JP2020163983A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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尚人 山田
Naohito Yamada
尚人 山田
康徳 花木
Yasunari Hanaki
康徳 花木
田中 啓介
Keisuke Tanaka
啓介 田中
弘瑠 山田
Koryu Yamada
弘瑠 山田
雅路 山口
Masaji Yamaguchi
雅路 山口
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Abstract

【課題】クーラーで冷却する油量を確保するものでありながら、潤滑対象の潤滑過多を防ぐことが可能な車両用駆動装置を提供する。【解決手段】ハイブリッド駆動装置には、機械式オイルポンプ21から供給された油を冷却するクーラー70が備えられている。そして、油圧制御装置40には、クーラー70の下流側に連通し、クーラー70に供給された油を第1潤滑回路81に連通させる油路f1と、油路f1に連通され、油路f1の油圧が第2所定圧を超えた場合に油路f1の油圧を排出するチェックボール52とを有している。【選択図】図2

Description

この技術は、クーラーに供給された油を潤滑油路に連通させる油圧制御装置を備えた車両用駆動装置に関する。
例えば車両に搭載される自動変速機やハイブリッド駆動装置などの車両用駆動装置にあっては、変速や潤滑を行う油圧制御装置が備えられており、その油圧制御に用いられる油を冷却するためのクーラーが備えられている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1のものは、通常はクーラーで冷却した油を潤滑油として変速機構を潤滑する潤滑油路に供給するように構成されていると共に、クーラーに所定の油圧よりも高い油圧が作用しないように、クーラーの上流側に配置されたバイパスバルブを介して上記潤滑油路へクーラーを迂回して供給可能となるように構成されている。
特開2009−150528号公報
ところで、車両用駆動装置にあっては、油温が上昇し過ぎないようにクーラーで多量の油を冷却することが求められる。一方で、潤滑回路が潤滑する潤滑対象が、クーラーから供給される油の油量で引き摺り抵抗が増加してしまうような潤滑対象である場合は、車両の燃費向上が妨げられてしまう。そのため、クーラーで冷却したい油量と潤滑対象に供給したい油量とが乖離し、これらを両立することが難しいという問題があった。
そこで、クーラーで冷却する油量を確保するものでありながら、潤滑対象の潤滑過多を防ぐことが可能な車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
車両用駆動装置は、
油圧を発生させる油圧発生源と、
前記油圧発生源から供給された油を冷却するクーラーと、
前記クーラーの下流側に連通し、潤滑対象に潤滑油を供給する潤滑供給油路と、前記潤滑供給油路に連通され、前記潤滑供給油路の油圧が第1圧を超えた場合に前記潤滑供給油路の油圧を排出する第1チェックバルブと、を有する油圧制御装置と、を備えた。
本車両用駆動装置によると、クーラーの下流側で潤滑油路に連通する潤滑供給油路に連通し、その潤滑供給油路の油圧が第1圧を超えた場合に第1チェックバルブが潤滑供給油路の油圧を排出するので、油圧発生源からクーラーに多量の油量を供給しても第1チェックバルブによって潤滑油路に供給する油量を調整でき、クーラーで冷却する油量を確保することができるものでありながら、潤滑対象の潤滑過多による効率の悪化を防ぐことができる。
本実施の形態に係る車両用駆動装置を示すブロック図。 本実施の形態に係る油圧制御装置の一部を示す油圧回路図。 本実施の形態に係るセカンダリレギュレータバルブから第1潤滑回路までの油圧の状態を示す図。
以下、本実施の形態を図1乃至図3を用いて説明する。まず、図1に沿って、車両用駆動装置の一例であるハイブリッド駆動装置1の概略構成について説明する。
