JP6780191B2 - 塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具 Download PDF

Info

Publication number
JP6780191B2
JP6780191B2 JP2018529350A JP2018529350A JP6780191B2 JP 6780191 B2 JP6780191 B2 JP 6780191B2 JP 2018529350 A JP2018529350 A JP 2018529350A JP 2018529350 A JP2018529350 A JP 2018529350A JP 6780191 B2 JP6780191 B2 JP 6780191B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
coating film
cassette
transfer
transfer tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018529350A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018020702A1 (ja
Inventor
渡辺 一也
一也 渡辺
久幸 赤窄
久幸 赤窄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujicopian Co Ltd filed Critical Fujicopian Co Ltd
Publication of JPWO2018020702A1 publication Critical patent/JPWO2018020702A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6780191B2 publication Critical patent/JP6780191B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43LARTICLES FOR WRITING OR DRAWING UPON; WRITING OR DRAWING AIDS; ACCESSORIES FOR WRITING OR DRAWING
    • B43L19/00Erasers, rubbers, or erasing devices; Holders therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43MBUREAU ACCESSORIES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B43M11/00Hand or desk devices of the office or personal type for applying liquid, other than ink, by contact to surfaces, e.g. for applying adhesive
    • B43M11/06Hand-held devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/26Devices, non-fluid media or methods for cancelling, correcting errors, underscoring or ruling
    • B41J29/36Devices, non-fluid media or methods for cancelling, correcting errors, underscoring or ruling for cancelling or correcting errors by overprinting
    • B41J29/367Devices, non-fluid media or methods for cancelling, correcting errors, underscoring or ruling for cancelling or correcting errors by overprinting sheet media carrying a pigmented transferable correction layer

Landscapes

  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Description

