JP2020165331A - 車両用熱交換器の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器の冷却性を向上させる冷却装置を提供する。【解決手段】車両の後方から前方をみたときに冷却ファンよりも熱交換器の幅が大きくため冷却ファンを2つ設け、第1の冷却ファンの後方または第1の冷却ファンと熱交換器の間に第2の冷却ファンを設け、第1の冷却ファンと第2の冷却ファンが車両背面視で一部重ね合わされ、第1の冷却ファンを駆動する駆動部を備え、第2の冷却ファンは、第1の冷却ファンの回転駆動に追随して自由に回転するようにする。走行中は、第1の冷却ファンより幅が大きな部分にシュラウドではなく、自由に回転する第2の冷却ファンがあることで、通風抵抗を低減して、必要な冷却性能を確保することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、ラジエータやコンデンサ等の車両用熱交換器の冷却装置に関するものである。
この種の車両用熱交換器は、自動車のエンジンの冷却水を外気で冷やすためのラジエータや、車室の空調を司るエアコン(空調)の冷凍サイクルを循環する冷媒を外気で冷やすためのコンデンサ(凝縮器)が例示される。
特許文献1には、自動車に搭載したラジエータの後面に、送風用ファンを内蔵したファンシュラウドを設け、このシュラウドにより送風ファンよりも大きな面積のラジエータを効率良く送風して冷却する技術が開示されている。
特許文献2には、ラジエータの大きさに合わせて、左右に第1の軸流ファンと第2の軸流ファンとを配置し、これらの軸流ファンを原動機に連結して、両軸流ファンを駆動するようにしたラジエータファンシステムが開示されている。
特許文献3には、特許文献2と同様に、自動車の冷却媒体冷却器を冷却するために2つのファンを設け、駆動される第1のファンの周面および第2のファンの周面に設けられた伝達要素を介して、第2のファンを駆動するダブルファンが開示されている。
特許文献4には、強制駆動される冷却ファンの後方にエンジンを有し、前方に主熱交換器を備えると共に主熱交換器のさらに前方に相互形状および寸法の違う副熱交換器を複数備え、主熱交換器と副熱交換器との間に回転自由に支持された従動ファンを備えたエンジン冷却装置が開示されている。
特許文献4のエンジン冷却装置は、非駆動の取付軸に従動ファンが回転自在に取り付けられているので、冷却ファンで吸い込んだ冷却風の速度エネルギーで従動ファンを回転し、主熱交換器へ吸い込まれる冷却風は、副熱交換器および従動ファンを通過したものが送られ、従動ファン通過後の冷却風が撹拌されて平均化され均一な温度分布となったものが主熱交換器を通過し、冷却ファンによりエンジン後方へ吐出される。
ところで、従来から熱交換効率を上げるため、図4および図5に示すように、幅方向に拡大したラジエータを設定する場合がある。図4はラジエータ100とコンデンサ101およびその冷却装置102の一例を示す正面図である。図5は図4の平面断面図を示す。ラジエータ100は、自動車のエンジンの冷却水を外気で冷やすための熱交換器であり、そのラジエータ100に隣接してコンデンサ101が配置される。コンデンサ101は、エアコン(空調)の冷凍サイクルを循環する冷媒を外気で冷やすための熱交換器(凝縮器)である。コンデンサ101は、通常、ラジエータ100よりも車両前方側に配置される。
図4および図5に示すように、拡幅Dのラジエータ100を冷却する冷却装置102においては、ラジエータ100の後方に配置された電動モータ104により駆動される冷却ファン103と、ラジエータ100の外周部から冷却ファン103の外周域までを覆うシュラウド105とを備えている。この場合、冷却ファン103の最大ファン径Rは、ラジエータ100の高さHで決まるため、ラジエータ100の横幅Dが冷却ファン103の最大径Rよりも大きくなれば、図4の斜線で示す拡幅部分Aは、シュラウド105により冷却ファン103に引き込まなければならず、拡幅部分Aの引き込み風速が弱くなり、ラジエータ100の放熱効率が悪くなるといった難点がある。
