、および基準値データの値に基づき、各導体路の良否の程度を特定可能な「特定用の値」(一例として、測定値と基準値との相違率:測定値から基準値を差し引いた値を基準値で除した値)を各導体路毎に演算する。次いで、処理部は、上記の基板画像データにおける各導体路の像の明度を、演算した相違率に対応させて変更する。これにより、相違率が高い導体路の像ほど明度が低く、かつ相違率が低い導体路の像ほど明度が高い基板画像データが生成される。
続いて、処理部は、上記のように各導体路の像の明度を変更した基板画像データの画像を報知用画像として表示部に表示させる。これにより、表示された報知用画像を参照することにより、明度が低い像の導体路ほど測定値と基準値との相違率が高い(すなわち、不良の度合いが高い)導体路であり、かつ明度が高い像の導体路ほど測定値と基準値との相違率が低い(すなわち、不良の度合いが低い)導体路であることを視覚的に把握させることが可能となる。
特開2017−187298号公報(第5−10頁、第1−7図)
ところが、出願人が開示している基板検査システムのデータ処理装置には、以下のような改善すべき課題が存在する。具体的には、出願人が開示しているデータ処理装置では、測定装置によって生成された測定値データの値(測定値)と、良否判定用の基準値データの値(基準値)との相違率に応じて導体路の像の明度を異ならせた検査対象基板像を表示部に表示させることにより、検査対象基板における各導体路の良否の度合いを視覚的に把握させる構成が採用されている。これにより、検査対象基板におけるいずれの位置の導体路に、どの程度の不良が生じているかを容易に把握させることが可能となっている。
この場合、検査対象基板のなかには、狭ピッチで配設された接続端子を有する電子部品が実装されたものや、微細な導体パターンが形成されたものが存在する。そのような検査対象基板についての測定結果を上記のデータ処理装置によって表示した場合には、表示される接続端子や導体パターンの像が非常に小さく、視認し難いことで、検査対象基板のいずれの箇所にどの程度の不良が生じているかを把握するのが困難となるおそれがある。このため、この点を改善するのが好ましい。
また、出願人が開示しているデータ処理装置では、検査対象基板の設計データ等に基づいて外部装置において生成された基板画像データ(すなわち、検査対象基板を模して作画した画像の画像データ)を使用して、その基板画像データの画像(検査対象基板の像)における各導体路の像の明度を「相違率」に応じて変更して表示部に表示させる構成が採用されている。このため、表示部に表示される検査対象基板の像では、各導体路の像の色合いが実際の導体路の色合いと相違するだけでなく、各導体路の像以外の部位の色合いも検査対象基板における対応部位の色合いとは相違している。また、検査対象基板の設計データには存在しない情報が基板画像データに反映されないため、実際の検査対象基板には付与されている印字が表示部に表示される検査対象基板の像には存在しないこともある。したがって、表示部に表示された検査対象基板の像において不良であると特定した像の導体路が、実際の検査対象基板におけるいずれの導体路であるかを特定するのが困難となるおそれがあり、この点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、各種の測定対象における測定箇所についての情報を確実かつ容易に特定可能で、かつ特定した情報が実際の測定対象におけるいずれの部位に関するものであるかを確実かつ容易に特定し得る情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の情報表示装置は、測定対象を撮像した撮像データに基づいて当該測定対象の像を表示部に表示させると共に、前記測定対象に規定された測定箇所の当該測定対象における位置を特定可能な第1データに基づいて当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定し、かつ前記測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報が前記測定対象および当該測定箇所に関連付けられて記録された第2データに基づいて特定される当該測定処理情報に基づく予め規定された表示を、特定した当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる処理部を備え、前記処理部は、前記測定対象の像の拡大を指示されたときに、当該測定対象の像を拡大して前記表示部に表示させると共に、前記予め規定された表示の表示位置を、拡大した前記測定箇所の像の位置に応じて変更する。
請求項2記載の情報表示装置は、請求項1記載の情報表示装置において、前記処理部は、前記測定対象における位置が前記第1データに記録され、かつ前記測定処理情報が前記第2データに記録された前記測定箇所を前記表示部に一覧表示させると共に、当該一覧表示のなかからいずれかの前記測定箇所が選択されたときに、当該いずれかの測定箇所についての前記予め規定された表示を当該いずれかの測定箇所の像の位置に関連付けて前記表示部に表示させる。
請求項3記載の情報表示装置は、請求項1または2記載の情報表示装置において、前記処理部は、測定対象識別情報が記された前記測定対象における前記測定箇所についての前記予め規定された表示を表示させるときに、前記撮像データの画像解析によって前記測定対象識別情報によって示されている識別情報を特定し、特定した当該識別情報に基づいて前記測定対象の像に対応する前記測定対象を特定する。
請求項4記載の情報表示装置は、請求項1から3のいずれかに記載の情報表示装置において、前記処理部は、基準座標特定マークが記された前記測定対象における前記測定箇所についての前記予め規定された表示を表示させるときに、前記撮像データの画像解析によって当該測定対象の像における当該基準座標特定マークの像の位置を特定すると共に、当該基準座標特定マークの位置に対する前記測定箇所の位置を特定可能な前記第1データと、特定した当該基準座標特定マークの像の位置とに基づいて前記測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定する。
請求項5記載の情報表示装置は、請求項1から4のいずれかに記載の情報表示装置において、前記処理部は、前記測定対象としてのプリント基板に規定された前記測定箇所についての前記測定処理情報に基づく前記予め規定された表示を当該プリント基板の像における当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示可能に構成されている。
請求項6記載の測定システムは、請求項1から5のいずれかに記載の情報表示装置と、前記測定処理を実行可能な測定装置とを備えている。
請求項7記載の情報表示用プログラムは、測定対象に規定された測定箇所についての予め規定された表示を当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示させる情報表示装置の処理部に対して、前記測定対象を撮像した撮像データに基づいて当該測定対象の像を表示部に表示させる処理と、前記測定対象における前記測定箇所の位置を特定可能な第1データに基づいて当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定し、かつ前記測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報が前記測定対象および当該測定箇所に関連付けられて記録された第2データに基づいて特定される当該測定処理情報に基づく前記予め規定された表示を、特定した当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる処理と、前記測定対象の像の拡大率を指定されたときに、指定された当該拡大率で当該測定対象の像を拡大して前記表示部に表示させると共に、前記予め規定された表示の表示位置を、拡大した前記測定箇所の像の位置に応じて変更する処理とを実行させる。
請求項1記載の情報表示装置では、処理部が、測定対象を撮像した撮像データに基づく測定対象の像の拡大を指示されたときに、測定対象の像を拡大して表示部に表示させると共に、測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報に基づく予め規定された表示の表示位置を、拡大した測定箇所の像の位置に応じて変更する。また、請求項7記載の情報表示用プログラムでは、上記の処理を情報表示装置の処理部に実行させる。さらに、請求項6記載の測定システムでは、上記の情報表示装置を備えている。
したがって、請求項1記載の情報表示装置、請求項6記載の測定システム、および請求項7記載の情報表示用プログラムによれば、測定対象に規定された微細な測定箇所についても、測定対象の像を拡大して表示させることにより、測定箇所についての情報を容易に視認することが可能となる。このため、いずれの測定箇所についての情報であるかを確実かつ容易に特定することができる。また、測定対象を模して作画した画像を参照するのとは異なり、実際の測定対象を撮像した撮像データに基づく測定対象の像が表示部に表示されるため、表示された測定対象の像における各部の色合いや形状と、実際の測定対象における対応する部位の色合いや形状とが一致した状態となる。このため、表示されている測定箇所についての情報が実際の測定対象におけるいずれの部位に関するものであるかを確実かつ容易に特定することができる。