本発明は、文字修正用塗膜、接着用の粘着剤塗膜、装飾用塗膜等を被転写面に押圧転写するための塗膜転写具に関し、特に、塗膜を転写する転写押圧部上の転写テープを外部から保護することができる塗膜転写具に関する。
塗膜転写具は、一般に、ケ−ス部分より突出した転写ヘッドに掛け回したテ−プの外面に塗布された糊や修正インクなどの塗膜を、紙などの被転写体へ転写するようになっている。そのため塗膜が外部に露出しており、不使用時に、塗膜の破損やゴミの付着が発生しやすくなっている。
塗膜の破損や塗膜へのゴミの付着を防止するために、従来から特許文献1のような、転写ヘッドを覆う着脱可能な保護キャップを設けた塗膜転写具が提案されている。また、特許文献2のような、ノック式と言われる後端に設けたノック部材を押して内部カセットを前後させることによって、先端の開口部から転写ヘッドを出し入れする塗膜転写具も提案されている。また特許文献3のような、転写ヘッドを備えた基板を容器本体内に回転自在に保持するとともに、基板に容器本体開口部を閉塞する閉鎖片を設けた塗膜転写具も提案されている。
特許文献1や特許文献2の塗膜転写具では、保護キャップやノック部材を、ケース(容器本体)とは別に設ける必要があり、構造が複雑になる。場合によっては、保護キャップやノック部材用の成形金型を作るために、多くの手間や費用が掛かる。一方、特許文献3の塗膜転写具では、容器本体を回動するだけで、容器本体開口部を閉塞することができるので、容器と別に保護キャップやノック部材を設ける必要はなく、簡単な構造で塗膜を保護することができる。
しかしながら、特許文献3の塗膜転写具は、基板の回転中心からの容器本体の外壁までの距離が遠い部分から、容器本体の外壁までの距離が近い部分まで、転写ヘッドが回転移動することにより、転写ヘッドが容器本体の外壁から突出する構造である。よって、転写ヘッドは容器本体の外壁からわずかに突出するだけであった。このため、特許文献3の塗膜転写具では、塗膜転写時に転写ヘッドが容器本体に隠れて、転写位置が非常に見難くなっていた。
特開2004−284179号公報 特開2006−272949号公報 特開平10−324092号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で転写ヘッドに掛け回したテ−プの外面に塗布された糊や修正インクなどの塗膜を確実に保護することができ、しかも、使用時には、転写ヘッドが容器より大きく突出して、使用者が転写位置を見やすい塗膜転写具の提供である。
第1観点に係る塗膜転写具は、外部カセット及び前記外部カセット内に収容された内部カセットを備える。前記内部カセットは、基材テープ上に塗膜を設けた転写テープを繰出す繰出部と、前記転写テープを被転写面に押圧して前記塗膜を転写する転写押圧部と、塗膜転写後の前記基材テープを巻取る巻取部と、前記繰出部と前記巻取部を連動回転させる連動回転機構とを有する。前記外部カセットは、少なくとも第1ケース及び第2ケースを有し、前記第1ケースと前記第2ケースは相互に回転可能である。前記第2ケースを前記第1ケースに対して回転させると、前記第1ケースに設けられた開口部と前記第2ケースに設けられた開口部が重なり合うことによって前記外部カセットに開口部が生じ、前記内部カセットが前記第1ケースとともに回転することによって前記転写押圧部が前記外部カセットの前記開口部に向かって移動する。前記第2ケースを前記第1ケースに対してさらに回転させると、前記内部カセットが前記第2ケースに設けられた凸部と接触することによって、前記内部カセットの前記転写押圧部側の端部が前記第1ケースに対して揺動して、前記開口部から前記転写押圧部が前記外部カセット外へ突出する。
第2観点に係る塗膜転写具は、第1観点に係る塗膜転写具であって、前記転写押圧部が前記外部カセット外へ突出した状態で、前記第2ケースの前記第1ケースに対する回転を禁止状態とする回転禁止部をさらに備える。
第3観点に係る塗膜転写具は、第2観点に係る塗膜転写具であって、前記回転禁止部による前記第2ケースの前記第1ケースに対する回転禁止状態が解除可能である。
第4観点に係る塗膜転写具は、第3観点に係る塗膜転写具であって、前記回転禁止部が、前記第1ケースと前記第2ケースのそれぞれに設けられ互いに係合可能な第1係合部で構成され、前記第1ケースと前記第2ケースの第1係合部が係合すると同時に、前記内部カセットと前記第2ケースのそれぞれに設けられ互いに係合可能な第2係合部が係合する。
第5観点に係る塗膜転写具は、第1観点から第4観点のいずれかに係る塗膜転写具であって、前記内部カセットの全部又は一部が交換可能である。
