JP2020165000A - 積層不織布 - Google Patents

積層不織布 Download PDF

Info

Publication number
JP2020165000A
JP2020165000A JP2019063204A JP2019063204A JP2020165000A JP 2020165000 A JP2020165000 A JP 2020165000A JP 2019063204 A JP2019063204 A JP 2019063204A JP 2019063204 A JP2019063204 A JP 2019063204A JP 2020165000 A JP2020165000 A JP 2020165000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
fabric layer
nonwoven fabric
heat
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019063204A
Other languages
English (en)
Inventor
幸司 北村
Koji Kitamura
幸司 北村
吉田 潤
Jun Yoshida
潤 吉田
晋吾 林
Shingo Hayashi
晋吾 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2019063204A priority Critical patent/JP2020165000A/ja
Publication of JP2020165000A publication Critical patent/JP2020165000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】 通液性に優れているとともに、液戻りを抑制することで得られるドライ感や風合いに優れている不織布を提供することである。【解決手段】 熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とが積層されてなる積層不織布であって、前記の熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)として、少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)とからなる複合繊維(Fa1)を少なくとも用いてなり、前記の極細繊維不織布層(B)を構成する繊維(Fb)が、熱可塑性樹脂組成物(Pb)を少なくとも用いてなり、さらに、前記熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)と極細繊維不織布(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上である積層不織布。【選択図】 なし

Description

本発明は、通液性に優れているとともに、液戻りを抑制することで得られるドライ感や風合いに優れている不織布に関するものである。
一般に、紙おむつや生理用ナプキン等の衛生材料のトップシートは肌に着衣者の臀部等が直接触れる部材であるため、体から排出される液体を素早く移動、拡散させる通液性といった性能が要求される。そのため、使用される不織布には、着用時の快適性が要求され、ドライ感や風合いに優れているという性能が求められている。
衛生材料用不織布には、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン(PE)からなる複合繊維を代表とする短繊維を、カーディングによりシート化した後、熱風処理により自己融着した、いわゆるエアスルー不織布や、ポリプロピレンスパンボンド不織布が好適に使用されている。その中でもエアスルー不織布は、嵩が高く、高い空隙率を保持するため、液体を素早く移動、拡散させる(通液性)に優れているという特徴を有していることから、衛生材料の主にトップシートに採用されている。
一方、エアスルー不織布の通液性を向上させることを目的に、構成する繊維に分割繊維を用い、熱処理により繊維を分割することで、嵩高で通液性に優れた不織布を得る手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また別に、短繊維不織布へヒートシール加工を行い、密度勾配を設けることで液拡散性に優れた不織布が提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
特許第4015831号公報 特許第3823504号公報
ところが、従来のエアスルー不織布は、高い空隙率による通液性に優れているという特徴がある一方、衛生材料のトップシートとして使用した場合、通液後の不織布を圧縮した際に吸収体より不織布の空隙率を起因として液の染み出し(液戻り)が発生し、人の肌に触れた際に湿った肌触りとなり不快感が生じるといった課題があった。他方、特許文献1、2に開示された方法では、人の肌に触れる不織布内に緻密な部分が生じ、液拡散性に劣ると同時に、緻密な部分が液を保持してしまい、ドライ感や風合いが損なわれるという課題があった。すなわち、不織布の通液性とドライ感、風合いを両立することが、困難であった。
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、好適には衛生材料のトップシート用不織布に要求される優れた通液性と液戻りを抑制することで得られるドライ感、風合いに優れた不織布を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、複合繊維からなる不織布層と極細繊維からなる不織布層とを、特定の比容積比となるように積層させてなる積層不織布が、通液性と液戻りを抑制できることを見出し、ドライ感、風合いを向上できるという知見を得た。
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
本発明の不織布は、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とが積層されてなる積層不織布であって、前記の熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)として、少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)とからなる複合繊維(Fa1)を少なくとも用いてなり、前記の極細繊維不織布層(B)を構成する繊維(Fb)が、第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)を少なくとも用いてなり、さらに、前記の熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)と前記の極細繊維不織布(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上である。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積が40cm/g以上、極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積が20cm/g以下であり、積層不織布の厚みが、0.2kPa荷重時で1.0mm以上、2.0kPa荷重時の厚みが0.3mm以上である。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点が、前記の第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の融点より10℃以上高い。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の複合繊維(Fa)の平均繊維径が、7.0μm以上24.0μm以下である。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の熱融着性不織布層(A)はエアスルー不織布層である。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)がポリオレフィン系樹脂からなる。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記のポリオレフィン系樹脂(Pb)のメルトフローレート(MFR)が、200g/10分以上2500g/10分以下である。