請求項2記載の情報表示装置では、処理部が、測定対象における位置が第1データに記録され、かつ測定処理情報が第2データに記録された測定箇所を表示部に一覧表示させると共に、一覧表示のなかからいずれかの測定箇所が選択されたときに、選択された測定箇所についての予め規定された表示をその測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示させる。したがって、請求項2記載の情報表示装置、その処理部に上記の処理を実行させる情報表示用プログラム、およびそのような情報表示装置を備えた測定システムによれば、一覧表示のなかから任意の測定箇所を選択するだけで、選択した測定箇所についての予め規定された表示を表示させることができるため、この種の装置を使用した確認作業に不慣れな作業者であっても、任意の測定箇所についての情報を確実かつ容易に表示させることができる。
請求項3記載の情報表示装置では、処理部が、測定対象識別情報が記された測定対象における測定箇所についての予め規定された表示を表示させるときに、撮像データの画像解析によって測定対象識別情報によって示されている識別情報を特定し、特定した識別情報に基づいて測定対象の像に対応する測定対象を特定する。したがって、請求項3記載の情報表示装置、その処理部に上記の処理を実行させる情報表示用プログラム、およびそのような情報表示装置を備えた測定システムによれば、例えば、測定対象に対して付与されている識別情報をキー操作によって入力して処理部に特定させる構成とは異なり、処理部によって誤った識別情報が特定される事態を好適に回避することができる結果、撮像装置によって撮像されて測定対象の像が表示されている測定対象とは異なる測定対象についての第2データに基づいて誤った情報が表示される事態を確実に回避することができる。
請求項4記載の情報表示装置では、処理部が、基準座標特定マークが記された測定対象における測定箇所についての予め規定された表示を表示させるときに、撮像データの画像解析によって測定対象の像における基準座標特定マークの像の位置を特定すると共に、基準座標特定マークの位置に対する測定箇所の位置を特定可能な第1データと、特定した基準座標特定マークの像の位置とに基づいて測定対象の像における測定箇所の像の位置を特定する。したがって、請求項4記載の情報表示装置、その処理部に上記の処理を実行させる情報表示用プログラム、およびそのような情報表示装置を備えた測定システムによれば、予め規定された表示を関連付けて表示すべき測定箇所の像の位置を確実かつ容易に特定させることができる。これにより、予め規定された表示を的確な位置に表示させて、いずれの測定対象についての情報であるかを正確に認識させることができる。
請求項5記載の情報表示装置では、処理部が、測定対象としてのプリント基板に規定された測定箇所についての測定処理情報に基づく予め規定された表示をプリント基板の像における測定箇所の像の位置に関連付けて表示可能に構成されている。したがって、請求項5記載の情報表示装置、その処理部に上記の処理を実行させる情報表示用プログラム、およびそのような情報表示装置を備えた測定システムによれば、狭ピッチで配設された接続端子を有する電子部品が実装されたものや、微細な導体パターンが形成されたものが存在するプリント基板について、測定箇所の像や測定箇所についての情報を容易に視認することができる。
基板検査システム100の構成を示す構成図である。 検査対象基板10の一例について説明するための説明図である。 検査結果表示装置3および測定装置4の構成を示す構成図である。 検査結果表示装置3の表示部34に表示させた判定結果表示画面50の一例について説明するための表示画面図である。 任意の測定箇所を選択した状態の判定結果表示画面50の一例について説明するための表示画面図である。 映像表示領域53の映像を拡大表示させた状態の判定結果表示画面50の一例について説明するための表示画面図である。 拡大表示させた映像を参照しながら測定作業を行っている状態の判定結果表示画面50の一例について説明するための表示画面図である。 判定結果表示領域52に他の測定箇所についての情報を表示させた状態の判定結果表示画面50の一例について説明するための表示画面図である。 任意の測定箇所を選択した状態の判定結果表示画面50の他の一例について説明するための表示画面図である。 映像表示領域53の映像を拡大表示させた状態の判定結果表示画面50の他の一例について説明するための表示画面図である。 拡大表示させた映像を参照しながら測定作業を行っている状態の判定結果表示画面50の他の一例について説明するための表示画面図である。
以下、本発明に係る情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す基板検査システム100は、「測定システム」の一例であって、検査装置1、データサーバ2、検査結果表示装置3および測定装置4を備え、一例として、図2に示す検査対象基板10などの回路基板を対象として、検査、検査結果の確認、再検査および補修等の一連の作業を実施することが可能に構成されている。
検査対象基板10は、「測定対象」としての「プリント基板」の一例である「部品実装済の多層基板」であって、電子部品12などの各種の電子部品が実装され、かつパッド14a,14b・・(以下、区別しないときには「パッド14」ともいう)や導体パターン15などの各種の導体路が設けられている。この場合、電子部品12は、検査対象基板10の部品実装面に設けられたパッド11a,11b・・(以下、区別しないときには「パッド11」ともいう)に各接続用端子13a,13b・・(以下、区別しないときには「接続用端子13」ともいう)が半田付けされている。また、導体パターン15は、パッド14c,14fを接続する内層パターンで構成されている。
また、検査対象基板10には、フェデューシャルマーク16a〜16c(「基準座標特定マーク」の一例:以下、区別しないときには「フェデューシャルマーク16」ともいう)が記されると共に、識別コードラベル17(「測定対象識別情報」が記されたラベルの一例)が貼付されている(検査対象基板10が「基準座標特定マークが記された測定対象」および「測定対象識別情報が記された測定対象」である例)。
この場合、各フェデューシャルマーク16は、検査装置1によって検査すべき検査箇所の検査対象基板10における位置を特定させるためのマークであって、本例の検査対象基板10は、一例として、矩形状の基板本体の部品実装面における3つの角部に印刷されている。また、識別コードラベル17は、同型の複数枚の検査対象基板10,10・・に対して個別的に付与された識別コードが記された二次元コードのラベルであって、本例の検査対象基板10は、一例として、部品実装面においてフェデューシャルマーク16が印刷されていない角部に貼付されている。この識別コードラベル17については、本例のような二次元コードのラベルに代えて、識別コードが記された一次元コード(バーコード)のラベルが貼付されることもある。
なお、実際の検査対象基板10には、電子部品12以外の各種の部品が実装され、かつパッド14c,14fおよび導体パターン15からなる導体路以外の各種の導体路が設けられているが、基板検査システム100の構成に関する理解を容易とするために、検査対象基板10における上記の各構成要素11〜17以外の構成要素に関する図示および説明を省略する。
一方、検査装置1は、検査対象基板10等の各種回路基板の良否を電気的に検査可能に構成された装置であって、予め規定された各検査箇所(測定箇所)に接触させたコンタクトプローブを介して各検査箇所についての電気的パラメータを測定する測定処理を実行する測定部(「測定処理を実行可能な測定装置」の一例)と、測定部による測定処理を制御すると共に測定された測定値と検査用の基準値との比較によって検査箇所の良否を判定する処理部とを備えている。この場合、本例の基板検査システム100では、相互に接続されているべき各パッド11と各接続用端子13との間や、導体パターン15などを介して相互に接続されているべきパッド14,14の間などが検査箇所(電気的パラメータを測定すべき測定箇所)として規定されている。
また、検査対象基板10については、検査箇所として指定されているパッドおよび導体パターンや実装部品などの形状に関する情報と、各検査箇所の位置情報(検査装置1による測定処理時にコンタクトプローブを接触させるべき位置などの各フェデューシャルマーク16を基準とする座標の情報)と、各検査箇所についての検査順序の情報とが検査対象基板10の型式(品種)に関連付けられて記録された測定手順データD0、並びに、良品の検査対象基板10における各検査箇所において測定されるべき測定値である基準値がそれぞれ記録された基準値データD1などが予め生成されてデータサーバ2に登録されている。したがって、本例の基板検査システム100では、検査装置1がこの測定手順データD0および基準値データD1をデータサーバ2から取得して検査を行う構成が採用されている。