本発明の塗膜転写具では、簡単な構造で容器(第1ケース及び第2ケース)を確実に閉じることができるので、転写ヘッドに掛け回したテ−プの外面に塗布された糊や修正インクなどの塗膜を確実に保護することができる。しかも、使用時に転写ヘッドが容器から大きく突出するので、使用者が転写位置を見やすい。
本発明の第1実施形態の塗膜転写具の内部カセットを示す図である。 本発明の第1実施形態の塗膜転写具のケース(第1ケース)単体を示す図である。 本発明の第1実施形態の塗膜転写具のカバー(第2ケース)単体を示す図である。 本発明の第1実施形態の塗膜転写具の内部カセットをケース(第1ケース)に装着した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の塗膜転写具の内部カセットを装着したケースにさらにカバー(第2ケース)を装着した状態を示す図である。 図5(c)のN−N断面図である。 本発明の第1実施形態の塗膜転写具の使用状態を示す図である。
図1〜図7に、本発明の第1実施形態の塗膜転写具Aを示す。
塗膜転写具Aは、基材テープT1上に塗膜を設けた転写テープTを繰出部(繰出コア)から繰出し、転写押圧部で転写テープTを押圧して塗膜を被転写面へ転写した後、基材テープT1を巻取部(巻取コア)で巻き取るように構成されている。また、基材テープT1の巻取り長さが転写テープTの繰出し長さより長くなるように、繰出コアと巻取コアを連動回転させ、転写テープTに適度な張力をかけることによって、転写テープTがたるまないように構成されている。
塗膜転写具Aの筐体部分である外部カセット1は、少なくとも図2に示すケース11と図3に示すカバー12で構成される。ケース11とカバー12を組み合わせると、内部に空間を有する筐体である外部カセット1が形成される。ケース11、カバー12ともに平面視円形となっており、ケース11にカバー12を組み合わせた状態で、ケース11とカバー12は相互に回転可能となる。
図3に示すように、カバー12は円形の底面121と、底面121の外周から略垂直に立ち上がる側壁122で構成される。側壁122には、ケース11と組み合わされた際に開口部13となる開口部123、ケース11の弾性片114の凸部116と係合する係合穴124、及びケース11の係合突起115と係合する係合溝125が設けられている。
図2に示すように、ケース11は円形の底面111と、底面111の外周の少し内側から略垂直に立ち上がる側壁112で構成される。側壁112には、カバー12と組み合わされた際に開口部13となる開口部113、カバー12の係合穴124と係合する凸部116が設けられた弾性片114、及びカバー12の係合溝125と係合する係合突起115が設けられている。
ケース11の側壁112の外周の直径よりも、カバー12の側壁122の内周の直径は、僅かに大きく作られている。そのため、カバー12の側壁122の内側にケース11の側壁112を装着すると、ケース11とカバー12は相互に回転可能となる。また、ケース11をカバー12に装着すると、ケース11の係合突起115がカバー12の係合溝125と係合する係合部が形成されるとともに、ケース11の弾性片114の凸部116がカバー12の係合穴124と係合する係合部が形成される。これらの係合部は、ケース11とカバー12が相互に回転する際のガイドとなるとともに、ケース11とカバー12が分離することを防止する抜け止めとなる。
外部カセット1の内部には、内部カセット2が収納される。内部カセットを図1に示す。図1(f)は、内部カセット2の内部構造を示すために内カバー22を除いた状態を示す図であり、図1(e)は図1(d)のM−M断面である。図1(e)や図1(f)に示すように、内部カセット2では、内ケース21と内カバー22で構成される筐体に、繰出コア23と巻取コア24が回転可能に軸支されている。繰出コア23には転写テープTが巻きつけられ、転写テープTを繰出す繰出部が形成されており、巻取コア24は塗膜の転写後に基材テープT1を巻き取る巻取部となっている。内部カセット2からは転写ヘッド25が突出し、転写テープTから塗膜を被転写面に押圧転写する転写押圧部が形成される。
内部カセット2では、内ケース21を内カバー22へ固定する方法として、その一方に設けたピンを他方に設けた穴に圧入して嵌合する方法が用いられるが、これらを固定する方法は嵌合に限定されるものではなく、任意の方法を用いることができる。