図1に示すように、ハイブリッド駆動装置1は、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)タイプの車両に用いて好適であり、駆動源としてのエンジン2に入力軸1Aが駆動連結されている。また、ハイブリッド駆動装置1は、ケース6の内部に、ステータ3a及びロータ3bを有する、駆動源としての回転電機(モータ・ジェネレータ)MGと、流体伝動装置(発進装置)としてのトルクコンバータ4と、トルクコンバータ4と車輪9との間の動力伝達経路上に設けられる変速機構5と、動力伝達経路上のエンジン2とモータ・ジェネレータ(以下、単にモータという)MGとの間に配置され、エンジン2を切離すことが可能なエンジン切離しクラッチとしてのクラッチK0と、オイルパン49に覆われていると共に変速機構5やクラッチK0等を油圧制御する油圧制御装置(V/B)40と、制御部(ECU)31と、を備えている。
制御部31は、CPU32と、データを一時的に記憶するRAM33と、処理プログラムを記憶するROM34と、を備えており、油圧制御装置40の各ソレノイドバルブへの制御信号、電動オイルポンプ22への駆動制御信号、エンジン2の制御部(不図示)への制御信号、モータMGへの制御信号等、各種の信号を出力ポートから出力するようになっている。
また、トルクコンバータ4は、モータMGに駆動連結された回転軸1Bに駆動連結されたポンプインペラ4aと、該ポンプインペラ4aに対向配置されたタービンランナ4bと、それらポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間に配置されて油の流れを整流するステータ4cとを有して構成されており、タービンランナ4bが変速機構5に駆動連結されている。また、トルクコンバータ4には、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの回転状態をロックアップするロックアップクラッチ4Lが備えられている。これにより、ポンプインペラ4aに伝達された駆動源(エンジン2とモータMGの両方又はモータMG)の駆動回転は、タービンランナ4bに流体伝動されて変速機構5に伝達され、また、ロックアップクラッチ4Lが係合されることで、駆動源の駆動回転がそのまま変速機構5に伝達される。なお、ポンプインペラ4aには、機械式オイルポンプ(MOP)21が駆動連結されており、つまり機械式オイルポンプ21は、回転軸1Bに伝達された駆動源の駆動回転により駆動される。また、図示を省略したが、通常、エンジン2とクラッチK0との間には、エンジン2の脈動を吸収しつつその回転を伝達するダンパ装置等が備えられている。
上記変速機構(T/M)5は、複数の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)の係合状態に基づき伝達経路を変更し、例えば前進10速段及び後進段を達成し得る変速機構からなる。また、変速機構5の図示を省略した出力軸にはプロペラシャフト8が駆動連結されており、プロペラシャフト8に出力された回転は、ディファレンシャル装置等を介して左右の車輪に伝達される。
なお、変速機構5としては、例えば前進3〜9速段や前進11速段以上を達成する有段変速機構であってもよく、また、ベルト式無段変速機、トロイダル式無段変速機などの無段変速機構であってもよく、つまりどのような変速機構であっても構わない。
以上のようなハイブリッド駆動装置1は、エンジン2側から車輪9側に向かって、クラッチK0、モータMG、トルクコンバータ4、変速機構5が順次配置されており、エンジン2及びモータMGの両方、或いはエンジン2を駆動させて車両を走行させる場合には、制御部(ECU)31によって油圧制御装置40を制御してクラッチK0を係合させ、モータMGの駆動力だけで走行するEV走行時には、クラッチK0を解放して、エンジン2と車輪9との伝達経路を切り離すようになっている。
また、ハイブリッド駆動装置1には、油圧制御装置40において用いる油圧(元圧)を発生するための油圧発生源としての機械式オイルポンプ(MOP)21と電動オイルポンプ(E−OP)22とが備えられている。機械式オイルポンプ21は、上記回転軸1Bにドライブギヤが駆動連結するように備えられており、つまり、機械式オイルポンプ21は、クラッチK0が係合されている場合、エンジン2とモータMGとに連動して回転駆動され、クラッチK0が解放されている場合、モータMGに連動して回転駆動される。一方の電動オイルポンプ22は、機械式オイルポンプ21とは無関係に独立して不図示の車両の駆動源とは異なる電動モータで電動駆動し得るように構成されており、制御部31からの電子指令に基づき、駆動・停止制御される。