本発明の積層不織布の好ましい態様によれば、前記の繊維(Fb)の平均繊維径が0.1μm以上5.0μm以下である。
本発明によれば、紙おむつや生理用ナプキン等の衛生材料のトップシート用の不織布に要求される優れた通液性とドライ感、風合いを両立した積層不織布が得られる。
図1は、本発明の積層不織布の熱融着性不織布層(A)を構成する複合繊維の横断面の一例を示す模式断面図である。 図2は、本発明の積層不織布の熱融着性不織布層(A)を構成する複合繊維の横断面の他の一例を示す模式断面図である。 図3は、本発明の積層不織布の熱融着性不織布層(A)を構成する複合繊維の横断面の他の一例を示す模式断面図である。 図4は、本発明の積層不織布を例示する概念断面図である。
本発明の積層不織布は、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とが積層されてなる積層不織布であって、前記の熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)として、少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)とからなる複合繊維(Fa1)を少なくとも用いてなり、前記の極細繊維不織布層(B)を構成する繊維(Fb)が、第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)を少なくとも用いてなり、さらに、前記の熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)と極細繊維不織布(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上である。以下に、その構成要素について詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する範囲に何ら限定されるものではない。
[熱融着性不織布層(A)とその構成要素]
本発明の熱融着性不織布層(A)は、これを構成する繊維(Fa)として、少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)とからなる複合繊維(Fa1)を少なくとも用いられてなる。より好ましくは、さらに1種以上の繊維(Fa2)を含むものである。以下に、それぞれについて詳述する。
(第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12))
まず、前記の繊維(Fa)として少なくとも用いられる複合繊維(Fa1)は少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)からなる。特に、熱接着性の観点から、第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の融点を比較した場合に、第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点の方が高いことが好ましい。さらに、第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点が、第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の融点より10℃以上高いことがより好ましい。ただし、不織布としたときのハンドリング性および衛生材料への加工性の観点から、第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点が第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の融点よりも10℃以上150℃以下の範囲内で高いことが好ましい。
前記の第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)としては、例えば、ポリエステル、ポリアミドおよびポリオレフィン等を挙げることができる。ポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリトリメチレンテレフタレート等を挙げることができる。また、ポリアミドの具体例としては、ポリアミド6、ポリアミド66およびポリアミド12等を挙げることができる。また、ポリオレフィンの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびプロピレン・エチレン共重合体を挙げることができる。中でも、柔軟性の観点から、ポリアミド6やポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンが好ましく用いられ、コストの観点からはポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる
また、この第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)には、他の成分が共重合されていても良く、粒子、難燃剤および帯電防止剤等の添加剤を含有させることも許容される。
前記の共重合成分としては、例えば、5−スルホイソフタル酸ナトリウムや3−ヒドロキシブタン酸が挙げられ、粒子としては、例えば、酸化チタンを挙げることができる。また、難燃剤としては、例えば、有機系難燃剤や無機系難燃剤を挙げることができ、帯電防止剤としては、例えば、アルコール系の帯電防止剤を挙げることができる。
そして、前記の第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)としては、ポリエチレンやポリプロピレンを用いることができ、特にポリエチレンが接着性の観点から好ましく用いられる。ポリエチレンとしては、製法や物性の違いにより区分され、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、および線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等があり、それぞれ繊維用に検討されている。本発明ではいずれのポリエチレンも用いられるが、紡糸安定性の観点から、LLDPEを用いることが好ましい態様である。
前記の第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)として用いられるポリエチレンにも、少量の他成分ポリマーがブレンドされていること、および/または共重合されていることが許容される。他成分ポリマーとしては、融点がポリエチレンに近いポリプロピレンやポリ(4−メチル−1−ペンテン)等のポリオレフィン系ポリマーの他、低融点ポリエステルや低融点ポリアミドが挙げられる。また、ポリエチレンの特性を十分発現させるため、ブレンド物の質量比率は、5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは2質量%以下である。また、共重合体においては、第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の含有共重合成分の共重合量が、50質量%以下であることが好ましい。
このポリエチレンのメルトフローレート(以下、MFRと記載する場合がある。)は、10〜100g/10分であることが好ましく、より好ましくは20〜40g/10分である。なお、ここでいうメルトフローレートとは、ASTM D1238(A法)に準拠して、190℃の温度で、荷重2.16kgで測定した値を指す。
さらに、本発明で用いられる第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)、第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常用いられている酸化防止剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、紡曇剤、ブロッキング防止剤、ポリエチレンワックス等の滑剤、核剤、および顔料等の添加物、あるいは他の重合体を必要に応じて添加することができる。