繰出コア23と巻取コア24には、プーリー部231,241が設けられている。プーリー部231と241には1本のOリング26が掛けまわされ、繰出コア23と巻取コア24はOリング26により連動回転可能となっている。内部カセット2では、基材テープT1の巻取り長さが転写テープTの繰出し長さより長くなるように、繰出コア23の転写テープTを巻き付ける外径と巻取コア24の基材テープT1を巻き付ける外径とが設定される。そして、Oリング26と巻取コア24のプーリー部241とが滑ることによって、転写テープTの繰り出し長さと基材テープT1の巻き取り長さの差を吸収するように、繰出コア23と巻取コア24とが連動回転する。これにより、転写テープTに適度な張力がかかり、転写テープTがたるまない。内部カセット2ではコア同士の連動機構として、Oリングを使用しているが、本発明の塗膜転写具の連動機構はOリングに限定されるものではなく、ギヤや摩擦車など、任意の連動機構が使用可能である。
内部カセット2の組み立てに当たっては、まず内ケース21に、転写ヘッド25を組み込む。次に、転写テープTのルートを形成しつつ、転写テープTを含む繰出コア23と巻取コア24を組み込み、繰出コア23と巻取コア24のそれぞれのプーリー部231,241にOリング26を掛け回す。最後に、内ケース21に内カバー22を装着する。
繰出コア23と巻取コア24の回転中心を結んだ直線と、2つのコアのうち転写ヘッド25に近い側のコア(本実施形態では、巻取コア24)の回転中心と転写ヘッド25の先端を結んだ直線がなす角度Pは、直角または、直角よりも少し小さい角度となる。これら2直線が交わる角度Pが直角または、直角よりも少し小さい角度となることによって、内部カセット2を外部カセット1内に効率的に収納することができ、外部カセット1を小型化することができる。具体的には、角度Pは75°以上90°以下が好ましく、より好ましくは80°以上85°以下である。
本実施形態では、塗膜転写具Aの内部カセット2の筐体部分は、内ケース21と内カバー22の2部品のみで構成する形態とした。しかしながら、塗膜転写時の転写ヘッド25に作用する外力によって筐体部分が変形して、転写テープの走行不具合が発生しなければ、筐体部分を1部品で構成することもできる。
図4に内部カセット2をケース11に装着した状態を示す。図4(a)は内部カセット2をケース11に装着した状態を示す斜視図であり、図4(b)は同状態を内部カセット2の装着方向からみた平面図であり、図4(c)は図4(b)の右側面図である。外部カセット1のケース11に設けられた円柱状の回転軸117に、内部カセット2の内ケース21に設けられた装着穴211を装着することにより、内部カセット2は外部カセット1に装着される。回転軸117に装着穴211を装着すると、内部カセット2の転写ヘッド25が、ケース11の開口部113近傍に装着される。装着穴211の直径は、回転軸117の直径よりも僅かに大きくなっているので、内部カセット2は回転軸117を中心として回転することができる。
内部カセット2が装着されたケース11に、カバー12を装着することによって、塗膜転写具Aは完成する。図5に、塗膜転写具Aが完成した状態を示す。図5(a)は内部カセット2を装着したケース11にさらにカバー12を装着した状態を示す斜視図であり、図5(b)は同状態をカバー12の装着方向からみた平面図であり、図5(c)は図5(b)の右側面図である。ケース11にカバー12を装着する際には、ケース11の弾性片114の凸部116をカバー12の係合穴124に合わせ、ケース11の係合突起115をカバー12の係合溝125に合わせた状態で、ケース11の側壁112の外周をカバー12の側壁122の内周に挿入する。ケース11の弾性片114の凸部116を、側壁122の内周方向に押した状態で、ケース11にカバー12を装着することにより、弾性片114はカバー12の側壁122の内周に挿入される。この状態で、さらにケース11をカバー12に押し込むと、ケース11の係合突起115が、カバー12の側壁122の端面に乗り上げる。
係合突起115は半球状の突起であり、カバー12の側壁122は係合突起115が乗り上げる位置の近くに開口部123が設けられている。そのため、係合突起115の球面に沿ってカバー12の側壁122が外周方向に撓んで、係合突起115が側壁122の内周に潜り込み、ケース11がカバー12内に挿入される。さらにケース11をカバー12に押し込み、ケース11の凸部116がカバー12の係合穴124の位置まで到達すると、ケース11の弾性片114は自らの弾性力によって側壁122の外周方向に変形し、弾性片114の凸部116はカバー12の係合穴124内に挿入される。同様に、係合突起115が係合溝125の位置まで到達すると、カバー12の側壁122が自らの弾性力により内周方向に変形し、係合突起115が係合溝125内に挿入される。