本発明は、上記に鑑み、図4,5に示すような拡幅の熱交換器であっても、その後方に配置される冷却ファンを工夫することで、アイドル時の熱交換器の冷却性と走行時の熱交換器の冷却性を両立させることができる車両用熱交換器の冷却装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の好適な実施形態においては、車両背面視で冷却ファンよりも熱交換器の幅が大きく、冷却ファンを2つ設けた冷却装置において、第1の冷却ファンの後方または第1の冷却ファンと前記熱交換器の間に第2の冷却ファンを設け、第1の冷却ファンと第2の冷却ファンが車両背面視で一部重ね合わされ、第1の冷却ファンを駆動する駆動部を備え、第2の冷却ファンは、第1の冷却ファンの回転駆動により発生する風速エネルギーにより回転するようにしている。
本発明によると、停車時において、第1の冷却ファンでカバーしきれない範囲に非駆動の第2の冷却ファンを設けることで、冷却性能を確保することができると共に第2の冷却ファン専用の駆動源が不要となり、駆動源の配置スペースを確保する必要がなくコンパクト化が図れる。しかも、走行中は、上記拡幅部分において、シュラウドではなく第1の冷却ファンの回転駆動により発生する風速エネルギーにより第2の冷却ファンが回転し、これにより冷却風が発生するので、通風抵抗を低減して必要な冷却性能を確保することができる。しかも、アイドル時に非駆動の第2の冷却ファンが、第1の冷却ファンによる風速エネルギーで回転するので、拡幅部分Aへエンジン側から熱気が再循環するのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の車両用熱交換器としてラジエータを例示する。このラジエータ1は、自動車のエンジンの冷却水を外気で冷やすための熱交換器である。ラジエータ1は、後述の冷却ファンの最大径Rと同程度の高さHと、横幅Dが冷却ファンの最大径Rの1.5ないし2倍程度の幅(冷却ファンの最大径と同程度の幅R1+拡大幅D1)を有する。
冷却装置2は、ラジエータ1の後方に配置された冷却ファン3,4と、ラジエータ1の外周部から冷却ファン3,4の外周域までを覆うシュラウド5とを備えている。冷却ファン3,4は、車両背面視で第1の冷却ファン3と第2の冷却ファン4とを備えてなる。両冷却ファン2,3は、例えば軸流ファンであって、車両の前方より走行風を取り入れ、後方のラジエータ4に走行風を送る役割を果たす。
第1の冷却ファン3は、図2に示すように、車両の後方から前方側を見て左側に配置され、電動モータ6やエンジン(図示略)からの駆動力によって回転駆動される。電動モータ6は、第1の冷却ファン3の軸中心後方に配置されている。
第2の冷却ファン4は、第1の冷却ファン3の後方、または第1の冷却ファン3とラジエータ1との間に配置される。本実施形態では、図3に示すように、第1の冷却ファン3の後方に配置した例を示す。この第2の冷却ファン4は、第1の冷却ファン3と車両の後方から前方を見たとき、前後方向にオフセットした状態で配置され、かつ図3に示すように、一部が前後方向で重ね合わされてラップした状態となっている。そして、第2の冷却ファン4は、第1の冷却ファン3の回転駆動により発生した風速エネルギーにより回転するようになっている。すなわち、第2の冷却ファン4は、非駆動のファンであるが、第1の冷却ファン3により吸引され後方に向かう風により自由に回転するようになっている。しかも、第2の冷却ファン4は、第1の冷却ファン3が発生させる後方風によって回転し、同一方向に風を発生させる。
第1の冷却ファン3と第2の冷却ファン4は、同径の軸流ファンを後方にオフセットさせて重ねる。そのラップ量は、多い方が第2の冷却ファン4の回転数をモータ駆動の第1の冷却ファン3に近付けることができるが、電動モータ6の直後は風がなく、両冷却ファン3,4を重ねることで横幅を拡大させるメリットもなくなるので、第2の冷却ファン4の外周が電動モータ6の中央付近までとするのが好ましい。
ファンシュラウド5は、ラジエータ1と2つの冷却ファン3,4の外周との間に配設された筒状のものであり、冷却ファン3,4のそれぞれ車両後方側に形成された開口5a,5bから冷却風を後方に送るようになっており、これによりラジエータ1前の風速を向上させるようになっている。開口5a,5bは、冷却ファン3,4の径に合わせて円形に形成されており、両ファン3,4が重なっているため、開口5a,5bの左右方向で内側部分では互いに連通した状態となっている。