本発明の複合繊維(Fa1)の(Pa11)と(Pa12)の質量比率(Pa11/Pa12)は90/10〜10/90であることが好ましく、70/30〜30/70であることがより好ましく、60/40〜40/60がさらに好ましい態様である。第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の質量比率を好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上とすることにより、不織布に十分な物性を付与することができる。また、第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の質量比率を好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上とすることにより、十分な熱接着性が得られる。
本発明の複合繊維の横断面形状は、低融点成分が繊維表面の少なくとも一部を形成していることが好ましい。横断面形状の例としては、図1に例示するような同芯の芯鞘構造、図2に例示するような偏芯の芯鞘構造、および図3に例示するようなサイドバイサイド構造等が挙げられる。
まず、同芯の芯鞘型複合繊維の断面が例示されている図1において、芯部となる第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と鞘部となる第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の中心は同一である。具体的には、同芯の芯鞘型複合繊維とは、芯部と鞘部からなり、芯部は繊維の断面内において芯部とは異なる重合体に取り囲まれるように配列され、かつ繊維の長さ方向に延びる部分をいう。また、鞘部は、繊維の断面内において芯部を取り囲むように配列され、かつ繊維の長さ方向に延びる部分をいう。
次に、偏芯の芯鞘型複合繊維の断面が例示されている図2において、芯部となる第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と鞘部となる第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の中心は異なる。具体的には、偏芯の芯鞘型複合繊維とは、芯部と鞘部からなり、芯部は繊維の断面内において芯部とは異なる重合体に少なくとも一部が取り囲まれるように配列され、かつ繊維の長さ方向に延びる部分をいう。また、鞘部は、繊維の断面内において芯部の少なくとも一部を取り囲むように配列され、かつ繊維の長さ方向に延びる部分をいう。偏芯の芯鞘型複合繊維には、芯部の側面が露出した露出型と、芯部の側面が露出していない非露出型が存在する。本発明において、偏芯の芯鞘型複合繊維を用いる場合には、紡糸の安定性から非露出型がより好ましく用いられる。
また、サイドバイサイド型複合繊維の断面が例示されている図3において、第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)が貼り合わされた構造である。2つの樹脂組成物の接合面は直線もしくは曲線のいずれでもよく、2つの樹脂組成物の粘度特性や吐出量比率によって異なる。
本発明の複合繊維(Fa1)は、その横断面が円形であるものに限られず、楕円形等の異型断面とすることもできる。
本発明の複合繊維(Fa1)の平均単繊維直径は、7.0μm以上24.0μm以下であることが好ましい。複合繊維(Fa1)の平均短繊維直径を7.0μm以上、より好ましくは、8.0μm以上、さらに好ましくは10.0μm以上、最も好ましくは12.0μm以上とすることで、製造過程においてポリマーを引き伸ばして繊維化する際の紡糸性が安定し、熱融着性不織布層としたときの繊維同士の接着点を多くすることができる。その結果、積層不織布の強度を高くすることができる。一方、複合繊維(Fa1)の平均単繊維直径を24.0μm、より好ましくは22.0μm以下、さらに好ましくは20.0μm以下、最も好ましくは18.0μm以下とすることで、繊維1本あたりの剛性を下げることができるため、衛生材料に使用される場合に必要な柔軟性を良好なものとすることができる。
なお、本発明に係る複合繊維(Fa1)の平均単繊維直径とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)積層不織布の任意の場所からタテ×ヨコ=1cm×1cmの測定サンプルを30個採取する。
(2)走査型電子顕微鏡で倍率200〜3000倍に調節して、採取した積層不織布のサンプルの断面写真を各1枚ずつ、計30枚撮影する。
(3)積層不織布の断面写真を観察して、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを区別する。
(4)積層不織布の断面写真の中で、熱融着性不織布層(A)である領域の中から、単繊維直径が明確に確認できる繊維のうち、複合繊維(Fa1)について、単繊維直径を全て測定し、それらの算術平均値(μm)の小数点以下第二位を四捨五入して得られた値を複合繊維(Fa1)の平均単繊維直径とする。
さらに、前記の熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)として、前記の複合繊維(Fa1)に加えて、さらに1種以上の繊維(Fa2)を含むものがより好ましい。このように構成されることで、嵩高性やそれにともない、身体の伸びに追随して変形し回復する柔軟性を、さらに優れたものとすることができ、紙おむつ等の衛生材料に適用し得る、繊細で柔らかな、肌になじむような感触を有する積層不織布とすることができる。
前記の繊維(Fa2)としては、例えば、コットン、シルクおよびウール等の天然繊維、ビスコースレーヨン、キュプラ、および溶剤紡糸セルロース繊維(例えば、”リオセル”(登録商標)および“テンセル”(登録商標))等の再生繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維およびポリアミド系繊維、アクリルニトリルからなる(ポリ)アクリルの単一繊維、ならびにポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、環状ポリオレフィン等のエンジニアリング・プラスチックからなる繊維等であってよい。
[極細繊維不織布層(B)を構成する要素]
本発明の極細繊維不織布層(B)において、これを構成する繊維(Fb)は、第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)を少なくとも用いてなる。また、好ましくは前記の繊維(Fb)の平均単繊維直径が0.1μm以上5.0μm以下である。以下に、それぞれについて詳述する。
(第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb))
本発明の極細繊維不織布層(B)を構成する繊維(Fb)に用いられる第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)としては、「ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等」のポリオレフィン系樹脂、「ポリエチレンテレフタレート樹脂、共重合ポリエステル樹脂等」のポリエステル系樹脂、「ポリ乳酸樹脂、ポリブチレンサクシネート樹脂、ポリエチレンサクシネート樹脂等」の生分解性樹脂等を用いることができる。これらのうち、ポリエチレン系樹脂としては、エチレンの単独重合体もしくはエチレンと各種α−オレフィンとの共重合体等が挙げられ、また、ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体もしくはプロピレンと各種α−オレフィンとの共重合体等が挙げられる。中でも、紡糸性や強度の特性の観点から、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリプロピレン系樹脂が特に好ましく用いられる。
なお、本発明の第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)は、2種以上の混合物であってもよく、またその他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー等を含有する樹脂組成物を用いることもできる。当然、MFRの異なる2種類以上の熱可塑性樹脂を任意の割合でブレンドして、MFRを調整することもできる。