係合穴124の幅は凸部116の幅よりも僅かに大きくなっており、係合溝125は係合突起115よりも僅かに大きくなっている。そのため、凸部116は係合穴124内を、係合突起115は係合溝125内を、それぞれ軽い力で移動することができるようになる。そして、係合穴124と係合溝125が設けられた範囲内で、ケース11とカバー12は、それぞれに対して回転することができる。
図6は、塗膜転写具Aの内部カセット2が外部カセット1内で移動する状態を示すために、塗膜転写具Aを図5(c)に示すN−N断面にて切断し、内部状態を見た図である。ケース11にカバー12をセットした図6(a)の状態から、カバー12に対してケース11を右回りに回転させると、塗膜転写具Aは図6(b)の状態となる。図6(b)の状態では、ケース11の開口部113はカバー12の側壁122で覆われており、カバー12の開口部123はケース11の側壁112で覆われており、外部カセット1は閉じた状態となる。このとき、内部カセット2の転写ヘッド25上の転写テープTの塗膜は、確実に保護されている。
図6(b)の状態では、ケース11の弾性片114に設けられた半球状の突起である回転止突起118が、カバー12の側壁122内周に設けられた回転止溝126に係合している。これにより、ケース11がカバー12に対して回転しないようになり、転写ヘッド25上の転写テープTの塗膜が確実に保護された状態が維持される。
図6(b)の状態から、ケース11の凸部116を内周方向へ押圧すると、弾性片114が弾性変形して、弾性片114上の回転止突起118が回転止溝126から外れる。これにより、ケース11がカバー12に対して回転可能となる。
図6(b)の状態の塗膜転写具Aの凸部116を内周方向へ押しつつ、ケース11をカバー12に対して左回りに回転させると、内部カセット2はケース11とともに回転して、塗膜転写具Aは図6(c)の状態となる。このとき、ケース11の開口部113とカバー12の開口部123が重なり始めて、塗膜転写具Aの開口部13が出現する。また、塗膜転写具Aが図6(c)の状態となることにより、内部カセット2はカバー12の開口部123の端部内側に設けられた凸部である押出ピン127と接触する。
内部カセット2が凸部である押出ピン127と接触した状態から、ケース11をカバー12に対してさらに左回りに回転させると、内部カセット2は押出ピン127と接触することにより、ケース11の回転軸117回りに回転する。その結果、内部カセット2の転写ヘッド25側の端部が揺動する。より具体的には、内部カセット2は押出ピン127と接触する前においては、ケース11との位置関係を維持しつつ、ケース11のカバー12に対する回転に合わせて、カバー12に対して回転する。しかしながら、ケース11がカバー12に対して一定以上回転すると、転写押圧部が押出ピン127に接触し、押出ピン127が転写押圧部のそれまでの回転方向の進路を妨げる。そのため、この状態からケース11をカバー12に対してさらに回転させる力が加えられると、転写押圧部の進路を変えるべく、内部カセット2全体が回転軸117周りを揺動する。
内部カセット2の転写ヘッド25側の端部が揺動することにより、ケース11をカバー12に対してさらに左回りに回転させると、内部カセット2が押出ピン127に対して滑って、転写ヘッド25が開口部13から外部カセット1外へ大きく突出する。これにより、塗膜転写具Aは図6(d)の状態になる。転写ヘッド25が外部カセット1から大きく突出するので、使用者が塗膜を転写する位置が見やすい状態で塗膜転写具Aを使用することができる。
塗膜転写具Aが図6(d)の状態になると、ケース11の弾性片114の先端に設けられた回転止爪119が、カバー12に設けられた回転止穴128と係合する。これにより、ケース11がカバー12に対して回転しない回転禁止状態が形成され、転写ヘッド25が外部に突出した状態が維持される。このため、転写ヘッド25上の塗膜を転写しようとして、転写ヘッド25を被転写面に押圧しても、転写ヘッド25が、外部カセット1内に押し込まれない。