ついで、本実施の形態に係る油圧制御装置40について図2に沿って説明する。油圧制御装置40は、図2に示すように、大まかに、プライマリレギュレータバルブ42、調圧弁としてのセカンダリレギュレータバルブ43、チェックボール51、チェックボール52等を備えて構成されている。また、油圧制御装置40は、油圧発生源としての機械式オイルポンプ21に接続されて油圧が供給されると共に、クーラー70にホース71(図1参照)を介して連通するように接続されている。さらに、油圧制御装置40は、図1中の矢印Aで示すように潤滑対象としてのクラッチK0(特に油圧サーボのキャンセル油室や摩擦板)に向けて潤滑油を供給する第1潤滑回路81、図1中の矢印Bに示すように潤滑対象としてのモータMGに向けて潤滑油を供給する第2潤滑回路82、図1中の矢印Cに示すように変速機構5の各部位に向けて潤滑油を供給する第3潤滑回路83に、それぞれ連通するように接続されている。なお、図2では図示を省略したが、油圧制御装置40には、機械式オイルポンプ21と並列的に油圧を供給するように電動オイルポンプ22(図1参照)が連通しており、電動オイルポンプ22が発生する油圧も後述のライン圧PLの元圧として供給可能となるように構成されている。
詳細には、上述のようにエンジン2又はモータMGで駆動される機械式オイルポンプ21は、不図示のストレーナから油を吸入して、油路a1,a2,a3,a4に油圧PMOPを発生させ、詳しくは後述するプライマリレギュレータバルブ42によりライン圧PLに調圧される。プライマリレギュレータバルブ42は、スプール42pと、該スプール42pを一方側に付勢するスプリング42sと、フィードバック油室42a、作動油室42b、排出ポート42cと、調圧ポート42d、排出ポート42eとを有して構成されている。該プライマリレギュレータバルブ42のスプール42pは、例えば図示を省略したリニアソレノイドバルブSLTからスロットル開度等に応じて出力される制御圧PSLTと、スプリング42sの付勢力と、油路a3を介してフィードバック油室42aにフィードバックされるフィードバック圧とに応じて、調圧ポート42dと、排出ポート42c又は排出ポート42eとの連通量(開口量)が調整され、それによって調圧ポート42dに繋がる油路a1〜a4の油圧をライン圧PLとして調圧する。
このようにプライマリレギュレータバルブ42により調圧されたライン圧PLは、油路a4を介して変速機構5の各クラッチ(クラッチK0を含む)やブレーキのそれぞれの油圧サーボに係合圧を供給制御する係合回路(T/M circuit)47に供給され、制御部31により電子制御されるソレノイドバルブ等によって調圧制御されて、それぞれの油圧サーボに係合圧が供給されることで、各クラッチやブレーキの解放、スリップ係合、完全係合の状態に自在に制御される。
一方、プライマリレギュレータバルブ42の排出ポート42cから排出された油圧は、油路b1,b2,b3,b4,b5,b6に供給され、特に油路b1,b2から後述のセカンダリレギュレータバルブ43に供給されることによりセカンダリ圧PSECに調圧される。
なお、プライマリレギュレータバルブ42の排出ポート42eから排出された油圧は、余剰圧として油路c1,c2を介して機械式オイルポンプ21の吸入ポート(不図示)に戻され、機械式オイルポンプ21の駆動負荷を軽くし、エンジン2やモータMGの駆動負荷の低減を図って車両の燃費向上が図れている。
セカンダリレギュレータバルブ43は、上記プライマリレギュレータバルブ42と略々同様に構成され、スプール43pと、該スプール43pを一方側に付勢するスプリング43sと、フィードバック油室43aと、作動油室43bと、排出ポート43cと、調圧ポート43dと、排出ポート43eとを有して構成されている。該セカンダリレギュレータバルブ43のスプール43pは、上記制御圧PSLTと、スプリング43sの付勢力と、油路b3を介してフィードバック油室43aにフィードバックされるフィードバック圧とに応じて、調圧ポート43dと、排出ポート43cとの連通量(開口量)が調整され、それによって調圧ポート43dに繋がる油路b1〜b6の油圧を供給圧としてのセカンダリ圧PSECとして調圧する。
セカンダリレギュレータバルブ43の調圧ポート43dにより調圧された供給圧としてのセカンダリ圧PSECは、まず、トルクコンバータ4の循環圧として、油路b4,b5からトルクコンバータ4に供給される。また、セカンダリレギュレータバルブ43の排出ポート43cから排出された油圧は、油路d1を介して上記変速機構5の各部に潤滑油を供給する第3潤滑油路(T/M LUBE)83に供給される。また、上記セカンダリ圧PSECの一部は、オリフィス56により絞られつつ油路b6を介して油路d1に合流され、つまり上記第3潤滑回路83にも供給される。従って、この油路b6,d1によって、詳しくは後述するクーラー70に油圧を供給するクーラー供給油路から分岐し、変速機構5に潤滑油を供給する変速機構潤滑油路を構成している。