さらに、本発明の第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)には、本発明の効果を損なわない範囲で、通常用いられる酸化防止剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、紡曇剤、ブロッキング防止剤、滑剤、核剤、および顔料等の添加物、あるいは他の重合体を必要に応じて添加することができる。
本発明の第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)についても、そのMFRは、ASTM D1238 (A法)によって測定される値を採用する。
なお、この規格によれば、例えば、ポリプロピレンは荷重:2.16kg、温度:230℃にて、ポリエチレンは荷重:2.16kg、温度:190℃にて測定することが規定されている。
前記の第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)のMFRは、200g/10分以上2500g/10分以下であることが好ましい。熱可塑性樹脂組成物(Pb)のMFRを好ましくは200g/10分以上であり、より好ましくは400g/10分以上であり、さらに好ましくは600g/10分以上とすることで製造過程においてポリマーを引き伸ばして細化することができ、数μmレベルの繊維を容易に得ることができる。一方、熱可塑性樹脂組成物(Pb)のMFRを2500g/10分以下であり、より好ましくは2000g/10分以下であり、さらに好ましくは1500g/10分以下とすることで、製造過程においてポリマーを引き伸ばして細化する際に、繊維が切れてショット(ポリマー塊状物)が発生することを防ぎ、安定した紡糸を行いやすくなる。
前記の繊維(Fb)の平均単繊維直径は0.1μm以上5.0μm以下であることが好ましい。平均単繊維直径を、0.1μm以上、好ましくは0.4μm以上とし、より好ましくは0.8μm以上とすることにより、製造過程においてポリマーを引き伸ばして細化する際に、繊維が切れてショット(ポリマー塊状物)が発生して手触りがざらついたものになることを防ぐことができ、十分な強度を確保することができる。また、平均単繊維直径を5.0μm以下、好ましくは4.0μm以下、より好ましくは3.0μm以下とすることにより、極細繊維不織布の地合を均一化するとともに、極細繊維不織布を緻密なものとし、紙おむつや生理用ナプキン等の衛生材料のトップシートとして使用した際に液戻りを抑制することができる。
なお、本発明に係る繊維(Fb)の平均単繊維直径とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)積層不織布の任意の場所からタテ×ヨコ=1cm×1cmの測定サンプルを30個採取する。
(2)走査型電子顕微鏡で倍率200〜3000倍に調節して、採取した積層不織布のサンプルの断面写真を各1枚ずつ、計30枚撮影する。
(3)積層不織布の断面写真を観察して、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを区別する。
(4)積層不織布の断面写真の中で、極細繊維不織布層(B)である領域の中から、単繊維直径が明確に確認できるものについて単繊維直径を全て測定し、それらの算術平均値(μm)の小数点以下第二位を四捨五入して得られた値を繊維(Fb)の平均単繊維直径とする。
[積層不織布]
(熱融着性不織布層(A))
本発明の積層不織布に係る熱融着性不織布層(A)は、前記の繊維(Fa)から構成される。
また、本発明の熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)が40cm/g以上であることが好ましい。ここでいう見かけの比容積とは、熱融着性不織布層(A)の単位質量あたりの体積を示しており、この数値が高いほど、熱融着性不織布層(A)のかさ高性に優れると判断することができる。前記の熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積は、見かけの厚みを目付で除することによって算出することができる。熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積が高く、かさ高性に優れているほど、紙おむつ等の衛生材料に使用する際に通液性を付与することができるため、好ましい様態である。見かけの比容積は、衛生材料用不織布としての用途を鑑み、100cm/g以下であることがより好ましい。
なお、本発明において、不織布の見かけの厚み(mm)とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)積層不織布の任意の場所からタテ×ヨコ=1cm×1cmの測定サンプルを10個採取する。
(2)走査型電子顕微鏡で倍率20〜80倍に調節して、採取したサンプルから無作為に3カ所ずつ、計30枚の積層不織布の断面写真を撮影する。
(3)それぞれの写真で不織布層毎に厚みを測定し、それらの算術平均値(mm)の小数点以下第3位を四捨五入する。
また、本発明に係る熱融着性不織布層(A)の目付(g/m)とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)不織布の任意の場所から得られた15cm四方の不織布片の重量を3点測定する。
(2)測定した値を1m当たりの値に換算し、その算術平均値(g/m)について小数点以下第一位で四捨五入して得られた値を目付とする。
(極細繊維不織布層(B))
本発明の積層不織布に係る極細繊維不織布層(B)は前記の繊維(Fb)から構成される。
また、本発明の極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積(S2)が20cm/g以下であることが好ましい。ここでいう見かけの比容積も見かけの厚みを目付で除することによって算出した値である。不織布の見かけの比容積が低く、緻密であるほど、紙おむつ等の衛生材料に使用する際に圧縮による液戻りを少なくし、ドライ感、風合いを向上することができるため、好ましい様態である。見かけの比容積は、衛生材料用不織布としての用途を鑑み、5cm/g以上であることがより好ましい。
なお、本発明において、極細繊維不織布層(B)の見かけの厚み(mm)とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)積層不織布の任意の場所からタテ×ヨコ=1cm×1cmの測定サンプルを10個採取する。
(2)走査型電子顕微鏡で倍率20〜80倍に調節して、採取したサンプルから無作為に3カ所ずつ、計30枚の積層不織布の断面写真を撮影する。
(3)それぞれの写真で不織布層毎に厚みを測定し、それらの算術平均値(mm)の小数点以下第3位を四捨五入する。
また、本発明に係る極細繊維不織布層(B)の目付(g/m)とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)不織布の任意の場所から得られた15cm四方の不織布片の重量を3点測定する。
(2)測定した値を1m当たりの値に換算し、その算術平均値(g/m)について小数点以下第一位で四捨五入して得られた値を目付とする。
(積層不織布)
本発明の熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを積層させられてなる積層不織布は熱融着性繊維層(A)の見かけの比容積(S1)と極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上であることが重要である。
なお、上記の比(S1/S2)を2.3以上、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上とすることにより、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料のトップシート用不織布に要求されるレベルの通液性と液戻りの抑制を両立することができ、品位に優れた衛生材料とすることができる。S1/S2の値は、不織布化したときのハンドリング性および衛生材料への加工性の観点から、10.0以下であることが好ましい。