また、本例の基板検査システム100では、上記の測定部による測定処理によって測定された各検査箇所についての測定値、および測定値と基準値との比較によって処理部が判定した各検査箇所の良否に関する判定結果(検査結果)を記録した検査結果データD2が検査装置1において生成されて、検査対象基板10の識別コードと関連付けられた状態でデータサーバ2に送信されて記録される構成が採用されている。なお、検査装置1による検査対象基板10についての検査については、後に詳細に説明する。
また、データサーバ2は、上記の測定手順データD0および基準値データD1を記録すると共に、検査装置1において生成されて検査装置1から送信される検査結果データD2を記録する。また、本例の基板検査システム100では、検査結果表示装置3からの要求に応じてデータサーバ2から検査結果表示装置3に測定手順データD0および検査結果データD2が送信される。
さらに、本例の基板検査システム100では、測定装置4において生成されて測定装置4から送信される後述の測定値データD4(測定装置4による再測定処理の結果が記録されたデータ)がデータサーバ2に記録されると共に、検査装置1において不良と判定された検査箇所について測定値データD4および基準値データD1に基づいてその良否が再判定され、判定結果が検査結果データD2に記録される構成が採用されている。なお、データサーバ2における上記の各処理については、後に詳細に説明する。
また、検査結果表示装置3は、「情報表示装置」の一例であって、図3に示すように、カメラ31、通信部32、操作部33、表示部34、処理部35および記憶部36を備え、検査対象基板10などについての検査結果を表示可能に構成されている。
カメラ31は、「情報表示装置」の構成要素として検査結果表示装置3に搭載されている「撮像装置」であって、本例の基板検査システム100では、このカメラ31によって検査対象基板10などの「検査対象(測定対象)」をカラーで撮像し、その映像(所定の周期で更新される動画像)の撮像データD3を「測定対象を撮像した撮像データ」として使用して各種の処理が実行される構成が採用されている。なお、本例のカメラ31は、ズームレンズ機構を備えたカメラ(画角および焦点距離を変更可能なカメラ)で構成されている。この場合、「情報表示装置」の構成要素として配設されている「撮像装置(カメラ31)」によって撮像した「撮像データ(撮像データD3)」を使用する構成に代えて、「情報表示装置」に接続した外部装置としての「撮像装置」によって撮像された「撮像データ」を使用する構成を採用することもできる。
通信部32は、ネットワーク通信路を介してデータサーバ2との間で各種のデータを送受信可能なネットワーク通信アダプタで構成されている。操作部33は、検査結果表示装置3の動作条件の設定操作や、後述する「検査箇所の選択」の操作、および「撮像データD3の映像(画像)の拡大率の指定」の操作などが可能に表示部34の前面側に配設されたタッチパネル、および複数の操作スイッチを備え、タッチパネルや操作スイッチに対する操作に応じた操作信号を処理部35に出力する。
表示部34は、「表示部」の一例であって、処理部35の制御に従い、検査結果表示装置3の動作条件の設定画面(図示せず)や、後述の判定結果表示画面50(図4〜11参照)などの各種の表示画面を表示する。なお、「情報表示装置」の構成要素として配設されている「表示部(表示部34)」に代えて、「情報表示装置」に接続した外部装置としての「表示装置」を「表示部」として使用する構成を採用することもできる。
処理部35は、検査結果表示装置3を総括的に制御する。具体的には、処理部35は、「処理部」の一例であって、「情報表示用プログラム」の一例であるプログラムデータDpに従い、データサーバ2から測定手順データD0を取得すると共に、カメラ31を制御して検査対象基板10を撮像させる。また、処理部35は、プログラムデータDpに従い、カメラ31から出力される撮像データD3を対象とする画像解析によって検査対象基板10における前述の識別コードラベル17によって示されている識別コード(識別情報)を特定し、特定した識別コードに基づいて、カメラ31によって撮像されている検査対象基板10を特定する。さらに、処理部35は、特定した識別コードの検査対象基板10についての検査結果データD2をデータサーバ2から取得する。
また、処理部35は、測定手順データD0、検査結果データD2および撮像データD3に基づいて図4〜11に示す判定結果表示画面50を表示部34に表示させる処理を実行する。この場合、判定結果表示画面50は、検査対象基板10についての検査結果(測定結果)に関する情報を表示するための表示画面の一例であって、識別コード表示領域51、判定結果表示領域52および映像表示領域53などの表示領域が規定されている。識別コード表示領域51には、判定結果表示領域52に表示される判定結果の検査対象基板10に対して付与されている識別コードが表示される。判定結果表示領域52には、検査装置1による各検査箇所についての判定結果が表示される。映像表示領域53には、カメラ31によって撮像された撮像データD3の映像(画像)が表示される。
なお、上記の判定結果表示画面50の表示処理については後に具体的な例を挙げて詳細に説明するが、本例の検査結果表示装置3では、一例として、利用者が再検査を要すると判断した検査対象基板10(例えば、検査装置1によって不良と判定された検査箇所が存在する検査対象基板10)を図示しない載置台上に載置し、かつ任意の撮像位置に位置決め固定したカメラ31によって載置台上の検査対象基板10を撮像すると共に、測定装置4による測定作業を実施する作業者が視認可能な位置に設置されている表示部34に上記の判定結果表示画面50を表示させる構成が採用されている。記憶部36は、上記のプログラムデータDpを記憶すると共に、データサーバ2から取得された測定手順データD0および検査結果データD2や、カメラ31から出力される撮像データD3、後述するように測定装置4から送信される測定値データD4、並びに処理部35の演算結果などを記憶する。
また、測定装置4は、「測定処理を実行可能な測定装置」の他の一例であって、測定部41、通信部42、操作部43、表示部44、処理部45および記憶部46を備え、検査対象基板10などの任意の測定対象についての各種の電気的パラメータを測定することができるように構成されている。
測定部41は、一例として、作業者が手に持って任意の測定箇所(検査箇所)に接触させることが可能な一対のテストリード41a,41aを備え、両テストリード41a,41aを介して測定箇所についての電気的パラメータを測定して測定値データD4を生成して出力する測定処理を実行可能に構成されている。通信部42は、前述の検査結果表示装置3における通信部32と同様にネットワーク通信路を介してデータサーバ2との間で各種のデータを送受信可能なネットワーク通信アダプタで構成されている。操作部43は、測定装置4の動作条件(測定条件等)の設定操作が可能な複数の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部45に出力する。表示部44は、処理部45の制御下で動作条件や測定結果などを表示する。
処理部45は、測定装置4を総括的に制御する。具体的には、処理部45は、設定された動作条件(測定条件)に従って測定部41を制御して測定処理を実行させると共に、測定部41によって生成された測定値データD4の値(測定値)を表示部44に表示させる。また、処理部45は、通信部42から検査結果表示装置3に測定値データD4を送信する。記憶部46は、処理部45の動作プログラムや演算結果、および上記の測定値データD4などを記憶する。
次に、基板検査システム100を使用して、検査対象基板10の検査、検査結果の確認、再検査(再測定)および不良判定の検査箇所の補修などの一連の作業を実施する方法について説明する。なお、測定手順データD0および基準値データD1の生成やデータサーバ2への登録は既に完了しているものとする。
最初に、検査装置1によって検査対象基板10を電気的に検査する。この際には、まず、検査対象基板10の検査に必要な測定手順データD0および基準値データD1をデータサーバ2から送信させて検査装置1に記憶させる。次いで、検査対象基板10に貼付されている識別コードラベル17を検査装置1に接続されている図示しないバーコードリーダによって読み取らせ、検査を行う検査対象基板10に対して付与されている識別コードを処理部に特定させ、特定した識別コードを検査結果データD2に記録させる。続いて、処理部は、基準値データD1に従って測定部を制御することにより、検査対象基板10に対して規定されている各検査箇所についての測定処理を実行させる。また、処理部は、測定部から測定値が出力される都度、出力された測定値を対応する検査箇所に関連付けて検査結果データD2に記録する。
さらに、処理部は、出力された測定値と、基準値データD1に記録されている対応する検査箇所についての基準値とを比較することにより、測定値が基準値に対する予め規定された許容範囲内の値のときには、その検査箇所が良好と判定して判定結果を検査結果データD2に記録すると共に、測定値が基準値に対する予め規定された許容範囲を外れているときには、その検査箇所が不良と判定して判定結果を検査結果データD2に記録する。この後、測定手順データD0に記録されている測定順序に従って、すべての検査箇所についての測定処理および良否判定処理を行うことにより、その検査対象基板10についての検査が完了する。この際には、生成された検査結果データD2が検査装置1からデータサーバ2に送信されてデータサーバ2に記録される。