図2示すように、回転止爪119は、弾性片114の先端側にのみ勾配が設けられ、反対側は弾性片114から略垂直に立ち上がった面を形成している。このように弾性片114の先端側には勾配が設けられているため、塗膜転写具Aが図6(c)状態から図6(d)の状態になる途中で、回転止爪119がカバーの係合穴124の端面と接触すると、回転止爪119に設けられた勾配に沿って弾性片114が弾性変形する。そして、回転止爪119がカバー12の側壁内周と接触して滑りながら、塗膜転写具Aは図6(d)の状態に至る。塗膜転写具Aが、図6(d)の状態になると、弾性片114の弾性力により回転止爪119は回転止穴128内に挿入される。回転止爪119が回転止穴128に挿入された状態で、塗膜転写具Aが図6(d)の状態から図6(c)の状態へ変化する方向にケース11がカバー12に対して回転しようとすると、回転止穴128の端面と回転止爪119の弾性片114から略垂直に立ち上がった面とがしっかりと面接触する。その結果、このとき、ケース11がカバー12に対して回転することが防止される回転禁止状態が形成される。このため、転写ヘッド25を被転写面に押圧しても、転写ヘッド25は、外部カセット1内に押し込まれない。
また、塗膜転写具Aが図6(d)の状態になると、内ケース21と内カバー22のそれぞれに設けられた押圧力保持部212と222が、カバー2の押出ピン127と係合する。ケース11に対してカバー12を回転させることにより、塗膜転写具Aを図6(d)の状態にしただけでは、図7(b)に示すように、押圧力保持部212,222と押出ピン127は浅く係合し、押圧力保持部212,222の内周と押出ピン127の外周には隙間がある状態が形成される。なお、図7は、塗膜転写具Aを使用して、塗膜を転写するために、塗膜転写具Aの転写ヘッド25を被転写面に押圧している状態を示す図である。
塗膜転写具Aが図6(d)の状態で、塗膜を転写するために転写ヘッド25を被転写面へ押圧すると、転写ヘッド25に加えられた押圧力により、押圧力保持部212,222と押出ピン127は深く係合する。このとき、図7(c)に示すように、押圧力保持部212,222の内周と押出ピン127の外周は隙間なく密着する。
押圧力保持部212,222の内周と押出ピン127の外周が隙間なく密着することにより、転写ヘッド25に加えられた押圧力は、押出ピン127によっても受けとめられる。このため、転写ヘッド25を被転写面に押圧しても、ケース11がカバー12に対してより確実に回転しない回転禁止状態が形成される。このとき、転写ヘッド25が外部に突出した状態がより確実に維持され、転写ヘッド25が外部カセット1内に押し込まれることはない。
転写ヘッド25の被転写面への押圧を解除すると、押圧力保持部212,222と押出ピン127が浅く係合しており、押圧力保持部212,222の内周と押出ピン127の外周に隙間がある状態に戻る。このため、塗膜転写具Aを図6(d)の状態から図6(c)の状態へ変化させようとすると、押圧力保持部212,222と押出ピン127の係合は容易に外れる。その結果、回転止爪119と回転止穴128の係合を解除するだけで、ケース11に対してカバー12を回転させることができる。塗膜転写具Aでは、押圧力保持部を内ケース21と内カバー22の両方に設けたが、転写押圧力を受けることによって変形したり破損したりしない強度が確保できれば、必ずしも内ケース21と内カバー22の両方に設ける必要はない。よって、押圧力保持部を内ケース21か内カバー22のどちらか一方にだけ設けてもよい。
図6(d)の状態で、ケース11の凸部116を内周方向へ押圧すると、弾性片114が弾性変形して、弾性片114上の回転止爪119が回転止穴128から外れる。これにより、ケース11がカバー12に対して回転可能となる。
図6(d)の状態の塗膜転写具Aの凸部116を内周方向へ押しつつ、ケース11をカバー12に対して右回りに回転させると、内部カセット2は引戻ピン129と接触して滑ることによって回転軸117回りに回転(揺動)する。その結果、外部カセット1から突出した転写ヘッド25が外部カセット1内に収納されると同時に、内部カセット2がケース11とともにカバー12に対して回転し、塗膜転写具Aは図6(e)の状態となる。
図6(e)の状態から、さらにケース11をカバー12に対して右回りに回転させると、塗膜転写具Aは再び図6(b)の状態となる。このとき、ケース11の開口部113とカバー12の開口部123の位置がずれて、ケース11の開口部113がカバー12の側壁122で覆われるとともに、カバー12の開口部123がケース11の側壁112で覆われる。これにより、開口部13が無くなり、転写ヘッド25上の転写テープTの塗膜が確実に保護される。
塗膜転写具Aでは、ケース11の弾性片114の凸部116を側壁122の内周方向に押し込むことにより、ケース11をカバー12から引き抜くことができる。また、ケース11をカバー12から引き抜くことにより、ケース11から内部カセット2を取り外すことができる。したがって、塗膜転写具Aは、内部カセット2の転写テープTを使い終えると、新たな内部カセット2を装着して、外部カセット1を再利用でき、所謂交換タイプの塗膜転写具として、使用することができる。