本発明の不織布の0.2kPaの圧力を加えた後の厚みは、1.00mm以上であることが好ましい。不織布の厚みを1.00mm以上とすることにより、不織布内に高い空隙が得られ、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料のトップシート用不織布に使用した際に、適度な通液性が得られる。不織布の厚みは高いほど好ましいが、紙おむつ等の衛生材料に使用する観点から、2.50mm以下であることが好ましい。
本発明の不織布の2.0kPaの圧力を加えた後の厚みは、0.30mm以上であることが好ましい。不織布の厚みを0.30mm以上とすることにより、不織布が硬くなりすぎず、紙おむつ等の衛生材料に使用した際に、適度な風合いとすることができる。不織布の厚みは高いほど好ましいが、紙おむつ等の衛生材料に使用する観点から、1.0mm以下であることが好ましい。
なお、本発明において、積層不織布の厚み(mm)とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)2500mmの面積を有するプレッサーフットを準備する。
(2)不織布の任意の場所からプレッサーフットの直径の1.75倍以上の測定サンプルを10個採取する。
(3)プレッサーフットで採取したサンプルに一定時間0.2kPa、2.0kPaの圧力を加えた後、厚みを測定する。
(4)測定した値より求めた算術平均値(mm)の小数点以下第3位を四捨五入する。
また、本発明の積層不織布は、目付が3〜200g/mであることが好ましい態様である。積層不織布の目付を好ましくは3g/m以上、より好ましくは5g/m以上、さらにより好ましくは10g/m以上とすることで不織布に十分な厚みを付与し、衛生材料のトップシート用不織布として用いた場合に必要なクッション性を付与することができる。一方、積層不織布の目付を好ましくは200g/m以下、より好ましくは150g/m以下、さらに好ましくは100g/m以下とすることで、不織布に十分な空隙を付与し、衛生材料のトップシート用不織布に使用される場合に十分な通液性を付与することができる。
なお、本発明に係る目付とは、以下の方法によって求められる値を採用することとする。
(1)不織布の任意の場所から得られた15cm四方の不織布片の重量を3点測定する。
(2)測定した値を1m当たりの値に換算し、その算術平均値(g/m)について小数点以下第一位で四捨五入して得られた値を目付とする。
上記積層不織布が衛生材料のトップシート用不織布として用いられる場合、積層不織布、より具体的には、熱融着繊維層(A)と及び極細繊維不織布層(B)が、親水性を有する不織布であることが好ましい。親水性の排泄物(尿、汗、便等)と接触した際に、当該排泄物を不織布の表面にとどめることなく、不織布内部に透過させやすいからである。
親水性を有する不織布としては、例えば、疎水性不織布を親水剤で処理することにより製造された不織布、親水剤を練り込んだ繊維から製造された不織布、界面活性剤を塗工された不織布等が挙げられる。
[積層不織布の製造方法]
次に、本発明の積層不織布を製造する方法の一例を説明する。
本発明の積層不織布は、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを形成し、これらを積層して製造される。
(熱融着性不織布層(A)の形成)
本発明における熱融着性不織布層(A)を形成する方法としては、スパンボンド法やメルトブロー法により前記の複合繊維を含む長繊維不織布層を形成する方法や、前記の複合繊維を所定の繊維長に切断し、短繊維としたものをカード法により繊維ウェブを形成させ、その後に熱風処理を施してエアスルー不織布層を形成する方法(エアスルー法)等を採用することができる。中でも、エアスルー法は、嵩高性が良好なものが得られるため、好ましく適用できる。
熱処理の方法については、例えば、熱風処理による熱接着や超音波による融着や、一対のロール表面に、それぞれ彫刻(凹凸部)が施された熱エンボスロール、片方のロール表面がフラット(平滑)なロールと他方のロール表面に彫刻(凹凸部)が施されたロールとの組み合わせからなる熱エンボスロール、および一対のフラット(平滑)ロールの組み合わせからなる熱カレンダーロール等各種ロールによる熱圧着、またそれぞれの組み合わせを適用することができる。
なかでも、熱風処理による熱接着が不織布の厚み、すなわち嵩高性を保持することができるので、特に好ましく用いられる。
(極細繊維不織布層(B)の形成)
本発明における極細繊維不織布(B)を形成する方法としては、例えば、メルトブロー法や、極細繊維からなる短繊維を乾式カード法または湿式抄造法により不織布状にする方法等によって行うことができる。特に、複雑な工程を必要とせず、数μmの細繊維を容易に得ることができ、緻密で均一な不織布となり、圧縮による液戻りの抑制を向上させることができるという特徴を有する、メルトブロー法が好ましい。
なお、メルトブロー法は、熱可塑性樹脂組成物を押出機内で溶融して口金部に供給し、口金から押し出した糸条に熱風を吹きつけ、細化させた後、捕集ネット上に不織繊維ウェブを形成する方法である。
(不織布層の積層)
本発明の積層不織布の製造方法は、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とが積層されてなる状態とすることにできる方法であれば、いずれの方法にしたがっても行うことができる。例えば、熱融着性不織布層(A)を形成したのち、熱融着性不織布層(A)の上に前記のメルトブロー法などによって極細繊維不織布層(B)を直接形成させる方法、あるいは、極細繊維不織布層の上に直接、熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)を堆積させ、熱処理により融着させて熱融着性不織布層(A)を形成させる方法、さらには、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを、加熱加圧により融着させる方法等を採用することができる。
(不織布層の熱接着)
本発明の積層不織布の製造工程においては、熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)と積層する場合において、前記の不織布層がいずれもすでに形成されたものであるとき、特に、これらの不織布層同士を熱接着する工程も好ましく採用することができる。
熱風処理による熱接着の場合、熱風温度は、接着される全ての不織布層に使用されている熱可塑性樹脂組成物のうち、最も低い融点を示す熱可塑性樹脂組成物の融点をTmとして、(Tm+1)℃以上(Tm+30)℃以下の範囲とすることが好ましい。より好ましくは(Tm+1)℃以上(Tm+15)℃以下の範囲であり、さらに好ましくは(Tm+1)℃以上(Tm+10)℃以下の範囲である。熱風温度を、低融点成分の融点(Tm+1)℃以上とすることにより、十分な熱接着性を得ることができる。また、熱風温度を、低融点樹脂の融点(Tm+30)℃以下、より好ましくは(Tm+15)℃以下、さらに好ましくは(Tm+10)℃以下とすることにより、熱による積層不織布の硬化を抑えることができ、紙おむつ等の衛生材料用不織布として、柔軟な風合いを維持することができる。
また、本発明においては、熱風風量について、1.0m/sec以上5.0m/sec以下であることが好ましい。熱風風量を1.0m/sec以上とすることにより、不織布に熱風を通気させることができ、十分な接着性を得ることができる。一方、熱風風量を5.0m/sec以下とすることにより、熱処理時のウェブ乱れを抑制することができる。
(熱処理工程)
不織布層同士の接着性を向上させること、または所定の厚みの積層不織布を得ることを目的に、加熱加圧処理、すなわちエンボス加工やカレンダー加工等の熱処理工程も好ましく採用することができる。
エンボス加工におけるエンボス接着面積率は、5%以上30%以下であることが好ましい。接着面積を5%以上とし、より好ましくは10%以上とすることにより、実用に供しうる強度を得ることができる。一方、エンボス接着面積率を30%以下とし、より好ましくは20%以下とすることにより、柔軟な風合いを維持することができる。