また、検査すべき他の検査対象基板10についても上記の一連の処理を同様の手順で検査を行う。これにより、検査を行った各検査対象基板10についての検査結果をそれぞれ特定可能な複数の検査結果データD2,D2・・がデータサーバ2に記録された状態となる。なお、検査装置1による各検査対象基板10の検査時には、一例として、不良と判定された検査箇所が存在しない良品の検査対象基板10と、不良と判定された検査箇所が存在する不良品の検査対象基板10とが別々に保管される。
次いで、不良品の検査対象基板10を対象として、不良と判定された検査箇所を検査結果表示装置3によって目視で確認すると共に、測定装置4を用いた測定処理を行うことで検査装置1による不良判定の是非を確認し、必要に応じて不良箇所を修復する。具体的には、まず、測定手順データD0および検査結果データD2をデータサーバ2から検査結果表示装置3に送信させて記憶部36に記録させる。この場合、本例では、測定手順データD0が「測定対象に規定された測定箇所の測定対象における位置を特定可能な第1データ」に相当すると共に、検査結果データD2が「測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報(本例では、測定値に基づく良否判定の結果)が測定対象および測定箇所に関連付けられて記録された第2データ」に相当する。
次いで、不良品と判定された検査対象基板10を載置台の上に載置して、操作部33の操作によって処理の開始を指示する。これに応じて、処理部35が、プログラムデータDpに従い、カメラ31を制御して載置台上の検査対象基板10の撮像を開始させると共に、図4に示すように、判定結果表示画面50を表示部34に表示させる(「測定対象を撮像した撮像データに基づいて測定対象の像を表示部に表示させる」との処理の一例)。なお、判定結果表示画面50を表示させた直後のこの時点においては、カメラ31から出力された撮像データD3の映像が映像表示領域53に表示されるだけで、識別コード表示領域51や判定結果表示領域52は非表示の状態となっている。
続いて、処理部35は、撮像データD3を対象とする画像解析を行うことにより、検査対象基板10における3つのフェデューシャルマーク16a〜16cの像i16a〜i16c(以下、区別しないときには「像i16」ともいう)と、検査対象基板10に貼付された識別コードラベル17の像i17とがカメラ31による撮像範囲内に含まれているか否かを判別する。この際に、各像i16a,i17のうちのいずれかが撮像データD3内に存在せず、かつ、カメラ31がズームアウト可能な状態(より広い範囲を撮像可能な状態)であるときに、処理部35は、カメラ31を制御してズームアウトさせる。これにより、載置台上の十分に広い範囲がカメラ31によって撮像されて撮像データD3が出力され、図4に示すように、検査対象基板10の像i10の全体が映像表示領域53に表示された状態となる。
また、処理部35は、各像i16,i17のすべてが撮像データD3内に存在すると判別したときに、撮像データD3の映像(画像)における各像i16の中心点の座標をそれぞれ特定する(「撮像データの画像解析によって測定対象の像における基準座標特定マークの像の位置を特定する」との処理の一例)。さらに、処理部35は、撮像データD3の画像解析を行うことにより、像i17の識別コードラベル17によって示されている識別コードを特定し、図4に示すように、特定した識別コードを判定結果表示画面50の識別コード表示領域51に表示させる。また、処理部35は、特定した識別コードに基づき、載置台に載置されている検査対象基板10(カメラ31によって撮像されている検査対象基板10)を特定すると共に、記憶部36に記憶させた検査結果データD2のなかから、特定した検査対象基板10についての検査結果データD2(特定した識別コードが関連付けられて記録されている検査結果データD2)を特定する。
次いで、処理部35は、特定した検査結果データD2に基づき、各検査箇所についての良否判定の結果(一例として、PASS/FAILの文字列)を検査箇所の名称と並べて判定結果表示領域52に一覧表示させる(「測定対象における位置が第1データに記録され、かつ測定処理情報が第2データに記録された測定箇所を表示部に一覧表示させる」との処理の一例)。この場合、一例として、載置台に載置されている検査対象基板10についての検査装置1による検査時に、電子部品12の接続用端子13gがパッド11gに対して正常に接続されておらず、これに起因して接続用端子13g(接続用端子13gおよびパッド11g)との検査箇所が不良と判定されていたものとする。このような検査対象基板10については、図4に示すように、一例として、「実装部品DEF 」における「端子007 」との名称の検査箇所が不良判定であったことを示す「FAIL」との文字列が判定結果表示領域52に表示される。
したがって、判定結果表示領域52に表示された情報を見た作業者は、不良判定された「実装部品DEF 」における「端子007 」との検査箇所を確認するために、その検査箇所が検査対象基板10におけるいずれの位置に規定されているかを特定する。具体的には、判定結果表示領域52内の「端子007 」との文字列を選択するタップ操作を行う。この際には、表示部34の正面側に配設されたタッチパネルからの操作信号に基づき、処理部35が、一覧表示された各検査箇所のなかから、「端子007 」との名称の検査箇所が選択されたと判別し、図5に示すように、選択された検査箇所についての情報を示す「端子007 FAIL」との表示(文字列)を反転表示させることで判定結果表示領域52内における他の検査箇所についての表示(文字列)と区別する。
また、処理部35は、選択された検査箇所(本例では、接続用端子13gおよびパッド11g)の「フェデューシャルマーク16a〜16cの位置」を基準とする位置(座標)、およびその検査箇所の形状を測定手順データD0に基づいて特定する(「測定対象の像における測定箇所の像の位置を特定する」との処理の一例)。さらに、処理部35は、測定手順データD0に基づいて特定した検査箇所の位置と、撮像データD3の映像(画像)における各像i16の中心点の座標とに基づき、撮像データD3の映像における検査箇所(接続用端子13gおよびパッド11g)の像i13g,i11gの位置(座標)を特定し、像i13g,i11gを検査対象基板10の像i10における他の検査箇所の像と区別可能に強調表示する。
この際に、処理部35は、図5に示すように、一例として、測定手順データD0に基づいて特定した検査箇所(接続用端子13gおよびパッド11g)の形状に基づき、像i13g,i11gに重ねて、不良判定の検査箇所を示す透明色の図柄Ma(一例として、像i13g,11gの透視が可能に像i13g,11gの輪郭と同じ形状の領域内が赤色に塗り潰された図柄)を点滅表示させる(「測定処理情報に基づく予め規定された表示」として「測定処理によって測定された測定値に基づく良否判定の結果を示す表示」を「特定した測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる」との処理の一例であると共に、「一覧表示のなかからいずれかの測定箇所が選択されたときに、いずれかの測定箇所についての予め規定された表示をいずれかの測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示させる」との処理の一例)。これにより、不良判定の「端子007 」との名称の検査箇所の像i13g,i11gが検査対象基板10の像i10におけるどの辺りに存在するかを認識することが可能となる。
しかしながら、検査対象基板10の像i10の全体(電子部品12の像i12の全体)が映像表示領域53に表示されている判定結果表示画面50、すなわち、電子部品12に配設されたすべての接続用端子13、およびそれらが接続されているべきすべてのパッド11の像i13,i11が映像表示領域53に表示されている判定結果表示画面50では、図柄Maが表示されることで電子部品12の各接続用端子13のうちの1つ、およびその接続用端子13が接続されているべきパッド11が不良判定であったことを認識できるものの、各接続用端子13および各パッド11の像i13,i11が非常に小さいため、何番目の接続用端子13およびパッド11が不良と判定されたかを正確に把握するのが困難となっている。したがって、上記のように強調表示された像i13g,i11gの部位を拡大することで、不良判定の検査箇所の位置を正確に把握する。
具体的には、一例として、映像表示領域53内の像i10における像i13g,i11gを中心とするピンチアウト操作(本例では、図柄Maの表示部位を中心とするピンチアウト操作:「測定対象の像」の拡大率を指定する操作:「測定対象の像」の拡大を指示する操作の一例)を行う。この際に、処理部35は、操作部33(タッチパネル)からの操作信号に基づき、カメラ31におけるズームレンズ機構の動作範囲内でズームインさせ、その後に、撮像データD3の映像(画像)をデジタルズーム処理することにより、ピンチアウト操作の中心を中心点として操作量に応じた拡大率で映像(画像)を拡大させる。なお、以下の説明においては、ズームレンズ機構によるズームイン/ズームアウトと、デジタルズーム処理の程度の変更によるズームイン/ズームアウトとを区別することなく、ズームイン(拡大)・ズームアウト(縮小)ともいう。これにより、図6に示すように、強調表示されている像i13g,i11gを中心として検査対象基板10の像i10が映像表示領域53内に拡大されて表示された状態となる(指定された拡大率で「測定対象の像を拡大して表示部に表示させる」との処理が行われた表示画面の一例)。
