JP2020164275A - ボビン用ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ボビンに装着する際に光ファイバが損傷することを抑制したボビン用ケースを提供する。【解決手段】ボビン用ケース10は、主胴部を径方向外側から覆う主保護部11と、スリット22aを軸方向外側から覆うスリット保護部15と、主鍔部22を径方向外側から覆う鍔保護部と、を備える。スリット保護部は、主鍔部に近接する閉位置と、閉位置よりも軸方向外側である開位置と、の間でヒンジ16回りに回動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、ボビン用ケースに関する。
特許文献1には、光ファイバ巻き取り用のボビンに装着されるケースが開示されている。ボビンの主胴部には光ファイバが巻かれる。ケースは、ボビンの主胴部を覆い、ボビンに巻かれた光ファイバを保護するように構成されている。また、ケースには、ボビンの主鍔部に形成されたスリットを覆う壁部が設けられている。
特開2015−182839号公報
従来の構成では、光ファイバが巻かれたボビンにケースを装着する際に、スリットを覆う壁部が主鍔部の内側に入ることで光ファイバに当たり、光ファイバが損傷してしまう場合があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、ボビンに装着する際に光ファイバが損傷することを抑制したボビン用ケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るボビン用ケースは、光ファイバが巻き取られる主胴部および前記主胴部の端部に設けられた主鍔部を有し、前記主鍔部にスリットが形成されたボビンに装着されるボビン用ケースであって、前記主胴部を径方向外側から覆う主保護部と、前記スリットを軸方向外側から覆うスリット保護部と、前記主鍔部を径方向外側から覆う鍔保護部と、を備え、前記スリット保護部は、前記主鍔部に近接する閉位置と、前記閉位置よりも前記軸方向外側に離れた開位置と、の間でヒンジ回りに回動可能である。
本発明の上記態様によれば、スリット保護部が閉位置と開位置との間で回動可能であるため、ボビン用ケースをボビンに装着する際に光ファイバが損傷することを抑制できる。
第1実施形態に係るケース付きボビンの斜視図である。 図1のボビン単体の斜視図である。 図1のボビン用ケース単体についての、上側部と下側部とが開いた状態を示す斜視図である。 図3のボビン用ケースに、ボビンをセットした状態を示す斜視図である。 図3のVA−VA断面矢視図である。 図5Aと図5Cの中間の状態を示す図である。 図4のVC−VC断面矢視図である。 図5CのVI−VI断面矢視図である。 凸部に主鍔部が乗り上げた状態を示す図である。 主鍔部に軸方向外側から凸部が当接した状態を示す図である。 第2実施形態に係るボビン用ケースの断面図である。 図7Aのボビン用ケースに、ボビンをセットした状態を示す図である。 第1実施形態の変形例に係るケース付きボビンの断面図である。 図8AのVIII−VIII断面矢視図である。
以下、本実施形態のボビン用ケースおよび当該ボビン用ケースを備えたケース付きボビンについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ケース付きボビン1は、ケース10(ボビン用ケース)と、ボビン20とを備えている。図1において、ケース10は、ボビン20に装着された状態となっている。
図2に示すように、ボビン20は、主胴部21と、一対の主鍔部22、23と、補助鍔部24と、を有している。ボビン20は、光ファイバを巻き取ったり、巻き取った光ファイバを貯蔵、輸送したり、光ファイバを送り出す目的で使用される。ボビン20には、貫通孔25が形成されている。ボビン20が不図示の巻き取り装置若しくは送り出し装置に取り付けられるときに、貫通孔25には回転軸が挿入される。
(方向定義)
主胴部21、主鍔部22、23、および貫通孔25は共通の軸線を有している。本実施形態では、この共通の軸線を中心軸線Oという。中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。主鍔部22からみて、軸方向における主胴部21側を軸方向内側といい、補助鍔部24側を軸方向外側という。軸方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