ここでいうエンボス接着面積率とは、一対の凹凸を有するロールにより熱接着する場合は、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とが重なって繊維ウェブに当接する部分の不織布全体に占める割合のことをいう。また、凹凸を有するロールとフラットロールにより熱処理する場合は、凹凸を有するロールの凸部が繊維ウェブに当接する部分の不織布全体に占める割合のことをいう。
熱エンボスロールに施される彫刻の形状としては、円形、楕円形、正方形、長方形、平行四辺形、ひし形、正六角形および正八角形等の形状を用いることができる。
熱エンボスロールの表面温度は、全ての不織布層に使用されている熱可塑性樹脂組成物のうち、最も低い融点を示す熱可塑性樹脂組成物の融点をTmとして、(Tm−50)℃以上(Tm−1)℃以下とすることが好ましい。熱エンボスロールの表面温度を、(Tm−50)℃以上、より好ましくは(Tm−30℃)以上、さらに好ましくは(Tm−10)℃以上とすることにより、十分に熱接着させ強度をもたせ毛羽の発生を抑えやすくすることができる。一方、(Tm−1)℃以下とすることにより、繊維の融解により樹脂同士の剥離が発生するのを防ぎやすくすることができる。
一方、カレンダー加工による熱処理時のカレンダーロールの温度は、全ての不織布層に使用されている樹脂のうち、最も低い融点を示す熱可塑性樹脂組成物の融点を(Tm)として、(Tm−1)℃以下とすることが好ましい。カレンダーロール温度を(Tm−1)℃以下とすることにより、熱処理後の不織布表面が硬化することを防ぐことができる。カレンダーロール温度は、目的とする不織布の厚みにより適宜調節できる。
また、カレンダーもしくはエンボス加工による熱処理時のロールの線圧は、10N/cm以上500N/cm以下であることが好ましい。前記の線圧を好ましくは10N/cm以上とし、より好ましくは15N/cm以上とし、さらに好ましくは20N/cm以上とすることにより、十分な熱処理が可能となり、厚みを制御することができる。一方、前記の線圧を好ましくは500N/cm以下とし、より好ましくは400N/cm以下とし、さらに好ましくは300N/cm以下とすることにより、ロールの応力がかかりすぎないことにより不織布の風合いを維持することができる。ロールの線圧は、目的とする不織布の厚みにより適宜調整することができる。
熱エンボスロールの表面材質としては、十分な熱圧着効果を得て、かつ片方のエンボスロールの彫刻(凹凸部)が他方のロール表面に転写することを防ぐため、金属製ロールと金属製ロールを対にすることが好ましい態様である。
次に、実施例に基づき、本発明の不織布とその製造方法について、具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、各物性の測定において、特段の記載がないものは、前記の方法に基づいて測定を行ったものである。
(1)単繊維の平均繊維直径(μm)
平均単繊維直径は、走査型電子顕微鏡(SEM)として、キーエンス社製「VHX−D500」を用いて前記の方法で算出した。
(2)不織布の見かけの厚み(mm)
不織布の見かけの厚みは、走査型電子顕微鏡(SEM)として、キーエンス社製「VHX−D500」を用いて前記の方法で算出した。
(3)不織布の比容積(cm/g)
前記の方法によって測定した不織布の目付と見かけの厚さから、不織布の比容積を算出した。この数値が高いほど、かさ高性に優れていると評価した。
(4)積層不織布の厚み(mm)
積層不織布の厚みは、前記の方法を用いて算出した。
(5)不織布の通液性
通液性は、LENZING社製「LISTERストライクスルー試験器」を用いて評価する。評価手順は、以下の通りである。
(1)100×100mmの大きさのろ紙(Hollingworth & Vose社製フィルターペーパー「ERT−FF3」)3枚の上に、125×125mmの大きさにカットした試料を配置し、その上に通電透液プレートを配置する。
(2)ストライクスルー試験機本体に、ろ紙、試料及び通電透液プレートをセットする。
(3)ストライクスルー試験機本体に、生理食塩水5mLを入れる。
(4)ストライクスルー試験機本体から、上記生理食塩水(室温)を、通電透液プレートの開孔部に落下させる。
(5)通電透液プレートの通電時間を記録する。
(6)(3)〜(5)を3回繰り返し行う。
(7)測定を3回実施し、それらの平均値を、透液時間とする。
なお、試料をセットしない場合、すなわち、ろ紙3枚における透液時間は、1.6秒であった。
(6)不織布の液戻り性
液戻り性は上記「不織布の通液性」で3回繰り返し測定を行ったサンプルを用いて評価を行う。
(1)上記「不織布の通液性」で3回繰り返し測定を行った後、通電透液プレートを取り除き、100×100mmの大きさで重量4kgのおもりを試料、ろ紙の上に配置して3分間静置し、ろ紙に生理食塩水をなじませる。
(2)3分後、おもりを取り除き、試料の上に125mm×125mmの液戻り測定用のろ紙(ピックアップペーパー ERT−MED Hollingworth & Vose社製)を2枚重ねて配置し、その上に再度重量4kgのおもりを配置し、2分間静置する。液戻り測定用ろ紙は予め、2枚合わせた重量(W1)を測定し、記録する。
(3)2分後おもりを取り除き、フィルターペーパー2枚の重量(W2)を測定し、記録する。
(4)液戻り量(R)を下記式で算出する。
R=W1−W2。
(7)不織布の触感評価
上記「不織布の通液性」で3回繰り返し測定を行ったサンプルを用いて評価を行う。
(1)上記「不織布の通液性」で3回繰り返し測定を行った後、通電透液プレートを取り除く。パネラー20人が試験後の不織布を指で軽く圧縮した際の風合いを下記基準の5段階評価で判断した。それぞれのパネラーの判断した点数の合計点数で、不織布の風合いを評価した。従って合計点数は、最低0点から最高100点となり、85点以上を合格と判断した。また、好ましくは合計点数90点以上である。
5点 非常に良い
(不織布表面に触れた際、また指で軽く圧縮した際に不織布の全体または一部において湿ったような感じがなく、さらさらした心地よさがある。)
4点 良い
(5点と3点の中間)
3点 普通
(不織布表面に触れた際に不織布の全体または一部において湿ったような感じはないが、指で軽く圧縮した際に湿ったような不快感がある。)
2点 悪い(3点と1点の中間)
1点 非常に悪い
(不織布表面に触れた際に不織布の全体または一部において、湿ったような不快感がある。)。
[実施例1]
(熱融着性不織布層(A))
芯成分に融点が260℃で固有粘度が0.65dl/gのポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、鞘成分に融点が130℃でMFRが18g/10分の高密度ポリエチレン(HDPE)を用いた、芯鞘複合質量比率が50/50、平均単繊維直径が16.3μm、カット長が38mmの芯鞘型複合繊維を原綿として用いて、カード工程を経て、積層繊維ウェブを形成した。次いで、得られた積層繊維ウェブを、熱処理機を用いて、温度が130℃、熱風風量が3.3m/分の条件で12秒間熱処理した。その後に1対のフラットロールのカレンダー装置を用いて、温度が30℃、線圧が160N/cmの条件で熱処理し、熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は19.8g/m、見かけ厚みは0.87mm、比容積は44cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
MFRが1100g/分のホモポリマーからなるポリプロピレン樹脂を押出機で溶融し、孔径φが0.25mmの口金から、紡糸温度が260℃、単孔吐出量が0.10g/分で紡出した。その後、エア温度が290℃、エア圧力が0.10MPaの条件でエアを糸条に噴射し、前記の熱融着性不織布層(A)上に捕集し、極細繊維不織布層(B)を形成した。この時、同条件で捕集ネット上に別途採取した極細繊維不織布層(B)の目付は10.5g/m、見かけ厚みは0.15mm、比容積14cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.5μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを重ねたものを、熱処理機を用いて、温度が160℃、熱風風量が3.3m/分の条件で12秒間熱処理し、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは1.01mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.38mmであった。評価結果を表2に示す。