この際に、処理部35は、映像表示領域53内での像i10の拡大に連動して、像i13g,i11gに重ねて表示させている赤色の図柄Maの表示位置および拡大率を変更する(「予め規定された表示の表示位置を、拡大した測定箇所の像の位置に応じて変更する」との処理の一例)。なお、図6、および後に参照する図7,10,11では、図柄Maを網線で塗り潰して図示している。これにより、電子部品12の各接続用端子13のうちの接続用端子13gと、接続用端子13gが接続されているべきパッド11gとからなる検査箇所が不良判定であったことを目視によって正確に確認することが可能となる。
この場合、本例の検査結果表示装置3およびプログラムデータDpでは、不良品と判定された実際の検査対象基板10をカメラ31によって撮像した撮像データD3の映像(画像)を判定結果表示画面50の映像表示領域53に表示させる構成が採用されている。このため、表示部34(判定結果表示画面50)に表示される検査対象基板10の像i10では、各部の色合いや形状が実際の検査対象基板10における対応する部位の色合いや形状と一致している。したがって、映像表示領域53に表示されている「不良判定の検査箇所」が検査対象基板10のいずれの部位に位置しているかについて映像表示領域53内の像i10および検査対象基板10を見比べて確実かつ容易に把握することが可能となっている。
一方、不良判定の検査箇所の像i13g,i11gが拡大して表示された映像表示領域53を参照したときに、接続用端子13gがパッド11gに対して正常に接続されていない(端子浮きが生じている)ことが確認できたときには、一例として、後述する補修作業を実施する。また、映像表示領域53を参照したときに、接続用端子13gがパッド11gに対して正常に接続されている(端子浮きが生じていない)ように見えたときには、一例として、測定装置4を使用して接続用端子13gおよびパッド11g間の抵抗値を測定する。
具体的には、測定装置4の操作部43を操作して抵抗値の測定モードに切り換えて測定処理を開始させると共に、載置台上の検査対象基板10における接続用端子13gおよびパッド11gに測定部41のテストリード41a,41aをそれぞれ接触させる。この際に、本例の基板検査システム100では、検査結果表示装置3の表示部34(判定結果表示画面50)に、載置台上の検査対象基板10をカメラ31によって撮像した撮像データD3の映像(画像)が表示され、さらに、不良の検査箇所を視認するために、測定装置4によって抵抗値を測定すべき検査箇所(接続用端子13gおよびパッド11g)の像i13g,i11gが映像表示領域53内に拡大されて表示されている。したがって、接続用端子13gおよびパッド11gに対してテストリード41aを接触させる際には、図7に示すように、映像表示領域53内の像i10(像i13g,i11g)およびテストリード41a,41aの像i41a,i41aを参照しながら作業を行うことで、微細な接続用端子13gおよびパッド11gに対してテストリード41a,41aを正確かつ容易に接触させることができる。
一方、接続用端子13gおよびパッド11gにテストリード41a,41aが接触させられたときに、測定部41は、テストリード41a,41a間の抵抗値を測定して測定値データD4を生成し、生成した測定値データD4を処理部45に出力する。また、処理部45は、出力された測定値データD4を記憶部46に記憶させると共に、その値(接続用端子13gおよびパッド11g間の抵抗値)を表示部44に表示させる。さらに、処理部45は、通信部42から検査結果表示装置3に測定値データD4を送信する。これに応じて、検査結果表示装置3では、処理部35が、送信された測定値データD4を、載置台上の検査対象基板10の識別コードおよび選択されている検査箇所(この例では、接続用端子13gおよびパッド11g)に関連付けた状態で通信部32からデータサーバ2に送信させる。
また、データサーバ2では、処理部が、送信された測定値データD4の値を、対応する検査対象基板10についての検査箇所の検査結果データD2における対応する検査箇所についての測定値の情報に上書きする。また、データサーバ2の処理部は、対応する検査対象基板10についての基準値データD1と、送信された測定値データD4とを比較することにより、対応する検査箇所の良否を判定する。この際に、測定値データD4の値が、基準値データD1に記録されている基準値に対する予め規定された許容範囲を外れているときには、検査結果データD2における不良との検査結果を保持する。また、測定値データD4の値が基準値に対する許容範囲内のときには、検査結果データD2における不良との検査結果を正常に変更して検査結果データD2に記録する。
さらに、データサーバ2の処理部は、最新の検査結果データD2を検査結果表示装置3に対して送信する。また、検査結果表示装置3では、処理部35が、送信された検査結果データD2に基づき、データサーバ2において検査結果データD2における検査結果が保持されていたときには、判定結果表示領域52における「端子007 」との名称の検査箇所の検査結果を保持する(FAILとの表示を維持する)と共に、データサーバ2において検査結果データD2における検査結果が変更されていたときには、判定結果表示領域52における「端子007 」との名称の検査箇所の検査結果を変更する(PASSとの表示に表示替えする)。
これにより、判定結果表示領域52の表示を参照することで、測定装置4による測定作業を行った接続用端子13gおよびパッド11gの良否を確実かつ容易に把握することができる。この際に、測定装置4による測定作業の結果、接続用端子13gおよびパッド11g間が不良であると判定されたときに、その接続状態を修復可能であれば、修復作業を実施する。この際には、前述の測定装置4による測定作業時と同様にして映像表示領域53内の像i10を参照しながら作業を行うことで、微細な接続用端子13gおよびパッド11gに対する半田付け作業等を正確かつ容易に行うことができる。
一方、本例の検査結果表示装置3では、上記の例のような微細な検査箇所についての確認、測定および補修等の作業だけでなく、実際の検査対象基板10では視認できない内層の導体パターン15等についての検査結果(測定結果)についても、いずれの検査箇所に不良が生じているかを目視で確認することが可能となっている。具体的には、一例として、上記の確認作業において選択されている検査箇所の「端子007 」との文字列に対するタップ操作を行うことで選択を解除する。この際に、処理部35は、カメラ31がズームアウト可能な状態(より広い範囲を撮像可能な状態)であると判別し、ズームアウトさせる。これにより、図4に示すように、検査対象基板10の像i10の全体が映像表示領域53に表示された状態となる。
次いで、判定結果表示領域52内に表示されている各検査箇所および検査結果の一覧をスクロールさせることにより、図8に示すように、一例として、不良判定された検査箇所である「ネット0024 FAIL」との文字列を表示させる。続いて、「ネット0024」との文字列を選択するタップ操作を行う。この際には、処理部35が、一覧表示された各検査箇所のなかから、パッド14c,14fおよび導体パターン15からなる「ネット0024」との名称の検査箇所が選択されたと判別し、図9に示すように、選択された検査箇所についての情報を示す「ネット0024 FAIL」との表示(文字列)を反転表示させることで判定結果表示領域52内における他の検査箇所についての表示(文字列)と区別する。
また、処理部35は、選択された検査箇所(本例では、パッド14c,14fおよび導体パターン15)の「フェデューシャルマーク16a〜16cの位置」を基準とする位置(座標)、およびその検査箇所の形状を測定手順データD0に基づいて特定する(「測定対象の像における測定箇所の像の位置を特定する」との処理の他の一例)。さらに、処理部35は、測定手順データD0に基づいて特定した検査箇所の位置と、撮像データD3の映像(画像)における各像i16の中心点の座標とに基づき、撮像データD3の映像における検査箇所(パッド14c,14fおよび導体パターン15)の像i14c,i14f,i15の位置(座標)を特定し、像i14c,i14f,i15を検査対象基板10の像i10における他の検査箇所の像と区別可能に強調表示する。
この場合、検査箇所の一部を構成する導体パターン15は、前述したようにパッド14c,14fを接続する内層パターンで構成されている。また、本例の基板検査システム100では、導体パターン15の外側の層(表層)が不透明材料で形成されている。したがって、実際の検査対象基板10では、パッド14c,14fを視認することができるものの、導体パターン15を視認することはできない。このため、図8に示すように、この検査対象基板10を撮像した撮像データD3に基づく映像表示領域53内の像i10においても、パッド14c,14fの像i14c,i14fを視認できるものの、導体パターン15の像i15を視認することはできない。以下、撮像データD3に基づく映像表示領域53内の映像(画像)において視認できない像(表層が光透過性を有する材料で形成されていれば視認できる像)については、符号の末尾に「x」を付して説明する。