なお、セカンダリレギュレータバルブ43の排出ポート43eから排出された油圧は、上記プライマリレギュレータバルブ42の排出ポート42eから排出された油圧と合流し、同様に余剰圧として油路c3,c2を介して機械式オイルポンプ21の吸入ポート(不図示)に戻され、機械式オイルポンプ21の駆動負荷を軽くし、エンジン2やモータMGの駆動負荷の低減を図って車両の燃費向上が図れている。
油路b5からトルクコンバータ4に潤滑圧として供給されたセカンダリ圧PSECは、トルクコンバータ4の内部を循環して油路e1に排出される。油路e1は、図1に示すように油圧制御装置40に接続された管路であるホース71に連通しており、トルクコンバータ4から排出された油は、油路e1及びホース71を介してクーラー70の入力口に供給される。なお、ホース71の一端は、油圧制御装置40に固定された図示を省略したパイプにクリップ等の締結具で固定され、他端も同様にクーラー70に設けられたパイプにクリップ等の締結具で固定されている。また、本実施の形態では、セカンダリレギュレータバルブ43からトルクコンバータ4を介してクーラー70の上流側に連通する油路b2,b4,b5,e1によりクーラー供給油路を構成している。
また、図2に示すように、油路e1には油路e2が連通しており、油路e2は、チェックバルブの一例であるチェックボール(第2チェックバルブ)51に連通している。チェックボール51は、油路e2の終端である開口に対して接離自在なボール51Bと、ボール51Bを油路e2に当接させて開口を閉塞(遮断)する方向に付勢するスプリング51sとを有して構成されている。スプリング51sの付勢力は、上記ホース71と不図示のパイプとの締結を維持できる耐圧、或いはクーラー70の設計上の耐圧以下である第1所定圧(第2圧)でボール51Bが油路e2から離反するような付勢力に設定されており、ボール51Bが油路e2から離反すると油路e2の油圧を排出するように構成されている。要するに、チェックボール51は、クーラー70やホース71の締結部分を保護するように構成されている。なお、スプリング51sの付勢力は、後述のチェックボール52のスプリング52sの付勢力よりも大きく設定されており、つまりチェックボール51は、チェックボール52が開く第2所定圧(第1圧)よりも大きい第1所定圧で開くことになる。
一方、クーラー70の出力口は、ホース71と同様に図示を省略したホースの一端に接続され、該ホースの他端が油圧制御装置40の図示を省略したパイプに接続されて、つまりクーラー70の出力口は油圧制御装置40の油路f1に連通している。即ち、クーラー70に供給された油は、図示を省略したホースを介して油圧制御装置40の油路f1に戻される。油路f1は、上記クラッチK0に潤滑油を供給する第1潤滑回路81に連通し、さらに上記モータMGに潤滑油を供給する第2潤滑回路82に連通している。なお、本実施の形態では、クーラー70の下流側に連通し、第1潤滑回路81にクーラー70からの油を連通させる油路f1により潤滑対象に潤滑油を供給する潤滑供給油路を構成している。
また、油路f1は、チェックバルブの一例であるチェックボール(第1チェックバルブ)52に連通している。チェックボール52は、油路f1の開口に対して接離自在なボール52Bと、ボール52Bを油路f1に当接させて開口を閉塞(遮断)する方向に付勢するスプリング52sとを有して構成されている。スプリング52sの付勢力は、第1潤滑回路81及び第2潤滑回路82に供給する潤滑油量が所定量以下となるような第2所定圧でボール52Bが油路f1から離反するような付勢力に設定されており、ボール52Bが油路f1から離反すると油路f1の油圧を排出するように構成されている。
また、油路f1のチェックボール52が連通する部分よりも下流側には、オリフィス55が介在するように設けられている。これにより、油路f1に供給された油圧が第1潤滑回路81及び第2潤滑回路82にそのまま作用せずに、チェックボール52に油圧が作用するように構成されていると共に、潤滑流量を絞ることができている。