以上より、上記実施形態に係る塗膜転写具では、保護キャップやノック部材など、容器本体とは別の部品を設けなくても、簡単な構造で容器(ケース及びカバー)を確実に閉じることができる。そのため、転写ヘッドに掛け回したテ−プの外面に塗布された糊や修正インクなどの塗膜を確実に保護することができる。しかも、本発明の塗膜転写具では、使用時に転写ヘッドが容器から大きく突出するので、使用者が転写位置を見やすい。
A :塗膜転写具
T :転写テープ
T1 :基材テープ
1 :外部カセット
11 :ケース(第1ケース)
111 :底面
112 :側壁
113 :開口部(ケース)
114 :弾性片
115 :係合突起
116 :凸部
117 :回転軸
118 :回転止突起
119 :回転止爪
12 :カバー(第2ケース)
121 :底面
122 :側壁
123 :開口部(カバー)
124 :係合穴
125 :係合溝
126 :回転止溝
127 :押出ピン
128 :回転止穴
129 :引戻ピン
13 :開口部
2 :内部カセット
21 :内ケース
211 :装着穴
212 :押圧力保持部
22 :内カバー
222 :押圧力保持部
23 :繰出コア
231 :プーリー部
24 :巻取コア
241 :プーリー部
25 :転写ヘッド
26 :Oリング

Claims (8)

  1. 外部カセット及び前記外部カセット内に収容された内部カセットを備える塗膜転写具であって、
    前記内部カセットは、
    基材テープ上に塗膜を設けた転写テープを繰出す繰出部と、
    前記転写テープを被転写面に押圧して前記塗膜を転写する転写押圧部と、
    塗膜転写後の前記基材テープを巻取る巻取部と、
    前記繰出部と前記巻取部を連動回転させる連動回転機構と
    を有し、
    前記外部カセットは、少なくとも第1ケース及び第2ケースを有し、前記第1ケースと前記第2ケースは相互に回転可能であり、
    前記第2ケースを前記第1ケースに対して回転させると、
    前記第1ケースに設けられた開口部と前記第2ケースに設けられた開口部が重なり合うことによって前記外部カセットに開口部が生じ、
    前記内部カセットが前記第1ケースとともに回転することによって前記転写押圧部が前記外部カセットの前記開口部に向かって移動し、
    前記第2ケースを前記第1ケースに対してさらに回転させると、
    前記内部カセットが前記第2ケースに設けられた凸部と接触することによって、前記内部カセットの前記転写押圧部側の端部が前記第1ケースに対して揺動して、前記開口部から前記転写押圧部が前記外部カセット外へ突出する、塗膜転写具。
  2. 前記転写押圧部が前記外部カセット外へ突出した状態で、前記第2ケースの前記第1ケースに対する回転を禁止状態とする回転禁止部をさらに備える、請求項1に記載の塗膜転写具。
  3. 前記回転禁止部による前記第2ケースの前記第1ケースに対する回転禁止状態が解除可能である、請求項2に記載の塗膜転写具。
  4. 前記回転禁止部が、前記第1ケースと前記第2ケースのそれぞれに設けられ互いに係合可能な第1係合部で構成され、前記第1ケースと前記第2ケースの第1係合部が係合すると同時に、前記内部カセットと前記第2ケースのそれぞれに設けられ互いに係合可能な第2係合部が係合する、請求項3に記載の塗膜転写具。
  5. 前記内部カセットの全部又は一部が交換可能である、請求項1に記載の塗膜転写具。
  6. 前記内部カセットの全部又は一部が交換可能である、請求項2に記載の塗膜転写具。
  7. 前記内部カセットの全部又は一部が交換可能である、請求項3に記載の塗膜転写具。
  8. 前記内部カセットの全部又は一部が交換可能である、請求項4に記載の塗膜転写具。
JP2018529350A 2016-07-29 2016-11-30 塗膜転写具 Active JP6780191B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016149128 2016-07-29
JP2016149128 2016-07-29
PCT/JP2016/085608 WO2018020702A1 (ja) 2016-07-29 2016-11-30 塗膜転写具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018020702A1 JPWO2018020702A1 (ja) 2019-06-20