図2に示すように、主胴部21は軸方向に沿って延びる円筒状に形成されている。主胴部21の外周面には、光ファイバが巻かれる。主鍔部22、23は、主胴部21の軸方向における両端部に設けられている。主鍔部22、23は、円板状に形成されており、主胴部21から径方向外側に延びている。一方の主鍔部22には、スリット22aが形成されている。スリット22aは、主鍔部22の外周縁から径方向内側に向けて直線状に延びており、主鍔部22を軸方向に貫通している。スリット22aの径方向内側の端部は、主胴部21の外周面の近傍に位置している。
補助鍔部24は、主鍔部22の軸方向外側に設けられている。補助鍔部24は、主鍔部22よりも外径の小さい円板状に形成されている。補助鍔部24と主鍔部22との間には、不図示の補助胴部が設けられている。補助胴部は、中心軸線Oと同軸の円筒状に形成されている。補助胴部の外径は、主胴部21の外径と同じである。なお、補助胴部の外径は主胴部21の外径より大きくてもよい。補助胴部は、ボビン20に光ファイバを巻く際に、最初に光ファイバが巻かれる部分である。補助胴部の外周面に光ファイバが所定量巻かれた後、光ファイバは、スリット22aを通して主胴部21に導入される。その後、光ファイバは引き続き主胴部21の外周面に巻かれる。このような巻き方にすることで、ボビン20に光ファイバが巻かれた後の状態でも、光ファイバの巻き始めの端末に容易にアクセスすることができる。
なお、主胴部21の外周面には、緩衝部材などが巻かれていてもよい。この場合、緩衝部材によって、光ファイバに作用する側圧を低減することができる。側圧を低減することで、光の伝送損失の増加を抑制することができる。
図3に示すように、ケース10は、主保護部11と、連結部12と、スリット保護部15と、鍔保護部17と、を備えている。本実施形態では、ケース10の各部位が樹脂によって一体に形成されている。ケース10は、下側部10aと上側部10bとが連結部12によって連結された構造となっている。連結部12は薄肉部であり、軸方向に延びている。下側部10aおよび上側部10bは、連結部12回りに、所定の角度範囲内で回動可能となっている。なお、下側部10aと上側部10bとが別体として形成されていてもよい。また、連結部12の構造を適宜変更してもよい。例えば、軸および軸受けの一方を下側部10aに形成し、他方を上側部10bに形成し、軸および軸受けによって連結部12を構成してもよい。
下側部10aには、下方に向けて突出する2つの載置突起14が形成されている。2つの載置突起14は下側部10aの全体にわたって軸方向に延びている。2つの載置突起14は、周方向に間隔を空けて配置されている。載置突起14は、ケース10を机上などの載置面に載置する際に、当該載置面に接触する部分である。載置突起14によって、ケース10が載置面上を転がることを防止できる。なお、主鍔部22、23を覆う2つの鍔保護部17に、それぞれ2つの載置突起14を設けてもよく、この場合には下側部10aに設けられる載置突起14の数は4つとなる。
主保護部11は、ボビン20の主胴部21を径方向外側から覆う円筒状に形成されている。主保護部11は、主胴部21に巻かれた光ファイバを保護する。主保護部11は、下側部10aに形成された下側主保護部11aと、上側部10bに形成された上側主保護部11bと、により構成されている。下側主保護部11aおよび上側主保護部11bは、半円筒状に形成されている。下側主保護部11aおよび上側主保護部11bの各中心軸は、ケース10がボビン20に取り付けられたときに、それぞれ中心軸線Oと略一致する。下側主保護部11aと上側主保護部11bとが組み合わさることで、円筒状の主保護部11が構成される。
下側主保護部11aには第1係合部13aが形成されており、上側主保護部11bには第2係合部13bが形成されている。第1係合部13aおよび第2係合部13bは、互いに係合することで、下側主保護部11aと上側主保護部11bとの連結部12回りの回動を規制する。
鍔保護部17は、ボビン20の主鍔部22、23を径方向外側から覆うように、主保護部11の軸方向における両側に設けられている。鍔保護部17の内径は、主保護部11の内径よりも大きい。鍔保護部17は、主鍔部22、23を保護する。鍔保護部17は、下側部10aに形成された下側鍔保護部17aと、上側部10bに形成された上側鍔保護部17bと、により構成されている。下側鍔保護部17aおよび上側鍔保護部17bは、軸方向の幅が主鍔部22、23の幅よりも大きい半円筒状に形成されている。下側鍔保護部17aおよび上側鍔保護部17bの各中心軸は、ケース10がボビン20に取り付けられたときに、それぞれ中心軸線Oと略一致する。
下側鍔保護部17aの軸方向内側の端部には、下側主保護部11aに接続された下側接続部19a(図5A参照)が設けられている。下側接続部19aは、下側主保護部11aの軸方向外側の端部から径方向外側に向けて延びている。図示は省略するが、上側鍔保護部17bの軸方向内側の端部にも、上側主保護部11bに接続された上側接続部が設けられている。上側接続部の形状は下側接続部19aの形状と同様である。