ついで、セカンダリレギュレータバルブ43から第1潤滑回路81までの油圧の状態について図2及び図3を用いて説明する。なお、図3に示す状態は、チェックボール51及びチェックボール52が開く程度にセカンダリ圧PSECが大きい場合を示しているが、勿論、セカンダリ圧PSECが小さい場合にはチェックボール51とチェックボール52との両方或いは一方が閉じたままの場合もある。
図2及び図3に示すように、セカンダリレギュレータバルブ43の調圧ポート43dでは、上述したようにセカンダリ圧PSECが調圧され、油路b2,b4,b5を介してトルクコンバータ4に循環圧として供給される。トルクコンバータ4の入口部分PAでは、セカンダリ圧PSECが油路b2,b4,b5の管路抵抗により僅かに下降する。トルクコンバータ4から排出された循環圧は、油路e1を介してクーラー70に供給されるが、油路e1の油圧はチェックボール51によって排出されつつ調圧され、クーラー70の入口部分PBでは第1所定圧P1に調圧される。これにより、クーラー70やホース71の保護が図られつつクーラー70に必要な流量が確保される。
クーラー70から排出された油圧は油路f1を介して第1潤滑回路81に供給されるが、油路f1の油圧はチェックボール52によって排出されつつ調圧され、第1潤滑回路81の入口部分PCでは、第1所定圧P1よりも小さい第2所定圧P2に調圧される。これにより、第1潤滑回路81にはクーラー70で冷却された油の一部が供給されるようにチェックボール52から油が排出され、クラッチK0に必要量以上の潤滑油が供給される潤滑過多となることが防がれ、クラッチK0で潤滑過多による引き摺りが生じることを防止することができる。
[本実施の形態のまとめ]
本車両用駆動装置(1)は、
油圧を発生させる油圧発生源(21,22)と、
前記油圧発生源(21,22)から供給された油を冷却するクーラー(70)と、
前記クーラー(70)の下流側に連通し、潤滑対象に潤滑油を供給する潤滑供給油路(f1)と、前記潤滑供給油路(f1)に連通され、前記潤滑供給油路(f1)の油圧が第1圧(P2)を超えた場合に前記潤滑供給油路(f1)の油圧を排出する第1チェックバルブ(52)と、を有する油圧制御装置(40)と、を備えた。
これにより、クーラー70の下流側で第1潤滑回路81に連通する油路f1に連通し、その油路f1の油圧が第2所定圧P2を超えた場合にチェックボール52が油路f1の油圧を排出するので、機械式オイルポンプ21からクーラー70に多量の油量を供給してもチェックボール52によって第1潤滑回路81に供給する油量を調整でき、クーラー70で冷却する油量を確保することができるものありながら、クラッチK0の潤滑過多による効率の悪化を防ぐことができる。
また、本車両用駆動装置(1)は、
前記油圧制御装置(40)は、
前記油圧発生源(21,22)からの油を供給圧に調圧する調圧弁(43)と、
前記調圧弁(43)により調圧された供給圧が供給され、前記クーラー(70)の上流側に連通するクーラー供給油路(b2,b4,b5,e1)と、
前記クーラー供給油路(b2,b4,b5,e1)に連通され、前記クーラー供給油路(b2,b4,b5,e1)の油圧が前記第1圧(P2)よりも大きい第2圧(P1)を超えた場合に前記クーラー供給油路(b2,b4,b5,e1)の油圧を排出する第2チェックバルブ(51)と、を有する。
これにより、クーラー70に設計上の耐圧以下の油圧を供給することができ、クーラー70を保護することができる。
また、本車両用駆動装置(1)は、
前記油圧制御装置(40)は、前記潤滑供給油路(f1)における前記第1チェックバルブ(52)に連通する部分より下流側に介在するオリフィス(55)を有する。
これにより、クーラー70から油路f1に供給された油圧がそのまま第1潤滑回路81に作用せずにチェックボール52に作用するようにすることができる。
また、本車両用駆動装置(1)は、
駆動源として車両の走行用駆動力を出力する回転電機(MG)と、
係合された際に駆動源としてのエンジン(2)と前記回転電機(MG)とを駆動連結し、解放された際に前記エンジン(2)と前記回転電機(MG)とを切離すエンジン切離しクラッチ(K0)と、
前記駆動源の回転を変速する変速機構(5)と、を備え、
前記潤滑対象は、前記エンジン切離しクラッチ(K0)である。
これにより、クラッチK0における潤滑過多によって引き摺り抵抗が増大することを防ぐことができ、車両の燃費向上を図ることができる。
そして、本車両用駆動装置(1)は、
駆動源の回転を変速する変速機構(5)を備え、