JP6780191B2 true JP6780191B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=61015763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018529350A Active JP6780191B2 (ja) 2016-07-29 2016-11-30 塗膜転写具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6780191B2 (ja)
WO (1) WO2018020702A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3806792B2 (ja) * 1997-05-27 2006-08-09 株式会社トンボ鉛筆 塗布具
MXPA02008028A (es) * 2000-02-25 2002-11-29 Bic Deutschland Gmbh & Co Un dispositivo manual para transferir una pelicula a un sustrato que comprende un elemento de aplicacion que se puede ocultar.
JP4105474B2 (ja) * 2002-05-14 2008-06-25 ゼネラル株式会社 転写具
JP4652955B2 (ja) * 2005-11-21 2011-03-16 プラス株式会社 塗布膜転写具
JP5691166B2 (ja) * 2009-12-08 2015-04-01 コクヨ株式会社 転写具
JP3206128U (ja) * 2016-06-20 2016-09-01 歐儷文具有限公司 修正テープ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018020702A1 (ja) 2018-02-01
JPWO2018020702A1 (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4617430B2 (ja) 塗膜転写具
US10494218B2 (en) Coating film transfer tool with supply reel rotation restraint mechanism
TW408067B (en) Clutch mechanism of coat film transfer tool and coat film transfer tool
US10150640B2 (en) Coating film transfer tool including a roller for removing debris adhered to a transfer roller
US9790049B2 (en) Device for transferring coated film
JP2009029053A (ja) 転写具
JP4457256B2 (ja) 塗膜転写具
JP2007001101A (ja) 転写具
JP6780191B2 (ja) 塗膜転写具
JP5601703B2 (ja) 塗膜転写具
WO2016047716A1 (ja) 転写具
JP2009297909A (ja) 多品種兼用塗膜転写具
JP2009083403A (ja) 塗膜転写具
JP7083485B2 (ja) 塗膜転写具
JP6566260B2 (ja) 塗膜転写具
JP4617435B2 (ja) 塗膜転写具
JP2009132100A (ja) 塗膜転写具
EP3312020B1 (en) Coating-film transfer tool
KR102190293B1 (ko) 수동 필름 도포기
JP7160478B2 (ja) 塗膜転写具
JP7402885B2 (ja) 塗膜転写具
JP5283447B2 (ja) 塗膜転写具
JP6633692B2 (ja) 塗膜転写具
JP4934837B2 (ja) 転写体装填補助具
JP3138683U (ja) 転写具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6780191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250