スリット保護部15は、ボビン20のスリット22aを軸方向外側から覆う板状に形成されている。図3において、スリット保護部15は、下側鍔保護部17aの最下部(載置突起14の近傍)から、上方に向けて延びている。スリット保護部15は、下側鍔保護部17aおよび下側主保護部11aと一体に形成されている。スリット保護部15がスリット22aを覆うことで、ケース付きボビン1を輸送・保管する際に、スリット22aから塵埃がケース10内に進入して光ファイバに付着したり、突起物がスリット22aを通して光ファイバに当たり、光ファイバが損傷してしまうことなどを抑制することができる。
ケース10をボビン20に取り付ける際には、まず図3に示すように、上側部10bと下側部10aとが開いた状態とする。このとき、載置突起14が載置面に接触した状態としてもよい。
次に、図4に示すように、下側部10aにボビン20をセットする。このとき、ボビン20の主鍔部22の軸方向の位置を、ケース10の下側鍔保護部17aの位置と一致させる。
次に、上側部10bを連結部12回りに回動させ、第1係合部13aと第2係合部13bとを係合させることで、上側部10bの下側部10aに対する回転移動が規制される。これにより、ケース付きボビン1を持ち運び可能な状態となる。
ここで、下側部10aにボビン20をセットする際に、ケース10とボビン20との軸方向における相対位置が適切でない場合、スリット保護部15が主鍔部22、23の間に入り、主胴部21に巻かれた光ファイバにスリット保護部15が当たってしまう場合がある。このように、スリット保護部15が光ファイバに当たった場合、光ファイバの損傷が発生する可能性がある。
また、ケース10をボビン20に取り付ける方法は上記に限定されない。例えば、ボビン20の貫通孔25にシャフトを通すことなどにより、宙に浮いたボビン20に対して、開いた状態のケース10を接近させてもよい。このような取付方法においても、スリット保護部15が光ファイバに当たってしまう可能性がある。
スリット保護部15が光ファイバに当たることを抑制するためには、ケース10をボビン20に取り付ける前の状態において、スリット保護部15が下側鍔保護部17aから軸方向外側に退避していることが好ましい。
そこで本実施形態のスリット保護部15は、図5A〜図5Cに示すように、ヒンジ16回りに所定の角度範囲内で回動可能となっている。以下、より詳しく説明する。
図5Aに示すように、スリット保護部15はヒンジ16によって下側鍔保護部17aに接続されている。本実施形態のヒンジ16は、ケース10の他の部位(例えばスリット保護部15や下側鍔保護部17aなど)よりも肉厚が薄い薄肉部である。ヒンジ16は薄肉部であるため、スリット保護部15は、図5Aに示す位置と図5Cに示す位置との間でヒンジ16を中心として所定の角度範囲内で回動可能となっている。
スリット保護部15には、当接部15aが形成されている。当接部15aは、スリット保護部15の下端部から、軸方向内側に向けて延びている。当接部15aは、下側鍔保護部17aと上下方向で対向している。ボビン20にケース10を取り付けようとする際、図5Bに示すように、主鍔部22が当接部15aに当接する。これにより、ボビン20の重量が荷重となり、当接部15aは下方に押されて、スリット保護部15はヒンジ16回りに回動し、図5Cに示すように、主鍔部22に近接した状態となる。
本明細書では、図5Cに示すように、主鍔部22に近接する状態におけるスリット保護部15の位置を「閉位置」という。また、図5Aに示すように、閉位置からヒンジ16回りに軸方向外側に移動した状態におけるスリット保護部15の位置を「開位置」という。
すなわち、スリット保護部15は可動式カバーであり、主鍔部22に近接する閉位置と、閉位置よりも軸方向外側に離れた開位置と、の間で、ヒンジ16回りに回動可能となっている。
ボビン20にケース10が取り付けられていない状態では、ヒンジ16自体の剛性によって、スリット保護部15が開位置(図5A)に保持される。また、図5Cに示す状態から、ボビン20をケース10に対して上方に移動させると、ヒンジ16の弾性力によって、スリット保護部15が開位置(図5A)に復元変位する。このように、本実施形態のケース10は、ボビン20に装着されていないときに、スリット保護部15が開位置に保持されるように構成されている。