[実施例2]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の目付を変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は15.6g/m、見かけ厚みは1.05mm、比容積は67cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)を形成する際のエア圧力と極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が10.2g/m、見かけ厚み0.13mm、比容積は13cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.3μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは1.10mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.40mmであった。評価結果を表2に示す。
[実施例3]
(熱融着性不織布層(A))
熱処理後のカレンダー装置を用いなかったこと以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は20.4g/m、見かけ厚みは2.01mm、比容積は99cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)を形成する際のエア圧力と極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が11.4g/m、見かけ厚み0.11mm、比容積は10cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.0μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは2.05mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.63mmであった。評価結果を表2に示す。
[実施例4]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の平均単繊維直径、目付を変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は20.8g/m、見かけ厚みは1.60mm、比容積は77cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が10.6g/m、見かけ厚み0.16mm、比容積は15cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.5μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは1.42mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.42mmであった。評価結果を表2に示す。
[実施例5]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の平均単繊維直径、目付を変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は18.9g/m、見かけ厚みは1.77mm、比容積は94cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が10.1g/m、見かけ厚み0.14mm、比容積は14cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.5μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは1.93mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.73mmであった。評価結果を表2に示す。
[実施例6]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の目付を変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は19.8g/m、見かけ厚みは0.87mm、比容積は44cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
ポリプロピレン樹脂をMFRが700g/分のホモポリマーからなるポリプロピレン樹脂に変更したこと以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が10.5g/m、見かけ厚み0.20mm、比容積は19cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は2.3μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは1.05mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.34mmであった。評価結果を表2に示す。
[比較例1]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の目付と、見かけ厚みとを変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は19.6g/m、見かけ厚みは0.82mm、比容積は42cm/gであった。
なお、本比較例では極細繊維不織布層(B)に相当する不織布層を積層しなかったため、熱融着性不織布層(A)のみの単層不織布である。このとき、この単層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは0.80mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.34mmであった。評価結果を表2に示す。
[比較例2]
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が10.3g/m、見かけ厚み0.19mm、比容積は20cm/g、構成する繊維(Fb)の平均繊維径は1.5μmであった。
なお、本比較例では熱融着性不織布層(A)に相当する不織布層を積層しなかったため、極細繊維不織布層(B)のみの単層不織布である。このとき、この単層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは0.23mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.15mmであった。評価結果を表2に示す。
[比較例3]
(熱融着性不織布層(A))
熱融着性不織布層(A)の目付と見かけ厚みとを変更した以外は、実施例1と同じ方法により熱融着性不織布層(A)を得た。得られた熱融着性不織布層(A)の目付は22.0g/m、厚みは0.65mm、比容積は30cm/gであった。
(極細繊維不織布層(B))
極細繊維不織布層(B)を形成する際のエア圧力と極細繊維不織布層(B)の目付を変更した以外は、実施例1と同様にして極細繊維不織布層(B)を得た。得られた極細繊維不織布層(B)の特性は、目付が11.1g/m、見かけ厚み0.34mm、比容積は31cm/gであり、構成する繊維(Fb)の平均単繊維直径は1.5μmであった。
ここまで形成した熱融着性不織布層(A)、および、極細繊維不織布層(B)の特性は、表1に示す。
(積層不織布)
上記で得た熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とを重ねたものを、熱処理機を用いて、温度が160℃、熱風風量が3.3m/分の条件で12秒間熱処理し、積層不織布を得た。得られた積層不織布の0.2kPa圧縮時の厚みは0.98mm、2.0kPa圧縮時の厚みは0.28mmであった。評価結果を表2に示す。