一方、処理部35は、図9に示すように、一例として、測定手順データD0に基づいて特定した検査箇所(パッド14c,14fおよび導体パターン15)の位置および形状に基づき、像i14c,i14fの位置および形状と、像i15xの位置(導体パターン15の像i15が存在すべき位置)および形状とを特定し、特定した像i14c,i14f,i15xに重ねて、不良判定の検査箇所を示す透明色の図柄Mb(一例として、像i14c,i14fの透視が可能に像i14c,14f,i15xの輪郭と同じ形状の領域内が赤色に塗り潰された図柄)を点滅表示させる(「測定処理情報に基づく予め規定された表示」として「測定処理によって測定された測定値に基づく良否判定の結果を示す表示」を「特定した測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる」との処理の他の一例であると共に、「一覧表示のなかからいずれかの測定箇所が選択されたときに、いずれかの測定箇所についての予め規定された表示をいずれかの測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示させる」との処理の他の一例)。これにより、不良判定の「ネット0024」との名称の検査箇所の像i14c,i14f,i15xが検査対象基板10の像i10におけるどの辺りに存在するかを認識することが可能となる。
この後、前述の「端子007 」との名称の検査箇所についての一連の作業と同様にして、図10に示すように、強調表示された像i14c,i14f,i15xの部位を拡大表示させる(指定された拡大率で「測定対象の像を拡大して表示部に表示させる」との処理が行われた表示画面の他の一例)。この際に、処理部35は、映像表示領域53内での像i10の拡大に連動して、像i14c,i14f,i15xに重ねて表示させている赤色の図柄Mbの表示位置および拡大率を変更する(「予め規定された表示の表示位置を、拡大した測定箇所の像の位置に応じて変更する」との処理の他の一例)。これにより、不良判定の検査箇所の位置の把握、および不良が生じているか否かの目視による確認(例えば、パッド14c,14fの欠損の有無等)を正確に行うことが可能となる。
この場合、「ネット0024」との名称の検査箇所については、例えば、パッド14c,14fの形成不良等(パッド14c,14fが存在しない欠陥)が生じていれば、映像表示領域53に表示される像i10の確認によって、不良の事実を目視によって確認することができる。しかしながら、導体パターン15の断線等が生じていたしても、実際の検査対象基板10における導体パターン15、および像i10におけるi15xを視認できないため、パッド14c,14fの像i14c,i14fが正常であることが確認されたときには、「ネット0024」との名称の検査箇所が不良判定となった原因を目視で確認することはできない。そこで、測定装置4を使用してパッド14c,14f間の抵抗値を測定する。
なお、測定装置4を使用した測定作業については、前述の接続用端子13gおよびパッド11g間の抵抗値の測定作業と同様のため、詳細な説明を省略するが、この検査箇所についての測定作業時にも、図11に示すように、映像表示領域53内の像i10(像i14c,i14f)およびテストリード41a,41aの像i41a,i41aを参照しながら作業を行うことで、微細なパッド14c,14fに対してテストリード41a,41aを正確かつ容易に接触させることができる。
また、「ネット0024」との名称の検査箇所についての測定作業時にも、測定装置4から検査結果表示装置3を介してデータサーバ2に測定値データD4が送信され、データサーバ2において測定値データD4および基準値データD1に基づく良否判定が行われ、その判定結果を示す最新の検査結果データD2が検査結果表示装置3に送信される。これにより、「端子007 」との名称の検査箇所のときと同様にして検査結果表示装置3の表示部34(判定結果表示画面50)における判定結果表示領域52の表示を参照することで、測定装置4による測定作業を行ったパッド14c,14fおよび導体パターン15の良否を確実かつ容易に把握することができる。
なお、上記の作業例では説明を省略したが、本例の検査結果表示装置3(プログラムデータDp)では、ピンチアウト操作による拡大表示に際して検査対象基板10の像i10を拡大させ過ぎてしまったとき(検査箇所の像の全体が映像表示領域53内に表示されない状態となったとき)に、ピンチイン操作によって低い拡大率を指定する(直前の拡大率よりも低い拡大率で「測定対象の像」の拡大を指示する操作の一例)ことにより、任意の拡大率で像i10を表示させることができる。また、「測定対象の像」の拡大の指示(拡大率の指定)を行う操作については、タッチパネルに対するピンチアウト操作/ピンチイン操作に限定されず、操作部33のアップキー/ダウンキー(図示せず)による拡大/縮小の指示の操作や、操作部33の数値キー(図示せず)の操作による拡大率そのものの指定操作などを行うことが可能となっている。これにより、作業内容に則した適当な拡大率で検査対象基板10の像i10を映像表示領域53に表示させることが可能となっている。
このように、この検査結果表示装置3では、処理部35が、検査対象基板10(測定対象)を撮像した撮像データD3に基づく像i10の拡大を指示されたとき(拡大率を指定されたとき)に、像i10を拡大して表示部34に表示させると共に、検査箇所(測定箇所)についての測定処理に関する「測定処理情報(本例では、良否判定の結果)」に基づく「予め規定された表示(本例では、不要判定の検査箇所についての位置および形状を示す図柄Ma,Mb)」の表示位置を、拡大した検査箇所の像の位置に応じて変更する。また、このプログラムデータDpでは、上記の処理を検査結果表示装置3の処理部35に実行させる。さらに、この基板検査システム100では、上記の検査結果表示装置3を備えている。
したがって、この検査結果表示装置3、基板検査システム100およびプログラムデータDpによれば、検査対象基板10に規定された微細な検査箇所についても、検査対象基板10の像i10を拡大して表示させることにより、検査箇所についての情報(本例では、検査箇所を対象とする測定処理の測定結果に基づいて不良と判定された検査箇所の位置および形状を示す図柄Ma,Mb)を容易に視認することが可能となる。このため、いずれの検査箇所についての情報であるかを確実かつ容易に特定することができる。また、検査対象基板10を模して作画した画像を参照するのとは異なり、実際の検査対象基板10を撮像した撮像データD3に基づく像i10が表示部34(判定結果表示画面50の映像表示領域53)に表示されるため、表示された像i10における各部の色合いや形状と、実際の検査対象基板10における対応する部位の色合いや形状とが一致した状態となる。このため、表示されている検査箇所についての情報が実際の測定対象におけるいずれの部位に関するものであるかを確実かつ容易に特定することができる。
また、この検査結果表示装置3では、処理部35が、検査対象基板10における位置が測定手順データD0に記録され、かつ検査結果(測定処理情報)が検査結果データD2に記録された検査箇所を表示部34(判定結果表示画面50における判定結果表示領域52)に一覧表示させると共に、一覧表示のなかからいずれかの検査箇所が選択されたときに、選択された検査箇所についての「予め規定された表示(不良判定の検査箇所の位置および形状を示す図柄Ma,Mb)」をその検査箇所の像の位置に関連付けて表示部34(判定結果表示画面50における映像表示領域53)に表示させる。したがって、この検査結果表示装置3、基板検査システム100およびプログラムデータDpによれば、一覧表示のなかから、任意の検査箇所(一例として、不良と判定された検査箇所)を選択するだけで、選択した検査箇所についての「予め規定された表示」を表示させることができるため、この種の装置を使用した確認作業に不慣れな作業者であっても、任意の検査箇所(不良判定の検査箇所)についての情報を確実かつ容易に表示させることができる。
さらに、この検査結果表示装置3では、処理部35が、識別コードが記された(識別コードを示す識別コードラベル17が貼付された)検査対象基板10における検査箇所についての「予め規定された表示」を表示させるときに、撮像データD3の画像解析によって識別コードによって示されている識別コードを特定し、特定した識別コードに基づいて像i10に対応する検査対象基板10を特定する。したがって、この検査結果表示装置3、基板検査システム100およびプログラムデータDpによれば、例えば、検査対象基板10に対して付与されている識別コードをキー操作によって入力して処理部35に特定させる構成とは異なり、処理部35によって誤った識別コードが特定される事態を好適に回避することができる結果、カメラ31によって撮像されて像i10が表示されている検査対象基板10とは異なる検査対象基板10についての検査結果データD2に基づいて誤った情報が表示される事態を確実に回避することができる。