上記の通り、本実施形態ではヒンジ16の弾性力によってスリット保護部15を復元変位させる。したがって、ヒンジ16の材質は、弾性力が生じるとともに、ある程度繰り返しスリット保護部15を回動させたときに割れなどが生じにくい(靭性のある)材質であることが好ましい。また、ヒンジ16をケース10の他の部位と同じ材質で形成する場合には、当該材質は、ボビン20および光ファイバの保護に適していることも求められる。これらの条件を満たす材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂が好適である。なお、いわゆる二色成形によって、異なる複数の材質の樹脂を用いてケース10を一体に形成してもよい。この場合、例えばヒンジ16を弾性および靭性に優れた樹脂により形成し、ケース10の他の部位を衝撃などの外力に強い樹脂により形成することができる。
閉位置(図5C)におけるスリット保護部15は、中心軸線Oに対して略直立した状態である。閉位置と開位置との間のスリット保護部15の回動角度は、0°より大きく90°より小さい。ただし、当接部15aが主鍔部22に当接すること、および当接によりスリット保護部15を回動させることを考慮すると、上記回動角度は、10°以上40°以下の範囲内であることが、より好ましい。なお、ヒンジ16の肉厚や形状などを調整することで、上記回動角度や復元力の大きさをある程度調整することが可能である。例えば、ヒンジ16の肉厚が大きいほど復元力が大きくなり、回動角度は大きくなる。また、ヒンジ16の肉厚が小さいほど復元力は小さくなり、回動角度は小さくなる。
ここで、スリット保護部15によってスリット22aを覆うためには、ケース10に対するボビン20の中心軸線O回りの角度が適切であることが要求される。ボビン20の角度が適切でない場合、スリット保護部15がスリット22a以外の部分を覆ってしまうためである。そこで本実施形態では、ボビン20のケース10に対する中心軸線O回りの角度を規制するための凸部15bが、スリット保護部15に形成されている。
図5Aに示すように、凸部15bは、スリット保護部15から軸方向内側に向けて突出している。図6Aに示すように、凸部15bは、当接部15aから上方に向けて突出している。周方向(図6Aの左右方向)における凸部15bの幅は、スリット22aの幅よりも小さい。径方向(図6Aの上下方向)における凸部15bの長さは、スリット22aの長さよりも小さい。このため、凸部15bはスリット22a内に進入可能となっている。
ボビン20のケース10に対する中心軸線O回りの角度が適切である場合、図6Aに示すように、凸部15bがスリット22a内に進入する。一方、ボビン20の前記角度が適切でない場合、図6Bに示すように、主鍔部22が凸部15bに乗り上げる。あるいは、図6Cに示すように、凸部15bが軸方向外側から主鍔部22に当接した状態となる。図6Bのように主鍔部22が凸部15bに乗り上げた場合、ケース10の上側部10bと下側部10aとが閉じられなくなり、第1係合部13aと第2係合部13bとが係合されなくなる。したがって、使用者は、ケース10の前記角度が適切でないことを認識することができる。図6Cのように凸部15bが主鍔部22に軸方向外側から当接した場合、閉位置に向けたスリット保護部15のヒンジ16回りの回動が規制される。したがって、使用者は、ケース10の前記角度が適切でないことを認識できる。なお、図6Cでは主鍔部22が凸部15bと下側接続部19aとの間で挟まれているが、主鍔部22と下側接続部19aとの間に隙間がある状態であっても、ボビン20の自重によってスリット保護部15の閉位置に向けた回動を規制することが可能である。
また、ケース10の前記角度が適切であり、凸部15bがスリット22a内に位置する場合には、ボビン20にケース10が取り付けられた後、ボビン20が中心軸線O回りに回転することを、凸部15bによって抑制できる。
以上説明したように、本実施形態のケース10は、主胴部21を径方向外側から覆う主保護部11と、スリット22aを軸方向外側から覆うスリット保護部15と、主鍔部22を径方向外側から覆う鍔保護部17と、を備えている。そして、スリット保護部15は、主鍔部22に近接する閉位置と、閉位置よりも軸方向外側に離れた開位置と、の間でヒンジ16回りに回動可能となっている。この構成により、ケース10をボビン20に取り付ける際に、スリット保護部15が光ファイバに当たってしまうことを抑制することができる。
また、ケース10は、ボビン20にケース10が取り付けられたときに、主鍔部22に当接してスリット保護部15を開位置から閉位置に移動させる当接部15aを備えている。この構成により、ボビン20にケース10を取り付けることで、スリット保護部15が自動的に開位置から閉位置に移動する。したがって、スリット22aをスリット保護部15によってより確実に覆うことができる。