Figure 2020165000
Figure 2020165000
表2に示すとおり、熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)と極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上である、実施例1〜4の積層不織布は、通液性、液戻り性に優れ、かつドライ感にも優れるものであった。
一方、熱融着不織布層(A)単体である比較例1では通液性には優れるものの、液戻り性、ドライ感に劣るものであった。また、極細繊維不織布層(B)単体である比較例2では通液性、ドライ感に劣るものであった。一方、見かけの比容積の比(S1/S2)が0.96であった比較例3では通液性、液戻り性に劣り、かつドライ感にも劣るものであった。
A:熱融着性不織布層
B:極細繊維不織布層
Fa:熱融着性不織布層を構成する繊維
Fa1:複合繊維
Pa11:第1の熱可塑性樹脂組成物
Pa12:第2の熱可塑性樹脂組成物
Fb:極細繊維不織布層を構成する繊維
Pb:第3の熱可塑性樹脂組成物

Claims (8)

  1. 熱融着性不織布層(A)と極細繊維不織布層(B)とが積層されてなる積層不織布であって、前記熱融着性不織布層(A)を構成する繊維(Fa)として、少なくとも第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)と第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)とからなる複合繊維(Fa1)を少なくとも用いてなり、前記極細繊維不織布層(B)を構成する繊維(Fb)が、第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)を少なくとも用いてなり、さらに、前記熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積(S1)と前記極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積(S2)の比(S1/S2)が2.0以上である積層不織布。
  2. 前記熱融着性不織布層(A)の見かけの比容積が40cm/g以上であり、極細繊維不織布層(B)の見かけの比容積が20cm/g以下であり、さらに積層不織布の厚みが、0.2kPa荷重時で1.0mm以上、かつ、2.0kPa荷重時の厚みが0.3mm以上である、請求項1に記載の積層不織布。
  3. 前記第1の熱可塑性樹脂組成物(Pa11)の融点が、前記第2の熱可塑性樹脂組成物(Pa12)の融点より10℃以上高い、請求項1または2に記載の積層不織布。
  4. 前記複合繊維(Fa)の平均繊維径が、7.0μm以上24.0μm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の積層不織布。
  5. 前記熱融着性不織布層(A)はエアスルー不織布層である、請求項1〜4のいずれかに記載の積層不織布である。
  6. 前記第3の熱可塑性樹脂組成物(Pb)がポリオレフィン系樹脂からなる、請求項1〜5のいずれかに記載の積層不織布。
  7. 前記熱可塑性樹脂組成物(Pb)のメルトフローレート(MFR)が、200g/10分以上2500g/10分以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の積層不織布。
  8. 前記繊維(Fb)の平均繊維径が0.1μm以上5.0μm以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の積層不織布。
JP2019063204A 2019-03-28 2019-03-28 積層不織布 Pending JP2020165000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063204A JP2020165000A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 積層不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063204A JP2020165000A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 積層不織布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020165000A true JP2020165000A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72717007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019063204A Pending JP2020165000A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 積層不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020165000A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023286140A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 花王株式会社 不織布の製造方法、これにより製造された不織布、及び該不織布を構成部材として含む吸収性物品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023286140A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19 花王株式会社 不織布の製造方法、これにより製造された不織布、及び該不織布を構成部材として含む吸収性物品
JP7271801B1 (ja) * 2021-07-12 2023-05-11 花王株式会社 不織布の製造方法、これにより製造された不織布を構成部材として含む吸収性物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6633783B2 (ja) 伸張性不織布
JP6216013B2 (ja) 不織布、吸収性物品用シート、ならびにそれを用いた吸収性物品
CN1547631B (zh) 高度伸长的有孔无纺织网及其制造方法
JP3216813B2 (ja) 長繊維不織布及びそれを用いた吸収性物品
US20200018001A1 (en) Laminated nonwoven fabric sheet
JP6927299B2 (ja) 不織布
JP6397210B2 (ja) 吸収性物品用表面シート、及びこれを含む吸収性物品
CN109715116A (zh) 用于收集/分布层的纺粘非织造网
JP3736014B2 (ja) 積層不織布
JP5884733B2 (ja) 積層不織布とその製品
US20170137981A1 (en) Non-woven fabric
JP4587410B2 (ja) 複合化不織布、その製造方法及び前記不織布を用いた吸収性物品ならびにワイピングクロス
WO2021010357A1 (ja) スパンボンド不織布及び積層不織布
JP2020165000A (ja) 積層不織布
KR100696218B1 (ko) 흡수성 물품
JP2019183293A (ja) 積層不織布
JPH11291376A (ja) 透湿性シートの製造方法
JP6598951B2 (ja) 吸収性物品用表面シート、及びこれを含む吸収性物品
JP2019094584A (ja) 不織布
JP4926035B2 (ja) 不織布
JP2022060654A (ja) 不織布
JP2019183292A (ja) 積層不織布
WO2022004505A1 (ja) 衛生材料の表面材及びその製造方法
JP7490419B2 (ja) 吸収性物品用不織布、吸収性物品用トップシート、およびそれを含む吸収性物品
JP7131735B1 (ja) 不織布及びその製造方法