また、この検査結果表示装置3では、処理部35が、フェデューシャルマーク16a〜16cが記された検査対象基板10における検査箇所についての「予め規定された表示」を表示させるときに、撮像データD3の画像解析によって像i10におけるフェデューシャルマーク16a〜16cの像i16a〜i16cの位置を特定すると共に、フェデューシャルマーク16a〜16cの位置に対する検査箇所の位置を特定可能な測定手順データD0と、特定した像i16a〜i16cの位置とに基づいて像i10における検査箇所の像の位置を特定する。したがって、この検査結果表示装置3、基板検査システム100およびプログラムデータDpによれば、「予め規定された表示」を関連付けて表示すべき検査箇所の像の位置を確実かつ容易に特定させることができる。これにより、「予め規定された表示」を的確な位置に表示させて、いずれの検査対象基板10についての情報であるかを正確に認識させることができる。
さらに、この検査結果表示装置3では、処理部35が、「測定対象」としての「プリント基板」の一例である検査対象基板10に規定された検査箇所(測定箇所)についての「測定処理情報」に基づく「予め規定された表示」を検査対象基板10の像i10における検査箇所の像i11g,i13g,i14c,i14f,i15等の位置に関連付けて表示可能に構成されている。したがって、この検査結果表示装置3、基板検査システム100およびプログラムデータDpによれば、狭ピッチで配設された接続用端子13等を有する電子部品12などが実装されたり、微細な「導体パターン」が形成されたりしている検査対象基板10などについて、検査箇所の像i11g,i13g,i14c,i14f,i15などや検査箇所についての情報(不良判定を示す図柄Ma,Mbなど)を容易に視認することができる。
なお、「情報表示装置」および「測定システム」の構成や、「情報表示用プログラム」の処理内容については、上記の例に限定されない。例えば、測定処理の結果(測定値)に基づく検査(良否判定)において不良と判定された検査箇所の位置および形状を示す図柄Ma,Mbを「予め規定された表示」として検査対象の像に関連付けて(重ねて)表示させる例について説明したが、このような図柄以外の各種の表示を「予め規定された表示」として表示させることもできる。
具体的には、上記の検査対象基板10を「測定対象(検査対象)」としたときに、各検査箇所についての検査装置1による測定処理によって測定された測定値、各検査箇所についての検査装置1による良否判定時に使用される基準値、および測定値と基準値との差(測定値と基準値との相違量)などを示す数値を「予め規定された表示」として検査対象基板10の像i10における各検査箇所の像に関連付けて(例えば、検査箇所の像に重ねて)表示させることもできる(図示せず)。また、各検査箇所についての検査装置1による判定結果を示す文字列(例えば、FAIL/PASSとの文字列)を「予め規定された表示」として検査対象基板10の像i10における各検査箇所の像に関連付けて(例えば、検査箇所の像に重ねて)表示させることもできる(図示せず)。さらに、「予め規定された表示」については、検査対象の像に重ねて表示させる表示態様に代えて、検査対象の像を指し示す矢印表示などで「予め規定された表示」を検査対象の像に関連付けて表示させることもできる(図示せず)。
また、判定結果表示領域52内に一覧表示された検査対象のなかから任意の検査対象が選択されたときに、選択された検査対象の位置および形状を示す図柄Ma,Mbを「予め規定された表示」として映像表示領域53内の検査対象の像に関連付けて(重ねて)表示させる例を説明したが、一覧表示からの選択以外の任意の方法で指定した検査対象(例えば、検査順序を示す番号の入力によって指定された検査対象)についての「予め規定された表示」を映像表示領域53内に表示させることもできる。さらに、映像表示領域53内の検査対象基板10の像i10におけるいずれかの像を指定したとき(例えば、像i10上の任意の位置をタップしたとき)に、その像に対応する検査箇所の名称および検査結果を示す判定結果表示領域52内の表示を他の検査結果についての表示と区別可能に表示する(例えば、反転表示させる)構成を採用することもできる。
また、識別コードラベル17の像i17の解析によって検査対象基板10に付与されている識別コードを特定する例について説明したが、「識別コード(識別情報)」を示す二次元コードや一次元コードが、「測定対象(プリント基板)」に対してレーザ描画装置によって直接描画されたり、スタンプや印刷機によって直接印刷されたりしているときには、撮像データD3の画像解析によってそれらの像から識別コードを特定することもできる。また、検査対象基板10の表面に文字情報によって識別コードが記されているときには、撮像データD3の画像解析によってその文字情報を読み取って識別コードを特定することもできる。さらに、検査対象基板10に付与されたフェデューシャルマーク16a〜16cの像i16a〜i16cに基づいて検査対象の像の位置を特定する例について説明したが、撮像データD3の画像解析によって実装部品の外形や配線パターンの形状を特定し、特定した情報、および測定手順データD0内の情報(実装部品や配線パターンの形状を特定可能な情報)に基づいて、各検査対象の像の位置を特定することもできる。
また、ズームレンズ機構を備えたカメラ(カメラ31)からの撮像データD3を使用する例について説明したが、単焦点レンズを備えたカメラからの「撮像データ」をデジタルズーム処理によって拡大する構成を採用することもできる。さらに、判定結果表示領域52の一覧表示のなかから任意の検査箇所(測定箇所)が選択されたときに、選択された1つの検査箇所(測定箇所)についての「予め規定された表示」を判定結果表示領域52内に表示させる構成を例に挙げて説明したが、例えば、指定された条件を満たす複数の検査箇所(測定箇所)(一例として、不良判定の検査箇所のすべて)についての複数の「予め規定された表示」を同時に表示させる構成を採用することもできる。
加えて、測定値および基準値に基づく良否判定を行う基板検査システム100に適用した例について説明したが、測定値に基づく良否の判定を行わない「測定システム」において、測定処理に関する「測定処理情報」に基づく「予め規定された表示」を「測定箇所の像」の位置に関連付けて表示させることもできる。
100 基板検査システム
1 検査装置
2 データサーバ
3 検査結果表示装置
4 測定装置
10 検査対象基板
11a,11b・・,14a,14b・・ パッド
12 電子部品
13a,13b・・ 接続用端子
15 導体パターン
16a〜16c フェデューシャルマーク
17 識別コードラベル
31 カメラ
32,42 通信部
33,43 操作部
34,44 表示部
35,45 処理部
36,46 記憶部
41 測定部
41a テストリード
50 判定結果表示画面
51 識別コード表示領域
52 判定結果表示領域
53 映像表示領域
D0 測定手順データ
D1 基準値データ
D2 検査結果データ
D3 撮像データ
D4 測定値データ
Dp プログラムデータ
i10,i11a,i11b・・,i12,i13a,i13b・・i14a,i14b・・,i15,i16a〜i16c,i17,i41a 像
Ma,Mb 図柄

Claims (7)

  1. 測定対象を撮像した撮像データに基づいて当該測定対象の像を表示部に表示させると共に、前記測定対象に規定された測定箇所の当該測定対象における位置を特定可能な第1データに基づいて当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定し、かつ前記測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報が前記測定対象および当該測定箇所に関連付けられて記録された第2データに基づいて特定される当該測定処理情報に基づく予め規定された表示を、特定した当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる処理部を備え、
    前記処理部は、前記測定対象の像の拡大を指示されたときに、当該測定対象の像を拡大して前記表示部に表示させると共に、前記予め規定された表示の表示位置を、拡大した前記測定箇所の像の位置に応じて変更する情報表示装置。
  2. 前記処理部は、前記測定対象における位置が前記第1データに記録され、かつ前記測定処理情報が前記第2データに記録された前記測定箇所を前記表示部に一覧表示させると共に、当該一覧表示のなかからいずれかの前記測定箇所が選択されたときに、当該いずれかの測定箇所についての前記予め規定された表示を当該いずれかの測定箇所の像の位置に関連付けて前記表示部に表示させる請求項1記載の情報表示装置。
  3. 前記処理部は、測定対象識別情報が記された前記測定対象における前記測定箇所についての前記予め規定された表示を表示させるときに、前記撮像データの画像解析によって前記測定対象識別情報によって示されている識別情報を特定し、特定した当該識別情報に基づいて前記測定対象の像に対応する前記測定対象を特定する請求項1または2記載の情報表示装置。
  4. 前記処理部は、基準座標特定マークが記された前記測定対象における前記測定箇所についての前記予め規定された表示を表示させるときに、前記撮像データの画像解析によって当該測定対象の像における当該基準座標特定マークの像の位置を特定すると共に、当該基準座標特定マークの位置に対する前記測定箇所の位置を特定可能な前記第1データと、特定した当該基準座標特定マークの像の位置とに基づいて前記測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定する請求項1から3のいずれかに記載の情報表示装置。