また、ケース10がボビン20に装着されていないとき、ヒンジ16自体の剛性によって、スリット保護部15が開位置に保持される。さらに、ケース10をボビン20から取り外すと、ヒンジ16の弾性力によって、スリット保護部15が閉位置から開位置に復元変位する。このような自動開閉機構を設けることで、ケース10をボビン20に着脱させる際の操作性をより向上させることができる。
ただし、当接部15aおよびヒンジ16のような自動開閉機構を設けず、例えば手動でスリット保護部15を開位置と閉位置との間で移動させてもよい。また、ボビン20にケース10を取り付けた後、例えば粘着テープなどでスリット保護部15を閉位置に固定してもよい。この場合でも、スリット22aをスリット保護部15で覆うことが可能であり、かつスリット保護部15が光ファイバに当たってしまうことを抑制できる。
また、スリット保護部15には、ケース10がボビン20に装着されたときに、スリット22a内に進入する凸部15bが形成されており、図6Cのように凸部15bが主鍔部22に軸方向外側から当接したとき、スリット保護部15の閉位置に向けたヒンジ16回りの回動が規制される。この構成により、ケース10に対するボビン20の中心軸線O回りの角度が適切でないとき、使用者はそのことを認識できる。したがって、スリット保護部15でスリット22aをより確実に覆うことができる。
また、主保護部11は、組み合わされることで円筒状となる下側主保護部11aおよび上側主保護部11bと、下側主保護部11aに形成された第1係合部13aと、上側主保護部11bに形成された第2係合部13bと、を有している。第1係合部13aおよび第2係合部13bは、互いに係合することで下側主保護部11aおよび上側主保護部11bの相対移動を規制する。ケース10には、ケース10がボビン20に装着されたときに、スリット22a内に進入する凸部15bが形成されている。そして、図6Bのように主鍔部22が凸部15bに乗り上げたとき、第1係合部13aと第2係合部13bとが係合されなくなる。この構成により、ケース10に対するボビン20の中心軸線O回りの角度が適切でないとき、使用者はそのことを認識できる。したがって、スリット保護部15でスリット22aをより確実に覆うことができる。
なお、ケース10のボビン20に対する中心軸線O回りの角度が適切でないとき、図6Bおよび図6Cのいずれの状態となるかは、凸部15bの軸方向の寸法やスリット保護部15の回動角度の大きさによって適宜選択することが可能である。
また、スリット保護部15と主保護部11とが一体に形成されているため、コストダウンを図ることが可能であり、ヒンジ16の弾性によって上記した自動開閉機構を実現することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、ヒンジの構成が第1実施形態と異なる。
図7A、図7Bは、第2実施形態におけるスリット保護部15の開閉動作を示す図である。図7Aは第1実施形態の図5Aに対応しており、図7Bは第1実施形態の図5Cに対応している。
図7Aに示すように、本実施形態のスリット保護部15は、主保護部11および鍔保護部17と別体となっている。下側鍔保護部17aには、回動軸18aが形成されている。図示は省略するが、回動軸18aは、図7Aの紙面に垂直な方向に延びており、略円柱状に形成されいる。スリット保護部15の下端部には、C字状の軸受け18bが形成されている。軸受け18bは、回動軸18aに対して、回動可能な状態で嵌合している。
本実施形態では、回動軸18aおよび軸受け18bによって、ヒンジ18が構成されている。そして、スリット保護部15はヒンジ18回りに、開位置と閉位置との間で回動可能となっている。
図7Aに示すように、ケース10がボビン20に取り付けられていない状態では、軸受け18bの下端部が下側鍔保護部17aに当接している。したがって、スリット保護部15が開位置を超えて軸方向外側に回動することが規制されている。すなわち、本実施形態でも、ケース10がボビン20に装着されていないとき、スリット保護部15は開位置(図7A)に保持される。
図7Bに示すように、ボビン20にケース10が取り付けられると、当接部15aが主鍔部22によって下方に押されて、スリット保護部15が閉位置に回動する。この点は第1実施形態と同様である。
図7Bの状態からボビン20を上方に移動させた後は、手動でスリット保護部15を軸方向外側に倒し、開位置に移動させてもよい。あるいは、ボビン20を移動させる際の振動などを利用し、スリット保護部15の自重(ヒンジ18回りのモーメント)によって、スリット保護部15を開位置に移動させてもよい。