前記油圧制御装置(40)は、前記クーラー供給油路(b5)から分岐し、前記変速機構(5)に潤滑油を供給する変速機構潤滑油路(b6,d1)を有する。
これにより、潤滑油量が多く必要な変速機構5に先に潤滑油を供給することができ、かつ潤滑油が少量で足りるクラッチK0等にも潤滑油を供給することができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した本実施の形態においては、車両用駆動装置として、エンジン2とモータMGとの駆動回転を変速機構5で変速する、いわゆるパラレル式のハイブリッド駆動装置1を一例に説明したが、これに限らず、例えばスプリット式のハイブリッド駆動装置など、どのようなハイブリッド駆動装置であってもよく、さらには、モータを備えずにエンジン2の回転を変速する自動変速機であっても構わない。
また、本実施の形態においては、第1チェックバルブ及び第2チェックバルブとしてチェックボールを用いたものを説明したが、これに限らず、例えばカップ状部材をスプリングにより貫通孔に押圧して、貫通孔に所定圧以上の油圧が作用した場合にカップ状部材が離間して油圧を排出するような構成でもよく、つまり所定圧以上の油圧を排出できるものであれば、どのようなものでもよい。
また、本実施の形態においては、クラッチK0に潤滑油を供給する第1潤滑回路81以外に第2潤滑回路82や第3潤滑回路83を有するものを説明したが、第1潤滑回路81だけを備える構成であってもよく、また、他の潤滑部位は、どのようなものであってもよい。
また、本実施の形態においては、クーラー70の上流側にチェックボール51を配設したものを説明したが、クーラー70やホース71の締結部分における耐圧に対して油圧発生源から供給される油圧が低い場合には、チェックボール51を備えていなくてもよい。
1…車両用駆動装置(ハイブリッド駆動装置)
2…エンジン
5…変速機構
21…油圧発生源(機械式オイルポンプ)
22…油圧発生源(電動オイルポンプ)
40…油圧制御装置
43…調圧弁(セカンダリレギュレータバルブ)
51…第2チェックバルブ(チェックボール)
52…第1チェックバルブ(チェックボール)
55…オリフィス
70…クーラー
K0…エンジン切離しクラッチ(クラッチ)
MG…回転電機(モータ)
P1…第2圧(第1所定圧)
P2…第1圧(第2所定圧)
b2,b4,b5,e1…クーラー供給油路(油路)
b6,d1…変速機構潤滑油路(油路)
f1…潤滑供給油路(油路)

Claims (5)

  1. 油圧を発生させる油圧発生源と、
    前記油圧発生源から供給された油を冷却するクーラーと、
    前記クーラーの下流側に連通し、潤滑対象に潤滑油を供給する潤滑供給油路と、前記潤滑供給油路に連通され、前記潤滑供給油路の油圧が第1圧を超えた場合に前記潤滑供給油路の油圧を排出する第1チェックバルブと、を有する油圧制御装置と、を備えた、
    車両用駆動装置。
  2. 前記油圧制御装置は、
    前記油圧発生源からの油を供給圧に調圧する調圧弁と、
    前記調圧弁により調圧された供給圧が供給され、前記クーラーの上流側に連通するクーラー供給油路と、
    前記クーラー供給油路に連通され、前記クーラー供給油路の油圧が前記第1圧よりも大きい第2圧を超えた場合に前記クーラー供給油路の油圧を排出する第2チェックバルブと、を有する、
    請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記油圧制御装置は、前記潤滑供給油路における前記第1チェックバルブに連通する部分より下流側に介在するオリフィスを有する、
    請求項1または2に記載の車両用駆動装置。
  4. 駆動源として車両の走行用駆動力を出力する回転電機と、
    係合された際に駆動源としてのエンジンと前記回転電機とを駆動連結し、解放された際に前記エンジンと前記回転電機とを切離すエンジン切離しクラッチと、
    前記駆動源の回転を変速する変速機構と、を備え、
    前記潤滑対象は、前記エンジン切離しクラッチである、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
  5. 駆動源の回転を変速する変速機構を備え、
    前記油圧制御装置は、前記クーラー供給油路から分岐し、前記変速機構に潤滑油を供給する変速機構潤滑油路を有する、
    請求項2に記載の車両用駆動装置。
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