上記構成において、第1の冷却ファン3の回転駆動により、その後方風により第2の冷却ファン4を回転することができる。第2の冷却ファン4の回転により、前方から引き込む風が発生しており、アイドル時のラジエータ前の風速が向上する。また、走行時にも第2の冷却ファン4の回転により、ラジエータ1の拡幅部分Aにおいて、走行風が前方から後方に抜けるので、ラジエータ1における熱交換効率も向上する。
さらに、アイドル時には、拡幅部分Aにおいては、第2の冷却ファン4が第1の冷却ファン3による風で回転して車両後方への風を発生させるので、後方から熱気が再循環するのを防止することができる。
さらに、実車搭載時には、第2の冷却ファン4側にもシュラウド5が設けられているので、少ない風速でもラジエータ1のコアの風速を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、第1の冷却ファン3の駆動は電動モータによって行ったが、エンジンからファンベルトにより駆動されるようにしてもよい。また、上記実施形態では、熱交換器としてラジエータを例示したが、図5の従来例に示すように、コンデンサとの組み合わせ、あるいは、コンデンサ単独であってもよい。また、冷却ファンとして前後方向で走行風が抜ける軸流ファンを例示したが、シロッコファン等の多翼ファンであってもよく、駆動される第1の冷却ファンと非駆動で第1の冷却ファンの風により駆動されるものであれば、特に限定されるものではない。
さらに、上記実施形態では、第1の冷却ファンの後方に第2の冷却ファンを前後方向にオフセット状態で配置する構成を例示したが、第2の冷却ファンはラジエータ等の熱交換器と第1の冷却ファンとの間に一部が重なり合うように配置する構成であってもよい。この場合、第1の冷却ファンの吸引による風速エネルギーにより発生する風により第2の冷却ファンを回転させる態様となる。
1 ラジエータ
2 冷却装置
3 第1の冷却ファン
4 第2の冷却ファン
5 ファンシュラウド
6 電動モータ
2 冷却装置
3 第1の冷却ファン
4 第2の冷却ファン
5 ファンシュラウド
6 電動モータ
Claims (1)
- 車両背面視で冷却ファンよりも熱交換器の幅が大きく、冷却ファンを2つ設けた冷却装置において、第1の冷却ファンの後方または第1の冷却ファンと前記熱交換器の間に第2の冷却ファンを設け、第1の冷却ファンと第2の冷却ファンが車両背面視で一部重ね合わされ、第1の冷却ファンを駆動する駆動部を備え、第2の冷却ファンは、第1の冷却ファンの回転駆動により発生する風速エネルギーにより回転するようにしたことを特徴とする車両用熱交換器の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064143A JP2020165331A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 車両用熱交換器の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019064143A JP2020165331A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 車両用熱交換器の冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020165331A true JP2020165331A (ja) | 2020-10-08 |
Family
ID=72714842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019064143A Pending JP2020165331A (ja) | 2019-03-28 | 2019-03-28 | 車両用熱交換器の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020165331A (ja) |
-
2019
- 2019-03-28 JP JP2019064143A patent/JP2020165331A/ja active Pending
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