あるいは、ヒンジ18の近傍にねじりコイルバネなどを設けて、軸方向外側に向けた付勢力をスリット保護部15に与えてもよい。この場合、より積極的にスリット保護部15を閉位置から開位置へと移動させることができる。このように、本実施形態の場合も、第1実施形態と同様の自動開閉機構を実現することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、一方の主鍔部22にスリット22aが形成され、他方の主鍔部23にスリットが形成されていない場合について説明した。しかしながら、両方の主鍔部22、23にスリットが形成されていてもよい。この場合、主鍔部23に形成された第2のスリットを径方向外側から覆うように、第2のカバー保護部が設けられていてもよい。さらに、第2のカバー保護部は、第1実施形態または第2実施形態で説明したスリット保護部15と同様の構成を有していてもよい。
また、前記実施形態では、凸部15bによってケース10とボビン20との相対的な角度を規制したが、このような凸部15bを設けなくてもよい。また、ケース10に対するボビン20の適切な角度を示す目印などを、ボビン20に設けてもよい。
また、前記第1実施形態では、凸部15bが当接部15aから上方に向けて突出していた。しかしながら、図8A、図8Bに示すように、凸部15bは下側鍔保護部17aから上方に向けて突出していてもよい。さらに、図8Bに示すように、当接部15aには切欠部15cが形成されていてもよい。切欠部15cは、当接部15aを径方向(図8Bの上下方向)に貫通しており、切欠部15cの内側に凸部15bの一部が位置している。このような形態でも、ボビン20のケース10に対する中心軸線O回りの角度が適切でない場合、主鍔部22が凸部15bに乗り上げる構成を実現することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、図8A、図8Bに示した凸部15bおよび切欠部15cを、第2実施形態のケース10に適用してもよい。
10…ケース(ボビン用ケース) 11…主保護部 11a…下側主保護部 11b…上側主保護部 13a…第1係合部 13b…第2係合部 15…スリット保護部 15a…当接部 15b…凸部 16、18…ヒンジ 17…鍔保護部 20…ボビン 21…主胴部 22…主鍔部 22a…スリット

Claims (6)

  1. 光ファイバが巻き取られる主胴部および前記主胴部の端部に設けられた主鍔部を有し、前記主鍔部にスリットが形成されたボビンに装着されるボビン用ケースであって、
    前記主胴部を径方向外側から覆う主保護部と、
    前記スリットを軸方向外側から覆うスリット保護部と、
    前記主鍔部を径方向外側から覆う鍔保護部と、を備え、
    前記スリット保護部は、前記主鍔部に近接する閉位置と、前記閉位置よりも前記軸方向外側に離れた開位置と、の間でヒンジ回りに回動可能である、ボビン用ケース。
  2. 前記ボビンに前記ボビン用ケースが取り付けられたときに、前記主鍔部に当接して前記スリット保護部を前記開位置から前記閉位置に移動させる当接部を備える、請求項1に記載のボビン用ケース。
  3. 前記ボビンに装着されていないときに、前記スリット保護部は前記開位置に保持される、請求項1または2に記載のボビン用ケース。
  4. 前記スリット保護部には、前記ボビン用ケースが前記ボビンに装着されたときに、前記スリット内に進入する凸部が形成され、
    前記凸部が前記主鍔部に軸方向外側から当接したとき、前記スリット保護部の前記閉位置に向けた前記ヒンジ回りの回動が規制される、請求項1から3のいずれか1項に記載のボビン用ケース。
  5. 前記ボビン用ケースが前記ボビンに装着されたときに、前記スリット内に進入する凸部を有し、
    前記主保護部は、
    組み合わされることで円筒状となる下側主保護部および上側主保護部と、
    前記下側主保護部に形成された第1係合部と、
    前記上側主保護部に形成された第2係合部と、を有し、
    前記第1係合部および前記第2係合部は、互いに係合することで前記下側主保護部および前記上側主保護部の相対移動を規制し、
    前記主鍔部が前記凸部に乗り上げたとき、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合されなくなる、請求項1から3のいずれか1項に記載のボビン用ケース。
  6. 前記スリット保護部と前記主保護部とが一体に形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のボビン用ケース。
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