  5. 前記処理部は、前記測定対象としてのプリント基板に規定された前記測定箇所についての前記測定処理情報に基づく前記予め規定された表示を当該プリント基板の像における当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示可能に構成されている請求項1から4のいずれかに記載の情報表示装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の情報表示装置と、前記測定処理を実行可能な測定装置とを備えている測定システム。
  7. 測定対象に規定された測定箇所についての予め規定された表示を当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示部に表示させる情報表示装置の処理部に対して、前記測定対象を撮像した撮像データに基づいて当該測定対象の像を表示部に表示させる処理と、前記測定対象における前記測定箇所の位置を特定可能な第1データに基づいて当該測定対象の像における当該測定箇所の像の位置を特定し、かつ前記測定箇所についての測定処理に関する測定処理情報が前記測定対象および当該測定箇所に関連付けられて記録された第2データに基づいて特定される当該測定処理情報に基づく前記予め規定された表示を、特定した当該測定箇所の像の位置に関連付けて表示させる処理と、前記測定対象の像の拡大を指示されたときに、当該測定対象の像を拡大して前記表示部に表示させると共に、前記予め規定された表示の表示位置を、拡大した前記測定箇所の像の位置に応じて変更する処理とを実行させる情報表示用プログラム。
JP2019066414A 2019-03-29 2019-03-29 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム Pending JP2020165800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066414A JP2020165800A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066414A JP2020165800A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020165800A true JP2020165800A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72714165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019066414A Pending JP2020165800A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020165800A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11338908A (ja) * 1999-03-26 1999-12-10 Hitachi Ltd 回路情報表示装置
JP2007064642A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Mega Trade:Kk 目視検査装置
JP2007115038A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Sharp Corp プリント基板品質情報管理システム
JP2012167934A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Hioki Ee Corp データ作成装置、基板検査装置およびデータ作成方法
JP2012253199A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Hioki Ee Corp 検査結果表示装置、基板検査システムおよび検査結果表示方法
JP2013100996A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Omron Corp 検査結果の目視確認作業の支援用のシステムおよび装置ならびに方法
JP2015059875A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 日置電機株式会社 検査結果表示データ生成装置、検査結果表示装置、基板検査システムおよび検査結果表示データ生成方法
JP2015081791A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 日置電機株式会社 処理装置および処理プログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11338908A (ja) * 1999-03-26 1999-12-10 Hitachi Ltd 回路情報表示装置
JP2007064642A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Mega Trade:Kk 目視検査装置
JP2007115038A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Sharp Corp プリント基板品質情報管理システム
JP2012167934A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Hioki Ee Corp データ作成装置、基板検査装置およびデータ作成方法
JP2012253199A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Hioki Ee Corp 検査結果表示装置、基板検査システムおよび検査結果表示方法
JP2013100996A (ja) * 2011-11-07 2013-05-23 Omron Corp 検査結果の目視確認作業の支援用のシステムおよび装置ならびに方法
JP2015059875A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 日置電機株式会社 検査結果表示データ生成装置、検査結果表示装置、基板検査システムおよび検査結果表示データ生成方法
JP2015081791A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 日置電機株式会社 処理装置および処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4417400B2 (ja) はんだ検査ライン集中管理システム、及びそれに用いられる管理装置
JP4694272B2 (ja) 印刷はんだ検査装置及び印刷はんだ検査方法
KR101117472B1 (ko) 육안 검사장치와 육안 검사방법
TWI585398B (zh) Projection-type printed circuit board re-inspection system and methods, and marking the location of the defect
JP5861462B2 (ja) はんだ検査のための検査基準登録方法およびその方法を用いた基板検査装置
JP2011138930A (ja) 電子基板の検査管理方法、検査管理装置および目視検査装置
JP2019125693A (ja) 検査管理システム、検査管理装置、検査管理方法
JP5411439B2 (ja) 印刷はんだ検査装置
KR101750521B1 (ko) 기판 검사 장치 및 방법
JP2012253199A (ja) 検査結果表示装置、基板検査システムおよび検査結果表示方法
JP2020165800A (ja) 情報表示装置、測定システムおよび情報表示用プログラム
JP3895334B2 (ja) プリント基板検査装置
KR20040042775A (ko) 검사 상황 표시 방법
JP5191928B2 (ja) 搭載データ作成支援装置および部品実装装置
JP2014163710A (ja) 基板処理装置
JP3183811B2 (ja) 検査支援装置
JP2008218737A (ja) 画像処理装置
JP2015075412A (ja) 外観検査システム
JP3175917B2 (ja) 誤配線検査装置および方法
JP2003139720A (ja) ベリファイ装置
JP2011095054A (ja) 基板検査用の検査領域の設定データ作成方法および検査データ作成システム
JP5521835B2 (ja) 部品はんだ付け検査装置及びその検査方法
JPH09172300A (ja) プリント板ユニットの外観検査方法及び装置
JP2004053415A (ja) 電子部品検査システム
JP6768411B2 (ja) 基板検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530